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時間の陥穽280 地球の地平線(horizon)であれば其の先を追いかければ、其の先の存在が確認できますが、宇宙の地平線の向こう側の出来事は知ることはできません。運動物体だけではなく電磁波などの情報伝達さえも光の速度を超えては伝わることができないので、宇宙の地平線の向こう側とは世界が影響しあうことはあり得ません。双方には因果関係が働かないからです。これを「因果関係を持たない」と表現しています。亦、未だ光が届いていない距離である宇宙の地平線の外からくるCMBの温度がなぜか同じ約3Kになる問題があります。つまりは、熱は光速よりも速く伝わることができ得ない。宇宙の地平線外からくるCMBの温度が同じになるのは不自然だという訳です。此の論に対してインフレーション理論では、小さな点が一気に10の43乗倍に急膨張したと考えます。つまり、小さな々点状の時に温度が均一だったため、宇宙の地平線外まで急膨張しても地平線外の温度は同じになると考えられるのです。哲学・思想ランキング
2020年09月30日
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時間の陥穽279 宇宙が膨張していると聞けば、我々物理科学とは縁のない通常生活を送る人間には、恐らく多数の者が宇宙を真円にしろ楕円にしろ球状のものを想像します。ならば、宇宙の地平線たるものが話題に浮かび上がれば問題になるのも何ら不思議ではありません。地球では我々が地表にいるときに見渡せる限りの範囲が地平線です。地平線の向こう側の出来事は、当然に、通常空間での光の直進性から鑑みて高性能の望遠鏡を使ってみても其れ以上は見ることが出来ません。実は宇宙の地平線も同様に捉えられていますが意味するところが違います。宇宙の地平線の向こう側の出来事を知ることはでき得ないというのは共通しますが定義が相違するのです。宇宙の地平線とは、膨張する宇宙における事象の地平線を指します。それは観測者から遠ざかる速度が光速を超えている領域との境界面であり、原理的に観測可能な最も遠方の境界面、原理的な観測可能な最も遠方の境界面だとされています。此の境界を越えた領域からの光などの電磁波や重力波は、永遠に観測者の元に届くことはない、其れを称して宇宙の地平面と表現し宇宙の地平線としています。其れ故に、宇宙の形状にいずれの形状を想起しても「宇宙の地平線」は存在することになります。だからといって、地球の地平線の彼方に存在があるのと同様に宇宙の地平線の其の先には何ものも存在しないとは限りません。此れは敢くまで、言語学的な表現であり「地球の地平線」と「宇宙の地平線」の意味合いは多少異なります。哲学・思想ランキング
2020年09月29日
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時間の陥穽278 NASN(アメリカ航空宇宙局)がはじめて打ち上げた宇宙背景放射探査機( Cosmic Background Explorer、略してCOBE/コービー)は、宇宙論的観測を目的として初めて打ち上げられた人工衛星であり、Explorer 66 という別名さえ持ちます。COBE の打ち上げ目的は、目標を宇宙マイクロ波背景放射 (CMB) の観測にあり、我々の宇宙の形状を理解する助けとなるような測定データを得ることでした。然し乍ら、COBEのよる温度揺らぎの角度分解能はあまり良くなかった。実際の温度揺らぎは、さまざまな波長をもった揺らぎの重ね合わせなのですが、そのうちの長波長の温度揺らぎしか観測できなかったからです。それでも、此の観測は非常に重要なことを我々に知らせています。哲学・思想ランキング
2020年09月28日
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いっぷ句-38お彼岸に三密を聞き息を吐く 愚通人気ブログランキング
2020年09月27日
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時間の陥穽277 宇宙マイクロ波背景放射の放射温度は等方的な全天で殆ど同じ温度ではすが、それでも特定方向の場所には僅かながらも高低があり揺らいでいることを1992年にCOBEが観測で発見、「温度のゆらぎ」を証してみせます。此の件以来、世界で多くの「温度ゆらぎ」の観測が試みられるようになりました。温度ゆらぎの中には宇宙の歴史や状態に関する豊富な情報が含まれており、宇宙論全般の研究や、インフレーション理論などを通じて初期宇宙モデルや素粒子モデルを構築する研究などにも有用な観測的情報を与えてくれています。この温度揺らぎの形成過程には宇宙の物質量や膨張速度などが関係し、その空間分布を観察することによって、多くの情報が引き出せるから宇宙論を語る上では欠かせず、現代宇宙論では、宇宙初期の一様等方性からの僅かな揺らぎが、その後の宇宙膨張によって巨大に拡大され、非均一な現在の宇宙ができたと考えられているのです。 さりとて、この銀河形成論が天文科学や物理科学で認証されているかと云えば未だ不十分な段階にあり極めるには多くの課題が残っており前途の多難が予想されています。哲学・思想ランキング
2020年09月26日
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時間の陥穽276 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測では、エネルギー差を調べることで、温度の非等方性を発見しようとしていました。然し乍ら、この非等方性は温度にしてδT=3×10^-5Kという微小なものであるから、、観測されたデータには、不要な情報も含まれています。その一つは、CMBの静止系に対する地球の運動からくる波音波や電磁波などの波の音源・光源など発生源と観測者との相対的な速度の存在によって、音と動く物体の波の周波数が異なって観測される現象であるドップラー効果(Doppler effect)またはドップラーシフト(Doppler shift)です。其の因は、太陽系が(264.7・48.2°)の方向に369KMで運動していることからくるもので、データからこの見かけの揺らぎを引き去らなければならなかった。もう一つは、銀河系自身からくる信号であり、これを引き去る操作もしなければならなかった。大変な作業であったが、COBEは宇宙の微小な非等方性を発見したのです。この観測の非等方的な揺らぎは、発見された1992年当時には、センセーショナルな驚きのインパクトを与えます。哲学・思想ランキング
2020年09月25日
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時間の陥穽275 1989年にアメリカ航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration/NASA)によって打ち上げられた人工衛星COBEが、宇宙が誕生した頃の状態を知るための手がかりになります。「背景輻射」(赤外線とマイクロ波の放射)を観測するために、NASA(アメリカ航空宇宙局)がはじめて打ち上げた人工衛星COBEが行った観測では、宇宙マイクロ波背景放射は、粗方、物質と熱平衡状態の放射が出すエネルギー密度「放射輝度」分布を表す法則に則ったプランク分布と一致するものでした。此の観測に拠れば、かつての宇宙誕生後約37乃至38万年の宇宙の状態が宇宙が熱平衡状態にあったことを意味しています。且つ、其の温度が方向には関わらず、粗方、一定であることは宇宙は局所的には違いはあっても、大きなスケールで全体を見ればどの方向も同じような性質を示しているというのが「等方性」であり、宇宙膨張の速度にもこれが成り立つと考えられる原理、基礎物理学に基づいていて、ビッグバンの名残である宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測からも支持されている等方性の原理を証明するものでした。更には、約10万分の1の大きさの温度の揺らぎが存在することも明らかになりました。この温度の揺らぎは、のちの宇宙の構造形成の種となる密度揺らぎの存在を裏付けるものとなっています。哲学・思想ランキング
2020年09月24日
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いっぷ句-37我が夏は東尋坊に揉まれたい 愚通人気ブログランキング
2020年09月23日
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時間の陥穽274 宇宙マイクロ波背景放射は過去の光を再現して人間に見せてくれます。何故に過去の状態・状況が見えるのかといえば、光の速度が有限のために斯様(かよう)かように見えるのです。一例を上げれば、太陽光が太陽から地球に届くまで8分かかります。詰まるところ、地球上では人間は8分前の太陽を見ていることになります。人間の観測が光因子に頼る限りはタイムラグ(Time Lag)である時間差は受け入れざるを得ません。此の現象は、何も光だけの特異な性状ではありません。時間的な観点からすれば我々人類に関わらず生命体は、触覚や聴覚、臭覚及び視覚に行動を託している存在です。其れ故に、生命体の本能感覚に依る限りは同時性はあり得ないし望めません。全ての生命は関連する二つの事の間に生ずる時間的なずれであるタイムラグなしには物事を認識できないのです。此れを解消しようとするならば無限の速度を手に入れなければなりません。ところが豈図らんや、人間の思考は感覚によらず、「直覚」能力を授けられています。地球の人類意外の他の生物は恐らくは時間を思考的には認識していないでしょう。同時性は人間思考の最高位「直覚」言い換えれば「覚り」に求められます。釈尊になるシッダルタは「覚り」で時空を超えたのでしょうか。哲学・思想ランキング
2020年09月22日
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時間の陥穽273 重ねて宇宙マイクロ波背景放射(Cosmic Microwave Background)を問います、簡略すれば、宇宙マイクロ波背景放射とは宇宙誕生後約37乃至38万年の宇宙の状態を私たちに伝えてくれる光子のことです。 ビックバン宇宙論に拠れば、宇宙の初期は非常に高温、高密度であったと考えられ学会に認証されています。この宇宙誕生の初期時、電子と陽子は結合した状態を保っていられず、宇宙空間は気体を構成する分子が電離し陽イオンと電子に分かれて運動している状態でありプラズマ状態にあります。また、光子と自由電子はトムソン散乱により互いに強く相互作用をしています。然し乍ら、宇宙が膨張するとともに必然的に温度が低下するので、宇宙年齢約38万年頃には自由電子と陽子が結合して水素原子が形成されています。この時点では、宇宙空間に自由電子が殆どなくなるので、トムソン散乱も起こりにくくなります。これにより、光子は自由電子に散乱されることなく宇宙空間を伝播することができるようになります。この水素原子形成の時代を「宇宙の晴れ上がり(clear up of the Universe)」または「再結合期」と呼びます。光子は最後に散乱をしたこの時期から約138億年をかけて地球に到達するのです。当然に、地球に到達した頃には、宇宙の膨張により約3Kまで温度が下がっています。この非常に低温な放射は、マイクロ波と呼ばれる波長で観測されるので、この光子のことを宇宙マイクロ波背景放射と称しているのです。哲学・思想ランキング
2020年09月21日
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時間の陥穽272 宇宙マイクロ波背景放射の観測では、宇宙誕生の直後は非常に高温で、非相対論的な自由荷電粒子による電磁波の弾性散乱のうち、可視光などの低周波の電磁波の散乱で、散乱前後で波長の変化を伴わないトムソン散乱といわれる光が電子にぶつかり何も見えない不可視状況が続きます。此の状態も宇宙誕生から約37万年乃至約8万年後に温度が凡そ3000K(ケルビン)まで冷えてくると、電子と陽子が原子になり、光が直進でき得て宇宙を照らすようになります。これを「宇宙の晴れ上がり」と称しています。宇宙の晴れ上がりとは宇宙創成の約37万年後、赤方偏移にしてz=1090の頃、喩えれば「濃い霧がかかったようになにも見えなかった状態から霧が晴れてくっきり景色が見える状態」へと宇宙の状態が変化したのです。汎ゆる物質は其れ其れに持つ熱に応じた「熱放射」と言われる熱を放射します。電磁波は熱い物質ほど波長が短い。宇宙の晴れ上がりの時の光、約3000Kの物質が発する光が、宇宙の膨張で波長が伸び凡そ約3Kのマイクロ波になったものを発見したのがアーノ・アラン・ペンジアスとロバート・ウッドロウ・ウィルソンの「宇宙マイクロ波背景放射(CMB/Cosmic Microwave Background Radiatio)なのです。哲学・思想ランキング
2020年09月20日
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時間の陥穽271 宇宙の始まりが「無」乃至「虚無」若しくは何ものかの「夢」や「幻」に起因しているのか其の真否は、現代の正統的思考では宗教や形而上哲学に依存するようでは、今や現代の半導体の恩恵を享受する人類に押し並べて充分な納得を得られないのが現況です。天文物理科学の技術開発と其れに伴う観測の飛躍に照らして見れば推して知るべし時代が訪れているのです。とは云え、宗教や形而上哲学から究極の遡及を求められれば現状では其の主張を抹殺するほどには現代物理科学は世界を解明したと控えめに云っても近接はおろか、説明することさえ覚束ない段階に逗まっています。此処でが20世紀に入ってから現代への観測物理学の宇宙の実際的な捉え方を検討するのも一考でしょう。1964年にはアメリカ合衆国の物理学アーノ・アラン・ペンジアス(Arno Allan Penzias/1933年4月26日 - )と同じくアメリカの天文学者・物理学者であるロバート・ウッドロウ・ウィルソン(Robert Woodrow Wilson/1936年1月10日 - )が、電波望遠鏡の電波であるマイクロ波の雑音に悩まされていました。当初は、アンテナについた鳩の糞等がおよぼす機器側の異常を考えましたが、最終的には、その雑音は宇宙マイクロ波背景放射(CMB)であり、宇宙から届くビッグバンの名残という結論に行き着いています。両者は共に1978年のノーベル物理学賞受賞の栄誉に輝いています。哲学・思想ランキング
2020年09月19日
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時間の陥穽270 宇宙の始まりが「無」乃至「虚無」なのかに解答を与えるのは、世界の創造主に「神格」を委ねる宗教、形而上哲学の絶対者、世界外に絶対意志を想定するもの或いは世界内存在に求めるものは見受けられましたが、今や其れ、宇宙の始まりが「無」乃至「虚無」なのかに物理科学が挑戦の名乗りを上げる時代が迫っています。其の勢いはは、ビッグバンの理論的証明に始まり、インフレーション理論から、其の源の究明にまで及ぼうとしています。紀元前500年頃に、ピタゴラス(Pythagoras)が史上最初に「地球は丸い」と唱え、それにアリストテレスが賛同、平面地球説を覆したと同様に、宇宙球体説が現代は超紐理論によって見直しが図られています。此の「超ひも理論」が現代の物理科学の宇宙の始原の解明に影響を与えたことはピタゴラス的転換点だと云えます。「超ひも理論」は世界の原点を知る「ピタゴラスイッチ」になる可能性を秘めています。哲学・思想ランキング
2020年09月18日
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時間の陥穽269 いま現代は物理的世界を語るには量子論の力学なしには其の解明には覚束ないz状況です。量子力学を再度見極める必要がありそうです。ニュートン力学では、物体に、初期値すなわち「位置と運動量」を与えれば、その物体の運動は完全に決定されます。然し乍ら、実際には、原子や分子、電子、素粒子などの非常に小さなスケールの現象である微視的現象を取り扱う場合、粒子の位置と運動量は同時に両方を正確に測定することができない不確定性原理が働きます。更には、原子や電子が粒子としての特徴をもつと同時に波としての特徴を持つ物質波の概念を導入しなければならないことが知られています。一方、光や電波のような電磁波もまた、波としての性質を持つと同時に粒子としての特徴をもつ光量子仮説ことは広く認証されています。このような性質をもっている量子という概念を導入すると、量子の確率分布を数学的に記述することができる「確率解釈」が導入され、粒子や電磁波の振る舞いを理解することができる。以上の事柄を量子力学と呼びます。哲学・思想ランキング
2020年09月17日
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時間の陥穽268 フランソワ・アラゴの空気中の光速と水中の光速を比較することで、光の波動説と粒子説が対立は解消されたのでしょうか。 この問題は20世紀の前半まで、多方面に亘って学者たちを大いに頭を悩ませます。何故なら、光が粒子であるとした場合、光の干渉や分光などの現象が光が波であるとしなければ説明できない。片や、光が波であるとした場合には、光電効果などの現象の存在はが粒子であるとしなければ説明でき得ないからです。此の「光の粒子説と波動説」は漸くにして量子力学の発展を待ち解決されます。そこで顕れたのがデンマークの理論物理学者ニールス・ヘンリク・ダヴィド・ボーア(Danmark: Niels Henrik David Bohr/1885年-1962年)です。量子論の育ての親として、前期量子論の展開を指導し、量子力学の確立に大いに貢献した王立協会外国人会員でもあるボーアは、量子論の解き明かした粒子と波動の二重性、位置と速度の間の不確定性などの世界像を「相補性」という概念を持ち出します。相補性とは一方を確定すると他方が不確定になるような二つの量は、互いに合い補いあうことにより対象の完全な記述が得られるとするものであり、此の概念は学会に受け入れられ、以降は「光は〈粒子性〉と〈波動性〉を併せ持つ」と表現されることになります。哲学・思想ランキング
2020年09月16日
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時間の陥穽267 フィゾーの転歯車を用いて光速度の測定、次いでの電磁気学の物理学者達の理論との整合を経て、光にたいしてもドップラー効果が現れることが証(あか)され、其のこと故に、天体の光のドップラー効果のことをドップラー・フィゾー効果とも呼称されます。後には更に、フィゾーと共同で光速度測定装置の開発を試みたフーコーは更に光速度を回転する鏡を用いた当初の方法に固執し、1850年には空気中の光速は水中よりも大きくなることを証明します。加えて、当時には光の波動説と粒子説が対立していましたが、フィゾーとフーコーと同じフランス出身の数学者であり天文学者でもある物理学者、物理学では光学や創成期の電磁気学に大きく寄与し、また政治家としても業績を残した人物フランソワ・アラゴは、空気中の光速と水中の光速を比較することで、何(いず)れが正しいか立証できると主張していました。空気中の光速が大きければ波動説が正しく、水中の光速が大きければ粒子説が正しいと考えたのが光速度測定装置の開発であり、光速度測定装置の開発と成果なのです。哲学・思想ランキング
2020年09月15日
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時間の陥穽266 フィゾーの転歯車を用いて光速度の測定を行なった数値値は3.15×105km/sは、荷電粒子の運動に関する法則であるヴェーバーの法則で知られる電磁気学の物理学者のヴェーバー(Wilhelm Eduard Webe)やイオン独立移動の法則で知られるコールラウシュ、イギリスの理論物理学者である光が何の波動であるかを予言したジェームズ・クラーク・マクスウェル(James Clerk Maxwel/l831年-1879年等の理論物理学に成果を見ます。マクスウェルらの理論と照らしあわされることで、重大な影響を与えたのです。なかでもマックスウェルは自作の理論の中で出てくる計算値のひとつがフィゾーの実験値にとても近いことを知って、自分が求めたものはフィゾーの光速だと思われることを禁じえないという、知人宛の手紙が残っているほどで観測・実験物理学が近代には成長期を迎えます。特に、光が何の波動であるかを予言したのはJ.C.マクスウェルです。彼は,電磁気現象を包括的に記述する基礎方程式,マクスウェルの方程式を学会に提供しますが,その最大の特徴は,伝導電流のほかに,磁場を生ずる原因として「時間的」に変化する電場,すなわち変位電流の概念を導入したことにありました。哲学・思想ランキング
2020年09月14日
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いっぷ句-36秋空に轟く音に俄か雨 愚通人気ブログランキング
2020年09月13日
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時間の陥穽265 宇宙論的な赤方偏移は、オーストリアのクリスティアン・アンドレアス・ドップラー(Christian Andreas Doppler/1803年-1853年)、物理学者であり数学者・天文学者の発見に基づいた理論です。ドップラーは観測者と震動源との相対運動によって振動数が変化することを詳細に調べ、1842年には其の成果をもとに数学的な関係式、 所謂、「ドップラー効果」の数式を発表します。1845年にはオランダのユトレヒトで、列車に乗ったトランペット奏者がGの音階を吹き続け、それを特に絶対音感を持った音楽家が聞いて音程が変化する事で証明されます。然し乍ら、当時は左程、この発見はあまり注目されませんでした。ところが、フランスの物理学者のアルマン・イッポリート・ルイ・フィゾー(Armand Hippolyte Louis Fizeau/1819年-1896年)が、地上で初めて光速度を測定します。其の結果、フィゾーは、世界初の太陽の写真撮影や水中の光速度が空気中より遅いことの証明し、更には、1849年に回転歯車を用いて光速度の測定を行なった野外実験があります。彼フィゾーの得た値は3.15×105km/sでした。哲学・思想ランキング
2020年09月12日
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時間の陥穽264 1917年の静止宇宙を前提にした空間常態を定常と見做した一般相対性理論が、1929年にアメリカの天文学者ハッブルが赤方偏移の観測により、遠くの銀河ほど地球から速く遠ざかっていることを発見しハッブル法則を唱え否認されます。此の天体観測による事実は宇宙の膨張を意味していたからです。彼ハッブルの赤方偏移の観測とは、観測者から遠ざかれば遠ざかる程、光が波長の長い方へずれゆく現象のことで、天文現象を物理学的に理解するための重要な方法として、19世紀に相次いで確立されたものです。赤方偏移(redshift)とは、主に天文学において、観測対象からの光、勿論のこと、可視光だけではなく全ての波長の電磁波を含むのですが、そのスペクトルが長波長側、可視光で言うと赤に近い方にずれる現象を指します。赤方偏移が発生する原因としては光のドップラー効果がよく知られています。遠ざかる音源からの音がドップラー効果により低くなるのと同様に、遠ざかる光源から発せられた光には赤方偏移がおこる。例えば、地球に対して遠ざかるような運動をしている恒星のスペクトルを測定すると、地球から見た視線方向の後退速度に対応する赤方偏移が観測されます。哲学・思想ランキング
2020年09月11日
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時間の陥穽263 観測天文物理科学のIT技術の導入による飛躍的発展に伴い、現代に生きる人類には過去の宇宙理論の見直しが必然となりました。ここに物理学近代化の20世紀から宇宙の見方の変遷も流れを辿れば、時空、取り分け「時間」の捉え方また其の「流れ」の存否が観想できるかも知れません。20世紀の物理科学では宇宙を不変、即ち、静止宇宙と捉えるのが常態でした。1917年にはドイツの物理学にユダヤ系民族の英才が続出し、なかでもアインシュタインが一般相対性理論で静止宇宙を前提に宇宙の記述を試みますが、静止宇宙とはならなかったため、静止宇宙になるように、ごり押しとも云い得る万有斥力なるもの「宇宙項」を導入し辻褄を合わせたのですが、其の後に彼自身が其の論を否定します。然し乍ら、此の論は観測天文学の飛躍的発展に伴い形を変えた理論に応用されています。1922年には当時のソ連の物理学者アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・フリードマン(英: Alexander Alexandrovich Friedmann/1888年-1925年)はソ連の宇宙物理学者、数学者、気象学者。が、静止宇宙という前提を捨て一般相対性理論のアインシュタイン方程式を解いたフリードマン方程式を発表。この式からは、宇宙は膨張し続けるか、膨張後に収縮するという二通りの宇宙モデルが導かれ検討されていました。哲学・思想ランキング
2020年09月10日
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時間の陥穽262 古代から中世の天文学は人類が見える範囲の世界から地球や太陽及び月、乃至、星々の観察・観測から其の運行を解釈し世界を解釈しようとした文明でした。ところが、近代取り分け二十世紀に入ると二度の世界大戦を決起として物理科学が飛躍的発展を成し、理論物理学の実際的応用の時代に入り、戦禍の悲劇は別として物理学の黄金時代を迎えます。然し乍ら、二十世紀前半の物理科学、なかでも、天体物理科学は常に理論物理学者の後塵を拝する現場実験証明の場としてしか機能しない時代が続きます。ところが、フェアチャイルドセミコンダクターに所属し、後に米インテル社の創業者の一人となるゴードン・ムーアが1965年に自らの論文上に示したのムーアの法則(Moore's law)、大規模集積回路(LSI IC)の製造・生産における長期傾向について論じた1つの指標であり、経験則に類する将来予測ですが、産業界からは支持され目標を困難を潜りながらも一応の成果を見せます。其の成果は、それ迄の天体物理学の思考経緯の変遷が起きたのです。理論物理学が先行し、其れを観測天文学が追随証明する経緯が逆転し、観測された天文観測結果を理論物理学が解答を求められることになります。物理科学が史上初めて、啓示を自らの信念とする信教は別として、宗教哲学や形而上哲学に加えて物理哲学が理論物理学を先行しそうな様相を見せています。哲学・思想ランキング
2020年09月09日
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時間の陥穽261 宇宙生成理論、取り立て観測天文学は数学の帰納法が如く結果から矛盾点を見い出して、回答を求めていく作法を採ります。此れは、何も宇宙に限らず我々人類が住する地球、太陽や月及び金星を代表とする裸眼で見得る星々、ミルキーウェイと呼ばれる天の川等の其れ其れが、運行していることからの結果判断の無矛盾・妥当な解釈という思考方法を持って物理科学の一分野としての天文学は観測技術の発展に伴い、既成の哲学や宗教と激しく軋み合い争ってきた経緯はガリレオ・ガリレイを持ち出すまでもなく御存知の通りです。此の物理学的帰納法が天体科学技術のIT技術の飛躍的発展に伴い宇宙の果てにまで観測が及ぼそうとする時代、物理科学の帰納法と演繹法が宇宙論に持ち込まれます。即ち、宇宙の現時の構図、将又、帰納的な過去のあり方、演繹的な未来の構図が「科学」の名とともに証されようとしています。言い換えれば、現代に増々膨張する宇宙の現状から物理学特有の時間観想を用いて、演繹的に宇宙を解釈します。哲学・思想ランキング
2020年09月08日
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時間の陥穽260 我々人類を含む生命体が住する宇宙は、今から遡ること137億年前にビック・バンを起こして、ある一点からほんの一瞬のうちに、10の50乗というとてつもない勢いで急膨張したと聞きます。此のことを聞くにつれ、或る危惧が頭をめます。ビック・バン以前を語るインフレーション理論を踏まえての自分なりの名前を付けた「デフレーション理論」、永劫とも取れる宇宙膨張が、ほんの一瞬のうちに、10の50乗というとてつもない勢いで急縮小して一点となり無に帰するデフレーションを起こすのではないか、其の可能性の恐怖です。中国の諺に云う「杞憂」であれば幸いですが如何でしょう。インフレーション理論を踏まえれば、無から有が生じ、其の逆もまた真と成り得るからです。哲学・思想ランキング
2020年09月07日
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時間の陥穽259 宇宙は広大でどの位置から観測しても同じ。地球から観測できる限界が宇宙マイクロ波背景放射までで、その先が果てしなく存在するということから、何れの宇宙に立ち位置をもった観測も其処が宇宙の中心だと、屡々、説かれています。別の可能性としては,宇宙膨張を規定する重力理論が一般相対性理論からはずれており、高次元・超次元の宇宙を構想する場合です。此の場合は中心論は意味をなしません。此れが膜模型などの高次元宇宙論が齎す実効的な暗黒エネルギーを生み出しているシナリオなのです。ダークエネルギー(ダークエナジー、暗黒エネルギー /dark energy)は現在,宇宙のエネルギーの約72%を占めますが,その性質を規定するパラメータとして、もっとも重要な要素は,圧力とエネルギー密度の比を無次元量で表した状態パラメータです。超新星のほか宇宙背景放射や大規模構造を用いたこれまでの観測結果は,宇宙項や真空のエネルギーを意味するを探る研究も活発です。ダークエネルギーは空間に付随するエネルギーだと考えられています。すなわち、空間が膨張すればするほど、空間の体積が増えてダークエネルギーの総量も増え、宇宙を膨張させる力が増します。一方、宇宙の膨張を食い止める力の源となる質量をもった物質は、空間が増えても一定のままです。宇宙の運命を知るには、ダークエネルギーの性質について知ることが大事になってきます。ダークエネルギーの重要な要素が,圧力とエネルギー密度の比を無次元量で表した状態パラメータとして成り立つならば、アルキメデスの「時間が変化量」の論さえ復活させる可能性も生じます。哲学・思想ランキング
2020年09月06日
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時間の陥穽258 宇宙は広大で地球どころか、恐らくはミルキーウェイ (Milky Way) を離れた何れの銀河群の位置から宇宙を観測しても其の果を観測すれば同じ距離を経ている様に見えます。地球から観測できる限界が宇宙マイクロ波背景放射までで、その先が果てしなく存在するということなのです。ところが、此れでは宇宙が広大無辺で仏祖の説く世界を指し示している様にも想えます。物理科学を基底に置く以上は此れは受け入れられません。此処に、真空エネルギーと相転移素粒子、物理学では何もない空間、「真空」にも水が氷に変わる相転移ように高いエネルギーを持った真空が低いエネルギーの真空に相転移をするとしています。インフレーション理論は、誕生直後の宇宙は真空のエネルギーが高く、これに互いに押し合う力(斥力)が働いて宇宙は急激に膨張すると説明します。真空のエネルギーに満ちた空間は互いに押し合うことをアインシュタインの相対性理論が示しているからです。急激に膨張した宇宙では相転移がおこり、水が氷に変わるときに熱が放出されるにように真空のエネルギーも相転移によって膨大な熱エネルギーを放ち、この熱によって宇宙は超高温の火の玉「ビッグバン」になったのです。哲学・思想ランキング
2020年09月05日
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時間の陥穽257 宇宙がビッグバンで始まったことを科学として確信を持って云えるということは。物理科学の、形而上哲学や神秘哲学及び神学哲学に勝利宣言と捉えてもいい程の科学的成果でしょう。其れまでは世界の創生に纏わる問題は神学対象としての伝承研究の分野や形而上哲学の分野に限定されていたのですから輝かしい成果です。それではWMAPのミッションによって提示された、137.5億歳という宇宙の年齢から憶測された果ては宇宙が定常であれば間違いなく限りない遠くの光を捉える高度な観測器があれば実は宇宙の果てどころかビッグバン其の物が観測されることに成る筈です。ところが豈図らんや、宇宙は今尚更なる光速度を超えゆく加速を得て膨張しているとされます。此のことは例え138光年先を見届ける観測器を手にしても果ては霞となってしまいます。宇宙を空間として捉えた場合は、光が昔に通過した領域はその後の宇宙の膨張により引き伸ばされているので、光が通ってきた経路の長さを今の宇宙で測れば、約464億光年になるという。此の464億光年という現在時の限界距離を今は「観測可能な宇宙の果て」と呼びます。光が昔に通過した領域はその後の宇宙の膨張により引き伸ばされているので、光が通ってきた経路の長さを今の宇宙で測れば、約464億光年になるということなのです。実際的には、最新鋭の地上巨大望遠鏡や宇宙望遠鏡によって、宇宙が誕生してからまだ5億年、言い換えれば、現在現時から遡ること133億年には届かずですが、宇宙の大きさが現在の10分の1だった頃の銀河は観測されています。哲学・思想ランキング
2020年09月04日
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時間の陥穽256 神話や伝承の領域、思索の至宝としての形而上哲学であって宗教の分野・人間思考の精神探索だった宇宙を現代天文観測学が138億年前に始まったのだとしたのだから、此れは宗教観及び形而上哲学から鑑みれば神或いは絶対者が世界外存在として神格性の無限の力を以って世界を創造し人間を創出したのであれば、宇宙は神格の意思により神の絶対有のなかの無或いは夢から導かれた絶対意志からの神の夢想の発現であるかも知れません。此れは古史からの形而上哲学の世界観にも見られる思考です。一方、神を世界そのもの自体、世界の理と観相する立場からすれば、神には誕生と終焉がある事になります。神の死を仄めかします。仏教哲学は神の終焉である死を肯定して仏の優越を唱えます。神学哲学や絶対者を肯定する形而上哲学は当然に此れ等の観点を否定します。大乗哲学の祖「龍樹」の空論を「虚論」とするのは自然でしょう。ところが此の「虚論」が現代から未来に向かい「実論」向かう可能性が天体物理科学部門に芽吹こうとしています。哲学・思想ランキング
2020年09月03日
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時間の陥穽255 宇宙がビッグバンで始まったことを科学として自信を持って言えるということだけでも人類の偉大すぎるほどの科学的成果というべきででしょう。ビッグバン理論以前は、宇宙創世は科学の対象ですらなく、神話や伝承の領域、思索の至宝としての形而上哲学であって宗教の分野・人間思考の精神探索だったのだから驚きです。通常現代の我々が見聞するのは、物理的時間の存在が在ろうか非ざるかに拘らず物理科学は時間観念を導入せざるを得ず、宇宙は138億年前に始まり、宇宙には光より速く伝わるものは存在しないことから、我々が原理的に観測できる領域の大きさには限りがあるとしてきました。それが現代天体観測物理科学の飛躍的な技術発展により我々即ち人類の惑星地球をを中心として約464億光年の半径を持つ球ということになりました。464億光年の彼方にある「宇宙の果て」若しくは「宇宙の涯」を持つことになります。此処で当然の疑問が湧きます。宇宙は138億年前に始まったのだから、光の速度で到達するのに半径にして138億年かかる距離、つまりは、138億光年ではないのかと思いがちです。哲学・思想ランキング
2020年09月02日
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時間の陥穽254 屡々、観測天文学では地球から見て宇宙の果てまでは何億光年といった記述がされることがありますが、此れでは地球が宇宙の中心、中世の宗教的西洋科学の天動説が如き誤謬に陥りかねません。これは宇宙其のものが余りにも広大無辺なので、何れに中心として観測位置を指示しても一向に構わないというのです。地球から観測できる限界が宇宙マイクロ波背景放射までで、その先が果てしなく存在するということなのですから。此の説明では納得できないのは著者だけではないでしょう。宇宙が球型アドバルーンのスーパー膨張であるにしても中心は移動はしません。たとえ、宇宙図でよく見かけるラクビーボールの形体でも内部空間の中心点は一つの筈です。中心点を何れの箇所に定めても中心でいられるのは実のところは宇宙の形体の思い込みに惑わす因があります。近世では宇宙は馬鞍型等々開かれた空間と捉える向きがあったのですが現代は「超紐理論」が時代の先端を走ります。文化系の著者なりの思考は中心を何処に置いても正解なのは膨張する球型アドバルーンの表面、ラクビーボールの形体の膨張表面の一点としか思い付きません。哲学・思想ランキング
2020年09月01日
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