山田維史の遊卵画廊

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☆Tadami Yamada's Paintings 新アダムとイヴの誕生2


☆Tadami Yamada's Paintings 無量寿経シリーズ


☆Tadami Yamada's Paintings「私は美しい」シリーズ


☆Tadami Yamada's Paintings りんご充満空間シリーズ


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☆Tadami Yamada's 光瀬龍、宇能鴻一郎、泡坂妻夫、志水辰夫他カバー


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☆Tadami Yamada's Part6 児童書その他の挿画


☆Tadami Yamada's Part7 『心霊術入門』その他


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☆Tadami Yamada's Part9 初期雑誌挿画


☆Tadami Yamada's ドラキュラ叢書『ジャンビー』挿画


☆Tadami Yamada's ドラキュラ叢書『幽霊狩人カーナッキ』


Tadami Yamada's monochrome cuts -#1


Tadami Yamada's monochrome cuts -#2


■Yamada's Article(1)卵形の象徴と図像


■Yamada's Article(2)ユングの風景画


■Yamada's Article(3)画家ムンクの去勢不安


■Yamada's Article(4)夢幻能と白山信仰


■Yamada's Article (5) 城と牢獄の論理構造


■Yamada's Article(6)ムンク『叫び』の設計と無意識


■Yamada's Article (7) 病める貝の真珠


■Yamada's English Article (8) 能の時空間の現代性


■Yamada's Article (9)『さゝめごと』に現われた十識について


■Yamada's Article(10)狐信仰とそのイコノグラフィー


■Yamada's Article (11) 江戸の「松風」私論


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Dec 3, 2014
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カテゴリ: 博物学・歴史
 2012年にイングランド中部のレスター大学遺跡調査チームによって発掘された15世紀のイングランド王リチャード3世の遺骨に関する研究は、その後もいよいよ深化しているようだ。
 この件については、私は数度にわたってこのブログに書いて来たが(ページ左のArchivesのカテゴリ「博物学・歴史」をご覧ください)、きょう、CNN.co.jpは、遺骨から採取したDNAから、リチャード3世が金髪で青い瞳だったと推測される発表があったと報じている。

 ロンドンの肖像画美術館【後註】が所蔵する画像をはじめ、リチャード3世の肖像画は数点ある。いずれも直に描いたものではなく、想像によるものだ。それらは、どうやらシェイクスピアの戯曲「リチャード3世」に影響されること少なくないようで、いわゆる残忍、冷酷なイメージとなっている。
 画家である私にとって興味深いのは、髪の色がどの絵もみな暗い栗色か、ほとんど黒に近く、金髪は1点もない。そこに、欧米文化、特に 'royal' をめぐっては金髪を最上位に置く、したがって「悪」のイメージとしてのリチャード3世の髪の色を黒っぽく描いたことに、一種の「偏見」が透けて見えるような気がすると言ったなら、それこそ私の穿ちすぎだろうか。

 尤も、王統(royal family tree)が、本当に混じりけなく受け継がれてきたとすれば、なにも「偏見」と言わなくとも、遙か時間の彼方の金髪の遺伝子が縷々子孫に伝わっているかもしれない。そうだとしても、DNAミトコンドリアが子孫に伝わるのは女性のミトコンドリアだけで、男性の遺伝子は絶滅してゆく。世界中にまたがる同一ミトコンドリアの伝播追跡調査によって明らかになったことである。
(このブログの読者諸氏よ、あなたがたご夫婦の遺伝子は、女のお子さんのみによって受け継がれてゆくのです。女性のミトコンドリアを過去に遡ってゆくと、やがて数万年前のアフリカの大地にいた「イヴ」にたどりつくことができます)
 ---というわけで、万世一系の王統など言うのは、人類の最も愚かな幻想のひとつと言ってよかろう。そのために、あるときは血みどろの殺戮がおこなわれていたのであり、リチャード3世の物語は、まさにその殺戮の歴史の物語である。

 さて、リチャード3世の実像が金髪碧眼と判明したからといって、シェイクスピア「リチャード3世」の上演にあたって、今後、俳優達が役作りのうえで何か変化があるとは思えないが、レスター大学の研究から更なる新事実が判明するかどうか、私としては興味がつきない。世界の歴史学がどんどん進化している。まさに「空想から科学へ」だ。いつまでも空想に固執して愛国者を気取る歴史学者は、どこの誰だい!



【註】
 各国に肖像美術館がある。自国の偉人のみならず世界の偉人(歴史がそれを覆すこともあるが)の人間性を、画家の洞察によって知ろうということだろう。いわば人間学のための美術館だ。
 肖像美術館のもうひとつのバージョンと言ってよいだろうが、アメリカのプリンストン大学図書館のローレンス・ハットン・コレクションは、ライフ・マスクとデス・マスクの104点にのぼる貴重なコレクションである。肖像画にしろライフ/デス・マスクにしろ、日本にはこのようなまとまった収集は「美術館」としてはない。これもまた文化の相違、人間をいかにすれば総体的に理解できるかという、人間学が根底にあるかないかに関わっている。





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Last updated  Dec 11, 2014 01:44:07 PM
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AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@ 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに) ≪…【ヴィークル】…≫の用語が、[ 実務と…
山田維史@ Re:[言葉の量化]と[数の言葉の量化](08/21) ヒフミヨは天岩戸の祝詞かなさんへ 書き込…
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな@ [言葉の量化]と[数の言葉の量化] 「初めて語られた科学と生命と言語の秘密…
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