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友だちが所属するいろんなアマオケから、「演奏会やるから聴きに来い」メールをいただいてます。自分自身、例年秋が深まってくるとオケの本番があって慌しく過ごしてたものですが、今はどこのオケにも所属してないので、本番のない秋です。 さて、この夏、英国では「マエストロ」というテレビ番組(BBC)が放映されてました。海外の番組なので観られなかったのですが、なんとなく雑誌やネット上で気になっておりました。 クラシック音楽のことをよく知らない俳優とかお笑い芸人さんたちが、プロオケを相手に指揮業に挑む。マキシム・ベンゲーロフが審査員として登場したりもして、(一部で)話題になってた番組のようです。 僕は別に指揮をしたいという願望はないです(←人生は棒に振ってるけど)。でも、コンテストに参加してるド素人マエストリには非常に親近感を覚えました。 選曲がまたいかにも考えられてました。「火の鳥」とかの難曲ばかり。 でも基本はもちろん「運命」。この番組のおかげで英国では運命のCDがバカ売れなのだとか。 さらには、この番組の優勝者はロンドンのプロムスで何万人もの聴衆を前に演奏したのでありました。 動画 こうゆうの観ると、単純な反応ですけど、またオケで弾いてみたくなります。 そんな一朝一夕でプロムスの舞台に立ってしまうなんて現実にはありえないし、突っ込みどころも満載の番組なのですが、クラシックを上手ぁく美化して大衆の心を捉えてます。 オケって、客席で適度にバランスのとれた音楽を聴くのもいいのだけれど、オケ内部で周りの奏者の息づかいとか感じながら内声で支えたりする瞬間も楽しい。自分たちの音が最終的にはどう響いてるのかを勝手に妄想しながらも、目の前の譜面の音に責任を持つ。 いつかまたオケ活動を再開できればと夢見ております。今はちょっと時間の調整が難しいので泣く泣く封印ですが。
Oct 31, 2008
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自分、タロー氏、アニー フランス人ピアノ弾き Alexandre Tharaud のリサイタルを拝聴した。ニューヨーク中央公園 Central Park のほとり、上流階級の方々のお集いになるアッパーイースト地区の某ギャラリーにて。なにげにルノワールとかフェルメールとかが飾られてるし。 タロー氏の演奏は初めて聴いた。この人、頭いいんだろうなー、と思わせる演奏。いわゆるエスプリってやつ? 前半はラモーの新クラブサン曲集より、ト調とイ調。 後半はショパンの前奏曲全24曲。 「らもー by たろー」も良かったのだけれど、ちょぴん君のほうがやはり親近感を持って聴くことができた。あっさりめに弾かれた曲もけっこうあって、もしかしてオレにも弾けるかも、などと身分不相応なことを考えてしまう。太田胃酸以外の曲にも挑戦してみようと、無謀な野望が沸々と……。 アンコールは二曲。バッハのオルガン協奏曲BWV596の4楽章(原曲ビバルディ)と、もうひとつは、えーっと、クープラン? (←いまだにクープランとプーランクとコープランドの違いがわかんない) アンコールも含め全曲譜面を見ながら弾かれてた。 それにしても、見ためはかなり華奢で繊細な青年という印象なのに、ピアノを弾き始めると「超人」と化す。文字通りウルトラマン・タロー(笑)。 逆に、ブラームスとかゲルマン系ロマン派の協奏曲はどう弾く人なんだろうと非常に気になった。そういう意味で、勝手ながらもどかしさが残った。***** ところで、今日一緒に鑑賞した友人アニーさんはフランス語圏ベルギーのご出身。彼女のツテで、どういうわけか、開演前と終演後にタロー氏の楽屋でちゃっかりダベらせていただいた。 自分はフランス語ができないので、アニーとタロー氏の談笑に加わることはできなかったけれど、とりあえず Tharaud の発音を激しく矯正されてしまった。脳天気に「太郎」と発音してはいけないらしく。
Oct 26, 2008
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「頭痛にCédez」 なんと、ラヴェルのカルテット(1、2楽章)に挑戦した無謀な僕ら。(Vn1 自分、Vn2 ピーター、Va カリン、Vc ジャン) いやぁー、なんか禁断の世界を垣間見てしまった感じで、興奮ぎみの自分なわけで。 20世紀のフランスものに取り組むのって新鮮な感覚。今まで避けていた分野でもあったし、取り組むことに意義があると思う。 この曲を練習する前にドビュッシーをやるべき、と周りからは言われてたものの、僕らってば思いっきり見切り発車。(っていうか、ドビュッシーのは厳密には19世紀作品なはず)***** 1楽章は、秋のこの時期に合う曲調。憂いと郷愁ときどき小春日和。どことなくジャポネスクぅ。特に最後の5小節。 一方の2楽章。2拍子と3拍子の混在するピチカート部分はかっこよいものの、ややこしく拍子が変わる後半がタイヘン。奏者イジメとしか思えないし、これ。 実際、四人とも発狂してしまった。八分音符を固定させて数えるだけのことらしいけど(♪=♪)、なにがなんだか。 頭痛のタネはそれだけにあらず。 当然ながらこの曲、あちこちにフランス語での指示が散りばめられていて尻込みしてしまう。 家で独りでさらってたときから気にはなってたものの、わざわざ辞書で調べるのが面倒だったので、ちゃっかり放置。で、今日みんなと会ったら、誰も調べてきてない。 セカンドのピーターにいたっては、先代はフランス人のくせして、フランス語は全然ダメだって言うし。 知らない単語が次々と出没。 douf assez vif en dehors suivez jusqu'à la fin. 最も頻繁に出てくる単語はセデズ cédez。 フランスものにおいては、もしかして基本中の基本用語なのかもしれないけど、語感がいまいちわからず。 要するにリタルダンドみたいなもん、というのが我々の強引な結論。
Oct 26, 2008
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「まちぶせ」 今月のカルテットの練習では、ラズモ2番をそれなりに仕上げるということを目標にしてたけど、やっぱり難航。特に1楽章。(Vn1 自分、Vn2 ピーター、Va カリン、Vc ジャン) 前回の練習のときの録音を聞いたら、テンポがズルズルと遅くなっていってることに気づいたので、今日はやや速めのテンポで、容赦なく前へと進んでいくように心がけた。細かく六つに数えるのではなく大きく二つで数える。チェロのジャンさんがうまく牽引してくれた。 意外に苦戦したのは以下。一瞬のリタルダンドのあと、チェロを筆頭に、どんどん上に乗っかっていくとこ。 今、改めて譜面を見てみると、そんな難所とも思えないけど、なぜか全然合わずに苦労した。 スラーをどこで切るかとか、どれぐらいクレッシェンドするかとか、四人の意見がなかなか合致しない。テンポを落とせばうまく弾けるのに、インテンポだと合わない。 単に休みを数えながら待ってると、わずかに乗り遅れてしまう。8分の6拍子ってのがクセモノ。 何回か練習してみて、ピシッと四人が揃ったときの感動はひとしおだった。 こうゆうふうにユニゾンでフォルティシモに突入するところって、アンサンブルの醍醐味のひとつかと思う。きれいな和音が鳴り響くってのもアンサンブルの良さではあるけれども、一心不乱のオクターブ進行もなかなか萌えるわけで。追記: 大昔に東京の某アマオケでコンマスをさせてもらってたことがあって、そのときに弾いた「レオノ-レ序曲3番」(やはりベト氏)を思い出した。似たようなとこで、本番で崩壊しかけた嫌ぁな思い出がある。ファーストが口火を切って、どんどん下声部が加勢してくる難所。 例えて言うなら、走ってる路面電車に、(車掌にバレずに)飛び乗るような緊張感?
Oct 26, 2008
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「塀の外の懲りない面々」 何年も刑務所で服役していた「殺人鬼」少年Aが出所。新しい名前のもとで新たな人生を歩もうとする彼だが、過去を隠して生きていくには限界があり……。 日本でも来月から公開(公式サイト) 重い題材の映画の割には、思ったより観やすかった。役者も脚本もお見事。 舞台設定もいい。英国北部の閉ざされた世界。海辺の風景も寂しく撮られている。 シャバの世界になじもうと健気に努める元「殺人鬼」に思わず共感してしまいそうになる。彼の社会復帰を応援したくなる。 でも、少年時代に犯した罪はやっぱり許しがたい。それに、彼の知られざる過去を詮索したがる周囲の面々の気持ちもわかるし、同時に、少年Aを見つけ出そうと躍起になるメディアの対応ももっともらしい。 我々「塀の外」の人間は、どう振る舞うのが正解なのか。その問題提起に対する明確な答えは映画の中では出されない。ま、そこがいいんだけど。 ちなみに、きわめてワタクシごと、アメリカに来てから知り合った友人のなかに、恐喝かつ殺人未遂の罪を犯して投獄され、最近出所した人がいる。彼から連絡はないし、今どこに住んでるのかは周りでも誰ひとり知らない。もし彼がいきなり自分の目の前に現れたとしたら、果たして僕は以前のように、一緒に呑みに行ったりテニスや山登りを楽しむことができるだろうか。 ヤツのことはあんまり思い出さないようにしてるのに、ときどき夢に出てきてしまう。しかも殺人鬼の役で。 酒鬼薔薇少年とか、ロス疑惑の三浦和義のこととかも含め、いろんなことを漠然と思い起こしながら観た。 追記: フランスでも同様に「(元)囚人の社会復帰もの」の映画が作られたそうで、現在アメリカに上陸中(Il y a longtemps que je t'aime/I've Loved You So Long)。主演はクリスティン・スコット・トーマス!
Oct 25, 2008
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こちら北米ではかなりの有名人ジェームス・エーネス James Ehnes のリサイタルを聴いた。 「カナダ人」バイオリニストという枕詞で認識されることの多い人。確かにそう言われてみれば、カナダ人演奏家ってあんまり思い浮かばない。 この人、弾きかたもカナダ的(?)で、堅実、素朴、やや内向的。選曲からして渋めだし。 モーツァルト: ソナタK526 バッハ: 無伴奏パルティータ「シャコンヌ」 Aaron Jay Kernis: Two Movements (with Bells)-2007年の作品 R.シュトラウス: ソナタ シャコンヌを生で聴くのは何年ぶりだろう。もしかして何十年ぶり? このド派手な曲を、誠実にしっとりと弾き切った。重音が複雑に絡み合う曲ではあるものの、聴いてて最も印象に残ったのは最後のD音の透明度。ゆっくりとディミニュエンドをかけて、銀河の奥深くへと消え失せていく感じ。あの一音だけでも、聴きに来た甲斐があったと思った。 あと、最後のリヒャルトのソナタ(この曲、もしかして流行ってる?)も、エーネス氏にお似合い。サンサーンスのソナタ1番あたりも得意なんだろなと思わせる真摯な演奏。特に終楽章が良かった。若々しいのに重量感がある。 ただ正直言って、彼のソロで、フランスものとか、あるいはブラームスのソナタあたりを聴いてみたいと感じずにはいられなかった。妙な不完全燃焼感を抱きかけたところ、偶然にもアンコールでそれらをご披露。ラヴェルの「ガブリエル・フォーレの名による子守唄」とブラームスのFAEソナタ「スケルツォ」。 この人、確か今年グラミー賞獲ったはず。こうゆう地味めな奏者がきちんと評価されるのは非常によろしいことだと思う(←上から目線)。ランラン氏みたいなキャラの人だけが席捲するクラシック市場ってのもつまんないし。 同様に、ピアノのアンドリュー・アームストロング氏もいい味出してた。この人も、今後じわじわと台頭してきそうな演奏家。音の切れがいい。
Oct 23, 2008
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ピアノの稽古のために師匠のスタジオに向かうときにいつも思う。 今日のオレって、なんか身軽。鞄のなかは、譜面、帳面、鉛筆。以上。楽器を持ち運んでるはずもなく。 この感覚って、すごく新鮮。道行く人に、自分が今からピアノを弾きに行くことなど知られるはずもない。素性や予定が世間にバレずに街を歩けるプチ開放感。 一方、バイオリンを弾きに行くときは、楽器をよっこらしょと担いでるわけで、知らず知らずのうちに、私はバイオリン弾くんですよー、と街ぢゅうの人に知らしめてるみたいなもの。僕は子どもの頃からそれが妙に恥ずかしくて、むしろ自分がバイオリンを習ってることを隠しながら街を歩きたかった。 それに、楽器持ってると、外出のついでに所用をこなすのもためらわれる。いい例が思い浮かばないけど、例えば本屋に寄り道するときも、アヤシイ雑誌を立ち読みするのが気がひけるとか。←どんな雑誌だっ? 単なる自意識過剰とも言えよう。 でも、アメリカで生活してると、楽器を持っての街歩きはますます煩わしい。やたらと他人に馴れ馴れしくするアメリカ人、平気で声をかけてくる。「Excuse me, キミ、その背負ってるの、バイオリンでしょ?」 それだけならまだいい。下手すると「まぁ、うちの甥もバイオリンやるのよー」みたいなマダムにつかまって延々と自慢話を聞かされたり。もちろんご丁寧に写真まで見せてくださる。 僕はアジア人だから、「キミ、もしかして、ヨーヨー・マの弟子?」とかよくわかんないお褒めの言葉をいただいたこともあった。
Oct 21, 2008
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こちらアメリカでは大統領選挙の話で盛り上がってます。いよいよ佳境。 候補者らは、この一年、広い国土を隈なく廻って投票を呼びかけており、うちの近所にも出没なさってました。 四年に一度のお祭りみたいなもんでもあります。Tシャツなんかも売られるし、結構みんな楽しんでるご様子。 それに、ご自分の車にステッカー貼ったり、家の前に看板を掲げたりして、(聞いてもいないのに)投票の意思表示。Eメールの署名欄に「私は○×氏を支持します」と入れちゃう人もいて、そこまでやるかという感じ。 選挙権のないガイジンの僕に向かって、お前はどっちに投票する気なんだ?と激しく詰め寄る輩も多いです。後援団体からの電話やメール攻撃に多少辟易しながらも、一応は興味深く傍観している自分であります。 投票日は11月4日火曜日。伝統的にアメリカでは投票日が火曜なのですが、これ、ちょっと調べてみたら理由があって、開拓時代の風習にさかのぼるらしいです。日曜日はキリスト教の安息日なのでおとなしくしていて、月曜日は投票所のある町へ(馬車とかで)移動する日。よって万人が投票できる日は火曜ということになるらしく。(トリビア)
Oct 19, 2008
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こないだのイタリア訪問中に、「カラヤン展」なるものを見る機会に恵まれました。 ミラノのスカラ座内の展示場にて 在りし日の氏の映像、特にリハーサルの様子は興味深く拝見しました。ユーモアを交えつつも厳しく楽団員に指示を出す彼の眼差しにはカリスマ性がプンプン。***** 指揮者になりたがる人は多いようです。 既に器楽奏者として成功してる人でさえ、協奏曲の弾き振りはもちろん、指揮業を掛け持ちしたり、完全に指揮に転向したりする例もいくつかあります。 アンドレ・プレビン、アシュケナージ、バレンボイムなどピアノ出身者が真っ先に思い浮かびますが、マキシム・ベンゲーロフや、最近ではニコライ・ズナイダーなど、バイオリン出身の指揮者の今後も注目されるところ。***** さて、良い指揮者ってどういう人のことを言うのでしょう。 アマチュアオケの場合、必ずしも全ての練習や本番でプロの方をお招きするわけにもいかず、「なんちゃって指揮者」が登壇します。僕も今までにいろんな人の棒で演奏する機会がありました。 以下に、個人的に思う理想の指揮者について勝手気ままに述べさせていただきたく。(ぶっちゃけた話、あんまり音楽的なことではないのですが。)■真横から見ても拍がわかる 180度、どっから見ても拍がわかるように振ってくれるとありがたいです。 第1バイオリン客席側最後列オモテで弾くときなど、指揮者を遠くから、しかも真横から見ることになるので、水平方向に遠近感のない拍の出し方をされると見失ってしまうことがあります。■協奏曲のカデンツァ明けの入りを明確に出してくれる これ、細かいとこですが意外な落とし穴。曲にもよるけど、やはり棒が頼り。 実際、本番直前のゲネプロで慌ててソリストと一緒に練習することもあるし、そもそもリハではカデンツァが省略されることもあるから、本番はとってもスリリング。緊張のあまり、カデンツァが終わるずーっと前から楽器を構えちゃったりします。■ビオラやセカンドを冷遇しない ビオラとチェロが同じことを弾いてるときに、チェロのほうだけを向いて振る指揮者は多いです。「チェロの皆さん、そこ大切ですのでよろしく」みたいな指示を出して、ビオラをマル無視なさる。 同様に、バイオリン全員がユニゾンしてるときも、セカンドを無視して「ファーストの皆さん」と指示を出す指揮者、あるいは、ファーストとセカンドが違うことを弾いてるのに、ファーストのやってることを指して「バイオリンの皆さん」と指示を出したり。←いちいち気にしてるのってオレだけ? 余計な突っ込みはさておき、一番困るのは、約束してないことを本番でいきなりやっちゃう指揮者でしょうか。打ち合わせしてないのにアタッカで次の楽章に入ったり。 左手に棒を持つ指揮者も僕は苦手です。 あと、1プルトに座らされてしまった場合など、指揮者の汗やツバが頭上から降りかかってくることがあります。ま、これは生理現象ですから文句は言えませんが。
Oct 18, 2008
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しばらく海外に行ってたもんで、前回の稽古以来ピアノを触る時間がほとんどなかったのは事実。かといってそれを言い訳に稽古そのものをサボるわけにもいかず、とりあえず師匠のもとへと足を運ぶ。 今日もいろんなことを学んだ(ような気がする)。ジャズの奥深さにはただただ圧倒されるばかりで、やはり頭の中が混乱中。時差ボケとか言ってボーっとしてる場合ぢゃないし。1)コード進行 前回教わったブルースのコード進行を、実際の音源に合わせて弾いてみる。今日特に指導されたのは、例えばB♭7からE♭7に移るときは、四度上とか五度下に大げさに飛ぶのではなく、構成音を上手に上下に動かして、最小限で動くということ。 これ、頭で考えながらゆっくりとコードを変えることはできても、瞬時にやれるように慣れるまでにはかなりの歳月が必要かと思われる。師匠曰く、少なくとも十年……?2)即興演奏 後半は即興の練習。二小節ごとに、旋律、即興、旋律、即興ということを繰り返していくという訓練。 とりあえず何の知識もなしに、それこそほんとに「適当に」弾かせてもらった。で、師匠の分析が入る。「拍に正確に弾くあたりは、いかにもクラシック音楽でお育ちになったご様子」との微妙なコメント。ジャズでは、ちょっと遅らせて、たどたどしく弾くほうが「らしく」なるとのこと。前のめりになったりするのも可。引きずったりとか。 練習法としては、モーツァルトのソナタ、あるいはハノン教本などを、わざとリズムを崩して(スイングしたりして)弾く。しかし、決して我を失ってテンポを逸脱してはいけない。実際のライブなどでは、ドラムスのハイハットシンバル音とかを頼りにしてテンポを保つように心がけるらしい。<次回までの宿題> 現実的には、ほんとに「適当に」弾くわけにもいかないので、即興演奏のコツをひとつ伝授いただいた。ずばりリディア旋法。 次回の稽古までに、Lydian Dominant Scale の音だけを使用して右手で即興できるようにしておくこと、との宿題が出された。それ以外の音は極力使わないようにする。 リディア音階って何なのか、勉強しておかないと。***** それにしても、即興って難しい。「自由に」とか「感じるままに」弾けって言われてても、ますます混乱してしまうだけだし。 去年ブロードウェイで観たミュージカル「コーラスライン」のなかに、「ナッシング」という曲があったのを思い出した。 もっと心で感じるままに自己表現せよ、と言われても、そもそも何にも感じないから表現できない。もどかしいし、口惜しい。まさにそんな心境か。
Oct 15, 2008
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イタリアを訪ねるのはこれで二回め。前回行ったローマとシチリアに比べ、やはり北のほうが少しアクセクしてるような。 今回学んだことはいくつかあって、その一つが「イタリア人とサッカーの話をしてはいけない」ということ。彼らの多くにとってサッカーは単なる趣味とか娯楽というものではなく、人生そのもの。語り始めたら最後、もう誰にも止めることができません。目つきが変わってコワイです。 サッカーに限らず、愛だの恋だの、あるいは車やファッション、マンマの手料理とか、彼らにとっては全てが生きがい。大げさなまでに没頭してます。 イタリア人って、いい加減でお調子者という印象があったので、こんなにマメで真摯な民族だったのには正直、驚きました。おそるべし国イタリア。 建築物が最たる例でしょうか。誰も気づかないような細かいとこにまで豪華な装飾を施してたりします。気の遠くなるような作業だったに違いなく。 町の教会/聖堂だけでなく、やはり劇場(テアトロ)も見逃せません。公開されていない町も多いのですが、支配人と交渉して強引に見物させてもらったところもありました。 やっぱりイタリアは凄いです。イタリア人も凄い。 一度きりの人生、つべこべ言わず楽しんだもん勝ち、ということを彼らに見せつけられてます。
Oct 12, 2008
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北イタリアの湖水地方と呼ばれる辺りに来ています。 スイスとの国境もすぐ目の前。実のところ、今朝は早起きしてスイスに一瞬だけ足を踏み入れてきました。通貨の違いとか入国/出国管理の大げさなとことか、スイスがEU国ではないことを実感して帰ってきました。 さて、今回のイタリア訪問中に、宗教と音楽との関連性というのを何かと意識しています。 西洋クラシック音楽というのは、キリスト教の知識や信仰があるとずっと理解しやすくなります。薄々感じてたし耳が痛くもあるのですが、信者でない自分にとって、それは今まで敢えて目を背けていたことでもあり。 コモ湖のほとりにある小さな教会で無料の演奏会が開かれてたので覗いてきました。聖母に捧げる何とかという趣旨で、宗教色の非常に強いもの。夜の9時開始で1時間半、休憩なし。不思議な演奏会でした。 独唱、混声合唱(聖歌隊)、弦楽四重奏、チェンバロ、パイプオルガン、そして「語り部」。彼らがいろんな組み合わせでアカペラや室内楽曲をどんどん演奏していきます。バロックが中心かと思いきや、ギヨーム・ルクーとかアルヴォ・ペルトなども演奏されてました。 イタリア語はよくわかんないし、何の演奏会だったのか真相は未だに謎なのですが、神の前で奏される音楽には癒されます。激しく汚れまくった我が心の浄化に一役買ったのでありました。
Oct 10, 2008
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クレモナに来ております。 いつかは訪ねてみたい、そう十代の頃から強く願ってた自分でありましたが、その夢がやっと実現。感無量。 市内にある博物館では、ガラス箱内に展示されているストラディバリウス、アマティ、ガルネリなどの高価なバイオリンを前に、緊張のあまり思わず失神しそうになりました。 この地で弦楽器職人をしている知人がいるので、彼(マエストロ)を強引に訪ね、おかげで実り多い滞在となってます。 工房やご自宅にお邪魔し、何台ものバイオリンを試奏させていただいただきました。それだけじゃなく、町の歌劇場にちゃっかり潜入、ホールの響き具合を確認しながら弾かせてもらったりもして、恐縮かつ感激であります。 あと、偶然にもこの時期この地で開催されていた弦楽器商人の集い、クレモナフィエーレ国際展示会「モンドムジカ」にも行ってきました。 多岐に渡る出展者のなかでも、例の高級ケースメーカー「ムサフィア」の社長さんとお話しすることができました。超軽量ケース「ウルトラレジェッロ」、思ったよりは軽くなかったものの(笑)、内装も外装も質感や強度に一切の妥協を許さず、わざわざクレモナに拠点を置いている彼のこだわりを強く感じました。 さて、今日はマエストロ氏らと共に、欧州で最も高い鐘楼と言われるトラッツォ(塔)に登頂してみました。なんとかてっぺんに到達。汗だくでクレモナ市街を見下ろしながら、「お金で買えない価値」ということをなぜか考えていました。 クレモナの職人さんたちの信念や執念、そして「匠」の世界を創り出す感性と細かさは、日本の職人さんのそれとも重なるとこが多いように思いました。
Oct 7, 2008
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夕暮れのニューヨーク上空。ハドソン川やセントラルパークを見下ろしているうち、夜は一気に暮れていきました。深い眠りへのいざない。 目を覚ますと、眼下にはスイスアルプスの雪山が見え、かと思うと景色は一転、ロンバルディアの大平原が果てなく広がっています。 いま、北イタリアを訪ねております。なかなかいい季節です。 さっそくミラノ在住の仕事仲間と昼食の約束が入っていたものの、見事にドタキャンされ出鼻をくじかれてしまいました。 気を取り直し、既に日本からイタリア入りしている親戚と合流し、我々はクレモナへ移動。 イタリア珍道中、なにが起こるのでしょうか。
Oct 5, 2008
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