山田維史の遊卵画廊

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☆Tadami Yamada's Paintings 新アダムとイヴの誕生2


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☆Tadami Yamada's Part6 児童書その他の挿画


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Tadami Yamada's monochrome cuts -#1


Tadami Yamada's monochrome cuts -#2


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■Yamada's Article(2)ユングの風景画


■Yamada's Article(3)画家ムンクの去勢不安


■Yamada's Article(4)夢幻能と白山信仰


■Yamada's Article (5) 城と牢獄の論理構造


■Yamada's Article(6)ムンク『叫び』の設計と無意識


■Yamada's Article (7) 病める貝の真珠


■Yamada's English Article (8) 能の時空間の現代性


■Yamada's Article (9)『さゝめごと』に現われた十識について


■Yamada's Article(10)狐信仰とそのイコノグラフィー


■Yamada's Article (11) 江戸の「松風」私論


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Oct 1, 2014
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カテゴリ: 日常雑感
 東海道新幹線「ひかり1号」が1964年10月1日午前6時に新大阪駅に向かって東京駅を出発してから今日でちょうど50年。その日と同時刻に東京駅では式典がおこなわれたようだ。

 私はいわゆる「鉄ちゃん」ではないので、新幹線が日本経済に多大な効果をもたらし(建設費3000億円ー当時ーだったが、開業後1年間の収益が2500億円というから、その経済効果は推して知るべしだ)、日本国内がきわめて狭くなったという「実感」以外に特別の感慨はない。しかしながら、新幹線開業から9日後の10月10日には東京オリンピックが開催され、またこの年の4月に私は大学に入学した。東京都民となって50年というわけだ。

 実は、この日記を書く前に、50年前、19歳になったばかりの私は、新幹線開業の当日何をしていたのだろうと、当時の日記を見てみた(資料箱に整理してある)。
 それによると、1964年10月1日、東京オリンピックを記念して東京国立博物館で開催された「日本古美術展」を観に出かけていた。そしてオリンピック開催の翌日10月11日にも再び同展を観に行っていた。この時の図録も残ってい、その表紙裏扉に、たしかに2枚の入場チケットを貼付け、日付を記している。
  • File0411.jpg
  • File0412.jpg


 以下に1964年10月1日と11日の日記の一部を書き写してみよう。

【1964年10月1日】
 ○ 午後三時より、国立博物館へ 日本古美術展を観る。
 法輪寺虚空蔵菩薩立像は極めて印象深し。「酒買い観音」の異名があることは知っている。その異名の如く、気軽にふいと現れたような印象を受ける。側面から観る衣の具合は非常に美しい。
 六波羅密寺空也上人立像はあまりにも有名であるが、実物を観ての印象は、悲壮。水晶を嵌めた眼は、あたかも涙を流すごとくである。そして痩せた、鎖骨が露に見える身躯。首からさげた鉦さえもいかにもあはれである。これこそ、この姿こそ、或いは欣求浄土、「南無阿弥陀仏」を唱える真の姿なのかも知れぬ。私が悲壮と見た程に、彼の精神は激しく炎上していたのかもしれない。今こうして、そのことを思う時、何か、自分にも分からぬが渾沌として胸の中にわき返ってくるものがある。
 この展覧会へは、日を改めて再び行ってみようと思う。そして気に入った物をじっくり見てくるのは、いいだろう。

【1964年10月11日】
 午後より再度古美術展を観る。ついで五時より日本橋白木屋(註;1967年、東急百貨店日本橋店と改称)にて浮世絵展を観る。

 埴輪ひざまづく男 茨城県西茨城郡岩瀬町出土
  目といい、口といい、きりりと引きしまって、胸をそらし尊敬と畏怖とを持って緊張した様は、実に見事に表現されていて美しい。ドラマが在る。覚悟の表情を知る。
  目録は次のように記している。「盛装男子で、角と耳のある偽装の帽子をつけたところが珍しく、すわって演技する姿を写実的に表現した稀有の遺例。」

 埴輪農夫 群馬県佐波郡赤堀村出土
  おおらかな、なんとおおらかな豊かな心の現れであるか。そして豊かな風土の現れであるか。僕は畑々の穀物の緑を見、そして黄色い宝石のような溢れる光と山々と、そして人達の笑声と集う歌声を聞く。或いは犬や鳥の鳴くを聞く。
  この不思議なほど温かい表情がこの時代の、人々の、生活の自然を表しているのか。
  僕は考える。現在の近代社会における農民の生活は? 僕は考えて困惑せざるを得ない。あの僕の知っている農家の奇妙な構造を見よ!

 -----以下、日記は現実の或る農家の現状をおりまぜての考察を書いているが、ここでは省略する。

 50年前の日記はオリンピック開催当日のことは書いているが、東海道新幹線開通についてはどこにも記述がない。当時の私にはとんと関心外だったのだろう。しかし古美術展の上記の立像については、その展示の様子までありありと今目前に影像を憶い浮かべることができる。しかもそれは、「えっ、あれからもう50年も経ったのか?」と自問するほど鮮明に。





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Last updated  Oct 2, 2014 05:10:17 AM
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AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@ 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに) ≪…【ヴィークル】…≫の用語が、[ 実務と…
山田維史@ Re:[言葉の量化]と[数の言葉の量化](08/21) ヒフミヨは天岩戸の祝詞かなさんへ 書き込…
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな@ [言葉の量化]と[数の言葉の量化] 「初めて語られた科学と生命と言語の秘密…
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