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「闇を照らす光になれ!」この言葉をいただいた時、私の心に深く静かに響きました。人は誰しも、光と闇の両面を持っています。表に見せる明るさの裏には、迷いや不安、葛藤や傷といった“闇”が潜んでいるものです。しかし、闇は決して悪ではなく、むしろ、光が光として存在するためには、闇の存在が必要なのです。たとえば、キャンドルの火がもっとも美しく感じられるのは、暗闇の中にある時です。眩しい太陽の下では気づけない、小さな灯りのぬくもり、それが、心の奥に深く届く“真の光”なのだと思います。仏教の言葉に「一隅を照らす、これすなわち国の宝なり」という教えがあります。天台宗の開祖・最澄が遺したこの言葉は、“社会の片隅であっても、自らの場所で最善を尽くして光を灯す人こそが、世の中にとっての真の宝である”という深い意味を持っています。私たちはつい、「もっと大きなことを」「もっと多くの人に影響を」と思いがちです。けれど、世界全体を変えることよりも、まず目の前の誰かの心に寄り添い、小さな光を届けることこそが、大きな変化の始まりなのではないでしょうか。そのためには、まず自分自身の“内なる闇”を見つめる必要があります。他人の闇に光を届けるには、自分の中の闇を否定せず、受け入れ、照らし出す勇気が求められます。弱さや未熟さを隠すのではなく、それらを乗り越えようとする姿こそが、周囲にとっての“希望の光”になるのです。闇にいる人は、ただの励ましでは救われません。「あなたにも光がある」と、共に闇を見つめ、共に歩む姿勢こそが、人を癒し、前に進ませる力になるのだと思います。だからこそ、私はこの言葉を「光り輝く存在になれ」という意味ではなく、「誰かの見えない闇に、そっと灯をともす人であれ」という解釈で受け止めています。現代社会は、便利になり、明るくなり、情報も豊富になりました。しかしその分、心の奥の闇に目を向ける時間は減り、「大丈夫なふり」をして生きる人が増えているのではと感じます。そんな時代だからこそ、「闇を照らす光」には、圧倒的な価値があるのです。目の前の誰かに、笑顔を届けること、困っている人に、そっと声をかけること、悲しんでいる人のそばで、黙って寄り添うこと。そんな小さな“光の行動”の積み重ねが、やがて社会全体をあたたかく照らしていくのだと思います。自分の役割は小さいと思っていたとしても、その一隅を真剣に照らすことで、誰かの希望になれる、そう信じています。「闇を照らす光になれ」この言葉を胸に、今日も私は、目の前の人に、そして自分自身に、そっと灯りをともしていきたいと思います。
2025年06月30日
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6月もいよいよ終わりに差し掛かり、1年の折り返しを迎えるこの時期、日本各地の神社では「夏越(なごし)の祓(はら)え」が執り行われています。今日はその節目にふさわしい一日として、奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)と、京都の白峯神社(しらみねじんじゃ)を参拝してきました。大神神社は日本最古の神社とされる、まさに“日本の原点”ともいえる場所です。ご神体は三輪山そのものであり、境内には本殿がなく、自然そのものを崇める神道の精神が息づいています。今日訪れると、鳥居の先に茅(ち)の輪が立てられ、参拝者たちが静かに輪をくぐっていました。この「茅の輪くぐり」は、夏越の祓いに欠かせない神事の一つで、茅(かや)で作られた大きな輪を右・左・右と三度くぐることで、半年間に知らず知らずのうちに積もった罪・穢れを祓い、心身を清らかにするという意味が込められています。私もその作法に倣い、茅の輪をくぐりながら、これまでの半年間を静かに振り返りました。多くの出来事に感謝し、反省すべき点を見つめ直し、これからの半年をより良く生きるための誓いを、心の中で新たにしました。午後には、蹴鞠(けまり)とスポーツ守護で有名な京都・白峯神社を訪れました。ここでも立派な茅の輪が設置され、多くの参拝者が行列をつくっていました。白峯神社の境内は、どこか柔らかくも凛とした空気が流れていて、特にアスリートや指導者の方々にとっては“勝負の神様”としても知られています。私自身も経営という“見えない勝負の世界”に身を置く者として、心を整え、目標を再確認する機会になりました。この「夏越の祓」は、実は平安時代から続く由緒ある神事で、宮中でも公式行事として取り行われていた歴史があります。古代の人々も、夏を前に病や災厄が広がることを恐れ、心と身体を清め、自然との調和を大切にしてきたのです。今を生きる私たちにとっても、こうした節目を大切にすることには大きな意味があります。現代社会は常に情報に溢れ、時間に追われる中で、気づかぬうちに心が曇っていたり、余裕を失っていたりします。だからこそ、こうして神社を訪れ、茅の輪をくぐることで、自分を見つめ直す時間が必要なのだと思います。そして不思議なことに、茅の輪をくぐった後の空気感は、どこか透明で、軽やかで、まるで新しい自分に生まれ変わったような感覚さえ覚えます。今日一日、大神神社と白峯神社という素晴らしい二社を巡ることができたことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。そしてまた新たな気持ちで、下半期の歩みをスタートさせたいと思います。皆さんも、ぜひお近くの神社で茅の輪をくぐってみてください。自分自身と向き合い、心を整える、そんなささやかな時間が、きっとこれからの半年間をより豊かにしてくれるはずです。
2025年06月29日
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「人生の質は、問いの質で決まる」とよく言われます。これは決して大げさな言葉ではなく、むしろ、日々をどう生きるか、どんな未来をつくっていくかを左右する、非常に本質的な真理だと私は感じています。問いとは、つまり“自分自身への問いかけ”です。「なぜ、今これをやっているのか?」「これは自分にとって本当に大切なことか?」「どうすればもっと良くなるか?」こうした問いを自分に投げかけるかどうか、そしてその問いの“質”がどれだけ深いかによって、人生の方向性が決まっていくのです。人間は、1日に約35,000回もの意思決定をしていると言われています。朝、どの服を着るか。何を食べるか。どのルートで通勤するか。誰に声をかけるか。返事をどうするか。その大半は無意識レベルで行われているものの、その一つひとつの判断の積み重ねが、現在の自分をつくっています。では、なぜ“問い”が大切なのでしょうか?それは、問いが思考を方向づけるからです。たとえば、同じ出来事が起きたとしても、「なんで私はこんな目に遭うんだ?」と問えば、不満や怒り、被害者意識が湧いてきます。一方で、「この出来事から何を学べるだろう?」と問えば、気づきや成長につながるチャンスになります。つまり、私たちは「問い方一つ」で、現実の捉え方を180度変えることが出来るのです。問いが変われば、思考が変わる。思考が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人生が変わる。これはまさに、“問い”が人生の原点であることを示しています。そして、もう一つ大切なのは「誰が問いかけるか」という視点です。問いの主語は常に“自分”であるべきです。「誰かがこう言ったから」「社会がこうだから」と外に問いを投げても、自分の人生は動きません。むしろ、「私はどうありたいか?」「私にとっての幸せとは何か?」「何を選ぶと後悔しないか?」といった、自分への問いこそが、人生を自分の手に取り戻す第一歩になるのです。私自身も、何かに迷ったとき、壁にぶつかったときは、必ず自分に問いかけます。「これは自分の成長につながっているか?」、「これは、未来の自分に誇れる選択か?」、そう問い続けることで、答えが見えてくることがたくさんあります。最後に、こんな問いを紹介して締めくくりたいと思います。「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは、自分の人生にとって本当に大切なことか?」この問いを毎日投げかけてみてください。きっと、自分の中にある“本音”や“軸”が浮かび上がってくるはずです。人生は、“問い”の積み重ねでできています。だからこそ、今日からは「いい問い」を自分に投げかけていきましょう。その問いが、あなたの未来を変えていくはずです。
2025年06月29日
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「人生の質は、問いの質で決まる」とよく言われます。これは決して大げさな言葉ではなく、むしろ、日々をどう生きるか、どんな未来をつくっていくかを左右する、非常に本質的な真理だと私は感じています。問いとは、つまり“自分自身への問いかけ”です。「なぜ、今これをやっているのか?」「これは自分にとって本当に大切なことか?」「どうすればもっと良くなるか?」こうした問いを自分に投げかけるかどうか、そしてその問いの“質”がどれだけ深いかによって、人生の方向性が決まっていくのです。人間は、1日に約35,000回もの意思決定をしていると言われています。朝、どの服を着るか。何を食べるか。どのルートで通勤するか。誰に声をかけるか。返事をどうするか。その大半は無意識レベルで行われているものの、その一つひとつの判断の積み重ねが、現在の自分をつくっています。では、なぜ“問い”が大切なのでしょうか?それは、問いが思考を方向づけるからです。たとえば、同じ出来事が起きたとしても、「なんで私はこんな目に遭うんだ?」と問えば、不満や怒り、被害者意識が湧いてきます。一方で、「この出来事から何を学べるだろう?」と問えば、気づきや成長につながるチャンスになります。つまり、私たちは「問い方一つ」で、現実の捉え方を180度変えることが出来るのです。問いが変われば、思考が変わる。思考が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人生が変わる。これはまさに、“問い”が人生の原点であることを示しています。そして、もう一つ大切なのは「誰が問いかけるか」という視点です。問いの主語は常に“自分”であるべきです。「誰かがこう言ったから」「社会がこうだから」と外に問いを投げても、自分の人生は動きません。むしろ、「私はどうありたいか?」「私にとっての幸せとは何か?」「何を選ぶと後悔しないか?」といった、自分への問いこそが、人生を自分の手に取り戻す第一歩になるのです。私自身も、何かに迷ったとき、壁にぶつかったときは、必ず自分に問いかけます。「これは自分の成長につながっているか?」、「これは、未来の自分に誇れる選択か?」、そう問い続けることで、答えが見えてくることがたくさんあります。最後に、こんな問いを紹介して締めくくりたいと思います。「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは、自分の人生にとって本当に大切なことか?」この問いを毎日投げかけてみてください。きっと、自分の中にある“本音”や“軸”が浮かび上がってくるはずです。人生は、“問い”の積み重ねでできています。だからこそ、今日からは「いい問い」を自分に投げかけていきましょう。その問いが、あなたの未来を変えていくはずです。
2025年06月28日
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「男は度胸、女は愛嬌」という言葉がありますが、経営の神様と称される松下幸之助氏は、その枠を超えて「人間にとって最も大切なのは“運”と“愛嬌”だ」と語っていました。特に“人財”の採用においては、この2つの要素を何より重視されていたことで知られています。あの松下電器(現パナソニック)を一代で築き上げた松下幸之助氏、その成功の裏には、単なる経営手腕や発想力だけでなく、“人を見る目”があったことは間違いありません。その中で特筆すべきなのが、面接の際に必ず投げかけたという、ある問いかけです。それが「あなたは運がいいですか?」という一言。多くの学生や求職者が戸惑うこの質問、ところが、松下氏にとってはこの問いへの答え方にこそ、その人の人生観や物事の受け止め方、そして「運を引き寄せる力」がにじみ出ると考えていたのです。運というものは、単に偶然の産物ではありません。自らを肯定し、どんな環境でもチャンスを見出し、感謝と前向きさを忘れない人には、不思議と“良い縁”や“タイミング”が巡ってくるものです。逆に、「私は運が悪い」「ツイてない」と自ら口にする人には、どれだけの才能やスキルがあっても、厳しいビジネスの世界ではいずれ限界が訪れる、そう考えていたのでしょう。そしてもう一つ、松下氏が重視したのが「愛嬌」です。この“愛嬌”という言葉は、見た目のかわいらしさや、単なる明るさを指すのではありません。人から好かれる素直さ、人を笑顔にする力、そして相手の心に届く温かみ。それこそが、松下氏の言う「愛嬌」の本質でした。どんなに優れた技術や知識があっても、周囲との関係性が築けない人、愛されない人には、長い目で見て真の成果は生まれない。そうした実感を、松下氏は実体験から持っておられたのでしょう。経営とは、結局「人と人との信頼の積み重ね」です。そこに必要なのは、ロジックや能力だけではなく、「この人と一緒に働きたい」「この人とだったら頑張れる」と思わせる“人間的魅力”です。それを象徴するのが、「運の良さ」と「愛嬌」なのだと思います。私自身も、採用や人材育成に関わる中で、改めてこの言葉の重みを実感することがあります。履歴書では測れない、人の“空気感”。話していると元気になる人、なんだか応援したくなる人、そんな存在が組織の空気を変え、文化を創り、成果を生むのです。“愛されキャラ”というと軽く聞こえるかもしれませんが、それは立派な才能であり、武器です。そして「自分は運がいい」と言い切れる人は、間違いなくこれからの時代を前向きに生き抜ける人です。採用とは、未来を託すこと。その意味では、「運と愛嬌」を重んじた松下幸之助氏の視点は、今もなお色褪せない“人間理解の本質”なのかもしれません。
2025年06月27日
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今、私たち日本人にとって、もっとも必要なもの、それは「目覚め」であり、「誇り」ではないでしょうか。便利さ、効率性、安心・安全──そうした環境の中で私たちは育ってきました。しかしその反面、自分の足で立つ力や、自分で考え抜く習慣、自ら動き出す勇気が、少しずつ失われてきているようにも感じます。そこで私は今こそ、「自治の精神」を取り戻すべきだと強く感じています。明治・大正期の偉人、後藤新平さんが遺した言葉に、こんなものがあります。「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよう」これは、後藤新平さんが提唱した「自治三訣(じちさんけつ)」と呼ばれる教えであり、まさに自立した個人の在り方を説いた名言です。「人のお世話にならぬよう」とは、自分のことは自分でやる、自分の足で立つという覚悟。「人のお世話をするよう」とは、ただ自立するだけでなく、困っている人に自然と手を差し伸べられるような利他の心を持つこと。そして「報いを求めぬよう」とは、見返りを求めず、黙って善を行う美徳です。この三つの精神が、現代の日本人に根付いたなら、私たちはきっと、もう一度“誇れる日本人”として、世界に誇るリーダーシップを発揮できると私は信じています。何でも誰かがやってくれる、失敗は誰かのせい、責任は上にある、こうした他責思考では、社会も、企業も、家庭さえも健全にはなりません。「自分のことは自分でやる」、この基本を徹底することが、すべての出発点です。掃除も、整理整頓も、自分の使ったものは自分で片づける。困難が起きたときは、まず自分で考え、工夫してみる。小さなことかもしれませんが、こうした習慣が心と行動に「自律」を育てます。そして、自律した人間は、自然と「自治」する力を持ち始めます。家庭で、学校で、職場で、そして社会全体で、「人任せにせず、自分たちで考え、自分たちで決めて、自分たちで行動する」文化を広げていくこと。それこそが日本人が“本当の目覚め”を迎える道ではないかと、私は考えています。日本人は本来、勤勉で誠実で、礼節を重んじる民族であり、その精神性に「自治」が加われば、間違いなく世界のリーダーとして道を示す存在になれるはずです。他人を責めるのではなく、自らを律し、行動する、そして誰かの役に立ち、感謝の心を忘れない。今こそ、私たち一人ひとりが「自分のことは自分でやる」という覚悟を持ち、自治の心を育んでいきましょう。それが、日本を変え、世界を導く一歩になると、私は信じています。
2025年06月26日
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私には、事業を営むうえで大切にしている二つの“事業観”があります。それが「ハッピートライアングル」と「志魂商才」です。「ハッピートライアングル」は、当社の経営理念そのものであり、近江商人の「三方よし」、すなわち「売り手よし・買い手よし・世間よし」の精神を現代的にアップデートした考え方です。私たちが掲げる三方とは、 1. 社員の成長 2. お客様感動 3. 会社の信頼と利益この三者すべてが“幸せ”を感じてこそ、事業は永続的に発展していくと確信しています。社員が成長し、仕事にやりがいを感じ、生き生きと働いていること、それは社内の活気を生み、良質なサービスや製品につながります。そのサービスが、お客様に“感動”を届けられた時、私たちは初めてお客様に選ばれる存在になれます。そして、その結果として、会社には信頼と利益が蓄積されていく。この流れは決して一方通行ではありません。利益は再投資され、社員の学びや挑戦の場を生み、お客様への提供価値がさらに高まり、会社の社会的信頼も増していく、この善循環こそが、ハッピートライアングルの真髄です。そして、もう一つの事業観が「志魂商才」という考え方です。この言葉は、私が敬愛する出光佐三氏の哲学を受け継ぎつつ、自らの意志で再解釈したものです。本来「士魂商才(しこんしょうさい)」という言葉は、“武士のような志と魂を持ち、商人の才覚を持つ”という意味ですが、私はその「士」の字をあえて「志」に変えました。そこには、ビジネスを通して“社会性”を大切にしたいという強い想いがあります。「志」とは、単なる目標ではなく、“世のため人のために自らの才覚をどう使うか”という意思決定の軸です。売上や利益の追求だけではなく、その行動が社会にどう影響を与えるのか、どんな未来を創りたいのか、その問いに常に向き合いながら、経営をしていきたいと考えています。商才はあくまで手段。大切なのは、それを支える「志魂」があるかどうかです。このニつ「ハッピートライアングル」と「志魂商才」は、表裏一体の関係にあります。社員・お客様・会社の三方に幸せを届ける仕組みづくりと、その先にある社会的責任を果たす覚悟。それが私の事業観の核です。これからの時代、企業には“何を売るか”以上に、“なぜやるのか”が問われていきます。変化の激しい時代の中でも、この二つの軸を見失わず、志ある事業を貫くことで、社員にとっても、お客様にとっても、そして社会にとっても“必要とされる会社”であり続けたいと、私は心から願っています。
2025年06月25日
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「社員が幸せな会社こそ、真に強い企業である」、これは、私が長年にわたって信じてきた経営哲学です。そして本日、その信念をより深く確信できる一日となりました。今日は、関西を代表する“横綱企業”とも言える3社を訪問させていただきました。ネッツトヨタニューリー北大阪さん、天彦工業さん、そしてノアインドアステージさん、いずれも、社員の幸福を最優先に考え、その結果として驚くべき成長と業績を築いている企業ばかりです。この3社のお話を聞いて、私なりに感じたことは、共通した「社員幸福の定義」が存在していたことです。それは以下の4つ──1.愛されること2.褒められること3.人の役に立つこと4.人から必要とされることこの4つが、社員にとっての“幸せの核”として明確に共有されており、組織全体に浸透していたのです。私自身も、経営者としてまさに同じ価値観を大切にしています。「人に愛され、誰かの役に立ち、必要とされ、心からの賞賛を受けること」、これは、お金や地位では得られない、人間としての深い充実感につながっています。ネッツトヨタニューリー北大阪さんでは、社員に仕事を任せて、その機会による成長を見守る文化が根付いていました。天彦工業さんでは、「人間性こそ技術より大事だ」という考えが徹底されており、ベテランが若手を育て、若手もベテランを尊敬し支えるという“お互い様”の文化が実に美しく機能していました。そしてノアインドアステージさんでは、社員一人ひとりの「存在価値」が明確に言語化されており、「あなたがいるからお客様が笑顔になる」と、社内外からの承認がリアルに行き交っている様子が印象的でした。3社とも、決して“社員第一”というスローガンだけで終わらず、制度・風土・日常のコミュニケーションすべてが、社員の幸せに直結していました。つまり、社員の幸福を追求することが、単なる「福利厚生」や「働きやすさ」ではなく、“組織のあり方そのもの”として体現されていたのです。改めて感じたのは、社員幸福度の高い企業は、離職率が低く、顧客満足度が高く、何より“組織に熱”があるということです。その熱量が、結果として企業のブランド力や成長力を押し上げているのだと実感しました。私たちアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社でも、60期のテーマを「社員幸福度の右肩上がり」と掲げています。社員が幸せであるからこそ、仕事に誇りが持て、挑戦ができ、お客様に本当の意味で価値を届けることができるのです。今日学んだ「社員幸福の4要素」は、私たちの取り組みをさらに加速させるヒントになりました。愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること──この4つの視点を、組織全体で意識し、仕組みに落とし込みながら、社員一人ひとりが「ここで働いてよかった」と思える職場を、これからも創り続けていきます。経営とは、「数字」だけでなく「心」を育てる仕事。社員の幸せを真剣に追求し続けることこそが、真の成長企業をつくる道であると、改めて確信した一日でした。
2025年06月24日
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今、多くの中小企業が直面しているのが「採用難」という大きな壁です。少子高齢化、価値観の多様化、そして都市部への人材集中など、こうした社会構造の変化によって、私たちのような地域密着型の企業は、これまで以上に「人を採ること」の難しさと向き合わなければならない時代に突入しています。そんな中、私たちアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社では、「価値観共感型採用」という方針を打ち立てています。スキルや学歴ではなく、「何のために働くのか」「どんな想いで人生を歩んでいるのか」「何を大切にしているのか」といった“根っこ”の部分でつながれる人と出会い、共に成長することが、私たちの採用の理想形です。そしてこの価値観共感型採用を、最も自然に、最もスムーズに実現できるのが「社員からの紹介によるリファラル採用」だと確信しています。なぜなら、当社で働く社員自身が、すでに当社の価値観に共感し、日々その価値観を体現してくれている存在だからです。その社員が「この人と一緒に働きたい」と感じ、紹介してくれる人財は、すでに“価値観の共鳴”というフィルターを通っているのです。もちろん、紹介だからといってすべてがうまくいくとは限りません。ですが、入社前からある程度の価値観の共有がなされていることで、ミスマッチが大幅に減り、入社後の働き方も非常にスムーズになります。さらに、紹介してくれた社員にとっても、「自分が紹介した仲間が活躍している姿を見ること」が、大きな誇りやモチベーションにつながります。つまり、紹介した社員、紹介された新入社員、そして会社、三者すべてにとって「幸福なつながり」が生まれるのが、リファラル採用なのです。また、私たちのように60年以上の歴史を持ちながら、常に挑戦を続ける“ベンチャー気質”のある会社では、「誰と働くか」は業務スキル以上に重要な要素です。チャレンジを楽しめる人、成長を喜べる人、そして仲間の喜びを自分のことのように感じられる人、そんな人財を見つけるためには、画一的な求人票ではなく、社員自身が「肌で感じた当社の魅力」を伝えてくれることが、最大の説得力となります。だからこそ、これからもリファラル採用に力を入れていきます。そのためには、まず今いる社員が幸せであること、仕事にやりがいを感じていることが大前提です。“紹介したくなる会社”であり続けることこそが、究極の採用戦略なのだと、私は考えています。
2025年06月23日
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リーダーにとって最も重要な資質のひとつに「一貫性」があります。言っていることがブレない、行動がブレない、軸がブレない──その姿勢は、チームに安心感を与え、信頼を積み重ねる大きな要素になります。しかし、現代のように変化のスピードが加速し、正解がすぐに変わる時代においては、ただ一貫しているだけでは、組織を導くことはできません。むしろ、「朝令暮改」が当たり前になるほどのスピード感で状況判断をし、柔軟に意思決定を下していくことが求められています。一貫性と柔軟性、一見すると、相反するように思えるこの二つですが、実は決して矛盾するものではありません。私は、この二つの関係性を「一貫性の上に柔軟性が重なる」と捉えています。つまり、揺るがない根本の価値観・目的・ビジョンが土台として存在し、その上で状況に応じて、最適な戦術やアプローチを柔軟に選ぶことが、本当のリーダーシップだと考えているのです。一貫性とは「変えてはならないもの」、柔軟性とは「変えるべきもの」です。一貫性のない柔軟性は、単なる日和見主義であり、ブレ続けるリーダーの姿です。反対に、柔軟性のない一貫性は、頑固さとなり、時代の波に取り残されていく危険を孕みます。たとえば、企業におけるミッションやビジョンは、簡単に変えるべきものではありません。それは「なぜ私たちはこの事業をやっているのか」「誰のために何を届けたいのか」という“存在意義”であり、組織の根幹そのものです。これが一貫しているからこそ、どんな時代にも社員は信頼してついていくことができます。一方で、そのビジョンを実現するための「手段」は、時代によって、相手によって、あるいは成果によって、変わるべきです。時には、昨日決めたことを翌日に変更することも、躊躇せず行うべきでしょう。その変更が目的達成に資するものである限り、それは“ブレた”のではなく、“進化”なのです。私はよく、木にたとえてこの話をします。一貫性とは、太くまっすぐ伸びる幹であり、柔軟性とは、風に合わせてしなやかに揺れる枝葉です。幹がなければ、枝葉は空中に浮かぶだけの存在です。しかし枝葉がなければ、幹だけでは何の広がりも生まれません。幹と枝葉が両立して初めて、「生きている木」として成長していくことができるのです。リーダーに問われるのは、「一貫性を持ちながら、柔軟に変化し続けることができるか」ということで、その姿勢こそが、信頼を集め、組織を動かし、未来を切り拓いていく力になります。最後に、私が大切にしている言葉をひとつご紹介します。「変えてはならないものを守るために、変えるべきものは大胆に変える」この言葉を胸に刻みながら、私はこれからも「軸はぶらさず、やり方はどんどん変える」リーダーであり続けたいと思います。
2025年06月22日
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今日は、男子プロゴルフのトーナメントでも知られる「太平洋クラブ御殿場コース」にて、ゴルフをさせていただく機会に恵まれました。結論から申し上げると──すべてが“別格”でした。コースレイアウトの美しさと戦略性、グリーンやフェアウェイの完璧なメンテナンス、そして何よりもスタッフの方々のホスピタリティ。それらがすべて高次元で融合し、まさに「一流の体験」を創り出していると感じました。御殿場コースは、プレーそのものが贅沢なのですが、それに加えて、至るところで富士山がその姿を現してくれるのです。ティーグラウンドに立ち、ふと顔を上げると目の前に雄大な富士が見える、そんな瞬間が、何度も何度も訪れます。まるで自然と一体になりながらプレーしているかのような、不思議な没入感に包まれました。そして、プレー後には近隣の焼肉の名店にて、これまた極上の食事体験をさせていただきました。肉の質、焼き加減、サービスなどゴルフで高まった感性が、さらに満たされるようなひとときでした。この一連の体験をプロデュースしてくださったのは、現在「ゴルフコンシェルジュ」という新たなサービスを立ち上げようとされている方でした。聞けば、ゴルフだけではなく、移動や宿泊、食事までもトータルでプロデュースし、「上質な時間」を提供することを目的にしたコンシェルジュサービスだとのこと。今回の体験を通じて、その可能性に心からワクワクしています。というのも、ゴルフはただクラブを振ってスコアを競うだけのものではありません。誰と、どこで、どんな時間を過ごすか、その“空間価値”こそが、ゴルフの真髄だと思うのです。そこに特化したサービスがあれば、多忙な経営者や富裕層の方々にとって、時間を効率的かつ豊かに使う選択肢になるのではないかと感じました。特にインバウンド需要が高まる中で、「日本のゴルフ体験」は観光資源としても極めて魅力的です。海外の富裕層に向けた“ジャパン・ゴルフツーリズム”の核となりうる、そんな確信にも近い可能性を、この一日で感じたのです。私自身、今後またこのサービスの可能性を広げていきたいと思っていますし、同じような価値観を持つ方々にも、ぜひ紹介していきたいと強く思いました。今日は、単なるラウンドではありませんでした。それは、「時間の質を最大化する」贅沢なプロデュースであり、ゴルフというスポーツの枠を超えた、感動体験そのものでした。そしてこのような時間を創り出してくださったゴルフコンシェルジュという新しい取り組みに、心からの敬意とエールを送ります。
2025年06月21日
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今日、人生の中でも特別なご縁といえるソウルメイトの導きによって、密教という世界に触れる機会をいただきました。「密教」と聞くと、多くの方がどこか神秘的で宗教的なイメージを抱くかもしれません。私自身、以前はそのひとりでした。しかし今回の学びを通して、その印象は大きく覆されました。密教とは、言ってみれば“人生を深く豊かに生きるための実践哲学”であり、決して現実とかけ離れた世界の話ではありません。むしろ、今のような時代だからこそ求められている「自分と向き合い、人と調和する力」を高めるための知恵が凝縮されていました。密教は、インドで生まれた仏教の流れを汲みつつ、長い年月を経て中国を経由し、日本へと伝わってきました。日本では平安時代、弘法大師・空海によって体系化され、後に“真言の道”として多くの人々の人生に影響を与えることになります。その本質は「体験」にあり、経典を読むだけでなく、身体を使い、言葉を唱え、意識を整えるという、いわば“全身で学ぶスタイル”。これはまさに、現代の「マインドフルネス」や「ボディワーク」に通じるような感覚的な学びでもあります。そして、私が特に心を打たれたのが、「人間の根本には“利他”がある」という教えです。これは、単なる“誰かのために尽くす”という自己犠牲の精神ではなく、むしろ自分自身が満たされた状態になることで、自然と周囲にも良い影響を与えていく、そんな相互循環の世界観です。現代社会では、「自分がどう得をするか」「どう目立つか」といった“自己利益”に目が向きがちですが、密教が教えてくれるのは、「本当の豊かさは、自他が調和したときにこそ生まれる」という視点です。つまり、“自分の幸せ”と“他者の幸せ”を切り離すのではなく、一つながりのものとして捉える在り方です。これはビジネスの現場にも、家庭や地域社会にも、そのまま応用できる考え方だと強く感じました。お客様にとっての価値とは何か、社員の幸せとは何か、自分の行動が誰かの力になっているか、そんな視点を持つだけで、日々の選択が変わります。そして、この利他の精神は、決して難しいものではありません。今日からでも、目の前の人に少し心を向ける、誰かの笑顔のために一歩踏み出す、そんな小さな行動に宿るものです。密教というと“特別な世界”のように聞こえるかもしれませんが、実際は“今ここ”をどう生きるかを問う、とても実践的な学びだと感じました。大切なのは、知識を得ること以上に、日々の暮らしの中で“行動”に変えていくこと。今回の学びは、私にとって「心の深呼吸」のような時間でした。これからも、先人たちの叡智に触れながら、自分自身の在り方を整え、周りと共に歩む“調和型の生き方”を深めていきたいと思います。
2025年06月20日
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2025年6月、TikTok SHOPの本格ローンチが目前に迫り、日本のライブコマース市場はまさに“夜明け前”の熱気に包まれています。いま、関係各社の動きは活発に動き出していて、「この波に乗り遅れるな」とばかりに、こぞって準備を進め、特に目立つのは“インフルエンサー依存型”のライブコマース戦略です。芸能人やフォロワー数の多いインフルエンサーに商品を紹介してもらい、短時間で爆発的に売り上げを狙うモデル。確かにこれは、わかりやすくて効果も出やすいですが、そこには大きな課題もあります。「差別化ができない」「コストが高い」「インフルエンサー任せで再現性が低い」など、こうした課題を乗り越えずに、参入する企業が成功できるほど、ライブコマースは甘くありません。だからこそ、私たちはこのライブコマース戦国時代において、まったく新しい戦略モデルを提示します。キーワードは、「中国人 × 日本コンテンツ」。ライブコマースにおいて、世界で最も成熟している市場は間違いなく“中国”です。日本の100倍を超える100兆円という市場規模で、視聴者を惹きつける話術、テンポ、演出力に長けたプロのライブパフォーマーは、もはや「配信者」ではなく、「ショーを創る職人」なのです。その中国人たちが、次々と日本に来ています。観光客としてではなく、「日本のコンテンツを中国語で売る」ために、ライブ配信を行うプロとして。私たちが構想しているモデルは、日本の商品・コンテンツを「中国語ネイティブが中国のライブ文化の文脈で紹介する」という新しいモデルです。今、日本ではまだほとんどの企業が「日本人による日本語ライブ」にこだわっていますが、私たちは“海外市場向けの越境ライブ”に本気で取り組み、しかもその中心に“本場・中国人のライブ技術”を取り入れることで、従来のライブコマース戦略とは一線を画したビジネスモデルを創り上げようとしています。このモデルの利点は3つあります。① 高い成約率と拡散力ライブ文化が根づいている中国市場において、リアルタイムでの購買率は圧倒的。しかもSNSとの連携による二次拡散も期待できます。② 価格競争に陥らない“価値訴求型販売”単なる安売りではなく、「なぜ欲しいか」「なぜ今買うべきか」を言語・文化の文脈で語れるため、高単価商材でも勝負できます。③ 再現性と仕組化が可能な“ビジネスモデル型”属人的なインフルエンサーに頼らず、ライブ人材を育成・仕組み化することで、継続的な販売体制を構築できます。ライブコマース市場は、確かにこれから急成長しますが、それは“誰がやっても売れる市場”ではありません。夜明けはもうすぐ。だからこそ、今このタイミングで独自のポジションを築くことができれば、間違いなく大きな波に乗れるはずです。私たちは、その未来を見据えて、もう走り始めています。
2025年06月19日
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2025年6月、TikTok SHOPの本格ローンチが目前に迫り、日本のライブコマース市場はまさに“夜明け前”の熱気に包まれています。いま、関係各社の動きは活発に動き出していて、「この波に乗り遅れるな」とばかりに、こぞって準備を進め、特に目立つのは“インフルエンサー依存型”のライブコマース戦略です。芸能人やフォロワー数の多いインフルエンサーに商品を紹介してもらい、短時間で爆発的に売り上げを狙うモデル。確かにこれは、わかりやすくて効果も出やすいですが、そこには大きな課題もあります。「差別化ができない」「コストが高い」「インフルエンサー任せで再現性が低い」など、こうした課題を乗り越えずに、参入する企業が成功できるほど、ライブコマースは甘くありません。だからこそ、私たちはこのライブコマース戦国時代において、まったく新しい戦略モデルを提示します。キーワードは、「中国人 × 日本コンテンツ」。ライブコマースにおいて、世界で最も成熟している市場は間違いなく“中国”です。日本の100倍を超える100兆円という市場規模で、視聴者を惹きつける話術、テンポ、演出力に長けたプロのライブパフォーマーは、もはや「配信者」ではなく、「ショーを創る職人」なのです。その中国人たちが、次々と日本に来ています。観光客としてではなく、「日本のコンテンツを中国語で売る」ために、ライブ配信を行うプロとして。私たちが構想しているモデルは、日本の商品・コンテンツを「中国語ネイティブが中国のライブ文化の文脈で紹介する」という新しいモデルです。今、日本ではまだほとんどの企業が「日本人による日本語ライブ」にこだわっていますが、私たちは“海外市場向けの越境ライブ”に本気で取り組み、しかもその中心に“本場・中国人のライブ技術”を取り入れることで、従来のライブコマース戦略とは一線を画したビジネスモデルを創り上げようとしています。このモデルの利点は3つあります。① 高い成約率と拡散力ライブ文化が根づいている中国市場において、リアルタイムでの購買率は圧倒的。しかもSNSとの連携による二次拡散も期待できます。② 価格競争に陥らない“価値訴求型販売”単なる安売りではなく、「なぜ欲しいか」「なぜ今買うべきか」を言語・文化の文脈で語れるため、高単価商材でも勝負できます。③ 再現性と仕組化が可能な“ビジネスモデル型”属人的なインフルエンサーに頼らず、ライブ人材を育成・仕組み化することで、継続的な販売体制を構築できます。ライブコマース市場は、確かにこれから急成長しますが、それは“誰がやっても売れる市場”ではありません。夜明けはもうすぐ。だからこそ、今このタイミングで独自のポジションを築くことができれば、間違いなく大きな波に乗れるはずです。私たちは、その未来を見据えて、もう走り始めています。
2025年06月19日
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今日、東京出張中に六本木や渋谷の街を歩いていると、黒塗りのレクサスやアルファードがひっきりなしに行き交っている光景を目にしました。中には緑ナンバーの正規の営業車もありますが、実際は白ナンバーの“白タク”と思われる車両も少なくありません。乗っているのは、ほとんどが外国人旅行者で、しかも、その多くが中国語を話す、富裕層の観光客です。かつて「爆買い」と言われていた頃の、比較的庶民的な買い物とは様子が一変し、今はブランドショップや高級飲食店、そしてドン・キホーテのVIPルームに直行するような、“本物の富裕層”が目立っています。私が注目したいのは、インバウンドの「質」が明らかに変化しているという点です。数年前までの日本のインバウンド対策は、“多くの人をどうさばくか”という量的対応が中心でした。とにかく観光地を巡り、電化製品や医薬品を大量に買うスタイルが一般的でした。しかし今は違います。彼らが求めているのは「量」ではなく「質」、「非日常体験」や「ストーリーある商品」、そして「自分だけの特別な時間」です。たとえば、予約制の高級寿司店や、日本文化を体感できる工芸体験ツアー、ドンキの中でも一般フロアではなく“選ばれた人だけが通される専用フロア”での買い物。こうした行動パターンから、明らかに消費行動のステージが一段階上がっていることがわかります。この変化は、インバウンドを受け入れる側である私たちにとって、大きな気づきを与えてくれます。それは「過去の成功体験にしがみついていては、チャンスを逃す」ということで、目の前に来ているのは、単なる観光客ではなく“投資対象”としての日本を見に来ている人たちで、ある意味、今のインバウンド需要は「観光」という名の“商談”にすら近いのです。では私たちは、どのように対応すべきか?答えはシンプルです。「変化を前提に、常にアップデートを続けること」。“語学対応を強化する”という技術的対応ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、「相手の求める価値を見極める視点」を磨くこと。・誰が来ているのか?・何を求めているのか?・どんな体験に価値を感じているのか?こうした問いを日々自分たちに投げかけながら、商品やサービスを磨き直していく柔軟性こそが、これからの時代の競争力になると感じています。“六本木を走る白タク”は、単なる交通手段ではありません。あの車の中で交わされている会話、見つめられている景色、持ち帰られる商品など、そのすべてが、新しい日本の可能性を象徴しているのです。だからこそ私たちも、変化を恐れず、進化し続ける姿勢を大切にしていきたい。インバウンド需要の変化は、“対応する者にこそ、次のチャンスがやってくる”そんな時代に、いま私たちは生きているのだと思います。
2025年06月18日
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今日、東京出張中に六本木や渋谷の街を歩いていると、黒塗りのレクサスやアルファードがひっきりなしに行き交っている光景を目にしました。中には緑ナンバーの正規の営業車もありますが、実際は白ナンバーの“白タク”と思われる車両も少なくありません。乗っているのは、ほとんどが外国人旅行者で、しかも、その多くが中国語を話す、富裕層の観光客です。かつて「爆買い」と言われていた頃の、比較的庶民的な買い物とは様子が一変し、今はブランドショップや高級飲食店、そしてドン・キホーテのVIPルームに直行するような、“本物の富裕層”が目立っています。私が注目したいのは、インバウンドの「質」が明らかに変化しているという点です。数年前までの日本のインバウンド対策は、“多くの人をどうさばくか”という量的対応が中心でした。とにかく観光地を巡り、電化製品や医薬品を大量に買うスタイルが一般的でした。しかし今は違います。彼らが求めているのは「量」ではなく「質」、「非日常体験」や「ストーリーある商品」、そして「自分だけの特別な時間」です。たとえば、予約制の高級寿司店や、日本文化を体感できる工芸体験ツアー、ドンキの中でも一般フロアではなく“選ばれた人だけが通される専用フロア”での買い物。こうした行動パターンから、明らかに消費行動のステージが一段階上がっていることがわかります。この変化は、インバウンドを受け入れる側である私たちにとって、大きな気づきを与えてくれます。それは「過去の成功体験にしがみついていては、チャンスを逃す」ということで、目の前に来ているのは、単なる観光客ではなく“投資対象”としての日本を見に来ている人たちで、ある意味、今のインバウンド需要は「観光」という名の“商談”にすら近いのです。では私たちは、どのように対応すべきか?答えはシンプルです。「変化を前提に、常にアップデートを続けること」。“語学対応を強化する”という技術的対応ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、「相手の求める価値を見極める視点」を磨くこと。・誰が来ているのか?・何を求めているのか?・どんな体験に価値を感じているのか?こうした問いを日々自分たちに投げかけながら、商品やサービスを磨き直していく柔軟性こそが、これからの時代の競争力になると感じています。“六本木を走る白タク”は、単なる交通手段ではありません。あの車の中で交わされている会話、見つめられている景色、持ち帰られる商品など、そのすべてが、新しい日本の可能性を象徴しているのです。だからこそ私たちも、変化を恐れず、進化し続ける姿勢を大切にしていきたい。インバウンド需要の変化は、“対応する者にこそ、次のチャンスがやってくる”そんな時代に、いま私たちは生きているのだと思います。
2025年06月18日
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人を採用する際に、私たちが最も大切にしていること、それはスキルでも学歴でもなく、「価値観のマッチング」です。どれだけ優秀な経歴を持っていたとしても、当社の経営理念やミッションに共感できなければ、共に歩むことはできません。逆に言えば、スキルは後から磨くことが出来ますが、価値観が根本的にズレていると、どこかで必ず無理が生じてしまいます。だからこそ、私たちは「価値観採用」を何よりも重視しています。当社では、面接の場を「単なる選考」ではなく、「お互いの価値観を確かめ合う時間」だと捉えています。求職者の方にとっても、自分の考えや人生観と、会社の方向性が本当に合っているかを確認する大切な機会で、私たちにとっても、仲間として迎えるにふさわしい“心の共鳴”があるかを見極める貴重な時間です。そのために、私は面接で以下の「三観」を大切にしています。人生観:「全ての因は我に在り」と「チャンス&トライアル」私が大切にしている人生観の一つが、「全ての因は我に在り」という考え方です。うまくいかないことがあった時、環境や他人のせいにするのは簡単です。しかし、そこで立ち止まり、「この原因は自分にあるとしたら?」と問い直すことが、自分を成長させる最大のきっかけになります。もう一つが「チャンス&トライアル」。挑戦の先にしか成長はありません。 失敗を恐れず、自ら機会を掴みに行く姿勢を大切にしたい。仕事は常に“実験”であり、“挑戦”です。そこにワクワクできるかどうかが、人生を前向きに彩る鍵になります。人間観:「無限の可能性」と「切磋琢磨」人には無限の可能性がある、この言葉を私は本気で信じています。たとえ今、何かが足りなくても、努力と環境次第で、人は驚くほどの変化を遂げることができます。固定観念で人を判断するのではなく、可能性に光を当てたいです。そんな想いで人と向き合っています。そしてもう一つが「切磋琢磨」。一人で成長するのではなく、仲間と高め合いながら成長していく文化こそ、私たちの組織の強さです。助け合いながらも、お互いに刺激を与え合い、日々、よりよい自分へと進化していけるか。それが人間観の根幹です。事業観:「ハッピートライアングル」と「志魂商才」仕事とは、社員の成長、お客様感動・会社の信頼と利益の三者が“幸せ”になる活動であるべきだと考えています。私たちはこれを「ハッピートライアングル」と呼んでいます。誰か一人の幸せに偏るのではなく、三方すべてが満たされる仕事を追求する。そのためには、常に全体最適を考える視点が求められます。もう一つのキーワードが「志魂商才(しこんしょうさい)」です。“志”という魂を持ち、それを“商い”という形で社会に表現していく。ただの利益追求ではなく、自分たちの志を込めた仕事ができているか、これが私たちの事業観です。価値観が一致すれば、未来はきっと拓ける最初からすべてが一致していなくても構いません。大切なのは、「共感できるか」「近づきたいと思えるか」という感覚です。私たちは、共に価値観を育みながら、成長していける仲間を探しています。あなたが持つ人生観、人間観、仕事観が、当社の理念と重なったとき、そこにはきっと素晴らしい未来が待っています。だからこそ、「価値観採用」でこれからも、理念に共感できる仲間と、心の通った組織づくりを進めていきます。
2025年06月17日
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私は、人間が最も良いパフォーマンスを発揮できるのは「自然体」の時だと、確信しています。それは、私自身の原体験からくるものです。私は大学時代、体育会の準硬式野球部に所属しており、練習に明け暮れる毎日でしたが、正直に言って、パワーヒッターではありませんでした。練習で一度もホームランを打ったことはなかったのです。ところが、私は公式戦で2本のホームランを打ったのです。打った瞬間の感覚は、今でも鮮明に覚えています。力んでいたわけでも、狙っていたわけでもありません。むしろ、まったく無心で、自然にバットが出て、自然にボールがスタンドまで運ばれていった、そんな不思議な感覚でした。あえて言葉にするなら、「無」。頭で考えすぎることもなく、体に余計な力が入ることもなく、ただその瞬間に集中している。まさに“自然体”だったのです。この経験から私は、「自然体でいること」が、結果的に最高のパフォーマンスにつながるのだと学びました。これはスポーツの話に限ったことではありません。仕事においても、まったく同じことが言えると実感しています。私たちは日々、結果を出すことに意識が向きすぎてしまうことがあります。成果を出そうと無理をしたり、自分をよく見せようと背伸びをしたり、他人の期待に応えようとして本来の自分を見失ってしまったり。しかし、そんな状態では本来の力を発揮できないばかりか、心も体も疲弊してしまいます。大切なのは、「いかにして自然体で仕事に向き合えるか」ということです。もちろん、仕事は真剣勝負の連続で、プレッシャーもありますし、責任もあります。しかし、その中にあっても、できるだけ“自然体”でいられる環境や心の持ち方を整えることが、結果的に自分の力を最大限に発揮するための近道になるのです。私が思う自然体とは、「自分を信じている状態」です。他人と比較しない。自分の中の“あるがまま”を受け入れて、自分のペースで挑戦していく。そうすることで、力がスムーズに流れ、パフォーマンスが高まっていく。だからこそ、私は社員にも「無理をしすぎないこと」「自然体でいられる働き方を探すこと」を大切にしてほしいと思っています。もちろん、その自然体を手に入れるためには、自分に合った役割や環境を見つけること、自分の得意や好きと向き合うこと、そして、安心して失敗できる職場づくりが不可欠です。自然体は「何もしないこと」ではなく、「本来の自分でいること」。そのためには、余計な力を抜く勇気、手放す覚悟、そして自分を信じる心が必要です。野球で無心の一打がスタンドに届いたように、仕事でも、無意識のうちに最高の結果を出せる、そんな自分を目指していきたいですし、誰もが自然体の力をフルに発揮出来る組織を創っていきたいです!
2025年06月16日
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「歴史を忘れた民族は滅びる」とは、世界的に知られた警句です。これは決して過去を美化するための言葉ではなく、過去の出来事・教訓を未来の糧に変えていく姿勢の重要性を語っています。この言葉を企業に置き換えるならば、「社史を忘れた会社は衰退する」とも言えるのではないでしょうか。私たちアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社は、今年で設立60周年を迎えました。しかし、ふと立ち止まって考えてみると、この60年の歴史を社内でどれほどしっかりと語り継いできたのか、自問自答する場面がありました。先日、ある社員との何気ない会話の中で、その思いはより一層強くなりました。「会社の歴史って、常に何かに挑戦して来ている!」その一言が、まるで一本の糸を手繰り寄せるように、私の中で記憶と記録の断片をつなぎ始めたのです。振り返れば、私たちの歩みは“チャンス&トライアル”の連続でした。スチレンボード合紙という未知の素材に挑戦した日々。食品トレーという新たな業界に乗り込んだときの緊張感。印刷物表面加工から販促ツール製作への転換、そして、量より質、多品種少量生産へと舵を切った決断。さらに、売るためのモノづくりではなく、感動を提供するための「コトマーケティング」への進化。その流れの中で、理念型の新卒採用にも果敢にチャレンジし、共感と志でつながる仲間たちを迎え入れました。そして、私たちの挑戦は国内にとどまらず、海外ビジネスや介護関連事業、さらには動画プラットフォームや越境ライブコマース、IPコンテンツのマルチバース展開と、時代の変化を先読みしながら、何度も未踏の領域に足を踏み入れてきました。なぜ、これほどまでに多様な挑戦を続けてこられたのか?その答えは、我々が大切にしてきた価値観によるところが大きいと感じています。「ハッピートライアングル」という経営理念と、「HAPPY♾️HAPPY」というミッションに宿っている社員の成長と、お客様感動、会社の信頼と利益という三つの幸せを重ね合わせる「三方良し」の進化系とも言えるこの考え方を、意思決定の原点に置いてきました。たとえ失敗があったとしても、そこに“誰かの幸せ”を願う気持ちがある限り、挑戦は正しい、そう信じて、ここまで歩んできたのです。60周年という節目は、過去を振り返る“記念日”であると同時に、未来へと意志をつなぐ“起点”でもあります。今、私たちがすべきことは、この歴史を語り継ぎ、次の世代へと挑戦のDNAをしっかりと手渡すこと。ただの記録ではなく、魂を込めた「社史の継承」を、本気で取り組む時が来たと感じています。未来の挑戦者たちへ。この会社の歴史は、チャンスを恐れず、トライアルを楽しんだ先人たちの物語です。その精神を、これからも絶やすことなく繋いでいきましょう。
2025年06月15日
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今月も、鳥取へお墓参りに行くことができました。このお墓参りは、私にとってもう10年近く続いている大切な習慣です。大阪から鳥取まで往復で約7時間、決して楽な距離ではありませんが、私にとってはこの移動時間さえも“意味のある時間”として過ごしています。現地に着くと、まずはお墓の周りを丁寧に掃除します。雑草を抜き、石に水をかけ、磨き、花をお供えする、それだけで1時間はあっという間です。この掃除の時間は、まるで心の埃を取り払うような、私にとっての「浄化の時間」でもあります。掃除が終わると、お線香を焚き、手を合わせて、先月も無事に過ごせたことを報告します。そして、「これからもどうか見護ってください」と静かにお願いをします。その時間はわずか1分ほどかもしれませんが、その1分間には、言葉にできないほどの感謝と敬意、そして自分自身への確認が込められています。このお墓参りの時間は、私にとって“初心に帰る”とても貴重な機会です。日々の忙しさの中では、つい目の前の業務や責任、課題に追われて、原点や大切な想いを見失いがちです。けれど、月に一度、鳥取の山あいにあるご先祖様のお墓を訪れることで、「自分はどこから来たのか」「なぜ今この道を歩んでいるのか」という根本に立ち返ることができます。ご先祖様がいてくれたからこそ、今の自分がある。そう強く感じることで、自分の生き方や仕事への姿勢が自然と整っていくのです。特に経営という道を歩む中で、目先の利益や判断に振り回されず、“本質”や“信念”に軸を置きたいと思った時、このお墓参りでの時間が大きな支えになってくれています。また、この習慣を10年も続けてこられたこと自体が、私の中でひとつの「信仰」でもあります。信仰といっても、宗教的な意味ではなく、“感謝の心”を忘れないための、自分との約束です。「初心を忘れないこと」、「感謝を積み重ねて生きること」、「今という時間を大切にすること」この3つは、お墓参りのたびに私が再確認しているテーマです。どんなに時代が変わっても、どんなにテクノロジーが進化しても、人としての根っこにある“感謝”と“謙虚さ”を持ち続けたい。そう思えるのも、ご先祖様と静かに向き合えるこの時間があるからこそです。今月も無事にお墓参りに行けたことに、心から感謝します。そして来月もまた、元気に手を合わせに行けるよう、日々を大切に生きていきたいと思います。
2025年06月14日
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今、就職活動のまっただ中にいる学生の皆さんに、私は声を大にして伝えたいことがあります。就職活動で一番大切なのは、「どこで働くか」ではありませんし、「何をするか」でもありません。私が考える最も大切なコトは、「何のために働くのか」という“目的”を見つけることです。私が初めて就職活動に向き合ったのは、今から35年前のことでした。当時の私は、何から始めればいいのかすら分からない状態で、自己分析や業界研究といった知識もありませんでした。けれど、唯一向き合っていたのが「何のために働くのか?」という問いでした。その問いに答えを出すために、2ヵ月間、ひたすら自分と向き合いました。ノートに自分の過去を振り返り、どんな時に嬉しかったか、どんな時に悔しかったかを掘り下げながら、ようやく出てきた結論が「人に喜んでもらいたい」というものでした。それは、小中学校の頃に描いていた“プロ野球選手になりたい”という夢を、「なぜ?」と掘り下げ続けた先にたどり着いた答えでもありました。華やかな世界に憧れていたわけでも、お金が欲しかったわけでもありません。スタジアムで誰かが喜んでくれる、夢や感動を届けられる、そんな存在になりたかったのです。この“働く目的”が明確になったことで、私の就職活動はガラリと変わりました。業界ではなく、「人に喜ばれることができるかどうか」を基準に企業を見るようになり、最終的に私はリクルートという会社を選びました。オフィス見学で目の当たりにした、働いている社員の方々のキラキラ輝いている様子と人材、情報、教育など、人の可能性に関わる事業を通じて、人の人生に喜びを届けることができると確信したからです。結果的にこの選択は、人生においても仕事においても、大きな軸となって残り続けています。私は今でも、“人に喜んでもらうため”に働いています。この目的があるから、多少の困難があっても、心折れることなく乗り越えてこれました。だからこそ、今、就職活動をしている人たちに心から願っています。どうか「働く目的」を考えてください。内定の数でも、企業のネームバリューでもなく、自分自身が本当に納得できる理由を持つこと。それが、幸せな働き方への第一歩です。目的があれば、どんな仕事でも“意味ある挑戦”になりますし、目的があれば、壁にぶつかっても「なぜ始めたのか」を思い出すことができます。そして目的があれば、周りと比べず、自分らしい人生を歩むことができるのです。私自身、これからも「働く目的に出会う就職活動」をサポートし続けたいと思っています。一人でも多くの若者が、自分自身の原点と出会い、意味ある仕事人生を歩んでいくことに尽力していきます!
2025年06月13日
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「英語は習うより慣れよ」昔からよく言われるこの言葉の意味を、私はこの3日間で骨の髄まで実感しました。世界33ヵ国、500名を超える経営者たちが一堂に会するグローバル・リーダーズ・サミット(GLS)。この場所で交わされる会話のほとんどが英語であり、まさに“英語ができるかどうか”が、ビジネスの可能性と接続スピードを決定づけていたのです。正直に言って、悔しさを感じました。日本人として、もっと語学力があれば…もっとスムーズに想いを伝えられたら…もっと深く、信頼関係を築けたのではないか…と。私たち日本人は、読み書きには比較的強いものの、「聞く・話す」においては、先進国の中でもトップレベルに苦手意識が強いと言われています。実際、EF英語能力指数(EF EPI)によれば、日本の英語力はアジア諸国の中でも下位に位置しており、世界でも平均以下の評価です。文法を細かく学ぶことに時間をかける一方で、実際に“使う”機会が極端に少ない──それが、日本の英語教育の課題だと感じています。でも、言い訳はやめようと思いました。私が英語に不自由を感じているのは、教育制度のせいでも、年齢のせいでもありません。“慣れていないだけ”なのです。そして、慣れるには、圧倒的に「環境」を変えるしかないと悟りました。語学はスポーツと同じです。英語を“勉強”としてではなく、“ツール”として使う環境に身を置けば、間違いなく上達する。この3日間、つたない英語で必死に伝えようとした結果、相手が熱心に耳を傾けてくれたり、共感してくれたりしたことで、「伝える本質」は言葉そのものではないとも気づかされました。それでも、英語が自在に使えれば、その共感と信頼は何倍にも速く、深くなる。だからこそ、私は決めました。この体験を“後悔”で終わらせるのではなく、“変化の起点”にすることを。毎日少しでも英語に触れる。英語でニュースを読む、英語のポッドキャストを聴く、英語で日記を書く。そして何より、「話す環境」を意識的に整える。英語を話す仲間と週1回でもミーティングをする。間違ってもいい。格好悪くてもいい。“完璧より前進”を選ぶ。私たちは、これからますます世界と関わっていく時代を生きていきます。日本に閉じていては、得られない学び、出会えない人、掴めないチャンスが世界には山ほどあります。英語ができるかできないか、それはもう「選択」ではなく、「覚悟」の問題だと感じています。世界と真に繋がるために、英語という扉を、自らの意志で開けていきます!
2025年06月12日
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「日本の魅力を、海外の視点で語れるか?」これは、私たち日本人にとって簡単なようで、実はとても難しい問いです。なぜなら、私たちは“空気を読む文化”に慣れすぎていて、自国の魅力をあえて言語化する機会が少ないからです。さらに、ビジネスの可能性を海外市場に見出す際も、言語や文化の壁だけでなく、「誰に聞くべきか」「どこに注目すべきか」といった“解像度”の問題が立ちはだかります。しかし、そんな複雑な課題を、一気に解決できる場が存在します。それが、私がいま参加しているグローバル・リーダーズ・サミット(GLS)です。この場には、世界33ヵ国から500名を超える経営者・リーダーたちが集結し、リアルな課題と未来への可能性を語り合っています。そして何より、このサミットの土台には、リファラルマーケティングという共通言語があります。ただの“ビジネスマッチング”ではなく、「ギバー精神」を基盤にした深い信頼関係づくりが行われているのです。ここに集う人々は、CC(コーポレートコネクションズ)というプラットフォームでつながった仲間たちで、単なる売上アップを目指すのではなく、「相手の成功に貢献することで、結果として自分も成長する」、そんな姿勢で日々の活動を行っています。今回のGLSでは、私自身、特にインド・シンガポール・ドバイといった注目エリアのリーダーたちと直接対話することができました。そこで交わされる言葉には、リアルな市場の“温度感”が宿っており、ネットや資料からは得られない“生きた情報”が詰まっています。驚くべきは、信頼の前提があることで、話の深度がまるで違うという点です。普通なら、数ヶ月かけて築くような関係性が、たった数分で一気に縮まる感覚。それは、CCの仲間という共通の“価値観”があるからこそ可能になることなのだと実感しました。私たちは、これから世界とどうつながり、どのように共に成長していくのか。その未来を描く上で、このGLSはまさに「信頼の起点」であり、「未来戦略の加速装置」となると確信しています。ビジネスを超えて、人として成長するために、そして、ギバーであることを実践するために、明日の最終日も全力で向き合います。信頼関係を前提としたスピード感を体感し、成果に繋げるべく一期一会の精神で臨みます。
2025年06月11日
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本日より3日間、私はCC(コーポレートコネクション)が主催するGLS(グローバル・リーダーズ・サミット)に参加しています。場所は東京、そして世界33ヵ国から500名を超える志高き経営者・リーダーたちが一堂に会するこのサミットは、まさに“世界とつながる場”そのものでした。私がこのGLSに期待しているのは、ただのネットワーキングではありません。今後の日本企業の未来を見据え、世界とどう手を取り合って成長していくか、その「信頼できる土台」を築くことが最大の目的です。中でも今回は、特に注目している3つのエリアがあります。それが「インド」「シンガポール」「ドバイ」です。インドは、人口規模・IT人材・経済成長率という観点から、世界経済の牽引役となる存在、シンガポールは、アジアのハブとしてのビジネス環境が抜群で、日本企業にとって最も戦略的な拠点のひとつ、そしてドバイは、中東だけでなくアフリカや欧州へのアクセスを見据えたグローバルゲートウェイとして、無限の可能性を秘めています。GLSの素晴らしさは、そんな各国のトップリーダーと「同じ志で語り合える場」であることです。CC(コーポレートコネクション)は、単なる異業種交流の枠を超えた“信頼関係重視のグローバルプラットフォーム”です。単に名刺を交換するだけではなく、「互いの価値を認め、尊重し、共に成長していく」ことを理念としています。だからこそ、CCメンバーの関係性は深く、GLSの空気感はまるで“同じ志を持つ同志の再会”のような温かさがあります。言葉の壁や文化の違いを超え、「信頼」や「尊敬」という普遍的な価値観で結ばれているからこそ、この場は特別なのです。また、GLSでは毎回、各国の最新ビジネストレンドや成功事例がシェアされ、学びの場としても非常に刺激的です。異なる視点、異なる戦略が交差する中で、自社の成長のヒントが次々と見つかります。私自身、CCの理念に強く共感しており、日本の企業文化と世界の価値観をつなぐ架け橋になりたいと考えています。この3日間で出会う人々、交わす対話、築く信頼、すべてが、未来への大きな投資になるはずです。志あるリーダーとともに、世界に貢献できるビジネスを創っていく。その第一歩を、GLSで踏み出します。
2025年06月10日
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人生は出会い道と言われていますが、日々様々な出会いがある中で「あ、この人とは波動が合う」と感じる瞬間があります。それは、たった数分の会話でも通じ合える感覚だったり、言葉にしなくても心の深い部分で共鳴し合えるような安心感だったりします。まるで過去にも出会っていたかのような不思議な感覚、そんな出会いは、決して多くはありません。むしろ、人生の中でほんの数人と出会えるかどうかではないでしょうか。私自身、これまで多くの人と出会い、ビジネスの場でもさまざまな関係性を築いてきました。もちろん、ビジネスは大切です。利益や数字、成果も大事な指標です。けれど、心のどこかでこう思っているのです。「お金や成果よりも、波動が合う人との出会いのほうが、はるかに大切なのではないか」と。波動が合う人といると、自分が自然体でいられますし、変に取り繕う必要も、相手に合わせすぎることもありません。素直に話せて、素直に聞ける、そんな関係性は、仕事でも私生活でも、心の栄養になるのです。逆に、どれだけ能力が高くても、波動が合わない人との関係は、どこかに無理が生じてしまい、疲れたり、消耗したり、言葉の行き違いが続いたりなどが続いてしまいます。それが続くと、たとえビジネス的には成功していても、心の満足度は満たされないのです。この「波動」という言葉は、目に見えないものなので、ビジネス的な合理性や効率の中では、軽視されがちな要素かもしれません。しかし私は、この“見えないつながり”こそが、人生の質を大きく左右すると確信しています。波動が合う人との出会いは、ビジネスの成功を超えて、「人生そのものを豊かにする原動力」になるのです。そしてもう一つ、そうした人との出会いは“必然”であり、“タイミング”でもあると感じています。焦らず、無理につくろわず、自分の波動を整えながら生きていくと、自然と似たような波動の人と引き合うものです。だからこそ、自分自身が「どんな波動を放っているか」にも意識を向けていく必要があります。感謝と誠実さ、調和と好奇心、そんな波動で生きていると、不思議と、同じようなエネルギーを持つ人と出会えるようになります。ビジネスでの成功も、経済的な豊かさも、もちろん素晴らしいことです。でも、心から「この人と一緒にいられることが幸せ」と思えるような出会いは、それらを超えた“人生の宝物”ではないでしょうか。お金や名誉は一時的でも、魂のつながりは一生ものです。そんな波動の合う人との出会いを大切に、これからも感謝とともに歩んでいきたいと、私は心から願っています。
2025年06月09日
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昨日開催したアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社の第60期経営方針発表会。経営方針発表会後の余興は、株式会社IKUSAさんにお願いした「格付けチェック」イベントでした。この1時間の余興が、ただの“エンタメ”にとどまらず、私たちの組織に新たな風を吹き込んでくれる、そんな感動をもたらしてくれたのです。まず何よりも驚かされたのが、司会者のなりきり度合いと盛り上げ力の凄さです。まるでテレビ番組の本番さながら、場の空気を一瞬で掴み、笑いを取りながらもイベントに引き込んでいく姿勢に、社員一同ぐっと惹き込まれました。ただ話すのではなく、“演じる”ことによって、参加者全員がストーリーの中に入り込み、普段見られない表情や感情が次々と引き出されていくのです。さらに特筆すべきは、スタッフ全員のプロ意識の高さで、イベント前の打ち合わせや段取り、機材の準備、進行のスムーズさなど、どれを取っても「プロレベル」で、エンターテイメントを提供しながらも、細部まで配慮が行き届いており、まさに“遊びを仕事に昇華させている”プロフェッショナル集団だと感じました。そして何より、コンテンツそのものの完成度が非常に高く、格付けチェックというフォーマット自体はシンプルなものの、選定された問題や演出、参加者の心理をくすぐる設計が非常に巧妙で、「遊び」と「知的好奇心」を絶妙なバランスで融合させていました。おかげで社員同士が役職や部署を越えて、笑いながらも本気で競い合う、そんな最高の空気が生まれました。イベント後、多くの社員から「楽しかった!」という声とともに、「この会社すごいですね」「プロの力ってすごい」といったIKUSAさんへの称賛が止まりませんでした。改めて、「遊び」の持つ可能性、そしてそれを“本気で”提供する企業の力を実感した瞬間でもありました。私たちは「社員幸福度を右肩上がりにし続ける」というビジョンを掲げていますが、こうした“余興”も、実は社員の笑顔を創り出す立派な戦略の一つで、単なるイベントではなく、「場の力」で心を動かし、組織にエネルギーを注入することが目的でした。IKUSAさんはまさにそれを体現してくれました。これからの企業経営には、数字や効率だけでなく、「心を動かす仕掛け」が不可欠です。株式会社IKUSAさんのように、遊びを本気で届けるプロフェッショナルと手を組むことで、私たちの組織も、さらに明るく、強くなっていける、そう確信した一日でした。IKUSAさん、本当にありがとうございました。これからも“遊びの力”で、世の中をもっと面白く、豊かにしていって下さい!当社にとっては、そんなプロ集団であるIKUSAさんとのコラボも大きな可能性がありますので、互いの強みを活かし合いながら共に成長していきたいです!
2025年06月08日
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本日、アサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社の第60期 経営方針発表会を開催いたしました。節目の年となるこの60期において、私たちが掲げたテーマは、ずばり「社員幸福度を右肩上がりにし続けること」です。会社の成長の中心に“人”を置く──これは創業以来変わらぬ私たちの姿勢ですが、60期ではその真価が問われると感じています。 これからの成長戦略を考えるうえで、「社員が幸せであること」が何よりも大切であり、それこそが企業価値の源泉になると確信しています。社員幸福度を向上させるための8つの重点テーマを掲げました。1.人間力人としての魅力、信頼される力を高めることが、組織の根っこを太く育てます。人間力の向上こそが、全ての成長の起点です。2.高収益モデル社員が安心して働ける環境を支えるのは、安定した収益構造。やりがいと成果が結びつくビジネスモデルが必要です。当社で言えば、多品種少量モデルをさらに高めていくことが重要戦略になひます。3.WX化(WORK Transformation)働き方そのものを変革し、柔軟性と創造性を両立した新しい「働く文化」を育てていきます。4.WEB受注アナログとデジタルのハイブリッドによる営業力強化。WEB受注の仕組みを整えることで、営業の可能性を広げていきます。5.AI活用モデルAIを“味方”にして、生産性と創造性を両立。業務の効率化だけでなく、社員の「考える時間」を生み出します。6.成長時間仕事の中で自らを磨ける“成長する時間”を意識的に創り、社員一人ひとりの人生の充実につなげます。7.HAPPY採用「理念共感型採用」から進化した“HAPPY採用”で、自分らしく働ける仲間と出会い、共に未来をつくっていきます。8.ライブコマースリアルとオンラインが融合する新たな販促手法で、未来のビジネスチャンスを掴みます。これら8つの取り組みの根底には、共通するキーワードがあります。それが、「生産性向上」「ファン創り果樹園型モデル」「利己の延長線上にある利他」「全体最適」「未来最適」という考え方です。目先の成果だけでなく、“果実を育てるように”時間をかけて人と仕組みを育む。そして、目の前の利益だけでなく、その先の社会的意義まで見据える──私たちはそんな経営をこれからも追求していきます。発表会の後半では、社員表彰の時間がありました。永年勤続社員、社員が選ぶ優秀社員、最優秀社員、最優秀部署など、社内からの“ありがとう”が詰まった素晴らしい表彰式となりました。何より印象的だったのは、どの受賞スピーチにも「周囲への感謝」があふれていたこと。自分の成長を支えてくれた仲間、応援してくれる家族、お客様への想い。どの言葉も温かく、真心に満ちており、これこそがアサヒ・ドリーム・クリエイトの“文化”なのだと、あらためて感じました。60期のスタートは、まさに「社員幸福度が右肩上がりにしかならない会社創り」の幕開けです。この道を、私たちは全力で、ワクワクしながら歩んでいきます。
2025年06月07日
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私たちアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社では、これまで一貫して「理念共感型採用」に取り組んできました。企業理念に共感し、共に歩み、共に成長していける人財を採用することで、多くの素晴らしい仲間と出会い、共に事業を育んできたと自負しています。しかし、数多くの就活生・求職者と出会う中で、私たちはある現実に直面しました。それは、「自分が本当にやりたいことが分からないまま就職活動をしている人が大多数である」という事実です。誰かにすすめられた業界、世間体、安定、待遇、そんな外的要因に引っ張られて意思決定をしてしまう人があまりにも多いのです。その結果、自分に合わない職場に入り、モヤモヤを抱えたまま社会人生活をスタートさせてしまい、本来、就職活動とは「自分の人生をどう生きるか」を真剣に考える時間であるはずなのに、その目的が形骸化してしまっているのです。だからこそ、私たちは決断しました。理念共感型採用をさらに進化させ、『HAPPY採用』へとステージを上げていきます。HAPPY採用とは、ただ企業と求職者をマッチングするだけの採用活動ではありません。最大の特徴は、「徹底した自己観照の機会」を就活生に提供することにあります。自己分析という言葉はよく使われますが、多くの場合は表面的な性格診断や経験の棚卸しにとどまっています。私たちが目指すのは、その何倍も深く自分と向き合い、「本当に自分はどんな人生を生きたいのか」「どんな価値観を大切にしたいのか」を問い続ける場を創ること。たとえば、HAPPY採用のプロセスには自分の価値観を発見したり、過去・現在・未来・感情を深掘りしていく「自己観照ワーク」提供します。その中で、就活生自身が“就職”という枠を超えて、自分の生き方を再発見できる機会を提供していきます。こうして徹底的に自己と向き合い、「自分の軸」を確立した上でこそ、本当にやるべき仕事とのマッチングが可能になります。それは企業にとっても就活生にとっても、双方にとって幸せな出会いとなる──だからこそ、私たちはこの採用手法を『HAPPY採用』と名付けました。このHAPPY採用によって、採用活動は単なる「人員の確保」ではなく、「人生の岐路に立つ一人の若者と真摯に向き合う機会」になります。そして、採用された人財は、高いモチベーションと納得感を持って、主体的に会社の未来を担ってくれるはずです。不採用になった方にも、自分がやるべき仕事=天職発見を全力で支援します。私たちはこれからも、企業として、そして一人の人間として、「人が幸せに働く」ということの本質を問い続けていきます。HAPPY採用は、単なる採用手法ではなく、就活のあるべき姿への挑戦です。一人でも多くの若者が、自分らしく輝ける職場に出会い、「この仕事をしていて良かった」と心から思える未来をつくるために活動していきます。
2025年06月06日
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今週6月7日(土)、60期の経営方針発表会を開催します。この日を迎えるにあたって、私はあらためて59期の歩みを振り返ると、社員の成長への思いで胸が熱くなっています。過去最高の売上、そして利益という数字としては大きな成果を出せたことももちろんですが、その裏にある「社員一人ひとりの努力」と「成長」の姿を思い浮かべると、何よりも嬉しいのは“人が育っている”ということです。会社の数字が伸びるのは、本当にありがたいことですが、本質的には、社員の挑戦と成長の積み重ねが、成果として表れていることが嬉しいのです。私たちが目指すのは、ただの数字ではなく、“成長を実感できる文化”のある組織です。今日は、7日の経営方針発表会の中で予定している「社員表彰」の準備をしていました。社員表彰は、社員がこの一年、どんな挑戦をし、どんな困難を乗り越え、どんな成長をしたのか、その軌跡をたどる機会でもあります。特に今回の表彰対象者は、社員の総意で選考したものなので、より大きな価値を実感してもらえると確信しています。「社員の成長を形にする喜び」は、経営者としての大きなご褒美だと感じます。感動をくれた社員たちに、少しでも心からの感謝を伝えたい。そして、これからの未来に向けての背中をそっと押してあげたい。表彰の一つひとつにメッセージにそんな思いを込めました。60期は、節目の年です。ここから先も、私たちは「右肩上がりの成長」を続けていくと決めています!ただ、それは売上や利益だけではなく、社員がさらに挑戦し、失敗し、学び、また挑むというサイクルを回し続けていけるかどうかが大切です。環境を整えるのは、経営の責任ですから、そのために「社員のモチベーションが自然と湧いてくる組織文化」を育てていきたいと考えています。会社が楽しいと感じられること、自分の仕事が社会の役に立っていると実感できること、自分の意見がチームに影響を与えていると感じられること。そんな一つひとつの感情が、モチベーションの原点になるのだと思います。そして何よりも、こうした未来を一緒に描けることに、私は経営者として心から感謝しています。素晴らしい社員たちと、ワクワクしながら日々を走り抜ける時間そのものが、とても幸せでありがたい時間です。会社の未来は、誰かがつくるものではなく、全員で描くもの、60期も、社員と共に、そして社員の成長と共に、さらに前へ進んでいきます!60期の新たなスタートに向けて、ワクワクと感謝を胸に、私自身も全力で準備を整えてまいります。
2025年06月05日
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人生において、「成功体験」は確かに自信を与えてくれます。しかし、振り返ってみると、自分が本当に成長したと感じる瞬間の多くは「失敗の経験」から得たものでした。経験というのは、それ自体に価値があるわけではありませんが、それをどう受け取り、どう意味づけするかで、価値が生まれるのです。特に、痛みを伴うような失敗体験は、私たちの心に深く刻まれます。その瞬間はつらく、恥ずかしく、逃げ出したくなるような感情に支配されることもありますが、時間が経つにつれ、「あのときの失敗があったから、今の自分がある」と心から言えるようになることが多いのです。失敗は、自分の弱さを教えてくれます。理想と現実のギャップ、自分の過信、準備不足、判断ミスなど逃げたいような要素ばかりですが、そこにこそ「成長のヒント」が詰まっています。自分の欠点を直視することは勇気のいることですが、そこから目を背けていては、何も変わりません。逆に言えば、自分の未熟さを受け入れ、次に活かすと決めた瞬間に、人は一歩前へ進めるのです。また、失敗は「自分の陥りやすいパターン」に気づくチャンスでもあります。冷静さを欠いて判断を誤る、他人に頼りすぎる、自分の意見を言えないなど、何度も同じ壁にぶつかることで、自分自身のクセや限界が浮き彫りになります。そしてそのパターンを意識的に変えようと努力することで、行動や思考が磨かれていくのです。成功しか経験していない人には、このような深い「自己対話の機会」が少ないかもしれません。だからこそ、失敗は貴重であり、人生における「伸びしろ」を明確に教えてくれる存在なのです。大きな失敗であるほど、そこから得る学びも大きくなります。私自身も、かつて大きな判断ミスをして、会社を倒産寸前にしてしまったことがありました。そのときは、自己嫌悪と無力感に苛まれ、自分を否定したくなるような時間を過ごしました。しかし、振り返ると、その経験があったからこそ、今の自分の「判断力」や「準備力」があるのだと断言できます。あの失敗を経て、「自分は完璧ではない」という前提を持てるようになったことが、何よりの成長だったのです。大切なのは、「失敗しないこと」ではなく、「失敗をどう活かすか」なので、転んだことを恥じる必要はありません。むしろ、何度でも立ち上がるその姿勢こそが、人間の本当の価値を創っていきます。「失敗は成功のもと」とよく言われますが、それは単なる慰めの言葉ではなく、本気でぶつかったからこそ経験できる痛みがあり、その痛みが人を変えるのです。だからこそ、どんなに苦い失敗も、必ず「成長の糧」に変えるという強い意志を持ちましょう。そうすれば、経験はあなたを裏切りません。そんな経験を沢山するために、これからも『チャンス&トライアル』を続けていきます!
2025年06月04日
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情報を「正しく伝える」ということは、実はとても難しいことです。なぜなら、伝える側と受け取る側とでは、それぞれに持っている前提知識や経験、立場、感情、さらにはそのときの体調や気分まで異なるからです。たとえば、同じ内容の話をしても、相手がその背景を知らなければ伝わらないことがあります。逆に、聞く側が思い込みや誤解を持っていれば、まったく別の意味に受け取られてしまうこともあります。このように、伝えること=伝わることではないというのが、現実です。だからこそ、企業や組織の中では、「情報共有の精度をいかに高めるか」が非常に重要になります。そのための手段として、『社内用語や言い回しを統一する』、『日頃から活発にコミュニケーションを取る』、『朝礼やミーティングなどで情報をこまめに共有する』といった対策はとても有効です。これらの積み重ねによって、少しずつ伝達の誤差が減っていくはずです。しかし、こうした“仕組み”や“制度”を整えるだけでは、どうしても限界があります。なぜなら、本当に正しく情報が伝わるためには、「伝えようとする気持ち」と「受け止めようとする姿勢」が両方揃っていなければならないからです。そのために何より大切なのが、心理的安全性の高い職場環境をつくることです。心理的安全性とは、簡単にいえば「ここで何を言っても大丈夫」「自分の意見を素直に言える」「間違っても責められない」と安心して感じられる状態のことです。この空気があるだけで、人は本音を話し、遠慮なく確認し合い、ミスを恐れず発言できるようになります。たとえば、ある社員が「この説明、少し分かりづらいかもしれませんね」と率直に言えること。あるいは「さっきの指示、もう一度確認させてもらってもいいですか?」と気軽に聞き返せること。こうしたやり取りが、誤解や行き違いを防ぎ、情報の伝達精度を何倍にも高めてくれるのです。逆に、「こんなことを聞いたら怒られるかも」「間違っていたら恥ずかしい」と感じるような職場では、言葉のキャッチボールがうまくいきません。誰もが表面だけを取り繕うようになり、本当の課題や本音が見えなくなってしまいます。つまり、情報の伝達力を高める最大のカギは、人間関係の質を高めることにあるのです。だからこそ私たちは、制度やツールに頼るだけでなく、「安心して話せる」「信頼して任せられる」関係性づくりを何より大切にしたいと考えています。情報の質は、組織の質に直結します。そして、組織の質は、人と人との信頼で決まります。これからも、社員一人ひとりが安心して自分の考えを言葉にできる、そんな組織を目指して、私たちは、“伝える力”ではなく、“伝わる環境づくり”を大切にしていきたいと思います。
2025年06月03日
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私たちの脳は、「イヤなことを根性で乗り越えるため」に設計されているわけではありません。実は、脳は“快”で動く生き物だと言われています。つまり、好きなこと・得意なこと・ワクワクすることに触れているとき、脳は最も活性化され、最大限にその能力を発揮するのです。逆に、「嫌だけど頑張らなきゃ」と無理やり脳に負荷をかけ続けると、ストレスホルモンが分泌され、思考力や集中力が低下し、身体にも悪影響を及ぼしてしまいます。これは、ビジネスの現場でも同じことが言えます。社員がパフォーマンスを上げるには、叱咤激励ではなく、“快”のスイッチを押してあげることが何より大切です。例えば、「自分の得意分野で活躍できる環境」や、「好きなことに没頭できる時間」を与えるだけで、目を見張るような創造性や行動力が引き出されることがあります。私たちはよく、「努力が大事だ」「苦労は買ってでもしろ」と教えられて育ってきました。もちろん、ある程度の努力や忍耐が必要な局面もあります。しかし、その努力がずっと“我慢の連続”であるとすれば、それは長続きしませんし、結果もついてきません。大切なのは、「楽をすること」ではなく、「自分の脳が自然に働く環境に身を置くこと」です。たとえば、音楽が好きな人はメロディーを覚えるのが早く、絵が得意な人は図解での説明がスッと頭に入りまし、話すのが好きな人は、人との対話の中でアイデアがどんどん湧いてくる。これらは全て、「脳の快感回路が活性化している状態」です。そして何より、快の状態にあるときの人間は“自己効力感”が高まり、チャレンジに前向きになれるという心理的な好循環が生まれます。私たちが組織をつくるうえで、重要だと感じているのはまさにこの点です。「苦手なことを必死に克服させる」のではなく、「得意なことにエネルギーを注げる状態を整えてあげる」機会を創る。その方が、社員自身も楽しく働けて、結果として大きな成果につながるのです。だからこそ私たちは、社員一人ひとりの“快”の源泉をしっかり見つけ、その人が輝ける場をつくる努力を惜しみません。やりたくないことを無理にやらせるのではなく、「やってみたい!」と思える環境とテーマを提供する。それが、脳科学的にも理にかなった“本当に成果が出る働き方”であると、私たちは信じています。頑張らない、ではなく、“頑張らずとも成果が出る”仕組みをつくること。脳の性質を味方にしながら、人も組織もより良く成長していく──そんな未来を、これからも追求していきます。
2025年06月02日
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我が母校である大阪明星高校野球部OBチームは、今年で5年目となるマスターズ甲子園への挑戦に臨みました。高校時代の夢を再び胸に、さまざまな世代の仲間たちが集い、白球を追う。その姿には、年齢や肩書きを超えた“本気”と“誇り”が宿っていました。3回戦の相手は、かつて2年目の挑戦時に大敗を喫した、生野高校OBチーム。優勝候補の一角とされる強豪との再戦は、私たちにとって特別な意味を持っていました。結果は、7対9、あと一歩のところでベスト8進出の夢は絶たれましたが、内容は堂々たる接戦。5年前には太刀打ちできなかった相手と、今は互角に渡り合えるところまで来たのだと、確かな手応えを感じました。この5年間で、チームは着実に強くなっています。特に、35歳以下の“ヤングメンバー”と、45歳までの“ミドルメンバー”の層が厚くなったことは、大きな変化のひとつです。若い力が加わったことで、チーム力は格段に上がり、どのチームと対戦しても、しっかり戦える「地力」がついてきたのです。それに加えて、明星OBチームの本当の強みは、戦力以上の“チームワーク”にあります。その象徴が、私の2学年上の先輩であり、かつて高校時代にキャプテンを務められていた足立さんの存在です。足立先輩を中心に、世代を超えてメンバーがつながり、支え合い、鼓舞し合える関係が築かれています。今日の試合でも、得点が入る度に、『明星健児のうた』の合唱がグランドに響きました。明星高校野球部OBであれば、誰でも心奮える応援歌です。さらに失点の後に声をかけ合い、ミスのあとに励まし合う姿が自然と見られました。それは、野球という競技を超えて「一緒に時間を積み重ねてきた仲間」としての絆の強さそのものです。さらに私が何より誇りに思うのは、悔しい負けを糧に、コツコツと努力を積み重ねていく姿勢が、チーム全体に根づいていることです。華やかな勝利ばかりを求めるのではなく、敗北の中にも学びを見出し、次に向けて走り続ける──そんな文化が、この5年間でしっかりと育ってきたことを感じます。今回の敗戦は確かに悔しいものでしたが、それと同時に、これからの伸びしろや可能性を再確認する機会にもなりました。まだまだ成長できる。まだまだ強くなれる。そして何より、野球を通じて世代を超えてつながり、励まし合えるこの仲間たちと、また来年も本気で挑戦できることが、何よりの幸せです。甲子園の夢は、また来年に持ち越しです。でも私たちは諦めません。あの場所に立つために、またひとつひとつ、積み上げていくだけです。私もメンバーの一人として、今日から来年に向けて、体と心を鍛えていきます!
2025年06月01日
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