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「混迷の時代」──まさにこの言葉が現代を象徴しているように思います。グローバル化、デジタル化、価値観の多様化、そして災害や感染症、不安定な国際情勢などなど、先が見えない不安の中で、私たちは何を拠り所に生きていけば良いのでしょうか。そんな問いに、一つの光を当ててくれるのが「神話」なのかもしれません。最近、私がよく見るYouTubeチャンネル「TOLAND VLOG」の中でも特に魅了されたのが、「ホツマツタエ」超考察シリーズです。日本の神話とされる『古事記』『日本書紀』では語られなかった、あるいは謎とされてきた数々のエピソードが、このシリーズによって丁寧に解き明かされていきます。ホツマツタエとは、日本最古の表音文字「ヲシテ文字」で記されたとされる古代文書で、日本神話の裏の裏、あるいは根底にある精神性に迫る内容が詰まっています。アマテラスやスサノオといった神々が、単なる伝説ではなく、生きた人間として描かれていることもあり、より人間味をもって読み解くことができるのが特徴です。TOLAND VLOGでは、こうした文献を現代人の感性で読み解き、「なぜこの神話が語り継がれてきたのか」「どんな価値観がそこにあったのか」という根本に迫ってくれます。まるで歴史探偵が時空を超えて謎を解いていくような展開がとても面白いのです。中でも私が感銘を受けたのは、「和(やわらぎ)」の精神です。ホツマツタエには、争いを避け、自然と共生し、人と人の関係を「和」で整えるという思想が随所に見られます。これは、現代社会が忘れかけている日本人の心の原点ともいえる考え方です。私たちは今、分断や対立、自己主張のぶつかり合いの中に生きています。便利さや効率ばかりが重視される日常の中で、目に見えない“心の軸”を見失いかけているとも言えます。だからこそ、「ホツマツタエ」のような古代の神話から、自分たちの精神のルーツを再発見することには大きな意味があると感じています。神話は、歴史の教科書には詳しく載っていませんが、そこには「生き方の知恵」や「人間関係のヒント」、さらには「日本人としての誇り」が込められています。TOLAND VLOGのように、神話をただの“昔話”としてではなく、“現代に活かすべき叡智”として読み解いてくれるコンテンツが増えていることは、日本人にとって大きな希望だと思います。今という不確かな時代を、心豊かに、凛として歩んでいくためには、古代の言葉に耳を傾け、自らの内なる神話を呼び覚ます。それこそが、現代を生きる私たちに必要な「心の羅針盤」になるのではないでしょうか。
2025年05月31日
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人は機会によって成長します。どれだけ学びの場が整っていても、それを“実践する機会”がなければ、人は本当の意味で成長することはできません。だからこそ、仕事という現場は最もリアルで、最も厳しく、そして最も人を育てる力を持った場だと確信しています。私たちアサヒ・ドリーム・クリエイトが大切にしているのは、まさに「社員の成長」であり、そのために何ができるか、常に考え、行動しています。成長は与えるものではなく、挑戦の中で自ら掴み取っていくものですが、その挑戦の場、つまり“機会”を提供するのは、会社の役割です。今日もある社員が見事にチャンスをものにしてくれました。私の不在時に来社された取引先パートナーに対して、自信をもって対応し、その機会を単なる「応対業務」にとどめることなく、会社としての信頼を高める大きなチャンスに変えてくれたのです。これは偶然の出来事ではありません。その社員は、これまでの仕事の中で何度もチャンスと試練を繰り返し、少しずつ経験を積み上げてきました、その積み重ねが、今日という日の成長へと繋がったのです。私はこのような場面に出会うたびに、経営者としての喜びを強く実感します。売上や利益ももちろん大切ですが、それ以上に、社員一人ひとりの変化・成長が、何よりも嬉しく、そして尊いものに感じます。成長の種は、日常の中に埋まっています。それを「ただの作業」で終わらせるのか、「自分を試す舞台」と捉えるのかで、未来は大きく変わってきます。だからこそ、経営者として大切にしているのは、社員一人ひとりが挑戦できる場をどれだけ創り続けられるか、そして、挑戦したくなる文化を育めるかどうかです。これからも私は、社員に「チャンス」と「トライアル」の機会を惜しみなく提供し続けます。それが、会社を成長させる唯一の道だと信じているからです。
2025年05月30日
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やるやる詐欺などの言葉が交わされるくらい、なかなか決定しなかった日本版ライブコマースの起点になると予想されるTikTok SHOPが2025年6月28日、正式にリリースされることが決定しました。これまで“いつ出るのか”“本当に始まるのか”と囁かれていたTikTok SHOP。世界各国で既に成功を収めてきたこの「次世代ECプラットフォーム」が、ついに日本にも上陸します。これは単なる新サービスの導入ではなく、明らかに、時代の転換点になります。“ライブコマースの夜明け”、“令和の黒船”、そんな言葉がぴったりのインパクトです。アパレル、コスメ、日用品など、すでに中国や東南アジアで爆発的な実績をあげたTikTok SHOPは、「見て・買って・届く」の一連の体験をアプリ内で完結させるシームレスな導線を持ちます。これにより、視聴者は衝動的な“買いたい欲”をその場で満たすことができ、販売側は従来のECよりも格段に高いコンバージョン率を得られます。日本でも、そのポテンシャルに気づいた企業やインフルエンサーたちが、今、急ピッチで動き始めている。ライブ配信に強いタレント事務所、インフルエンサーマーケティングのエージェンシー、メーカー直販を模索するD2Cブランドなど、それぞれが自社の強みをTikTok SHOPの世界にどう最適化させるか、準備に余念がありません。この波は、数年に一度どころか「数十年に一度の大波」だといっても過言ではありません。つまり、乗るか、乗り遅れるか。それほどの分岐点に、私たちは今立っているのです。では、この波をどうつかむのか?キーワードは、「スピード」「企画力」「共感」です。まずは何よりもスピード、TikTok SHOPはスタートダッシュが命で、まだ競合が少ない今のうちに、自社のブランドや商品を印象付けることができれば、アルゴリズムの恩恵も含めて大きなアドバンテージになります。次に求められるのが企画力、単に商品を紹介するだけでは視聴者は離れていってしまいます。エンタメ要素、ストーリーテリング、視聴者とのインタラクション、ライブでの特典や限定感など、「ライブコマースならでは」の演出力が鍵を握ります。そして最後に「共感」、Z世代・ミレニアル世代を中心とするTikTokユーザーは、広告感の強い投稿を嫌います。だからこそ、商品の魅力だけでなく、「誰が」「どんな想いで」届けているのかという“人間味”が何より響くのです。つまり、TikTok SHOPは“ただの販売チャネル”ではなく、むしろ「ブランドの世界観をライブで語り、共感で動かす」新しいマーケティング空間なのです。令和の黒船は、すでに港に着きました。次は誰がその船に飛び乗り、航海を始めるか、今この瞬間こそ、動く瞬間です!
2025年05月29日
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今日は、新卒採用向けの企業イメージビデオの撮影でした。未来の仲間となる学生の皆さんに、アサヒ・ドリーム・クリエイトという会社の空気を少しでもリアルに伝えたい!、そんな思いから、会社の雰囲気や社員の成長の姿が自然に伝わるよう、インタビュー形式での撮影に挑戦しました。インタビューでは、まず私自身が答える番となり、話の中心は“失敗談”でした。成功体験ではなく、あえて「どんな失敗があって、そこから何を学んだのか」を素直に語りました。これは、私たちの大切にするカルチャーである「チャンス&トライアル」のリアルを伝えるためです。失敗は恥ずかしいことではなく、挑戦した証で、むしろ成長の起点であるという価値観を、映像を通して届けたかったのです。その後、何人かの社員にもカメラの前に立ってもらいました。私の想像を超えて、どの社員も本当に生き生きと話してくれました。その中でも印象的だったのが、多くの社員から「社長のポジティブさに、良い意味でマインドコントロールされている」というコメントが出てきたことです。最初は冗談交じりの笑い話として語られていたのですが、どの社員も共通して言っていたのは、「この会社にいると自然と前向きになれる」「無理だと思っていたことに挑戦しようという気持ちになる」ということでした。それを聞いて、心の奥がじんわりと熱くなりました。私は経営者として、社員一人ひとりの可能性を常に信じています。実際の社員以上にその社員の可能性を信じているかも知れません。まだ見えていない力がきっとある!だからこそ、「君ならできる」「失敗してもいい、チャレンジしよう」と言い続けてきました。それが自然と社員の心に届き、少しずつ「自分はできるかもしれない」と思えるようになっていったのだとすれば、こんなに嬉しいことはありません。ポジティブな空気というのは、上から押しつけるものではなく、日々の言葉や行動の中で、じんわりと染み込んでいくものなのだと、改めて実感しました。今日の撮影を通じて思ったことは、「アサヒ・ドリーム・クリエイトは、社員が成長し続ける会社である」ということを、自分の言葉ではなく、社員自身の口から語ってもらえる喜びです。そしてその空気が、映像という形になって、これから出会う未来の仲間たちに届くと思うと、ワクワクが止まりません。どんな映像が仕上がるのか、とても楽しみにしています。そしてこのビデオを通じて、「なんだか面白そうな会社だな」「ここで働いてみたい」と思ってくれる人が一人でも増えたら、こんなに嬉しいことはありません。未来を変えるのは、今この瞬間に本気で生きる“人”の力。私はこれからも、挑戦する社員の背中を全力で押し続けていきます!
2025年05月28日
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人には誰しも、「ここにいれば安心だ」と思えるセーフティーゾーン(安全領域)があります。それは、これまでの経験で培った成功体験や、慣れ親しんだ業務範囲、あるいは過度な失敗回避の思考かもしれません。しかし私は、こうした“安心”が、時として成長の最大の障壁になると考えています。アサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社は、「チャンス&トライアルで成長する」という企業理念のもと、あえてそのセーフティーゾーンを一歩超える挑戦を、日々の現場で重視しています。成長とは、変化の中にしかありませんし、変化とは、未知の領域への一歩だと言えます。だからこそ私たちは、「挑戦してみよう」と言える風土を何より大切にしています。挑戦には不安がつきものであり、失敗のリスクも当然ありますが、その先にしか“進化した自分”には出会えません。だからこそ会社としても、社員一人ひとりが思い切ってトライできる環境を意図的に整え、場合によっては「そのままではダメだ」と、現状の枠を壊すような仕掛けを行います。たとえば、今までの役割とは違うプロジェクトにあえて抜擢してみる、未経験の分野に挑むきっかけを与える、研修や異動も、単なる制度運用ではなく「成長を加速させる装置」として捉えています。本人にとっては「慣れた仕事から外される」ように感じるかもしれませんが、そこにあるのは“期待”であり、変わるチャンスをつかみ、トライアルを通して自分の幅を広げてほしいという強いメッセージとなります。もちろん、すぐに成果が出るとは限りませんが、だからこそ私たちは、「挑戦したこと自体を称える文化」を大事にしています。結果よりも、そのプロセスにこそ価値がある!と信じているからです。このような仕組みと文化の中で、社員は徐々に「新しいことに飛び込むことは怖くない」「むしろ成長のきっかけだ」と感じられるようになります。実際、セーフティーゾーンを超えた挑戦の先には、確実に“新たな強み”や“自信”が育っていきます。そしてそれは、社員個人の成長にとどまらず、会社全体の成長にも直結します。なぜなら、挑戦を恐れず、変化を歓迎する集団ほど、未来への適応力が高いからです。アサヒ・ドリーム・クリエイトが創りたいのは、一人ひとりが自らの枠を超え、仲間とともに成長し続けるしなやかで強い組織です。そのために、私たちはこれからも、セーフティーゾーンを「壊す勇気」を育み、挑戦する社員を全力で応援していきます!
2025年05月27日
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私たちはいま、「未来最適」「全体最適」という視点に立って、組織の在り方そのものを見直しており、その一環として取り組んでいるのが、「変動費化」の推進です。この言葉だけを聞くと、「コスト削減」「外注化」といった効率一辺倒の印象を持たれるかもしれませんが、私たちが目指しているのは単なる経費削減ではありません。売上の最大化と経費の最小化、そして社員の成長と価値創出の両立であり、この“未来&全体最適”こそが、変動費化の本当の目的です。今、私たちが置かれている市場環境はめまぐるしく変化しており、どんなに素晴らしい戦略があっても、スピーディーに実行できなければ価値を生まない時代です。そのためには、経営資源を最適に配置し、状況に応じて柔軟に動ける「しなやかな組織」が必要です。そこで重要になってくるのが、社員一人ひとりが“考える仕事”に集中できる環境づくりです。ルーティン業務や作業的な仕事に追われていては、創造力は磨かれませんし、イノベーションも生まれません。だからこそ、そういった業務は思い切って、協力会社さんやAI・テクノロジーの力に任せていき、その分、社員は「考える」「企画する」「提案する」「改善する」など、人間にしかできない創造的な仕事に専念すべきだと考えています。つまり、社員の時間とエネルギーを最も価値の高い領域に集中させることこそが“固定費を変動費に転換する”という、組織設計上の大きな意図なのです。もちろん、変動費化を進めていくには、社内外の信頼関係や運用体制の再構築など、丁寧な準備が不可欠ですし、一足飛びには進みませんが、私たちは「人が本来持つ力を最大限に発揮できる会社にしたい」という思いを強く持っています。だからこそ、変動費化は「効率化」ではなく、「人間らしい働き方の回復」でもあるのです。これからの時代に求められるのは、ただ長く働くことでも、ただ忙しくすることでもありません。限られた時間の中で、どれだけ付加価値を生み出せるか、その勝負に挑むために、私たちは構造そのものを変えていこうとしています。社員一人ひとりの力が、会社の未来を創ります。その力をより本質的な方向に注ぐためにも、変動費化という挑戦を、全社一丸で進めていきたいと思います。当社の経営理念である「ハッピートライアングル~社員がチャンス&トライアルで成長し、お客様が感動し、会社が信頼と利益を得るハッピートライアングルを形成し、社会貢献を目指します!」を実現するためにも、とことんこだわって行きます!
2025年05月26日
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人の成長は、一直線に右肩上がりに進むものではありません。私たちはよく「成長曲線」という言葉を使いますが、これは人の能力やスキルの伸び方を表現したもので、始まりは緩やかで、努力の割に成果が見えづらい時期が続きますが、あるタイミングを境に一気に成長角度が変わり、ぐんと加速度的に伸びていきます。この曲線の「跳ね上がりポイント」がいつ訪れるかは人によって違いますが、その瞬間に立ち会えることほど、経営者として喜びを感じる瞬間はありません。今、アサヒ・ドリーム・クリエイトの社員たちは、まさにその「跳ね上がりポイント」に差し掛かっていると感じています。もちろん、ここに至るまでには、見えない努力の積み重ねがありました。慣れない業務に挑み、失敗しながらも前に進み、仲間に支えられながら少しずつ自信をつけていく。時には自分の成長が止まったように感じ、不安を抱いたこともあったでしょう。それでも、私たちは「チャンス&トライアル」の精神を大切にし、社員一人ひとりに挑戦する機会を提供し続けてきました。そして今、その努力が「成長曲線」の跳ね上がりとして目に見える形で現れ始めています。なぜ私たちがここまで社員の成長にこだわるのか?それは、アサヒ・ドリーム・クリエイトの経営において、何よりも「社員の成長」を最も大切にしているからです。私たちの経営理念「ハッピートライアングル」には、「社員がチャンス&トライアルで成長し、お客様が感動し、会社が信頼と利益を得ることで社会に貢献する」という考え方が込められています。つまり、会社の成長やお客様の感動のすべては、「社員の成長」から始まると信じているのです。社員が自分の得意を活かし、やりがいを感じ、主体的に仕事に取り組める環境を整えること。これを第一に考え、経営判断の軸にしてきました。その積み重ねが、今ようやく「成長曲線の跳ね上がり」として実を結び始めています。発想力、行動力、リーダーシップ、そしてお客様に寄り添う姿勢、どの面を見ても、以前とは比べものにならないほどに頼もしくなってきています。一人の成長がチーム全体に波及し、チームの成長が会社全体の活力となる。この好循環が今、確実に生まれているのです。「人が育つ会社は、未来が育つ会社」。この信念のもと、私たちはこれからも社員一人ひとりの可能性を信じ、挑戦の場をつくり、成長の道をともに歩んでいきます。アサヒ・ドリーム・クリエイトはこれからも、社員の成長に「チャンス&トライアル」です。
2025年05月25日
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「違和感は真実へのアクセス」。この言葉を聞いたとき、私はハッとしました。確かに、私たちが日常の中でふと感じる「なんかおかしい」「本当にこれでいいのか?」という感覚、その違和感こそが、物事の本質に近づくヒントであり、まだ言葉にならない未来の“兆し”なのだと思います。けれど、現実にはその違和感を見過ごしてしまう場面が多くあります。その理由はシンプルで、「面倒を起こしたくない」「雰囲気を壊したくない」「自分の勘違いかもしれない」、そんな気持ちが先に立ち、違和感を心の奥にしまい込んでしまう。結果として、問題が大きくなってからようやく浮き彫りになり、手遅れになる。そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。違和感は、ある種のセンサーで、自分の経験値や価値観、直感が、「今、目の前で起きていること」とズレを感じたときに生まれる小さなノイズです。そのノイズを“感じる力”は、誰もが本来持っていますが、それを表現できるかどうかは、組織文化に大きく依存します。だからこそ、違和感を言葉にしても許される、むしろ歓迎されるような風土を持った組織こそが、真に強い組織だと私は考えます。たとえば会議の場、ほとんどが賛成している中で、ひとりが「ちょっと引っかかる」と声をあげられるかどうか。それに対して、周囲が「何が気になるのか聞かせて」と耳を傾けることができるかどうか。その一言が、プロジェクトの方向性を根本から見直す“真実の入り口”になる可能性があるのです。逆に、違和感を表に出せない組織は、表面上は穏やかでも、内側で小さなひずみが蓄積していきます。それは、社員のモチベーションや信頼感、心理的安全性をむしばみ、やがては組織の鈍化や崩壊につながるリスクすらあるでしょう。今、変化のスピードが加速する時代において、組織の“柔軟さ”と“感度”が問われています。その鍵を握るのが、「違和感に反応する文化」なのです。では、どうすれば違和感を表現できる組織がつくれるのか?、答えのひとつは、「発言を評価する」ことです。内容が正しいかどうかよりも、“違和感を口にした勇気”に価値を見出す。たとえその指摘が的外れでも、「ありがとう、言ってくれて」と声をかける。それだけで、違和感は次の真実へのドアになります。もうひとつ大切なのは、リーダー自身が違和感を口にする姿を見せることです。完璧であることよりも、迷ったり揺れたりする姿を隠さないことで、チーム全体に「出していいんだ」という許可が広がります。「違和感を感じたら、一度立ち止まる」、「違和感を持っている人がいたら、耳を傾ける」。このシンプルな原則を組織の軸に据えることで、表面的な調和ではなく、芯から健全なチームが育っていきます。違和感は、面倒でも厄介でもありません。むしろ、それは未来へのヒントであり、真実へのパスワードなのです。
2025年05月24日
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今日、初めて鳥取県の大山(だいせん)に登ってきました。日本百名山のひとつであり、出雲信仰や修験道の聖地としても知られる大山は、まさに“自然と精神性の融合”が息づく場所です。登山コースは登りに2時間半、下りに1時間15分でしたが、実際には想像以上にハードで、下山後は足がつるほどでした。しかし、登りきった山頂からの景色は、すべての疲れを吹き飛ばしてくれる圧倒的な絶景で、その後立ち寄った「大山火の神岳温泉 豪円湯院」では、源泉かけ流しの温泉に身体も心もほぐれ、最高の締めくくりとなりました。この体験を通して強く感じたのは、「大山にはまだまだ活かしきれていないポテンシャルがある」ということです。今回のミッションでもあるので、大山の地域活性アイデアや観光戦略を考えてみました。1. インバウンド向け「統合体験型パッケージ」の整備登山・温泉・精進料理・歴史ガイド・座禅体験など、大山の持つ文化資源を掛け合わせた“統合型の体験パッケージ”は、大きな武器になります。特に近年は、単なる観光ではなく「意味のある体験=マインドフル・ツーリズム」が求められており、大山はその文脈に非常に親和性が高いと感じました。多言語対応、オンライン予約、サブスク型ツアー企画など、デジタル導線の整備も含めて設計すれば、訪日外国人の取り込みに効果的です。2. アフター登山の“体験拠点”としての温泉価値の最大化登山後に訪れた豪円湯院のような施設を、大山観光全体の“出口戦略”としてさらに磨くべきです。温泉×マッサージ×栄養補給×地元食材のフードペアリングなど、登山者の回復をテーマとしたサービスラインを明確化し、ブランディングすることで「登るだけで終わらない山」への進化が図れます。3. デジタル×アナログ融合の観光動線設計大山の魅力をデジタルで補完する動線設計も重要です。具体的には、ARを活用した登山中の音声ガイド、麓エリアでの大山信仰の歴史紹介、QRコードを使ったスタンプラリー、SNS投稿促進のビジュアルスポットなどを設置など、若年層や海外の個人旅行客に対して、体験の濃度と拡散力を高める仕組みを整えることが、今後の地域ブランド力に直結します。4. “登らない人”に向けたエリア戦略登山者だけでなく、「自然の中で過ごしたいが登山はハードルが高い」という層へのアプローチも大切です。たとえば、森林ヨガ、スロートレッキング、神話めぐり、地元クリエイターによる自然素材のワークショップなど、“大山に触れる軽体験”を商品化することで、観光エリアの分散化と長時間滞在の導線づくりにつながります。今回の登山を通じて改めて感じたのは、地域には「語りきれていない魅力」がまだまだ埋もれているということです。そして、それを可視化・体系化し、発信し続けることがビジネスにも地域にも価値をもたらすはずです。大山は、ただの自然資源ではありません。そこに人々の祈りと営み、文化と知恵が重なっている特別な場所です。だからこそ“モノ”ではなく“コト”としての展開が重要になります。今後、観光・体験・教育・ヘルスケアといった文脈での連携が進めば、大山は日本が世界に誇る「心と体を整える聖地」になっていくと感じました。観光とは、地域を「再発見」する営みでもあります。私自身、今回の体験を通して、大山という地が持つ無限の可能性を確信しました。そして、何かしらその仕掛けに尽力したいという想いが芽生えました。
2025年05月23日
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今日から日本が誇るパワースポットである大山に来ています。そこで座禅体験をさせてもらったのですが、お坊さんの説法がとても印象に残りました。最近、サウナブームの中でよく耳にする「ととのう」という言葉。発汗と冷水、外気浴のリズムの中で、心身がスッキリとリセットされる感覚を、多くの人が「整う」と表現しています。しかし、この「整う」はあくまで身体や思考のバランスを物理的・機能的に調整する意味合いが強いものであるのに対して、もう一つの「ととのう」である「調う(ととのう)」には、もっと繊細で内面的な、日本人ならではの美意識が込められているのです。「調う」という漢字は、「調和」や「調律」、「調味」といった言葉にも見られるように、複数の要素がバラバラでありながらも、美しく一つにまとまる様を表します。そこには、ただ形を揃える「整う」とは違い、「響き合う」「馴染む」「溶け合う」といった、人と人、人と自然、心と体が調和するという、深い精神性が宿っています。例えば、禅の世界では、無になる時間、つまり「無心」の境地を目指します。これは「調う」ことの究極の形で、呼吸を整え、姿勢を調え、思考を手放すことで、自我の枠を超えた“調和”を内に感じるのです。これはサウナの快感とはまた違った、「空」の美学に通じるものであり、日本人の精神文化の核にあるものです。また、「調う」は人間関係の中でも重要な役割を果たします。会話における「間」、空間における「余白」、行動における「節度」など、これらはすべて、相手との調和を意識しているからこそ生まれる所作です。自己主張だけでなく、相手を尊重し、空気を読む力。これは一見曖昧に思えるかもしれませんが、実はとても高度なバランス感覚を要する、日本人ならではの美徳と言えるでしょう。現代社会は、スピードと成果を追い求めるあまり、「整える」ことには熱心でも、「調える」ことには無頓着になりがちです。しかし本来、日本人が持っていた感性は、自然や人、時間との「調和」に根ざしていたはずです。四季の移ろいを楽しみ、祭りで共同体のリズムを刻み、茶の湯で心を整える。このように、「調う」という文化は、私たちの生活の中に脈々と受け継がれてきました。今こそ、私たちは「整う」だけでなく、「調う」ことの大切さを思い出すべきではないでしょうか。スマホを手放し、静かな場所で目を閉じて、呼吸を深くする時間。誰かと同じ空間で、言葉を交わさずとも心が重なる瞬間。そんな“調和の時間”が、心のノイズを静め、他者とのつながりを深めてくれます。「調う」とは、決して目に見える成果を求めるものではありません。しかしその先にこそ、日本人が本来持っていた“美しく、豊かな生き方”があるのです。喧騒から少し距離を取り、自分の中に「調う」時間を持つ。そんな日常こそ、今を生きる私たちにとって最も必要な習慣なのかもしれません。
2025年05月22日
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最近、私の周りにはAIツールを自在に使いこなしている人がとても沢山いますが、その方々の年齢に偏りはありません。若手だから新しいツールに強い、というのはもう過去の話で、実際には、ベテランであっても果敢にChatGPTやNotion AI、画像生成AIなどを試し、使いこなし、日々の業務に組み込んでいる人が沢山います。そういった人たちは、共通した「特長」を持っています。第一に挙げられるのが「情報感度の高さ」で、世の中で何が話題になっていて、どんな技術が自分の仕事に影響を与えるのかに常にアンテナを張っています。単なるトレンド追いではなく、「自分の現場にどう使えるか」「この変化が自分たちの業界にどう波及するのか」といった“応用力”を伴った情報収集をしています。次に見えてくるのは、「仕事の本質」を捉える力で、効率化のためのツール活用は、ただ楽をしたいからではなく、目的は“より価値のある仕事”に集中するためなのです。単純作業はAIに任せ、自分は人と向き合う、本質的な提案を考える、意思決定に集中する。だからこそ、AIを単なる「時短の道具」としてではなく、戦略的に使いこなせるのです。さらに彼らに共通するのは、「異常なまでの好奇心」の強さです。新しいものに触れたときの目の輝きが違い、やったことがないからこそ面白い、分からないからこそやってみたい、そのマインドがあるからこそ、年齢は関係なく、50代でも60代でも、好奇心のエンジンが回っている人は成長が止まらないのです。むしろ年齢を重ねているからこそ、ツールの「活かしどころ」をよく分かっているケースも多く、私もそのような方々から沢山学ばせてもらっています。私はよく「仕事ができる人」の共通点を観察しますが、その中で確信しているのは、彼らは“時代を面白がる力”に長けているということです。どんなに大きな変化があっても、その変化を拒まず、むしろ楽しむ。AIが進化していくこの時代において、楽しみながら付き合える人こそ、これからのビジネスをリードしていくのだと思います。結局のところ、「AIを使えるかどうか」が問われているのではなく、「自分をアップデートし続けるかどうか」がポイントのようです。どれだけ年を重ねても、新しいものにワクワクできる心さえあれば、誰でも“仕事ができる人”になれます。そして、そういう人たちの周りには、自然と人も情報も仕事も集まってくる。AIという道具を通して、自分自身のあり方を見直す、そんな視点を持った人が、これからの時代を確実に切り拓いていく人であることが間違いありません。私自身もそのような人間であり、存在でありたいです。
2025年05月21日
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新規事業を成功させる上で、最も重要なのは「勝ち筋」を見つけることだと私は考えています。アイデアは無限にありますが、それを実際に形にし、持続的に勝ち続けるためには、「どこで・誰に・どうやって」価値を提供するかを戦略的に見極める必要があります。では、勝ち筋とは何か?それは「大手が攻めにくく」「課題が顕在化しにくく」「市場が爆発的に大きくはないが確かに存在する」といった“すき間”に潜んでいることが多いのです。たとえば、大手企業はROI(投資対効果)を重視するため、スモールニッチな市場や人手を要する地道なフィールドにはなかなか手を出しませんが、そこにこそ、新規事業のチャンスがあります。重要なのは、表面上では見えにくい“解像度の高い課題”を、現場や生活者との対話から丁寧に拾い上げることです。特に、以下の3つの視点は勝ち筋を見つける上で非常に有効です。1. 大手が手を出しにくい「面倒で地味」な領域を狙うたとえば、手間がかかる、小ロット、非効率とされる領域。 こうしたマーケットは、効率を追求する大手ほど敬遠しがちです。しかし、現場に根付いたリアルな課題があり、そこに強いニーズがある場合があります。中小企業向けの業務改善ツールや、高齢者向けのアナログ支援サービスなどが好例です。スケールの難しさがある一方、競争が緩やかで顧客のロイヤルティも高くなりやすいです。2. 「潜在ニーズ」を顕在化できる切り口を探る多くの人が「困っているけれど言語化できていない」課題、あるいは「不便に慣れてしまっている」状態は、まさにチャンスの宝庫です。これは、現場観察やユーザーインタビューを通じてしか見えてきません。たとえば、「FAXを使い続けるのが当たり前」という業界に、スムーズな置き換えソリューションを提供できれば、一気に支持を得られる可能性があります。3. 「市場の中の穴」を見つける市場全体が小さく見えても、その中には“競合のいないゾーン”や“既存プレイヤーが見落としているセグメント”が存在します。例えば、子育て世代のパパ向け育児支援アプリ、ママ向けは溢れているが、父親の声はまだ拾われていない。こうした微細なズレにこそ勝ち筋が見つかることがあります。大きな市場に、大きな資本を投じて勝負するのは大手の仕事ですが、私たちが目指すべきは、“大手が攻めにくい領域で、小さく勝ち続ける”設計です。そのためには、まず「人の声に耳を傾ける」ことから始めるのが一番の近道です。表面的な市場調査や数字ではなく、現場の空気感、使っている人の感情、そこに滲む「本音」こそが、勝ち筋を教えてくれます。事業とは、顧客の課題解決です。だからこそ、顕在化しにくい“本当の不”に敏感であること、それが新規事業で勝ち抜くための最大の武器なのです。
2025年05月20日
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経営者として、常に胸に刻んでいる言葉があります。 それは「社員の成長なくして、会社の成長はない。」という言葉です。 会社は、決して建物や仕組みだけで成り立っているわけではありません。 そこで働く一人ひとりの「成長」があってこそ、組織は力強く前進し続けられるのです。 だからこそ、私は経営において、社員が成長する“機会”をできる限り多く創り出すことに心を砕いてきました。 人は、自分の得意なことで成果を上げたときに、最も大きな自信を得ます。 その自信こそが、次のチャレンジへの原動力となり、さらなる成長へと繋がっていきます。 だからこそ、私は可能な限り、社員一人ひとりが「自分の得意分野を活かせる場面」に立てるように意識しています。 得意なことを任せてもらえると、人は自然と主体性を発揮し、「もっと上手くやりたい」「もっと価値を提供したい」という前向きな気持ちになります。 この前向きなエネルギーこそが、個人の成長だけでなく、組織全体に良い影響をもたらす“成長の連鎖”を生み出していくのです。 しかし、経営の現場ではこの「個の成長」と「全体最適」のバランスに頭を悩ませる場面が少なくありません。 組織全体の利益を優先すれば、時に個人の希望や成長機会を犠牲にしなければならないこともあります。 一方で、個々の希望ばかりを優先していては、組織の方向性がブレてしまう危険もある。 この両立は、決して簡単なものではありませんが、私はこの「矛盾」とも言える課題こそが、会社が成長し続けるための最大の試練であり、最高の機会だと考えています。 だからこそ、「どちらかを選ぶ」のではなく、「両方を実現する方法を考え抜く」ことに徹し、そこにこそ、経営の醍醐味があると感じています。 個の得意を活かしながら、全体の成果にどう貢献できるのか?今あるリソースの中で、どうすれば成長機会を創出できるのか? この問いに真正面から向き合い続けることが、会社の未来を切り拓くために不可欠なのです。 そして何より、社員一人ひとりが成長を実感し、「この会社で働けてよかった」と心から思える職場を創ること、それこそが、最終的に全体最適を実現する“最も確かな道”だと、私は信じています。 社員の成長がなければ、会社は決して進化しません。 そして、会社が進化し続けなければ、社員に新しい成長機会を提供することもできません。 この循環を生み出すために、私はこれからも、社員の成長と全体最適の両立という難題に挑み続けていきます。 「人が育つ環境は、会社の未来を照らす。」 その信念を胸に、社員一人ひとりの可能性を信じ、共に成長し続ける組織を、これからも創り上げていきます!
2025年05月19日
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世界は今、国家間の利害が剥き出しとなり、貿易関税を武器にした争いが激化しています。アメリカは自国の製造業保護を掲げて関税障壁を高め、中国はその対抗策として独自の経済圏を構築しようと動いています。まさに「個」と「主張」のぶつかり合いが、国際社会の緊張を生み出しているのです。しかし、こうした時代だからこそ、日本が持つべきは「和」と「協調」、そしてそれを正しく導く胆識ではないでしょうか。胆識とは、ただの知識や知恵ではありません。困難な状況にあっても、恐れずに本質を見抜き、果断な決断ができる「胆力」と、それを支える深い見識のことです。この胆識があって初めて、日本が世界に誇る「和」の精神は、単なる理想論ではなく、現実を切り拓く強力な戦略となり得るのです。日本は古来より、異なる価値観を受け入れ、それを調和させることで独自の文化を育んできました。奈良時代にはシルクロードを通じて様々な文化が流入し、それを日本流にアレンジして和文化として昇華しました。戦後復興の過程でも、アメリカ型の資本主義を取り入れつつも、日本的な終身雇用や年功序列という独自の経営スタイルを築き、世界第二位の経済大国にまで成長したのです。これらはすべて「和と協調」の力の証明です。しかし、現在の日本はどうでしょうか。少子高齢化、経済成長の停滞、外交の存在感の低下といった課題に直面しています。国際舞台では、意見を強く主張することが重要視される中で、日本はしばしば「曖昧だ」「存在感が薄い」と評されます。しかしこれは裏を返せば、日本が本来持つ「調和を生み出す力」を十分に発揮できていないということに他なりません。今、日本に求められているのは、単なる「迎合」や「無難な選択」ではなく、世界の利害が対立する中であえて調和を創り出すリーダーシップです。 それには胆識が欠かせません。例えば、脱炭素社会の実現に向けて日本が持つ先端技術をどのように国際社会に提案し、対立する利害の間を調整できるか。AIや半導体といった次世代産業で、どのように協調的なパートナーシップを築きながら、自国の利益も確保していくのか。これらはすべて、胆識ある決断と行動が求められる課題です。歴史を振り返れば、徳川家康は関ヶ原の戦いの後、ただ敵を打ち倒すのではなく、巧妙な和睦と調整によって江戸幕府という長期安定政権を築きました。戦いに勝つよりも、いかにしてその後の安定を築くか。これこそが胆識による「和と協調」の象徴的な成功例です。現代の国際社会もまた、力による支配だけでは持続可能な平和は築けません。だからこそ、今こそ日本は「和と協調」の旗を高く掲げ、世界に新たな調和のモデルを示すべき時です。そのために必要なのは、現状を見極める冷静な判断力と、未来を恐れず挑戦する勇気、すなわち、胆識あるリーダーシップなのです。日本がこの胆識をもって世界と向き合うならば、対立を超えた新しい経済連携や、共存共栄の国際秩序を築く中心的存在になれるはずです。今こそ、日本の真価が問われています。世界に調和をもたらすリーダーとして、もう一度立ち上がる時が来たのです。
2025年05月18日
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「利己は悪で、利他は善である」 こうした価値観は、古くから美徳とされてきました。 確かに、自分のことばかりを考えて生きるよりも、誰かのために行動し、社会に貢献する生き方は立派に見えます。 しかし、私はこう考えます。 「利己と利他は、決して対立するものではない。むしろ、利己の延長にこそ、本物の利他がある。」これは、自分さえよければいいという浅い利己主義を肯定するものではありません。 むしろ、自分を高め、満たし、幸せでいることこそが、より大きな影響力で他者に貢献できる基盤になる、という考え方です。たとえば、飛行機に乗ったときの緊急時マニュアルを思い出してみると、「酸素マスクはまず自分につけてから、子どもや周囲の人を助けてください」 というものがあります。これは非常に象徴的でで、自分の余裕がなければ、周りを助けることなどできないという現実を示しています。 心が満たされていない人が行う利他は、どこか見返りを求めたり、無理をしていたり、やがて疲弊してしまうものです。 逆に、自分自身の心と体が満たされ、成長し続けている人は、自然と余裕を持って、周囲に手を差し伸べることができます。 利己的な努力を通して自分を高めた結果、“与える力”そのものが大きくなっているのです。世の中を見渡せば、成功者たちが社会貢献活動に積極的な理由もここにあります。 彼らは決して最初から「人のため」だけを考えて努力してきたわけではなく、自分の夢を叶えたい、もっと自由に生きたい、経済的に豊かになりたい、その強い利己的な動機が、彼らを突き動かし、成長させたのです。そして、ある地点に到達したとき、「この得たものを、今度は誰かのために使いたい」と自然に思えるようになったのではないでしょうか。このプロセスこそが、利己の延長にある“本物の利他”ではないかと考える根拠です。---## 偽善ではなく、影響力のある「利他」へ 本当の利他は、「与えたいから与える」という純粋な心から生まれます。 それは決して無理をして背伸びしたものではなく、 自分が十分に満たされ、余裕があるからこそ自然と出てくる行動です。 それは決して利己的で悪いことではなく、むしろ、それこそが他者に貢献し、大きな影響力を発揮するための「準備」なのです。 自分が輝いてこそ、周りを照らせる、これは決して自己中心的な生き方ではなく、自分を高めることが、最終的に社会全体を豊かにする一歩になるということです。利己と利他は、決して相反するものではありません。 むしろ、自分を大切にし、自分を成長させる過程の中でこそ、真に価値ある利他が実現する。 当社のミッションである『HAPPY∞HAPPY』も全く同じ考え方で、自分が幸せになることで、無限大に幸せを広げることが出来るという考え方です。まずは、自分自身を満たし、強く、豊かにすること、そしてその力を、自然なかたちで周りに分け与えられる人であること、それこそが、周囲に本当の影響を与え、より良い社会をつくるための一歩なのではないでしょうか。 利己の力を活かし、利他の世界を広げる。この調和こそが、これからの時代に求められる新しい生き方だと、私は信じています。
2025年05月17日
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私たちは、いつの時代も「物語」に心を動かされてきました。 英雄が困難を乗り越える姿に勇気をもらい、小さな親切が大きな奇跡を生む物語に、そっと涙を流す。 物語には、人を魅了し、強い共感を生み出す“無限のパワー”があります。 その力は、言葉や文化の壁を越え、人類共通の心に直接響くものです。 今、混沌とした世界の中で求められているのは、単なる技術や経済の発展だけではありません。 「どう生きるべきか?」という、普遍的な問いに答えられる価値観、そして、それを伝えるための「物語の力」なのです。 私たち日本人は、古くから「物語」によって文化を育んできました。 神話の世界から始まり、『竹取物語』『源氏物語』といった世界最古の文学作品を生み出し、現代においては、アニメや漫画、映画、ゲームといったエンターテインメントの分野で、世界中の人々の心を魅了してきました。 ゼロから世界観を創り出し、そこに命を吹き込む、キャラクターに心を持たせ、読んだ人・見た人が自分のことのように共感する。 この「物語を生み出す創造性」は、まさに日本人の強みです。 そしてこの力は、単なる娯楽の枠を超え、「人間らしく生きるとは何か」を考えさせるきっかけを世界に提供しています。 今、世界は多くの課題に直面しています、格差、分断、環境問題、戦争、孤独などなど。 これらは、技術革新だけでは解決できない問題で、必要なのは、人々の心に直接届く「共感のストーリー」です。 過去を振り返っても、社会を大きく動かしてきたのは、いつも“物語”でした。 ガンジーの「非暴力」の物語は、インド独立という奇跡を生み出し、キング牧師の「I Have a Dream」という物語は、人種差別という壁を乗り越えるきっかけとなりました。 彼らは理論で人を動かしたのではなく、「こうありたい」という未来の物語で、世界中の人々の心を動かしたのです。 そして今、この「物語を生み出す力」を持つ国こそが、人類の未来に影響を与えるオピニオンリーダーになれるのではないでしょうか。私たち日本人は、物語の力で人に寄り添うことができます。 派手な主張をしなくても、心の奥深くに静かに届くメッセージを伝えられる。 アニメ『となりのトトロ』は、言葉を超えて世界中で愛されていますが、そこに描かれているのは、自然との共生、家族の絆、優しさという普遍的な価値観です。私たちが生み出す物語は、国や宗教、文化の違いを越えて、「人間らしく、優しく、強く生きるとは何か?」という問いに、静かに、しかし確かな答えを示しているのです。 今、世界は新しい物語を求めています。 争いではなく、共感によって繋がる未来、恐れではなく、希望によって前に進む世界。 その物語を生み出せる力は、間違いなく私たち日本人の中にあります。 さあ、次はどんな物語を世界に届けましょうか。 その物語は、きっと誰かの人生を変え、そして、未来の平和の礎になるはずです。 日本人が生み出す物語の力で、世界をひとつに!、そんな未来を描いています。まずは日本のアニメから生まれるストーリーの力で世界に一石を投じます!
2025年05月16日
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最近、ビジネスのあらゆる場面で「生成AIを活用しよう」という声を耳にします。 資料作成から企画アイデア、デザイン、果ては経営戦略の立案まで、まるで魔法のように「答え」を提示してくれる便利なツールとして、生成AIの可能性に期待が集まっています。しかし、私はこう思うのです。 「AIは魔法の杖ではない。使う人の“自力”がなければ、その真価は引き出せない」と。生成AIを使って理想的な答えを得るには、何よりも大切なことがあります。 それは、「どんな答えを得たいのか、自分の中でイメージができていること」です。このイメージがなければ、どんなに高性能なAIに問いかけても、返ってくるのは曖昧でぼんやりとした答えだけ。 ビジネスであれば、「お客様が本当に求めていることは何か?」、企画であれば、「誰に、どんな価値を届けたいのか?」、こうした目的意識が明確であればあるほど、AIへの問い、つまりプロンプトは具体的になり、それに比例して得られる回答の精度も高まります。逆に、「何か良いアイデアないかな?」程度のぼんやりした問いでは、どれだけAIが優秀でも、あなたが欲しい“答え”は見つからないでしょう。つまり、良質な答えは、良質な問いからしか生まれないのです。これは、古くから言われる真理で、「問う力」こそが、思考力そのものなのです。AIは膨大な知識とデータを持っていますが、それをどう引き出すかは、使う人間の「問う力」にかかっているのです。つまり、生成AIを使いこなすには、「どのように質問すれば、より精度の高い、具体的な答えが返ってくるか」ということを、自分自身が考え抜かなければならないのです。生成AIの優れたところは、こちらの問いに対して、無限の角度からヒントを返してくれることにあります。 しかしそのヒントをどう取捨選択し、最終的な答えとしてまとめ上げるのは、あくまで人間の役目です。「AIに考えてもらう」のではなく、「AIを使って、より深く考える」ことが、真の活用法なのです。ビジネスでも同じで、戦略を立てる際も、単にAIに「この市場で成功するには?」と尋ねるのではなく、「この商品を、Z世代女性向けにSNSで拡散する方法を5つ提案して」といった具体的な問いかけが必要です。 このように、答えのイメージを持ち、適切な問いを立てることで、AIは最高の“共創パートナー”になってくれるのです。つまり、「自力がある人ほど、AIをうまく使いこなせる」ということです。表面的な知識ではなく、思考力・課題設定力・目的意識がある人ほど、AIから得られる答えの質は飛躍的に高まります。 つまり、AI時代に本当に求められるのは、考える力、問いを立てる力、そして最終的な意思決定を下す力。 この“人間としての自力”こそが、どれだけテクノロジーが進化しても、時代に必要とされ続けるスキルであり価値なのです。生成AIはこれからも急速に進化していきます。 しかし、それをどう使い、どんな未来を創り出すのかは、私たち人間の自力次第です。「自分は何を実現したいのか?」、「そのために、AIに何を問うべきか?」 この問いを持ち続ける限り、AIは私たちの最高の“挑戦の相棒”になってくれるはずです。 だからこそ、これからの時代は、「AIをどう使うか?」ではなく、「自分はどこまで深く考え抜けるか?」が問われる時代なのです。
2025年05月15日
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2023年、日本はついに国家ブランドの頂点に立ちました。アンホルト-イプソスの国家ブランド指数(NBI)において、ドイツや米国といった長年トップの座を守ってきた強豪国を抜き去り、初の第1位に輝いたのです。この快挙は単なるランキングの話にとどまらず、日本という国が世界に対してどのように映り、どのような価値を提供しているのか、その本質的な変化を物語っています。では、なぜ今、日本が世界で最も高く評価されたのでしょうか?そこにはいくつかの大きな理由があります。1. 日本ブランドの「安定感」と「信頼性」世界がパンデミックや地政学的リスク、不安定な経済情勢に直面する中で、日本は「安定した国」としての評価を高めました。政治的には大きな混乱もなく、経済も持続的に安定し、治安の良さ、清潔さ、インフラの整備された都市環境は、多くの国々にとって「理想的な国」の象徴となっています。特に世界的に不安定さが増すほど、「変わらない安心感」が価値として評価される時代になっているのです。2. ソフトパワーの圧倒的な強さアニメ、マンガ、ゲーム、和食、ファッション、伝統文化など、日本は文化的な発信力、いわゆる「ソフトパワー」が他国を圧倒しています。アニメ『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』は世界中で社会現象となり、任天堂のゲームやソニーのエンターテインメントは世界市場で不動の地位を築いています。ミシュランで星を獲得する和食レストランは増え続け、海外の富裕層は日本文化への憧れを強めています。この「文化の魅力」が、国際社会での日本ブランド価値を押し上げた大きな要因と言えるでしょう。3. 持続可能性と先進技術の調和SDGsへの取り組みや環境問題への意識の高まりも、日本の評価を後押ししました。トヨタの水素自動車「MIRAI」や、再生可能エネルギーへの積極的な投資は、先進技術と持続可能性の両立を象徴するものです。また、伝統的な「もったいない」の精神が、現代のサステナブルなライフスタイルと見事に融合し、世界の注目を集めています。4. インバウンドの復活と「訪れたい国」への返り咲きコロナ禍が収束に向かう中で、観光立国・日本への注目は再び高まりました。特にアジアだけでなく、欧米諸国からも「一度は訪れてみたい国」としての人気は衰え知らずです。富士山や京都の寺院、沖縄のリゾートといった自然や歴史的観光地だけでなく、東京の最先端カルチャーも大きな魅力となっています。観光体験そのものが、日本の国家ブランドの強化に直結しているのです。日本が国家ブランド指数で1位となったことは素晴らしい成果ですが、重要なのはこの地位を「持続」できるかどうかです。今後は以下のポイントが鍵になるでしょう。・DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速世界的なデジタル競争の中で、日本は依然として「デジタル後進国」と評される場面もあります。この部分を強化し、テクノロジー分野でもリーダーシップを発揮できれば、さらなるブランド価値向上が期待できます。・次世代のソフトパワー育成アニメやゲームは依然として強いものの、新たな文化的発信が必要です。若いクリエイターやスタートアップを支援し、次なる世界的ヒットコンテンツを生み出す土壌を整えることが求められています。・積極的なグローバル発信日本の良さは「控えめな美徳」が特徴ですが、これからは良いものは積極的に世界へアピールしていくことも重要です。国家としてのブランド戦略を明確にし、政府と民間が一体となったプロモーション活動が必要になるでしょう。日本は世界に「真の価値ある国」として認められました。この機を逃さず、未来に向けてどんなブランドストーリーを描いていくのか。今まさに、日本の本当の底力が試されているのです。
2025年05月14日
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オンラインミーティングが当たり前になり、営業活動もWeb上で完結する時代、場所を選ばず、移動時間もかからず、クリック一つで世界中の人とつながれる。確かにこれは驚くほどの効率化であり、生産性の向上に大きく貢献しています。しかし、だからこそ改めて気づかされるのが「リアルで会うこと」の価値ではないでしょうか。対面でしか得られない情報、それは、言葉では伝わらない「空気感」や「間(ま)」、微妙な表情の変化や立ち居振る舞いから読み取れる相手の本心です。ビジネスの場面でも、画面越しの言葉だけでは測りきれない「熱意」や「誠意」が、直接会うことで確かに伝わってきます。たとえば、ある商談の場で、オンラインでは「検討します」とにこやかに話していた相手が、実際に会ってみると話す内容に力強さがなく、どこか心ここにあらずと感じたり、逆に言葉少なでも目の奥に強い決意を感じる場面もあります。こうした肌感覚は、デジタルではなかなか得ることが出来ず、人間は五感を通じて情報を受け取るのです。目で見て、耳で聞き、時には場の「空気」を肌で感じる、これらが重なり合うことで、初めて「本質的な理解」が生まれるのです。また、リアルで会うからこそ生まれる「偶然の出会い」や「余白の会話」も見逃せません。オンラインではアジェンダ通りに話して終わり、余計な雑談は敬遠されがちです。しかし、対面では商談後の雑談や何気ない会話から意外な共通点が見つかったり、思わぬビジネスチャンスが生まれたりすることも少なくありません。むしろ、この「余白」こそが信頼関係を育む大切な時間とも言えるでしょう。さらに、人は「場のエネルギー」を感じ取る生き物であり、多くの人が集まる場では、その場の熱量や雰囲気に心が動かされます。展示会やリアルイベントがいまだに多くの人を惹きつけるのは、まさにこの「体験価値」があるからです。直接手に取って商品を体感し、その場の高揚感を共有することは、記憶に強く刻まれる体験となります。もちろん、テクノロジーの進化は素晴らしく、今後もオンライン活用はますます広がるでしょう。しかし、どれだけ技術が発展しても、人間の本質は変わりません。「誰と、どんな場で、どんな感情を共有したか」こそが、人と人とのつながりをより強固にし、信頼を築く基盤になるのです。だからこそ、効率だけを追い求めるのではなく、時にはあえて「会いに行く」ことの価値を再認識したいものです。遠くても足を運び、顔を合わせ、心で語り合う。そこに生まれる信頼や絆は、間違いなくオンラインでは得難い、かけがえのないものです。これからの時代、オンラインとオフライン、それぞれのメリットを上手に使い分ける「ハイブリッドな人間関係」が求められます。しかし忘れてはならないのは、人は感情で動く生き物だということ。だからこそ、心を動かすために「会いに行く」という行動は、いつの時代も変わらぬ最高のコミュニケーションなのです。
2025年05月13日
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「生成AI」という言葉がビジネスの現場に広がってから、「どう業務を効率化できるか?」という議論は数多く交わされてきました。 確かに、資料作成の自動化、デザインの初期案生成、テキスト校正など、業務改善のためのツールとしては非常に有効です。 しかし、私はそれだけでは物足りないと感じています。 生成AIは、単なる効率化ツールではなく、“新しいビジネスを生み出す力”を持った、可能性に満ちた存在なのです。そして、アサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社が掲げる「チャンス&トライアル」の精神を体現するには、まさにこの生成AIを“挑戦の共創者”として位置づけることが、これからの時代に求められているのではないかと考えています。私たちは長年にわたり、販促ツールの企画・制作でお客様の課題解決に取り組んできました。 この強みを活かしながら、生成AIの力を掛け合わせることで、まったく新しいサービスモデルを生み出すことが出来るはずです。【ビジネスアイデア1】 「AI販促デザイン・即納プラットフォーム」の開発- お客様の要望を入力するだけで、AIがデザイン案を瞬時に生成。 - さらに当社のプロのデザイナーが“最後の仕上げ”を加え、即日納品。 - AIのスピードと人間のクリエイティビティを融合させた新しい価値提供。この仕組みなら、「急ぎで販促ツールが必要」というニーズにも対応でき、同時に従来よりも制作コストを抑えた提案が可能になります。【ビジネスアイデア2】 「AI販促コピー生成サービス」- 生成AIを活用し、キャッチコピーや販促文言のベース案を瞬時に作成。 - 当社独自の「売れる言葉データベース」と連携し、業界別に最適化された表現を自動提案。 - 最終的には、プロのライターがターゲットに合わせた“心に刺さる言葉”に磨き上げる。このサービスをパッケージ化すれば、中小企業の広報担当者や店舗オーナーが、「手軽に・早く・効果的な販促コピー」を手に入れられる新しいビジネスモデルになります。【ビジネスアイデア3】 「社員成長プログラム × 生成AI」アサヒ・ドリーム・クリエイトの強みは、「人を育てる文化」にあります。 この文化をさらに発展させ、AIを活用した次世代の人材育成プログラムを開発する- AIを活用した“仮想営業ロールプレイング”で、対話力・提案力を磨く。 - 社員一人ひとりに合わせた「キャリア成長シミュレーション」機能を提供。 - 社内で蓄積された成功事例・失敗事例をAIに学習させ、“最適な行動アドバイス”をリアルタイムで提示。これにより、社員の成長スピードを飛躍的に高め、社内のナレッジが組織全体に自動的に共有・浸透していく仕組みを作れます。これからの時代、生成AIは単なるツールではなく、「共に新しい価値を生み出す相棒」になっていきます。大切なのは、“AIに使われる”のではなく、「AIをどう使うか?」を自ら問い続けることです。 アサヒ・ドリーム・クリエイトが目指す未来は、「人とAIが共に挑戦し、共に成長し、共に感動を創り出す企業」だとも考えられます。新しい技術は、恐れるものではなく、それを「自らの成長エンジン」として取り込み、次なるビジネスチャンスへと昇華させる、その挑戦こそ、私たちが次に目指す「チャンス&トライアル」の舞台なのです。新たな価値創造こそ、AIの真骨頂だと確信しています。
2025年05月12日
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休日にも関わらず、集まったリーダー達とのミーティングは、まさに「熱」を帯びた時間となりました。ただの会議ではありません、ただの目標設定でもありません、それは、私たちアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社が迎える節目の60期に向けて、「どんな未来を創り上げるのか」という、心からワクワクする未来を具体的に描き切るための大切な時間でした。このミーティングの中で、私たちはまずKGI(Key Goal Indicator)を明確に設定しました。KGIは、いわば私たちの“夢のゴール”であり、そこに辿り着くことで、私たちが目指すべき理想の姿が実現します。しかし、単に「売上〇億円」や「利益〇%」という数字を掲げるだけでは心は動きません。数字の背後にあるストーリーこそが大切で、60期という節目を迎えるにあたり、「なぜこの目標を達成するのか」「その先にどんな景色が待っているのか」を、リーダー全員が明確にイメージ出来ることが大切です。そのKGIを実現するために必要な具体的行動指標であるKPI(Key Performance Indicator)を緻密に設計しました。KPIは、日々の行動が正しい方向に向かっているかを測る羅針盤です。「この目標を達成するために、今月は何をどれだけやるのか」「今週はどんな行動が求められているのか」、ひとつひとつのKPIに魂を込め、リーダーたちは真剣にコミットメントを交わしました。このプロセスを通じて、何より素晴らしかったのは、参加した全員が60期の“成功した未来”を心の中で鮮明に描けたことです。それは、単なるイメージではなく、「あたかもすでに実現したかのような確信」に満ちたビジョンです。目を閉じれば、その時の達成感や社員たちの笑顔、お客様からの感動の声がリアルに浮かび上がるほどです。未来は“想像”ではなく“創造”するもので、そのためにはまず自分たちが心の底からワクワクする未来をイメージし切ることが必要不可欠です。イメージできない未来は、決して現実にはなりません。逆に、鮮明に描き切った未来は、必ず現実へと引き寄せられていきます。リーダー全員がこの共通認識を持てたことで、私たちの未来はすでに大きく動き出しています。60期が過去最高の売上と利益を達成し、多くのお客様に感動を届け、社員一人ひとりが「この会社で働けて良かった」と心から思える期になることは、もはや疑いようのない未来です。「未来は描いた通りになる。」この言葉を信じ、私たちは今日からまた一歩、行動を積み重ねていきます。ワクワクする未来を胸に、そしてその実現を信じて突き進みます。
2025年05月11日
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少子高齢化、この言葉は、もはやニュースや新聞の中だけの話ではありません。私たちの生活のすぐそばで、確実に、そして静かに日本の未来を脅かしている最大の課題です。技術革新や経済成長、国際競争力の強化ももちろん重要ですが、それらすべての土台となるのは「人」です。人がいなければ社会は回らず、経済も成長せず、文化も継承されない。だからこそ、少子高齢化問題は他のどんな課題よりも優先して取り組むべきなのです。この問題が深刻なのは、その「影響範囲」と「時間軸」の広さにあります。まず影響範囲ですが、経済、社会保障、医療、地方創生、教育、労働市場と、ほぼすべての分野に直結しています。たとえば、労働人口が減少すれば企業は人手不足に悩み、生産性の維持すら難しくなります。税収は減り、年金や医療といった社会保障制度は持続困難になり、地方は過疎化が進み、空き家は増え、コミュニティは崩壊の危機に瀕しています。もう一つの深刻な側面は「時間軸」です。少子化は一度進行してしまうと、回復までに非常に長い時間がかかる問題です。 子どもが生まれてから社会に出て働くまで、少なくとも20年という時間が必要です。では、なぜこの問題への本気の対策が遅れているのでしょうか。それは、「目の前の課題」にばかり気を取られているからです。 経済成長率の低迷や、物価上昇、外交問題など、短期的に影響が大きい問題に注目が集まりがちですが、少子高齢化はその裏で確実に進行している“静かな有事”です。この問題を放置したまま、いくら経済対策を打っても、働く人がいなくなればその対策は絵に描いた餅に過ぎません。未来の日本を持続可能な社会にするためには、「子どもを産み育てやすい環境」への抜本的な改革が必要です。経済的支援だけではなく、働き方改革、教育制度の見直し、男女平等の実現、地方の魅力再発見など、社会全体の価値観を変えていく覚悟が求められています。私たち一人ひとりがこの問題に無関心ではいられません。自分の子どもや孫たちに、どんな日本を残したいのか?その問いに正面から向き合うことが、いま最も重要な“投資”ではないでしょうか。未来を変えられるのは、今を生きる私たちだけです。この課題から目を背けるのではなく、正面から受け止め、行動に移すその一歩一歩が、希望ある日本の未来につながっていくのです。
2025年05月10日
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「攻撃は最大の防御なり」、これは古くから伝わる有名な戦略の言葉ですが、私はこの言葉こそ、現代のビジネスシーンに最も必要な精神だと考えています。目まぐるしく変化する市場環境、不安定な経済情勢、加速するデジタル化、こうした状況下で、ただ守りに入るだけでは、企業はあっという間に取り残されてしまいます。だからこそ、私たちアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社は、どんな状況でも「チャレンジングな姿勢」で立ち向かう企業でありたいと考えています。そしてその先頭に立つのは、やはりリーダーである私たち自身でなければならない!と強く信じています。筋肉が鍛えられるのは、負荷をかけてこそですが、人も組織も同じで負荷のない環境では決して成長しません。仕事における負荷とは、新たな挑戦、新しい環境、未知の領域への一歩であり、「今のままで十分」「現状維持でいい」と思った瞬間から、成長は止まり、組織は緩やかに下降線をたどり始めます。もちろん、挑戦にはリスクが伴いますし、失敗することもあるでしょう。 しかし、失敗こそが「学び」であり、次への「糧」になります。 成功の裏には、数えきれないほどの失敗と試行錯誤が隠れているものです。 大切なのは、「失敗しないこと」ではなく、「失敗を恐れずに挑み続ける姿勢」なのです。社員に対して、「挑戦しよう」と口で言うだけでは、本当の意味で組織は変わりません。大切なのは、リーダー自身が誰よりも挑戦していることであり、新しい市場への挑戦を誰よりも楽しむ姿を見せること、厳しい交渉の場に自ら立つ覚悟を見せること、成功だけでなく、失敗も堂々と語る正直さにあるはずです。そうした背中を見せることで、社員たちは自然と「自分も挑戦してみよう」、「新しいことに踏み出してみよう」と思えるようになります。リーダーの行動こそが、最も強いメッセージになるのです。 私たちアサヒ・ドリーム・クリエイトが求めるのは、ただの安定ではなく、「挑戦の中にこそある成長」です。 販促業界は、時代の流れとともに常に変化を求められる世界で、昨日まで通用していた手法が、今日には色あせてしまう。 だからこそ、私たちは「攻める」ことをやめてはいけません。 新しい販促ツールの開発、新たな市場開拓、デジタルとリアルを融合した提案。 常に未来を見据え、「次は何を生み出せるか?」と考え続けることこそが、企業として生き残り、さらに大きく飛躍していくための唯一の道です。「攻撃は最大の防御なり」――この言葉は、守りのために攻めるのではなく、「自らの未来を切り拓くために攻めるのだ」という強い意志を示しています。どんなに困難な状況であっても、私たちは挑戦し続ける、そしてその先頭に立ち、誰よりも多くの負荷を背負いながら、挑戦する姿勢を体現していく。 この『チャンス&トライアル』の精神こそが、アサヒ・ドリーム・クリエイトのリーダーの在り方であり、この会社を「成長し続ける集団」に導く最大の力になると、私は信じています。
2025年05月09日
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私にはお陰様で沢山のソウルメイトがいます。私のソウルメイトの定義は、無条件に信頼し合える関係です。頻繁に会うとか、一緒に何かをしているということではなく、何年も会わなくても、近くに居なくても信頼し合える人をソウルメイトと定義しています。中には一度会っただけでソウルメイトだと思える人もいますが、基本的には何回も会う機会があったり、長年の関係性の上でソウルメイトの関係になっていきます。相手がどんな状況でも、逆に言えば私がどんな状況でも、信じ合える関係性を持てることが真のソウルメイトと言えます。4年前、私は新規事業の失敗から会社倒産の危機を迎えました。先が見えない、明るい未来がかすんで見えてしまうような苦しい状況でした。そんな時に、沢山のソウルメイトから励ましのメッセージをもらいました。中でも最もありがたかったのは、『橋本さんなら大丈夫!絶対に復活するよ』という信頼をいただけたことです。現状で具体策は見えなくても、私の考え方、これまでの行動、今の姿を見て、そのような信頼をいただけたことが私にとって大きな力になりました。『信頼してくれる人を裏切りたくない』、『信頼に応えたい』と心から思うことが出来、後ろを振り返ったり、下を向いたりすることなく、前と上だけを見て進むことが出来ました。信じてもらえる喜びが深く心に染みたのです。今、私のソウルメイトの中には、公私ともに絶好調の方もいますし、中にはとても苦しんでいる方もいます。特に苦しんでいるソウルメイトに対して私が出来ることは、そのソウルメイトの明るい未来を心から信じることです。『絶対に大丈夫!』という言葉は、人によっては重しになることもあるかも知れませんが、私と同じ価値観を持つソウルメイトなら必ず力になるはずです。少しでも上を見る力、前を見る力、一歩ずつでも前進する力になるはずです。私が苦しい時に感じた一筋の光明、復活した今でも深く感じるありがたさを苦しんでいるソウルメイトにも感じてもらいたいです。少しでも役に立てるように、毎日の神棚への祈りの時間の中でもソウルメイトの明るい未来を祈願していきます!信頼してくれるソウルメイトのありがたさの輪が、当社のミッションである『HAPPY∞HAPPY』の世界のように、どんどん広がることを心から願っています。
2025年05月08日
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アサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社の第59期も、いよいよ最終月を迎えました。 1年という時間は、振り返ればあっという間のようにも思えますが、 その1日1日には数えきれないほどのチャレンジと学び、感動と反省がありました。そして今、私たちはその積み重ねの先に、過去最高の売上と利益という成果を手にしようとしています。これは決して偶然ではなく、すべての社員が日々の現場で、一人ひとりのお客様と真正面から向き合ってきた証です。59期を振り返ると、社会環境も大きく動いた一年でした。 市場の変化、コスト高騰、働き方の多様化などに直面し、「どう乗り越えるか?」と悩みながらも、私たちが大切にしてきたのは、いつも同じです。“目の前のお客様に、感動を届けること” “社員一人ひとりが、日々成長すること”どんなに世の中が変わっても、私たちの原点は「チャンス&トライアル」。 できるかできないかではなく、「まずやってみる」、この文化が、販促ツールの企画や提案、製造の現場にも根付き、お客様の期待を超える価値を生み出すことにつながってきました。特に今期は、“新しいこと”に挑んだ社員の姿がいくつも思い出されます。 未経験の領域に飛び込んでビック受注を獲得した若手、初めてのトータル提案で新たなビジネスモデルを創り上げた中堅社員、ライブコマースやARなど新しいプロジェクトもありました。どれもが、「自分達の成長」と「お客様のありがとう」のために動いた軌跡です。そんな中、いよいよ決算月である5月がスタートしました。 この1ヶ月をどう駆け抜けるかで私たちの59期は決まり、節目となる60期へと続く未来の扉が開かれます。“有終の美”とは、ただ結果を出すことではなく、最後まで「やりきった」と胸を張って言えることだと、私は考えています。だからこそ、この5月は、全員で最高のフィニッシュを飾る月にしたい、その先に待つ60期は、単なる1年ではなく、節目の年、進化の年、そして飛躍の年です。60期という節目を迎えるにあたり、私たちは「変化を恐れず、進化する企業」であり続けたいと考えています。1年間走り続けてきたすべての力を、最後の一滴まで注ぎ込むこと。 それが、アサヒ・ドリーム・クリエイトらしい「区切りの迎え方」だと信じています。この1年、支えてくださったすべてのお客様、パートナー企業の皆様、そして共に挑み続けた社員のみんなに、心から感謝します。59期を“最高のかたち”で締めくくり、60期にはさらに大きな夢をカタチにできるよう、私たちはこれからも「人の心を動かす」企業であり続けます。さあ、ラストスパート!そんな気持ちが溢れて来たゴールデンウイーク明けの初日となりました。
2025年05月07日
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日本のライブコマース市場の「今」と「これから」について、成功事例や普及が進まなかった背景も交えながら、わかりやすくまとめていきます。日本のライブコマース市場は、2020年には約1,000億円規模と推定されていましたが、2023年には約3,000億円にまで拡大しています。この成長の背景には、スマートフォンやインターネットの普及、そしてコロナ禍による巣ごもり需要の高まりがありました。特に2020年以降は、消費者のオンラインショッピングへのシフトが加速し、ライブコマースを導入する企業も急増しています。しかし、物販系BtoC-EC市場全体(約14兆円)と比較すると、ライブコマースが占める割合はまだ2%程度。利用経験者も2~4%台と、他国に比べて普及率は低いのが現状です。日本でもライブコマースで成果を上げている企業があります。ニトリ:「ニトリLIVE」で季節ごとのキャンペーンやおすすめ商品をライブ配信。インタビュー形式やコーディネート提案など、学びと買い物を両立した配信が特徴です。これにより、視聴者の購買意欲を長期的に高めています。資生堂:オンラインストアでライブコマースを実施。美容部員が商品の使い方を実演し、チャットでリアルタイムに質問対応。ライブ限定クーポンも配布し、即時の購買だけでなくリピートにもつなげています。ユニクロ:新作アイテムの着こなしやコーディネートをライブで紹介し、視聴者がその場で購入できる仕組みを導入。SNSでの拡散力も活かし、若年層へのリーチを強化しています。しかし、日本ではライブコマースが中国のように爆発的に普及しませんでした。その要因がいくつかあります。・プロの「コマーサー」(配信者)が少ない 中国ではライブコマース専門のプロが多く、商品の魅力を巧みに伝え、視聴者の心をつかみます。一方日本では、配信スキルの高い人材が限られており、視聴者のエンゲージメントが低くなりがちです。・プラットフォームの発展が遅い 中国には「タオバオライブ」のような専用プラットフォームが早期に普及しましたが、日本ではライブコマースに特化したサービスが少なく、企業が参入しづらい環境でした。・認知度の低さライブコマースそのものの知名度が低く、消費者の利用経験も少ないため、企業が配信しても視聴者が集まりにくい状況です。・消費文化の違い中国の「独身の日」のような大規模セールイベントが日本には根付いておらず、消費活動をエンターテインメントとして楽しむ文化が弱い点も影響しています。そんな日本ですが、今後のライブコマースマーケットへの期待はかなり大きくなっています。専門家や市場調査によると、日本のライブコマース市場は今後も二桁成長を続け、2025年には3,000億円規模、さらにはそれ以上の拡大が期待されています。SNS利用者の増加や動画コンテンツ消費の拡大、そして5GやAIなど技術革新が追い風となるでしょう。また、TikTok Shopなど新たなプラットフォームの本格展開により、ライブコマースの認知度と利用率が一気に高まる可能性もあります。今後は、配信者の育成や企業の戦略的な導線設計、日本独自の消費文化に合わせた演出が普及のカギとなりそうです。日本のライブコマース市場は、まだ発展途上ながらも着実に成長を続けています。成功事例も増え、今後はプラットフォームの進化や配信者のプロ化が進めば、中国や韓国に続く市場拡大も十分に期待できるでしょう。2025年以降、日本独自のライブコマース文化が根付くかどうか、今がまさに転換点ですが、私は今年2025年が『ライブコマース元年』になると予測しています。さて、この予測は当たるでしょうか?
2025年05月06日
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2025年6月、日本でも待望のTikTokカートサービス「TikTok Shop」がスタートします。これにより、TikTokのショート動画やライブ配信から直接商品を購入できるようになり、日本のライブコマース市場は新たなステージへと突入します。中国、アメリカ、イギリス、東南アジアなど先行する海外での成功事例をさらに詳しくご紹介させていただきます。中国では、ライブコマースがすでにECの主流となり、1回のライブで数十億円規模の売上が生まれることも珍しくありません。例えば、人気KOLのViya(薇娅)氏は2020年だけで約4,650億円、Austin(李佳琦)氏も約3,270億円の売上を記録しています。彼らは、ファッション、コスメ、食品など多様な商品をリアルタイムで紹介し、視聴者からの質問に即答しながら販売を促進し、ライブ中に「在庫残りわずか」「今だけ限定価格」といったナッジを駆使し、瞬時の購買行動を促すのが特徴です。また、中国の地方政府もライブコマースを活用し、地元農産物や特産品の販売に成功しています。ライブコマースは、消費者と売り手の距離を縮め、信頼関係を築くことで高額商品でも安心して購入できる仕組みとなっています[2][7]。アメリカでは、世界最大のスーパーマーケットチェーン「Walmart」が「Walmart Shop Live」を展開し、提携ブランドによるライブ配信を通じて、400点以上の商品をその場で購入できるショッピング体験を提供しています。TikTokとの連携も進み、ホリデーシーズンにはライブ配信によるプロモーションで多数のフォロワー獲得と売上増につながりました。ブラジルのファッションブランド「PatBO」は、ニューヨークファッションウィークのライブ配信でEC売上が300%増加。20分間のライブで9,000人以上の視聴者を集め、16,000件の「いいね!」と1,000件以上のコメントが寄せられました。視聴者が即座に商品を購入できる仕組みが、ブランドの認知度向上と顧客ロイヤルティ強化に大きく貢献しています。イギリスでも、TikTok Shopの導入により、インフルエンサーやブランドがライブ配信を活用した販促を積極的に展開し、若年層を中心に大きな反響を呼んでいます。東南アジア6カ国(シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)では、ライブコマースがEC市場拡大の原動力となっています。2024年のEC流通総額は1,590億ドルと前年比15%増加し、そのうちライブコマースの割合は20%にまで拡大しました。TikTok Shopは2021年にインドネシアでサービスを開始し、その後マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンなどへ拡大、2023年のGMV(総商品流通額)は前年の約4倍となる163億ドルを記録し、地域のECプラットフォームと肩を並べる勢いです。ライブ配信では、商品の実演や視聴者からの質問への対応、タイムセールなどの演出が効果的で、特に若年層の購買意欲を刺激しています。日本国内でもライブコマースの市場規模は急拡大しており、2020年の約140億円から2023年には約3,000億円と20倍以上に成長しました。ライブコマースの認知度は31.9%、視聴経験者のうち商品を購入したことがあるユーザーは54.8%と、購買意欲の高い20~30代を中心に浸透しています。TikTok Shopの導入により、動画やライブ配信からワンタップで商品を購入できるようになることで、これまで以上に手軽で直感的なショッピング体験が実現します。また、TikTokの月間アクティブユーザーは3,300万人を超え、従来の検索型ECとは異なる「動画からの購買行動」が主流となる可能性が高いです。さらに、5GやAR/VR技術の普及により、より没入感のあるライブコマース体験が提供できるようになることも、今後の市場拡大の追い風となるでしょう。中国、アメリカ、イギリス、東南アジアで実績を残したTikTok Shopの日本上陸は、ライブコマース市場のさらなる成長を確実なものにします。動画やライブ配信を通じて、消費者とブランドの距離が縮まり、新しい購買体験が生まれることで、今後も日本市場でのライブコマース事業の発展は期待大です。TikTok Shopを活用し、時代の変化をいち早くキャッチアップすることで、あなたのビジネスも新たな成長のチャンスをつかめるはずです。
2025年05月05日
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TikTok Shopが2025年6月に日本で正式にサービスを開始する予定です。これに先立ち、中国、アメリカ、イギリス、インドネシアなどでの先行事例を通じて、TikTok Shopの成功要因や課題を探っていきたいです。各国での具体的な事例を紹介します。中国:ライブコマースの先駆者中国版TikTokである「抖音(Douyin)」では、ライブコマースが急速に発展しました。多くのインフルエンサーがリアルタイムで商品を紹介し、視聴者がその場で購入できる仕組みが整っています。このモデルは、エンターテインメントとショッピングを融合させた新しい購買体験を提供し、他国のTikTok Shopの展開にも影響を与えています。アメリカ:急成長するソーシャルコマースアメリカでは、TikTok Shopが2023年に正式ローンチされ、急速に成長しています。2024年末には、月間売上が約10億ドルに達し、ブラックフライデーには1日で1億ドルの売上を記録しました。この成功の背景には、インフルエンサーとの連携やライブショッピングの活用があります。例えば、オーラルケアブランドのMySmileは、TikTok Shopを通じて月間100万ドル以上の売上を達成し、Shop Adsやクリエイターアフィリエイトプログラムを活用して販売を拡大しました。 イギリス:美容ブランドの成功事例イギリスでは、TikTok Shopが2021年に導入され、特に美容・パーソナルケア分野での成功が目立ちます。例えば、自然派ヘアケアブランドのHair Syrupは、TikTokでのバイラル動画をきっかけに売上を急増させ、2024年には450万ポンドの売上を達成しました。また、メイクアップブランドのMade by Mitchellも、ライブショッピングを活用して24時間で100万ドル以上の売上を記録しました。  インドネシア:規制と再出発インドネシアでは、TikTok Shopが急速に普及しましたが、2023年10月に政府が「ソーシャルメディア上での電子商取引」を禁止する規制を導入したため、一時的にサービスが停止されました。その後、TikTokは現地の大手ECプラットフォームであるTokopediaの株式75%を取得し、eコマースライセンスを取得することで、サービスを再開しました。この事例は、法規制への対応と現地パートナーシップの重要性を示しています。 東南アジア全体:競争激化と戦略的展開東南アジア全体では、TikTok Shopが積極的に展開されています。例えば、タイのホーム雑貨ブランドHomeHukは、TikTok Shopでのライブ配信を通じて、2022年10月から2023年3月の間に6,100万回以上の視聴を獲得し、15,000件以上の注文を受けました。 日本市場への示唆これらの事例から、日本市場でのTikTok Shop展開において以下のポイントが重要と考えられます。 ・ライブショッピングの活用:リアルタイムでの商品の紹介や視聴者とのインタラクションが購買意欲を高めます。・インフルエンサーとの連携:信頼性のあるインフルエンサーとのコラボレーションがブランド認知度を向上させます。・法規制への対応:現地の法規制を遵守し、必要なライセンスを取得することが重要です。日本市場では、これらの成功要因を踏まえた戦略的な展開が求められます。特に、ライブショッピングやインフルエンサーとの連携を強化し、ユーザーとのエンゲージメントを高めることが鍵となるでしょう。個人的には口コミ的な要素の強いマイクロライバーに注目しています。マイクロライバーが活躍するスキームを構築する準備を進めています。今年がライブコマース元年になると確信していますので、チャンス&トライアルしていきます!
2025年05月04日
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いよいよ2025年6月1日、TikTokに待望の「カート機能」が正式に実装されます。 この機能により、動画やライブ中に紹介された商品を、その場で“シームレスに”購入できる時代が日本にも到来します。私はこの瞬間が、日本のライブコマースの“本格的な夜明け”になると確信しています。 なぜなら、中国・アメリカ・イギリス・東南アジアという先行国での成功が、未来を示しているからです。ライブコマースの先進国といえば、やはり中国です。特に著名なのが、「ライブコマースの女王」と呼ばれた薇婭(ヴィア)や、爆発的な売上を記録する李佳琦(Austin)の存在です。 彼らのライブでは、数分間で数十億円の売上が立つことも珍しくなく、ECとエンタメが融合した「商品体験の劇場」として定着しています。TikTokの中国版「抖音(ドウイン)」では、すでに商品タグからのワンタップ購入が可能で、 商品紹介→興味喚起→購入→配達までの全工程がアプリ内で完結し、消費者は、友達のオススメを聞くような感覚で、商品を買っています。この文化が日本でも根づけば、「モノを売ること」は「信用と共感を伝えること」に変わっていくでしょう。アメリカでは、TikTokが「ライブで物を売る」概念をいち早く取り入れ、インフルエンサーとD2Cブランドの架け橋となっています。2023年には、TikTok Shop経由で月間売上が1億ドルを超えるブランドも登場し、メイクアップブランド「e.l.f.」は、TikTokライブと短尺動画を連携させ、購買までを一貫して設計しました。アメリカからの学びは、「ただ商品を紹介するのではなく、“ストーリーで売る”こと」で、ライブでの共感・疑問解消・リアクションこそが、購買意欲を最大限に高めるのです。イギリスでは一時、TikTok Shopがサービスを停止するも、2024年に入り再始動し、再スタート時は「エンタメ×教育×販売」のバランスに注力し、特にビューティー系・スキンケア・食品などの分野で再び注目を集めました。ポイントは、「1時間で買わせる」のではなく、繰り返し視聴される“信頼型ライブ”の形成で、短期的な売上よりも、“顔が見える販売”という安心感が購買を後押しするモデルが定着しつつあります。インドネシア、マレーシア、フィリピンなどの東南アジア諸国では、モバイルシフトが進んでいることで、ライブコマースはもはや日常の購買行動になっています。TikTok Shopは2023年に東南アジアで月間10億ドル超の流通額を記録し、中小ブランドからの圧倒的な支持を集めています。重要なのは、「ブランドの認知がゼロでも売れる土壌」があることで、パーソナルな接客とタイムリーなリアクションが、信頼を短時間で構築できるのです。では、日本ではどうでしょうか?確かにこれまで、ライブコマースは一部の芸能人や大手企業が試す程度でした。 その理由の一つは、「購入までの導線が複雑だった」からであり、別サイトに飛んだり、カートに入れても在庫切れだったりすることが多くありました。しかしTikTokのカート機能によって、「動画で見た瞬間に、買える」=ライブコマースの本来の醍醐味がついに日本でも実現します。Z世代やミレニアル世代は、「買う理由に共感が必要」な世代なので、商品スペックよりも、「誰から買うか」「どんな世界観か」で判断します。 そんな世代にとって、ライブ配信は“友達から勧められるような体験型ショッピング”になるのです。商品に対する想い、使い方の工夫、お客様の声へのリアクションなど、こうした「熱量」が、ライブというフォーマットではダイレクトに伝わります。その場の“空気感”がそのまま信用になり、信用がその場の“購買”につながる、これがライブコマースの本質です。そして、TikTokカートの実装によって、この“熱量”が売上に変わるまでのスピードが劇的に加速します。日本のライブコマースは、ここからが本番で、6月1日は、その号砲となる日になります。 商品力×人間力×配信力、この三位一体で、“買われる”時代が幕を開けます!
2025年05月03日
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本日、ある企業の営業マンが当社を商談をしました。 新規提案のご案内ということで、当初は正直「タイミング的に合わないかもしれないな」と感じていました。ところが、面談が始まってみると、ただの商品紹介に終わらず、私たちの会社のこれまでの取り組みや代表である私の考え方にまで触れてきたのです。「ここまで丁寧に調べてくれたのか」と、驚きとともに感動すら覚えました。 提案の内容自体は、残念ながら今の当社のニーズとはマッチしませんでしたが、その営業マンの“準備の深さ”と“熱意の強さ”は、心に深く残りました。面談の中で、その営業マンが繰り返していた言葉があります。 「御社の理念に、心から共感しました。だからこそ、今回の提案を通して何かお役に立てたらと思いました」言葉に力があるのです。表面的ではない、本気でこちらのことを理解しようとしてくれた“気持ち”がありました。この「熱意」は、商品や価格、サービス内容を超えて相手の心に届きます。 そして私は、この営業マンの姿を見て、あることを強く再確認しました。それは、営業の原点は“人間力”にあるということです。今、当社でも多くの営業マンが日々お客様のもとへ足を運び、提案を行っています。 時に、商品力や価格競争に目を向けすぎて、「選ばれる理由はスペックの差だ」と考えてしまうこともあるかもしれません。しかし実際は、お客様が本当に信頼し、心を開いてくださるのは、“人として信頼できる相手”であるかどうがです。笑顔で接すること、相手の言葉に真剣に耳を傾けること、言葉遣いや身だしなみの細やかさに気を配ること、そして何よりも、その企業・その人の「お役に立ちたい!」と心から思うこと。こうした積み重ねこそが、営業という仕事の土台なのだと、改めて気づかされました。当社のお客様から、「○○さんだからお願いしたい」と名指しでご依頼いただくことがあります。 それはきっと、価格や納期だけでなく、その営業マンの人間力や姿勢が信頼されている証なのだと感じています。誰かのために一歩踏み込む勇気、目に見えない部分にも心を配る気遣い、その先にこそ、お客様との本当の信頼関係が生まれます。そしてそれこそが、これからの時代に選ばれる営業のあり方なのだと思います。今日の営業マンに私は心からその営業マンに感謝しています。その姿勢が、私たち自身の営業の在り方を改めて見直すきっかけをくれたからです。「営業は人間力」、その言葉の重みを、今あらためて感じています。これからも、お客様の心に届く営業を目指し、私たちも精進していきたいと思います。
2025年05月02日
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伏見稲荷への朔日参りを始めて2年が経過しました。 2年前から始まったこの新しい習慣は、自分の心を整える“月のはじまり”の儀式になっています。毎月1日朝6時、まだ空気に夜の気配が残る時間に伏見稲荷大社へ向かいます。 この朔日参りを始めて、もう2年が経ちましたが、最初のきっかけは信頼するソウルメイトからの紹介でした。経営者が毎回10~20名参加する会が13年続いており招待してもらったのです。慌ただしい日常の中で、自分の軸がどこかブレているように感じていたあの頃、 誰かに導かれるように、ふと足を運んだのが“稲荷の山”でした。朔日参りとは、毎月1日に神社へお参りし、その月の無事と感謝を祈る古来の習わし。 伏見稲荷の場合、早朝から本殿へと多くの人が参拝に訪れ、そのまま千本鳥居の奥へと足を進めていく人も少なくありません。私にとって朔日参りは、「感謝」と「初心」に立ち返る儀式です。たとえどんなに忙しい月であっても、山の澄んだ空気に触れ、火を灯し、手を合わせるその時間だけは、自分の内側と静かに対話ができる。「今月も、ちゃんとやれていたか?」 「誰かに迷惑をかけていなかったか?」 「感謝を忘れていなかったか?」 そんな問いを自分自身に投げかける、大切な時間です。最初の数回は、「願いを叶えてほしい」という思いが強かった気がします。 「人とのご縁がほしい」「仕事がうまくいきますように」「健康を守ってください」などなど。 しかし不思議なことに、通い続けるうちに、お願いの言葉がだんだん変わってきました。「今月も一生懸命やります」 「私にできることで、少しでも役に立てますように」 そう、“お願い”ではなく“宣言”に変わっていったのです。神様に頼るのではなく、神様に見守ってもらうような感覚。 だからこそ、毎月の1日が近づくたびに、自分の背筋が自然と伸びる。継続は、願いを叶える力を育てるのではなく、願いを自ら叶える覚悟を育てるのだと、2年続けた今、そう確信しています。伏見稲荷の魅力は本殿や千本鳥居だけではなく、山全体が“気づき”をくれるとても神聖な場所です。 季節ごとの風の匂い、朝日の射す角度、足元の落ち葉、すれ違う人の表情など、そのどれもが、「今ここにある」という感覚を強くしてくれます。特に印象的だったのは、ある雨の日の参拝で、鳥居の朱色が濡れて深く輝き、静寂に包まれた山道で、「自分の心のノイズが少なくなっている」ことに気づいた瞬間がありました。答え”はいつも外にあるのではなく、 静かに自分の内側を見つめたときにこそ見えてくる、と伏見の山が、そう教えてくれた気がします。現代は、すべてがスピード勝負で、結果が求められる時代ですが、心を整えるには、ゆっくりとした“変わらない習慣”が必要です。朔日参りは、私にとってその「定点観測」みたいなもので、自分がどう変わり、何を目指しているのかを、確認する時間だと確信しています。 これから先も、何年、何十年と、毎月1日はこの山に手を合わせに行こうと思います。それはきっと、誰かのためでもなく、自分の「本音」とつながり続けるためです。
2025年05月01日
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