陽炎の向こう側             浅井 キラリ

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あなたへ  あなたの瞳に 


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あなたへ  あなたの選んだ道


あなたへ  あなたの胸に


あなたへ  どうして


あなたへ  あの街


あなたへ  幸せ?


あなたへ  久しぶりの声


あなたへ  あなたの名前  


あなたへ  aitai


あなたへ  冬の空


あなたへ  東京の空


2009/02/16
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カテゴリ: カテゴリ未分類



「理彩、理彩、おい、理彩、大丈夫か?」

「あ、あなた?」

「うなされていたよ。何か、悪い夢でも見たのか?汗をこんなにかいて。」

「え?私、うなされていた?夢?えぇぇ・・・・・。」

理彩は、夢で、あの浅草の細い道を入っていった所にある古い町並みを彷徨っている夢を見ていた。でも、雅史には、言えなかった。

「大丈夫か?今、タオルを持ってくるよ。」

理彩は、雅史が作ってくれたお粥を数口食べて、そのまま眠ってしまったのだった。

『夢にまで見てしまうなんて。まるで同じ町だったわ。そして、あの家。』

外から、風がゴーゴー唸る音が聞こえてくる。

『すごい風。昼間はあんなにいいお天気だったのに。そう言えば、お父さんとお母さんのお通夜の夜もこんな風の強い日だったわ。雲の間から満月が見え隠れしていたっけ。』

「風の音が嫌・・・。」

タオルを持って、雅史が寝室に入ってきた。

「どうした?」

理彩は、両手で自分の体を堅く抱きしめていた。

「理彩?」

「あなた、風の音が・・・。」

「すごい風だな。」

「風の音が。」

「理彩。」

雅史は、怯えるような理彩を抱きしめた。

「大丈夫だよ。」

「あなた。」

理彩は、風の音を聞きながら、あの町をまた思い出していた。

理彩は、それから3日間ほとんどベッドの中で過ごしていた。

うつうつとしながら、あの町の中を彷徨っていたのだった。

そして、あの家の玄関の前まで行っては、しばらく立ちすくみ、その場を離れては、また戻る。

夢の中で、何度となく同じことを繰り返していた。


「余り無理するなよ。ゆっくりしていればいいよ。今日も早く帰ってきて、夕飯の準備は、するから。」

「ありがとう、あなた。ごめんなさいね。大変な思いさせちゃって。」

「何言っているんだよ。大変なんかじゃないよ。理彩の方が大変じゃないか。雄太、遅れるぞ。早く用意しろ。」

「分かったよ。」

「じゃあ、行ってくるね。」

「おかあさん、行ってきます。」

理彩は、二人を見送った後、一人で、トーストとコーヒーの軽い朝食を摂った。

『今日もいいお天気ね。暑くなるのかしら。』

安定剤の副作用か、ふらつきがひどくなっていた。

食事が終わって、一人、ソファーに座り、狭い庭に咲いているラベンダーの花やチューリップをぼんやりと眺めていた。

『そう言えば、町の家にもチューリップの植木鉢が沢山並べられていたわ。』

どうしてもあの町が理彩の頭から離れなかった。





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最終更新日  2009/02/16 12:03:11 PM
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