ロジャー・コーマン氏は"The King of quickies", メイン・プログラムと抱き合わせで上映されるいわゆる「B級映画の巨匠」と言われた。プロデュース作品は300本以上になる。エドガー・アラン・ポーの小説を映画化した功績は忘れてはならないだろう。1955年の"The Day the World Ended" (AIP;アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ製作)は、撮影スタッフも出演俳優も少人数、上映時間60分、公開期間10日間というスケジュールであったが、ほとんど無名に近かったモンスター役の俳優も、制作会社も、ロジャー・コーマンの未来も変えてしまった。撮影に使用したセットは、すぐさま次の作品に転用された。スタッフがわずか3人だけのときもあった。しかし彼の作った映画は、ロジャー・コーマンを知らなかった若者を引きつけ、制作会社AIPは観客領域を拡大した。 もちろん彼がプロデュースし監督した作品は、現在、DVD等で観ることができる。 "The Vampire" (1957, Germany)、"Hoiuse of Usher" (1963, AIP)、"Masque of the Red Death" (1964, AIP)、"DR. Goldfoot and the Bikiini Machine" (1964, AIP)