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「なぁ、悪病ならまだ生きてるのはおかしくねぇか?」「今のやつらはどこからか当時の研究資料を見つけ出し、 親父に研究させてたみたいだ」クロノス大陸はその後、平穏とともに個々の能力は次第に衰えを隠せず、そのうち世代交代を向かえ、マルトロのギルドを残して他の三つのギルドは分裂に至った。「そろそろやるか」「素振りでもしろってか?」リューゴは言うなり素振りを始める。「その前にそれ貸せ」ガドロアはリューゴの剣を指差す。リューゴから剣を受け取ると、柄を突き合わせたかと思うと、槍のように変化した。「うわっ、なんじゃこりゃ」「ほらよ、特注品なんだぞ。知らなかっただろ」ガドロアは投げ返す。「わかるわけねぇだろ」「そんなことより、そこにいろ」「今度は何だよ」ガドロアはなにやらボタンを押している。しばらくすると、敵がわらわらと現れた。「おぃ、どうなってんだ?」「何も知らねぇんだな。 今の時代、My図書館は当たり前だぞ」リューゴは槍を回しながら、「ウソつけ!聞いたことねぇぞ」図書館から情報を借りることで、いつでも自由に図書気分が味わえる。「どんだけ稼いでんだよ、おめーは」リューゴは次々と敵を倒していく。「突きが甘ぇぞ」「あ?わりぃかよ」「悪すぎだろ」ガドロアはリューゴの戦い方に不満をぶつける。「突きもできねぇで前線が守れるかっての」「さっさと覚えてやる。次々もってこい!」リューゴが狩り続ける中、終了してしまった。「なんだ?故障か?」「あ、わりぃ。死んだんだよ」リューゴにはやられた感じさえなかったが・・・。「この階にはバグった敵がいるんだよ。 そいつがやたらと強くて名物なんだけどな。 だから、あえて修正しないんだ」リューゴは槍を構える。「今度は倒してやる!」「待て。ヤツの攻撃ハンパねぇからな。 オレが留めといてやるよ」ガドロアが立ち上がった。
2010/10/31
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「しっかし、こんな家造るかよ」リューゴは辺りを見回している。「それにしてもなんで爺さんに?」「ま、当然の疑問だな」ガドロアは語り始める。「ローリン爺さんは医療にも長けてて、 オレの血を調べてもらってるんだ」最初はなかなかわからなかったものの、最近になってようやくつかみ始めてきたようだ。「栄養ドリンク効き目良くなったと思わないか?」ガドロアに言われてもリューゴにはピンとこない・・・。ガドロアの血には自然治癒力の効果を高める成分があるらしい。ただ、そのまま使えるわけではなく、完全に利用できるまでにはまだまだ時間がかかるようだ。「いろいろ器具とかもそろえなきゃいけなかったし、 ついでにこの部屋とか造りたかったし」その代わりに血の研究で得た利益をガドロアに分配してくれる。「それで成長買ったのか」「その金だけじゃねーけどな」そして、ガドロアはまた別の話を切り出す。約40年前、クロノス大陸では闘技会が流行っていて、個々の武を競い合っていた。そんな中、人里離れた奥地でベルジという者が怪しい人体研究を始めていた。その研究に邪心を抱くものが集うが、それは完全ではなかった・・・。不完全な人体強化は悪病を引き起こしていく。これに対し、クロノス国王は全戦力を持って当たる。しかし、将来を失った病人たちは我を忘れて暴虐の限りを尽くし、戦いの終結までには二年以上もの月日を要した。だが、その最中にクロノス国王は病で死んでしまう。その後、息子が国王を継ぎ、新体制を築こうとする。「今回の件で特に活躍してくれた五人に 各地域を統治してもらおうと思う」それにあたって、ギルドと言う軍団を作る権利を与え、各地の復興と発展を命じる。その五人は“五峰仙”と称えられ、中にはマルトロとローリンが含まれていた。任命された五人は早速現地へ赴くが、一人ローリンだけはその場に残っている。「国王陛下、私がこのクロノス城を任されるなど・・・」「我らは今回の原因となったジェルキ地区にて、 一から出直すための象徴として王都を築かなければならない」「・・・では、ひとつお願いが」「なんだ、申してみよ」「クロノス城を統治者のいない“自由地区”に したいと思うのですが」「おぉ、それは私にとっても願うところだ。 思うがままやってくれ」かくして、統治者として任せた四人のギルドを国際ギルド連盟に任命した。これが、大陸としての新たな一歩となる。
2010/10/24
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「なんでガドがここに?」「呼んどいて何言ってやがる」「爺さん、知ってたのか!?」ローリンはとぼけた表情をした。「それはともかく、今日はどうした?」ガドロアに促され、リューゴは本題を思い出す。「あぁ、そうだった。ラーキバイドが死んだのは・・・?」「もちろんオレがやった」ガドロアは冷静に即答する。詳しい詳細はと言うと、ガドロアから挑戦状を叩きつけたという。「あいつは病気を患ってた。 やるのは今しかないと思ったんだ」それにラーキバイドは応え、決闘に至った。「ところで、ギルド作ったのか?」「いや、まだだけど?」リューゴが落胆する。「おめー、どこにも入ってないのか?」リューゴは今の状態を話す。「なら、そこにいてくれ。 そのほうが都合がいいし」「どういうことだ?」ガドロアは闇の一味を倒した後のことを考えていた。共通の敵がいなくなったとき、新たな動乱が起こる可能性はかなり高い。そのために大陸のあり方を見出す必要があると・・・。「だから、俺がコッチにいたほうがいいと?」「あぁ、いろんな方面に仲間がいたほうがいいからな」リューゴはガドロアの意を飲むと、決意を新たに立ち上がる。が、ガドロアはそれを止める。「急ぐなよ、ちょっと遊んでけ」「えぁ?」ガドロアがおもむろに立ち上がると、不意に床を持ち上げる。と、地下へと続く階段があった。「どんな家だよ、これ」「あぁ、この家オレが建てたんだよ」リューゴに更なる疑問が湧き上がる。「厳密に言うと、俺の金じゃねーんだけど・・・」その資金源はラーキバイドの貯金だと言う。「爺さんのためなら使ってもいいと思ってな」そこへローリンが口を出す。「口でそう言っとるが、 実際は地下を私物化しよって」愚痴るローリンを背に、ガドロアは笑いながら「また例のやつ頼む」ガドロアはリューゴを連れて階段を下りていく。
2010/10/17
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「お~い、爺さんいるかぁ?」リューゴの姿にローリンが驚く。「お?リューゴか?ひさしぶりじゃのぅ」「なんだよ、コッチでも店開いたんだな」リューゴはまじまじと店内を見つめる。「しばらく待ってくれるか、 まぁ、中に入ってくれぃ」ローリンが中に入ってくると、「今日はどうした?」「あ、いや。ガドロア知らないかと思ってさ」「ふむ・・・」ローリンはそういうと黙ってしまった。「じ、爺さん?寝ちまったか?」「相変わらず、せっかちなヤツじゃの。 リューゴ、そう慌てるな」「わ、わかったよ。それで?」リューゴは言ったそばからローリンを急かす。「・・・それより、お使い頼めるか?」リューゴは耳を疑う。「は!?」ローリンは調子も変えず続ける。「天灯ギルドの統首・マルトロに手紙を持っててくれんか。 ファン城への往復券もある」ローリンはマルトロと昔からの知り合いらしいが・・・、「何で俺が・・・」「タダで情報はやれんのぅ。 ちょっと行ってくれるだけじゃろが」ローリンは手紙でリューゴの頭をひたひたと叩く。リューゴは頭上の手紙を奪い取ると、「しゃーねーな、 ただのタダ働きじゃ済まさんぞ」「わかっておる。それまでに思い出しておく」リューゴは駆け出した。リューゴはファン城へとたどり着き、マルトロへの手紙を渡す。「マルトロ様、リューゴという者が手紙を持って参りました」「リューゴ?どっかで聞いたことあるような、ないような・・・」「あ、手紙の差出人はローリンという者です」マルトロはその名を聞いて表情が一変する。「おお!ローリンか、なんとも懐かしい。 おい、早く見せよ」マルトロは速読すると、一気に返事を書き綴っていく。「これを渡してくれ、ローリンによろしく頼むと」マルトロの手紙がリューゴに渡される。リューゴはそれを持って戻ってきた。「おい、爺さん。手紙もらってきたぞ」「お~、ご苦労さん」それは若い男の声だった。しかもその声はよく聞き慣れたものだった。「ガド!!!!!」紛れもなくガドロアがそこにいた。
2010/10/10
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バズルタの推論によると、まずはラーキバイドの後任がムルディになったことにより、ガドロアはいないであろうと。「ほんとか!?」「ガドロアについて何一つ出てきてないしな」次にラグジュイの反旗について。このナビタスの戦いに黒龍が現れたことから、闇の一味とラグジュイの間に取引があったと思われる。なぜ取引する必要があったのか・・・。それは、ラーキバイドの死が予測できていたからではないか。病死か殺害かはともかく、試練の川への攻略が間近に迫っていた今、突入を避けるための策に見える。もちろん、取引失敗時の策略もまた用意していたであろうが。最後に、ラーキバイドの死について。もし病死であるならば、全員で守りを固めれば、守れないことはないはず。さらに、ラーキバイドとムルディの不仲説も囁かれており、殺害計画があったのではないか。そこで、ムルディがラグジュイに取引を持ちかける。決裂したときには、B.B軍が替わりに攻め、成功したとしても、ラグジュイの裏切りを想定し、戦場近くで待機させることで、自領域内を空にすることができる。「ガドロア・・・どう思ってんだろうな」「そのガドロアが倒したかもしれねーぞ」「!!!」B.B軍がガドロアの居場所をわかっていれば、それはありうる話だ。ムルディが呼んだとも思われるが、ラーキバイドが病気にかかっていたことも事実であり、死ぬ前に呼んだとも考えられる。リューゴはあれこれと考えた後、「少しだけでも自由行動させてくれないか?」「わかってる。アテあるのか?」「知り合いのとこにでも行ってみる」「そか、会えるといいな」今まで黙って聞いていた二人もようやく声を掛ける。「がんばってね~」「会えることを祈ってます」「みんなありがとう、行ってくる!」リューゴは走り出した。行き先ははじまりの街にいるはずのローリン爺さん。果たしてガドロアへの道は開かれるのだろうか?
2010/10/03
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