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新型アコードのCM、ご覧になりました? あれ、良くない? かつて都会的なCMを作らせたらピカイチと言われたホンダの、久々の傑作と見ましたが。 で、あのCMソングを歌っているのは誰かと思って調べたらカナダのジャズ・シンガー、マイケル・ブーブレと判明。早速、『It's Time』なるアルバムを注文しちゃった。これこれ! ↓[CD]MICHAEL BUBLE マイケル・ブーブレ/IT’S TIME【輸入盤】価格:1,389円(税込、送料別) うーん、早く来ないかなあ。 もっとも、肝心な新型アコードの方はどうなんだろう。ハイブリッド技術としては面白いのだけど、デザインがちょい平凡過ぎないか? マツダのアテンザがあれだけデザインで頑張っているのと比べると、大分見劣りするなあ。まあ、どうせアメリカ市場狙いで、日本市場なんてそもそも期待していないのだろうけれど、それにしてもねぇ。 私自身がそうだけど、あのCM見て、アコードを買う人が増える代わりに、マイケル・ブーブレのアルバムばかりが売れちゃった、なんてことになったりしたら、ホンダとしては力なく笑うしかないな。
June 30, 2013
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理由あって、恩師・大橋吉之輔先生が若い時に様々な紙誌に寄稿された文章をパソコンに入力しているのですが、これがなかなか面白いんだなあ。 コピー機が普及して以来、あるいはネット情報のコピペが当たり前のことになって以来、他人の文章を自分の手で書き写すという経験は私にもあまりないのですが、これね、やってみると実に面白い。 まず他人の文章というのは、自分が書くものとは息遣いが違うわけ。息遣いというのは、例えば句読点の打ち方とかね。あと、漢字・かな交じり文の作り方も違う。「かも知れない」と書くか、「かもしれない」と書くか。「出来る」と書くか、「できる」と書くか。「決して」と書くか、「けっして」と書くか。そういうことがすべて違ってくる。 そしてもちろん、文体が違う。文から漂う体臭が違う。 そういう、自分が書くのとは違う文章を、自分の手でなぞるように書き写していくと、段々、相手の文章の息遣いに馴染んでくるわけ。自分が、当の相手になったような気になってくる。 この乗り移り感というのは、その人の文章を読んだだけの時より、数段上よ。10回読むより、1回書き写した方が、相手のことがよく分かる。 ましてや、今私が書き写しているのは恩師の文章でしょ。だから、ずっと書き写していくと、自らが憑代となって、先生が現前に現れるような気すらする。そこが生生しい。文は人なりと言うけれど、文章の中にその文章を書いた人は確かに生きていることが実感されるのよ。 その意味で、今日、私は、死んだ恩師と会話をしましたよ。 ということで、このプロジェクト、意外に面白い経験になるのではないかという予感を抱いた、今日のワタクシだったのでした、とさ。
June 29, 2013
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今日は藤ヶ丘にあるカツサンドの店、「Sapid(サピド)」でお昼を食べてきました。 藤ヶ丘駅から歩いていける距離にあるこのお店、基本はテイクアウトなのでしょうが、店内で食べることも出来るというスタンス。店の中に3人掛けのテーブルが1つ。そして店の奥に青空の下で食べられる4人掛けの屋外テーブルが1つあります。 で、店の一番の売りであるカツサンドは、デミグラス、味噌、サルサ、カレーの4種類あり、カツは注文があってから揚げるので出来立てのサクサク。今日は私がデミグラス、家内が味噌。どちらもおいしかった。 そして、驚くのがその値段。なんと、カツサンドはどれも330円! 安い! そしてそして、さらに驚くのがサイドディッシュのフライドポテト。5人分はあろうかという分量で170円! 揚げたて! そして飲み物はコカコーラ(クラシックな、あの瓶入り!)、コーヒー共に150円! コーヒーはお代わり自由! で、もう一つこのお店の売りは、オーナーのおっちゃん! いい感じのおっちゃんで、適度な間合いで話しかけてくれるのですが、いかにも優しい、親切な人柄がにじみ出ていて、「この人、いい人だなあ」って感じ。だから、一回ここで食べたら、また次も来たいという気になるわけ。 二人分千円ちょいでお腹いっぱい食べられるカツサンドの店「サピド」、教授の熱烈おすすめ!です。おっちゃん、また来るからね~。 さて、今日我々が藤ヶ丘にやってきたのは、夏のアメリカ滞在のための航空チケットを買うため。いつものように、我らの旅行代理店IACEに向います・・・ ・・・ん? ・・・あれ? ・・・ない・・・。 ウソ! IACEがないじゃん?! なんとなんと、今年の1月、IACEは藤ヶ丘支店を閉めてしまったのでした・・・。あーん、すごくいい旅行代理店で気に入っていたのにぃ。まだ栄支店が中日ビルの中にあるみたいですが、栄まで行くのも遠いしなあ。 ということで急遽予定を変更して、HISの藤ヶ丘支店でチケットを買うことに。 で、無事、8月下旬から3週間ほどのアメリカ滞在が決まったのでした。今回は全日空で。 ってなわけで、今日は夏のアメリカ(ロス)行の予定が定まり、テンションの上がったワタクシなのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
June 28, 2013
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岡崎武志さんが最近ちくま文庫から出した『昭和三十年代の匂い』を読み始めております。 実は、私自身にも自分が幼少期から少年時代を過ごした時代のことを書いてみたいというプロジェクトがありまして、資料などを今から少しずつ集めているのですが、そんな私にしてみれば、岡崎さんの本のタイトルを耳にした時、「やられた!」と思ったわけですよ。私がやろうとしたことを、先にやられてしまった!と。 ということで、内心忸怩たる思いを抱きながらこの本を読み始めたわけですが、そこで一つ、あることを発見しました。 私と岡崎さんは年齢差が6歳ある。もちろん岡崎さんが6歳年長ということなんですが、この6歳差というのは、実はすごく大きいんですな。 マクロで見れば、6歳差というのは誤差に過ぎず、同年代としてくくられてもおかしくないのですが、しかし、子ども時代の思い出を書くというミクロな見地からすると、この6歳差は実に大きい。 子ども時代に6歳も差があると、もう、見ている景色が違うのよ。見ていたテレビ番組も違う。だから、子どもの目から見た「その時代」を振り返ってみると、岡崎さんと私が見ていた景色は、まるで違うということになる。 だから、仮に私が同じような狙いの本を書いたとしても、それは岡崎さんの本とはまるで違うものになるでありましょう。その意味で、最初に感じた「しまった、岡崎さんに先を越された!」という思いは、杞憂に過ぎないと。 わーい! 心配して損しちゃった! ウフ! ということで、心安らかに読み進めているわけですが、その中で一つ面白い指摘がありました。 これは岡崎さん自身の指摘ではなく、黒沢進という人の言ったこととして、岡崎さんが本書の冒頭に記しているのですが、日本人にとって学園紛争が始まった1969年という年は決定的で、この時に大学生だった人間は、その後いつまで経っても大学生のままのように見えると。例えば「はっぴいえんど」の人たちのように。 そして当時高校生だった坂本龍一、鈴木慶一、山下達郎、村上龍の諸氏は、今でも永遠の高校生のようである。また当時中学生だった桑田佳祐や佐野元春らは中学生がそのまま大人になったようにみえる。そして当時小学生だった戸川純らは、ランドセルを背負ったまま大人になった感がある、と。 この最後の戸川純の件がまた可笑しいわけですが、それにしてもこの指摘、かなり当たっていると思いませぬか? ま、ここ以外にも随所に「そうだった、そうだった」とか、「そうだっけ? そうだったんだ!」と思うようなところがあって、なかなか面白い。 というわけで、この本、枕頭に置いて少しずつ読む本として、楽しんでいる私なのでありましたとさ。この時代のことを知っているご同輩には、おすすめ!と言っておきましょう。これこれ! ↓【送料無料】昭和三十年代の匂い [ 岡崎武志 ]価格:945円(税込、送料込)
June 27, 2013
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授賞式、行って来ました~! 授賞式は3時半からでしたので、お昼前くらいに家を出て新幹線で東京へ。そこからタクシーで日本プレスセンターにある記者クラブを目指します。 で、3時頃に到着すると、授賞式の前の総会が行なわれていたので、こちらはしばし待機。その間、両親やお招きした友人たちも到着し、一足先に歓談スタート。 そして時間となり、見晴しのいい部屋に通されると、いよいよ授賞式が始まります。会長さんの開会の辞に始まり、賞の審査経過報告、拙著の内容紹介などが続くのですが、審査経過を伺ってビックリ。最終選考に残った6作品というのがどれも錚々たる方々の作品で、ええーっ! そんな強力なライバルが居たの~って感じ。危ない、危ない。これじゃ、落選しても文句は言えなかったわ。 ともあれ、その後、受賞者のスピーチということで、一発かまして参りました。 そしてその後、ビュッフェ形式の宴となったのですが、ここからはもう色々な方々に次から次へとお会いして、名刺交換をしたり、お話を伺ったりで、大忙し。もう、何だか時間の経過が分からないほどでございました。 そしてそこから流れ解散的に式はお開きとなったのでございます。 ま、そんな感じで、今日は拙著の出版を支えて下さった方々と改めてお会いすることも出来ましたし、私を応援し、励ましてくれた友人たちにも会えましたし、またサプライズで今は出版社に勤めている大学時代からの友人にも会うことが出来ましたし、もちろん今回の受賞に関して骨を折って下さった皆さんにお会い出来ましたし、皆さんからお花やお祝いの電報なども受け取って、とにかくハッピーな時間を過ごすことができたのでした。 なんか、すごくうれしい。じんわりと、うれしい。 それと同時に、一度に沢山の人と会ってお話をしましたし、私自身、もともと超人見知りなもので、気も張っていたし、疲れちゃった。 だもので、来た道を逆にたどる形で、タクシーに乗って東京駅に戻り、新幹線で名古屋に戻り、名古屋駅で旭川ラーメンを食べ(意外に旨し!)、高速バスに乗って家に戻ったらグッタリ。 だけど、家に帰ってからも今日一日の嬉しさと興奮が続いていたこともあって、思わずビールを開けて、家内と乾杯しちゃった。そのビールの旨かったこと! ということで、自分のキャリアにとって重要な一日であった今日という日を、私は堪能したのであります。
June 26, 2013
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さあて、明日はいよいよ授賞式。マスコミの方も大勢お見えになる中、受賞スピーチなんかもしなくてはならないので、ちょいと緊張。 とはいえ、こちとら学会等で百戦錬磨の身。スピーチの真髄ってものを見せてあげようじゃないの。 ということで今日はいつもより少し早めにお茶を飲んで就寝の予定。それではまた帰宅後に、式についての報告などもしたいと思います。 それでは皆様、お休みなさーい!
June 25, 2013
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今日、アメリカ映画史の授業で、1940年代後半の、いわゆる「フィルム・ノワール」と呼ばれる一連のアメリカ映画の例としてオーソン・ウェルズの『上海から来た女』を見せ、最後の「鏡の部屋」のシーンの解説として、「まあ、見りゃー分かるだろうけど、これがあの『燃えよドラゴン』のクライマックス・シーンの元ネタっていうか、あそこで引用されたわけだよね。でもやっぱり本家の方が出来がいいでしょ」的なことを言ったわけ。 すると・・・、反応がない。 え? 『燃えよドラゴン』見たことあるでしょ? ブルース・リー知ってるでしょ? ・・・・・。またまた無反応。 なんと、40人近い受講生の中で、ブルース・リーを辛うじて知っていたのは男子学生一人でした、とさ。 うーん、そうか・・・。ブルース・リーも過去の人か・・・。 ドラゴン映画は結構頻繁にテレビとかで再放送されてるし、中川翔子さんみたいに若い女の子の中にも熱狂的ブルース・リー・ファンは居るから、今時の若い人たちだってブルース・リーの名前くらいは知っているだろうし、ドラゴン映画のどれか一つくらいは見たことあるのかと思ったら、違うのね。 うーーーん・・・。 それにしてもなあ・・・。『上海から来た女』を知らないのは、無論、許す。だけど、ブルース・リーをまったく知らないというのは、いかに何でもひど過ぎはしないか・・・。 まあ、若い人たちの無知ぶりに驚かされるのは今日に始まったことではないけれど、どうしてこうまで無知なんだろう? 無知と言っても中途半端な無知ではなく、徹底した無知。徹頭徹尾無知。断固とした無知。決然とした無知。完全無欠の無知。勉強面で無知なばかりか、娯楽面でも無知。知識というのは、こちらが求めて得る知識だけでなく、勝手に向こうから飛び込んでくる知識もあろうだろうに、そういう知識すらない無知。如何なる知識に対してもバリアを張って、付け入らせない覚悟の無知。無菌状態の無知。知識の真空地帯という意味での無知。 こいつらが学生であるはずがないな。学生ってのは、学んで生きる人たちのことで、ただ何も知らずに存在だけしている連中を学生と呼べるはずがない。蓄積としての知もなければ、欲としての知もない、完全なる無の人たち。 完全なる「無」を前に、私は一体、何をしゃべればいいのか。誰か教えてくれ~!
June 24, 2013
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昨日のことなんですが、夕飯を外食。「カーサ・イグチ」という店でジビエ料理を、具体的には鹿肉のステーキを食べちゃった。 鹿肉を食べるのは初めてではないですが、昨日食べたのは、今まで食べた中でもかなり上位に来るような美味しさでした。味、というより食感は牛肉のフィレに似て、しかもさらに柔らか。そしてクセらしいクセもなく、アッサリしているので、大き目のステーキでもペロッと食べられる感じ。 で、店の方の話によると、このお店で出す鹿肉は、三重県のものとのこと。知り合いの猟師さんから分けてもらうのだそうですが、この猟師さん、銃ではなく罠で鹿を捕まえるのだとか。 銃で仕留めると、今際の際に鹿が暴れるらしいんですな。で、それによって血が肉に回ってしまう。と、その後血抜きをしても、どうしても抜けきらず、臭みが出てしまうのだとか。 そうそう。鹿肉の場合、血の処理が大事なので、猟師によっては鹿を谷に追い詰め、そこで撃って、撃った後はすぐに沢を流れる小川に一日沈めて血を抜く人もいる、なんて話を以前、聞いたことがありますなあ。 まあ、人間ってのは因果なもので、そんな風にしてまで他の動物の命をいただいているわけでございます。感謝して、ご馳走様でした、ってな感じですかね。
June 23, 2013
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昨日、掃除機を買った話を書いたら、意外に反応が良かったので、ビックリ。っていうか、やはり皆さん、掃除機をどうしようか、あれこれ迷ってらっしゃるんでしょうな。 ということで、早速、エレクトロラックスの使用感などをレポートしちゃいましょう。 まずスティック型、そしてコードレスであるということは、明確にプラス評価です。ひょいっと持ち上げてスイッチオンですぐ稼働しますから気楽、気楽! 思いついた時にちょちょっと掃除が出来る感じ。 でね、このエレクトロラックスの製品、吸い口の先端にLEDが付いていて、これがとっても綺麗。多分、テーブルの下とかベッドの下とか、暗がりを掃除する時に便利なんでしょうけど、それ以前に綺麗だからステキって感じ。掃除が楽しくなります。 で、肝心の吸引力ですが、そこはさすがにダイソンにはかないません。だけど、必要十分じゃないかなあ。4時間の充電で30分間稼働するのですが、30分連続して掃除機をかけるなんてこと、普通はないので、その点でも必要十分ではないかと。 それから掃除中の重さなんですが、フローリングや畳を掃除している時はまったくノープロブレム。軽い、軽い。ただカーペットの部分を掃除するとなると、やや重さを感じるかなあ。重さというか、つっかかる感じ? まあ、それも大きな問題というほどではないですけどね。 あと、エレクトロラックスのいいところは、(機種にもよりますが)ブラシ部分のクリーニング機構が備わっているところ。ブラシに髪の毛などが絡まっても、5秒ほどスイッチを踏むと、綺麗に取り除けてしまう。 また棒状の部分から本体を外すと、ハンディクリーナーに早変わりするのもグッド! テーブルの上のパンくずなんかも簡単に吸い取れます。さらに充電器の方に2種類の吸い口が収納されているので、それを本体に取り付けることも可。 ということで、まだ一日使っただけですが、まずまず満足の買い物であったと言えましょう。チョコレート色の色使いもお洒落ですしね。 はーい、掃除機レポートはこんな感じですけど、こんなもんで良かったかしら? ま、少なくとも2台目の掃除機としてはひょっとしてベストな選択だったりするかも、ですので、「教授のおすすめ!」と言っておきましょうかね。
June 22, 2013
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ダイソンの掃除機が壊れちゃったので、掃除機を買うことにしました。 ダイソン、割と初期に買いまして、確かに吸引力は凄いと思いました。値段が異様に高いだけのことはあったかなと。 ただね、掃除機の本質とは異なるところで使いにくいところも多々ありました。例えば、小さい吸い口とか、ブラシとか、付け替えるヤツあるじゃないですか。あれが下向きに取り付けるようになっているので、掃除機をかけている途中でポロポロ外れて落ちたりするんですよね。それから、モーターのオン・オフを司る部分の電池を交換しようとしても、ネジが硬く閉まり過ぎ、それを外そうとしてネジ穴が潰れちゃって、交換できなくなっちゃったとか。 そして、今回はホースの部分がぱっかりと割れてしまって完全にお釈迦。掃除機のホースが割れるなんてこと、日本製の掃除機であり得ます? まあ、部品を替えればいいのかもしれませんが、それをするにも本体ごとどこかへ持っていかなくちゃいけないしねえ。超面倒臭い。 そういう意味では、ダイソン、その名の通り「大損」だったかな・・・。 ということで、その修理はその内やるとして、それとは別にもう一台、掃除機を買うことにした、というわけ。 で、今回買ったのがコレ!これこれ! ↓日本全国送料無料!更に代引き手数料無料!【ポイント2倍】エレクトロラックス スティック掃除...価格:26,520円(税込、送料込) 今度は日本製、と思ったのですが、やっぱりデザインで選ぶとね・・・。結局、舶来モノになちゃった。 でも、今度は気軽にさっと使えるスティック型、と思っていたので、とりあえず思った通りのものを買うことができました。さて、実際に使った感じや如何に? その辺はまた、機会がありましたら後日報告しますね!
June 21, 2013
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ようやっと同窓会報が完成し、送付も完了しました~。 毎年、卒業生の何人かに原稿の寄稿を要請するところから始まって、集まった原稿の編集、印刷、封筒入れ、送付まで全部私が一人で引き受けているのですが、数があるので大変よ。編集作業とか印刷とか、封筒入れの単純作業とか、好きじゃなきゃできないねえ。 だけど、今年もその全手続きが終了したので、ホッとしました。 タネを撒いたから、後は収穫も待つばかり。収穫ってのは、卒業生たちから「会報受け取りました~!」という喜びの声を聴くこと。まあ、それがあるから続くのでね。 ということで、このところずっと自分の時間を人に尽くしちゃったので、今週末は少し、自分のことに時間を使いますかね。
June 20, 2013
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暑いのか、蒸し暑いのか、肌寒いのかよく分からない梅雨時の今頃。皆さんは一体、何を掛けて寝ていらっしゃいますか? 私は寒がりのせいか、わりとまだしっかりしたものを掛けて寝ているのですが、さすがに暑いのか、夜中にふと目覚めると全部剥いでしまっていたりする。 かといって、今から真夏仕様のタオルケットってのも、何だか心細いような・・・。 ということで、私、決意しました。新たに掛布団を買おうと。 なんだか最近、涼感掛布団みたいなのが宣伝に出ていたりするじゃなーい? タオルケットよりも厚地でありながら、特殊な繊維が使われているのか、肌触りがさらっとして、熱を逃がすみたいな。 そういうの、買って使ってみたい! やっぱり、こういうのも日進月歩だからね。最先端の技術の恩恵をね、味わってみたいなと。 ということで、近々、そういう布団を買ってみるつもりの私。さて、実際の寝心地や如何に? 使い出したら、またレポートしますね!
June 19, 2013
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今日はわけあって花束を買ったのですが、花束ってのも難しいものですな。 家の近くにすごく趣味のいい花屋さんがあって、私はいつもそこで花を買うのですが、あいにく今日は定休日。そこで仕方なく別な店を探してそこで花束を作ってもらったのですけど、うーん、大分違う・・・。まあ、花束を包む紙の色の選択やら、リボンのかけ方など、微妙なところなのでしょうけど、やっぱりいつもの花屋さんで作ってもらう花束のような優雅さがない。 同じ花屋さんと言っても、レベルってのは歴然としてあるね。 でも、それを言ったら、こういうレベルの差ってのは、どんな職業でもあるんでしょうな。 大学の先生だって、ピンキリだ。いい先生とダメな先生の間の隔たりと言ったら、凄いものがある。それでも大学の先生くらいならさほど害もないけれど、これが医者の先生だったら? いい医者とダメな医者のレベルの差だってやっぱりあるに違いないし、その場合は生死にかかわるからなあ。 ま、とにかく、ちょっと雑然とした花束になってしまったけれど、家に花があるというのはいいもの。暫くは、花のある暮らしを楽しみますかね。
June 18, 2013
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ゼミ生の一人が、3週間の教育実習を終えてゼミに戻ってきました。 で、「どうだった?」と聞くと、ひと言、「大変でした・・・」と。言葉通り、若干やつれた感じの彼女にさらに様子を聞くと、実習先の指導教員の方の熱血圧迫指導に苦労させられたとのこと。 実は彼女が行った先の中学校というのは、昔からその手の圧迫指導で有名なところなんですが、とにかく実習生のすることなすこと徹底的に腐すんですな。こんな教案で何が教えられると思ってんだ、お前やる気あんのか、さっさと直してこい、これが直した結果か、お前舐めてんのか、お前なんかに教わる生徒が気の毒だ、親が知ったら生徒を引き上げさせるぞ、本当に先生になる気あんのか、今まで何考えて生きてたんだ、何ぐずぐずしてんだ、さっさと書き直してこい。 万事がこの調子。もう、何を言っても、何をやってもめちゃくちゃに怒鳴られるので、萎縮しきってしまって、何をどうすればいいのか、完全に思考停止した挙句、体調もおかしくなって一日欠席してしまったとのこと。 で、欠席の連絡をしても、話の途中で電話をぶち切られ、次の日に学校に行くのが怖くて、本当にノイローゼになりかけた、いや、完全になっていたというのです。 まあ、実習生の側の話を聞いただけですから、それだけで判断するのはアレですが、今のところそれだけで判断するしかないので一方的に判断しますが、「それがベストの指導法なのか?」と言いたくなりますな。 っていうか、これ、パワハラじゃん? いわゆる? 実習生は、教案書き直しを命じられため、学校近くの深夜営業のカラオケ店で必死に書き直しをし、夜中まで頑張ったそうですが、そんな時間まで拘束するというのだって、果たしてどうなのか。 熱血指導は有難いですけど、度を過ぎた圧迫指導はねえ・・・。 とにかく、すっかり先生になる希望を失って帰ってきたゼミ生を見るにつけ、教育実習指導のあり方について、色々考えさせられたワタクシなのでありましたとさ。
June 17, 2013
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ひゃー、深夜の新東名をぶっ飛ばして、東京の実家から名古屋の自宅に戻って参りました~。 今日は移動日ということで、実家でも楽しみのための読書をしながらのんびり。先日から読んでいる『SAVE THE CAT の法則』を読み進めたのですが、映画というのは、大体10個くらいのジャンル分けが出来る、という話が出てきて、実際筆者は様々な映画を「家の中のモンスター」「金の羊毛」「魔法のランプ」「難題に直面した平凡な奴」「人生の節目」「バディとの友情」「なぜやったのか?」「バカの勝利」「組織の中で」「スーパーヒーロー」という10のジャンルに分けて見せるのですが、これがまた説得力アリアリ。 まあ、文学批評の分野でも一時期、っていうか、もう随分昔のことになっちゃいますけど、この種のジャンル分けが流行ったことがあるのですが、ジャンル分けって面白いんだよね! 思いつく限りの文学作品を自分で決めたジャンルに振り分け、それがものの見事にはまると「やった~!」ってな達成感がある(んじゃないかな、きっと)。 もっともこれが批評の分野ですと、「ジャンル分けしたから、どうなのよ?」と言われてしまうわけですが、『SAVE THE CAT の法則』は、脚本の書き方指南だからね。この10個のジャンルの中から自分が書きたいものを選び出し、それぞれのジャンルに従った特有のルールで脚本を書け、という風に話が進んでいくので、方法論として非常に有意義であります。 まだ途中までしか読んでないけど、この本、面白いわ~。 というわけで、読書生活ただ今絶好調のワタクシなのでありました、とさ。
June 16, 2013
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今日は都内某所で学会関係のお仕事、そしてその後、打ち上げ。かくして午後1時から9時半までばっちり働いていたのでした。打ち上げの方では、日本全国からお集りの色々な先生方から色々なお話を伺うことが出来、かなり面白かったかも。だけど、その面白い内容をここに書くと、それはそれで問題大アリなので、黙っていようっと! ところで、名古屋のようなクルマ社会とは異なり、東京は電車社会なので、私も久々に電車による移動を強いられたという。 しかし、電車の中ってのは、どういうわけか本が読めるんだよね。昔から本が読める場所として馬上、枕上、厠上の「三上」が上げられ、中でも「馬上」が筆頭に来ているけれど、故無しとはしませんな。乗り物の上ってのは、実にこの、本が読める。そういや、私も東京での学生時代、大学までの往復で新書の1冊位は読みましたからね。 で、今日、車中で読んでいたのは、荒木経惟氏の『天才アラーキー 写真ノ方法』(集英社新書)。前に読んだ『写真ノ愛・情』も素晴らしかったけれど、この本もなかなかいい。 荒木さんの聞き書き本の場合、何がいいというのを論理的に説明するのが難しいのですが、結局、内容もさることながらその言い表し方がいいってことなんですよね。文体(口語体)と内容が一つになっているので、「この本の良さが知りたいなら、とにかく読んでみろ」としか言えない。で、読んでみると、荒木さんの写真家としての腕、趣味、哲学、そして優しさがよく分かる。そう、優しいんですよね、人間的に。もちろん、荒木さん自身は「シャターを切ることは、裏切ることだ」とか、色々な言い方をするのですが、だけど、本質的に優しい。 働く人の写真を撮るにしても、その人の疲れた表情とか、貧しさとか、苦悩とか、そういうのは撮らないというわけ。そういうのを撮った方が芸術写真っぽくなるわけだけれども、そうは撮らない。そうじゃなくて、その人の働く人間としての誇りを撮る。笑顔を撮る。そしてその人に「あんたは自分を誇っていい人間なんだよ」と教えてあげる。そういう写真の撮り方を荒木さんはする。 そんな人が、優しくないわけないじゃん? だから、私は荒木経惟という人が好きなんだよなあ。 というわけで、この本、写真に興味があろうがなかろうが、読んで損はない本。教授のおすすめ!でございます。これこれ! ↓【送料無料】天才アラ-キ-写真ノ時間 [ 荒木経惟 ]価格:798円(税込、送料込)
June 15, 2013
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『SAVE THE CAT の法則』という本を読み始め、まだ読み始めたばかりなのですが、これが結構面白いんです。 この本、映画なんかの脚本家の卵に向けて、脚本の書き方なんかを指南した本なのですが、脚本を書くにあたって、まず注意すべきは、完璧なログラインを作ることだ、というのですな。 ログラインというのは、要するに自分が書きたいと思っている映画なら映画の内容を、1行にまとめたもの。要するに、自分が書いた映画は、1行で言えば、これこれこういうストーリーだ、と、言えなければならない、ということらしいわけ。 逆に言えば、いい映画(売れる映画)というのは、1行で内容を言い表せると。 例えば『ダイハード』だったら、「警官が別居中の妻に会いに来るが、妻の勤める会社のビルがテロリストに乗っ取られる」。以上。 ね、ちゃんと1行で言える。 じゃあ、『プリティ・ウーマン』だったら? 「週末の楽しみに雇ったコールガールに、ビジネスマンは本気で恋してしまう」。はい、1行にまとまりました。 こんな感じ。しかも、この1行の中に「皮肉」が含まれていることが必須なんですと。皮肉が入っていることによって、この1行を読んだ人が、「あ、この映画見たい!」と思ってくれる。 なるほどね、って感じでしょ? ま、一事が万事というか、こんな感じで、この本を読んでいると「ふーむ、なるほど・・・」と思わされることが結構ある。こういう見方を、映画ではなく文学にも応用できないかな?なんて考えながら読むと、これまた一興です。 ということで、なかなか面白い本を掘り当てました。しばらく楽しめそう。これこれ ↓【送料無料】SAVE THE CATの法則 [ ブレイク・スナイダ- ]価格:2,310円(税込、送料込) なんて言いながら、実は今、東京の実家に居るの。明日、都内某所で学会の編集会議があるもので、それに臨席しないといけないのでね。というわけで、明日は大都会で久しぶりにシティボーイしてきます。それでは、今日はこの辺で。お休みなさーい。
June 14, 2013
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何故か最近、髪質が変わって、すっかりポアポアの天パーになってしまったワタクシ。天パーの方のご苦労が今頃になって分かるようになったという。 で、シャンプーもモノによっては余計ポアポア度が増してしまうのですが、そんな私にとって天恵となるシャンプーを発見しました。ロクシタンですよ、ロクシタン。これこれ! ↓【いつでも10,500円以上(税込)で送料無料!】ロクシタンプロヴァンスアロマファイブハーブスボ...価格:1,554円(税込、送料別) これ、いいわ~。ちょっと高いけど。「ボリューマイジング」と言いながら、逆に天パー度が大分抑えられる気がする。 ということで、急に天パーになってお困りのご同輩に、このシャンプー、教授のおすすめ!です。別に天パーじゃなくても、多分、いいと思います。
June 13, 2013
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『宇宙人ワンさんとの遭遇』というイタリア映画をDVDで観てしまいましたので、感想を一言。 ところでこの話題作、皆さんも当然観てますよね? 観てるわけないか! まあ、その存在を知っている人自体、少ないかも知れませんが、かいつまんで言うと、ざっとこんな話です(以下ネタバレ注意)。 イタリアに中国語を話す宇宙人が現れ、警察当局に掴まって尋問を受けることになると。 で、警察としてはその宇宙人「王(ワン)」さんを尋問したいわけですが、何せ中国語しか解さないので埒が明かない。ということで、中国語の翻訳や通訳を生業にしているガイアという若いお嬢さんが急遽警察に呼ばれ、尋問に協力させられることになるわけ。 しかし、そのワンさんに対する警察の尋問はかなり厳しいもので、ほとんど拷問に近い。確かにワンさんはイカみたいな姿恰好ですが、どう観ても無害そのもの。地球人と友好関係を築くためにやって来たと言っているのに、無抵抗のワンさんに容赦なく電気ショックを与えたりする。 で、尋問のあまりの非人道性に憤ったガイアは、警察の隙をついて尋問室を脱出し、国際人道団体たるアムネスティ・インターナショナルに通報しようとするのですが、警察はそんなガイアを邪魔し、捕まえようと追ってくる。 で、警察を間一髪でやり過ごしたガイアは、ワンさんを連れて逃げようとするのですが、尋問室の外に出たガイアが見たものは、予想外の光景だった・・・ みたいな話。 さて、この映画に対する私の評点は・・・ 「22点」でーす! ま、そんなもんでしょ。 宇宙人が何故中国語を話すのかというと、事前の調査で地球では中国語を話す人口が最も多いことが判明したので、それを体得しておけば地球人と交流しやすいだろうという狙いだったというのですが、この映画の中で笑えたのはそこだけで、後は意外に笑えない映画だったなあ・・・。それに、最後の展開も、何となく予想できちゃったしね。 というわけで、最近のイタリアSF映画の何たるかが分かったのを収穫と考えて、後はノーコメントと言っておきましょうかね!
June 12, 2013
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今日も今日とて出張で、知多半島の方にある中学校に授業参観に行って参りました。 で、今日の授業参観は中学1年生の保健体育。そしてテーマはずばり、「大人の体に向けて」。そう、第二次性徴の発露を踏まえての、そちら方面でございます。 ちなみに、私自身が通っていた中学校では、この種の保健体育の授業というのは学校の方針として一切なされなかったので、今日の授業は、ある意味、私が生まれて初めて受ける性教育でございました。 で・・・。 いやあ! マジ照れるぅ!! 私は昭和の人間なので、今でも「おしべとめしべが・・・」ってな感じで、人間の生殖を植物の生殖に譬えながらうやむやに仄めかすような教え方をするのかと思っていたら、そんなのはとっくの昔に時代遅れになっていたらしく、今はもう、直球ど真ん中でズバズバ来るのね・・・。 でまた、実習生の先生がテクニカル・タームの説明をするために「○○がこうなって、結果、こうなることを何て言うか、知ってるかなあ? はーい、知っている人?」なんて質問をすると、生徒たちは男の子も女の子も普通に「はい、射○です」なんて答えるんだよね。そういうことを人前で、っていうかクラスの中で平気で口に出来るということ自体、私には結構オドロキでした。 もちろん、こういう教育はすごく大事なことであろうし、また世界の中には、こういうことがきちんと教えられないがために、様々な悲劇が起こっている地域があるということも耳にします。 だから、私としても今のこの方面の教育の現状に不満があるわけでも、批判的であるわけでもないのですが、私がもし生徒だったら、この場にいたたまれないな、という気がする。別にそんなこと人に教わらなくても、私だったら自力で十分以上に科学的に正しく調べ上げるし、だから、もういいじゃん、って感じかな。 ま、多分、私が通っていた中学がこの種のことをまったく取り上げなかったのも、そういうことだったんじゃないかと。自分で調べて、自分で理解しなさいってな感じで。 時代も違うし、最近の中学生は子供っぽいから、上に述べたようなスタイルでも違和感ないのかもしれないけれど、私が中学生の頃は、こういうことは先生から教わるもんじゃない、もっとプライベートな、大事なものだって思ったと思うんだけどなあ。 まあ、よく分からん。 とにかく、生まれて初めての保健体育の授業、私は目を白黒させて、あけっぴろげな話を拝聴しておったのでございます。ひゃー、冷や汗、冷や汗。
June 11, 2013
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今日、3年生対象のアメリカ文化史の授業にちょっと遅れて出向いたところ、ホワイトボードに何やらいたずら書きがしてある。おいおい、何やってんだ、消しとけよ・・・ と思ったら・・・ 「釈迦楽先生、○○賞受賞、おめでとうございます!」 ・・・って書いてあった。 あのね、こういうことされるとね・・・ ・・・ちょっと嬉しいじゃないか・・・。 まあ、書く方も中学生っぽいけど、それで喜ぶ私も同列か・・・。だけどね、これ、専門の授業だっただけに、やっぱりうちの科の学生たちは可愛いなと思ってしまった瞬間だったのでした。ワタクシも単純だねえ・・・。
June 10, 2013
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さっき、たまたまテレビがついていて『情熱大陸』が始まり、百田尚樹さんが取り上げられていたので、つい見てしまいました。 このところベストセラーを連発している百田さんですが、やっぱり人物として迫力あるね。大阪人特有の押しの強さとサービス精神がすごい。 処女作『永遠の〇』にしても、戦争物は売れないというのを押し切って書き上げ、出版後も自分で書店回りをし、自ら足でセールスしたとのこと。時に店側からクレームがついて「もうあの人を寄こさないでくれ」なんて言われたそうですが、それでも頑張って売り込みを続けているうちに、次第に「面白い」ということになって、今日のあの売れ行きに至ったのだとか。 で、また、押しも押されぬベストセラー作家になってからも、小さな書店だろうが呼ばれればサイン会に出、求められればいくらでもサインをする。本なんて売れてなんぼ、だったらそのための努力は全然いとわないというど根性。また、そういうことも含め、自分がやっていること、考えていることをどんどんオープンにしてしまうあけっぴろげなところなど、色々勉強になります。 しかし『情熱大陸』って番組、結構面白いね・・・、なーんて「今更何を言う!」って感じですけど、話題に取り上げる人選もいいし、基本的にナレーション・オンリーなところもいい。今まで、毎週欠かさず見るって感じではなかったのですけど、日曜を締めくくる軽い(=悪い意味ではなく、建設的な気分にさせてくれるという意味)人物ドキュメンタリーとして、これから毎週チェックしちゃおうかな。
June 9, 2013
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何となく仕事が手につかない感じがして、以前研究費で買っておいた『図書館が街を創る。「武雄市図書館」という挑戦』(ネコ・パブリッシング/1,429円)という本を何気なくパラパラ読み始めたのですが、これが案外面白い本だったんです。 まだ途中までしか読んでないので、そういうものとして聞いていただきたいのですが、これ、佐賀県の武雄市にある市立図書館の改革の足跡を多層的に解説した本でありまして。 図書館改革が動き出すきっかけは、武雄市長である樋渡啓祐(ひわたり・けいすけ)さんの素朴な疑問、というか不満だったというのですな。つまり、図書館大好きな樋渡さんが、仕事が終わってから図書館に行こうと思っても、当時この図書館は午後6時に閉館になってしまったので、必然的に利用できなかったと。 で、樋渡さんに図書館が利用できないということは、すなわち大多数のサラリーマンにとって、市立図書館は閉ざされた場所であることを意味する。それは市民に対するサービスの在り方としてどうなんだと。実際、当時の図書館利用者は、市民のうちの20%に過ぎなかったそうですが、市民の8割にとって図書館は無縁の施設になっていたそうで、そのことに樋渡市長は大きな不満を抱くわけ。 で、こんなのは図書館のあり方としておかしい。もっと開館時間を長くしなければいけないのではないか。そう考えた樋渡市長は、図書館に働きかけて、そういう方向に改革しようとするのだけれども、そこはそれ、行政のやることですから、抵抗がすごい。従来からのやり方を変えることに対しては、ものすごく強い反対があったと。 しかし、樋渡市長はそうした抵抗をものともせず、図書館の市民サービスの在り方のあるべき姿を求めて改革に突き進むわけ。開館時間を長くすることはもちろん、閉架書庫を少なくし、開架書庫を多くして、市民が自由に好きな本を探せるようにし、さらに図書館内にカフェも作る。そして図書館の経営自体を民間企業であるTSUTAYAに業務委託するという大英断を下すんです。 そして、そういうことの積み重ねにより、今や日本中から注目される市立図書館を作り上げてしまったと。ま、この本は、そんな具合に、改革派市長のリーダーシップと行政手腕によって、退屈な図書館が劇的に変わっていく、その過程を描いているのでございます。 でね、この本の中に書いてあることなのですが、日本の行政の問題点として、「官」(=政府)と「公」(=市民)が同じものと考えられてしまったことの悲劇が指摘されていて、そこは非常に説得力があるわけ。 「官」のやり方を推し進めていけば、そりゃ、箱モノとしての退屈な図書館が出来上がるわけですけど、それは「公」の利益を追究したものになってない。なってないのに、それを疑問視し、批判し、変えようという発想が日本にはない。そこが問題だ、ということなんですな。 だから樋渡市長は、公立の図書館である以上、市民の立場から見た上での利便性を追究するべきなので、自分はそれをやるよと。まあ、樋渡さんとしてはごく自然な成り行きなのでしょうが、しかし日本の行政の頑固さを考えると、おそらく大変なご苦労があったはず。だけど、その苦労を突破したところに、新しい地平が拓けるというところがある。 そういう意味で、たかが一個の市立図書館の改革とはいえ、それは行政の在るべき姿を考える上で、非常に示唆に富む改革だと思うんですな。 でまた考えさせられるのは、そうした市長の改革が、当初、市民から100%支持されたわけではない、ということ。改革をすれば明らかに自分たちの利益になるのに、何かを変えること自体に反対する勢力というのは、市民の中には必ずある。必ずあるどころか、そっちの方が常に大きな勢力であると。 だから、そういう勢力の大反対を押し切ってでも改革を進めるだけのガッツがないと、世の中、何も変わらないんですな。また、こういうとちょっと矛盾するようですが、そういう強引なことが出来るのもまた行政の強みなのであって、行政の欠陥は行政で直していく他ない。 その辺の機微を、この本はうまいこと指摘しております。 まあね、私自身、公の意識の強い大学に所属しておりますので、その制度上の欠陥というのはよく分かる。だけど、リーダーが強い意志をもってその欠陥を正そうとすれば正せないこともない、ということを知れば、それはやはり希望にもなります。本書を読んで、「官」ではなく、「公」のことを考えながら、国立大学のあり方も考えていかなくちゃいけないよなあと、改めて強く思いました。 そういうことを考えさせてくれた上で、一つの成功例を見せてくれたという意味で、この本、なかなかいいです。教授のおすすめ! と言っておきましょう。これこれ! ↓【送料無料】 図書館が街を創る。 「武雄市図書館」という挑戦 / 楽園計画 【単行本】価格:1,500円(税込、送料込)
June 8, 2013
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今日は朝から今週三度目の出張。三連チャンは疲れる~。 で、いい加減疲れたので、気分をアップする意味も含め、夕方から某アウトレットに出かけてしまいました。愛用のニューバランスのスニーカーが壊れてしまったので、それに代わるものを探しに。 で、今回もやはりニューバランスのものをゲット! 履きやすいんだよね! で、まあ、それで当初の目的は果たしたわけですが、やはりものには「ついで」ということがあるわけでして。 結局、これから暑くなるシーズンに向けての涼しげなズボン(昭和の男は「パンツ」とは言わないぜ!)と、さらに超薄作りのジャケットまで買ってしまったという。 勝利者は、何を買っても許されるのさ! ということで、今日はいささか散財してしまいましたが、ま、たまにはね。そういうこともありますよ。その分、明日からは少し勉強しようかな。
June 7, 2013
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イエーイ! 伝統ある大きな文学賞、いただいちゃった! 昨日の会議で決まることは分かっていたのですが、受賞したかどうかは出版社経由ではなく、執筆者本人、つまり直接私に連絡がある、っていうんですよね。 だから昨日は一日、めちゃくちゃ気を揉みましたよ! 芥川賞を獲ったかどうかの連絡を待つ候補者たちの気持ちがちょっと分かったかも。 そして待ちに待った電話が鳴った時の緊張、そしてそれが落選ではなく受賞の報せだと分かった時のこみあげてくる喜び。いやあ、スリルを堪能しました。 しかもね、事務的に「受賞しました」という連絡があるんじゃないんですよね。主催者のトップの方ご本人がわざわざ電話口に出られて、「賞をあげたいと思うのですが、受けられますか?」と尋ねて下さるわけ。で、「もちろん受けますっ!!」と元気にお答えすると、そこから「では」ということで、事務的な手続きに入るんですな。それにしても、一言会話を交わしたトップの方の落ち着いた威厳あるお声と言葉遣いには貫禄がありましたねえ・・・。 そして、主催者からマスコミへの発表があり、それに続いて今度は私に対するマスコミからの取材の電話がジャンジャン鳴り出し、続いて祝福の電話やメールが届き出し・・・という感じで、もう大騒ぎ。 しんどい一日でしたけど、記憶に残る一日となりました。 で、今日はその余韻で色々ありましたけれども、それもようやく落ち着いて、日常が戻ってきたって感じかなあ。 今回の本は、それが完成するまでに苦労したこともあり、それだけに受賞は感慨無量。 だけど、受賞することがそもそもこの本を書いた目的じゃないからね。そこは忘れずに、今後とも精進し、自分の思うところをさらに推し進めたいと思います。乞うご期待!
June 6, 2013
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昨日観た『ローマ法王の休日』があまりにもひどかったので、口直しに『ドライヴ』という映画を観てしまいました。以下、ネタバレ注意! ライアン・ゴズリング演じる主人公(名前はなし)は、昼間は映画のスタント、夜は犯罪者の「逃がし屋」をやっている超絶運転技能を持つ男。どういう過去があるのかもわからず、どういう感情を持っているのかもよく分からない、クールなヤツ。 そんな熱量低めの男に、しかし、ほのかな恋心が芽生えるんですな。お相手はアパートの隣人。小さな男の子を連れた人妻。ご主人は現在服役中。 で、この寂しい男と寂しい女の間にうっすらとした付き合いが始まるのですが・・・折悪しくというのか、服役中のご主人が出所することに。もちろん、そんなに深い付き合いになっていたわけではないので、ご主人の帰還と同時に、二人の関係もあっさり終わることに。 が! このご主人、服役中に刑務所内で借金をこしらえ、出所と同時にその支払いを地元ロスの怖い人たちに迫られることになってしまったんですな。 で、我らが「逃がし屋」は、そんな彼(というか、彼の家族の危機)を見かねて、自ら「逃がし屋」を務めることを申し出、服役ご主人が質屋強盗をするのを助けることにするわけ。 しかし、これが罠だった。実は地元ギャングが服役旦那に盗ませた金は、実はロス進出をたくらむ東部のギャングの資金だったんですな。で、これをロスの地元ギャングが横取りしようとして、この服役旦那を利用する気だったと。 で、結局、服役ご主人は殺害され、巻き込まれた「逃がし屋」がギャングの金を手にしてしまうことに。 さて、金を取り戻そうとするギャングに狙われることになってしまったこの「逃がし屋」は、果たして逃げ切れるのか? そして彼が思いを寄せる人妻の運命は? みたいな話です。 で、この映画に対する私の評点は、と言いますと・・・ 「73点」でーす! 合格。 まあ、なんてことないような映画なんですが、ゴズリングの「逃がし屋」ぶりがカッコいい! 特に最初のシークエンスで、自分を雇った強盗2人組を逃がす場面のクールなこと! すごくリアリティがあってよろしい。 で、寂しくて優しい男が、ほのかな恋心ゆえにやばい道に否応なく引き込まれていくその感じ。まさにアメリカン・トラジディの典型ではございませんか。ある意味、ストリート版の『ギャッツビー』だよね。 ということで、傑作とは言わないけれど、十分佳作の名に値するのではないかと愚考いたします。興味のある方は是非!これこれ! ↓【送料無料】ドライヴ [ ライアン・ゴズリング ]価格:3,591円(税込、送料込)
June 5, 2013
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先日、レンタルDVDを借りて観ていた時、『ローマ法王の休日』という映画の予告編をやっていて、なかなか面白そうだったので、今回はこの映画をレンタルしてきて、実際に観てみたわけ。 そうしたら、これが仰天の結果に・・・。 予告編はすごく面白そうに描かれていたんです。コンクラーベで新しい法王に選ばれたある枢機卿が、責任の重さにパニックになり、密かに法王庁を脱出! ローマの町で市井の人々と交流するうちに、やがて自分を取り戻し・・・みたいな感じに。 何しろ、タイトルが『ローマの休日』のもじりでしょ? 先の予告編とあわせて、心温まるドタバタ・コメディだと思うじゃない。 ところが、全然違う映画だったというね・・・。 いや、全然違う、というほどでもなく、何となく、上に述べたようなコミカルな側面もなくはないわけ。 で、お、面白くなりそうだぞ、今にもっと面白くなるぞ、そら、そろそろ面白くなりかけてきたぞ・・・と淡い期待をずーーーーっと維持させられた挙句・・・ 衝撃のラスト。 もう、呆然だよ・・・。タイトルバックが流れた途端、久々に出ました。「嘘だろっ!」の一言が。 結局、この映画の監督、プロデューサーは何がしたかったんだ! DVDのレンタル代、返せっ! この映画に300円も払うなんて、あり得ない! ということで、評価点、出しちゃうよ。 「9点」でーす! 10点満点じゃないぜ! 100点満点だぜ! 1000点満点でもいいぜ! はあ・・・。2時間無駄に費やした~!
June 4, 2013
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このところ内容のぎっちり詰まった本が読めない私、ついつい気楽に読める本をパラパラ読むという悪しき習慣になってしまっているのですが、その延長線上で『ブルーノート100名盤』(平凡社新書)なる本をパラ読みしてしまいました。 これ、ジャズ・レーベルの老舗たるブルーノートから出たジャズ・アルバムの名盤を決めるべく、有名無名のジャズファンたちにアンケートをやってみて、その結果、ベスト100を決めてみました、みたいな本でありまして、まあ、こういうのはよくあるパターンの奴ですよね。 で、特に上位50位までのアルバムにはそれなりの解説を付けると同時に、アンケートに答えた人たちの回答を沢山載せていると。 ジャズ好きの人たちというのは、それぞれに一家言持つうるさ型が多いですから、ブルーノートのベスト3を選べと言われたら、それこそマニアックなものがジャンジャン挙がるのかと思ったのですが、実際には皆さん、意外に真っ当な回答を寄せているので、逆にビックリ、みたいな。 例えば、故・森田芳光監督はコルトレーンの『ブルー・トレイン』、キャノンボールの『サムシン・エルス』、ハンコックの『処女航海』の3作を挙げていますし、寺島靖国氏は『サムシン・エルス』、ハンコックの『スピーク・ライク・ア・チャイルド』、ロリンズの『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』の3作、大橋巨泉氏はクラークの『クール・ストラッティン』、『サムシン・エルス』、ドナルドソンの『カルテット・クインテット・セクステット』の3作、と言った調子。どれもきわめて真っ当な回答でございます。 ちなみに本書で1位となったのはコルトレーンの『ブルー・トレイン』、2位はキャノンボールの『サムシン・エルス』、3位はソニー・クラークの『クール・ストラッティン』でした。 で、そういうのをパラパラと読んで行けば、当然、「自分だったら、どの3作を選ぶかな?」と思うじゃないですか。 というわけで、釈迦楽セレクトでブルーノートのベスト3を考えてみたと。 で、ブルーノートのコレクターとして知られる小川隆夫氏の『ブルーノート・コレクターズ・ガイド』という本の巻末に載っているブルーノート全リストを眺めながら考えまして。その結論を言いますと、順位は関係なしで以下の3作となった次第:○ジョー・ヘンダソン『ページ・ワン』(本書では58位)○ハービー・ハンコック『処女航海』(本書では5位)○アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ『モーニン』(本書では4位) まあ、これも真っ当な回答になっちゃいましたが。 しかし、ブルーノートのアルバム全リストを眺めながら思ったのですが、ワタクシ個人の好みから言うと、意外に好きなアルバムが少ないな、と。なんとなく「あの、ブルーノート」なのだから、名盤・愛聴盤がゾロゾロ・・・かと思ったのですけど、意外にそうでもないということが分かった。 ちょっとしたことですけど、思い込みと実際とは違うなあ、っつーことがよく分かりましたわ。 ま、その発見一つだけでも、この本を読んだことは、無駄ではなかったかもね。これこれ! ↓【送料無料】ブルーノート100名盤 [ ブルーノートクラブ ]価格:798円(税込、送料込)
June 3, 2013
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今日の読売新聞に拙著の書評が出ると聞き、楽しみにしていたのですが、結果は期待以上でした! 何と言っても書評者がすごかった。あの角田光代さんだよ、小説家の! しかも、その角田さんが、拙著を読んで泣いてくれたというのだから、もう感激! 著者冥利に尽きますなあ・・・。 ということで、とにかく今日は最高! ま、そんなわけで今日は何となくソワソワと、なまけて過ごしちゃった。あんまり言い訳にはならないけど。 それで午後には家の近所の本屋さんにふらふらと出かけ、雑誌の『ブルータス』とか買っちゃったりして。この雑誌の最新号、古本屋特集なんですよね。 まあ、古本屋関連の本なんて腐るほど持っているのだけど、それでもこういうのが出ると買っちゃうんだなあ。 で、パラパラめくっていたら、あら、角田光代さんが古本対談に出ているじゃないの。どうも、その節はお世話になっております! その他、日本各地の個性的な古本屋さんの情報だとか、最近土浦に出来たという大型古書モールのことなどを読んで、心のメモにカキコ、カキコ。なかなか行こうと思っても行けないですけど、行きたいなあ、と思うこと自体、楽しいのよね。 ってなわけで、ぐずぐずとここまで過ごしてしまいましたが、せっかくの休日、もう少し有意義に活用しなくてはお天道様に申し訳ない。この後、午後のお茶をしてから、少し書き物でもしましょうかね。
June 2, 2013
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嬉しいニュースが飛びこんで参りました! 何と! 明日の! 読売新聞に! 拙著の! 書評が! 出るそうです! やったね! 先だっての毎日新聞に続き、読売新聞も攻略! 前に出した本も、研究書にしては異例に売れたのですが、それでも読売・朝日の書評は受けられなかった。それが今回、読売に関してリベンジを果たしましたよ。わっはっは! 何せ「1千万読者」を標榜する読売新聞のこと、拙著の世間的な認知度も上がるんじゃないの? そんなことで浮かれて、はしたないって? うん、まあ、そうなんですけど、あのね、本ってのはね、出しても売れないもんなのよ。ほんとに売れない。全然売れない。世間で売れている本ってのは、多崎つくるにしても、聞く力にしても、著者がそもそも有名な人の本ばかりなのであって、そうじゃなきゃ書店に置いてすらもらえない。仮に置いてもらえたって、売れなきゃ1週間で返本ですよ。無名の著者じゃ、千部売るのだって奇跡みたいなもんだ。 書評でも何でも、とにかくマスコミに取り上げてもらって、話題にしてもらって、一人でも多くの人に興味を持ってもらわなくては、その本は存在しないも同然。闇から闇へ、水子のように消えてしまう。 だから、私のような無名の著者の本が大新聞に書評を出してもらえるなんて、それこそ望外の喜びよ。そのハードルの高さに今まで泣かされてきただけに、はしたないと言われようが、はしゃいじゃうもんね。 ということで、明日の朝刊が来るのが待ち遠しい私なのであります。楽しみ~!
June 1, 2013
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