候補は東仙台のさわき、苦竹のバリカタ屋、利府の味一品。懐かしさもあり、味一品に行くことに。
泉の4号バイパス沿いにお店があった頃に、1回?2〜3回?行ったことがあります。狭くてボロボロのほったて小屋みたいな店舗で、当時から沢山の名刺が張り付けてありました。当時の私は「客に味付けさせるなんてけしからん、完成品を出せないようでは商品として成立しない」なんて、まったく認めようとしませんでしたね(笑
実際、そんなに美味しいとも思わなかったし。その後、何度か移転を重ねて、現在の場所に落ち着いてからすでに数年が経過しています。先にも言ったように、夜にラーメンを食べる機会がほとんどないので、夜しか営業していないお店は個人的に敷居が高いのです。泉時代に隣にあったびっくりドンキーも、震災の影響で閉店を余儀なくされ、今は完全に取り壊されて影も形もありません。時代の流れを感じます。
それはともかく、十数年ぶりとなった味一品。お店の前には結構な台数の車が止まっていて、繁盛しているようです。カウンターのみのお店。メニューはこってりラーメンと、これのチャーシュー麺、ライスと餃子のみ。こってりラーメンをオーダー。700円。ニンニクがほしい人はオーダーの時にお願いします。当然、ニンニクありで。
提供されたラーメンは、見た目的にいろいろビックリ。まず器が小さめ。昔のラーメン丼と言えばイメージできるでしょうか。さらに葱がてんこ盛り。いくら葱好きでも、これはやり過ぎでしょう。
とりあえず、スープをそのまま飲んでみます。うん、味がしない(笑
まずは醤油ベースのラーメンダレを投入。醤油豚骨っぽい味になりました。こってりとは言うけど、油でこってりなのではなく、スープの粘度が高くて「こってり」なんですね。あまり油っこい味ではないような気がします。麺は中太縮れ麺。かなーり柔目の茹で上がり。むしろデロデロと言ってもいいくらい。固めでオーダーしているお客さんもいたけど、これも含めて味一品の「味」なんだろうなと思います。
トッピングは、大量の葱の他には薄いチャーシューのみ。メンマなし。チャーシューも薄くて小ぶりだけど結構な量が入っています。葱といいチャーシューといい、スープによく馴染みます。スープだって、けっして熱々ではなく、むしろぬるいくらいなんだけどね。この組み合わせが美味しいんだろうね。この組み合わせが「味一品」なんだろうね。
後半は辛味噌も溶いてみました。「箸が立つ」と言われる天下一品ラーメン並にドロドロのスープなので、醤油サイド・味噌サイドと使い分けして食べてみました。辛味噌もインパクトがあっていいですね。ただちょっと味を濃くしすぎてしまった。舌がビリビリします。
今はこうして自分好みに味をカスタマイズして食べるラーメンもいいんじゃない、と思えるようになったので、美味しくいただきました。
以前、味一品で修行した方が田蛇というラーメン屋で「最強こってりラーメン」としてこの流れを汲むラーメンを出していました。味一品ファンからは「似て非なるもの」と言われていましたが、個人的には田蛇バージョンの方が食べやすいというか、好みでしたね。もっとも今となってはその田蛇も閉店してしまいましたが。
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