全185件 (185件中 1-50件目)
Audibleで朗読を聞くのが楽しみな日々です。毎日2~3時間も聞いているので、お気に入りの作品を探すのも大変になってしまって、次のお気に入りを探すのが面倒な時は、既読した作品をもう一度聞き直している。聞き直しても楽しい作品の一つが望月麻衣作「京都寺町三条のホームズ」。京都の名所の案内と殺人でない事件をホームズのような頭脳明晰な青年が、名推理で解決するストーリーで嫌な思いをしないで推理小説を楽しめる。1巻~20巻まで聞いて、21巻目のAudible登場まで待てなくて本を購入した。本には登場人物たちのイラストが描いてあって、それが想像していたとおりだったので、(本を買って良かった)と思う。今は、21巻もAudibleに登場したのでもちろん聞いてみた。本も朗読も両方素晴らしい。Audibleを聞きながら京都を旅した気分になる。女性作家の作品は主役のホームズもライバルもみんなイケメンで楽しめる。京都寺町三条のホームズ(21) メランコリックな異邦人 (双葉文庫) [ 望月麻衣 ]
2024.10.26
コメント(0)
第3弾「気の毒ばたらき」の新刊発売されたようで、きたきた捕物帖を連載していた「文蔵」の11月号で特集が組まれていた。宮部みゆき氏の江戸小説が大好きなのですが、「きたきた捕物帖」も続編が読みたくてたまりません。でも「気の毒ばたらき」はちょっと期待外れです。主人公の北一を取り巻く魅力ある人たちがあまり登場しないのです。欅屋敷(椿山家)の人たちや親分の奥さんの松葉があまり登場しないし、謎の相棒の喜多次の活躍も今回は地味。「文蔵」の連載で読んでいたからストーリーは知っているから新刊はパス。「きたきた捕り物帖」は育ての親である岡っ引きの千吉親分がふぐ毒で急死して、賢明に頑張って生きる小柄で貧相な16歳の北一が、千吉親分の家業の文庫屋や岡っ引きを引き継ごうと頑張る物語。北一の周囲の人々がみな魅力的なキャラクターで、物語のはしはしに今までの宮部作品に登場した魅力ある面々が出てくるのも楽しみなのです。「ぼんくら」のおでこはその特殊な頭脳で奉行所の文書係となっていたり、煮売りやのお仲さんが登場したり、政五郎親分が登場したり、宮部みゆきフアンとしてはうれしくてたまらない物語なのですが、「きたきた捕物帖・気の毒ばたらき」の続きは何時から掲載されるのか?はたして「文蔵」に掲載されるのか?宮部みゆきさんのキャラクターづくりにはいつも脱帽させられます。素晴らしい個性の主人公をもっともっと活躍させた物語が読みたいと思うのですが、続編が少ないのが残念でたまらなかったのですが、「きたきた捕物帖」で少しづつその後の活躍ぶりがわかるなら、それも楽しみです。気の毒ばたらき きたきた捕物帖 (三) [ 宮部 みゆき ]文蔵2024. 11 (PHP文芸文庫) [ 「文蔵」編集部 ]
2024.10.21
コメント(0)
新刊発売と同時にaudibleで聞けるなんて嬉しすぎる。最近はアマゾンaudibleにすっかりはまっているのですが、新刊がaudibleで聴けることは少なく、早速聞いてみました。正月放送の「箱根駅伝」も熱心にみたことがない私ですが、このストーリーを聞いて来年の箱根駅伝はテレビで応援しようと思いました。テレビドラマでも視聴率の高い池井戸潤作品も、テレビでは他の事をしながら見ると夢中になれないうえ、脚本や出演俳優さんの配役に違和感を持ってしまうのですが、audibleの朗読はどれも素晴らしい。「俺たちの箱根駅伝」の朗読者は浅木俊之さんだけれど、のめり込ませてくれました。なんだか朗読の方が本の内容がしっかりと伝わる気がします。そして、家事をしながら、庭の雑草抜きながら楽しむことができるので主婦にピッタリです。駅伝ルールを知らない私ですが、関東の大学20+1校がでるのですね。+1校は20校に選ばれなかった学校から寄せ集めた選抜チームとのことで、順位も個人記録も残されないオマケチームとかこの小説はそのオマケチームの活躍を手に汗握るドラマとして描いています。このチームの監督は学生時代に箱根を走ったが、監督経験もコーチ経験もない、それまで商社マンだった甲斐監督・キャプテンが青葉隼人、箱根を走る選手は境遇も記録もバラバラ。それぞれの思いで20km先のチームメートにタスキを手渡す責任の重圧感に耐えながら走るランナーたちの孤独な戦いぶり。放送するテレビ局側のプロデューサーやアナウンサー他1000人のスタッフの協力であの冬真っただ中の箱根マラソンの実況放送があるのだと、暖かい家の中でその様子を観れるのに、熱心に見ていなかったことを反省する。 audibleでいろんな作家の作品を聞けるって素晴らしい。小説の素晴らしさはaudibleの方が味わうことができると思う。せっかちな私は好きな作家の新刊はaudibleまで待ちきれないで買ってしまうのですが、本棚のスペースも余裕なくなった今、audibleで好きな作家さんの作品が出るのが楽しみです。俺たちの箱根駅伝 上 [ 池井戸 潤 ]
2024.05.04
コメント(0)
高田郁(かおる)氏著あきない世傳金と銀の完結編なのでしょう。9歳の「幸」が奉公にあがった呉服屋五鈴屋の3兄弟の4代5代6代目当主と結婚して7代目店主になる。女店主は1年と限られていたので江戸に五鈴屋江戸店を出して店主となる幸。9代目は幸を育ててくれた番頭治兵衛の息子の賢輔、7歳年下の賢輔は長い間幸に思いを寄せていて賢介にこわれて夫婦になった幸。幸が奉公にあがって50年を越して五鈴屋は創業100年を迎える。次の100年を目指して9代目賢輔と幸は後継者にと「あきない世傳」を書き残そうとする・・・「あきない世傳金と銀1巻~13巻、そして特別編の上下」なんと長く楽しませてくれたことか、作者の高田郁(かおる)氏に感謝。幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下) (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]BS時代劇「あきない世傳 金と銀」完全ガイド (TVガイドMOOK)
2024.03.20
コメント(0)
坂下仁氏のそんなタイトルの本を読んだ次女が「ママの今の仕事を私が引き継ぐからね」と言った。昨年10月からのインボイス制や、これからの税制のめんどくささに歳のせいか面倒くさくなり、いまやっている仕事を店じまいしようかとさえ思っていたのですが、娘のその言葉に(次女が引き継いでくれるまで頑張ろう)と思ってしまった。楽天市場に小さな店の「愛美」をスタートしたのは次女のアドバイスからでした。「楽天一坪ショップならテナント料は安くて主婦の副業にぴったりだよ」と言って20年近く前に出店をてつだってくれました。あれから4~5年して一坪ショップから楽天市場に移って15年。ネット操作の難しい時は次女に手伝ってもらっていましたが、仕入れも出荷も一人で、仕入れ先の会社の勉強会や楽天の勉強会も一人でやって来て、最近の様々な変化に対応するのが面倒になっていたのです。会社勤めを辞めてから出会った、FMラジオ局の仕事や、算命学や、代理店の仕事。収入にきちんとつながったのは「代理店の仕事」で楽天市場に出店できたことだろう。でも、高齢の個人事業主にはインボイス他税制変更もネット操作変更も面倒くさくなっていた時に、後継者になっても良いと言ってくれた次女の言葉に「では、あなたが手伝ってくれるまで頑張るね」と言ったら「やはり、そのためにも合同会社作ろうよ」と言う。3年以上コロナで在宅勤務ができた会社の仕事も去年の秋から週3出勤になった次女。新宿にある会社に出社しているのですが、コロナ前とは鉄道の遅延が増えすぎているようです。そして本人も40代半ばすぎて体力的なこともあるようで、そろそろ自宅付近か自宅でできる仕事をしたくなっているのかも・・・今の40代は共働きが当たり前でも、夫婦ともに定年まで勤務なんて考えていないようで、「40代からは稼ぎ口を2つにしなさい」の本に共鳴したようです。そして、高齢な私も娘に引き継げるならそれまで頑張ろうと言う気にもなってきました。《縁と運と流れ》を大事にして《後悔しない道》を選択する私の生き方。40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい [ 坂下 仁 ]
2024.01.14
コメント(0)
「九死に一生」を得ながら90歳の現在でも第一線で活躍し続ける黒柳徹子さん。子供の頃、結核性股関節炎で生涯普通歩行ができない危機に遭遇した。終戦前に戦地に召集された音楽家のパパが日本に帰還できたのは戦後4年経った昭和24年。その間、トットちゃんと家族は東京大空襲のあと、東京から青森に疎開。疎開先の青森は、時々りんごを送ってくれる親戚でもない小父さんがいただけ、お母様の活躍が凄いそして、疎開先で祖父が亡くなったあとは祖母の面倒まで見た。そして、定期券を無くしたトットが線路を歩いて鉄橋で貨物列車に遭遇した時に、枕木にぶら下がって長い長い列車通過に耐えた。NHKに入ってからの異端児トットちゃんは才能無しとあきれられたり、個性的と認められたりの話はクスクス笑いながら読んだ。あまりの忙しさにダウンしてこのまま仕事をしたら早死にしそうなので、お医者様に「病気にならない方法」を聞いたら、「嫌だと思う仕事をしない」との返事。アメリカに演劇の勉強に行ったり、好きな仕事を選んで続けた仕事で、今の90歳でも第一線で活躍する「黒柳徹子」の存在がある。戦争体験は、明るく前向きなトットちゃんにも辛くてたまらないことが沢山あった。だから、今、世界の各地で起きている戦争で辛い思いをしている子供たちを思って、「続・窓際のトットちゃん」を書いたとのこと。本当に戦時下の普通の人々の生活を思うと「戦争反対」と叫ばずにいられない。続 窓ぎわのトットちゃん [ 黒柳 徹子 ]
2023.10.18
コメント(0)
13巻で完と思っていた「あきない世傳金と銀」の特別巻の文庫本が出版されて、本日の日経朝刊の文庫売り上げベスト10の7位にはいっていた。私も出版早々に購入して読んでいた。呉服屋の五鈴屋の女主・幸(さち)の2番目の亭主の惣が江戸で両替商として成功する過程。五鈴屋の小頭役のお竹の引き際を迷う話。五鈴屋の番頭・佐助の結婚。五鈴屋の要石で九代目当主と目されている賢輔の幸への思い。と、特別編は、長い五鈴屋と幸の物語の総集編に相応しい内容でした。契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上) (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]
2023.09.23
コメント(0)
《「私」と言う男の生涯」》と言う石原慎太郎著の本。その生涯、生きざま、日本や世界の有名人たちとの交流と時代を動かした力に驚かされます。大学時代に「芥川賞」をとって、文学界や映画界に大旋風を巻き起こし、国会議員として東京都知事として戦後の昭和から平成に大きな足跡を残している。 高校時代に父親を亡くして専業主婦の母親と金遣いの荒い弟(石原裕次郎)を抱えた石原家の長男として一家を支えなければならなかったはずの慎太郎氏。 「芥川賞」とった大学生のころに高校生だった奥様と結婚して4人の息子をもうけて、一族の大黒柱としての責任を果たしながらも、 「好色」で「女たちからもモテた」せいか、婚外恋愛も多く、婚外子もいたと言う(でも、その子供を産んだ女性やその子供には冷ややか)。 女性関係はともかくとしても、世界や国内の有力者たちとの交流、人脈には(流石!)と驚かされる。私も逗子にいた時に娘が通う逗子小学校の広報誌の取材で(逗子の文学を訪ねて)石原家と縁の深かった「養神亭」のご主人に「石原兄弟」話をうかがったことがありました。「裕次郎は無名の高校大学時代にも通学する電車はいつも女子学生でいっぱいになったんだよ(慎太郎氏ではなく弟が)」「慎太郎が芥川賞を取った時に石原家に電話がなくて、取次ぎしてあげたもんだが、裕次郎目当ての女たちの電話が多すぎて母親が電話を解約したんだ」「有名になってあんな、披露山の中腹に家を建てたのは取り巻きも登れないだろうと思ったからだろうね」披露山の中腹にあって、そこまでの道路が整備されていて、そこからが細い山道。逗子海岸近くにあった我が家から披露山は近くで、慎太郎邸付近はよく通りました。慎太郎邸の傍の山道の入り口に次女を乗せていたベビーカーを置いて家族で披露山頂上に登ったものです。披露山は低山ですが眺めの良い自然が豊かな山です。私が逗子から離れて三十数年以上経ちますが、披露山も慎太郎邸も懐かしい場所です。慎太郎氏が脳梗塞で倒れてからあの家ももう売りに出されたそうです。算命学で観ても、慎太郎氏の運命は興味があったのです。「天馳星」(あの世、自由)父親のが高血圧で高校生の時に亡くなる。「天報星」(胎児で変化の星)の「龍運」に乗って名声を得て、作家・映画俳優・国会議員・都知事。「天極星」(死・悟り)目に見えない力を信じ、宗教的境地。「養神亭」のご主人が「奥さんはね、あの山の上にある教会の娘なんだよ」と言っていたけれど、その教会で彼の母親は腎盂炎を治したこともあり、奥様も吉凶など占いもされていたようす。裕次郎氏の幼いころのいたずらからの奇病を(医者に見放されて)祈祷師に治してもらったり、霊友会の小谷喜美さんに「我が家は曹洞宗です」と言ったり。私の哲学は「法華経」ですと言ったりする目に見ええない力を信じる人。慎太郎氏と同じ誕生日の五木寛之氏とともに「天馳星」「天報星」「天極星」所有者で、「親鸞」を執筆したりしているから星を活かしていると納得できます。「私」という男の生涯 [ 石原 慎太郎 ]
2023.09.16
コメント(0)
「広告の会社、作りました 中村航著」を読んだら会社が作れそうな気がしてきました。「合同会社」は株の発行も資金もいらないそうです。アップル日本法人もアマゾンジャパンも「合同会社」だそうです。会社名と印鑑と、銀行口座と運転資金と登記費用でできるって本当月刊誌の文蔵で紹介されていた仕事に関する小説「広告の会社、作りました」を読んで(私にも会社作れそう)と思ってしまいました。今年は癸卯の年で、2月4日から半年、そろそろ癸卯の年の折り返しの時なのです。癸(小さな水の粒や流れ)から卯(新たに開く)年に私の大運にも年運にも貫索星が回ってきています。貫索星には自立、人に頼らず一人で始めるの意味がある。この半年、ぼんやり過ごしていた私ですが、折り返しの時に「広告の会社、作りました」の本に出合って「株式会社」はとても無理と思っていた私に「合同会社」なら作れるかもと心が動き始めている。年齢的にもあたらしいことをする気力がないと思っていた時に、何気なく読んだ本に「起業」の夢をよびおこされた奇跡。運を掴むのは「縁と強い意志と流れ」。広告の会社、作りました (ポプラ文庫 日本文学 465) [ 中村 航 ]
2023.07.26
コメント(0)
紅茶の入れ方ではなくホテルのラウンジを任されたホテルマンたちの物語です。 憧れの「桜山ホテルのアフタヌーンティーのチームリーダー」になれた主人公・遠山涼音やラウンジを担当スタッフの真剣な奮闘ぶりを描いたしょうせつです。桜山ホテルは椿山荘を彷彿させるホテルとラウンジで、この春に金婚式祝いに椿山荘に泊まった時に、送って来てくれた娘や孫にラウンジでアフタヌーンティーセットをご馳走しようとしたら、席も満席でアフタヌーンティーは要予約で当日オーダーはダメでした。ラウンジの席は1時間後に空きましたが、アフタヌーンティーセットは注文不可。せっかく孫たちに奮発したかったのですがそれにしても高いのです 小説「最高のアフタヌーンティーの作り方 」によると英国のアフタヌーンティー習慣は、19世紀英国の侯爵夫人の(アンナ・マリア)がコルセットで食事を楽しめないため、ベットルームでコルセットを緩めて一人で楽しんだ紅茶とお菓子の習慣が、その後、友人たちとその幸福感を分かち合いながら広めた「秘密のお茶会」から始まったと書いてありました。そして、この物語の舞台はなんと!椿山荘ラウンジ(小説では桜山ホテル)なのです。四季折々の景観を眺めながらアフタヌーンティーを楽しむ客。そして、客が満足してくれるアフタヌーンティーやスイーツを提供する主人公やパティシエ他スタッフの仕事に対する真摯さ思い入れの強さに感銘し、高額な価格に見合うアフタヌーンティーセットと納得したのですが(それにしても庶民には贅沢だな)と思ってしまいます。4年にもなるコロナ自粛生活で、読書三昧で好きな作家の本は新作を待つのみ、スポーツ番組を観る主人にテレビチャンネルを渡したので、なにか「面白い本」を探していた時に「月刊誌の文蔵」で紹介されていた「アフタヌーンティーの作り方」で、ストーリーとしては次回作を読みたくなるものではなかったのですが、「自分の仕事に真摯に向き合う人たち、努力する人たち」日本人の職業に対する真面目さに胸打たれる作品でした。最高のアフタヌーンティーの作り方 (単行本) [ 古内 一絵 ]
2023.07.16
コメント(0)
瀬戸内寂聴氏が99歳で亡くなって1年8カ月、「恋多き人の最後の恋の話」。 85歳の「J」と37歳のIT企業の経営者の恋の話は、現実離れしているようで、寂聴氏の恋の遍歴を考えると実話にも思われる。子供のころから書くことが好きで文才を親にも認められて、結婚し中国で終戦。日本に戻ってから夫や幼子を捨てて若い男と駆け落ち。書くことで生計をたてたり、世の中からバッシングされたり、それでも男を愛し続け、書き続けて、50代で出家。出家後も書き続けて、説法し続け、行動で意思を示していた寂聴氏。尼になっても亡くなるまで性愛とは縁が切れなかったようです。1922年5月15日生まれの寂聴さん命式 陰占 癸 乙 壬 陽占 石門 天堂 未 巳 戌 禄存 玉堂 龍高 丁 庚 辛 天庫 鳳閣 天報申酉天中殺 ⇒ 継承運才能 玉堂→基礎や古典を学ぶ 鳳閣→伝達(表現力)、話す、書く、食や趣味を楽しむ 龍高→体験学習、放浪、創造力、改革、芸術、忍耐 禄存→引力(愛と財を引き付ける力)、博愛、サービス精神 石門→仲間、リーダーシップ、政治力、宗教的引力十大主星で占っても 基礎や古典をしっかり学び表現力で本を書き、感銘を与え、博愛と宗教的引力で人々を元気づけた人。極は禄存ですから、愛と財を引き付ける力で、水(龍高と玉堂)木(石門)と剋される禄存星。まさに表現力の才能をフルに開花させて、そして悩める人たちに優しく元気づけてくれた博愛の人であることはたしか。十二大従星で見ると、初年の天堂星は年長者に可愛がられ、思考も行動も大人びた子供。中年は天報星で変化の星、まさに恋愛小説家・愛多き女から出家して尼になる。晩年は天庫星でまさに墓守の星。そして長年の経験や知識で世のため人のために尽くす役割を持つ星。「宿命の持つ星を生かして燃焼させて燃え尽きることが人としてこの世に生かされたものの役割」としても、99歳の長い人生で彼女と関わった男たちの死。彼女の生きた意義は彼女の恋の犠牲になった人たちの上に書かれた作品。愛の引力で多くの人を惹きつけたのか85歳のJが37歳の恋人を見初めたのは最初に逢ったスペインレストランで、年齢差を越えて彼を虜にするJの魅力「J」を読み終えた後、寂聴氏の出家する前の作品を読んでみた。不倫だらけ寂聴氏の作品のように世の中に日常茶飯事に不倫が横行しているなら、美人女優さんや女たらしの男たちが不倫するのはありふれたことなのかもしれないマスコミが記事にすると家庭崩壊まで追求する世間の風潮誰かが追求しなければ世間は見てみぬふりするのに「J」は何故出家したのだろうか?「出家も自由恋愛の舞台の一つ」だったのかJ [ 延江 浩 ]
2023.07.07
コメント(0)
日本人の4分の3が固定宗教をもたないと言われているのに、初詣は日本人の大勢の人たちが初詣する不思議。世界の人々が見ても不思議でしょうね。今、戦国時代の本を読んでいる中でも「宗教と平和」の問題を強く感じます。徳川家康の知恵袋の南禅寺の崇伝(すうでん)、心身の友であり師であった天台宗寛永寺の天海。徳川家康の戦国時代を終わらせて260年もの太平の時代を築けたのは、この二人の知恵と協力があったからかもしれないと思うのです。「建国以来、大国の植民地にならず独立国であった日本」中国から仏教が伝来しても、日本の宗教の一つとして、神仏両方の信仰は続き、戦国時代は欧州からキリスト教伝来と植民地化の波を崇伝と天海の力添えで防ぎ、小国の日本が平和な独立国として存在で来た。政治と宗教の問題は何時の時代にもあるようですが、家康の懐刀であった二人の僧の知恵が260年の太平の徳川時代の礎になったのかもしれないと思ったりします。そして現代も、クリスマスを祝い、祝い事は神社に、葬式は仏教に、固定宗教を持たなくても八百万の神の存在を感じる日本人の宗教観が日本の国を発展させてきたのではと思ったりするのです。それにしても、崇伝と天海のような知識を持つ宗教家は今もいるのでしょうか?黒衣の宰相 上 徳川家康の懐刀・金地院崇伝 (朝日時代小説文庫) [ 火坂雅志 ]地の日 天の海(上) (角川文庫) [ 内田 康夫 ]天海 [ 三田誠広 ]
2023.01.20
コメント(0)
9月5日の日経新聞朝刊に「致知」の広告がでていた。《「人間学」を探求して四十四年》人間学を学ぶ月刊誌知り合いの方が掲載されている号を何回か購入したことがあったが、定期購読誌で1年10500円。不定期読者の私の記憶でも稲盛和夫氏を始め、財界の方々が登場されていて、財界の方々の自己啓発の本のように思っていた。今回の一面広告にも、経済界、スポーツ界、学者、宗教界など著名な方たちの推薦文が載っている。私のような主婦が読むにはハードルが高くて、とても定期購読を申し込めない。でも、私が「算命学」を学んだきっかけは、「人間学」を教えていただいたことがからでした。そして、今回10月号の特集に「生き方の法則」とある。表紙は宇宙飛行士の野口壮一氏で山中伸弥教授との対談の記事がある。読みたいけれど、「定期購読の月刊誌」がネックになる。***書店ではお求めになれません***と書いてあるけれど、今までの、何冊かの「致知」はどういうルートで購入できたか???でも、日本経済を日本の文化を引っ張ってくださる方たちは、「致知」や「盛和塾」で「人間学」を学んでほしい。禅やキリスト教や易学など多方面から「生き方の法則」を考えてほしい。楽天ブックスで探したら単発でも買えるようだ。でも、今月号はなかなか見つからない。現代人の伝記(5) 人間てすばらしい、生きるってすばらしい [ 致知編集部 ]稲盛和夫一日一言 運命を高める言葉[本/雑誌] (致知一日一言シリーズ) / 稲盛和夫/著
2022.09.06
コメント(0)
あきない世傳 金と銀13が1位で、ふるさと銀河線が7位と日経新聞の文庫ランキングに載っていました。8月8日に発売されたばかりの「あきない世傳 金と銀13」は1~12まで読んだ人が購入したのだとすると、高田郁フアンは多いと言うことになりますね。この2年半の自粛生活で読書三昧の私のお気に入りの作家の高田郁先生。「みおつくし料理帖」「銀二貫」そして「あきない世傳」。中でも、一番読みごたえがあったのは「あきない世傳」です。13巻が最終巻なので寂しくてたまらないのですが、他の愛読者のように登場人物を主人公にした特別編を書いてほしいと願います。江戸時代、奉公に上がった呉服屋で長男次男三男の嫁になって、三男が亡くなったあと女経営者が認められない大阪から江戸に出て、知恵と周囲の人たちの協力でデパートの前身のような呉服屋へと商いを成長させる幸の物語。【送料無料】あきない世傳金と銀 13/高田郁あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]
2022.08.27
コメント(0)
「後期高齢者になったら130の血圧では毛細血管の先まで血液を送ることができません。80歳以上で健康で長生きする人の血圧はほぼ170です。130以下の人の方が早く亡くなることが多いのです」と、月島の「はじめ食堂」の客で、海外で医療活動を経験した山下医師が食堂を営む80歳代の姑と60歳代の嫁に、二人の血液検査の結果に問題ないと太鼓判を押すセリフ(そうなんだなら私も大丈夫)と内心ほくそ笑む。「食堂のおばちゃん」シリーズの新巻12が発売されて、さっそく買って読む。作者の山口恵以子さんはシナリオライターやプロット作家を経て、作家としては遅咲き。お酒と書くことが大好きだけど、売れないライターで、午前中は社員食堂で働いて午後から書く、そして、夜は居酒屋に行く生活をしていたと言うから、お酒と料理の話は本当に詳しく美味しそうな描写。売れない時代に書いたドラマチック作品よりも、食堂の話は読みごたえもあって主人公に共感できる。山口氏の作品に「婚活食堂」と言う元売れっ子占い師だった恵さんがやっているおでん屋の話があるのですが、このタイトルを見て「聖夜のおでん」って「婚活食堂」シリーズでないの?と思ったりしたのですが、月島の「はじめ食堂」の常連客2人が四谷のおでん屋「めぐみ食堂」に行く話で完でした。元占い師の女将がやっている「めぐみ食堂」はカップル成約率は高いのです。料理の話も、参考に作りたくなるような庶民的で簡単な料理で、レシピも書いてあるし、料理の本としても参考になるのだけれど、今回のシリーズに山下先生の医師としての話に「納得納得」買って読んで良かった(シリーズの最初は図書館で借りていた)。古希を過ぎた主人は計測が趣味のようで、毎朝、体重・血圧・血中酸素値・体温を測る、そして血圧が低いとか、体温が低めとか気にしている。それに比べて、結婚してスリーサイズ変わって肥満気味の私は体重がふえていると、その日一日の食事がつまらなくなるからと体重は測らない。血圧も130~140で高めだけれど気にすると憂鬱だからめったに測らない。喘息の持病があるから血中酸素濃度も少なめでも気にならない。だから、山下医師の説明に納得してしまう。毎日、明るく元気に人生を楽しんで過ごした方が健康に良いに決まっている。山口さんありがとう。山下医師ありがとう。聖夜のおでん 食堂のおばちゃん(12) (ハルキ文庫) [ 山口 恵以子 ]
2022.08.13
コメント(0)
高田郁氏の作品を読み漁っていて、今回は「あきない世傳 金と銀」の最終巻を楽天ブックスで予約して購入。8月8日発売が少し遅れると思っていたら8日に到着。ストーリーは大阪の呉服商「五鈴屋」の女中奉公に出された幸(さち)が江戸で成功する話。9歳で呉服店五鈴屋の女衆奉公に入った幸は女将と番頭の治岳衛に見込まれて、五鈴屋の息子四代目(長男)、五代目(次男)、六代目(三男)の三代の妻になる。女店主を認めない大阪から~江戸へ出て五鈴屋江戸店の店主となって・・苦難の末に浅草田原町の商店主たちと力合わせて百貨店の前進みたいな店を目指す。治兵衛の息子の賢輔の才能や幸への熱い思い、女衆時代から幸を指導してくれた小頭の竹の才覚、幸と五鈴屋のために昼夜働く奉公人と染職人たち。応援してくれる人たちの思いを乗せて、幸の五鈴屋は大海原に漕ぎ出そうとする・・・・高田郁氏はマンガの原作者から作家に転向した小説家のようで、ストーリーの作り方が見事。もう、高田郁氏の作品はほとんど読みつくしてしまったので、また、面白い小説を探さなければと思うと寂しい。あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]
2022.08.09
コメント(0)
テレビドラマ・シナリオライターの中園ミホ氏が占い師だったことは知っていたし、興味があった。占い師を目指したり、シナリオ教室にも通ったこともある私としても、成功の秘訣も知りたかった。中園ミホ氏の占いは四柱推命をベースに気学と数気学を加えた今村宇太子先生の易学。母親の友人の今村先生に性格を当てられた中学生の時から占いに興味を持って、大学卒業して就職に見切りをつけてからは今村先生のアシスタントをして占い師の仕事もしていたと言うので「本格的」と驚いてしまった。好きになった人が脚本家で、彼のシナリオを書き移したりしてシナリオは勉強されたようだ。今村先生の後押しもあってシナリオライターへ。占い師として生きる、生計を立てるのは本当に大変なことだ。でも、占いの知識は生きる指針になるし、周囲の人を理解するのに役に立つ。中園氏は登場人物の性格を作る時、キャストを決める時は占いをするとのこと。今村易学は「四柱推命」がベースだから算命学で天中殺の時は「空亡」とその前後。十二支が巡る12年の運気のリズムを知ることで、飛躍の時期、低迷の時期の心構えや行動の目安がわかる。その12年の周期を空亡を底辺にして遭魔⇒空亡⇒未明⇒・・・・極楽⇒・・・老熟と、運気の良い時悪い時の過ごし方が書いてある。算命学は位相法に頼ってしまうので、とても参考になった。意外だったのは、中園氏が高視聴率をとった作品が(例・花子とアン)空亡中に絡んだ作品だった。空亡=天中殺は試練のときであるから次の飛躍への自己形成のときでもあるのは同感です。今村氏の易学だけでなく、他の占いも、神仏もいろんな宇宙学を取り入れる柔軟さがあるのが共鳴できる。そして、迷った時、手法を問わずに別の占い師に「背中を押してもらう言葉」をもらいに行くと言うこだわりのなさに驚いた。「占い師の言葉は言霊(ことだま)」と納得自分を知る、運気を知ってチャンスをうまくつかむ。四柱推命ベースの今村易学と高尾義政氏の算命学との易学の種類は違うけれど、占いは、仕事としては、疲れるうえ、自分にはあまりメリットがないけれど、占いの知識は、生きていく中で自分を生かせる学問だと思う。占いで強運をつかむ [ 中園ミホ ]
2022.06.28
コメント(0)
猫弁・百瀬太郎もやっと大福亜子と婚約で来て、都内の一戸建てで同棲生活スタートしたのに、亜子さんを待たし続ける百瀬があまりにもじれったい。最近、大山淳子さんの小説にハマっています。猫弁・百瀬弁護士もあまりの人の良さにじれったくなるけれど、最後はホットさせてくれるので、大好き。漫画の声優に遭いたいために、ペットホテルで猫や犬を人質に立てこもり身勝手な要求を繰り返す犯人。最近の自己主張したいために関係ない人々を巻き込む身勝手な犯罪がふえていて、その世相を反映させたような事件だけれど、天才百瀬弁護士にかかると悲惨な結末でなく、次回以降の展開が楽しみになるのです。そして「幽霊屋敷」と言われる借り手のない空き家に住むのはハクビシンと子猫と時々来るらしい少年、けして恐ろしい屋敷ではないと解った百瀬は大家から立て直しのため追い出されかかっている今の事務所からこの幽霊屋敷に移るのかしら?我が庭にも出没しているかもしれないハクビシンは鳥獣保護法で許可なく捕獲することも飼うこともできないとのことだけれど、東京では「生態系に被害を与える影響が強い外来種」として防除してくれると、この物語の文中に書いてありました(私がハクビシンの防除を県の公園管理事務所に頼んだら、捕獲することはできないと言ったのは埼玉県は捕獲できないって言うこと?)弁護士先生が主役の猫弁シリーズは法律のわかりやすい説明ある。コロナの自粛生活が始まってから何百冊という本を読んで、本棚はもう入りきれないので、できる限り図書館でと思うのだけれど、最新号の「猫弁・幽霊屋敷」は何十人もの待ち。待てないからハードカバー新刊購入しました。片っ端から読み漁っている私ですが、大山淳子先生の小説が一番心安らぎます。猫弁と幽霊屋敷 [ 大山 淳子 ]
2022.06.18
コメント(0)
予約していた「きたきた捕物帖(2)子宝船」が昨日届いた。月間文庫の「文蔵」で途中まで読んでいたものの、はじめっから読んで一気に読み終えてしまった。「宮部みゆき」の登場人物のキャラクター作りにはいつも脱帽してしまう。主人公の北一は気弱で薄毛で非力な岡っ引き見習いの文庫売り、育ての親で親分の千吉はフグの毒でしんでしまう。途方にくれながらも、その2では周囲の人々に助けられながら、千吉親分の本業の「文庫屋」をなんとか軌道にのせるまでになったり、差配人の富勘や同心の沢井蓮太郎や与力の栗山周五郎にいいように使われながら事件を解決していく。「子宝船」はちょっとした悪意からのじけんだけれど、「おべんとう桃井」の事件はちょっと酷過ぎる。「文蔵5月号」に宮部みゆきインタビューが掲載されていたが、宮部先生も「ヘタレな北一が愛おしい、一人前に成長する姿を描きたい」とのこと。宮部みゆき江戸捕物帖の総集編になるかもしれない「きたきた捕物帖」の続編が今から楽しみでたまらない。子宝船 きたきた捕物帖(二) [ 宮部 みゆき ]
2022.05.27
コメント(0)
「みおつくし料理帖」が後味よく読み終わった後、同作者の「あきない世傳 金と銀」を読んでいる。学者の父と後継者の兄が病死してしまったため9歳で大阪の呉服商「五十鈴屋」に女中奉公に出された幸。その、明晰な頭脳を見込んだ番頭の治兵衛と女将の富久が「五十鈴屋」の継承を託して五十鈴屋の3兄弟、長男の徳兵衛、次男そう次、三男智蔵の嫁となる。現在でも会社の設立後30年継承できる会社は少ないという。放蕩三昧の長男は事故死、小才あるが情が不足の次男は幸への敗北感から隠居し離縁。優しいが早世してしまった三男。女店主が許されない大阪で女将の富久と治兵衛に託された「五十鈴屋」100年の暖簾を守る幸の活躍。困難に立ち向かって知恵を絞って懸命に働く幸の頑張りには拍手喝采したくなるが、貧しい環境から手元に引き寄せていつくしんだ妹「結」の裏切り「九 ばく布編」はなんとも後味が悪すぎる。人はこんなにも薄情になれるものなのだろうか?「みおつくし料理帖」も後味よく読み終えた後、「あきない世傳の第7巻」までは楽しく読み進めたのですが、ここで一休み。兄弟姉妹がいない私は波乱に富んだ自分の人生で未だ身内の裏切りに遭っていない幸運に感謝。あきない世傳金と銀 源流篇 時代小説文庫 / 高田郁 タカダイク 【文庫】あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫) [ 高田郁 ]
2022.05.02
コメント(0)
「紫陽花と水仙、それに八つ手にも恐ろしい毒があるのよ」と、主人公の澪が妹分のふきに教える(みおつくし料理帖 10 残月)。つい先日、保育園か何かの調理に人からもらって植えておいた水仙をニラと間違えて調理して食中毒を起こしたニュースがあった。水仙は冬~早春に花が咲くはず、きれいな花なのにそれに気づかなかったのだろうか?以前、東京の料理店で紫陽花の葉を彩りに使って食中毒起こしたニュースもあった。 「みおつくし料理帖」江戸時代の女料理人の物語を最近は夢中で読んでいる。鶏肉や豚肉や牛肉も今のような豊富な野菜もない時代に、旬の素材を生かして作る澪の料理。読んでいるだけでもいかにも美味しそうでまねて作りたくなる。「八朔の雪」「花散らしの雨」「想い雲」「今朝の春」「小夜しぐれ」「心星ひとつ」「夏天の虹」と読んでこの2週間で8話目の残雪を読んでいる。 今週から始まったNHKの朝ドラ「ちむどんどん」で、昨日(4月14日)の放送の中で、父親が子供たちに「いただきます」の意味を教える場面があった。自宅で飼育していた(エサは子供たちがやっていた)ブタをお客様を迎える料理に使った食卓を前に、「人は生きているものを食べて生きて行くのだから、『命をいただきます』の意味を込めて言う」はっきりは忘れたけれど、そんな風に教えてみんなで「いただきます」と言っていた。食事の前に「いただきます」食べた後は「ご馳走さま」の挨拶の意味も伝えるのは親の役割。紫陽花も水仙も他の毒がある生物かどうかは親や師から子や弟子に伝えていく知恵、学校の教育でなく生活の中の知恵は知識はやはり人生の先輩として子へと伝えなくてはいけないものと思う。「ご馳走様」は野菜や食材を育てる人、売る人、料理を作る人など沢山の人が走り回ってできた食事で満足できたことを感謝する言葉。「みおつくし料理帖」では素材をいかに美味しく食べるかも当然書かれていて、食べ物の薬用効果も伝えている嬉しい作品なのです。料理に携わるプロなら是非読んで欲しいと思う。花散らしの雨 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫) [ 高田郁 ]天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫) [ 高田郁 ]
2022.04.15
コメント(0)
自粛生活の楽しみは読書。冬季オリンピックをみている主人の傍で読む本は肩がこらない楽しい本が良いと、「雑誌・文蔵」などに紹介されている本を図書館から借りたりして読んでみて、この作者の本は読みやすいし、後味が良いと思うと、楽天ブックスで購入して読んでみている。最近は大山淳子さんの書く「猫弁シリーズ」が面白い。百瀬太郎と言う天才頭脳の弁護士事務所にはいつも10匹以上の猫を預かっている。新人弁護士の時に「沢山の猫と暮らす孤老の女と町内会」とのもめ事を解決したことで「猫弁」として有名になったが、弁護士事務所からは独立をすすめられてしまった。猫弁の事務所に持ち込まれるやっかいな相談も、お人好しだが天才頭脳の百瀬が次々に解決していく。「大才は多少の縁をも生かす(柳生家の家訓)」じゃないけれど、バラバラに見える相談事や身近に起きる出来事が1本の糸で繋がって行く不思議。そして、百瀬が解決したあとに残る「爽快感」。やはり、主人公は百瀬のように肩入れしたくなる善人が良い。猫弁シリーズは「猫弁と透明人間」「猫弁と指輪物語」「猫弁と少女探偵」「猫弁と魔女裁判」「猫弁と鉄の女」と続く。面白くて面白くて、1週間で全部読んでしまった。コロナウイルスで自粛の2年以上、面白い本を探して読書三昧の日々。最近、山口恵以子さんの「婚活食堂シリーズ」「食堂のおばちゃんシリーズ」そして、大山淳子さんの「猫弁シリーズ」。お二人ともシナリオライターから小説家に転向されている。物語がドラマチックで配役がイメージできて楽しいし、なんと言っても読後感が良い。新聞に紹介されている本や芥川賞や直木賞の作品は暇つぶしに読む本ではないし、読後感が爽快でないのが多い。まだまだ続きそうな自粛生活。見たいテレビもないから面白い本を探して読書三昧するしかない。猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫) [ 大山 淳子 ]猫弁と鉄の女/大山淳子【1000円以上送料無料】
2022.02.19
コメント(0)
「前野隆司教授の幸福感を持つ社会」が今のトレンドなのかしら同居中の次女が「会社の創業(記念)新年会があって社外の大学の先生の講演が良かったよ」と話していた。この時期だからウエブによる「創業記念祭」なのでしょうが共鳴できる話だったとか。「仕事でも生活でも幸福感をもつことの大切なことだよね」と言っていた。「そうね、最近の犯罪って不平不満を他人のせいにして、関係ない人達を巻き添えにする犯罪が多いものね」と私も共感していた。そして、先日、「楽天カンファレンス」という楽天の新春総会(創業祭?)にウエブ参加したところゲスト講師の前野隆司慶應義塾大学の先生の話が、「ウエルビーイング経営のお薦め」「幸福な経営が社員の創造性や生産性を上げる」でまさに娘の会社の講演と同じ先生の同じような話でした。☆健康で幸福で社会的に良好な職場。☆幸福感が高い社員は創造性が3倍、生産性が31%高い☆幸せな人は長寿。★地位財型(他人と比べられる)の幸福は長続きしない。☆非地位財型幸福(安全・健康・心の満足)は長続きする。 ①自己実現②つながりと感謝③前向き(チャレンジ精神)④自分らしくたしかに、こんな風な仕事や職場に出会えたら幸福に違いない。次女は就職氷河期に大学を卒業して、今の会社が3社目で、もう14年以上。「今の会社が一番働きやすくて自己実現ができる」と言う。娘の勤める会社と私が出店している会社と同じ人が2022年の1月の創業祭で社外講演者。「前野隆司先生の幸せこそ」が最近の社会のトレンドなのかしらシステム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM「イノベーションのつくり方」 [ 前野隆司 ]7日間で「幸せになる」授業 [ 前野 隆司 ]
2022.01.29
コメント(0)
「おでこ」の住まいを訪ねた北一の前に現れたのはやはり「おでこ」でした(カン違い)。「ぼんくら」「日暮し」に登場する人たちはあれから何年もたっているからそれぞれの道を見つけたみたいで、美少年「弓之助」らしい人は同心の妻の叔母の家の養子にならずに、算術を学びに長崎に行ってしまった様子。そして、懐かしい茂七親分や政五郎親分の名も出て・・・宮部みゆき「捕物帖」フアンには登場しない人物までの消息に興味深々。先日発売された「文蔵2021.12]連載中の「きたきた捕物帖・おでこの中身その5」では、残念ながら、毒殺事件も解決しておらず、弓之助も登場せずに〈了〉となっている。(10月号に連載が抜けていたから?一話追加してとあるから6話で完かも)そして「きたきた捕物帖・第2巻」は2022年5月に発売との記事あり。文蔵2021.12 (PHP文芸文庫) [ 「文蔵」編集部 ]宮部みゆきはキャラクターづくりと、筋の展開の上手さに天才だと思ってしまう。
2021.11.21
コメント(0)
「生きるということは、日々新しい縁を結ぶことだと思う」「一度結んだ縁は決して切れることではない。そこが人生の恐ろしさであり、有難さででもある」と寂聴さんは冒頭にかいている。日経新聞に連載されていた「奇縁まんだら」を興味深く読んでいた私も、寂聴さんの訃報を知って、再度読もうと思ったら、私の本棚にもなく、楽天ブックスにもなく、メルカリで探して購入したら、新品のようにきれいな本でした。島崎藤村から始まる水上勉まで21人の話は第一弾。大学生の時に能楽堂の廊下で見かけた島崎藤村氏の美男ぶりを見て「小説家になろう」と決心したとの話。宇野千代さんとは彼女が出あった男の話を聞こうと名前を書いていたら、「寝た、寝ていない」で答えてくれてビックリした話。たんなる、偉大なる芸術家とのうわべの交流でなく、聞き上手の尼としての本音を引き出しての記述で本当に面白い。「小才は縁に気付かず、中才は縁を生かさず、大才は袖すり合った縁も生かす」と、柳生家の家訓にあるそうですが、寂聴さんはまさに「大才は袖すり合った縁も生かす」方。そして、生まれてすぐの関東大震災の揺れを子守の背におぶわれて感じた記憶があるほどの記憶力の凄さ。99歳の長寿で波乱万丈な生涯、たぐいまれな感受性、天才的表現力で著名な芸術家たちのことを書いてあるこの本は、貴重な本。再読して、けして手放すことなく本棚にしまっておこうと思う。今、探したら(続ー2)と(終わり)があったので20日に買うつもりです。(楽天ポイント倍になるから)奇縁まんだら(終り) [ 瀬戸内寂聴 ]奇縁まんだら(続の2) [ 瀬戸内寂聴 ]
2021.11.17
コメント(0)
◇何かをさせてもらえる、尽くす相手がいるというのは幸せなことです」◇「時」はその人ととも生き続けます。人は自分の時と永遠に付き合わなければならないのです。◇幸せとは愛する人があり、愛されて、さらに自由があることだと思います。◇生きるということは、死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、与えられた才能や日々の生活に努力し続けることです。生きることば あなたへ (光文社文庫) [ 瀬戸内寂聴 ]先日11月9日に亡くなった瀬戸内寂聴さんは表現の天才だった。若い時の小説はビックリするくらいエロチシズムに満ち溢れていたけれど、表現力はすばらしい。出家してからは言葉がまさに「言霊」。「生きることばあなたへ」は身近に置いて、時々「言葉」に力をもらっている。まさに出家するまでの波乱万丈な生き方、出家してからの博愛と行動力。算命学でも、「才能と役割を燃焼して世の中に尽くす」ことで生かされた命を燃焼できるとあるのですが、まさに、死ぬその日まで才能を体験と努力で磨き上げ、その表現力と行動力で、人々の心を救ってくれた、見事な生き方をされたと思う。ほとんどの本は整理して残っていないけれど「生きる言葉あなたに」は手元に、もう残っていない「奇縁まんだら」をネットで探したら、中古をメルカリで見つけた。注文したのだけれどまだ手元に届かない。親交深かった宇野千代さんに「親交合った男性」の話を聞いた時、「先生、まず、ねたかどうかで答えてください」と尋ねた話。本当にいろんなことを書いて書いて、表現してくださった「表現力の天才」でした。
2021.11.14
コメント(0)
「文庫売りの北一さんですね。どうぞあがってください」ーーーホントにあやかしみたいだ。なんだったけ、ぬらりひょんとか?北一は、へたりと腰がぬけてしまった。***(文蔵2021・11)「きたきた捕物帖」の続編がなかなか出版されないので、せっかちな私は「きたきた捕物帖」を連載中の文蔵を買って続編を読んでいる。そして、2021年11月号のラストに登場するのがなんとあの「ぼんくら」「日暮らし」に登場していた美少年「弓之助」に違いない同心・井筒平四郎の妻の甥で養子候補の「弓之助」はとうとう井筒家の跡取りとなり同心になった?ようだ。北一は謎だらけの「商家一家の毒殺?」のナゾ解きの知恵を借りたくて記憶の達人「オデコ」を訪ねて来たのですが、オデコの家にいて北一の前に出て来たのは弓之助にちがいないのです。(文蔵2021・10)にはこの「きたきた捕物帖」掲載がなかったので本当にガッカリしました。もう12月号が待ち遠しくてたまりません。文蔵2021.11 (PHP文芸文庫) [ 「文蔵」編集部 ]きたきた捕物帖 宮部みゆき その1 はもう中古しかないのですね。【中古】 きたきた捕物帖 /宮部みゆき(著者) 【中古】afb
2021.10.29
コメント(0)
元、人気占い師だった女将の「おでん屋・めぐみ食堂」。女将の恵は人気占い師だったころの見える力は失ったが、男女の縁はみえてしまう。10客しかない小さなおでん屋で客の恋の相談に乗って縁結びをする。かって人気占い師だった恵は夫と弟子の不倫を見抜けなかったことから、マスコミからもバッシングを受けて、見える力にも自信を失い失意の時に出会った、廃業予定の「おでん屋」を自分でやることにする。素人でもできる「おでん」の店で、恵の料理の腕は上がっていく。ストーリーの中で登場する「お通し」と「本日のおすすめ料理」は実に美味しそう。ラストに物語に出て来た料理のレシピが書いてあるのがなんともうれしい。月刊誌の「文蔵」で紹介してあった「婚活食堂」を最初は図書館で借りて読んだら、面白くて、そして料理のレシピが欲しくて「婚活食堂2・3・4・5」と買ってしまった。「婚活食堂6」はいつでるのか?続きが待ち遠しい。作者の山口恵以子さんは元松竹シナリオ研究所でシナリオライターを目指したり、社員食堂で働いた経験から、読んでいるうちにキャストと映像が浮かんでくる。主人公の恵は50代で料理の腕前を見せれる美人女優さんは誰?鈴木京香?井川遥?包丁さばきはどうかしら?60代の真行寺巧は豊川悦司?阿部寛?40代の容姿端麗の青年実業家は?とイメージしながら読むとワクワクする。元占い師でシナリオライターめざした私にぴったりの本でした。婚活食堂 1 (PHP文芸文庫) [ 山口 恵以子 ] 婚活食堂 2 (PHP文芸文庫) [ 山口 恵以子 ]
2021.08.12
コメント(0)
その2の単行本がなかなか出版されないので「文蔵」を買って読んでいる。宮部みゆき氏の江戸時代の小説、それも登場人物のキャラクターの魅力がたまらない。きたきた捕物帖の主人公はなんともさえない十代半ばの文庫の振り売りしている北一。本所深川界隈の岡っ引き千吉親分の急死で、親分に拾われて育てられた北一が何かと町内のもめ事に駆り出される。同心の沢井蓮太郎、差配人の富勘に押し付けられる難題をなんとか解決に持っていけるのは、北一の力強い味方の助っ人たちのお陰。亡き千吉親分の女将さん松葉は盲目だけれど、北一の知恵袋。忍者のような不思議な力を持つ風呂焚きの喜多治。欅屋敷の青海新兵衛とその主の栄花。文蔵5月号で「子宝船」は解決したが、6月7・8月号で次の事件へと続き、なんとあの「ぼんくら」「日暮し」に登場する回向院の岡っ引きの政五郎親分が登場する。そして、次の号で登場しそうな人間コンピュータ並みの記憶力を持つ「おでこ」。喜寿の茂七親分も話に出てきて、謎の喜多治の祖先はあの、茂七がひいきにしていた稲荷ずし屋北一の周囲の魅力ある助っ人たち、そして懐かしい、魅力ある登場人物が出て来そうな次号。単行本よりも文蔵9月号が待ちきれない。おでこと仲が良かったあの美少年の弓之助は登場しないのかしらあれから何十年か経って、おでこと弓之助はどんな大人になっているかワクワクしてしまう。文蔵に掲載中の「越境刑事」を読むとウイグル問題の深刻さに胸が痛む。文蔵 2021.7・8/「文蔵」編集部【3000円以上送料無料】文蔵 2021.4
2021.06.26
コメント(0)
今野敏作100冊以上、諸田玲子作20冊以上、柚月裕子作品15冊以上、西條奈河作15作以上他。出かけることをやめて、この1年は1月に20冊以上は読んでいる。(こんなに読書にあてる時間があるのは人生で今が一番)最近は本棚にもう入りきれないのでなるべくは図書館で借りる。新刊が出ると欠かさず買っていた内田康夫作品はもう新刊が出ない。宮部みゆき作品は新刊が出ると買っているものの、「きたきた捕物帖」の続編がなかなかでないのでじれったくなって、最近は連載している月間雑誌「文庫」を買っている。「きたきた捕物帖」の続編が新刊となるのは何時になるだろう。宮部作品は登場人物のキャラクターがなんとも魅力的で(宮部みゆきは天才作家!)と思ってしまう。シナリオの勉強したのもそのキャラクターたちの活躍を映像化したかったから。小説を読んでいるうちに私まで江戸時代にタイムスリップしてしまう。新刊になるのが待ちきれなくって購入している雑誌「文蔵」。昨年分からさかのぼって購入している。連載されている他の作家の小説もなかなか面白い。作家や作品に好き嫌いが増えてきたのは年を取ったせいなのかもしれない。海外作品は登場人物の名前が覚えられなくなった。読後感の悪い(後味がすっきりしない)作品は苦手。(宮部作品はすっきりできない作品もあるけれど登場人物の魅力で読む)読後感が良い今野敏作品も読み尽きてしまいそう。文蔵2021.5 (PHP文芸文庫) [ 「文蔵」編集部 ]「文蔵」で好きな作家を見つけたいと思いながら読んでいる。「文蔵2021・5」で「きたきた捕物帖・子宝船」は完のようだ。
2021.05.15
コメント(0)
今の東京の街づくりの土台は「家康が天海の易学の力と平将門の霊力」で築き上げた?去年の夏から、もう100冊以上読破した今野敏作品で苦手かなと思っていた陰陽師やお祓いしのシリーズ、「呪護」jygoを読んでみると今野氏の歴史に対する深い知識に驚愕昨晩は東京の地図と神社関係の本と見ながら又、一晩で読んでしまった。江戸の町は家康が天海の易学の知恵を参考にしながら街づくりをして、明治維新や世界大戦で変貌しながらも、今でも「家康と天海が造った江戸」が基盤になっているようなのですが、そこに平安時代に関東を収めていた「平将門」の霊力も垣間見られる。天海と将門に守られた東京と首都圏、家康(武士)の力を封じ込めようとした明治以降の都市建設。世界戦争へと日本を進ませた世界に君臨する武器商人の影響力。警視庁の少年事件課に所属する「冨野輝彦」と陰陽師の鬼龍(きりゅう)とお祓い師の安倍孝景(あべのたかかげ)が東京を廃墟にしようと企む邪悪な宗派から東京を守ろうと力を合わせる。冨野輝彦はトミノナスネヒコの末裔と鬼龍と孝景は言う。天海の江戸の神社や寺の日光の配置は幾度か目にしたことがあるが、平将門の霊力は??江戸の街づくりと関係があったなんて!今野さんの想像力?それとも定説?将門を祀った神社は大手町の首塚・神田の神田明神・新宿の鎧神社・早稲田の水稲荷神社・兜町の兜神社・築土八幡宮・台東区の鳥越神社で線で結ぶと北斗七星の形になるって❓それに比べて靖国神社や都内の霊園などはその力を封じる力❓歴史観も発想も面白くてついつい地図を片手に一晩で読んでしまった。呪護 [ 今野 敏 ]
2021.04.06
コメント(0)
江戸の麹町の行列ができる菓子店「南星屋(なんぼしや)」は治兵衛(じへい)と娘のお永と孫のお君の3人でやっている小さな店。人気の秘密は全国の菓子店で修行した治兵衛(じへい)の作る日替わり菓子。小さな店の菓子職人の治兵衛(じへい)の出生の秘密が凄すぎる。孫のお君を嫁にしたいと申し込んだのは南国の外様に仕える若い侍。武士と町娘の結婚には幾多の障害があるが、治兵衛(じへい)の出生の秘密が最大の障害となる。江戸時代の末期の武家は厳しい金銭事情の中でも身分制度に胡坐をかいている。でも、時代は変わって「小国の下級武士」よりも「江戸で行列ができる菓子屋の孫」の方が時代の荒波を乗り切れるはず・・・・17歳のお君なら維新後もまだまだ若いはず、平戸藩の武士・川路金吾を婿に迎えて治兵衛(じへい)菓子店を継承するかもしれないかも?そんな余韻を残して物語が終わる。最近は直木賞作家・西条奈河加さんの時代小説を読んでいる。読後感後味の悪い本の作家は読む気になれない私にとってまだ4~5冊目の作品には読後感が悪い小説はなかった。まるまるの毬 (講談社文庫) [ 西條 奈加 ]心淋(うらさび)し川/西條奈加【3000円以上送料無料】
2021.03.07
コメント(0)
警察小説の実力派作家の今野敏作品が今、テレビドラマとしても放送されています。去年の7月末頃、娘婿から「面白いですよ」と勧められてから、半年でもう80冊くらいは読みました。45年も書いている作家なのに去年までは読もうと思ったことがなかったのに、読み始めると止まらない今野作品の魅力。まず面白い、キャラクターの人間臭さ、読後感が良い「隠蔽捜査」から始まって「安積班」「樋口顕」「STシリーズ」など読みだしたら止まらない。自粛解除まではひたすら文庫本を楽天ブックスで購入して(50冊以上)、学生時代にデビューしてサラリーマンを経験して、もう150冊も出版したから、次から次にまだ途切れることがない。文庫で本棚がいっぱいになったこともあり、文庫になっていない本を図書館で探したら、結構ありました。隠蔽捜査の最新版「清明」やニュース番組遊軍記者布施京一「オフマイク」そして初の時代小説「天を測る」などはまだ順番がこないのですが、題材が苦手で買う気になれなかった〇みなとみらい署・諸橋と城島の活躍〇鬼龍光一冨野輝彦巡査部長の活躍〇空手や拳法ものなど借りて読んでみたらやはりグイグイ引き込まれてしまいました。こんな面白い小説を書く人が今まで評価されてなかったのは何故?思えば「1億冊売った小説家の内田康夫氏」も文壇では評価はされていませんでした。私は内田氏自費出版の「死者の木霊」で面白いと思ってほとんどの作品を買ってよみましたが、内田氏が亡くなってもう新作が出ない。それでも今でも、内田作品はテレビドラマで再放送されています。(文壇の評価って何を基準に選ぶのかしら?)と不思議な気がします。最近のテレビでは「今野敏サスペンス」とタイトル名にでるので、私のように自粛生活で今野敏作品にハマった人が多いのかしら?と思うものの、テレビのドラマにはガッカリ(本の方が絶対面白い)今日2月9日BSで放映された《隠蔽捜査》は配役がピッタリでよかったけれど、役者さんの年を考えるとかなり前の制作作品のようです。今、テレビ化されている今野作品は登場人物の年齢と役者さんの雰囲気が合わない。小説では安積班の安積係長は45歳、須田巡査部長は31歳、村雨巡査部長36歳。2月8日の日経夕刊にも今野敏作品が紹介されていました。天を測る [ 今野 敏 ]
2021.02.09
コメント(0)
明治維新から38年、維新で活躍した人たちがまだ現役?新選組の剣豪・斉藤一改め藤田五郎と長州藩士だった山形有朋の対決。ストーリーは警視庁の刑事たちが不忍池に浮いていた被害者を殺した犯人を捕まえる話。警視庁第一部の電話がなり(電話がもうあったんだ!)不忍池で死体が浮かんだと言う、岡崎孝夫巡査は上司の鳥居忠重警視とともに自動車で(自動車もあったんだ?)現場に向かう。帝国大学講師、陸軍省の大佐、内務省の間者と連続殺人、3人を一突きで殺した犯人は誰か?凶器は日本刀でもなく匕首でもない。フランス式武具の使い手、剣道にも柔道にも自信ののない岡崎巡査。犯人を取り押さえたのは警視庁を退職していた藤田老人(斉藤一)。明治38年の警視庁、陸軍、内務省を陰で牛耳っていた薩長生き残り山県有朋と、新選組の生き残り斎藤一の息詰まる(戦い?)・・・司馬遼太郎さんの維新の小説にもあまり登場しない山県有朋は83歳まで生きたせいか、目白の椿山荘、三番町の邸宅の他小田原や京都にも贅を尽くした名庭園を残していることから、どのくらいの財を所有していたかと思うことがあり、坂本龍馬や西郷隆盛、吉田松陰、高杉晋作など維新の立役者だった人たちの短命に比べてと、山県有朋の明治以降の権力の大きさに割り切れないものも感じていた。個人的にも維新後の会津藩や新選組の人たちの冷遇ぶりを見るにつけて「勝てば官軍」明治・大正・昭和・平成・令和と維新から150年以上経っても薩長閥が残ると言う日本の官界、北海道出身の今野敏氏のルーツは何処なのでしょう?帝国大学の黒猫先生が夏目漱石であることも楽しい。(現在、日経新聞朝刊に伊集院静氏の《みちくさ先生》は漱石がモデル)7月末から12月半ばまでで今野作品を50冊以上読んで、残るのは格闘物しかないかなと思っていた時に見つけた明治物。明治政府の実力者・山県有朋と剣豪・斉藤一の戦いなんて、着想が面白い。サーベル警視庁 (ハルキ文庫) [ 今野敏 ]
2020.12.15
コメント(0)
ジャパネット高田の社員が実践し効果があった「美木良介のロングブレス」久しぶりに行った友人の家でこのコロナの自粛生活中の友人が、すっきりと細くなり元気なのを見て理由を聞いた。「水泳もボランティアの仕事も、マージャンも外出もできなくなったから、自粛で体力の老化を加速させないように工夫したのよ。顏は昔買って物置にしまい込んでいた美顔器でケアして、体力はテレビを見て買った《美木良介のロングブレス》で毎日10分体操しているの」たしかに、友人はほっそりして、頸筋もウエストも細くなった。友人の半年の効果に刺激されてすぐに注文した。ジャパネットで友人は買ったらしいが、楽天ブックスですぐに買えた。でも楽天アフィリエイトには出てこない。《ロングブレス・ジャパネットの社員が毎朝実践・1週間即やせ》美木良介の呼吸だけで痩せる・DVD付き楽天アフィリエイトでは違うほんしかありませんが、楽天ブックスに在庫ありです。美木良介のロングブレスダイエット 健康ブレスプログラム <新装版> [ 美木良介 ]自粛生活にも関わらずすっかり細く若くなった友人の効果をみて12月12日から実践開始予定。
2020.12.12
コメント(0)
卓越した能力を持つスペシャリスト5人「警視庁科学特捜班」が活躍するシリーズは13話。7月末からのどうにも止まらない私の「今野敏読書」は文庫だけ購入で3か月で40冊を超えた。ほとんどが警察のミステリーなのに、読後感が悪くない。「水戸黄門」や「浅見光彦」シリーズのような「悪人逮捕」が爽快なのかもしれない。STシリーズのスペシャリストたちの設定も面白い。5人全員に色がついている。赤城左門・法医学担当でチームリーダーだが、対人(特に女性)恐怖症。黒崎勇治・化学部門担当だが、古武道の達人で臭覚が以上に発達、無口。青山翔・文書鑑定しプロファイリングの達人で、凄絶な美貌の男。山吹才蔵・薬物担当で曹洞宗の僧・現場で被害者のために読経もする。結城翠・ずば抜けた聴力所有者で紅一点。グラマラスボディを露出度高い衣服で強調。この異才の5人を束ねるのがキャリア官僚の百合根友久(30歳)。警察官としてST班との連携する菊川五郎警部補(45歳)「ST 警察庁科学捜査班 エピソード1」から色シリーズや伝説シリーズなど13冊。テレビ化もあったらしいのですが、最近フアンになった私はみていませんが、男も見とれる壮絶な美貌の青山翔役がドラマでは女性の設定になっていたと聞いただけでガックリ。シナリオライターになりたい夢を持つ私にとって、最大の関心は「青山翔」を演じる俳優さんの人選です。納得できる美貌の青山翔役でSTシリーズを映像化してほしいと思う。ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫) [ 今野 敏 ]
2020.11.03
コメント(0)
優しくて真面目だけれど、泣き虫で臆病な孫の11歳の誕生日にプレゼントした。「これからいろんなことがあると思うけれど、日本の法律が〇〇を守ってくれるからね」とのメッセージを添えて。「君を強くする法律の本」と帯にも書いてある。①刑法⇒これをやったら犯罪リスト。②刑事訴訟法⇒罪を犯したと疑われている人の権利も守る。③少年法⇒子供が犯罪行為をしたときのルール。④民法⇒人と人の争いを解決するルール。⑤民事訴訟法⇒こじれたケンカを解決するルール。⑥日本国憲法⇒国のしくみと理想。⑦いじめ防止対策法⇒大人はいじめから子供を救い守る義務。身近なケースでイラスト入りで書かれているから孫もあげたらすぐに読んでいました。こども六法 [ 山崎 聡一郎 ]
2020.10.01
コメント(0)
恐ろしい企みも、忌まわしい関係も宮部みゆきワールドに引き込まれて読み終わると、読後感は悪くなく、物語りの展開に明るい春の音連れを感じる。歴史小説?ミステリー小説?恋愛小説?宮部みゆきさんの語りの旨さに引き込まれて長い小説を読み終えた。北国の小藩の北見家の藩主が乱心して押込めにあった物語で江戸時代の中期頃の設定なのでしょうか?嫁ぎ先の姑の壮絶ないじめで婚家を出た多恵(22歳)が実父の看病し、看取った後、藩主の別荘の五香苑の座敷牢に閉じ込められている元藩主の北見重興の世話をすることになる。若く美しい北見藩の6代目藩主重興の乱心とは?多恵の母の生家があった村が消滅した理由は?城下の少年たちが次々に消えて行った理由は?湖畔に建つ五香苑の美しい佇まいをイメージしながら読むと、暗いおぞましい出来事の悲惨さが汚くはない。元家老の石野織部、医師の白田登、多恵の従兄の田島半十郎、五香苑で働く人々の真面目さと優しさに心温まる。去年の秋ごろに図書館に予約していた「この世の春」の上と下、途中に図書館の休館もあったが、やっと9月に順番が来た。途中で文庫が売り出されたが、ハードカバーは上下巻で、文庫は上中下巻なので、買うのを迷っていたところ、やっと順番が回って来た。「昨日がなければ明日もない」「荒神」と読後感がイマイチな作品が続いた後、新巻ハードカバーで買うのをためらって図書館に予約した「この世の春の上下」。「あやかし草紙」「きたきた捕物帖」素晴らしい作品が文庫で出版されて、購入して読んだが、物語つくりの天才だと改めて思う。好きな俳優さんの配役で宮部作品を映像化できたら良いなとつくづく思う。この世の春(上) (新潮文庫) [ 宮部 みゆき ]この世の春 下 [ 宮部 みゆき ]
2020.09.25
コメント(0)
警察不信を強く感じたのは1994年の「松本サリン事件」で住民の河野義行氏が逮捕された時。世界中(?)から(一庶民には無理な犯罪)と思われていたのに、長野県警は河野氏を犯人と断定した。オウム真理教の立ち退きを決めた判事殺害を目的としてサリンと言う猛毒の組織的なテロ事件が何故、一人の住民が犯人と断定されたのか?あまりにも無知な警察組織に唖然とした記憶がある。厚生省の高級官僚「村木厚子氏」を犯罪者として陥れた部下の犯罪を見抜けずに、半年も拘留した特捜は証拠捏造?もあったと聞いた時の警察への不信感。(村木氏も今野敏作品のフアンとのこと、冤罪での拘留中に今野作品を読んでいたとか)中でも被害者にとって「時効」はないのに、殺人者には15年の時効が決められた刑法。10年前2010年4月に殺人事件の「時効廃止」が決まった。7月末以来どうにも止まらない「今野敏作品」読書がすでに30冊を読破した。「継続捜査ゼミ」は女子大学生のが15年前の殺人事件を解決するという設定で面白い。ゼミを率いる小早川一郎は元刑事で退官時は警察学校の校長だった縁で女子大に迎い入れられて、教授になった異色の教授。初めて受け持つ「刑事政策演習ゼミ=継続捜査ゼミ」は個性豊かで魅力的な5人の女子大生が受講者。最初の課題は10年前なら時効になったはずの事件「老夫婦強盗殺人事件」。目黒警察署の安斎幸助巡査部長が事件を報道した新記事を持ってゼミを訪れる。歴女やナゾオタク、合気道、薬知識、法律オタクなどそれぞれの得意分野を駆逐しながら、女子大生5人が小早川教授中心に推理していき、犯人にたどり着く。面白い納得オウムサリン事件の長野県警の失態はトップの判断ミスだったはず、村木氏の誤認逮捕の特捜の強引さと、証拠さえ捏造したかもしれないなんて女子大生が解決できる犯罪が、当時事件にあたった警察の「強盗による殺人」との思い込み判断で未解決になったストーリはなんとなく納得できる。警察組織の複雑さと、縦割りの縄張り意識、組織を動かすトップの判断で捜査する危うさ、今野敏氏の「警察小説」を読むと刑事たちの真面目さや地道な捜査ぶりに頭が下がるが、組織捜査の危うさ、個人の判断を重視しない上下関係の厳しさに危うさを感じる。小早川教授率いるゼミ受講者の女子大生たちが素人の自由な発想で事件解決に結びつく過程は、身近で自分も一緒に捜査ゼミに参加している感覚で楽しむことができる。続編期待しているが、続編らしい「エムエス」はまだ文庫化にはならないらしい。ベテラン作家の今野敏氏、最近は作品が人気があるのか新刊がなかなか文庫にならない。継続捜査ゼミ【電子書籍】[ 今野敏 ]
2020.09.23
コメント(0)
安積剛志強行犯第一係長率いる安積班のメンバーが活躍する刑事物語。7月下旬から読み始めた今野敏作品はもう30冊。「晩夏」は台風一過の東京湾のクルーザーから発見された変死体。容疑者として身柄を拘束されたのは、安積の同期で友人の速水直樹警部補。安積は気心知れた安積班の刑事たちと真犯人を探し出す。村雨秋彦部長刑事 桜井太一郎 須田三郎 黒木和也 水野真帆 安積班のメンバーは皆真面目で優秀な刑事。警察官ってこんなに真面目に、大変な仕事に昼夜取り組んでいるの?死体を検視したり、暑さ寒さの中で根気強く張り込みしたり、その大変さに頭が下がる。犯罪者たちの身勝手な動機、そしてマスコミの警察批判、刑事たちの重労働、証拠がないと犯人との確証があっても逮捕できない、少年犯罪の軽罰など、警察官の現状に今野敏作品を読み始めた私にとっては驚くことばかり。「隠蔽捜査」の竜崎信也署長が活躍する作品は7冊読んで次が文庫で出版されるのを待っている。安積剛志係長が活躍する作品は6冊目。「道標」「警視庁神南署」「烈日」「花水木」「晩夏」そして「蓬莱」「安積班」はテレビで放送されたが、視てはいない。自分のイメージの中で配役を考えてみたり、でも、安積係長は「隠蔽捜査」の竜崎信也署長の魅力には敵わないと思ったり、外出も、旅行も、友人たちとのおしゃべり食事会もまだ自粛している私にとって、楽しみは読書。今野敏作品に出会えてよかったと思う。花水木 東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫) [ 今野敏 ]
2020.09.19
コメント(0)
隠蔽捜査シリーズ第7巻。左遷人事で警視庁大森署の署長になった竜崎信也の活躍。本日の日経、文庫ランキングの1位が私がこの2週間夢中で読んでいる隠蔽捜査シリーズだったことに驚いている。2週間前に娘婿に「面白いですよ」と言われてポツポツ買い始めたら、本当に面白い。キャリアの警察官僚・竜崎信也は検察庁長官官房課長と言う役職だが、息子の薬物所持での降格人事で警視庁大森署の署長になり数々の難事件を解決していく。推理小説大好きな私も日本の警察組織は複雑すぎて良く解らない。竜崎信也は東大卒で生真面目、家族や組織の中でも唐変木とも言われるほど融通が利かない男。警視庁刑事部長の伊丹俊太郎は幼馴染であり、子供時代から苦手でもあるが、信頼できる友でもある。大森署シリーズは「果断」「疑心」「転迷」「宰領」「去就」に続く「棲月」「棲月=ルナリアン?=ルナティック?」寝食を忘れて悪を追いかける竜崎や刑事たちの頑張りに頭が下がる。警視庁、警察組織の真摯に日本の治安に取り組む「警察組織の刑事たち」に比べて犯人たちのあまりにも身勝手で幼い理屈・・・竜崎信也はシリーズ7の「棲月」で大森署を去ることになる。そして、神奈川県警の刑事部長に移動。次の清明はまだ文庫になっていないので今野敏氏の他の作品を読んでいるけれど、やはり竜崎信也警視長の活躍が面白い。棲月 隠蔽捜査7 (新潮文庫) [ 今野 敏 ]
2020.08.08
コメント(0)
古神道伝導家出身の巡査部長の数馬史郎35歳、密教の修行を積んだ巡査鹿家睦丸32歳、もう一人女性巡査の比謝聡美28歳は沖縄のノロ家系のユタ。神奈川県警本部のR特捜班はこの3人と係長の番匠恭介の4人。そして県警とR特捜班連絡係の神奈川県刑事部刑事総務課岩切大吾が県内に起きる怪奇的犯罪を捜査して解決していく。「死霊のエレベーター」他5編の短編小説集。読者は信じるかどうかでなく、霊感などの能力者の力で警察が捜査する発想が面白い。「現実現象しか信じられない人」「化学現象の説明だけを信じる人」ひとそれぞれだが、超自然現象のあることを感じている人は多いはず。私も超自然現象・・・宇宙の支配者・・中村天風氏は「宇宙霊」と呼ぶがそんな「宇宙の不思議」を勉強するために「算命学」に出会った。そして、「宇宙の気」を読み取れるいろんな能力を持つ人たちに出会えた。この「R特捜班」の活躍する「心霊特捜」警察組織の中でそんな「特殊能力」を持つ人たちが活躍する捜査だから面白い。続編があったら読みたいと思う。7月下旬にお婿さんに薦められて読み始めた「今野敏作品」「隠蔽捜査」の竜崎信也が活躍するシリーズは7まで読み終えて、次に何を読もうか?と思案中。心霊特捜 (双葉文庫) [ 今野敏 ]宰領ー隠蔽捜査5ー(新潮文庫)【電子書籍】[ 今野敏 ]
2020.08.06
コメント(0)
キャリアの警察官僚・竜崎信也は検察庁長官官房課長と言う役職。推理小説大好きな私も日本の警察組織は複雑すぎて良く解らない。竜崎信也は東大卒で生真面目、家族や組織の中でも朴念仁とも言われるほど融通が利かない男。警視庁刑事部長の伊丹俊太郎は幼馴染であり、子供時代から苦手でもあるが、信頼できる友でもある。かって少女を誘拐監禁した犯人たちが少年だったために短い刑期で出所した。その男たちが連続殺害される事件が起きて、立場の違う竜崎と伊丹が犯人をあぶりだす。が、警察組織のためには隠蔽しようとする上司の意向に沿おうとする伊丹と、真実を公にしようとする竜崎との葛藤。竜崎信也は「原則に忠実に真実を姑息に隠蔽したりしない」を迷った時の座右の銘にしている。真実と組織や上司の意向を慮り苦しむ伊丹、原則に従うことを信条とする唐変木の竜崎信也の生き方が小気味よい。それにしても複雑怪奇な日本の警察組織、沢山の推理小説を読んでもわからない。自粛生活をつづけながら、テレビのチャンネル権は主人にとられてるため、読書時間がありすぎて、本棚の本を再読したり、気になる本を買って読んだりの毎日。娘婿が「面白い警察小説ですよ」と勧めてくれた今野敏作品。たった1週間で5冊も読んで、さらに追加注文中。コロナが怖くて図書館にもブックオフにも行けない私のささやかな贅沢。隠蔽捜査 (新潮文庫 新潮文庫) [ 今野 敏 ]果断 隠蔽捜査2 (新潮文庫) [ 今野敏 ]
2020.08.01
コメント(0)
江戸は神田の袋物屋「三島屋の黒白の間」で語られる「百物語」第5巻。聞き手は主人の姪19歳のおちかで、今回の「あやかし草紙」からは主の次男の富次郎が加わる。そして2人で聞き役になって第23~27話の5話が収録されている。23話)繁盛していた金物屋「三好屋」で起きた悪い方に解釈する思い違いが一家を滅ぼしていく「開かずの間の魔物」の話。現代でも家族間のトラブルが無残な殺傷事件となる・・・人の心に住み着く悪への思い違いが家族間の殺傷事件につながる・・・語り継がれる怪談とはそんなことなのだろう実家での縁談での恐ろしい結末に心を病んだおちかが「黒白の間」の聞き手として、人の心にとりつく怪談話にいつか心をひらいて、好きな男に嫁ぎこの第5巻で聞き手を卒業第28話からは絵心がある三好屋次男の富次郎が勤めることになると言う自粛生活で読書三昧の日々。宮部みゆき作品は現代ものが怖すぎて図書館で借りていたが、予約して3か月以上待っても順番が来ないので、最近は又、買って読んでいる。自粛中に本棚に本が溢れてしまい「断捨離」を試みたが、内田康夫作品と宮部みゆき作品と算命学関係の本は残している。内田康夫作品は120冊以上(新刊が出ないので再読している)。宮部みゆき作品は60冊以上、新刊が出るたびに購入中。算命学の本は復習を兼ねて読み直している。自粛もまた楽し読書時間がたっぷり・・・あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続(5) (角川文庫) [ 宮部 みゆき ]
2020.07.15
コメント(0)
お江戸本所深川を舞台にした捕物帖は宮部作品の中でも私の大のお気に入り。江戸物の宮部作品はどれもキャラクターが素晴らしい。昨日午前中に届いて、夜には読み終えたけれど、もう続きが読みたくてたまらない。今回の捕物帖の登場人物は16歳の北一と風呂焚きの謎の喜多次と、盲目の女将さん。3歳の時に深川の岡っ引き文庫屋の仙吉親分に拾われた北一。初春の昼下がり仙吉親分が馴染みの小唄の師匠宅でフグにあたって死んだ(46歳)。親分の本業は読み本を売る文庫屋で北一は降り売りをしていた。深川同心・沢井廉太郎と差配人勘右衛門(富勘)は子分に跡目は継がせないと言う。親分の妻女の松葉は文庫屋を引き継ぐ万作夫婦が看板料を払うことで、北一は降り売りをさせてもらうことを生活の糧にすることで解散したが・・・深川でことが起きると差配の富勘と同心の沢井にこき使われる北一。北一の活躍は盲目のおかみさんの松葉と欅屋敷の用人・新兵衛と謎の喜多治の助けがあったからこそ。盲目のおかみさん松葉はあの男前で女にモテモテだった仙吉親分の知恵袋だったのだ。きたきた捕物帖 [ 宮部 みゆき ]宮部みゆきの捕物帖はどれも楽しませてくれる。茂七親分、霊感お初、井筒平四郎、弓之助・・・どのキャラクターも大好き過ぎて、宮部さんが書かないなら私が続編を書きたくなる。シナリオの勉強したのも宮部作品をもっと映像化したくなったから・・・今回の北一は(なんの魅力もなさそう)と思いながら、読み進めるうちに、登場人物たちの虜になる。きたきたたちの活躍の続編が待ち遠しくて仕方がない。
2020.06.30
コメント(0)
ブックオフでも売れる本ベスト10に何冊か入っているほど柚月裕子は今が旬の作家。図書館が休みなのでブックオフに行ったら柚月作品は少なくて、あっても定価の半額以上でした。「検事の信義」はまだ文庫本がなくてハードカバーの新刊もブックオフでも見つからなかったので楽天ブックで新刊を購入しました。「慈雨」は退職刑事の話だったので(ちょっと地味)と次作を読む気にならなかったのですが、「佐方貞人検事」はハマりました。「検事の信義」は佐方貞夫シリーズ最初の「最後の証人」で佐方検事から弁護士になる出来事を収めた検事時代の作品集。図書館が休館なのに読書時間がたっぷりあったのでブックオフで中古を買ったり、新刊を購入したりで柚月裕子作品はほとんど読んでしまいました。検事の信義 [ 柚月裕子 ]外出できない今の時期は時間がたっぷりあって、読書三昧の日々。2008年「臨床心理」でデビューしてから主婦作家柚月裕子さんの活躍は凄い!2月下旬、図書館が休館前に6冊も借りたのですが、「検事の信義」は130人待ちで待ちきれないので買いました。30年も前に古本屋さんで偶然に見つけた内田康夫の「死者の木霊」が面白かったのでそれから内田作品は新刊でも買いまくって全部読みました。宮部みゆきさんの「鳩笛草」に出会って宮部作品も新刊が出るたびに買って揃えました。本棚がいっぱいになってもお二人の作品はブックオフに持ち込まないで本棚に。この3月に買いそろえた柚月作品はどうしようかな・・・・
2020.03.17
コメント(0)
外出を控えて読書の時間があるのに、図書館は休館。今、その筆力に魅了されている柚月裕子さんの本をネットで購入。「臨床心理」は実力を持つ柚月さんが「このミステリーがすごい」大賞でデビューした作品と言うので購入して読んだ。本の紹介でストーリーを見た時に(私の知りたくない世界の話)と思った。女性臨床心理士の佐久間美帆が障害者厚生施設の入所者の美少女水野彩(16)の死をめぐって真実を追い求める。施設で彩と仲が良かった藤木司は「彩の死は自殺ではない」と断言する。人の話に色があって色でウソとホントが分かると言う司。大胆過ぎる障害者の性描写や、それを取り巻く男たちの歪んだ身勝手な性犯罪の描写。こんなに救いようのない世界がある、柚月さんは怖いものしらずの女性作家と舌を巻く。この物語は絶対映像化してほしくない。暴力団やマル暴、警察組織、幼児や子供の虐待、生活保護など柚月さんの筆力は大胆で恐れを知らない。 検事「佐方貞人」シリーズは上川隆也主演で映像化されたらしいけれど・・・見ていない。上水流涼子シリーズも映像化したら楽しそう。「Wパレートの誤算」は今日からスタート?(でもWOWOは契約していないし生活保護者問題も見たくない)映像化するなら美人か美男が主役で社会の暗部や底辺の物語でない方が良い。居間で観るテレビで深刻な暗部を描いた作品は見たくない。それでいて柚月裕子作品を今日もネットで注文する。臨床真理 (角川文庫)[本/雑誌] / 柚月裕子/〔著〕検事の信義/柚月裕子【合計3000円以上で送料無料】
2020.03.07
コメント(0)
佐方貞人検事シリーズ第2作目。「慈雨」を読んで以来、柚月裕子作品に夢中のになって図書館で見つけるとランダムに借りてきて読んでいるのですが、佐方検事の活躍は面白いですね。家の本棚がいっぱいなので、最近の読書は図書館で借りて読んでいるのですが、柚月裕子さんや諸田玲子さんのように面白い作品を書いてくださる方の本は(敬意を表すためにも)少しは買わなければと時々はランダムに購入しています。新刊はほとんど購入していた内田康夫氏はお亡くなりになってしまって、宮部みゆきさんの本は最近は怖すぎで後味が悪くなってしまったこともあって、読み応えある作家を探していました。(作者の表現力になれた方が主人公に感情移入しやすくストーリーが頭に入る)柚月さんの佐方貞人検事シリーズは面白いです。最後の証人(図書館に予約中)検事の本懐(購入)検事の使命(図書館から借りて読書済)検事の信義(図書館に予約中)上水流涼子の活躍(購入)も面白くてシリーズ化期待です。検事の本懐 (宝島社文庫) [ 柚月裕子 ]合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 [ 柚月 裕子 ]
2020.02.19
コメント(0)
信長の正室の濃姫は中高年以降はあまり語られることがない。斉藤道山の娘で明智光秀の従妹、信長の天下取りの美濃地方を掌握するのには大きな役割をなしていた。この物語は美貌の濃姫が30代半ばで疱瘡を患い、痘痕が顔に残ったため、表舞台に立たなかったが、信長の正室として天下統一に大きな役割を果たしていた濃姫こと帰蝶(きちょう)を主人公にした物語。本日から始まるNHK大河ドラマでは帰蝶の役が変更になって放送開始が遅れたとのことで、大河ドラマでも大きな存在としてとらえられて、中年以降の生き方がどう描かれるか楽しみです。戦国時代の天下取りの物語は殺したり殺されたりで、血なまぐさくて読んでいてつらいのですが、女性が主人公だと人と人との縁が物語を進行させていて読みごたえがあります。明智光秀に信長を討たせたのは誰か?その発想に納得です。帰蝶 [ 諸田玲子 ]このところ諸田玲子氏の作品はかなり読んでいて、江戸時代の下級武士や庶民たちの物語は面白くて、もう病みつき状態。歴史観も面白くて、諸田さんの作品はあと少しでよみつきそうです。
2020.01.19
コメント(0)
「日本推理作家協会賞」で話題の作品なので図書館で4か月待ちでした。ストーリーは警察を定年退職した神場智則が妻の香代子と二人で四国八十八か所のお遍路の旅にでる。神場には刑事として事件に関わった被害者たちへの供養の気持ちと、誤認逮捕じゃなかったかと心に重いしこりを残したことがお遍路の旅の理由。旅の途中でテレビで「小1の少女が行方不明」というニュースが流れる。神場の脳裏に16年前の事件がよみがえる。「小学1年生の少女を犯して殺害するという凶悪犯罪」事件の起きた場所も群馬県で神場がいた群馬県警が担当している。(同一犯かもしれない?ではやはり16年前に逮捕した男は誤認逮捕の可能性がある)刑事でなくなったお遍路の旅の中で神馬は、(16年前と同一犯に違いないと推理を展開する)刑事として警察組織の中では単独で動けない、組織を離れてみると、ふとしたきっかけで見えてくるものがある。群馬県警の同僚や後輩に(見えて来た推理を話す)内田康夫氏の「浅見光彦」宮部みゆきの「杉村三郎」警察組織の中での犯罪摘発よりも部外者たちの推理には自由な発想がある。警察組織の複雑さ、現場を知らないキャリアたちが指揮官になる不思議さ。そうゆえば、山口県で行方不明になった2歳の男の子を探し出したのはボランティアの尾畑春夫さんでした。警察や消防団が大勢で探してもみつからなかったのに、「子供は上に行く」と推理してすぐに見つけてしまった。組織を動かしていた人は反省はなかったのかしら?推理小説は「浅見光彦や杉村三郎」の活躍の方がおもしろい。組織の中では誤認逮捕を黙認させられた神場智則が退職して、自分の推理で真犯人をあぶりだす。でも、柚月さんはなぜこんなに警察組織に詳しいのか?四国八十八か所巡りに詳しいのか?久しぶりに面白い推理小説作家の作品に出合った気分。慈雨 [ 柚月 裕子 ]
2019.11.07
コメント(0)
全185件 (185件中 1-50件目)