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製作 田中友幸
監督 岡本喜八
脚本 関沢新一
撮影 小泉福造
音楽 佐藤勝
出演 加山雄三、佐藤允、水野久美
三橋達也、ミッキー・カーチス、中丸忠雄
中谷一郎、浜美枝、河津清三郎
東宝 本編73分 総天然色 シネマスコープサイズ
加山雄三さん主演の「暗黒街の弾痕」をレンタルDVDで鑑賞しました。同名の作品に1937年のアメリカ映画があってまぎらわしいが、本作は1961年1月3日公開の東宝映画です。
新型高性能エンジンのテストカーが三角峠のヘアピンカーブで崖から転落して、ドライバーの草加一郎が死ぬ事件が起きるが、警察は過失事故として扱う。
捕鯨船員訓練所で捕鯨砲の指導をしていた草鹿次郎(加山雄三)は知らせを受けて上京し、新型エンジンを開発した小松モータースの社長 小松(中谷一郎)から、兄の死は事故ではなく殺されたのだと、背景にはエンジンを狙った産業スパイの暗躍があるのだと知らされる。
なぜ警察に訴えないのか?との次郎の問いに「産業スパイは事件性が薄く、しかも裁判となると開発資料をすべて公にしないとならなくなる。そこが奴らの付け目なのさ」と答えます。
次郎は大学時代の友人で、売れないゴシップ雑誌を出しているトップ屋の須藤(佐藤允)といっしょに、小松モータースの新型エンジン設計図を狙う産業スパイ団の秘密を調べようする。また、いったんは事故として片づけた警察だったが、次郎の面会を受けて考えを改めた東(あずま)刑事(三橋達也)が動き始めた。
「暗黒街の弾痕」というタイトルから殺し屋の暗黒街映画かと思って見たのですが、東宝特有の明朗な、スパイの暗躍を暴露させるアクション映画でした。 加山雄三さんが猪突猛進型の青年役で、兄の死の背後にある産業スパイをあばこうとし、その行動を佐藤允さんのトップ屋が援助する。佐藤さんの恋人役で水野久美さんが、小松モータースの中谷一郎さんの妹役で浜美枝さん(なんと18歳)が出演しています。
加山さんの役が捕鯨砲の教官というのはとても珍しいと思うのですが、これはアクション場面で建設用の鋲打ち機を使いたかったからだろうか? この鋲打ち機は実際には「飛ばない」と注意書きが表示されます。武器として使えない機械を武器として描いた変テコリンな趣向です。 悪の巣窟であるナイトクラブ「パロゾン」で歌手(島崎雪子)が3人組のコーラスをバックに歌う「だれもしらない」が、なんか変な感じで耳に残ります。
しかし、皆さんのお若いこと。加山雄三さんは24歳。佐藤允さんは27歳、水野久美さんが加山さんと同じ24歳。先にも書いた浜美枝さんが18歳。売れないゴシップ雑誌の留守を守る横山道代さん(お懐かしい)が23歳。
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