"菜翁が旨"さんのほほ～ぇむ健康ペ～ジ

世界で初めて電子音楽を演奏したOKITAC5090(OBM社内報：S41.5)

工高３年在学中の電検三種合格記(第２回懸賞作文入賞:新電気S34.8掲載）

世界初のｵｰﾙIC製ｺﾝﾋﾟｭｰﾀNEAC2200ﾓﾃﾞﾙ500(ﾃﾞ処ｻ資料)

高校受験のしあわせのハンカチ（大阪日日：S34.5.31掲載）

命を救ったﾏﾗｿﾝと立山横断夏山登山の思い出(S36.8有峰口～信濃大町)

工高３年在学中での私の電検三種受験勉強法(茨と栄冠の道:新電気S34.3掲載)

脳の痣：脳動静脈奇形の疑いで脳血管造影検査入院(2006.3.脳神経外科)

OKITACｺﾝﾋﾟｭｰﾀで印刷した世界初の年賀状(昭和39年元旦)

女子高生に｢私のカサにおはいりなさい…｣(S36.6.29大阪読売新聞掲載)

皇室で｢おかべ」と呼ばれているものは…(S35,6頃JOBKﾗｼﾞｵ番組出演）

高麗橋三越のﾊｲﾁの食器とﾆｭｰｼﾞｬﾊﾟﾝの素うどんの出前(S35,6年頃)

元気をもらった駅前食堂”杯一”の女の子たち(S40~41年頃)

放射線の恐ろしさ(J.ｼｪﾊﾟｰﾄﾞ、R.E.ﾗｯﾌﾟ著,岩波書店発行)

食品への放射線照射（日本では1972年、馬鈴薯の発芽防止を目的として…）

恐ろしいβ放射線源のｽﾄﾛﾝﾁｳﾑ90！降灰は降水量が多いところに集中。皮肉な…

いきいきとんぼ(水陸両用の履物…わらぞうりで通学していた頃の思い出)

最後の瞽女2005.4.25に105歳の生涯を終えた『小林ハル』

和鉄がかもしだすｾｲｺ‐Credorにも採用された古代ﾛﾏﾝの音色:明珍宗理作品

木炭バスの後押しながら覚えた割り算の九九；にいちてんさくのご

おにいちゃぁ～んお母ちゃんがいないよ～1.(終戦前のある寒い冬の夜のこと…)

数値と単位(googolplex~不可思議~(ｙ(yocto:ﾖｸﾄ))

ＳＴ管、ＧＴ管、ＭＴ管そして命を守る発想(文部省認定通信教育…ラジオ教育研究所)

懐かしのＳＬ鈍行卒業旅行　紀伊半島一周(S34.2運賃〆て\865)

家庭菜園は野菜の種子の性質を知って･･･（嫌光性・好光性など…）

無作為の作為は天下の大罪(金へんに戈ほこを並べて錢ぜにと読む…）

「ポッ・ポッ・ポッ・ポｵーン・(440/440/440/880Hz )」の想い出

姫路老舗デパート・やまとやしきの礼服で…新調したのにだぶだぶの…

銀行のCDで１０万円引き出したら９万5千円しかなかった???!!!…

Leonardo(1452-1519)No.2（最後の晩餐他）

0800-000-999.着信課金用電話番号(ﾌﾘｰﾀﾞｲﾔﾙ)

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人間辛抱 @ Re:ジジバカ日記：孫の宮参り(03/06) どうもお久しぶりです。新型コロナウイル…

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2012.04.13

かって、東京　日本橋　に安田信託銀行の本店があった。

その近くには、かの白木屋があった。

その、白木屋の角の交差点には、裸婦像が建っていた。

安田信託銀行の本店には事務センターがあって、そこにはＯＫＩＴＡＣ　５０９０が稼動していた。

沖電気工業の八王子事業所で製作・組み立てそして検査を終えたＯＫＩＴＡＣ　５０９０ーＤであった。

ＯＫＩＴＡＣ　５０９０には、Ａ、Ｂ，Ｃ，Ｄのシリーズがあった。

Ａシリーズは本体とＯＫＩＴＹＰＥＲだけの一番単純なシステム構成であった。

ＯＫＩＴＹＰＥＲには、タイピング装置としてだけでなく、コンピュータの入力・出力が出来るタイピング・キーと印字用バーのほかに、ホレリスカードに代わって使われ始めた、紙テープパンチ（穿孔）と紙テープリーダー（読み取り）装置が付属していた。

この頃の、ＩＢＭのコンピュータ用タイプライターは先進的なゴルフ・ボール式の印字装置であった。

これが、コンピュータの入出力装置であった。

ＯＫＩＴＹＰＥＲでパタパタ印字出力・・・

なんとも、のんびりした話である。

しかし、予算の厳しい当時の大学の研究室での高級電卓代わりの計算装置としては、充分な働きをしていたものである。

Ｂシリーズというのは、Ａシリーズに沖電気独自の活字ベルト式ラインプリンタが付いたものであり、沢山の計算結果を必要とする大学や企業の研究室では、なかなか重宝されていた。
当時は、カメラのレンズなどの設計用計算装置として殆どのカメラメーカーで稼動していた。

ＩＢＭを始めとして沖電気以外の外国を含めたコンピュータ・メーカーのラインプリンタは活字ドラム式であった。

Ｃシリーズは、Ｂシリーズに磁気テープ装置が付属したもので、これは１台から複数台付加することが出来た。

旺文社の蛍雪時代読者などの進路指導用として日本電子頭脳センターに導入されていたＣシリーズは沖電気製の磁気テープ一台のシステムであった。

このシステムで、たいぞ～さんが作ったプログラムで英検の採点が行われたのである。

当時、プログラマーの間では漸くアッセンブラー言語が使われ始めていた頃で、それに伴って、ソート・マージなどの事務用や平均・分散など統計用のマクロが提供されていたので、それらを活用できたからこそ、英検採点プログラムも簡単に作ることができた。

アッセンブル言語というのは、機械語をアルファベットを組み合わせた文字列で表現できる、ハードウエアの知識を知らなくてもプログラミングできるための最初の言語である。

例えば機械語で｢４０（Ｓｈｆｔ　Ｌｅｆｔ）｣という命令は｢ＳＨＬ｣と表現していた。

アッセンブル言語は、アッセンブラーという変換プログラムによって機械語に変換して紙テープやパンチ・カードや磁気テープに出力してから、コンピュータに読み込ませて動作させる必要があった。

たいぞ～さんは、マシン・ランゲージを駆使することが出来るので、アッセンブル言語を使わずにマクロを組み込んだ機械語を紙テープにパンチして、それを磁気テープに記録して、英検採点プログラムをＲＵＮさせていた。

その後何年かして漸く、英語の文章表現にかなり近くなったＣＯＢＯＬ　コンパイラー言語が出来て、コンピューターが広く世に普及を始めた。

もっとも、初期の頃のＣＯＢＯＬコンパイラーは、ＣＯＢＯＬ言語を先ず、アッセンブラー言語に変換して、それを更に機械語に落とすという手間があった。

ＣＯＢＯＬと言うのは、事務処理用のコンパイラー言語として開発され、技術計算用としてはＦＯＲＴＯＲＡＮが開発されていた。

更には汎用的言語にはならなかったが、ＡＫＧＯＬとかＰＡＬといった言語もあった。

磁気テープ装置には、沖電気製のものと米国Ｐｏｔｔｅｒ社製のものが使われていた。

Ｄシリーズは、Ｃシリーズにホレリス・カードの読み取りとパンチ出力できる装置が付加した、本格的な事務システムであった。

安田信託銀行事務センターでは、このＤシリーズが稼動していた。

大量のパンチカードは、パッチボードに紐と呼ばれるワイヤーを差し込んでプログラムを組み込むＩＢＭのパンチカードシステムを使ってソートやコレクトが行われていた。

集計などの簡単な計算も出来るようだった。

勿論、８０蘭ホレリス・カードであった。

そんなわけで、安田信託銀行の事務センターのＯＫＩＴＡＣー５０９０は２４時間・３６５日無休で稼動していた。

唯一・コンピュータが休憩（？）できるのは、定期保守という、検査の間だけであった。

定期保守と言うのは、特にＯＫＩＴＹＰＥＲ、ラインプリンター装置、磁気テープ装置、パンチカード読み取り・穿孔装置などのメカのメンテナンスが中心で、最後にコンピュータ本体と周辺装置の検査プログラムをかけて正常に稼動することをを確認するものである。

勿論、ユーザがコンピュータを稼動させている時に、コンピュータ・システムにトラブルが発生した場合には、直ぐその場で対処しなければならない。

そのために、カストマー・エンジニアと呼ばれるメーカーの技術者がユーザの電子計算室に１名から複数名常駐していた。

たいぞ～さんも、八王子事業所での設計・検査を経て沢山の企業への常駐経験をもつカストマー・エンジニアの一人であった。

そのたいぞ～さんが、安田信託銀行本店事務センターに常駐していたある日、仕事を終えて返る夜の途中で、白木屋の前の交差点の裸婦像にみとれいると、よりリアル感をだしたほうがさらに芸術性が高まるかも・・・と制作者に代わって裸婦像のボデイから両足の分かれ道に｢亀の子たわし｣を貼り付けた。

今の時代なら、すぐにマスコミがにぎにぎしく飛びつくだろうな、なんて、思い出し笑いをする、このごろである。

ＯＫＩＴＡＣ５０９０が｢世界で初めての電子音楽｣を演奏したのは、安田信託銀行の事務センターが新設された目黒・碑文谷の事務センターへ移ってからのことである。

更に、コンピュータで印字した世界初の年賀状もこの事務センターのＯＫＩＴＹＰＥＲであった。

よろしければ『ポチーッ』とお願いします。