陽炎の向こう側             浅井 キラリ

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あなたへ  あなたの瞳に 


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あなたへ  あなたの選んだ道


あなたへ  あなたの胸に


あなたへ  どうして


あなたへ  あの街


あなたへ  幸せ?


あなたへ  久しぶりの声


あなたへ  あなたの名前  


あなたへ  aitai


あなたへ  冬の空


あなたへ  東京の空


2009/02/17
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カテゴリ: カテゴリ未分類



翌日、理彩のふらつきは少し軽くなってきた。

「少しよくなったからと言って、無理しちゃだめだよ。」

「雄太、ありがとう。気をつけてね。」

「本当だぞ、理彩。雄太の言うとおり、無理しちゃだめだぞ。今日も、ゆっくりしているんだぞ。早く帰るから。」

「わかったわ。ありがとう。」

「ここでいいよ。玄関は、鍵を閉めておくから。」

「うん。じゃあ、二人とも気をつけてね。」

理彩は、リビングの窓のカーテンを開けた。

「今日もいいお天気ね。そう言えば、世田谷の家の庭のチューリップも咲いたかしら。お水も上げていないから枯れてしまったかも知れないわね。お母さんが育てていたバラもどうしたかしら。明日、連れて行ってもらおうかな。」

土曜日の午後、雅史の運転で、理彩の実家に親子三人で出かけた。

両親の葬儀の後、雅史と雅史の両親が理彩の実家の後片付けをした。理彩の母親は、綺麗付きだったので、部屋の中は年末に二人で大掃除をしたらしく綺麗に片付けられていた。

お正月の飾りやおせち料理など、そのままになっていたものを片付ける程度だった。

外は、日差しが強くなってきていたが、玄関のドアを開けると、ひんやりとした空気が流れてきた。

「ここだけ、まるで冬のままだわ。」

「大丈夫か?」

「うん。」

理彩は、両親の死が余りにも突然だったので、悲しみを感じることを忘れていた。

事故の電話を受け取った時はショックを受け、崩れ倒れたが、涙を流すことなくこの四ヶ月を過ごしてきた。

心の中では、両親は、長い旅行にでているのだと信じることで悲しみに蓋をしていた。

「綺麗にしてくれたのね。何も変わっていないわ。」

「窓を開けよう。」

雅史が、玄関を上がって、廊下の右側にある和室に入っていた。

ガラガラと雨戸を開ける音がした。

理彩は、まだ、玄関に立っていた。

「お母さん?」

隣にいた雄太が理彩に声を掛けた。

「あ、中に入ろう。」

二人は、靴を脱いで玄関を上がった。

「理彩、ほら、チューリップ、咲いているよ。」

「本当?」

理彩は、雅史の声に心を弾ませた。

「本当だわ。あ、バラも咲いている!」

「よかったね。」

「よかったね、お母さん。」

「水をやっておこうか。」

「ええ、お願い。」

「雄太も上げる。」

「他の木も大丈夫みたいだね。時々、水やりに来なくちゃだめだね。」

「そうね。」

雅史と雄太は、ホースを引いてきて植木や花に水を撒き始めた。

「どうしよう。」

「何が?」

「この家。」

「そうだね。」

理彩は、まだ窓の開けられていないリビングとの間にあるふすまを開けた。

リビングからは、置き時計の時を刻む音が聞こえてきた。

「お父さん、お母さん・・・。」



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最終更新日  2009/02/17 12:48:33 PM
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