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~懐かしき地名、人名と風景~ TVのニュースを聞いて「あれ?」と思った。汚染物質が検出された川の名が「ダクジャク」。その瞬間沖縄だと分かった。そして字は「大工廻」大工が沖縄の言葉で「だく」で廻は本来「迫」(さこ)とも知っていた。さこが「じゃく」に変化し、字も間違えたのだ。 本来の「だいくさこ」が「だくじゃく」に変化した。発音の変化、と言葉(文字)の変化の双方だ。 沖縄の地名や人名は不思議なのが多いが、元来の日本語が沖縄風に変化したことが分かる。沖縄の原型は日本にあり、断じて中国ではないのだが、「内地」の人も沖縄の人もあまり知らない。さて米軍基地内の小川が比謝川に合流する。河口付近には比謝橋があった。琉球王朝時代は石橋だった由。私は原付で沖縄本島を走り回り市町村の地図を丹念に見ており、島内のことは案外詳しい。もう30年も前の話だが。 北陸本線「越後筒石」地下駅 俳優の火野正平がサイクリングしながら旅を続ける番組がある。先日JR北陸本線の「越後筒石」が出た。珍しい地下駅だが私は石川県勤務の時に、列車内から見て驚いたものだ。当時は北陸新幹線はなく、「ほくほく線」で近道して北陸本線に乗り継いだ。その地上に出た上越市の柿崎区は「えちごくびき野」マラソンの92km地点くらいのはず。さて筒石が地下駅なのは、天下の難所「親不知」の海岸だからだ。 同じ番組で佐渡島の「赤泊」と言う集落も出た。今は全島が佐渡市だが合併前は幾つかの市町村に別れ、赤泊は島の左下に近い。ここは柏崎市からの連絡船が着く港があり、私はアイスクリームを買って食べた記憶がある。「佐渡島一周」206kmレースに3回出て、地図を見ただけで地形や景色、集落名などを思い出す。佐渡島一周を走った仲間が3人ガンで死んでいる。2晩寝ずに走った怖いコースだった。 伊豆大島「月の砂漠」 後ろの山は活火山の三原山。 兄の告別式で一緒だった姪の旦那さんが火山学専攻と知り、どこの火山に行ったか聞いたら伊豆大島とのこと。つまり三原山だ。なら「月の砂漠」を知ってるかと聞いたら、彼も行った由。私は「伊豆大島ウルトラマラソン」で走り、そこもコースの一部だった。走友のT田さんもエントリーしていてレース中に何度か出会い、翌日は港で缶ビールをご馳走になった。今は良い思い出だ。 一青窈の出身地 あることから一青(ひとと)姓の由来をネットで調べた。母親が石川県中能登町の一青出身で、それが姓の由来だ。平安時代に藤原氏の荘園があった土地柄とのこと。私は石川勤務の時にマウンテンバイクで能登半島方面に旅し、たまたま2日目の帰路、その町を通っている。隣町が日本で一番古い「お握り」が出土した鹿島町。気多大社に寄ったが、主目的は縄文時代の真脇遺跡の見学。往復160kmの旅だった。 沖縄県大宜味村喜如嘉集落 芭蕉布の糸を採る芭蕉 私はランニングを始めて40年。47都道府県全部を走った。それとは別に旅行や会議などでも訪ねている。だからそれぞれの府県ごとに思い出がある。加えて地名大好き、人名大好き人間のため、その名を聞いただけで大体どの辺かが分かる。TVで地名や人名を聞くと、懐かしくその景色に見入るのが常だ。大宜味(おおぎみ)村喜如嘉(きじょか)は美しい集落だった。4年がかりで沖縄本島を1人で一周した。450kmはあったろうか。まだ若かった60代の素晴らしい冒険だった。 何日か前。久しぶりに走った。兄の告別式などで寝不足と高温の日が続いて体調は今一だった。だがその朝は湿度も低く、これなら走れると感じた。それで「腹出しシャツ」を着て家を飛び出した。「自粛太り」の醜い腹だが、これも不摂生の為せるわざ。実際は1kgも増えてないのだが、運動不足がありあり。帰宅後は水シャワーし、着たものを全て手洗い。やはりランニングは気持ち良い。たとえ遅くともね。
2020.06.21
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~マイブーム~ 暑くなると、やはり冷たいものが飲みたくなるなあ。そこで食糧買い出しの際に忘れてならないのがこの2つ。1つはあるメーカーのブラックコーヒーで、950mlで80円の大安売り。右の白いのは地元弱小メーカーの低脂肪乳で1L125円のお値打ち品。これを最低でも2本ずつ。多い時は3本ずつ買って自転車に積む。相当な重さだが転ばないように乗るのもボケ防止の訓練。相当危険だけどね。 暑くなるとやっぱり冷やし中華だ。そこで血眼で安い麺類を探す。これは2個で100円の「喜多方冷やし中華」麺はシコシコでまあまあ美味しい。3個入りで180円の地元産のもある、そちらはしょうゆ味と、味噌クルミ味。味噌も良いのだがタレが少ないのが難点。かくして、買い物は「合戦」そのものの日常行事。こうしてコロナ禍にもしぶとく生き抜くマックス爺なのであった。 さてこれが先日畑から抜いた新玉ネギ。通常のものは裏庭で一時干し、乾燥が済んだら物置小屋で保管する。上のものは「トウ」が立ったのを切った図。一見きれいに見えるが、中に堅い芯(右)が2本入っており、これは食べられない。そして外側の皮も堅くなっている。これをスライスして冷やし中華の残り汁に漬けたり、ピクルス用の酢に漬け込むと美味しい一品になり、血液もサラサラに。 インゲンの花 先日スーパーで「オリーブオイル」を買った。これを少量ペットボトルに入れ、酢、塩、コショウなどを入れてシャッフルすれば、立派な「ドレッシングオイル」に早変わり。だから高価なドレッシングなど不要。これからは庭のシソの葉を刻んでかけるのもまた一興。掃除機は月1回か2回で、後はレンタルの化学モップで済ますのもマックス流手抜きの術なのであ~る。 検針員の人が電気のメーターを検針し、そのお知らせを入れて行った。6月分の請求額は4400円弱。それに対して売電額は12300円弱。差し引き7900円ほど浮いた計算。わが家は屋根の上でソーラー発電をしてオール電化。水道料、下水料を払ってもまだお釣りが来る計算だ。元手もかかったがほぼ回収した感じ。後1年半で購入単価が激減するが、それでも役立つことに感謝だ。 6月14日(日)。梅雨の晴れ間の暑い日。バケツを持って梅の根元に近寄った。そろそろ青梅のもぎ時と判断。1個ずつ確認して虫食いなどがない美しく大きめの青梅をバケツに入れた。水道水で洗い、1個ずつタオルで拭く。数えると54個あった。 木にはその倍は残っているが、自分1人が1年間食べるだけならこれで十分。容器、漬物石を洗い、早速漬け込みを開始した。塩の量は適当。もう何年間も作っていると、目分量で十分。1週間後には梅酢が上がるはず。梅干し作りは梅雨の時期の楽しみの一つだ。
2020.06.20
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~梅雨の合間に~ ナス 久しぶりにまとまった雨が降りそうなので、その前に畑仕事をした。ネットの整備や苗の植え替えなどだ。翌朝、喜び勇んで窓を開け、庭と畑の湿り具合を確認した。おうおう、十分ぼどの雨、これで2日ほどは水やりしないで済むはずだ。だが、庭に出て前日移植した苗を観て愕然、すっかり萎れていたのだ。やはりあれだけ乾燥した中での移植は無理だったのか。せめてもう少し元気を取り戻してくれたら良いのだが。 トマト だが、後悔はすまい。自分では大丈夫だと思い、出来る限りの手は尽くした。多分根の張り具合と、連日の猛暑で苗が移植に耐えられなかったのが原因。一応判断ミスとして置こう。そこで萎れたキュウリの苗の近くに、新たに種を蒔いた。折角ネットまで張ったのだから、このまま引き下がるのは悔しい。自分なりに最大限の努力をし、後は野菜の生命力を信じたい。 朝食もそこそこに自転車で山の上の内科に向かった。その朝の「エール」は可笑しかった。死んだ「音」のお父さんが頭に三角頭巾をつけて現れた。いくら撮影済みのシーンが残り少ないとは言え、あれじゃ朝ドラのイメージを損なうよな。まるで喜劇。幸い病院はとても空いていて、私は血糖値を測るため採血室に入り、4番目に診察を受け、最近の体調を話し、「血圧手帳」を差し出した。 今、小規模の医院はどこも経営が厳しいとドクター。コロナ感染を恐れるあまり、患者が診察に来ないのだとか。それに学校が再開されたせいで子供たちも病院へ来なくなった。街の店や飲み屋に客が来ないのと全く同じ。ただしスーパーだけは、どこも客足が絶えない。やはり生きるために食料の確保は不可欠。薬局で薬を受け取り、坂を下って帰途に就いた。 その途中小さなスーパーに寄って買い物。1個100円の夏ミカンとグレープフルーツ。小粒の見切り品だが、私はこれで十分。血圧降下剤とグレープフルーツの併用は禁止となっているが、ドクターはあまり気にするなと。薬剤師の説明では少し強めに効いて血圧が下がり過ぎることがある由。豆大福、アイス最中なども買って帰宅し、早速アイス最中を食べる。頑張った自分へのちょっとしたご褒美だ。 さて今週買った「刺身」はマグロとクロダイの2種類。パックには刺身と書いてないが、活きの良さを見込んで刺身になると判断。帰宅後出刃で刺身用に下ろす。3日分をそれぞれ皿に盛り、残りは冷凍室へ。1回分150円の刺身は身がプリプリして美味しかった。クロダイは大阪や四国では「チヌ」、沖縄では「チン」と呼ぶ高級魚。焼いても煮ても美味い。刺身はなかなかの味と食感だった。どうやら私の判断は正しかったようだ。 ヤナギガレイ ヤナギバガレイが確か3枚で200円だったはず。それに塩を振って一夜干しにしたのだが、翌朝ビックリ。夜分の雨で表面が濡れていた。その前にも冷凍と自然解凍を繰り返して活きが悪くなり、焼くとはらわたが魚焼き機の受け皿を汚した。やはりもっと早く処理し、念のためはらわたを抜いておくべきと反省。それでも焼いて食べた。戦後の食糧不足の頃は、残った骨にお湯をかけ、スープにして飲んだものだ。貧しさや空腹を嫌と言うほど味わった貴重な体験だった。 そしてこちらは冷蔵庫の中で変色した生シイタケ。2パック買ったのは2週間前。使う予定がないまま冷蔵庫に保管。パッキングがきちんとされているので大丈夫と高を括っていたら、徐々に変色が進んだ。そこで開けると、少しブヨブヨした部分も。そこでザルに開けて、天日干しした。すると余分な水分が飛び、色も薄らいだ。これならOK。タマネギ、豆腐と一緒に味噌汁に。やはり捨てないで良かった。これからの季節は腐敗との戦い。冷蔵庫に入れたからとと言っても安心は出来ない。
2020.06.19
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~わたしが気になったニュースなど~ 何日か前のニュースで、カルガモの雛が下水道に入り込んで出られなくなってると聞いた。仙台市内の話だ。ひょっとしてと思って聞いていたのだが、しばらくた経つとさらに詳細が分かって来た。どうやらカルガモの親子が散歩に出てるうち、ヒナが下水に落ちて出られなくなった模様。さすがに親鳥の方は飛べるので簡単に道路に上がれるのだが、雛はまだ羽が生えそろっておらず、親鳥とはぐれたようだ。 私がひょっとしてと思ったのは、近所の沼で何年か前に同じようなことが起きたからだった。大雨で雛が沼から川に流され、しばらく戻れなくなったことがあった。沼と川には大きな落差があり、羽が弱い雛は2か月ほど下流の川で暮らしていた。と、さらに詳細が判明し、やはり近所のA沼のカルガモだと分かった。常に30羽ほど沼に棲み着いているカルガモたち。こんな騒動がまさかニュースになるとはねえ。結局カルガモの雛たちは消防署員によって救出され、母鳥と共に沼に帰った。めでたしめでたし。 仙台市が近く、市内の小中学校の生徒全員に対して、リモート教育用の端末を支給するのだとか。例の「新型コロナウイルス騒動」で暫く登校禁止措置が取られた。新入生は入学式すら行われず、学習の遅滞が心配されていた。きっとそのため急遽補正予算を組んだのだろう。自治体の財政状態が子供の教育に格差をもたらしてはいけないのは分かる。だが、と私は思った。 授業再開となれば、当然子供たちは学校へ通学して学ぶことになる。ところが教室内が暑過ぎるのだ。特に最近の気温上昇で、仙台ですら熱中症が起きやすくなっている。だがまだ教室内にクーラーが設置されてない学校が多いのだ。至急手配して工事するようだが、この夏全校に設置するのは無理のようで、扇風機や家庭用クーラーを借り受ける由。子供たちにとってさらなる受難の年になりそうだ。 ニュースを聞いて驚いた。ある洋服のチェーン店が、国税局の査察を受けて納税の仕切り直しをする由。近所にあるチェーン店の一つが、先日新聞にちらしを入れていた。その広告が驚くべき内容で、「お願いです。ぜひ〇〇で買ってくださいと」全品値引きの案内。よほど行こうとしたが止めた。ムダ金は一銭もない。ここはガマンだ。今回の「コロナ自粛」全国の会社や企業が倒産の危機に陥っているのだと実感した「事件」だった。頑張ってほしいなあ。日本経済。そして多くの日本国民たち。 竣工予想図 古代の陸奥国府だった多賀城の南門が、4年後の再建に向けて近く工事が始まる由。まだあの「東日本大震災」から10年も経ってない。そして新型コロナ騒動による経済活動の減退も深刻だ。そんな中での再現は古代史ファンとしては大いに喜ぶべきことなのだが、国家財政や地方財政が厳しい折だけに、何とも不思議な気持ちであるのも事実。長年の悲願の建物を、何とかこの目で確かめたいものだ。 少し前、大河ドラマが終わった時、「放送は今回で終了」のメッセージが画面に出てビックリ。コロナ騒動で撮影の撮り貯めた分がなくなるとのニュースは聞いていたが、いよいよ現実のものになるとショックが大きかった。ただ今月末から撮影を再開するとも聞き、少し安どしている。明智光秀と言う武将の人間像に魅せられた前半だった。何とかこのドラマの結末を知りたいものだ。 朝ドラ「エール」も事情は同様で、撮り貯めた分はほとんど放送し尽くした。作曲家古関裕而の生きざまと家族との交流を興味深く観て来た前半。あまり流行歌には興味ないが、商業高校卒の新人の奮闘と深い家族愛に心惹かれた。こちらも前途多難だが、何とか最後まで全力を尽くして撮影・放送されることを願っている。 ドラマ「大化の改新」 コロナ騒動でTV局が番組作りに苦心してるのが良く分かった。そして最近観た「再放送」は数え切れないほど。中には2度3度と観た番組も。そんな中で先日たまたまNHKの歴史ドラマ「大化の改新」を観て驚いた。本格的な内容で、後半を部分的にしか観なかったことを後悔。確か2004年頃の作品と聞いたが、NHKにしか出来ない贅沢な内容。いやはや勿体ない。何とかもう一度観たいものだ。 さてお立合い。昨日の朝4時ころ、仙台の上空を白いゴム風船のような物体が飛んでると大騒ぎになった由。写真でははっきり見えないが、白い物体の下には十字形のアンテナ様のものと2基のエンジンが付いていたとか。警察や気象台に問い合わせが続出したが不明。高度は1500mほど。まさか韓国国内から北朝鮮にビラを飛ばした風船じゃないか。左はネットで検索。右はTVの画面を私が撮影したもの。まあ未確認飛行物体だから、「UFO」と言うことにはなるのだが。
2020.06.18
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~わが家の家庭菜園奮闘記~ ある日の午前中、空からポツリポツリと降り出した。待望の雨だ。これは良い。大至急畑仕事をしよう。私は大喜びで庭へ出た。先ずは南の畑のタマネギを全部抜こう。そして少しでも長く干して乾燥させよう。そうすれば結構長持ちし、上手く行けば年末まで買わずに済むはず。まだ茎が枯れてはいないが、このまま梅雨に入ると乾燥させる時間がなくなる。ここらがそのリミットと見たのだ。 こんな見事な大玉の新玉ネギが70個も獲れたろうか。中にはトウが立って堅くなったのもあったが、それも無駄にせず食べる積り。早速硬化プラスチックの箱に入れて、台所の裏に干した。そこがわが家では風通しが良くかつ雨が当たらない唯一の場所。お日様が当たる場所も駄目。色が緑色になって味が辛く変化するからだ。 上左が今回切って捨てたタマネギの茎。若いうちに切って「ぬた」にして食べてみたが、味と食感が今一だった。食べられないことはないが、美味しい物でもなかった。上右は今回の作業で土の中から出て来たちびのジャガイモなど。そのまま放置すると来年芽が出て面倒なので、洗って食べる積り。自分が育てた野菜の命を無駄にしないのも、「農業者」の務めだと思っている。 <ナスの花(左)と雲南百薬の葉(右)> タマネギの畝を掘り返して発酵鶏糞などをすき込み、東の畑からナスの苗3本と、余ったキュウリの苗4本を移植。さらにゴーヤとヘチマのためのネットを張り、それをキュウリを移植した部分まで伸ばし、支柱を立てて補強した。出来るだけ日当たりの良い南の畑を有効活用するためと、秋冬野菜のためのスペースを確保するためでもある。雲南百薬の葉がそろそろ食べられるほどの大きさに育って来た。 オオキンケイギク 花壇に見慣れない花が咲いた。植えた覚えが全くない。そこで「キバナコスモスに似た花」でネット検索した。その結果、名前はオオキンケイギクで「特定外来植物」のようだ。有害かつ増えるため見つけたら種が実る前に抜くようにとあった。早速抜いてゴミ袋へ。しかしどこから飛んで来たのかが謎だ。春先に花壇を整備した際、種がほど良い位置に埋まったのだろう。まさに生命は不思議だ。
2020.06.17
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<新型コロナウイルスと世界の苦しみ> 今、世界は新型コロナウイルス感染症によって苦しみ、死者も40万人に迫る大きな被害を出しています。そこである雑誌で観た世界の映像を紹介したいと思います。これは著作権法違反に該当しますので詳しくは書けませんが、映像だけでもご覧になり関心を寄せていただけたら幸いです。責任はすべて筆者にあることを申し添えます。 「新型コロナウイルス感染症」は恐らく人類の疾病史にその名を刻んだ未曽有の難病であることは明白でしょう。未だ治療薬もワクチンも開発されておらず、それどころか第二波、第三波が世界を席券するおそれすらあります。どうぞ一日も早く治療薬やワクチンが開発され、この難病が収束に向かうことを願って、本日のブログの結びとします。人類の明日が明るいものになりますよう。
2020.06.16
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~マックス爺の随想~ 「東京アラート」が解除だそうだ。そしてほどなく第3ステージへ移行とも。おいおい、本当に大丈夫なんかい。まだ早いんじゃないかい。そう突っ込みたくもなる。何せ若い女性がホストクラブに入れ上げて、クラスター発生なんておかしいよ。世間がこれだけ慎重に行動して「自粛」に努めているのに、あまりにも無防備と言うか、認識不足と言おうか。自分が感染するだけじゃなく、人にも迷惑かけるんだよ。 プロ野球が動き出しそうだ。高校球児にも明かりが見えて来そうだ。各県での小規模の大会や、センバツに選ばれた高校を甲子園に招き、各自1試合だけ交流試合を催す由。またタイガースからは全国の球児に甲子園球場の土が入ったペンダントをプレゼントする由。そして東京オリンピックの簡素化と安全化が検討される由。少しずつ事態は動き出した感がある。また東京都知事選挙も近い。 アメリカ国内の中傷合戦が凄まじい。大統領選挙が近いから当然なのだろうが、共和、民主共に手段を選ばない感じで相手陣を攻撃している。しかし、現職大統領であるトランプさんも、前副大統領だったバイデンさんも共にセクハラで有名な御仁。それがあまり問題にされないのが、欧米国家の特徴。とても日本じゃ考えられない。バイデンさんなど、女性のスカートに手を突っ込んだと言うのになあ。 そのトランプさんだが、次のG7の際には韓国を招く意思を示した。文大郎朝はそれに応じると返事した模様。トランプさんは韓国に「踏み絵」を踏ませる積りなのだが、文氏は相変わらずの「コウモリ外交」。日本に対してはGSOMIAの破棄をチラつかせるなど、ダブルスタンダードそのもの。おまけに北のヒステリー妹からは、冷たくあしらわれて右往左往の蝋梅ぶりだ。しかしあの妹も異常人格だね。 先日の沖縄県会議員選挙で、県知事の与党が2議席減らしたものの、辛うじて過半数は維持した。野党の自民党は友党公明の明確な意思表示がなく、過半数に2議席足らなかった。それでも善戦と見たのか、それともコロナ収束を期して、このほど辺野古基地の埋め立て工事を再開した。中国艦船が火事場泥棒のように、尖閣周辺に出入りしている現況を、沖縄県民はどう見ているのだろう。とても不可解でならない。
2020.06.15
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~ごく些細な話~ 何日か前、南東北も梅雨入りし、残るのは北東北だけとなった。ほぼ例年通りの梅雨入り。これまでずっと雨が降らず、庭も畑もカラカラに乾燥していた。発芽したゴーヤが1株だったのも、きっとそのせいだ。そう思って1粒だけ残ったゴーヤの種を蒔き、水をかけた。種を蒔くための穴を掘ると、土が乾燥して固くなっていた。万願寺唐辛子の白くて小さな花が咲いた。こちらの苗には毎朝散水していた。 東の畑のジャガイモを掘った。茎が枯れていたため収穫時期であるのは分かっていたし、雨が降る前の方が作業しやすいため。前回同様に小さな芋がほとんどだが、中には中くらいのも混じっていた。小さな芋を圧力鍋で煮て、今回はポテトサラダを作った。ジャガイモ以外の具は、竹輪の切ったの、ニンジン、そしてキュウリ。中ぐらいの大きさのは物置へ収納。残るのは裏の畑のジャガイモだけだ。 梅雨入り宣言した日の最高気温は30度越え。日中に熱せられた室内は夜になってもまだ暑く、今年初めてクーラーを点けた。まだ体が暑さに慣れておらず、そのままでは熱中症になりかねないとの判断だった。もう一つの「初物」は蚊取り線香。日中窓を開けた時に蚊が入って来たのだ。私は蚊に食われやすい方。血液型もそうだが、きっとこの暑さで汗臭かったのだろう。蚊はその臭いに誘われてやって来たのだ。 残ったご飯で炒飯を作った。具は豚肉と冷凍のミックスベジタブル。これからの梅雨は食品が傷みやすい時期。それでご飯が危ないと思って炒飯にしたのだ。これなら火が通って大丈夫。野菜が高かった時期に何種類か冷凍食品を買っていた。その活用のためでもあった。今あるもので何が作れるか。それが自分が食べたいものか。そんなことを確認しながら、食品を無駄にしないよう工夫してる積り。 前回作ったナスの味噌炒めをほぼ食べ切ったので、また作った。今回のナスは不ぞろいの見切り品。量は十分あったが、あえてタマネギも刻んでいれた。味付けは適当で胡麻油も少し加えた。その方が風味が増す。私は暑い時期も食欲が衰えることはない。そのためにも、自家製の梅干しや海苔の佃煮なども少量添える。もちろん夕食時には焼酎の水割り1杯も約束事だ。 先日いただいた絹サヤをどう料理しようか考えて、結局卵とじにした。ラーメンの残り汁があったのでそれで煮、最後に卵2個を入れてとじた。これがなかなかの味。私はどんなものも無駄にはしない。ラーメンの残り汁が良い出汁になっていた。絹サヤを煮る前に「筋」を取ったのは言うまでもない。絹サヤもまた今年の初物。普通なら自分では買わない食品だ。 東の畑のキュウリ用のネットをずらした。そのためには端っこの支柱を一旦抜いて移動し、改めて固定する必要があった。苗が成長して、そのままでは伸びてもネットからはみ出る恐れがあったためだ。梅雨が本格的になれば、トマトには雨傘を差す予定。トマトは多くの水分を嫌うためで、根腐りの原因にもなる。たとえ狭い畑でも、始終観察を怠らず野菜の成長を見守る必要がある。収穫はその結果なのだ。
2020.06.14
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~コロナ禍の中で~ ボケの実 10万円の受給申請の手続きはとっくに終わった。だが実際に支給された比率はまだ少ないとのこと。「安倍のマスク」も届いたが、開いてもみない。現職時代の共済組合から届いたお知らせにはさしたる情報もなく、そのまま古新聞と一緒の袋に。そして同じく共済組合から今年度の年金の支給額のお知らせ。介護保険と後期高齢者医療保険分が控除され、年々支給額が減って行く。悲しいものだ。 いつもは週末に行く食料品の買い出しが月曜日になった。月曜の朝食は兄の葬儀後の会食で出たご飯とウナギを持ち帰ったので、それで済ませた。これからは一層厳しく財布を締める必要がある。大量に買った食料品に混じって、「苗」のコーナーで「沖縄ヘチマ」を買った。1株150円。本当はゴーヤが欲しかったのだが、売ってなかったのだ。でもヘチマは大好き。観賞用ではなく食用なのだ。 沖縄ヘチマの苗 ヘチマなど見たことが無い人が大半だろう。昔は生った実を腐らせ、スポンジ状にした。すると粗くて強い繊維だけが残り、体を洗う素材になった。茎を切って採取する「ヘチマ水」は美容液になり、痰を切るにも有効だったようだ。子規の句に 痰一斗糸瓜の水も間に合わず がある。 これが彼の時世の句。肺結核で苦しかった彼は、死ぬ前に糸瓜水を所望したが、残念ながら間に合わなかったとの意。 沖縄ヘチマ その糸瓜(へちま)を沖縄では食用にする。と言ってもまだ若い実のうちに収穫し、豚肉や豆腐などと一緒に炒めてから、出し汁で煮る。沖縄の言葉で「ナーベラー」。市場の花笠食堂で食べたが、とろみがあってとても美味しかった。 ゴーヤ(苦瓜)も青いパパイヤの実も、沖縄では重要な野菜で健康食品。プラスチックの鉢に刺してあった「札」の裏に調理法が書いてあったので、それを引き出しに入れておいた。果たして上手く収穫出来ると良いのだが。ゴーヤと共に成長そして収穫、さらに調理するのが楽しみだ。 ナスの味噌炒め 買って来た食材を使って早速料理。大量の野菜を使っての野菜炒めと、ナスの味噌炒め。野菜炒めには豚肉を、ナスの味噌炒めには鶏肉と鶏の皮も入れた。味付けは適当だが、幸い美味しく出来上がった。今回買った魚は鮭の切り身とホッケの干物。肉は特売の豚肉。カボチャのコロッケと、アジフライも買った。その他お徳用の野菜類。8千円分の食料で、この一週間を食いつなぐ。貧者の知恵比べだ。 茹で上がったジャガイモ 東の畑のジャガイモの茎が枯れたので、掘ってみた。土の中から出て来たのは可愛らしい豆粒のような小芋ばかり。今年植えた種芋「インカのめざめ」が小さかったので期待はしてなかったが、それにしても小粒過ぎる。丁寧に洗って早速圧力鍋で煮た」。まだ熱い芋の皮を手で剥いた。これだって貴重な食糧。一個たりとも無駄には出来ない。ポテトサラダにしようとしたが止めた。 肉じゃが 私が選んだメニューは「肉じゃが」。何だかそんなものが食べたくなったのだ。圧力鍋で煮た芋は、案外まだしっかりしていて、煮崩れはしなかった。味付けは適当。万事が適当で十分美味しい。それは自分の直感。言って見れば「ひらめき」だ。その自分の直感を信じ、素材を無駄にせずに使って全てを栄養にして自分の健康維持に努める。究極のボケ防止でもある。 頂き物の絹サヤ ある日の夕刻、同じ班のTさんから絹サヤをいただいた。お返しに大きめの新玉ねぎを3個差し上げる。わが家の新玉ねぎも人様に差し上げるばかりでまだわが家では食べてない。さて折角の絹サヤだ。新鮮で美味しいうちに戴こう。今年の初物が楽しみだ。この日はミニトマトの支柱を強化し、インゲンの支柱と結束した。これで益々頑丈になるはず。梅雨入りしたものの、なかなか雨が降らない。
2020.06.13
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~真実はどこに~ 韓国が揺れている。自称「従軍慰安婦」だったと言うお婆さんが、先刻国会議員になった慰安婦運動の指導者を糾弾しているのだ。曰く。その団体からは見舞金は受け取ってない、事情聴取もされてないと。つまり支援団体は慰安婦を出汁にして金集めに奔走し、しかも集まった募金を勝手に流用したのだ。ところが訴えた婆さんの証言は二転三転し、自分はハイヒールとワンピースをもらって台湾に行き、米兵に英語で話しかけられたとも。 昭和10年代の朝鮮でワンピースにハイヒールの娘がいる訳がない。それに台湾で英語で話しかけられるなどあり得ない。つまりこのお婆さんは「朝鮮戦争」当時米軍専用の慰安婦になっていたのだろう。だから英語だし、ワンピースにハイヒールなのだ。戦後米国の調査によれば、従軍慰安婦は高給の上比較的自由で、「客」を取らないこともあった。そして当時は貧乏な親に売られた娘が多かったそうだ。 韓国政府が息巻いている。日本が輸出品の厳重管理を促した3品目について、自国は改善したのに日本が協議に乗って来ないのはおかしいと再びWTOに提訴する由。大いにやったら良い。それにその背景にはアメリカが中国へのIC部品の輸出を禁じたことがある。その代用を韓国に求めたのだが、韓国も日本からチップ生産に不可欠な3資源が輸入出来ないと生産不能なのだ。自国で生産すると公言してたのになあ。 アメリカのABCニュースによれば、中国の武漢では昨年9月中旬から市内の2つの大病院の駐車場へ出入りする車両が異常に多かったことが、スパイ衛星の画像分析であきらかになった由。その頃から新型コロナの兆しが表れたのかと。そして日本の葬儀社によれば、昨年秋から年末にかけて、重篤な肺炎による死者が異常に増加したのだとか。その2つのことが果たして結びつくかは不明だが。 インドネシアが領有する南沙諸島の小島に港を整備した由。この周辺ではインドネシアの漁船が中国艦船に追い回されたり、暴力を振るわれるケースがありその対策のようだ。そして4年前中国に発注した新幹線建築工事に日本に参加してほしいと要請があった由。中国は受注したものの全く建設出来ず、途中で投げ出したのだ。しかも請け負ったのは日本側が行った地盤調査をパクってのもの。やっぱりなあ。 バンクシー作品 アメリカの警官による黒人殺害に端を発した騒動は、アメリカのみならずヨーロッパにも波及した。つまり「奴隷業者」の像、アメリカ大陸を発見したコロンブスの像、南北戦争で黒人を冷遇した南部軍の将軍の像などを片っ端から引き倒し、中には川に投げ入れられた像もあったほど。これを風刺画にしたのが例の街角芸術家のバンクシー。早速これを作品化した。だがこれだと頭の上に落ちるよねえ。 顔を破壊されたコロンブス像 黒人たちはアフリカ西岸から奴隷船に載せられ、船底に並べて寝せられ、5週間そのままの姿で西インド諸島の中継地まで運ばれた由。食事も排泄も寝たままの状態で、船は5往復すると捨てられたそうだ。汚くて掃除が出来なかったためだ。5分の1は航海中に死亡して海に捨てられた。北米などの黒人の祖先はたちは、そうして新大陸へとやって来た。一方ヨーロッパ列強はアフリカ各地に植民地を持った。
2020.06.12
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~茂る雑草と庭~ 黄金ヒバ 兄の通夜と葬儀が終わって、再び日常世界へと舞い戻った。とは言え、喪主を務めた義姉と違って、私はとても気楽な立場だった。姪の一人は列席したが、その姉の上の姪っ子は病気のため父の葬儀に列席出来なかった。その姪も50歳を越え、自らの人生と戦っている。残された私も例外ではなく、これからの余生にどんなことが待ち受けているのかは全く不明。その意味でも生も死も隣り合わせのようなものだ。 夏の通夜姪の一人は病にて 生も死も隣り合わせや五月闇 *さつきやみ 麩入りの葉 2日間着た礼服をハンガーに吊るしておいた。ワイシャツは他の汚れものと一緒に洗濯した。礼服をしまおうとして何だか良い香りがすることに気づいた。そこで匂いを嗅ぐと、線香のようだ。斎場の線香はきっと高級品なのだろう。その残り香が漂っていたのだ。黒いネクタイと共にハンガーに掛けて、ファスナーを下ろし、クローゼットに仕舞った。 残り香や夏の礼服仕舞ひたり 本当は仕舞ひけりとしたいのだが、そうなると「や」と「けり」と「切れ字」が二つになる。これは俳句の世界では厳禁。そこで「たり」とした。切れ字でもなく「けり」よりはかなり弱めになる。また季語がないため、「夏の礼服」とし、これで季節が分かる。 青胡桃 青胡桃通夜の礼服仕舞ひけり 青胡桃(あおくるみ)が夏の季語なので、夏の礼服とはしない。黒い礼服は当然だし、青胡桃の青と「黒」の二つの色が交錯するので不可と考えた。そこで通夜のとしたが、当然告別式にも着てるが、そこまで説明しない。この句の場合切れ字は一つなので、「けり」で強めの断定。礼服、黒いネクタイを仕舞って一区切りをつけた。 生と死は隣り合はせや青胡桃 死んだ兄と生き残った私。だが生も死も隣り合わせ。それが生物の宿命だ。そして夏の季語の青胡桃は生きているもののシンボルとも言えようか。 ヨモギ 月曜日と火曜日の朝、庭と畑の草取りをした。暫くサボっているうちに、あっと言う間に大きくなる雑草。その中でも花が咲いて種が出来るのを優先して抜き、ゴミ袋に詰める。そのまま裏に積むと腐葉土に大量の種が残り、その腐葉土を使うと雑草を増やすことになるためだ。涼しいうちの作業だが、既に何か所も蚊に食われる。ヨモギが種でも増えることを初めて知った。秋口に地味で小さな花を咲かせる由。それでヨモギがはびこる理由が分かった。 蓬生へ荒れたる庭の雀かな *よもぎ *はえ よもぎは春の季語だが、やむを得ず使った。季重なり(きがさなり=季語が複数となること)は厳禁なので、ひとまず良しとしたが工夫の価値はある。雀の子となると春の季語で季重なりとなる。俳句は結構面倒。従って一旦公開した作品でも、後刻おかしな箇所を見つけ次第訂正するのが常だ。
2020.06.11
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~通夜と葬儀を終えて~ ナツシラギク 6月8日も兄の死に関する俳句を載せたが、あれはまだ通夜や葬儀を行う前に兄の訃報を聞いて詠んだ想像上の句だった。俳句、短歌、詩など文学に関心を寄せている者にとっては、常にイメージを言葉に置き換える訓練を積んでいると言っても良く、想像でもそれなりに作品を生み出すことは出来るものだ。今回は実際に式典に参列しての思いを句にしたもの。さてどれだけの違いが出るか。 夏の礼服を出した。冬物に比べて生地が薄い分、幾らかは涼しく感じる。ワイシャツを着るのも、ネクタイを締めるのも、革靴を履くのも久しぶりのことだ。通夜の会場に着いてビックリ。兄の遺影があまりにも頬がこけたものだったからだ。そして棺に安置された兄と対面。最後は食べ物を摂れなかったせいか、やはり病気の老人の顔になっていた。口を結び無言の兄に合掌し、冥福を祈った。 頬こけし兄の遺影や百合の花 百合は夏の季語 眼閉じ百合手向けらる兄の黙 *まなこ *たむけ *もだ=沈黙 遺影胸に揺るる車内や不如帰 *ほととぎす=夏の季語 火葬場に向かう霊柩車に兄の遺影を抱いて乗った。遺影を持つのも、霊柩車に乗ったのも初めての経験だった。鬱蒼とした森を過ぎて火葬場に到着。 兄の遺体が焼き上がるまでの間、控室で待っていた。コロナ対策上廊下の窓も部屋の扉も開かれ、通気を良くしてあった。待合室から帰って来た姪が、ツバメが窓から入って来て館内を飛んでいたと言う。先日は飛ぶツバメと兄の死を句を詠んだが、あれが本当のことになった。アナウンスで呼ばれ焼き場に向かった。まだかなり熱い兄の遺骨を竹の箸で拾い集めた。 焼き了へし骨の熱さや燕飛ぶ *おえ *つばめ=夏の季語 厳かや月に輝く釈迦の骨 高野山の塔頭でみた仏舎利を思い出して 病気のために姪(兄の長女)は通夜にも葬儀にも参列出来ず、代わりにその婿が出た。その彼も仕事のために現場に行くとかで、火葬場には向かわずに新潟のダムへ行った。大学院で地学を専攻した由。 通夜の膳姪来ざるまま百合の花 走り梅雨姪の一人は病にて 火葬場から葬祭会館に向かう帰路は、焼き終えたばかりの遺骨を私が持った。骨自体は軽いのだが、骨壺が案外重たくて、女性は無理と喪主の兄嫁から委託されたのだ。 白骨となりし兄なりえごの花 エゴの花が夏の季語 ホトトギス 葬祭会館から最寄りの地下鉄の駅まで歩き、そこから終点まで地下鉄に乗った。前日もこの日の朝もタクシーだったが、まさか地下鉄の駅に近かったとは。敬老パスも使えるため安上がり。終点から自宅まで歩いて帰る山道でホトトギスの鳴き声が聞こえた。漢字だと不如帰、時鳥、杜鵑などと書くこの鳥は渡り鳥。深い森に棲み、夜中などにも独特の鳴き声が聞こえて来る。 鳴いて血を吐くホトトギスと言われるが、さほど鳴き声が煩いと感じたことはない。むしろ「てっぺんかけたか」とも聞こえる、キェッキェッキェキェキェキェが懐かしい。岩手県の100kmレース中に、お暗い森の中で何度か鳴き声を聞いたことがあり、自宅付近でも夜中に聞いた。 手に重き兄の遺骨や不如帰 時鳥弔ひ終へし杜の道 *とむらい 自宅付近まで坂を下ると、あるお宅の庭にホタルブクロ(蛍袋)の花が咲いていた。これも夏の季語。これを用いてどう詠もうか。 逝く兄や蛍袋の涙雨 革靴で坂道を下ったせいか、翌朝は足が奇妙に痛んだ。まだ疲れが残ってはいたが、このところの高温で茂った庭の雑草が気になって、草取りをした。そして午前中にスーパー2か所で食料品の買い出し。これでまた新たな一週間が始まる。礼服をハンガーに吊してクローゼットに収納した。
2020.06.10
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~コロナ禍の中で~ コロナ騒動の中で横田滋さんが息を引き取った。享年87歳。死因は老衰のようだ。当時中学1年生だった長女めぐみさんが、新潟市内で北朝鮮に拉致され、そのことが判明後は奥様の早紀江夫人と共に拉致被害者家族会の代表として長年奪還に命をかけて来た。その願いも叶わずの死去。さぞかし無念だったことだろう。安倍総理は解決出来なかったことを謝罪し、米国政府は北朝鮮の人権侵害を強く非難した。 朝ドラ{エール」で先日もこの人の演技を見た。確か5度目の登場だったと思う。日本の代表的な作曲家である山田耕筰役としてだが、堂々たる演技だ。あれは単なる喜劇人の「馬鹿殿」ではない。実に重厚な人物像を演じ切っていた。しかし山田耕筰役に彼を抜擢した人物は誰なのだろう。その慧眼にも驚かされる。新型コロナウイルス感染症による70歳の死。今さらながら惜しい人物を亡くしたものだ。 柴咲コウ この人の名を初めて知ったのは、大河ドラマ「女城主直虎」だった。その彼女が「エール」ではオペラ歌手三浦環役を演じている。当然だが歌も歌うし、その声も聴いた。椿姫の一節や古関裕而が作曲した「船頭可愛いや」など。裕而の妻である金子(ドラマでは音)を芸大で指導もする。女優だから当然とも言えるが、役者とは凄いものだと思う。「のだめカンタービレ」の玉木宏などはピアノを弾き、指揮もしたが、堂々たるものだった。 暇に任せて古関裕而が作曲した名曲を20曲ほどyoutubeで聴いた。私は戦時中生まれのせいか、「軍歌」も嫌いではない。しかし商業高校しか出てない男が、あんな名曲を次々と生み出したことに驚く。やはり天才だったのだろう。金子夫人(音)の歌声、「船頭可愛いや」を最初に歌った音丸の歌声、三浦環の歌声もそれぞれ聴いた。やはり歌は時代の投影だが、心の中で生き続けるものでもある。 この人のはしゃぎっぷりには辟易している。新型コロナ騒動でも、次々に「横文字言葉」を口にして煙に巻いた。それで注目は浴びたし、手製のマスクも話題にはなった。次の都知事選でも盤石との噂。だが私はどうしてもこの人を信用出来ないでいる。カイロ大学を首席で卒業との触れ込みも、どうやら怪しいそうだ。その怪しさが、この人には良く似合っている。それ以上でもそれ以下でもない。 東京の女ボスに対して大阪のこの知事は、万事が控えめだ。だが熟慮した結果の決断が理にかない、結果的に最善の一手を選択したようにも感じられ、信用出来る。九州大学法学部卒の弁護士兼税理士。早くから政治の道に目覚め大阪市長から大阪府知事に鞍替え。じりじりと患者が再発する東京に比し、大阪でのり患はピタリと止まった。誠実な人柄で不眠不休の戦いが、多くの大阪府民の支持を得ている感じ。 何かと暗い話題が多い昨今だけに、この人の活躍が爽やかだ。将棋の藤井聡太七段が、棋聖戦の挑戦者となることがこのほど決定し、タイトル戦挑戦者としては最も若い年齢の記録を破った。17歳10か月24日と言うのがこれまでの記録。若くして礼儀正しく、対局者への敬意を失うことなく、どんなインタビューに対しても丁寧に応対する紳士ぶり。誰からも愛される逸材は、きっとこれからも記録を破り続けるように思う。そして昨夜、渡辺棋聖との初戦で勝利し、タイトル獲得まで後2勝。恐るべき天才だ。
2020.06.09
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~45年間の闘病を終えて~ 虫歯予防デーの6月4日、5歳違いの兄が逝った。36歳で初めて倒れて以来、その後も2度倒れて障碍者となった兄。だが義姉(兄嫁)の手厚い看護と介護に守られて45年も生き永らえた。心臓が強いらしく、幾つもの危機を乗り切りこのたび81歳で永眠した。今回のコロナ騒動のため、義姉は入院中の兄に面会出来ず、私も訪れることが出来なかった。長い闘病を終えた兄は、天国へと旅立って行った。 戦後の混乱で苦労した父は40歳で死に、残された私たち兄弟は長い貧困生活を送った。兄は定時制高校に通いながら勤め、私もアルバイトをしながら高校を卒業し大学は夜間の二部だった。姉も弟も苦学して資格を取り社会人となった。私と弟はやがて転勤族となり、私たち兄弟が一緒に暮らせた期間は短かった。それは私たち兄弟に与えられた運命で、それぞれ必死に頑張って今日を迎えた。 山神の石碑 6日に通夜、翌7日にささやかな家族葬で兄を送った。今日は兄の冥福を祈り、最近私が撮った白い花の特集とした。 コテマリ サンザシ(山査子) サンズンアヤメ ツツジ ベニカナメモチ ヤマボウシ(山法師) シャクナゲ(石楠花) マーガレット ミヤコワスレ(都忘れ) アネモネ イチハツ シラン(紫蘭の白花) エゴ カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) ヤマボウシ(山法師) ノイバラ(野茨) ホオズキ(鬼灯) 散ったエゴの花 桐の花兄は鬼籍に入り給ふ *きせき *たまう 燕天に還りし兄送る *つばくらめ=ツバメ *かえる 生と死に別れし夕や桐の花 燕鬼籍に入りし兄の貌 *かお 野茨や通夜で逢ひたる姪二人 *のいばら 散るえごや鬼籍に入りし兄の貌
2020.06.08
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~コロナ禍の中で~ 香港が怒り狂っている。中国が形だけでも守って来たかに見える「一国二制度」を止めて「一国一制度」の趣を強めて来たのだ。中国よりの行政長官は早くもそれに従う姿勢を示し、香港市民はアメリカに支援を求めた。これによりトランプさんは、香港ドルと米ドルの交換を認めて来た金融政策を見直す策を打ち出した。それで香港の銀行を通じて米ドルを得ていた中国は悲鳴を上げるはずだ。 経済が不況な中にあっても、中国は軍事費を増額し、空母や潜水艦などの海軍力、ステルス戦闘機などの増強を図った。台湾と沖縄の奪取と、太平洋進出への目論見を隠そうともしない。昨年は米国の基地があるグアム島周辺まで空母を巡航させてアメリカの出方を窺った。コロナ禍の現下でも膨張主義の本質を隠そうともしない所業。当然アメリカも現状を変える中国の野望を許す訳がない。 この人の怒りは凄まじい。近くアメリカ国内の研究機関にいる中国の研究者3千名を国内から追放すると発表した。中国軍に所属していることを隠して米国の研究所に潜り込み、軍事機密を盗み出していたと言うのがその理由。それが真実ならば、これまでのアメリカの身元調査が大甘だったことを証明するようなものだ。先のファーウエイ追放など、トランプさんは本気だ。 そしてインド、オーストラリア、ニュージーランド、日本などの同盟国を巻き込んでの「中国包囲網」形成は本気だと思う。EUからの離脱を目指すイギリスも一役買うだろう。「一帯一路」計画を通じての経済支配を目論む中国の野望を打ち砕き、国連での覇権をも許さない態度。コンゴだったか、アフリカでも中国による資源独占に反発する動きも出だした。覇権争いは5Gから宇宙へと広がっている。 そのトランプさんの強硬姿勢が、国内の暴動激化で味噌をつけた。警察官が何の咎もない黒人を殺害したことに怒った国民が、鎮圧のために軍を動かそうとした大統領に反発して抗議活動が激化したのだ。閣僚からも異論が出て、トランプさんは軍の出動を取り消した。中国の人権侵害を唱える彼が、自国の黒人を軽視するのは論理に合わない。11月の大統領予備選に向けて、国内は益々ヒートアップするはずだ。 「コロナエンブレム」に「東京アラート」に「あべのマスク」。新型コロナウイルス感染症流行にまつわる話題は尽きず、甲子園大会や高体連の開催中止や巨人軍選手の「微陽性問題」、「9月入学検討」などが起きている。そして来年に延期された東京オリンピックのスリム化が叫ばれ出した。ワクチンや治療薬、検査キットの開発促進などに関して、前方に少し明かりが見え出した感がある。 対応の悪さと相まって、安倍内閣の支持率は最近落ち続けている。未曽有の事態に対処しているのだから、うろたえても当然と言えば当然。試行錯誤でことに当たっているのだから、迷いもする。医療制度や保険制度だけでなく、世界の動きと連動した経済政策まで求められるのだ。行動は制限されて、購買意欲も減退。零細企業など倒産する企業も増加している。攻撃だけの野党は楽な立場。総理はもう3か月も休んでいないのだ。 奮闘する医療関係者に謝意を表すため、過日ブルーインパルスが東京の上空でデモフライトをした。病院の屋上で手を振るスタッフの姿をニュースで観た。お願いだけで国民の行動を律した政府と、それに応えた国民。まだ前途には問題があり全面的な解決には程遠いが、これからもwithコロナ精神で耐え抜きたいものだ。3日前に兄が死んだ。コロナ騒動でついに病院で面会出来ないままだった。合掌。
2020.06.07
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~コロナ禍の中で~ 南極lの氷が物すごい勢いで融けているらしい。グリーンランドの氷も半分ほど融けたとか、北極海の氷が融けてシロクマが獲物を獲れないとか、「北極海航路」の開発に中国が名乗りを上げたとか、来るべき食糧不足に備えて、スピッツベルゲン諸島に野菜、果物、穀物の種を保存する世界的な施設を作ったとかのニュースを聞いた。全ては地球温暖化のなせる業だ。 それらに関連する話題をもう一つ。ロシアのツンドラとかアメリカのアラスカではこのところの気温上昇に伴う森林火災で、生態系が崩れて来てるとか。森林火災で太陽光を覆っていた樹木が燃えた後の地面は乾燥化が一気に進み、地下の泥炭の乾燥に伴う火災が頻発してるとか。それが一旦は消えたように見えても、地下深くの泥炭が燃え続けていて再度地表が燃え出す由。それを「ゾンビ火災」と言うようだ。 シベリアやアラスカほどではないが、アマゾンのジャングル喪失も地球の生態系破壊に加担したのではないか。全てはボルゾナール大統領が経済と開発を優先するあまり、違法な焼き畑を黙認して取り締まらなかったせいだ。アマゾンのジャングルはズタズタに引き裂かれ、樹木を焼く炎と煙は人工衛星からも確認出来たほどと言う。そして今、それに輪をかけた不幸な出来事がブラジルを襲っている。 都市においては大勢の貧民層が、そしてジャングルにおいては未開の原住民が新型コロナウイルスによる感染症に、猛スピードでり患してると言われる。狭隘で不潔な住居に大勢で暮らせば、たちまち感染が広がるのは道理だ。これから冬に向かう南米やアフリカでは、急速な感染と医療崩壊が予想されている。それに慢性的な食糧不足とサバクトビバッタによる食害が加わって、恐るべき事態が待ち受けている由。 インドのアッサム地方(左図)では以前からインドとの国境を中国軍が侵入して紛争が絶えなかったところに、今度はカシミ-ル地方でも中国軍とインド軍が衝突したようだ。カシミールは元々パキスタンとインドの領土紛争が絶えなかったのだが、今回のコロナ騒動に便乗して領土拡張に乗り出したようだ。当然インドでは中国への抗議を高め、中国製品の不買運動を始めた良し。 ともかく今はこの人が元気だ。コロナ騒動で起きた「中国非難」に対抗するように、過日の全人代でも強気の意思表示をした。経済の失速は火を見るよりも明らかだが、絶対に非を認めないのが全体主義国家の習わし。香港の自由を奪い、台湾と尖閣への野心を隠さず、防衛費を増強して軍事力をさらに増強してアメリカとの対決姿勢を見せている。 新彊ウイグル自治区のウイグル族への圧政はさらに悪質化しているが、チベット族から生き仏」として尊崇を集めているパンチェンラマ11世を、こともあろうにこのほど「彼は中国共産党が選んだただの人間」と言い始めた。ノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ13世が中国軍の圧政に抗議してインドに亡命したことは既存の事実だが、国内に残ったパンチェンラマまでを抹殺した訳だ。恐るべし中国の野望。<続く>
2020.06.06
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<コロナ便り20> その日の仙台は最高気温が29度もあってね、とても暑かったのさ。そのせいで夜になっても居間が熱く感じたんだ。でもクーラーを点けたら冷え過ぎて体調を崩すし、そんな時はやっぱりこれだろうと扇風機を持ち出した。先月までは足元が冷える日があって、電気ストーブを点けていたのさ。それが2週間後には扇風機が必要になった。やっぱり今年は暑い。その夜は風呂じゃなく、シャワーで十分だったよ。 翌朝起きると、アプローチの敷石が濡れていた。どうやら前夜遅くに雨が降ったみたい。それで2階に上ってベランダの手すりと、物干竿を拭き、洗濯物を干した。少し脱水が甘いが、きっと乾くはず。そのまま郵便受けに新聞を取りに。なにやら書類が届いていた。市から例の「特別給付金」の申請書類だ。早速内容を確かめる。それほど面倒ではない。通帳と、健康保険証の写しが必要なようだ。 お日様が出て、空が晴れて来た。そこで布団を干した。予め手すりを拭いていたのは、このためだった。朝食後、早速近所のコンビニに。家を出た途端に、カメラを持参しなかったのを悔やんだ。垣根の葉っぱや、花壇の花など撮りたいものがあったのだ。通帳と保険証を一緒にコピー。わずか5円で済んだ。帰宅してサイズに合わせて切り、申請書の添付欄に張り付け、封をして近所のポストに投函。 カメラを持参して再び外出。近所のお宅の庭のヤマボウシが見事。確か日本も縁産地の一つだったはず。真っ白いエゴの花、ノハナショウブ、カシワバアジサイ、ピンクのシラン、ホオズキの花、サクランボなどを撮って帰宅。畑を点検するとトマトに小さな実が付いていた。そしてカボチャも1株だけ発芽していた。これは嬉しい。伸びたトマトの脇芽を摘み、伸びた分の長さだけビニールひもで固定した。 発芽したカボチャ(左)とまだ小さくて青いトマト(右)。畑をやってる人間には、こんな小さな変化でも楽しいんだよねえ。撮影した25枚ほどの写真を整理し、ブロ友さんにコメントし、丁寧に新聞を読む。昼は素麺を茹でた。これからの暑い日にはこれに限る。ただし炭水化物だけでは太るので、出来るだけ野菜や果物、たんぱく質も摂るようにしている積り。 デスクでPCに向かっていると、隣の奥さんが畑にいたので声をかけ、急いでわが家の畑から大きめの新玉ネギを3個切って袋に入れ、垣根越しにSさんに手渡した。中を覗いた奥さんが喜んで、早速スライスしてサラダにするとのこと。わが家はまだ。冷蔵庫と物置にあるものを食べ、畑の分はまだ放置して太らせるつもり。それに掘り上げても陰干しにする場所がないのだよ。 トウが立ったタマネギのネギ坊主2本を切った。そのままだとタマネギに芯が出来るためだ。だが触った感じが堅過ぎた。味噌汁に入れて煮るしかなさそうだ。洗濯物と布団を取り込み、洗濯物はそれぞれタンスの所定の場所へ。今日は小さめの散歩を2回と、洗濯、郵便物の投函が主たる出来事。そろそろ夕食の準備と書いて、ブログを予約。実に平和な一日だった。明日からも当分暑い日が続きそうだ。
2020.06.05
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<🌸話題の乏しさをバラで胡麻化す> 相変わらず重苦しい日々と重苦しい話題が続いている。私はそれでも耐えられるのだが、果たして読者はどうだろう。そこで今が盛りのわが家のバラを載せようと思う。ところが喜び過ぎて、初っ端からボケボケの写真になった。カメラは良いのだが、私の腕がねえ。どうぞお許しあれ。 黄色のミニバラも可愛い。なおバックの葉は、まだ青いモミジでバラの葉ではない。 これもミニバラのはずなのに、結構大きく育って花も八重になった。色んなことが起きるものだ。 こっちもミニバラだったかな。ピンクのバラにも色んな種類があってねえ。 私はほとんどバラの世話はしない。たまに剪定する程度だが、アブラムシが付かないのが嬉しい。 少し色が違うと思うのは種類か、それとも花の咲き具合か、撮影時間の問題か。 これは柵の傍で咲いているもの。あまりにも茂り過ぎたために先っぽを剪定したら、ガレージから見え難くなって、ガレージの屋根の方に伸びている。あれま。 これも同じ種類だけど、植えてある場所が違うのよ。こんな風にたくさんのバラが咲いてるのは良いんだけど、朝の掃き掃除が結構大変でね。 やっぱり代わり映えしなかったか。ゴメンゴメン。m(__)m これは最初クリーム色だったはずなんだけど。 深紅のバラも案外きれいだよね。でもこれがもう散り始めている。 乳白色のバラも良いよね。牛乳石鹸みたいで。 少し濃く見えるのは、お日様が当たる角度のせいだと思うんだ。これは庭の内側から。 ほらね、やっぱり違うでしょ。これは庭の外側からの撮影。 弟から電話が来て、少しだけ話した。それで驚いたのは、彼と全く同じことを考えて準備していたこと。それだけでも嬉しいのに、ちゃんと私のブログを読んでくれ、感想を話してくれること。弟は秀才だが、凡才の私とも話は通じる。つまり彼は私と違って常識人でもある。 その彼が意外なことをつぶやいた。それにはビックリ。まあここには書けないことだが、なるほどそんなものかと思った。彼はジャーナリストだったせいで、私とは違った角度から物事を観られる。でも彼が言わんとしたことは私も感じていたことで、十分気を付けようと思った。 その夜のこと、洗濯をしようとしたが設定を確かめるため眼鏡をかけようとしたが見つからない。ひょっとして間違って洗濯機に入れてしまったか。そう考えて洗濯機に入れた洗濯物を全部出した。だが見つからない。眼鏡を探すためにも眼鏡が必要。居間、台所、洗面所に浴室。あれまあ、どこへ行ったのか。 散々探したが見つからず、もう一度洗濯機から洗濯物を出した。ああ無情。もしもと思って薄暗い階段を手探りで探すと、眼鏡のような感触。どうやら用心して、安全な場所に置いたようだ。ようやく設定し直して洗濯開始。失敗の原因は風呂の残り湯がなかったから。最近はこんなことが増えた。もう一つ眼鏡を作りたいが、贅沢は許されない。さてとんだバラ尽くしになったが、読者諸氏どうぞお許しあれ。
2020.06.04
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<コロナ便り19> 通称「自粛太り」と言うものがあると聞いた。今回の「新型コロナウイルス感染症対策」の一環として、自宅に引き籠る生活を続けているとストレスが溜まり、その結果知らず知らずのうちに、食べ過ぎてしまうらしい。それを医学の専門用語で何とか言うらしいが忘れた。太古人類は飢餓を体験し、その記憶が糖尿病の引き金になったと聞いたことがある。私も今回の自粛で1kg太った。 それだけではない。私の場合はコーヒーの量が増えた。ウーロン茶も良く飲むせいか、トイレの回数も多い。最近は夜中に3,4回起きた。それでもまた眠れるのだが、先日TVで標準的なトイレの回数は1日4回から8回と聞いて驚いた。私はその倍はトイレに行く。糖尿病の場合も自然に体が水分を欲するあまり、トイレに通うとも聞いた。そして一番の成人病対策は、食べないことだそうだ。ふ~む。 郵便局の配達の人が来た。「安倍のマスクか」と聞くと、まだらしい。届いたのは「大人の休日倶楽部」の会員証。4社から毎月ツアーの冊子が届くが、もう4か月ほどツアーの申し込みをしていない。そして困ったツアー会社が「通信販売」に力を入れ出した。それでも私は買わない。新聞には「お願いです〇〇で買って下さい」のチラシ。マスクもかなり値下がりした。それでも私は買わない。 町内会から今月の清掃のお知らせと敬老懇談会のお知らせが届いた。そして町内会の会費の集金も。わが家が班の当番になるのは3年先。それまで元気でいられるかどうか。6月の俳句教室へは、体温を測ってから来るよう連絡あり。提出する作品を清書する必要があるが、まだ先で良い。共済組合から通知が来たが、本人死亡以外は無関係みたい。市の広報、県の広報も見るべき情報は皆無。 TVのドキュメンタリー番組で、沖縄本島北部やんばるの森(左)に棲む天然記念物のヤンバルクイナ(右)の数が少し増えて来たとの朗報。それも最近は人工飼育で卵から育て、野生に戻す活動をしている由。その野生化した雄が野生の雌と番になり、卵を産んだことも分かった由。琉球大学に転勤し、ヤンバルテナガコガネ、セマルハコガメ、ノグチゲラの天然記念物の名前も知った。 何年か前にやんばるの東海岸を一人で走った時、ヤンバルクイナの天敵であるマングースを生け捕りにする檻(おり)を設置している作業を偶然見かけた。捨て猫や捨て犬が野生化してヤンバルクイナを襲うことも知った。その犬猫も大分減った由。そして30年前にやんばるを訪れた際に匂いを嗅いだイジュの花(ツバキ科ヒメツバキ属)の清楚な姿と香りが今も忘れられない。 別のドキュメンタリー番組でロシアのカムチャッカ半島にあるクリュチェフスカヤ山のことを知って驚いた。何と富士山よりも富士山らしい美しい円錐形の山。これが活火山で十数年前にも爆発してることにも驚いた。そして標高が4700mから4800mと言うのに3度ビックリ。噴火する度に溶岩が噴き出、今でも70mくらい盛り上がるため、正確な標高が測れない由。 <カムチャッカ川> <国後島の爺爺岳> 取材陣が写したカムチャッカ川の名を聞いて驚いた。幕末に白子(三重県)の千石船がアリューシャン列島に漂着した際、カムチャッカ半島に渡り、首都ペテルブルグに向かうために遡ったのがその川なのだ。大黒屋光太夫らの苦労は吉村昭の歴史小説で知った。井上靖の「おろしあ国酔夢譚」は映画化された。右は北方領土国後島のチャチャ岳。北方領土の早期返還を切に望むが、ロシアはしたたかだ。
2020.06.03
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<わが日常些事> スーパーで買った食品を詰めていたら、「歩いて来たの」と小母ちゃん。いえ、自転車ですよと言うと。自分はY山から歩いて来たと言う。きっと私がリュックを背負っているのを見て勘違いしたのだろう。そこなら生協が近いでしょと言うと、「高くてね」と。さらに「10万円もらっても直ぐになくなるよ」とも。あんな遠いところから歩いて来た小母ちゃん。生活の防衛も大変だよね。 この日は125円の低脂肪乳など、8千円近いお買い上げ。トマトは不整形のお徳用だったし、鶏肉は2割引きの値引き品。魚は鯵3匹、カレイ2匹、とカツオ。パンも2割から3割引きのもの。それらをリュック、買い物袋、レジ袋に分別して入れ、重さでふらふらしながら、何とか家に帰宅した。それからが戦争みたいな忙しさで、急いで冷蔵庫など所定の場所に収容。一息する暇なく、魚を捌く。 カツオは3日分を刺身にし、残りは冷凍にしておいた。アジは3匹とも開いて塩を振り、ベランダに干した。カレイは2つ切りにして煮物に。鳴門の海辺で5年間過ごしたため、魚の生臭さにも慣れた。釣った大量の魚を処理した経験が役立つのだ。頭や内臓はビニール袋に二重に入れてゴミの日まで台所で保管し、魚を洗った汚水は裏庭の堆肥置き場に捨てる。油を使った際の汚水も同様だ。 最近買う果物は上の3種類。リンゴは時季外れで味も食感も悪くなったが、最近出だした「シナノゴールド」(左)が優れもの。柑橘類は最近まで河内晩白柚が美味しかったのだが時期外れとなり、代わって出て来たのが甘夏(右)これで助かる。バナナは1房100円程度の安物で十分。4本程度ついたのを2房。リンゴと甘夏は袋入りで4個程度。ニンジンと葉物野菜は不可欠。玉ねぎ、キュウリなどはある。 5月末の日曜日の朝、庭を点検していて嬉しい物を発見。最初がアジサイの花。まだ小さな蕾で、全く色がついてない状態だが、それでも季節の移ろいを感じさせる贈り物だ。そして2番目がユズの花。数日前から今か今かと待っていたこの白い花。1つの枝にびっしりと花がついていた。今年もきっと豊作のはず。そして柿の花は数も少なくて頼りない。一体どれだけが秋まで落ちずに実を結ぶかどうか。 裏庭にもピンクのバラが咲いているのを見つけた。淋しい裏庭にもこんな明るい花があるのは嬉しい。一方で有難くないのがドクダミ。(右)この早春に庭の大改造をした際、スコップなどで掘ってドクダミの根はほとんど取り去ったと思っていたのに、この雑草はしぶとい植物で、とても深い場所にまで値を伸ばす厄介者なのだ。こんな風にこれからの季節は雑草との戦いに追われる日々なのだ。 南天の地味な花が咲き始めた。私の背を遥かに超えた南天。折角花を咲かせ、これから実が生るのだから切るのは可哀想だが、いずれは倒れないように上の部分を切る必要がありそうだ。青梅が大きく育って来た。昨年秋に強めに剪定したのだが、ちゃんと季節を覚えていたのだ。今年も梅干しを作る予定でいる。何せ私の健康を守ってくれる優れた食品。このまま虫がつかず、立派に育ってほしい。 モッコウバラに続いて、垣根のバラが散り始めた。残念だが、それもまた自然の摂理。その一方で若い蕾も幾つか見える。特段何の世話もしていないのだが、たとえ一時的にもせよ淋しいわが家の庭を彩り、コロナ騒動に疲れた心を癒してくれた春の花たち。本当にありがとうね。これからも俺は出来るだけ健やかに過ごそうと思っているよ。この日記が公開される時は6月。ようやく俳句教室に行けそうだ。 そしてこれがその日の夕食。メニューは左上から、トマト、ピクルス、沢庵。煮物、コロッケ。カレー。ご飯、梅干し。カツオの刺身。冷や奴。夏ミカン。そして焼酎の水割り1杯。夕食後に薬2種を服用。私はサプリメント類は飲まず、栄養は全て食品から摂るようにしている。そのためにも、出来るだけバランスの良い食事を心がけている積り。そのほとんどは自分で用意した料理が中心だ。
2020.06.02
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<TV番組から思い出した旅> ランの仲間 月末の週末。早朝に起きて自転車で某所へ。まだ5時前なので誰にも会わない。とある箇所をささっと見渡して、素早くタケノコを鎌で切る。細くて短くて貧弱な種類。それでも15本ほどをビニール袋にしまい、次の場所に移動。そこではまあまあのフキを15本ほど鎌で切り、そそくさと帰途に就く。20年前はもっと太くて長くて見事なのが採れたが、開発が進んで山菜はすっかり姿を消してしまった。 月山富田城 先日TVの歴史番組を観ていて、「おや」と思った。月山富田(がっさんとだ)城と言う聞き慣れない山城の名前。だが待てよどこかで聞いたことあるぞ、その名前は。確か昨年山陰などへツアーした際、島根県安来市の足立美術館の少し手前で、ガイドさんが口にした名前だと気づいた。尼子氏の居城で、山全体が砦と城で蔽われ、難攻不落だったと言うが、その時は何の変哲もないただの丘にしか見えず、全く気にかけてなかったのだ。 月山富田城とその城下町 ところが今回TVで知ったのだが、この山城は30ほどの砦と城が築かれ空堀や迷路などが施されていた由。また周囲には8つほど味方の山城があった由。石見銀山の銀を手中に収め、山陰全体を支配していた尼子氏。それを山陽地方の覇者、大内氏が攻撃したがとうとう落ちなかった。だが、大内氏の配下だった毛利元就が主家を乗っ取り、70歳を過ぎてから再び月山富田城を攻め立てた。 毛利元就 2度目の攻略で毛利元就は、敵将が寝返ったとの噂を立て、それで動揺した隙に三方から攻めてついに落城させた。その後城を修復すると共に、真向かいにもう一つの山城を築城して、尼子氏の武将山中鹿之助の攻撃を躱(かわ)した。こうして毛利氏は、山陰、山陽の諸国全てを支配する大大名へと成り上がり、三人の子をそれぞれ毛利、大内、小早川氏の後継者と定めて万全の体制を築いたのだった。だが、関ヶ原の戦いで西軍の大将となったことで、毛利は家康から周防と長門の2国に封じ込まれ、城下も萩に移すこととなった。 北海道の縄文遺跡 何年か前に岩手、秋田、青森の遺跡を幾つか一人で訪ねる旅をした。その時に北海道と一緒になって縄文文化を世界遺産に登録する運動中であることを知った。縄文時代の重要な遺跡が東北に多いことは知っていたが、それが北海道にまで及んでいることは知らなかった。ただし、青森の三内丸山遺跡から発掘された鏃(やじり)の黒曜石が北海道産で、交流があることだけは知っていた。 ところが最近観たTV番組で、北海道南部には東北の縄文遺跡と同様の住居跡、土器、土偶、漆(うるし)が使用されていたことを知った。つまり津軽海峡を行き来して、北部東北は北海道南部と全く同一の文化を保有していたのだ。北海道にはなかった栗も東北から持ち込まれ、住居の骨組みとなった栗材も、東北から運ばれたものだと言うことが、発掘の結果分かった由。 <北海道南部の縄文時代の住居(左)とチーズケーキ(右)> 北海道に「後縄文文化」や「オホーツク文化」が興ったこと。北大構内の住居跡や、北見に巨大な「モヨロ貝塚」があることも知っていたし、平取町のアイヌ博物館を観に行ったこともある。函館市内でランニング中、偶然和人の砦である志海苔館(しのりだて)を知ったのも、今は良い思い出だ。北海道と東北の縄文文化が世界遺産に登録されることを願っている。白老の新アイヌ博物館も観たいものだ。 伊勢路 TV番組で「伊勢古道」を観た。熊野古道の一部で「伊勢路」とも呼ばれる。内宮、外宮の神宮と熊野三山を結ぶ、信仰の道として昔から多くの人々が歩んで来た。馴染み深い熊野古道に対して、伊勢路の方はさほど有名ではないが、何か所もの峠道を越え、熊野灘の浜辺の集落へと降りる厳しいルート。だが、かつては重要な生活道として石を敷くなどして整備され、所々に石仏が祀られている。 <伊勢路のルート(左)と山中の石橋(右)> 私は2年前、ツアーで伊勢神宮、熊野三山、高野山を訪ねた。その際に、この古道とクロスする国道をバスで通った。山が海に迫るこの地は昔から交通不便の地だったことだろう。浜辺には秦の始皇帝の命で不老長寿の薬を探しに「徐福」がやって来たとの伝説も伝わっている。松阪のブロ友マッカーサーさんがかつてこの道を歩いて撮った写真をブログに載せられたのも、今は懐かしい思い出だ。 またまたTV番組で長崎県の離島である対馬(上左)のトレッキングを観た。この島へは3年前にツアーで訪れたことがある。その時御岳(みたけ)と言う山にある展望台から、リアス式の浅茅(あそう)湾(上右)や白嶽(しらたけ下図)が見えた。対馬は国境の島で、いわば日本の最前線。昔から大陸や朝鮮半島との交通の中継地点であり、地理的な理由で何度も戦闘に巻き込まれて来た。 金田城 その典型が古代の山城である金田城。これは「かねだじょう」ではなく、「こんたのき」と読む。「き」は砦(とりで)の意味であり、敵軍が攻めて来た際には険しい山上にあるこの城に逃げ込んだ。神功皇后が三韓征伐をした際はこの島にも立ち寄ったとされ、鶏が時を知らせたと言う雞知(けち)の地名が残っている。元寇、秀吉の朝鮮征伐などの他、朝鮮やロシア軍が上陸したこともある。 対馬の聖地白嶽(しろたけ)は遥か彼方に白い山頂がちらりと見えただけだった。番組では軽々と頂上へ上ったが、断崖絶壁の痩せ尾根を歩くのは極めて危険。風が吹けばふらついて直ぐに落下するだろう。私には到底無理な注文。 金田城 倭と百済の連合軍が白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に敗れた後、倭は対馬に金田城を築き防人を置いた。太宰府周辺には水城と山城を築き、防人を置いた。瀬戸内海沿岸の岡山や香川などにも山城を築き、都を近江に遷宮した。天智天皇は唐が本気で攻めて来ると考えたのだ。朝鮮通信使の世話など、江戸時代は何かと日朝友好の担い手として苦労した対馬藩。今、韓国人は対馬の土地を買い漁り、対馬に伝わる仏像を盗んだまま返そうともしない。相変わらず無礼な国。西郷隆盛が怒って「征韓論」を唱えたのが分かりそうな気がする。
2020.06.01
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~独り暮らしの徒然に~ 最上段左からキュウリ、ジャガイモ、ナス 第2段左からミョウガ、シソ、万願寺唐辛子、タマネギ 第3段左から雲南百薬、トマト、インゲン 下段左から南の畑、東の畑 狭い庭の一部を開墾して畑にし、野菜を育てている。5月下旬のある朝、キュウリの苗を間引きし、ネットを張った。残した苗は6本。1人暮らしならこれでも十分。ただし野菜は獲れ始めると次々に生るため、食べるのに忙しい。数が多いトマトやミニトマトは近所の方に差し上げる。ジャガイモとタマネギは来月が収穫時期。獲れるのは嬉しいのだが、陰干しにする「場所がないのが難点。 6部屋もある広い家に1人住まいなので、掃除の回数は少なく、大抵はレンタルの化学モップでゴミを吸着させ、掃除機をかけるのは居間のみと言う手抜き具合。家の中ではマスクもしない。時々山鳩やウグイス、スズメの声が聞こえて来る閑静さ。 庭も目の保養になって楽しいのだが、雑草が生えるのには閉口する。何せ家の四方が全部土。転勤のため土地を購入してから30年以上放置していたら荒れ野になっていた。そこを開墾して庭と畑にしたのだが、周囲の空き地から雑草の種が飛んで来る。そしてたまには自分で植えた記憶の無い木が生えることもある。鳥の糞に混じっていた種から発芽した木だ。そして思い起こせば、残念ながら枯れた樹も多い。 今咲いてる花はこんなもの。モッコウバラは雨に打たれてみすぼらしくなったため、箒で花びらを全て落とした。バケツで3杯分ほどの量。風に吹かれて飛ぶと近所迷惑なので、風の無い日に落として掃除した次第。 カタバミ、ハハコグサ、ヒメジョオンは雑草。ポピーとピンクの花はこぼれ種から生えて来る、野良。こんな状態なので、雨が降り気温が上がるこれからの季節は絶えず草取りが欠かせなくなる。汗をかけば、直ぐに蚊が飛んで来るので厄介だ。まあそれを老後の仕事として、出来るだけ頑張ろうと思っている。いよいよ明日から6月だ。
2020.05.31
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<緊急事態解除後のことなど> 「新型コロナウイルス感染症」に関する緊急事態がこのほど全面解除され、再び世の中が少しずつ動き始めた。ただし全面解除とは言っても全てが「無罪放免」ではなく、慎重にその後の推移を見守ると言う条件付きではあるのだが。会社に通勤するサラリーマン、学校に通学する子供たち、散歩や買い物に出かける人々の顔にも、ちょっぴり安堵の色が浮かんでいる。 しかしこの間の安倍内閣への毀誉褒貶の激しさはどうだったろう。初期対応の遅さ、昭恵夫人の行動に対する批判、「安倍のマスク」の不評ぶり、検査キットと医療体制の不備に対する不満、一時金、自粛に伴う企業等への補助金支給体制の不備と支給の遅延等々。またこの自粛期間中に生じた東京地検検事長の行動と定年延長関連法案改正への反対運動などから、内閣の支持率は急低下した。 だがこの一連の「騒動」を私は醒めた目で観ていた。連日新型コロナ禍を煽るワイドショウと、それに同調した報道機関による問題の取り上げ方、そしてそれに便乗した野党の相変わらずの政府批判と、見え見えの党勢拡大の目論見。もうこうなると政府は格好の餌食で、こんな時期に支持率調査など行おうものなら、勝敗は初めから明らかだろう。政府にとって良いデータはほとんどないのだ。 ただし、そうでもないのだ。30万人にも及ぶ世界の死者数に対して国内の死者は千名にも満たず、重症患者用のベッド数にもまだ余裕があった。あれほど日本の対応を疑問視していた世界の通信社が、日本の偉業を讃え出した。マスクや手洗い、入浴などの極めて清潔な習慣、土足での入室を嫌う生活様式と、規律を守る国民性、極めて高い医療体制と健康保険制度について評価を改めた。 しかし国民は長期間、良くもあの重圧に耐えたものだと思う。パチンコ店などで一部要請に従わない店があり、客がドッと押し寄せたにも関わらず、よくぞクラスター発生がなかったものだ。たとえ偶然でもそのことを喜びたい。激しい暴動や略奪が起きた国とは根本的に異なる要素がわが国にはあることの証左だろう。ただし、先はまだ長い。第2波、第3波への警戒を緩めてはならない。 南アジア、アフリカ、中南米など経済的に恵まれない地域への感染はこれからのこと。教育、医療、福祉、食料、政治体制の不安定さなどとも相まって、多大な被害が出ないことを祈るばかりだ。そして根本的な解決のためにも、治療薬やワクチンの早期開発、より迅速で効果的な検査方法の確立が望まれる。今回の経験を元に、国内での研究と実用化が急速に進むことを期待している。 人類は過去にも幾つかの大きな疾病と闘って来た歴史を持っている。そしてその結果、病気の原因となる病原菌やウイルスなどを突き止めて来た。ただし病原菌もその都度薬剤に負けない「耐性」を身に着けて来た歴史がある。だからこそ「戦い」でも「共存」でもあるのだ。中国の後押しでWHOの事務局長になったヂィドロ氏は初めて医師以外からの選出。医療が政治に屈し、方針を曲げてはいけない。 私は今回の「新型コロナ感染症騒動」に関連して、最近以下の川柳を詠んだ。 自堕落に生きてコロナと共存し 生真面目に生きてコロナに見染められ 新型コロナウイルス感染症の真っただ中でこんな川柳を詠んだ。川柳は人間の軽薄な行動を笑い飛ばたり、皮肉ったりするのも特徴と認識している。時に過敏に反応し、時に憶病になるのが人間。自分をも含めて観察するのも面白いではないか。あまりカリカリせず、ゆっくり進もう。北九州などで第2波の兆候が見え出した。舐めてはいけないが、怖がり過ぎてもいけない。戦いはまだまだ続く。
2020.05.30
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<緊急事態全面解除にはなったけど・・> 筑波勤務時代の後輩Mさんからメールが届いた。今年の3月で退職した挨拶だった。私が筑波を去ったのは40歳の時だから、あれから35年も経ったのだ。とすると新規採用だった彼は10年後輩と言うことになる。確か都立大の卒業だったはず。寡黙で大人しかったが、信用出来る人物だった。その彼が筑波から埼玉へ移り、その後も転勤を繰り返して65歳で辞めた由。早速返事を書いて送った。 新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態の全面解除宣言が出たのは、その夜だった。神奈川と北海道がまだ数値が高いものの、感染ルートが明確との理由で今回の措置になった。だが今後の状況次第では、何らかの制限もあるようだ。感染の第2波第3波が心配される状態では当然のこと。今回の宣言で「無罪放免」、何でも自由自在に行動出来る。そんな風には思ってもいない。 それにしても検査キットの不足や、大型クルーズ船乗客の感染などの困難もあったのに、よくもこれだけの死者数で済んだものだ。クルーズ船の件では、自衛隊員の献身的な活躍と、完璧な対応が感染の拡大を防ぎ、国民の協力が世界が驚く低感染率のまま推移する原因となったのは確か。安倍内閣もマスコミから叩かれながらも何とか面目を保った。だが当分油断はしない。引き続きじっと忍耐の日々を過ごそう。 2,3日寝付けない日があったものの、朝寝坊と昼寝で睡眠不足を補い、何とか体調を維持することが出来た。さて、そろそろ運動するか。長雨と低温の日々が去って、私もようやく走る気になった。1月の大連旅行から帰国後、約2か月間の断捨離と、それに続くコロナ自粛の日々は、鍛え上げた元ウルトラランナーにとっても、かなり堪えた。良くぞあの辛い日々を乗り切ったものだ。自分で自分を褒めたい。 これを手に持って 9km周回コースの半分くらいまで来た時、土手に何か生えてるのを発見。細い竹のタケノコ。そこは県有地かなんかで採っても怒られはしないはず。そう思って手で折った。これは篠竹(しのだけ)なのか、それとも他の種類か。とも角落とさないようしっかり手に持って、残りの距離を走った。 筍を手にランナーの走り去る それ走れや走れ。 桐の花 国道近くの下り坂の途中で、道端に落ちている紫の花を発見。それは今年の春に走っている時から探していたものだった。花を拾って匂いを嗅ぐ。なんだか和風の雅な匂いは子供の時から大好きだった。母を知らない私には、それを母の香りの代用にして来たのだ。その桐の花も最近はめっきり少なくなった。かつて仙台では、女児が生まれると庭に桐を植えた。嫁入りの時に切って、桐のタンスを作るためだった。 喜寿近きランナー吾や桐の花 桐の花母知らぬ子も喜寿となり 桐の花が夏の季語 茅の穂 国道まで来ると、道端の茅(チガヤ)の穂が風に揺れていた。小さくてどこにでもある雑草だが、その姿がまるでキツネなどの尻尾のようで面白い。これを俳句に詠んだらどうだろう。そこで 狐狸棲まぬ街の傍に茅の穂 *こり=狐とタヌキ *すむ *かたえ=かたわら 花か穂か狐狸はをらねど花茅 *はなちがや 茅の花が夏の季語 フキの煮物 自宅が近くなる頃、ある場所へ寄ってみた。そこは見事なフキが生える小川の土手。だがここ数年は河岸の整備が進んで、フキの群落が消えてしまった。その日も蕗の葉はどこにも見えない。仕方なく帰宅後裏庭の粗末なフキを何本か切った。とても食用になるような代物ではないのだが、それもまた一興。 皮を剥いた筍 皮を剥いた筍はこんな感じ。青々としてまだ硬い部分もあった。貧弱なフキやニンジンと一緒に圧力鍋で5分ほど煮た。それでも堅い部分があったが、構わず油揚げや竹輪ベーコン、ニンジンなどと一緒に煮た。今時土手で獲ったタケノコを煮て食う人などいないだろう。それも食えるかどうかも分からないのに。ネットで調べたら、どうやら破竹(はちく)みたい。これで俺もきっと破竹の勢いになるはず。 煮ても堅き筍喰ひし寡かな *やもめ 筍が夏の季語 タマネギの葉のぬた こちらは畑に植えているタマネギの葉を茹でて「ぬた」(酢味噌和え)にしたもの。野蒜(ノビル)と違って歯ごたえも味も今一だが、食えないことはない。まあ食物繊維として、腹の掃除には役立つはず。そのまま枯れてしまうのはもったいないと思って、今回初めて挑戦したが、葉は枯れるに任せて、大きめの新玉ねぎを掘って食べるのも良いと思い直した。モッコウバラの花を全部箒で落として大掃除した。
2020.05.29
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<コロナ禍に生きる> 何せ雨が降り続いて寒く、おまけに閉塞感が半端ないもんだから、その日はYoutubeを聴いていたんだ。合唱曲、クラシックの名曲、ギターやチェロ、映画の主題歌、テレビドラマの主題歌などをね。その中には「三人の王の行進」、や「オーゼの死」もあった。それが小学校5年の時に初めて聞いた西洋音楽でね。それが印象的だったのか、今でもちゃんと曲名を覚えていたと言う訳さ。 その夜はなかなか寝付けなかった。大金を持って家を出た前妻のことを思い出してね。彼女が20歳の時から50年も付き合ったのに、ついぞ心が通じたと感じたことがなかったなあ。3人の子供が生まれたと言うのに、あの日々は一体なんだったのだろう。20代の俺には、まだ女の本性や、人生にとって一番大事なものが何かが見えて無かったんだろうな。まあそれも良い人生勉強にはなったが。 だがその夜も睡眠薬は飲まなかった。飲もうと思えば飲める。何せテーブルの上には30錠も残っているのだから。ある時薬剤師に聞いた。これを全部飲んだらどうなりますかと。そしたら彼曰く。「ずっとそのまま寝てますよ」だって。だがそれだけはしない。残された子供が迷惑なだけだ。15の時親父が死んだ。あの死臭は忘れられない。そして今の子供たちには、俺の葬式を出すのはまだ無理のはず。 翌朝起きて洗濯物を干し、朝食を食べた後庭に出て雑草を取り、インゲンの支柱を補強し、10本のトマトに本格的な支柱を施した。そしてお日様が出てから布団を干した。多分6日ぶりの晴天。気温がどんどん上がるのが分かった。それで半袖になり冷やし中華を作った。当然と言えば当然だが、冷やし中華はやっぱり暑い日に食わないと旨くない。洗濯物と布団を取り込んだ後、俺は自転車で出かけた。 向かったのは5km先の園芸店。そこは野菜と苗と花の専門店。何か目ぼしい苗があったら買おうと思ったのさ。それに安い野菜も仕入れて置こうかと。結局そこで買った苗は万願寺唐辛子が3本と、長ナスが3本。小松菜1把、キュウリ3本、ナス5本。誕生月の値引きカードを使って100円引き。おまけのタマネギ1個をもらって804円は安いよな。2回目は200円引き、3回目は300円引きだよ。 帰宅後さっそく長ナスと万願寺唐辛子を植え、支柱を施して水やり。植えたのは十分肥料が効いてない場所なので、根付いたら石灰、鶏糞、化学肥料などを施す予定。雲南百薬の葉が出だした。三つ葉を15本ほど切ってお浸しにしたが、茎が堅くなって来た。そろそろ今年も終わりか。今日は3匹の犬と遊んだ。雑種のヘバ、名無しのトイプードル、そしてビーグル犬のモモ。モモの飼い主とも少しだけ話した。 新型コロナの収警戒解除言が出そうだが、果たして本当に大丈夫なのか心配だ。安倍総理にかつての切れ味はなく、野党の追及にしどろもどろの昨今だ。口先ばかりで真実味がない。バレバレの逃げ口上ばかりで、総裁任期を1年残して、早くもレームダックになった感がある。昔のコマーシャルじゃないが、「男は黙ってサッポロビール」。かと言って野党はだらしないし、与党も人材不足の感多大。 乏しい食品と調味料ながら、今週も工夫をして何とかしのいだ。酢豚味の野菜炒め、フキ、ニンジン、うるい、油揚げ、ベーコンの煮物、カレーライス、ポテトサラダ、タマネギの葉っぱのぬた、焼き魚、焼肉、餃子に焼売などなど。そして最後の手段は残り物を総動員した雑炊。これが腹にも懐にも優しく、冷蔵庫の在庫一掃にも役立つ超優れもの。かくして今週もまた生き延びた、これで俺も案外しぶといのかも知れないなあ。ワハハ。
2020.05.28
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<死にゆく兄を悼む> 走り梅雨のような雨が続く3日目の朝、義姉から電話があった。電話が鳴るとハッとしてディスプレーの電話番号を確認する。義姉だと分かっていよいよかと覚悟。兄が入院して2か月、医者も出来るだけの手は尽くして、後はもう死を待つだけになり私は「不祝儀」を準備した。新型コロナ騒動の真っただ中にある今は、義姉でさえも面会出来る状態になく、兄も機械で生かされているだけだった。 葬儀に関する義姉の意思は分かった。それで不祝儀の袋に名前を書き、お金を包んだ。きっと宮崎の弟も来るはず。彼の後添えの連れ子が先日亡くなったことを義姉を通じて知ったが、そのお悔やみもしてないまま。そちらの分の袋に名前と金額を書き、お金を包んだ。きっと弟はわが家に泊まるはず、その時に手渡そうと思う。36歳で倒れて以来45年近く、兄の面倒を観続けて来た義姉。 私たち兄弟は幼少時から家庭的に恵まれず、姉も家庭不在のままに死んだ。高卒後私と弟は独立し、ともに転勤族となって全国を回った。だから兄弟としての付き合いもほとんどないまま今日を迎えた。だが兄は良い義姉がずっと介護してくれた。弟も良い前妻が亡くなった後、素敵な後妻と出会った。それに比べ50年近く付き合った前妻が大金を持って家を出た私は、独り暮らし。人生の厳しさを感じる身だ。 気の赴くままに幾つかの句を詠んだ。間もなくあの世に旅立つ兄への挽歌になれと。 雨の日や薔薇咲き早も薔薇散りぬ 走り梅雨兄発ちたるか死出の旅 *たち 六月の雨や死にゆく兄の貌 *かお 小満や兄の死に顔見ざるまま *しょうまん 生も死も美しきかな薔薇ぞ散る 父逝きて姉兄続く卯月かな *うづき 生も死も八十年の卯月かな 青梅や会はざるままに兄逝きぬ 六月や死にゆく兄の涙雨 梅雨寒やチェロ聴き歳時記繙く日 *ひもとく ともかくも酢味噌に和へむ葱坊主 走り梅雨五つ違ひの兄逝けり のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて 足垂乳の母は死にたまふなり 母の死に際して斎藤茂吉(歌人・精神科医=斎藤茂太、北杜夫兄弟の父)はそう歌った。玄鳥(つばくらめ)はツバメのこと足垂乳(たらちね)は「母」にかかる枕詞。母が息を引き取ろうとするまさにその時、喉が赤いツバメが二羽家の屋梁(はり)に止まっていた。 精神科医としての冷静な観察だけでなく、生母に対する深い愛を感じる。それはやはり幼児期から母に愛された記憶が濃厚に残る証だろう。だが父母の愛を知らないままに育った私たち兄弟は、愛だけでなく哀しみの感情すら乏しいのかも知れない。 雨降りて十薬伸びる寓居かな *じゅうやく=ドクダミ *ぐうきょ=仮住まい 十薬に庭奪はれし寓居かな 義姉から兄が危篤に瀕していることを聞いたその日から、心に浮かんだ俳句を書き留めている。このブログは予約機能を使って書いており、実際は24日の日曜日。まだ兄の訃報には接していないが、45年以上の間病と闘って来た兄だけに、覚悟が必要だ。瀕死の肉親をすら俳句にする私だが、どんな非難にも耐えよう。死も生も生きとし生くるものの定め。誰しも逃れることは出来ない。
2020.05.27
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~マックス爺のコロナ便り(18)~ シャラの葉と雨粒 5月下旬のある日。その日も朝から雨。天気予報によれば、わが仙台は札幌よりも寒く、気温が上がらないままの一日とのこと。石油ヒーターと空調機の両方を点ける。室内が寒過ぎると、血圧を測定しても高めに出る。寒さで血管が収縮するせいだろう。こんな時は無理せずに室温が上がってから起き出し、ゆっくりと布団を上げる。PCタイムも足元の電気ストーブを点けながら。 トタン屋根の家 ジュネーブのWHO総会での米中の対決姿勢が、とても厳しい。新型コロナウイルス感染症への対応で、WHOが中国よりの姿勢を貫いたため各国での対応が遅れ、大きな被害をもたらしたと主張するアメリカ。対する中国は自国の対応は適切で、WHOへの通告も早かったと主張。それに台湾の排除問題も絡んで、世界を二分する争いになった。紛糾はまだまだ続くはず。それほど事態は深刻だ。 雨の日の畑 テレビで次のようなコメントを聞いた。コロナ自粛で我慢し続けていると不満が爆発することがある由。「自粛警察」のように、少しでも違反行動を見つけるとつい注意や警告をする人が増える。特に生真面目な日本人はその傾向が強く、それを防ぐためには「正確さを競わない」ことが肝要と。医師でもない人がワイドショウで仕入れた知識をひけらしてもしょうがないと言うことだろう。 トマトの花 脳科学者中野信子さんの新著『人はなぜ他人を許せないのか』の新聞広告に載った同著の「見出し」を参考に載せておこう。〇自分は絶対正しい 〇他人の言動が許せない 〇正しさは時に毒となる 〇考えの異なる人=悪と考える理由 〇SNS炎上に乗る人の心理 〇誰でも「正義中毒」になる可能性がある 〇個人の意思よりも集団の目的が優先される日本社会 〇人の不倫を叩きたくなるのは脳のせい 健康野菜「雲南百薬」 〇加齢とともに頑固になるのは脳の老化現象 〇「昔は良かった」は脳の衰えのサイン 〇老けない脳をつくるトレーニング 〇「許せない」をコントロールし穏やかに生きる方法 〇あの人はなぜ「他人の意見を聞かない」のか そして解説には~すべての人の心に潜む「正義中毒」という快楽を最新の脳科学者が解き明かす~ とある。耳が痛い文字列だが、こんな時だからこそ読む価値があると思うのだが。 伐られた木 YouTubeでインド独立の父マハトマ・ガンジーの半生を見た。イギリスに支配されていた母国を、若き弁護士であった彼が「無抵抗主義」と言う戦い方で独立を勝ち取った生きざま。その運動と精神は南アの黒人初代大統領ネルソン・マンデラやアメリカのキング牧師に継承され一大運動になる。だが崇高なガンジーの生涯は自国の貧しい男に暗殺されて終わる。貧困は人から考える行為を奪うのだ。 ライラックとテレビ塔 札幌のブログ友たくちゃんさんによれば、札幌は今ライラックが満開のようだ。ライラックは英語名でフランス語名はリラ。私はその花の姿も花の芳香も大好きだ。彼女のブログに触発されてライラックの花を詠んでみた。コロナ自粛に喘ぐ日々の癒しになれば嬉しい。 ライラック北の大地で薫りけり リラ冷えや怯へ過ごしし日々の数 *おびえ リラ冷えや自粛疲れの北の蒼穹 *そら コロナ禍に負けず香れやライラック *コロナか
2020.05.26
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<言葉と評価> 5月19日(火)。仙台は雨が降り続き、寒い一日だ。この雨に打たれて、満開だったモッコウバラが散り始めた。3日間雨が続くそうだが、雨が止むころにはモッコウバラはすっかり姿を変える。咲き終え雨に打たれたあとのモッコウバラは薄汚れて実に無残なのだ。その雨の中、傘を差して庭の花などを撮る。ブログのカット用だ。ブログ公開は6日後。そんな早くから私は予約機能を使って書いている。 競泳の池江璃花子さん(19歳)がTVにこんな姿で現れた。昨年の1月、彼女は白血病であることを告知し、入院生活を続けていた。抗がん剤の服薬と放射線治療のせいで頭髪は抜け落ちてウイッグを使用していたようだ。だが、病と闘う自らの姿を見せることで病気に苦しむ人の助けになればと、今回の行動に及んだ由。その精神の気高さと潔さに驚いた。彼女の姿は、多くの人に勇気を与えたはずだ。 彼女は水中出産で生まれ、生後2か月で母親から超早期水泳教育を受けた。5歳の時には、4つの泳法全てで50mを泳いだ由。2018年高校2年でアジア競技大会に出場し、6種目全てで優勝する偉業を達成。日大へ進学して東京オリンピックを目指している途中、突然の発病だった。どれだけ無念だったことか。だが彼女の闘志は不変。筋肉は落ちたが、彼女は再起を目指して立ち上がった。頑張れ璃花子。 コロナ禍に喘ぐ日本を応援し、医療従事者へ感謝の気持ちを伝えるため、各地のホテルなどではビルの照明を使用してエールを送る動きがあるそうだ。またこの「パターン」をCGで作成してデータを送っている大学生もいるそうだ。検査キットが不足しながら、奇跡的な死者数に留まっているのは不思議と世界から評価されているわが国。マスクの使用、行動規制、手洗いなどのお陰との分析もある。 その一方でこの人の評価が下がっている由。森友問題、桜を見る会、身勝手な昭恵夫人の行動、新型コロナへの対応と東京高検検事長の定年延長問題など、口では「丁寧に説明します」と言いながら、その丁寧な説明を聞いたことがない。政治家は口がうまいだけじゃダメ。特に先頭に立つ者は実行力がなくちゃね。元法相の河井夫妻の選挙違反などは言語道断。離党どころか即刻議員辞任を申し渡すべきだと思うんだが。 共にパリーグの球団を有し、IT企業の長であるこの2人はとても対照的。在日朝鮮人として恵まれない幼少期を過ごした孫さんは高校生の時に渡米し、苦学してカリフォルニア大学バークレー校を卒業し、帰国後次々に会社を興した。ところが投資に失敗して、このほど1兆4千億円の大赤字を出した由。抜群の経営感覚の持ち主もとうとう焼きが回ったか。それとも不死鳥のように再起するかが見ものだ。 一方の三木谷さんは神戸大学名誉教授の父を持ち、一橋大学経営学部を卒業、ハーバード大学経営大学院修了の英才。後発のIT企業ながら厳しくかつ手堅い経営で、手がけた企業は全て躍進し、念願の携帯電話分野へも進出。今回のコロナ対応では両社とも検査キットで味噌をつけたが、楽天の方が軽傷で済んだのに対して、ソフトバンクの方はかなりの深手を負ったように感じるのだが。 お口直しに雨の日のわが家。傘を差しながら花の写真などを撮った。それでも十分に楽しい。
2020.05.25
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<地名・人名・沼・山> ハナミズキ ブログにハナミズキなどの花の写真を載せたら、画家の恵美子さんが一青窈(ひととよう)が歌う「ハナミズキ」のことを書いてくれた。翌朝一番にそれを読み、一青窈のことをウィキペディアで調べた。彼女が歌手であることは知っていたし、その歌も聞いたことがあった。だが私が疑問を抱いていたのはその名前。中国か台湾人のような名前だが、なぜそんな名前になったのかと。 一青窈 父は台湾の実業家で顔(がん)さんと言う。私が知ってる顔姓は有名な書家の顔真卿のみ。端麗な書体が印象的だった。母は日本人。父は台湾の財閥一家の出で、九份に金鉱を所持していた由。夜景で有名な九份は私もツアーで訪れた。父が若くしてガンで死に、日本へ帰国し母親の一青姓を名乗る。一青は石川県中能登町にある地名で、母の出身地。期せずしてその町もマウンテンバイクで通った。石川勤務の時、往復180kmほどの旅だった。 ヒルサキツキミソウ ところが母親も若くしてガンで死亡。慶応大学に進学し、作詞に目覚める。それに音楽仲間が曲をつけ、自ら歌う。それでエキゾチックな風貌と名前の謎も、詩の素人っぽさの理由も分かった。ギタリストと結婚し、43歳で第3子を出産。実姉は歯科医でエッセイストの一青妙(たえ)で、こちらの方が日本人に近い容貌。しかしそれまでの苦労が全てそれぞれの活動に役立った感じ。女は強い。 旧「秋保電鉄」の軌道 そこまで調べ、走りに行った。その日は9kmコースの時計回り。前回走った後で左膝周辺に痛みが出たが、この日はもう大丈夫。国道から山に向かうと「山神」の石碑があった。きっと旧笹谷街道の傍にあったのを道路拡張の際に移動したのだろう。その先は旧「秋保電鉄」の軌道に入る。沼(農業用水)を撮ろうと思ってのこと。いかにも軌道跡らしく、真っ直ぐな砂利道が太白山に向かって伸びている。 木々の間から沼が見える。前回はカメラを持たずに走り、残念に思っていたのだ。こんな沼が全部で5つほどある。何の変哲もない風景だが、深緑の木々とそれを映す水面には神秘的な魅力がある。 山藤 山藤がまだいくらか残っていた。前回は咲いてなかったガクアジサイの仲間の花が藪の中に見えた。道端のノゲシやタンポポ。その他名も知らぬ野草が可愛い。 旧秋保電鉄は前方に見える太白山の麓を通って、仙台市の長町から終点の秋保温泉まで通っていた電車で、人だけでなく名産の「秋保石」を運んだ。初期の頃は馬が曳いていたとも聞いたが、坂道ではきっときつかったはず。その電車も昭和30年代に廃止され、軌道跡のみが残っている。 野草 自宅の付近まで来ると、何だか様子がおかしい。ケヤキ林の下がきれいになっていたのだ。畑にいた小父さんに聞くと河川敷を整地したらしい。そこはキクザキイチゲや山吹が咲く私の「聖地」だったが、昔の川の跡で氾濫する危険性があるため、県が工事した由。折角の自然が失われたのが悲しい。 A・アキ ノゲシ 帰宅後体重は1kg以上減り、血圧も早朝より安定。やはり運動は大切だ。朝食後写真の整理。一旦無くなった花の写真がまた増えた。午後アンジェラ・アキの曲を聞き、経歴を調べる。彼女も大企業のお嬢さんでアメリカに留学後音楽と出会って転身した由。母親がハーフなので彼女はクオーター。本名は安芸。一青窈もそうだが人生を自らの手で切り開いた勇気ある日本女性に拍手。夕方から雨になる。
2020.05.24
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~小人閑居して~ 日曜日の朝、窓を開けて外を見る。庭石とアプローチの敷石が濡れている。前日の夕方ごろから雨が降ったみたいだ。これで少しは庭木や野菜が助かったはず。布団を持って2階に上がり、ベランダの手すりを見る。確かに濡れてはいるが、何だか汚い。雨に混じって黄砂まで降ったようだ。慌ててタオルで汚れを拭く。黄砂には中国のPM2.5が付着してるとか。やだねえ。 北京のスモッグはかなり改善されたと聞くが、これだけの黄砂が仙台まで風に乗って来るとは脅威だ。新型コロナもそうだが、中国の情報は信頼出来ない。韓国もそうだが、それが新型コロナで経済が行き詰まったのか、日中韓の相互協力を呼び掛けて来たようだ。その一方で尖閣付近では日本の漁船を追い回すなどの強硬姿勢を変えていない。WHOからの台湾の排斥もしかりだ。あの国の本質は狂暴そのもの。 アメリカはWHOへの分担金の一部を支出することにした。これまでの10分の1までに止める由。それで中国と同額だ。さらに中国が長年国連で後進国扱いを受けているのは不公平と強調。韓国も同様に、両国のロビー活動は目に余るものがある。そして中国のIT大手ファーウエーは、アメリカの「コロナ研究情報」まで盗んでいるとトランプさん。フランスとオーストラリアも中国を警戒し始めたようだ。 世界の新型コロナ関係の死者は30万人を超えた。ロシアの感染者は爆発的な数字に上り、今後も第2波、第3波が各国を襲うだろうと言う。人類の疾病史でも特筆されるべき異常事態で、バングラデシュではミャンマー難民キャンプでの感染が広まり、今後はアフリカへの感染が心配だ。バッタの発生による飢饉に加えて、貧困ゆえの医療欠如と飲み水の不足。その地獄にどこまで耐えられるのかが心配だ。 国内では感染者数と死者数の毎日数度に及ぶ報道。世界からは検査数が少ないのに比して死者数が少ないのが不思議な現象と思われているわが国。だがレナウンなど大企業のコロナ倒産も出だし、経済界への影響は大きい。学校が休みのため、給食用の無農薬野菜を供給している農家が困り、行き場のない野菜を連日捨てている由。陽性者や、院内感染の医療従事者への言われなき差別も横行。良く考えてほしい。 志村けんさんの愛車ロールスロイスファントムがファンに譲られる由。価格は5千万円から6千万円になると言われる。その代金は3人のマネージャーに対する退職金として支払われるそうだ。このところあ朝ドラ「エール」の山田耕筰役で何度か彼の姿を見かけた。なかなかの風格。単なる喜劇人とは思えない演技力で今さらながら惜しまれる芸能人だった。虎は死んで皮を残し、人は死んで名を遺す。 「ステイホーム」でDVが増えていることは知っていたが、ボビーオロゴンが妻を殴った容疑で取り調べを受けた。飄々としたナイジェリア人で、たどたどしい日本語を話す。大して体格が大きくないにも関わらず。プロレスに出て注目を浴びたのは何年前か。その彼が日本人女性と結婚して日本名を持ち、子供も生まれたことを今回図らずも知った。奥さんをもっと大事にしなくちゃいけないと北野武は言う。 最近観たYouTubeで記憶に残ったのが、3週間全裸でサバイバル生活を送るもの。熱帯のジャングル、アフリカのサバンナなど過酷な条件のところばかりで、毒蛇や害虫がウジャウジャ。飲み水は汚れたり、川の氾濫など天候と気温の変化に対応する必要がある。コオロギや蛇なら食えそうだが、逆にハイエナやジャガーに襲われる恐れもある。私なら1日でリタイヤだが、大部分のサバイバーは無事生還した。 TVのドキュメンタリー番組で、ニュージーランドの東方の海中にある「ジーランディア」とオーストラリア大陸誕生の話が面白かった。どちらも数十億年前にゴンドワナ大陸から分離した際の地殻運動と火山活動の話。オーストラリアにかつて火山があったことも、ニュージーランドが南極と同じ大陸から分離したことも今回初めて知った。暇なのも決して悪いことばかりではない。人生何でも勉強だ。 アサリを2パック買った。酒蒸しを作りたいが、普段日本酒は飲まない。そこで焼酎と味醂で代用した。それに畑のタマネギのトウが立った茎を刻んで入れた。炒めれば食べられると思いついたのだ。アサリ自体が海水を含んでいるため、味付けはそれで十分。果たしてどんな味になるかと思ったが、案外いけた。材料も調味料もあるものを使う。それが私の流儀。サバイバルは無理でも、こんな程度なら大丈夫。 酒蒸しにして喰ふ夜や鬼浅利 *さかむし *おにあさり=春の季語 後日思いついてそんな句を詠んだ。生活感がにじみ出て、案外面白い出来。すべては勉強だ。
2020.05.23
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<あるがままに> モロッコインゲン モロッコインゲンと雲南百薬に支柱を施した。支柱を立てるだけでなく、それらの支柱同士を結束し、さらにシャラの木と柵に結んで固定した。このままでも強風に耐えられるはずだが、雲南百薬もモロッコインゲンも成長に従って葉が茂って重たくなるので、その重みにも耐えられるよう強化する必要があるが、それはゴーヤが発芽してネットを張ってからで良い。互いに結べばさらに安定度が増す。 <ハナズオウの莢(左)と鈴生りの青梅(右)> このところの陽気で、ジャガイモの葉がかなり茂って来た。今年の種芋は「インカの夜明け」とか言う小粒の種類。これは大きな芋にはならないだろう。私はそう思ってほったらかしにしていた。だが種芋が小さい上にこれだけ葉が茂ったら、芋に栄養が行かななくなる。そう考えて芽欠きをした。それは1つの苗あたり2,3本ほど残して残りの茎を引き抜くことだ。その後小さなスコップで土寄せ。それも地中の芋の成長には欠かせない。 シソの葉 トマトの支柱はまだ小さいままだが、頑丈な支柱に代えるのはもっと後で良いと判断。だがトマトの苗を良く見ると脇芽が大きくなっていた。それでは脇芽を摘もう。早速ピンセットと鋏を持参して作業。まだ芽が小さいため、手で摘むと弱い茎を傷める心配があるからだ。10本全てを処理するのにさほど時間は掛からない。ミニトマトはそのままで放置。そちらはそれでも十分の数が実るだろう。 キュウリ 昨年の晩秋、適当に蒔いた種からシソの葉が出て来た。多分これで8年連続くらいで同じ作業をしているはず。だから今年のシソは8年前の子孫なのだ。毎朝水やりしたせいか、キュウリの発育も順調で嬉しい。支柱とネットは当分先で良いはず。裏庭の三つ葉を切って茹でる。まだ強い香りがし、茎はまだ柔らかい。ツリガネスイセンの花を全て切り取る。種が出来て球根に負担をかけないためだ。 ミニバラのつぼみ 解剖学者の養老孟さんがテレビで話していた。新型コロナウイルスと戦うのではなく、共存することだと。京大の山中教授と全く一緒。そして自粛ムードの今こそ思索するチャンスとも。戦後間もなくの頃の学生は結核で1年休学はざらで、自分と向き合うことが出来たと。今のマスコミは騒ぎ過ぎ。緊急事態発令の解除にも一喜一憂するなかれと言うことか。平常心でブログを書き、たまに俳句を詠む日々。 <筑波山と福来(ふくれ)みかん> TV「風土記」で筑波山がテーマの再放送を見た。その中に懐かしい顔。筑波大学勤務時に一緒だったK野さんが、「筑波山ガマの油売り口上」の第20代名人になっていた。彼が口上の稽古をしていたことは知っていたが、名人にまでなったとは驚き。頂上の斑レイ岩の大岩が修行地だったこと、東京から筑波山が見えるか観測していたことなど初めて知った。 中腹で栽培している「福来みかん」の皮を七味に使っていることや、このみかんが万葉集では「橘」として詠まれていることも初耳。私のような転勤族にとって、かつての勤務地や住んだ土地のその後を知るのはとても懐かしいものだ。もう二度とは帰れない時代。人生の機微を感じるひと時だ。 何だか空が曇ってると感じたある日の朝。天気予報を聞くと、珍しくその日は東北にも大陸の黄砂が飛来する由。ああ、それじゃ布団を干さない方が良い。そう思ったものの2階までは運んでおいた。午後からは黄砂が止む由。でもPM2.5はもっと嫌。庭に出ると白のイチハツと、白花紫蘭が咲いていた。貧弱な庭のささやかな変化。そしてミニバラにもピンク色のつぼみが。かくて今日も一日が始まる。
2020.05.22
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<立夏を過ぎて> 柿若葉疫病の世なれども *はやりやまい 隠元の双葉出でけり聖五月 *せいごがつ 麗しき人去りゆきて夏立ちぬ *うるわし 芍薬の夢破りけり通り雨 不器用に生きて胡桃の花眺む *クルミ せせらぎに胡桃の花や一日過ぐ *ひとひ 往き往けど青葉繁れる陸奥の山 *むつ 老鶯の一山すべて独占す *ろうおう *いちざん 苧環の舞ひ閑まりて朝の径 *おだまき *みち 苧環やしんと静もる路地の家 山藤や駆けゆくわれの前後 *まえうしろ 巨星二つまたたく天も卯月かな *うづき <上溝桜 うわみずざくら> 石女に上溝桜ひそとして *うまずめ 酒蒸しにして喰ふ夜の鬼浅利 *さかむし <平山郁夫 仏教伝来図> 月明や仏教東漸絹の道 *げつめい 月清し砂漠越へゆく主従かな 月清し仏典絹の道を往く 月明や仏典駱駝の背に揺られ *ラクダ 月明や仏舎利駱駝と共に往く *ぶっしゃり=仏陀の遺骨 仏舎利や砂漠の上に月一つ 昨年の秋、私は 月明やあくまで皓き釈迦の骨 を提出した。高野山の塔頭の一つである普賢院で観た仏舎利の神々しさに感激した時のことを思い出しての句で、平山郁夫画伯の絵「仏教伝来図」も頭の中にあった。 だが講師は「あくまで」も「皓き」(しろき)も良くないと言って 月明や豆粒ほどの釈迦の骨と直した。俳句には副詞も形容詞も使うべきではないと言うのが彼の持論。それは分かるし、きっとそうだのだろう。だが「豆粒」では仏舎利の清らかさも月明も生かせないと私は感じていた。 あの時の悔しがまだ残っている。つい最近も夜中に起きて上の幾つかの句を詠んだ。言葉に対する思いや、イメージは尽きない。そこに文学の原点があると私は思うのだ。もう夜も更けた。だが創作には完成がない。(予約機能を用いて1週間前に投稿し、その後も修正)
2020.05.21
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~コロナ禍の中で~ 買い物をし、民生委員のHさんが訪れた大型連休の日の夜。寝る前に歯を磨こうとし、洗面所に行った時、喉に嫌な痛みを感じた。なんだなんだこれは。とうとう俺もコロナに罹ったか。それにしても一体どこで。薬局とスーパーには、マスクをして行った。民生委員のHさんもマスクをしていた。だが彼女は色んなお年寄りを訪ねている。ひょっとして彼女からもらったお知らせに、ウイルスが付着していたか。 それとも洗面所の排水溝に落ちた部分入れ歯をピンセットでつかんで取ったが、あの時にでもウイルスが付いたか。いくら考えても答えは出ない。また出たところで、どうしようもない。とも角寝よう。今はそれが一番良い方法。一抹の不安を抱きながら、それでも朝まで眠った。翌朝、喉の痛みは少し治まっていた。血圧を測ると170に97.脈拍は61。上が高いが気分は悪くない。 それでも走れると判断。約1か月ぶりのラン。前夜の喉の痛みの原因だが、声帯を鍛えるため新聞の俳句・短歌欄の作品2週間分を声を出して読んだ。きっとそれが原因。しかしたったそれだけで、喉が痛み血が出るなど考えもしなかったこと。老化は色んなところに起き、誰とも話さない暮らしでは声帯を使わない。声帯も筋肉だから使わなければ、弱る一方なのだ。スポーツドリンク入りのペットボトルを持って家を出る。 ランニングシャツでも全く寒くはない。今日は9Kmの反時計回りで行こう。そう決めて走り出した。誰もいない裏道を太白山方向に。早速ウグイスの鳴き声。春先よりもずっと上手なさえずり。道路にこぼれた花を見つけて見上げると山藤の花。そしてその隣に地味なウワミズザクラ(上溝桜)の花も。原始的な桜の仲間で、到底桜とは思えない花の形。やはりこの辺は自然が残っているんだねえ。 ゆっくりとでもこうして走れるのが嬉しい。喉は大丈夫そうで、水も飲めるし息も苦しくはない。どこかの家の庭にオダマキが咲いている。まだ薄暗い山への裏道は誰とも行き会わず、マスクも不要だ。T団地の坂道を登ると太白山が曇り空から顔を出す。植物はネットから借用出来るが、今日のこの雲や空の色は無理。やはりカメラを持って来るべきだったかと悔やむ。 この写真もネットから借りた物だが、実際はこんなに晴れていない。クルミの花にブナの花。そして農業用水の沼に映える新緑もこれとは全く違う。坂を下って左折すると、国道まではずっと緩い下りで信号は1か所だけ。体が楽で鼻歌が出る。この日は少しコースを変えて無事帰宅。直ちに風呂の残り湯で体をう。体重が少し減っていた。血圧は129と87に低下し、脈拍は逆に68に。当然のこと。 久しぶりのランだったせいか、左ひざの周囲が痛んだ。大腿四頭筋が引っ付いている辺り。風呂上りほか数度にわたり、膝に冷却スプレーを噴射。夕刻また喉に痛みがあり、唾液に少し血が混じる。多分作り直した部分入れ歯が合わず、歯肉が擦れたのだろう。口内炎用の軟膏を塗って終了。味がおかしいのは軟膏のせい。まあコロナ感染の恐れはなさそうだ。いつの通りの夕食と、いつも通りの睡眠。 そうだ、ネットから写真を借りて、今日走ったことを俳句に詠んでみよう。4月の俳句教室は休止だったが、5月も休止と連絡があった。6月はまだ市の方針が決まってないので、6月に入ったら会場の老人センターに電話で問い合わせてほしい旨。そうか、教室がなければそれも良し。ここは自学自習で行くしかない。元々人を頼る方が間違っているのだ。やる気があれば何でも出来る。
2020.05.20
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~花の名前~ 初めに昨日の補足から書き始めよう。山吹の話を書いていて、黄色だけでなく白い花の山吹が近所に咲いていることを思い出してカメラを持って早速出かけた。ところが既に花が散っていた。仕方なくネットで写真を借用した次第。こんなことが簡単に出来るのが今の世。便利になったものだ。 「ところでたまには山吹色のものが見たいのう。越後屋」。「お代官様、山吹など珍しくはありませんぞ。では珍しいものをお持ちしましょう」。「なんだこれは」。白い山吹でございますよ、お代官様」。「お前も気がきかん男よのう、越後屋」。「へへ~っ、白い金で白金と言うのもございますぞ」。 「薬」の字が入っているくらいだから芍薬には薬効があるかも」と書いたが、その後ネットで調べて、意外なことが判明した。立てば芍薬は単なる褒め言葉ではなく、シャクヤクには女性ホルモンを活発にする効果があるそうだ。したがって肌は滑らかになり、より女性らしくしとやかになる由。これは参った驚いた。もちろん漢方にも用いられている由。 ある家の塀際に咲いてる花を観て、これはひょっとしてジャスミンじゃないのかと思って近づき、花の香りを嗅いだ。まさに芳香。帰宅後ネットで調べたらジャスミンに間違いなかった。漢字で書くと茉莉花(まつりか)。 ジャスミンの花は白いのが普通らしいが、ジャスミンにも色んな酢類があるのだとか。結局私が知らないだけの話。それはそうだ。人類に愛される花は次々に手を加えられ、様々な園芸種が誕生する。 花の名前をすぐに忘れる私だが、この花がクレマチスであることは知っている。同じ班のKさんがバス停前の花壇に植えた優しい色のクレマチス。 クレマチスがテッセンを改良した品種であることや、テッセンの蔓が鉄線に似ていることからの命名であることも知っていた、だが上の花の正式名はテッセンクレマチス。こうなると訳が分からない。チコちゃんにでも尋ねてみるか。 そしてトケイソウ(時計草)もクレマチスの仲間。名前の由来は花の真ん中を見れば分かると思う。ちゃんと何本かの「針」があるでしょ。まあこんなに針が多くても困るけど。 ヒメツルソバは明治時代に外国から導入された多年草でタデ科イヌタデ属の多年草。地面に張り付くようにして増えるため、グランドカバーとして用いられることが多い由、因みに名前は花も葉もソバに似ていることからで、白花の同種は単に「ツルソバ」と言い、ピンク色だから「姫」が付いた。 少し前に撮った近所のサクランボの花がどうなったかを観に行ったら、たった1個だけだがサクランボの実が生っているのを発見。このお宅では植木鉢で育てているが、このまま行けば1か月後には真っ赤な実が見られるはずだ。まあ鳥に食べられないことを祈る。野鳥は美味しい物を良く知ってるからね。 花の形からして園芸種の西洋サクラソウの仲間だと思うが、名前は知らない。 これも名前を知らない。野草のキツネノカミソリに似た割けた花弁だが、花の時期が異なるし、これは園芸種だと思う。こんな風に他所のお宅の庭の花を散歩がてらに撮影してブログに載せる。それもろくな説明もないままに。まあ何でも楽しめればそれで良い。それに元手いらずだ。かくして5回シリーズが無事に終わった。やれやれ
2020.05.19
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~ 花と譬え(たとえ)~ 立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花 昔からわが国には、女性を譬えるのに、そんな表現がある。つまり女性に「しとやかさ」を求めたのだ。芍薬と言うくらいだから、シャクヤクには何かの薬効でもあるのだろう。そう言えばまだ江戸時代の頃、藩の薬園には芍薬も植えられていたはずだ。しとやかさだけでなく薬にもなるとは重宝な植物だ。 花の色と咲いている時期から、遠目にもヤマブキ(山吹)だと分かった。だが近づいて見ると花は八重だった。恐らく自然種ではなく、改良して園芸種にしたのだと思う。 七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき 北条早雲の家臣で初期の江戸城主だった太田道灌が武蔵国の片田舎を訪ねた際、急に雨に遭って農家に立ち寄り「蓑」(みの=わらで出来た雨合羽)を借りたいと願い出た時、娘が黙って山吹の一枝を差し出したと言う話が有名。 山吹には種が出来ないことから「実の一つだに」を「たった一つの蓑でさえもわが家にはございません」と恥じたが、道灌は意味が分からず田舎の娘すら知ってる古歌を知らなった自分を恥じたとされる有名な「故事」だが、武人にして教養人であった道灌が知らないはずがない。むしろ道灌は、農家が蓑すら持てないほど貧乏なのは、領主である自分のせいだと恥じたのだと思うがどうだろう。 小母ちゃんは花の名を聞いた私に、仙台弁で「いっぱつ」=イチハツと答えたが、アヤメ科の植物も識別は難しい。私にはジャーマンアイリスのように思えたのだが、実際はどうなのだろう。そう言えばこんな比喩もあった。 いづれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)。 美人の形容だ。また杜若には か 唐衣 からごろも き 着つつ慣れにし つ 妻しあれば は はるばる来ぬる た 旅をしぞ思ふ 在原業平が詠んだ 杜若着つつ慣れにし妻しあれば はるばる来にし旅をしぞ思ふ (古今和歌集)がある。これは「伊勢物語」に出て来る逸話だが、東下りの途中三河国八橋(やつはし 現在の愛知県知立市八橋)まで来た時、杜若を観て都に残した妻を思い出して詠んだとされるが、彼は平城天皇の孫に当たり蔵人頭、右近権中将、美濃権守で、実際は都を離れたことはないとされる。<続く>
2020.05.18
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~農家の庭にお邪魔して(1)~ ある朝の散歩中、農家の庭に紫色の花が咲いているのを見つけた。んんん。あれはジャーマンアイリスだろうか。撮りたいなあ。でも勝手に入るのもはばかられた。畑に小母ちゃんがいたので聞いた。「花の写真を撮らせてもらって良いですか」。「ああ良いですよ」。小母ちゃんから返事があった。それで私は花に近づいた。庭と言っても畑の延長みたいなもの。近づくと、ちゃんと花壇になっていた。 ピンクのハナミズキ マンション横の花壇のハナミズキ。このマンションも小母ちゃんの家が建てたのだろう。この辺一帯が小母ちゃんの家の敷地で、広い道路を挟んだ向こう側の元はイチジクが生えていた畑も小母ちゃんとこの土地だった。そこは今4軒の家が建っている。そしてネギ畑の横のお家も、元は畑。恐らく娘さんのために畑を潰したのだろう。今は瀟洒な家が建っている。 わが家を建てた23年前、畑では夫婦で働く姿を見かけた。農協へ出荷もしていた。ところがいつの間にか小父さんの姿を見かけなくなった。入院でもしたか、亡くなったのか。小母ちゃんはまだ若いと思うのだが、作物の種類も量もめっきり減った。多分マンションの賃料で十分暮らせるはず。事情は知らないので単なる推量に過ぎない。一帯は戦後開拓地だったところだが、今は全くの住宅地に変わった。 畑の隅に白のハナミズキ。ピンクも可憐だが、白も清楚で良いものだ。第一農家の畑だから、広々としていて気持ち良い。こんな奥まで入らせてもらったのは初めてだった。 これは多分サツキだと思うのだが、ツツジとどう違うのかは知らない。キレンゲツツジなどはサツキそのものだと思うのだが。キリシマと言う品種もあるが、あれはサツキの仲間だったか。 きれいに丸く刈り込まれた植木。多分これはツツジのはず。サツキに比べて花が小さい。多分葉もサツキと違うはずだが、どう違うのだろう。 ハナミズキの下に赤い花が見えた。花の形から見ると、多分シャクヤク(芍薬)のはず。良く似たボタン(牡丹)が木なのに対して、シャクヤクの方が草と言うことだけは辛うじて知っていた。<続く>
2020.05.17
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~散歩中に出会った近所の花々~ 連休中の早朝の散歩。まだ少し暗くて花の色が冴えませんが、藤の花と八重桜のツーショットが見事なお宅の塀です。(以下同じお宅の塀で) こちらは縦にして撮りました。藤は豪華な白藤です。 こんな風にとても豪華な白藤なのですが。 実は紫色の藤もちゃんとありまして、こちらは白と紫のツーショット。まだ朝で色が冴えないのが残念でしたね。どうもスミマセン。 珍しいアケビの白い花です。 こちらはムベの花。同じアケビの仲間ですが、アケビと違って実は割けません。 木苺の仲間ですが、正確な種類は不明です。 ナナカマドの花と思うんだけど違うかな。7回かまどで燃やしても、水分が多くて燃えないことから、そんな名前が付いたそうですが。秋には赤い実がたくさん生りますよ。 花を好きな家ではどんな場所でも花を育てています。ここは玄関への階段ですが。 窓辺のわずかな空間を利用する家も。真っ赤なゼラニウムの花がたくさん咲いていました。 たとえ庭がなくとも、植木鉢で大丈夫。花好きな人はどんな場所でも花を育てていますよ。<続く>
2020.05.16
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~散歩中に見た近所の花々~ 載せそびれた花の写真の一気公開である。しかも撮影日の古いものから順番に載せると言う手抜きぶり。立夏を過ぎて、季節は早くも夏に向かっている。今さら晩春の花でもないのだが、自粛ムードの昨今の雰囲気が少しでも明るくなれば良いかと思ってのこと。それに在庫写真を処分しないと、私も次のお話を書けないと言う都合もあるのでねえ。 チューリップのところスイセンがごあいさつです。チューリップさん今日は。毎日暑いですねえ。ボクなんかモウヘロヘロですよ。あらまああなたもですかスイセンさん。この暑さ参りますねえ。でも新型コロナに苦しむ人たちを慰めるのがわたしたちの仕事。しっかり頑張らないとね。 てなわけで、チューリップの花たちが勢ぞろいしてくれました。華やかで良いですねえ。やっぱりにぎやかですねえ、君たちが集まると。誰です「うるさい」なんて言うのは。失礼しちゃうわ。 シバザクラのじゅうたんを敷いたんだけどいかがです、マダム。まあ豪華ねえ。少し暑苦しいけど。 ではこっちは黄色で勝負よ。畑の菜の花と公園の山吹。野趣味もたまには良いでしょ。 白いシャクナゲ(石楠花)のところどころにピンクが混じって。 この春、ハナニラとムスカリにはずいぶん楽しませてもらいました。どうもありがとうね。<続く>
2020.05.15
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~近所の2つの公園にて~ 大型連休も終わってしまった。新型コロナ騒動でステイホームの日々。ブログもそれに合わせた身辺の些事を書き綴ったが、4月下旬に撮った花の写真を掲載しそびれているうちに、時期を失した感がある。でも今日は思い切って仙台の桜の見納めをしてもらおうと思う。ソメイヨシノは散って、八重桜ばかりだが。 上の2枚はA公園の八重桜。いかにも美味しそうなピンクの色。花の種類は名札がないため分からないが、桜茶にしたら案外いけるのではないだろうか。 ここからは全てM公園。最初に登場するのはウコン(鬱金)の若木。花びらが黄色い、いわゆる黄桜だ。今年は訪れた時期が良かったのか、まだ美しい薄緑色を保っていた。 その花に近寄って見るとこんな色。黄色と言うよりもやはり薄い緑色と言った方が適切だろう。上品な色合いに癒される。園内にはこの木の他にも3本ほど植えられているはずだ。 この木には「一葉」と言う名の名札がかかっていた。昨年までは確か名札はなく、この名前は初めて聞いた。恐らく樋口一葉から採ったのだろうが、若くして死んだ女流作家同様、どこか儚げな感じがする桜だった。まだ若木なので、木が成長すれば花も豪華になるかも知れない。 淡いピンク色は薄幸だった樋口一葉に相応しいと思えた。 ウコンよりも花びらの色がより緑に近い品種がこの御衣黄(ギョイコウ)なのだが、この木はまだ若いせいか緑色が薄かった。園内にはもっと緑の濃い御衣黄があるのだが、生憎他の人が撮影中だったため、傍へ行けなかったのが残念。 上の2枚は「太白」と言う品種のようで、今年初めて名札で名前を知った。八重桜には珍しく純白の花弁。なお「太白」は金星の別名で明るくて大きいことからの命名。私が住んでる仙台市太白区には「太白山」と言う標高321mの山がある。小さくても三角形の独特の山容が遠くからでも良く目立つことから「太白山」となった。古名の「生出が森」(おいでがもり)は一晩で山が成長したとの伝説から。 名札がなかったこの花は果たして「一葉」かそれとも「太白」か。もっと木が大きくなれば、花の色はもっと鮮明になると思うのだが。 これらの2枚には「福禄寿」の名札があった。実にお目出度い名前だが、私には「一葉」のようにも思えた。やはり私は庭師になるのは無理なようだ。 上の2枚には名札がなく、残念だが品種は不明のまま。このM公園には40種近い品種の桜があると言うが、名札がなくても私が分かるのはソメイヨシノだけ。染井吉野は挿し木でしか増えないため、全国のソメイヨシノはどれも同じDNAなのだとか。そして大きく成長して太い「幹」のように見えるのも、元々は枝だったことになる。これで今年の桜は見納め。明日からは散歩中に撮影した花々を載せる予定。
2020.05.14
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~食う寝る遊ぶ~ モッコウバラ モッコウバラが満開になった週末、買い物に行った。週に一度のイベントだが、この日はいつもと違う意図があった。冬季の断捨離時に間違って捨てた「部分入れ歯」がようやく仕上がり、その洗浄薬とマスクを買うために薬局に寄るのも重要な任務だったのだ。模型屋のポスターには4400円と書かれていたが、薬局で売ってないかの確認のためだった。 あったあった。3枚1組で500円。種類は1つで、残りは3セット。1人1組限定とのこと。さほど高くもないし、枚数も適当だと思い迷わずに買った。ガーゼ製の上等な物のよう。今持っているサージカルマスク8枚と合わせれば、当分これで間に合うはず。何せ独り暮らしの私は家でマスクをする必要はないのだから。ちょっぴり嬉しくなって、次のスーパーに急いだ。 ここで買うのは全てが食料品。見切り品の100円のタケノコを見つけて、ついでにフキも買いたくなった。野菜、果物、肉、魚、シュウマイに餃子、おかず、フライ、豆腐、麺類、納豆、牛乳、お菓子、値引き品のパン類などで9千円近くになった。変わったものでメカブ(下)はワカメの根元。それらをリュック、買い物バッグ、レジ袋3個に入れ自転車に積む。重くてハンドルを取られるほど。 帰宅すると民生委員のHさんが追いかけて来、ガレージに自転車を止めて話した。目下の健康状態、暮らしの実態などだ。彼女と話したのは前妻と離婚した3年前以来のこと。それ以降私のことを心配し、自転車の姿を見て急遽訪問の順番を変えた由。15分も人と話すのはないことなので、とても嬉しかった。喉の筋肉を鍛えるための方法を聞いて、一つ良いのを思いついた。 午後からは料理に専念。ポテトサラダ、タケノコとフキの煮物、小松菜のお浸しなど3品。ついでに煮物の一部を裁断して、タケノコご飯を作ってみた。少々薄味だと思ったが、案外上手に出来た。先日は肉じゃがに挑戦したが、たとえ失敗したとしても勉強にはなる。自分の食べたい食材を自分で買いに行き、自分で作る。それが可能な自分は、まだマシな方。十分に幸せだ。 これがその日の夕食。煮物、タケノコご飯、ポテトサラダ、ピクルスにトマト、メカブとギバザ(海藻)の茹で物、マグロの刺身、沢庵2切れ、薄い焼酎1杯。バランスもカロリーもまあまあと自己満足。折角民生委員のHさんが心配して訪ねてくれたのだから、なるべく健康的な暮らしを維持しないとね。かくてその日も退屈する暇は全くない一日が更けて行った。健康に感謝。神様に感謝。
2020.05.13
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~コロナにも負けず~ <モロッコインゲン> <雲南百薬> コロナ騒動中の大型連休だが、私が退屈することはなかった。いつもは観られない優れたドキュメント番組が観られたし、ブログを書く喜びもあった。朝は植木鉢に水やりし、畑の様子を観察した。モロッコインゲンの芽が出た。蒔いた種のほとんどが発芽した感じ。冬の間は厚く土を被せていた雲南百薬がようやく芽を出して一安心。この苗は植えてから6年になるが、毎年冬越しさせていた。 オオテマリがますます白くなった。だが今年もガの幼虫が葉っぱを食い荒らしているみたい。そんなことが数年続いているが、幸い枯れることはない。しまっておいた種を出した。去年食べたゴーヤとカボチャだ。薄茶色の種がゴーヤで、白っぽいのがカボチャ。育つかどうかは不明だが、面白いので試してみる。カボチャ3か所、ゴーヤ4か所。今年は気温が高いので、発芽の可能性はあるはずだ。 庭の青モミジ 新型コロナウイルスの勢いが止まらない。恐ろしいほどの感染力だが、出口は全く見えない。人類の疾病史でこれほどまでに過酷なものがあったのだろうか。1400年代の初頭に起きたペストは中央アジアで発症し、あっと言う間にヨーロッパ全体に広がり30年間にわたって猛威を振るった。死者数は3千万人に及んだと言う。コレラ、疱瘡、梅毒などの性病。それらは全て外国人がわが国にもたらした疾病だ。 大航海時代。ヨーロッパの列強はこぞって大船団で新大陸やアフリカ、インド亜大陸へと乗り出し、各地の人々を殺して金銀宝物を奪い、胡椒やコーヒーなどを自国に運んで巨額の富を築いた。のみならず、まだ免疫力がない現地の人々に新たな疾病を蔓延させ、その結果多くの人々が命を落とした。それが白人のキリスト教徒が犯した最大の罪だ。だが最近中国原発のウイルスが増えた理由は、一体何なのだろう。
2020.05.12
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~三蜜暮らしの中で思う~ 三輪山 コロナ騒動中の大型連休で良かったと思えるのは、幾つかのドキュメント番組を観たことだろうか。ある夜、シンガポールの若い女性漫画家が、奈良県の三輪山周辺を訪れた話が私の興味を引いた。彼女は名前から見て中国系の人。恐らくは数百年前に貿易で来た華商の末裔なのだろう。その彼女が日本の神秘に憧れ、それをテーマにした漫画を描いている由。神秘性に魅力を感じるのは、民族共通のようだ。 大神神社拝殿 彼女は大神(おおみわ)神社権禰宜(ごんのねぎ)の案内で神社に参拝する。この神社は三輪山がご神体で本殿はなく、拝殿のみだ。ご祭神は出雲大社同様大物主で、古代豪族三輪氏の氏神。すると三輪氏は出雲族と言うことだろうか。神に捧げる酒=神酒(みき)もこの地が発祥で、新酒が出来たことを表す「杉玉」も大神神社に捧げたことが起源。 箸墓古墳 三輪山を望む纏向の地にあるのが卑弥呼の墓と伝わる箸墓古墳。宮内庁書陵部では第7代孝霊天皇の皇女である倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓として管理する。姫の夫は大神神社の祭神である大物主だが、夜中に姫を訪ねて来たのは白い大蛇。人間と動物の通婚と言い、巫女である卑弥呼伝説と言い、この地では神話時代がまだ生き続けているようだ。 拝殿前には蛇が好きな卵が絶えることなく供えられている。シンガポールの若き漫画家は姫と大蛇の絵を描いたが、少しも蛇は怖くないと言う。さらに日本の神はヒンズー教の神にも通じると言ったのには驚いた。実は毘沙門天や弁財天のように「天」が付くのは本来仏を守るヒンズー教の神々で、日本各地の祭で繰り出される山車(だし)もヒンズー教由来なのだ。 境内磐座神社の磐座 磐座(いわくら)を案内してもらった漫画家は、ここで強いパワーを感じると言う。この磐座が本来の神社。で最も古い時代は巨石が信仰の対象だった。三輪山の山頂にも磐座があるのだが、登山は許されても山上の磐座の撮影や登拝中に見聞きしたことを他人に話してはいけないとされ、神秘的な原始神道の姿を想定することが出来よう。私も山の辺の道を歩いた折、幾つかの磐座を目にした。 山の辺の道 明日香から奈良へと続く「山の辺の道」(やまのべのみち)はわが国最古の官道と言われている。私も何年か前に桜井市から天理市までの山すそを歩き、途中「箸墓」や幾つかの天皇陵を観たことがあった。だが曲がりくねってアップダウンがあるこの道が、なぜ古代の官道だったのか不思議に感じ、当時はまだ橋を架ける技術力が乏しかったために、山すそを歩いたのだろうと思っていたのだ。 ところが2年ほど前、ネットで調べ物をしてた時、古代の奈良盆地には「奈良湖」とでも言うべ巨大な湖かあったことを知った。そのため飛鳥時代から奈良時代前半にはまだ盆地には低湿地が多く、そのためどうしても山すそを歩く必要があり、あんな曲がりくねった「官道」になったのだろうと気づいたのだ。後世の官道は道幅も広くてほぼ直線で国府と国府をつないでいたと言われているのだが。 こんな風に長年疑問を抱き続けていると、ひょんなことから解決することがある。どんな番組でも学ぶべきことがあり、やがて点と線がつながって謎の解明に到る。面白きかな人生。面白きかな歴史と人間の世界。 さて、新型コロナ感染症への対応が成功して、り患者が少なかったシンガポールで、再び陽性患者が増えた由。その原因は外国人労働者だった。彼らは狭くて不潔なアパートに居住しているのだが、1部屋に10人くらい押し込められている由。さらに驚くべきことには10人のうち4人が陽性と言う状態だそうだ。つまり陽性と陰性の人が同じ部屋で起居しているのだ。 手厚く保護された自国民と、劣悪な環境にある外国人労働者たち。富める者と貧しき者。生き残る者と恐怖におののきながら死に行く者。これから私たちは、世界中でこんな光景を観ることになるのだろうか。生も死も決して平等ではないようだ。
2020.05.11
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~ドキュメント番組を観る その2~ 南米アマゾン川流域に住む原住民に関する番組を2晩続けて観た。最初はペルーの原住民で、こちらはまったく外界と接触したことがない部族と、ペルー政府の調査団が接触を試みるもので、日本人のカメラマン1名も同行を許された。彼らは今も縄文時代そのものの暮らしを続け、男は全くの全裸で鋭い穂先の槍を持っていた。鏃(やじり)には蛇の毒が塗られており、当たれば死ぬのは必至。 原住民の少女がカメラマンの下半身に触れて良いか尋ねるが、彼は必死に断り「私たちは友達」とだけ言う。もう一人の少女は妊娠中で、腹の子の父親が誰かは不明。原住民は500名ほどいるが、相次ぐ開発と外部人の密漁で残った部落は5か所。多分今後3年間で全滅するとのこと。無菌状態の彼らは外部からもたらされる病気に弱く、たちまちのうちに感染するとのこと。 赤い箇所が「焼き畑」で失われたジャングル。特にブラジルでは変わった政権が開発を容認してるため急速に荒廃が進み、かつ「新型コロナ」による感染も現実のものになってる由。地球温暖化問題もさることながら、アマゾンの大自然喪失と先住民族の壊滅問題は、全人類の前途を暗示しているように思えてならない。 さて、熱帯医学で私が思い出す日本人は野口英世(1876-1928)博士。福島県出身で現在の日本医科大学を卒業して渡米し、ペンシルバニア大学医学部助手、ロックフェラー医学研究所研究員を歴任。黄熱病や梅毒菌に関する論文でノーベル生理学医学賞(当時)の受賞候補者に3度推薦された。京都大学医学博士、東京大学理学博士。メリー・ロレッタ・ダージス夫人はアイルランド系移民の米国人。 論文の正しさを証明するため南米エクアドルや英領ゴールドコースト(現在のガーナ)に渡って黄熱病の研究と治療に従事。そのさ中現地で黄熱病のために死去。享年52歳。日本が世界に誇る熱帯医学の権威だった。
2020.05.10
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~最近観たドキュメント番組~ <中国武漢市における封鎖騒動> 連休中のテレビも、出来るだけ知識の補足になるような番組を観ている。コマーシャルが嫌いなのでNHK中心だが、再放送が多い中これはと感じるものが幾つかあった。その一つは「新型コロナ」関係で中国で取材したもの。発生源と目される武漢と首都北京で取材したオリジナルで、NHKにしてはかなり意欲的と感じた。 最初の取材対象者は一般市民の若い女性。「新型コロナ」に関する政府の発表に疑問を感じ、SNSで知り得た各地の情報を交換する内容だった。それにより感染者数、死者数、治療の実態など、政府の発表と異なる現実が次第に明らかになる。中国共産党及び政府は情報を統制して国民に実態が知られることを防ごうとし、女性らは当局の妨害をかわしながら真実を追求して行く。 以前なら考えもつかなかった若者たちの勇気ある行動。私たちが得た報道やネット情報の中にはフェイクニュースも混じっているが、それでも当初に比べたら情報の量も増えて、かなり実態が明らかになったように思う。しかし新たなウイルスの出現とそれに対応する先端医療との厳しい戦いに接していると、人類の疾病史の重大な局面に立つ思いを強く感じる。 韓国で取材した番組も、現代韓国の側面を知らせてくれた。釜山の商店では、本当はもっと日本の商品を売りたいと本音を語った小母さんが印象的。ソウルではコロナ騒動による経済活動の落ち込みから、日本に対しての反日感情を隠さない学生が印象的だった。またかつて北朝鮮から砲撃を受けた延坪(ヨンピョン)島の漁師の切実な声が印象に残った。 延坪島の漁師も、文大統領も父母は共に北朝鮮出身。そのことが北に対する思いに繋がり、長い反日教育の歴史が強い反日感情となって今も繰り返し抵抗が続く韓国社会。その中でも、「反日種族主義」の出版など、日本併合時代の実態を冷静に分析、評価しようとする動きも出て来た。ただ朴槿恵前大統領の不正など、この国の不毛な政治体制と極端から極端に揺れる激しい国民性に戸惑うことも確かだ。 石平(せきへい)さんは四川省成都市出身で北京大学哲学部卒業。その後神戸大学の大学院に学んで博士号取得。専門は文化学。日本に帰化し評論家として活躍の傍ら拓殖大学の客員教授を務める。中国の生資料に基づく深い洞察と独自の分析が鋭い。さて中国では、北海道教育大学教授(中国出身)や日本の商社マンが旅行中に拘束されているのが心配だ。石平さんも中国へ行けば間違いなく捕まるだろう。 呉善花(オ・ソンファ)さんは韓国済州島出身で兵役に就きながら大学を卒業した苦労人。大東文化大学に留学して英語学を学び、東京外国語大学で修士号取得(専攻は北米地域研究)。反日教育を受けながら日本文化に触れて認識を一新し日本に帰化。著書「スカートの風」などで日韓文化の基層を丁寧に分析。親族の葬儀のため韓国に帰国時入国拒否に遭う。現在拓殖大学教授。極めて常識的な文化人。 ハリーBハリス・ジュニア氏は第24代米軍太平洋軍司令官。過去最高位に達した日系の軍人で、現在駐韓米国全権大使としてソウルで勤務。だが日系人(父は米国軍人、母は横須賀で米軍の通訳として勤務)であることや、口ひげをはやしていることを韓国人から嘲笑されて嫌気がさし、今年11月での辞任を表明している。韓国では何年か前にも、暴漢が米国大使に重傷を負わせている。呆れ果てた無法の国だ。
2020.05.09
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~最近観たテレビ番組の話など~ 世の中は目下大型連休中であることをすっかり忘れていた。なにせ「サンデー毎日」の身なので、大型連休どころか曜日までも忘れている。先日は歯科の予約日をすっかり忘れていたが、燃えるゴミの日は覚えていて、ちゃんと出した。ゴミ袋が満杯になっていたため気になっていたのだ。ところが家の中にしばらく置いていたせいか、アリが入って来たのには参った。まだ初期なので多分退治出来るはず。 長崎港でイタリアのクルーズ船「コスタアトランティカ号」が修理中に新型コロナ感染症の患者が発生したと言うニュースは、しばらく前に聞いた。もう陽性の人はかなり減ったようだが、「イタリアのクルー船」、「故障」と聞いて思い出したのが4,5年前地中海で座礁したイタリアのクルーズ船のこと。ひょっとしてあの船の故障を直しに来たのかと思ったのだが、調べて見たら全く別の船だった。 あの時は驚いたものだ。何せ船長が自分が生まれた島を見るために、島に近づき過ぎて座礁したと言うのだから、「まさかそんな馬鹿な」と思ったのだ。ところが、その船会社の慣習で、その島出身の元船長らに敬意を表するため、島を一周する由。そのせいか、巨船が座礁、沈没したその事故に対して世界最大級の保険金が支払われた由。そして長崎近辺には、他にも2隻ほどが停泊中と聞いた。 <フライングフォックス=大コウモリ> サーズ、マースが共にコウモリが原因のウイルスだったことは既に記した。今回の「新型コロナウイルス」も武漢の「ウイルス研究所」で研究中のコウモリのウイルスとの関係を疑う向きもある。日本にはそんな物騒なコウモリはいないが、わが家を建てた20年以上も前は、夕方ともなればどこからか無数のコウモリが飛んで来て、空を舞いながら虫を捕らえていたのを思い出す。 そしてもう一つの思い出は30年以上も前の話だが、メルボルンの王立植物園を訪れた際、高い木の下で異臭を感じた。それはフライングフォックスと言う大コウモリが止まる樹のようで、その木の上からするオシッコやうんちの臭いとのこと。このコウモリ羽を広げると1m50cmにもなる大物。だが当然だが人の血は吸わず、食べ物は専ら果物で実に平和な動物とのこと。こんなコウモリなら良いのだが。 <ウエディングドレス姿の福原愛ちゃん> 大型連休とコロナ騒動のせいで新聞は記事が少なく、テレビは再放送番組が目立つ。地元のテレビ局では元女子卓球選手の福原愛ちゃんのドキュメント番組を何回か流している。と言うのも彼女は仙台出身だからで、私たちは彼女が子供のころから卓球が上手でTVで「さんま」にいじられ、泣きじゃくっていたことなどを良く覚えている。あれはまだ5歳頃のこと。あだ名は「泣き虫愛ちゃん」だった。 やがて日本を代表する女子選手になり、何度かオリンピックにも出場してついにメダルも取った。その彼女が「東日本大震災」時に大被害を受けた故郷の仙台に帰って、被災者たちを何度も慰問してくれたのだ。その彼女が先年台湾の卓球選手と結婚した。実に美しいウエディングドレス姿だった。彼女が住む台湾の台南市を、昨年のツアーで通過した。その時はもちろん愛ちゃんを思い出した私だった。<続く>
2020.05.08
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~不毛な日々に思うこと~ 5月4日の夜、「新型コロナ」に関する緊急事態宣言を延長する旨、総理から発表があった。期間は今月いっぱい。予想していたことだったため動揺はないが、重苦しい気持ちに変わりはない。不確定部分が多いため見通しが立ちにくく、言葉が慎重になるのは分かるが果たして国民の気持ちが一つになるだろうか。自分の奥さんすらコントロール出来ないのに、この一大事が乗り切れるのか。 この人のはしゃぎぶりにもウンザリだ。豊洲市場移転問題、東京オリンピック会場問題、そして新党「きぼう」結党時のドサクサ。すべては自分の影響力アップのためのパフォーマンスで、今度の「新型コロナ騒動」までも利用しているのではないかとさえ思えて来る。かつてはこの人を支えた音喜多都議が維新の党に去った理由が分かりそうな気がする。 しかし、戦後国民から期待されて出来た新しい組織が、今機能不全に陥っているような気がしてならない。保健所、教育委員会、そして児童相談所などだ。今回保健所は新型コロナの検査をスムーズに実施できたとは到底思えない。教育委員会は「いじめ問題」に適切に対処出来てないし、児童相談所は子供に対する虐待に全く対応出来ていない。権限と組織、人員と予算。何から何まで時代に合わないのではないのか。 急激な温度変化が原因か、体調が良くない。先日の夜は1錠だけ残っていた痛み止めを飲んで寝た。もうもらってから3年になる古い薬。果たして効き目があるかは分からないが、翌朝は気分良く目覚めることが出来た。早速ゴミ出しへ。その帰り道、目の前に八重桜と白藤の見事なコンビネーションが見えた。そうだ、散歩へ行こう。そしてカメラを持って出かけた。 近所に1軒だけ残った農家。畑で何やら作業をしている向こうに、紫色の花が見えた。「花の写真を撮らせてください」と言うと、小母ちゃんは作業の手を止めて、招いてくれた。名前は「イッパツ」と小母ちゃん。それは仙台弁でアヤメ科の「イチハツ」のこと。作業はトウが立った蕾菜の裁断。まだ食べられそうで勿体ない。だが「欲しい」と言う言葉を慌てて飲み込んだ。 この一帯は戦後引揚げ者が入植した開拓の跡地で、江戸時代は仙台藩が管理する山だった。かつての地名は紙漉(かみすき)山と呼ばれ、和紙の原料の三椏(みつまた)などを植えていたようだ。その後は農業から造園業に転じた家が多く、その広大な敷地のほとんどはマンションや住宅に変わった。私たちが家を建てた頃は、カモシカやハクビシンが出没していたのだが、それも今では遠い昔話になった。 帰宅後は軽い運動でとても気分が良かったのに、やがてまたもや頭痛がして来た。血圧は平常で脈の乱れもない。きっと気温の変化に体が対応出来てないのだろう。朝食、服薬、パソコンと新聞でニュースのチェック、そして布団干し。その後は撮影して来た花の写真の整理作業。暫くは「花の写真の特集」で行こうか。M公園の八重桜もサッサと載せて置きたいし。<続く>
2020.05.07
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~マックス爺の平凡なる日常~ <クリスマスローズの若葉> 最近は良くコーヒーを飲んでいる。免疫力を高める効果があると聞くが、それもさることながら利尿剤としての効能は抜群だ。私が飲んでいるのは1本80円ほどの無糖のペットボトル。ほぼ1リットルでこの値段だから、水代わりみたいなものだ。冷蔵庫で冷やしており、それに特売の「低脂肪乳」を混入。これがシンプルで美味しく、お湯を沸かす手間も不要で助かる。 百合の新芽 朝食後はアイスコーヒーを飲みながら、駄菓子をポリポリ。そして新聞を丁寧に読む。ただし火曜日の俳句・短歌欄は2週間分溜まってしまった。こんな自堕落な生活のせいで、最近体重が少し増えた感じ。私の健康チェックは毎日の血圧測定。概ね午前中に2度、午後は1度か2度。その結果を「血圧手帳」に記入。不整脈の有無も含めて体調判断に役立つ。そして入浴時の体重と体脂肪測定も一つの目安。 梅の梢 食欲は落ちないで何でも美味しくいただける。そして現在ある食品の中で一番食べたいものを見繕ってお盆に載せる。果物、沢庵、梅干し一片も必須。胃腸も良く機能し、便秘と言うこともない。ただし、たまに頭痛が起きるが、幸いなことに発熱はない。頭が痛い場合は昼寝をすると大抵は治まる。夜眠れない時はTVを点けたまま布団に。電気の無駄ではあるが、子守唄代わりに眠るといつの間にか朝。 観葉樹その1 朝ドラ「エール」の展開が少々まどろっこしいが、主人公の父親役の唐沢寿朗、母親役の菊池桃子、ヒロインの母親役の薬師丸ひろ子の明るさと人間性が、コロナ禍に苦しむ今の世には救いだ。しかしハーモニカと卓上ピアノしか出来ない裕而が、作曲法も学ばずに作曲し、指揮法を学んでもいないのに指揮者になることに驚く。どこかで「演歌」を馬鹿にしていたのだが、音楽の世界は遥かに広く、かつ深遠だ。 花瓶の花 「70歳初めて産みます」を観た。8回連続のTVドラマで原作は『セブンティウイザン』と言う漫画とのこと。70歳で身ごもる老婦人を演じる竹下景子が実に可愛い。夫役の小日向文正のうろたえぶりにもつい笑顔。女性が持てる卵子には生まれつき限りがあり、かつ老化するため今は43歳が出産の限度だが、50歳を超えての出産も年に60件以上ある由。昔は経産婦の場合60歳近くても産めたのだが。 観葉植物その2 ロシアの新型コロナウイルス感染症患者数が1日1万人を超えているとのこと。あの老獪なプーチン氏が必死になって今疫病阻止に取り組んでいる。思えば初期のコロナウイルスであるSARS(サーズ)もMERS(マーズ)も共に発生源は中国で、かつコウモリ由来のウイルス。さらに凶暴化した今回のウイルスはヨーロッパに渡ってから変貌し、「免疫暴走」や「血栓」を生じる厄介な病気になった。 庭のツツジのうち、ピンクのと白のが咲き始めた。ドウダンツツジ(下左)とスズラン(下右)も可憐な花をつけ始めた。限られた写真を使った他愛もない話題のわがブログではあるが、辛うじて毎日更新公開を続けている。これも「新型コロナ騒動」同様、辛抱訓練の一環と思えなくもない。すべてはあるがまま。生かされていることに感謝しながら、明日に希望をつなげたいものだ。
2020.05.06
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~平穏な日々~ 庭の青モミジを2階から 朝ドラ「エール」の撮影分がピンチとのこと。例のコロナ騒動で撮り貯めた分が乏しくなったのだ。土曜日は放送を休むとか言っていたが、最近「バナナマン」の解説で再放送し出した。ピンチなのだろう。私がこのドラマを観てるのは、古関裕而が隣の福島県出身と言うこともあるが、戦後の一時期宮城県の青根温泉の旅館の一室で作曲していた時期があることを知っていたためだ。 少し白くなったオオテマリ あの第二次世界大戦時、芸術家たちは国の方針に従って協力した。画家は勇ましい戦地の絵を描き、作曲家は勇ましい軍歌を作った。藤田嗣治はそのことを恥じてフランスに帰化し、名もレオナール・フジタに改名しカソリックに改宗した。古関裕而もその類で、宿に籠って作曲していたのは確か「湯の町エレジー」だったと記憶している。戦後民主主義では物の考え方、歴史認識が180度変わったのだ。 日曜日の朝は今シーズン最初の、町内会の草刈の日。マスクをしてそれぞれの場所に集合するよう、先日案内があった。気温も高くて気だるいが時間前にわが班が担当しているバス停前の花壇に行くと、まだ誰も来ていない。花壇の中と土手の雑草を鎌で切ってビニール袋へ。三々五々班の仲間が集まり、作業は20分ほどで終了し、ペットボトルのお茶をもらって帰宅。コロナ対応でマスク着用の作業だった。 ベランダから見た南の畑 帰宅後は引き続き自宅の庭と畑の草取り作業。こちらの方がよほどきつい。気温が上がって雑草の伸びが早いのだ。自宅は当然私しか草取りをする人はおらず、面積が広いので大変なのだ。花壇の改造時に丹念に除草したはずのドクダミが、早くも芽を出して伸びている。雑草も多種多様でそれぞれにしぶとくて、正直辛い作業だ。こちらは30分ほどで終了し、布団を干し窓を開けて網戸にする。 ツツジ 暑苦しそうな色のツツジが咲き始めた。冬の間中寝る時に掛けていた「どてら」はもう不要のようだ。代わりにタオルケットで十分みたい。その他に不要なものは、ストーブ、長袖の下着や下ズボン、スリッパなどか。まだ扇風機は不要だが、先日仙台で30.8度は5月の新記録みたい。急激な気温上昇で熱中症も心配になった。適切な睡眠、バランスの良い食事、適度の運動と休養で免疫力を上げたいもの。 モッコウバラ 生垣のモッコウバラ(木香薔薇)が咲き始めた。まだ3分咲き程度だが、これが満開になると壮観だ。そして散る時期になると厄介。花びらの量が半端じゃないのだ。それが濡れたら大ごとで。箒でもなかなか掃除出来なくなる。そうそう。窓を開けていたら、どこからか大きな蠅が部屋の中に飛び込んで来た。そして食品も腐り易くなる。寒さに震えていた冬とは大違いの気象。冷たい素麺が美味い。 キュウリの芽 先日東の畑に蒔いたキュウリの種がボツボツ発芽して来た。今年は1か月も早いスタート。タマネギは冬の追肥が効いたのか、茎と葉はとても立派。茎や葉よりも球の方に栄養が行かないとね。ジャガイモも順調に芽が出ており後1か月でタマネギと共に収穫出来そうだ。何とも平凡、平安な独り暮らし。体調を見ながら散歩やジョギングをして体力を維持したいもの。 庭のアイリス そろそろ大連旅行記に戻ろうとも思うが、まだ日常些事に恋々としている。さて、最近は急に気温が上がって暑い日が続いています。普段運動をしてなくて疲れやすい上に子の陽気です。体がまだこの暑さに十分慣れておりません。読者の皆様もどうぞくれぐれもご自愛を。大型連休中ですが、出来るだけ健やかに過ごしてこの「新型コロナ危機」を乗り切りたいものですね。ではご機嫌よう。
2020.05.05
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~ステテコ1枚で~ は散歩で行ったA沼公園にて 金曜日の夜、1通のメールが届いた。差出人は仙台鉄人会会長のTさん。かねてから準備中の「10時間走練習会」の会場が新型コロナウイルス感染症流行の影響で、市の使用許可が下りないため止む無く中止すると言うもの。もしメールが来なくても、私は参加を取り消す積だった、会場の森林公園までは地下鉄に乗る必要があり、感染の可能性があるため。今は用心して自宅で過ごすのが一番だ。 翌日は土曜日。朝の空は曇っていたが、かねてからの予定通り家の中に取り込んでいた植木鉢を外へ出した。ゴムの木、ハイビスカス、カポック、名前を知らない観葉植物。クンシラン。シコンノボタン、クジャクサボテン、シンビジウムなどだ。たっぷりと水やりをしたが、昼前にはカラカラに。この日の気温は29度との予報。早速ベランダに、洗濯物と布団を干す。実際は30.8度の真夏日だった。 あることがあって、前夜は遅かった。その影響で翌朝の起床も遅くなった。この日は猛暑の中を走ろうと準備をしていたのだが、あまり体調が良くないと感じて止めた。もし17日の練習会が決行であれば無理してでも走っただろう。もちろん体を暑さに慣らすためだが、中止と決まれば別。独り暮らしの身では無理する必要はさらさらない。今は用心が第一で、他人にも迷惑はかけられない。 スーパーAで購入したかつ丼弁当はご飯に味が沁み込んで美味しかった。だがフィレカツは全く期待外れ。厚みがあっていかにも美味そうなので買ったが、衣だけの見掛け倒し。揚げ物は面倒なので自分ではしないと決め、セットを全部処分した。コロッケやフライは2つのスーパーで見比べながら買って済まる。Aのカボチャコロッケは高いが旨い。Bのコロッケは安くて昔ながらの味で、フライも上等。 思うに消費税がアップして以降、便乗値上げが目につく。最近さらに値上がり感を実感するのは、多分新型コロナ騒動に便乗してのものとしか思えない。Bは個人商店が集まったスーパーマーケットで、現金払いのみだから、一層シビアなのだろう。どんどん財布が軽くなるので、早く例の10万円が欲しいところ。どうやら県内でも市町村にっては、配布の準備がかなり進んでいるようで嬉しい。 国内の新型コロナウイルス感染症による死者が500名に達した。それを多いと見るか、諸外国に比較して少ないと見るかは人によって異なるだろう。悲しむべきことに、自殺者も出た。本来は聖火ランナーで走ることが決まっていた方。コロナ騒動で延期になり、家業のお店も不況で立ち行かなくなり、悲観した末の由。本当にお気の毒。特効薬と期待される「レムデジベル」がわが国でも特別承認されそうなのがせめてもの救いか。 さて、安否が注目されていた北朝鮮のエリンギ君は生きていたようで、20日ぶりとかに姿を現した。心臓手術、脳障害、コロナり患で中国の医師数名が北朝鮮に向かったとか、専用列車が元山駅に停車したままとか、妹の金与正に権限委譲したとかの噂がしきりでトランプさんも思わせぶりだったが、全てが覆った。大山鳴動して鼠一匹で、な~んだと言うのが本音。私としては非常にガッカリである。
2020.05.04
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~マックス爺の日常~ 新型コロナウイルス感染症流行に伴うわが国の「緊急事態」が延長されそうな気配だ。まあ現状から言ったら当然のことだろう。5月4日には政府が正式決定する運びとのこと。流行に衰えの兆しがないことからはやっぱりと思う。延長期間は5月一杯になるみたいだが、新学期の開始を9月にしたらどうかとの意見が出始めた。ちょっと無理があるように思うのだが、どうだろう。 山吹の花 ニュースは「新型コロナ」関連のものばかりで、いささか食傷気味だが見ない訳にも行かないし、新たな情報は知っておきたい。朝から晩までコロナ、コロナで鬱々した気分。睡眠は何とか取れているものの、あまり生産的な暮らしではなくなった。丹念に新聞を読み、TVやネットで情報を得、何とか日課のブログを予約するのがせいぜい。掃除も洗濯も入浴もおざなりになっていた。 サクランボの花 そんな折、珍しく朝の5時に目覚めた。寝不足気味だが起きられないこともない。そのまま着替えて外へ出た。先日までの冷え込みはないが、マスクをすると意気で眼鏡が曇る。だが手袋はいらない。近所の坂道を突き当りまで上って引き返す。角の模型店に「マスクあります」の掲示あり。1セット4400円で税別とある。枚数が不明のため高いか安いかは分からないが、いざと言う時は買おうと思う。 帰宅後朝食の用意。出来るだけ栄養のバランスに気をつけ、野菜や果物、食物繊維をなるべく摂るようにしている。体重、体脂肪率はほとんど変わらず。ただ起床直後の血圧が高いのは、当然の生体反応なのだろう。食後は6種類の薬を忘れずに服用。歯を磨いた後はじっくりと新聞に目を通す。このところ、折込みの広告がめっきり減った。世の中はそれだけ不況なのだろう。コロナの影響は実に大きい。 9時半過ぎ、近所のスーパーAへ。米がなくなりかけていた。宮城県の銘柄米「ひとめぼれ」10kgが3200円。もっと安いのは全部売り切れて、残ったのが私が買った1袋だけ。ざっと店内を見渡して、日ごろは買わない「カツ重弁当」やフィレカツ、菓子パン、キャンディーなどを購入。合計4734円。ちょっと無駄な出費があったが、揚げ物は自分で作らないためたまには良いかと納得。 八重桜の一枝 家に荷物を置いて、再び自転車でスーパーB店へ。こちらでは刺身や野菜、肉、牛乳、アジフライ、コロッケ、牛乳、レーズンや袋菓子、果物などを5千円ちょっと。こんな調子で財布がどんどん軽くなる。早く例の10万円がほしい。消費税のアップやらコロナ便乗値上げなどで大変。しかしコロナ騒動で売り上げが全くない商店などは苦しいだろうね。これだけの緊急事態では、倒産するのは無理もない。 帰宅後、買って来た野菜でサラダを作った。レタスとセロリは「見切り品」。それにキュウリとニンジンを刻んで加えた。ドレッシングは、サラダ油、塩、コショウ、マヨネーズを適当に混ぜた手作り。ピクルスの漬け汁を混ぜたら結構美味しい。昼はかつ丼弁当の半分を皿に移してレンジでチン。これに出来立ての野菜サラダと果物、沢庵漬け。 ヤマツツジ 午後からは俳句を何句か詠み、翌日分のブログを書いて予約。夜は刺身と冷や奴などで、焼酎の水割りを1杯。めでたし、めでたし。かくして春の夜は更ける。3日のに日曜日は今年度最初の町内会の草刈デー。マスクをするのが面倒だが、これもマナーのうち。帰宅後は自分の家の草取り作業。こちらの方が実は大変で、庭の改造をしたのにもう雑草が生えて来ている。陽気が良いせいだ。
2020.05.03
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