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夏の到来とともに、ニューヨーク市内の各公園や河原ではいろんな演奏会が催されてます。 郊外の森のほうまで足を伸ばせば、タングルウッドやマールボロ音楽祭とかもいよいよ開幕。 屋内であろうと屋外であろうと、より多くの人が気軽に音楽を楽しめる催しは当然歓迎されるべき。 近年は、東京でも巨大な国際会議場で春の祭典をやってて好評なんだそうで。 ま、広けりゃいいってもんでもないのかもしれませんけど。ちゃんと客で埋め尽くすのも大変だし。 以前、英国ロイヤルアルバートホール(キャパ8000人)でブリテンの「戦争レクイエム」を聴いたことがありましたが、客席はガラガラでした。プロムスのお祭りの様子とはあまりに対照的。日本でよくやるように、聴衆参加型の「第九」みたいなほうが集客は保証されるのでしょう。 あと、広すぎる会場の場合、それこそピアノ一台とか室内楽ってのも無理があるし、実際、クラシックと言えども隠しマイクとかで音を電気的に処理する必要があります。残響の長さの管理ももちろんのこと。***** オケ側としても、だだっ広い空間で演奏するのって疲れるだろうなと思います。 二、三年前、NYラジオシティーホール(6000人収容)の舞台で弾いた時は焦りました。いろんな音が時差つきで聞こえてくるのです。歌手とバックコーラス、オケの音、ティンパニの音、そして自分の音、全てがバラバラ。あちこちにスピーカーが置かれていて、実際の音とスピーカーから来る音が共鳴し合い、何がなんだかわからないまま、遥か遠方に見える指揮者だけを頼りに弾き通しました。どっと(冷や)汗が出ました。 Vn1最後部、指揮者から最も遠い席! こんなデカいホールで弾くなんて一生に一度あるかないか。自分自身納得のいかない演奏をしてしまい悔やまれましたが、テレビ用に収録された映像を後日見せてもらってビックリ。ちゃんと音が揃ってるし、各楽器の音量も均衡がとれてる。音響技師さんの魔術に唸ったのでありました。追記: 野外の演奏会場で圧巻と感じたDVDは、ギリシャの古代遺跡でのもの。サイモン・ラトル/ベルリンフィルのブラームス(P協1バレンボイム&P四重奏1シェーンベルク編)。 ヘロド・アティクス音楽堂(5000人収容)
Jun 30, 2008
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今年こそちゃんとピアノを練習しようと誓ったはずなのに、2008年も半年が過ぎようとしています。弾いてみたい曲は山ほどあって、楽譜だけは溜まってきており。 何を隠そう、僕ってば、ゴ幼少の頃にピアノを習ってて、しかも神童と呼ばれてたよーな。←こら。 でもって、あっさりバイオリンに転向したあとも、たまに練習は続けてて、中学生時代は学級対抗合唱コンクールとかで伴奏したこともあったよーな。(岩河三郎とか。) それが今はさっぱり弾けないのであります。たまに我が家の電子ピアノをポロンポロンと鳴らしてはみるものの、指が全く廻らん。 やっぱり師を見つけて教えを請うべき? っていうか、せっかくアメリカに住んでんだし、どうせ習うんならジャズピアノ? ……あーだこーだ言ってるうちに歳月だけが過ぎ、自分もどんどん年老いていくわけで。 野望を挙げればキリがないし、つべこべ言わずに練習に励むべきなのはわかってるのですが、そもそも根が寂しがり屋なのか、僕は独りで黙々と弾くのが苦手。ヤル気が出ないのであります。 誰かと合奏するほうが楽しいし、練習意欲が湧く気がします。 で、最近は、機会を見つけては、ほんもののピアノ弾きのご協力のもと、連弾とか二台ピアノで遊ばせていただいてます。強引につきあわされているピアノ弾きさんには申し訳ないと思いつつ、アンサンブル好きの自分にとっては楽しくてしょうがない。自分まで上手くなったような気になるし、クセになりそう。 さらなる夢を暴露してしまうと、誰かバイオリン弾きと一緒にモーツァルトやベートーベンのバイオリンソナタを合わせてみたい。ベートーベンのチェロソナタも。 妄想だけは膨らむ夏なのであります。↓以下は百恵萌え。 動画「赤いクロイツェルソナタ」 by 山口百恵さん(vn)&宇津井健さん(pf)
Jun 28, 2008
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日記には細かく書きませんでしたが、ここ一ヶ月強、アメリカ国内を激しく移動しておりました。 先月は公用で南の州を廻ってたし、先週は大西洋沿いの港町で休暇を過ごしてたし。←「夏至の週」は労働しないことにしている僕であります。 で、さっき数えたら、合計15州ぐらい訪れてました。飛行機や鉄道ではなく自動車で。たいていの行程を運転手を務めたのでさすがに疲れました。北へ南へ、そして東海岸とアパラチア山脈のあいだを行ったりきたり。日本列島を何往復かしてるぐらいの走行距離なはず。 やっぱりアメリカはでかい。もし欧州とかでこれだけの距離を移動したら、言語が変わったり通貨が変わったり、文化比較も楽しめちゃうはず。 ま、ここアメリカでも、注意深く観察すれば方言や訛りも着実に存在します。地域の名産とか伝統とかも一応あるし、そういう違いを楽しむのもまた旅の醍醐味。 細かいことですが、コーラ飲料のことを、「コーラ」と言う地域と、「ソーダ」と言う地域、「ポップ」と言う地域がある、とか。 車の運転作法も州によって特徴があったり。噂どおり、米国内で最も礼儀のいい安全運転をすると実感したのは北端/東端メイン州の人びと。日本並みで感動しました。 建築様式も地域によって違います。教会や住宅など建築物の微妙な違い、わかる人にはわかるそうで。 スポーツ観戦にしてもしかり。町なかのバーを覗いても、欧州サッカーの勝敗に一喜一憂してる町とそうでないとことか。 ボストンでは、当地のバスケットボールチームがNBAで22年ぶりに優勝して大騒ぎしてました。夜を徹して。***** なにはともあれ夏は始まったばかり。やりたいこと、やらなきゃないことが公私にわたり山ほどあります。 夏至は過ぎてしまったわけだし、妙に焦っている今日この頃。
Jun 24, 2008
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. 忘れないうちにまとめておこうかと。 過去二、三ヶ月の間に足を運んだ美術展などについて、以下に覚え書き。***** ニューヨークのグッゲンハイム美術館では、蔡国強(Cai Guo-Qiang ツァイ・グオチャン)氏による特別展をやってました。この人、火薬おたくであり動物虐待おたく。過去にも彼の作品は単発で見たことがあったけど、今回は美術館まるごと使っての大展示会。 ↑痛々しい作品の数々 メトロポリタン美術館のほうは19世紀のフランス人画家ギュスターブ・クールベ展。風景画専門の人かと思ってたらそうでもない。 ←そんな怖い顔せんでも フィラデルフィア美術館で見たフリーダ・カーロも怖い顔してました。メキシコの人。 ←彼女の人生は映画化されるほどに波瀾万丈 たまたまアンドリュー・ワイエス展に遭遇。現在休暇で訪れている米ニューイングランド地方の港町にて。 個人的には十年ぐらい前に東京での展覧会を見て以来なんとなく気になってた画家。てっきり19世紀末から20世紀前半の人だと思ってたら、実はご存命(90歳以上)。思わず「えっ、まだ生きてたんですか?」と学芸員に申し上げたら、館内にいる全ての人びとに睨まれる始末。地元では神のような存在らしく。 アメリカ北東部特有の荒涼とした気候や風景を哀しいまでに狭い空間に閉じ込めてしまったような絵。画法は水彩および卵テンペラ系。 ***** 以前は(知人のつきあい上)メットの会員になってみたこともありましたが、最近はなかなか美術館に行くこともありません。でも、人に誘ってもらったりしてたまに展覧会を覗くといい刺激になります。 いかにも名作!と万人が唸ってしまうような作品より、少なからず抵抗感/嫌悪感を感じるような作品のほうが最終的には印象に残るようです。上に載せたものも、どれもひとクセもふたクセもあって、苦手な人は苦手なんではないかと。
Jun 21, 2008
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ここ五、六年ぐらいでしょうか、僕はイスラエルという国が妙に気になってます。 友だちが何人かできたし、仕事上の付き合いもあって勝手に親近感を抱いてるだけの話なのですが、中東に位置しながらアメリカと強い友好関係にあるというのも実感としてうっすら感じてきました。 なんてったってヘブライ語。見た目がかっこいい(笑)。日本語の片仮名みたいで目に優しい。 イスラエルの歴史や政治経済についてここで熱く語る気はないし、そんな知識もありませんが、イスラエル映画は今年に入って二本も観ました(「迷子の警察音楽隊」と「ストレンジャーズ」)。どちらも名作でして、よってイスラエル映画には今のところ百発百中で好印象。 先日ニューヨーク中心部を歩いてたら、イスラエル独立60周年記念パレードをやってました。そんなに若い国だったとは。 さて、クラシック音楽の分野ではイスラエル人がずーっと前から国際的に活躍してます。筆頭は「イスラエル御三家」と俗に言われている(?)パールマン、ズーカーマン、バレンボイムでしょうか。 ほかにも、…… イブリ・ギトリス、シュロモ・ミンツ、ギル・シャハム。 イタマール・ゴラン。 エリアフ・インバル、オットー・クレンペラー。 ……こう並べてみると、バイオリン、ピアノ、指揮に偏ってるような気もしますけど。 若手だって負けてません。イスラエルの新興室内楽団体も世界の舞台に続々と登壇してます。僕が近年ナマで聴いたことのあるのは、テルアビブ三重奏団(ピアノ三重奏)とエルサレム四重奏団(弦楽四重奏)。 ちなみにイスラエルには、エルサレム弦楽三重奏団、エルサレムピアノ三重奏団、エルサレム弦楽四重奏団という三つの団体が存在するようです。ややこしい……。 それにしても、あんなに小さくて人口も少ない国なのに、どうして多くの音楽家が育っているのでしょう。未知なる国、不思議な国イスラエル、であります。追記: 上記の「テルアビブ三重奏団」は、どうやら解散してしまったようです。
Jun 18, 2008
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去年バイオリンの弓をバキッと折ってしまい(故意ではなく事故です)、以来カーボンファイバー(炭素繊維)製の弓を使ってます。なんとなく暫定的に使う予定だったのに、別に問題ないし、ってことで今にいたっており。 年々カーボンファイバーの弓の製造技術は着実に進化しているようです。そして着実に浸透しています。 僕自身、長年愛用していた木の弓への想いが失せたわけではないのですが、やっぱり気兼ねなくコルレーニョ(弓の毛ではなく竿の側で弦を叩いて弾く効果音奏法)できるのは便利(笑)。 もしオケの人みんながカーボンファイバーの弓でコルレーニョやったら、どんな音が出るのでしょうか。 さて、ここ数年、周りではカーボンファイバー製バイオリン(やビオラ/チェロ/バス)を使ってる人も増えてきました。エレキバイオリンとかじゃなくて、ちゃんとしたアコースティックの。 僕もときどき触らせてもらってます。 ルイス&クラーク社のビオラ 騙されたと思って試奏する価値はあります。独特の響きがあって大きな音が出る。発音もいいので弾いてて気持ちがいい。 敢えて言わせてもらえば、弓の圧力や速度の変化に応じて音色が大きく変わってくれないような気がします。あと、黙っててもいい音が出てくれるので、弾く人が「いい音を創ろう」とする努力を安易に省くクセがついてしまうかも。 でも、そんな点を差し引いてでも、取り扱いがラクなのは便利。無造作に放り投げても(?)大丈夫。特に旅する音楽家には夢の逸品。いちいち機内持ち込みにする必要がない。 そういう利便性を、「プライスレス」と大評価してる演奏家は多いはずです。 遠い将来、コルレーニョ(legno:イタリア語で「木」)とか木管楽器 woodwinds という言葉が死語になる日も来るのでしょうか。***** かつては木製というのが唯一の選択肢だったはずなのに、今や、木以外の別素材に完全にとって替わってしまったモノ、あるいは木製は主流ではなくなってしまったモノって結構多い。スポーツ用品もそう。テニスのラケットとか。 木の温もりだのとは言ってられなくて、実用性、結果が出てなんぼの世界。 そうやって身の回りのものがどんどんスチールとかカーボンファイバー化していることに、一抹の寂しさを感じてしまうのは、木の文化のなかで育った日本人ならでは? 技術の進歩は歓迎すべきでしょう。
Jun 16, 2008
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「イントロクイズ」 まさかこんなことになるとは。 そもそも、今日メンデルスゾーンを合わせることは先月の練習時に確定してたのです。 マルディ(vc)が、今度ご自分が参加するマスタークラスの受講曲を事前に四人で練習してみたいとおっしゃる。メンデルスゾーンを診てもらうのだそうで、「でも作品番号が思い出せないから、どの曲を弾くかは後日みんなに私から連絡する」とのこと。ここまでは順調でした。 翌日マルディから「作品44-2ってことでよろしく」と僕の留守電にメッセージ。で、僕はエレン(va)に「来月の曲は44-2だって」と伝言ゲーム。 ひと月が経過し、本日。いざ弾こうとしたら実は「作品44-1」のほうであることが判明! 僕の聞き間違い? マルディは「絶対に44-1って言った」と、決して譲りません。いや、でも僕だって「ワン」と「ツー」の違いぐらい聞き取れるし、間違えたつもりはない。 そして、僕に言われるまま44-2のほうを(猛)練習してきたエレンは、無言でこちらを睨んでます。 マリリー(vn2)は他人ごととしてケタケタ笑ってます。 留守電のメッセージはとっくに消去してて証拠もないし、結局は僕の勘違いってことになってしまいました。 開き直って、44-1の練習開始。初見で(ファーストを)弾くのは辛いけど仕方ありません。 僕個人としては、皮肉なことに今月は「合わせ」の予定がほとんどなく、さらわなきゃいけない曲は今日のカルテット分だけでした。この一ヶ月結構マジメに練習してきたわけで、それが全然違う曲だったなんて。*****1楽章: ド派手。オペラの序曲みたいな幕開け。分散和音の祭典。開放的で解放的。太陽。ニ長調。 強弱記号を無視して全てフォルテで「ガン弾き」したくなるような曲(←こら)。2楽章: まったりメヌエット。トリオ部分の妙な音程に苦戦。3楽章: 短調のアンダンテ・エスレッシーボ。これは隠れた名曲! アンコール向き。 メンデルスゾーンって、感傷的な歌謡曲(但し ohne Worte)がお得意。カルテットで言えば作品81の3曲めも萌え系無言歌。ポルタメントかけて、こぶしを効かせて。4楽章: 両端の楽章でハジけるのはお約束。舞曲風コンブリオ、しかも8分の12拍子との贅沢。***** 初見で弾いといてウンチク垂れるのもナンですが、練習すれば絶対に弾けるはずの曲。技術的にも勉強になります。勘違いしてさらってきた作品44-2よりはずっと弾きやすい。 メンデルスゾーン特有の高貴なる叙情性がところどころに見え隠れはするものの、基本的には楽しく弾いたもん勝ち。一応、練習は無事終了。 マルディはご自分のレッスンに備えて来月のカルテット合わせでも引き続きこの曲を練習したがってましたが、エレンと僕の主張により次回の練習では作品44-2のほうをやることに強引に合意。せっかくヤミ練してきたわけだし、敗者復活を目論んでます。 さて、最後に、本日のプチ発見。「メンデルスゾーンは出だしが唐突。」 3拍ぐらい和音をうわぁ~んと鳴らして、いきなり旋律が始まる曲が多いように思います。「前奏」だの「序奏」だのと呼ぶにはあまりには短すぎて。 ↓作品44-1の出だし(3拍) ↓作品44-2の出だし(3拍) ↓弦楽八重奏曲の出だし(1拍半) ↓バイオリン協奏曲の出だし(3拍) ちなみに、ピアノ三重奏曲1番のように、全く序奏/助走がないものもあれば、結婚行進曲(♪ドドドドー、ドドドドー)のように、4小節もの「ちゃんとした」序奏があるものもあります。
Jun 11, 2008
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「泣きっ面に蜂」 カルテットの練習をした。自分 (vn1)、マリリー (vn2)、エレン (va)、マルディ (vc) というメンツ。 このK590はモーツァルトの書いた最後の四重奏曲。つまり、もしかして最高傑作なのかも?と、過度に期待して挑戦したわけだけれども、その割にイマイチ。 ただ、彼のカルテットのなかでは一、二を争うほど難しいのは事実。なんか損した感じ。 ベートーベンのような険しさをも匂わせ、ところどころに憂いさえ漂っている。モーツァルトとベートーベンの最後の四重奏曲がともにヘ長調というのも単なる偶然か。*****1楽章: 彼自身のクラリネット五重奏曲を彷彿とさせる難度。楽器の受け渡しや上昇/下降のフレーズとか。冒頭の二分音符を弓をアップで始めるかダウンで始めるかで悩んでしまうとこまで似てる。 曲の終わり方がどうも気に入らない。何度も繰り返して合わせてみたけど、結局納得いく弾き方はできなかった。尻切れトンボ的。2楽章: アンダンテなのかアレグレットなのか不明。この楽章もあんまり遅めに弾かないほうがいい。平和なハ長調音楽を、8分の6拍子で表現するってのも渋い。冒頭の弓づかいで再び大討論。3楽章: メヌエット。途中、ドキッとする不協和音が出てきて、かっこよい。4楽章: 難しい……。ハイドンみたいに快活に弾かなきゃ全く意味のない曲なのに、音の粒を揃えるのに手こずる。ファーストだけじゃなく、四者それぞれに難所が廻ってくるのは公平でよろしいんではないかと。 四人で泣きそうな顔をしながら、コ難しい半音階だの装飾音符だのトリルだのと格闘。 細かく小刻みに動いたり、かと思ったらフェルマータで「ひと休み」するとこもあって、ブーンと蜂が飛んでるようにも聞こえる。低音のうなり音もあるし。***** 結論。すごく変な曲。収まりの悪い転調攻撃とか唐突の和音進行とか。なんかの音が抜けている、あるいは余計な音が入ってるような気がして落ち着かない。モーツァルト特有の爽快感を演出しにくい。 僕ら四人の意見が珍しく一致。封印ご決定。 天性の才能にまかせて筆を進めたというより、むしろ、悩みながら、考え抜いて、苦し紛れに、強引に完成させた曲? ウォルフィー最後のカルテットがこれでいいのかとさえ思ってしまう。 彼のカルテットに目覚めて20年、この「最後の曲」に自分が挑戦する日が来たなんて感無量だし、それだけで涙モノ。でも、好きか嫌いかと問われたら、おそらく僕は「嫌い」と答えてしまうのではないかと。 ニューヨークの鉄道駅構内にある「蜂の巣」シャンデリア。
Jun 11, 2008
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現在、強烈な熱波がこちらアメリカ北東部地域に押し寄せており。 摂氏だと35度近くでしょうか、今日はこの暑さのなか、カーリーさんと共にニューヨーク市内をぶらぶら。 英国出身の彼女は、今まで経験したなかで一番暑いかも、などと早速のたまってます。 日本ほどではありませんが、妙に湿気があって酷暑。 でも、まだ六月なわけだし、これ以上の暑さになる日だって今後あるはず。せっかくですし、僕らは自虐的にこの暑さを満喫することにいたしました。 超高層ビルの屋上に登って摩天楼を見下ろしたり、 スタテン島に行く船に乗って潮風にあたったり、 今年建立125周年を迎えるブルックリン橋を徒歩で渡ってみたり、 ……でも結局は、冷房の効いたパブでビールを呑みながら、巨大スクリーンで欧州サッカー観戦を楽しんだのでありました。 こちらは梅雨もないので、いよいよ夏本番。今年はなんか猛暑になりそうな予感がします。 ←童心に帰って水と戯れてるカーリーさん。
Jun 8, 2008
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「そして誰もが主人公」 いい映画だとは思うものの、なぜか不満。 ニューヨークを舞台にしてて、音楽ネタも絡んでて、滞米ガイジンさんたちが描写されてて……、なんか自分と身近な題材なような気がして勝手に期待しすぎてしまった。 妻に先立たれた初老の大学教授。クラシックピアノに挑戦したりして第二の人生を踏み出そうと努めてる彼が、誠実な不法移民と出会い、さらに民族音楽(太鼓)に触れることで、知らず知らずのうちに新たな自分を見出していく。 登場人物は四人全員とも好演。主演のリチャード・ジェンキンス以外の三人は不法移民役(中東/アフリカ)。 www.thevisitorfilm.com 誰が誰に対する「ビジター」なのかを考えながら観るとなかなか楽しめる映画。人のつながりって、もともとは自分が誰かにとって、あるいは誰かが自分にとって「お客」なわけだし。 アメリカという国に押し寄せる移民の総称としてビジターと言ってるのかも。入国管理局的に言えばエイリアン? アメリカ映画に特有の「勝ち組の余裕」を感じた。移民のことを描いていながらも、その視線は当然アメリカ寄り。「祖国を捨ててまでもアメリカに住みつこうとする健気なガイジンさんたち、ご苦労さま」みたいな視点。 僕の周りにも合法/違法問わず移民はいっぱいいる。 各人にいろんな事情があるみたい。同じガイジン同士、仲良くさせてもらってるけど、僕の場合、祖国はもともと豊かで平和な経済大国。別にアメリカ様に「豊かな暮らし」だの「アメリカンドリーム」だのを求めてやってきたわけぢゃない。っつーか、「イヤになったらいつだって離米してやる」的な横柄な態度なワタクシ(笑)。 そんな、アメリカ寄りでもなければ不法滞在者寄りでもない自分としては、どちらにも感情移入できず、特に映画後半は観てて辛かった。 こてこてのアメリカ人と一緒に観たのだけれど、彼らの鑑賞後の評論だのウンチクを聞くのも辛かった。あんまり利害関係のない人からすれば、なかなかの佳作と評価するに違いなく。 日本でこの映画が公開されるかは不明。地味すぎ。たぶん配給されないかも。 いい歳こいた大人が、若者に鼓舞されて自分探しに目覚める映画って、最近多い。 このトム・マッカーシーという監督は、ほかに「ステーション・エージェント The Station Agent」とかいう映画を作ってる人。
Jun 7, 2008
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英語で何て言うの?シリーズ音楽用語編、最終回。弓(ボウ bow) 弓先の部分をティップ tip って呼ぶのはいいとして、弓元のことはフロッグ frog(蛙)と言うのです。ドイツ語でもフロッシュ frosch? 厳密には弓の毛を収納する部分のことを指すようですが、元弓で弾く奏法を言うときも「フロッグで弾け」。 かかと heel という表現もアリかも。 それにしても、どうしてよりによって蛙なんでしょうか? 以下、僕の勝手な推測。1.元弓で強引にこすって弾くとゲロゲロと蛙の鳴くような音がするから。2.弓を持つ右手の指のカタチが蛙が座ってる姿のようにも見えるから。3.円い留め金が蛙の目のように見えるから。4.弓職人はフランス人が多く、フランス人はもともと「蛙」と蔑称で呼ばれてるから。 ……真相はいかに。松ヤニ レジン resin(樹脂)と間違えやすいのですが、ロジン rosin が正しい。ロジンの原材料がレジン? ややこしー。ラッパ 日本語でラッパと言ったときに、トランペットを指す場合と、トロンボーンほかの金管楽器をも含む場合もあると思うのですが、英語だとホーン horn がそれにあたるかも。 人によってはサックスも含めてホーンと呼んだりするし。 ちなみに日本語で言うところの(車の)クラクションも、英語だと「ホーンを鳴らす honk a horn」。 ホルンと明確に言いたいときはフレンチホーン。ピアノの椅子 横に長くて、背もたれがないやつは、チェアというよりはむしろベンチと呼ばれます。 ぐるぐる廻して高さを調整する丸椅子(懐かしー)は、ストゥール stool と呼んだりもして。トナリゼーション 弦楽器だけかもしれないけれど、トナリゼーションという言葉があったように思います。 僕はこれをてっきり、弦や指が「隣り」同士のときの半音や重音の感覚を耳や指で覚えこんでしまおうという、日本語の造語/シャレだと思い込んでました。横文字で tonalisation だったとわ。セッコ 同様に日本語だとばかり思っていた表現。指揮の先生が「ここはセッコで」と言うたびに、個々の音を明確に切り離して(切個)弾くことだと思ってました。 イタリア語で「乾いた」という意味だったとわ(secco)。切個、無機的に弾くというのも、あながち間違いでもないけど。 そう言えば、辛口のイタリア白ワインをセッコって言う。ドルチェの対語。ドライ。C、D、E(音名) 最後に音名。 ドレミは英語でC、D、E。ここ英語圏では、ツェーデーエーなどとゲルマンに発音してはいけません。 調弦するときにラの音をもらおうとして Can I have A(アー)? などと口走ってしまうと、「気取りやがって」と言われるのがオチ。 特に注意が必要なのはB。ベーはフラットのシ。ビーはナチュラルのシ。 実話。いつだったか、なんかのカルテットを練習してて冷や汗をかきました。 和音がすごくかっこよく決まるとこがあって、それがバイオリンを弾いてるパトリシア嬢の内声の♭ラの音によるものだと気づいた僕は、思わず彼女に向かって口走ったのであります。I like your As!(アス→ラのフラット) 周りのみんなが一瞬固まってしまってるのに気がつきました。(アス→お尻)以上。Fine.(ファインじゃなくて)<英語でしゃべらNacht シリーズ、過去の日記> 音符編 作曲家編その1 作曲家編その2 曲名編
Jun 6, 2008
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昨日のつづき。 譜面上の記載、演奏法などの表現について、英語でしゃべらNacht。ト音記号、ヘ音記号、ハ音記号 これ、英語の場合、Gクレフ、Fクレフ、Cクレフのように音部記号そのもので呼ぶ人は実はほとんどいません。 ト音記号はトレブルクレフ treble clef、ヘ音記号はベースクレフ bass clef。 ハ音記号は、ビオラ譜に出てくる場合はアルトクレフ、チェロ譜に出てくるならテナークレフとなるようです。二拍子 これは難易度高し。英語ではカットタイム cut time と言います。イタリア語ではアラブレーヴェ alla breve。 ほかの拍子の場合は普通に、4分の3拍子 スリーフォー、8分の3拍子 スリーエイトなど。アウフタクト 日本語では弱起(じゃっき)でしたっけ? 英語ではピックアップ。たまにアップビート(裏拍)との表現もされます(強拍ダウンビートに対し)。アインザッツ、ザッツ 縦の線、またはそれを揃えるための合図? 英語で何と言うのかはわかりません。 楽章 Satz のことはムーヴメント。GP(ゲネラルパウゼ) 楽譜上で全員が休むとこは英語でもGPです。グランドポーズ(ジェネラルポーズではなく)。フーガ 英語ではヒューグ fugue。 これ、なかなか覚えられませんでした。映画「逃亡者 The Fugitive ヒュージティヴ」に絡めて覚えてて、「ヒュージュ」だと思い込んでたし。小節 バー bar と言ったり、メジャー measure と言ったり。1カッコ、2カッコ ファーストエンディング、セカンドエンディング。実音 「実音のラ」のことはコンサートエー concert A。弓を飛ばす 飛ばして弾くことをオフ・ザ・ストリング (play it) off the string と言います。 ベタ弾きはオン・ザ・ストリング。弓順で弾く そのまま交互にアップ/ダウンで弾くならアズ・イット・カムズ (play) as it comes。譜めくり ページターン page turn。譜めくりすと(譜めくらー)はページターナー pageturner。初見で弾く 単にリード(読む)、あるいはサイトリード sight-read。暗譜する メモライズ memorise。***** えーと、ほかにもネタはいろいろとあったような、なかったような。 さらにつづくかも。
Jun 5, 2008
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どの世界にもそれなりに専門用語はあるでしょうけど、音楽/オーケストラ関係の用語 in English には今でも苦労してます。 自分が普段なんとなく使ってた言葉が、実は和製英語だったりドイツ語やイタリア語だったりして、英語圏で通じないことが多々ありまして。 今回も、思いつくままに書き留めておくことにしました。■オーケストラ関連トップ奏者 日本では、弦の首席奏者のことをトップ(平たく発音)と呼ぶことが多いですが、英語でトップと言うと、たいていオモテ奏者のことを指します(上下に divisi で分かれたときに上のパートを弾くから)。下を弾く人(ウラ)はボトム。 ピアノ連弾の世界でも同様。「プリモ/セコンド」や「ファースト/セカンド」とも言うものの、僕の知る限り、トップ/ボトムという言い方が多い。 で、首席は何と言うか。プリンシパルが普通。 頭(アタマ、カシラ)を弾くという意味で、ヘッドとは言うかも。あと、ファーストチェア(一番前の席)とか。 ちなみに「主席」とは中国の国家元首。トップサイド 首席の隣つまり1プルのウラ(に座る人)。ドイツ語ではフォアシュピーラーと呼ぶようですが、英語では何と呼べばいいのか不明。アソシエートプリンシパル associate principal あるいはアシスタントプリンシパルという表現をよく聞くけど、日本語の「トップサイド」との語感とは違うし。 やっぱりファーストチェア?オモテ奏者/ウラ奏者 オモテはアウト(アウトサイド)、ウラはイン(サイド)。プルト 元来はドイツ語で譜面台を意味する言葉のようですが、英語でも同様にスタンド(譜面台)と呼びます。デスクという場合も。 例:「2プル」は、2nd stand か 2nd desk指揮台 ポーディウム podium。タクト 指揮棒。タクトシュトック Taktstock とかいうドイツ語が語源らしい。英語ではバトン。舞台上手(かみて)/下手(しもて) 英語だと逆。第1バイオリンとかが出てくるほう(下手)をライト right(右)と呼び、反対側はレフト。GP(ゲネプロ) 本番直前の通し稽古(ゲネラルプローべ)のことは英語ではドレスリハーサル。 GPと練習予定に書いてしまうと、ゲネラルパウゼ(グランドポーズ)と勘違いして「全員でお休み」しちゃったりして。トラ 人が足りないときに加わってくれる助っ人。エキストラ extra って、「余分な」人員みたいな感じで和製英語だと思ってましたが、英語でも問題ないらしい。 サブ substitute とも言います(代理、補充要員)。 コンマス代理は acting concertmaster。 ■楽器関連 コントラバスは英語ではダブルベース、チェンバロはハープシコード。 特にファゴットォ fagotto には注意。英語風に faggot って発音されると、俗語で女性的な男(オカマちゃん)のことを差別的に呼ぶ表現。英語ではバスーン bassoon。 あと、木管のことをウッドウィンド woodwinds、金管のことをブラス brass と言いますが、管楽器群を総称した言い方はよくわかりません。 とりあえず以上。(たぶん)次回につづく……。
Jun 4, 2008
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今日のニューヨークは、好天に恵まれ、とぉーっても快適な一日でした。 東南アジアから来ているワイエンさんと共に、市内をぶらぶら歩いて過ごしました。 Fulton Market Grand Central Station (Big) Apple Central Park St. Patrick's Cathedral
Jun 1, 2008
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