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年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学/エンリコ・モレッティ

年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学年収は「住むところ...著者：エンリコ・モレッティ価格：2,160円（税込、送料込）楽天ブックスで詳細を見る移住大きな序章□ イノベーションは、雇用に大きな影響を及ぼす□ イノベーションの面で優れている企業ほど、従業員に支払う給与が高い□ アメリカのイノベーション関連の雇用は増えており、その増加ペースは他のあらゆる業種を上回っている□ インターネット、ソフトウェア、ライフサイエンスの三部門の雇用そそれ以外の業種の八倍以上のペースで拡大してきた。□ イノベーションとは、そんな簡単なものではない。孤立した環境ではけっして革新的なアイディアは生み出せない。□ 良い仕事は、新しいアイディア、新しい製品、新しいテクノロジーを創造してこそ生み出せる。第１章 なぜ「ものづくり」だけでは駄目なのか□ グローバル化のパラドックスの一つは、労働者として最も打撃をこうむる人たちが、消費者としては最も大きな恩恵に属する点なのである。第２章 イノベーション産業の「乗数効果」□ 製品にせよサービスにせよ、革新的で、他に類がなく、簡単に模倣されないものをつくっているかだ。厳しいグローバル競争のなかで高給の雇用を生み出す方法はそれしかない。□ ある都市でハイテク関連の雇用が一つ生まれると、長期的には、その地域のハイテク以外の産業でも５つの新規雇用が生み出されることがわかった。□ 本当にとびぬけた人材は、まずまず優秀な人財より少し優れているという程度ではない。１００倍は優れている。第３章 給料は学歴より住所で決まる□ 経済発展は「発展が発展を招く」□ 都市の高技能労働者の割合と低技能労働者の賃金の間の関連　第一は、高技能者と低技能者が相互保管的な関係にある　第二は教育レベルの高い働き手がいると、企業が新しい高度なテクノロジーを導入しやすくなることだ　第三の理由は、都市の人的資本のレベルが全般的に高まると、経済学者でいう「人的資本の外部性」が生まれること□ 教育レベルの高い高い人に囲まれているだけで、経済的な恩恵を受けられるのだ。これが人的資本の外部性である。□ 人の寿命を左右する最も重要な要素は教育と所得だ。第４章 引き寄せのパワー□ ここに優秀な人が集まっているから□ 新しいアイディアがまったくの真空地帯で生まれることはめったにない□ 地域単位の規模の経済□ 頭脳流出□ アメリカがイノベーションハブを維持・育成し、強化していくためにどうすべきか第５章　移住と生活コスト□ 都市圏ごとの生活コストの差異生み出してるのは、住宅コストの違いである第６章 「貧困の罠」と地域再生の条件□ スター研究者が新興企業で果たす役割は、業界が成熟すると次第に弱まっていくが、スター研究者が地域経済に及ぼす影響は先々まで残るのだ。□ 地域経済を発展させるうえで大学が最も効果を発揮するのは、専門性の高い労働力と専門サービス業者とともに、イノベーション活動のエコシステム（生態系）を形成している場合だ。□ ビックプッシュ（＝大きな一押し）」□ 政治献金と融資保証決定の関係　第一は、政府が産業に補助金を支給する政策は、アメリカでもヨーロッパでもあまり成功していない。　第二は民間企業を支援するために税金を用いる前に、それが経済的にかなった選択かどうか□ エンパワーメントゾーン・プログラム成功の理由　第一は集団行動問題の解決　第二は政府がベンチャーキャピタリスト的な役割を担わなかったこと□ 「あらゆる政治はローカルなものだ」第７章 新たなる「人的資本の世紀」□ 私たちの重要な人的交流の大半は、相手と実際に顔を合わせる形で実現している。□ 結局のところ大事なのは人間だ。