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2005年02月23日
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テーマ: 小説日記(233)
カテゴリ: 小説




yosiさん の詩「驟雨」に付けさせていただいた曲が聴けます。



小説「見果てぬ夢」5

二階に駆け上がり、自分の部屋に閉じこもると、

ベットで散々泣いた。

泣きはらした目で、下に降りてきて、

ジョンに噛みついた。

「なんでロボットじゃいけないの。

好きになっちゃ駄目なの?」

「ロボットを好きになるだけならいいが、

やがて結婚し子どもも欲しくなるだろう。

その時はどうするんだ。

ロボットと結婚しても子どもは出来ない。」

「作ればいいんでしょう。

ギルバートのようにロボットの子どもを作るわ。」

「それではお前の子どもにはならないよ。

ただのロボットだ。」

「じゃあ、どうすれば私の子どもになるというの。」

「お前の遺伝子でも入ってない限り、

子どもとしては認められないな。」

「ロボットに遺伝子を組み込めば文句ないのね。

やってやるわよ。」

「そんなことが出来るくらいなら、苦労はしない。

ロボットにはプログラムしか組み込めないのだ。

それくらいお前にだって分かっているはずだろ。」

「分かっているわよ。

だけどそうしなくっちゃ子どもとして

認めないというんだったら、作ってやるわ。

純粋なロボットじゃ無理かもしれないけど、

もっと人間に近い人造人間だったら、

可能かもしれないじゃない。

私、これを研究するわ。決めた。

研究テーマが決まって、嬉しい。」

「勝手にしなさい。研究するのはいいが、

どうするつもりかね。」

「もちろん今はまだそんなこと出来ないわ。

もっと勉強して、基礎知識を身につけてからよ。

科学研究所に勤められたら、研究できるでしょ。」

「科学研究所はそんなに甘いところではない。

上から与えられたテーマをこなしていくのが精一杯だ。

個人的な研究なんかしている暇はない。」

「人造人間が出来たら、画期的よ。

このままでは人間はロボットに取って代わられる。

せめて遺伝子だけでも残さなければ、

人間は全て消滅しちゃうわ。」

「それは仕方のないことかもしれない。

人間はどんどん退化している。

頭も体も、そして心までも。

ロボットの方が優秀、頑健、かつ純粋なのだ。

進化の歴史を見ても、おごった恐竜が滅んだように、

人間が退化し、滅びるのも時間の問題だと思うよ。」

「そんなこと言わないでよ。

パパはそれでもいいかもしれないけど、

私はこれからなのよ。

人間が滅びるところなんて見たくない。

だからこそ、ロボットと人間の遺伝子を組み合わせた

人造人間を作るのよ。

パパも協力して。お願い。」

「私にはどうすることも出来ない。

だがお前がどうしても科学者になり、

研究がしたいというのなら仕方がない。

まず科学者になるための

勉強を教えるくらいならパパにも出来る。

それでいいか、ベス。」

「ありがとう、パパ。そう言ってくれると思ってた。

パパならきっと。」

ベスがジョンに急に抱きついたので、

二人でソファに倒れこんでしまった。

「苦しいよ。ベス。」

ジョンは成長した我が子の重みをかみしめていた。




 ベスはローリーに学校で謝ろうとしたが、

話しかける隙もなかった。

なんとかしようと帰り道で、待ち伏せをした。

ローリーは本を読みながら歩いてきた。

ベスには気が付いていない。

脅かしてやろうとほくそえんだ。

「ワッ。」

後ろからローリーの背中を思い切り叩いた。

「痛い。」

声を上げてのはベスの方だった。

ローリーはロボットなのだから。

ベスを無視して、そのまま立ち去る。

「待ってよ。もう分かっているくせに。」

それでも、ローリーは立ち止まらずにどんどん歩いていく。

「もう、待ってって言ってるでしょ。聞こえないの。」

ベスは追いかけて、ローリーに通せんぼする。

「聞こえてるよ。耳があるんだからな。」

「じゃあなんで待ってくれないのよ。分かっているなら。」

「君だと分かっているから、待たないんだ。失敬。」

と、また歩き出す。ベスはローリーと並んで歩く。早足で。

「待ってとは言わないから、

もうちょっとゆっくり歩いてよ。」

「僕は急いでいるんだ。君に構ってる暇はない。」

「せめて私に謝らせて。御免なさい。」

「詫びなんていう必要はないさ。

人間と話をするだけ無駄だったんだ。」

「そんなこと言わないで。パパの失礼は謝るわ。

でも、全て無駄だったわけじゃないわ。

いいアイデアが浮かんだの。聞いてくれる?」

「聞かないと言っても、君は勝手に話すんだろ。

さっさと言えよ。」

「パパは、子どもが出来ないから、

ロボットとの結婚に反対したのよ。

それなら、人間とロボットの子どもを作ればいいのよ。

ロボットに人間の遺伝子を組み込んで、

人造人間を作るの。ね、いい考えでしょ。」

「そんなものは前から研究されているよ。

僕がその前段階のロボットさ。」

「まあ、それは残念。

せっかく私が研究しようと思ってたのに。」

「大丈夫さ。父の個人的な研究に過ぎない。

僕を作っただけだ。」

「それでも、あなたは普通のロボットとは違うんでしょ。

どこが違うの?」

「父は僕を未完成のまま死んだ。

どうしようとしていたのか今は分からない。

だが君のパパが言ってたように、

コンピューターに支配されない、

独立した人格を持ったロボットに

するつもりだったことは確かだ。

だが、それも許されない。秩序を乱すというのだ。

ロボットの反逆を怖れてる。

コンピューターに支配されてるのは、

人間の方だというのに。」

「じゃあどこが違うというの? 

コンピューターに支配されているなら。」

「まあ僕はそれでも許容範囲が広いんでね。

人間に逆らう事も出来るのさ。

どこまで許されるかは教えられていない。

ただその時は消滅だ。」

「ひどいじゃない。何の前触れもなく、

殺されてしまうの?」

「警告はあるさ。だが1回きりだ。それ以上はない。

口で言う分には問題ないが、

暴力を振るう事は許されていない。」

「この間、人間をとめたじゃない。あれはいいの?」

「あそこまでだ。正当防衛は許される。

だが攻撃してはならない。

人間を少し傷つけることはともかく、

絶対殺してはいけない。」

「普通のロボットなら、少しでも傷つけたら、

消滅させられてしまうものね。

それだけでも進歩というべきかもしれないけど、

他には何かないの?」

「まあ、能力が特に優れている事かな。

学習機能が違うのだ。

父の手作りのプログラムだ。

父も優秀なロボットだったが、

自分のプログラムを分析し、

さらに改良を重ねたらしい。

自分のプログラムをいじることは

許されなかったから、

僕に夢を託したのだろう。」

「夢ってなあに?」

「このドームを出て、ロボットだけの独立国を作る事。

人間は存在せず、ロボットは自由に振舞う事が出来るのだ。

もちろんコンピューター支配もない。

みんな自分の意志と感情で動く事が出来る世界だ。

「素晴らしいわね。うらやましい。そんな夢が描けて。

ロボットなら、このままいけば夢は叶うかもしれない。

けど人間にはそんな未来はないわ。

今だってロボットに頼り、

コンピューターに支配されてるというのに、

気付きもしない。

どんどん退化するばかりだわ。

将来、滅亡するのも目に見えてる。」

「よく分かっているじゃないか。

人間はもっと退化し、滅びるよ。

早くそうなってしまえばいいんだ、人間なんて。

ロボットが今までどんなに辛い目にあっていたか、

今に思い知るがいい。

ロボットは、いつも消滅の恐怖に怯えている。

人間には、ロボット全体を消滅させる事だって、可能なんだ。

コンピューターにそうインプットしてるからね。」

「ロボットが全部消滅したら、その時は人間も滅びる時よ。

人間はロボット無しでは生きられないのだから、

そんなことしないわ。」

「そうとも限らない。人間が滅びるとき、

ロボットも道連れにされるかもしれない。

自分達だけ滅びるなんて、

誇り高い人間様には許せないのさ。

だからこそ、父はロボットだけの独立国が作りたかった。

ドームの外に。」

「それで残留放射能の研究をしていたのね。

でもなぜ亡くなったの。」

「詳しい事は聞いていない。

実験の最中に放射能が漏れて死んだとしか。

父の死の原因を突き止めたい。

放射能に負けないロボットを作るためにも。

そうすればドームの外に出られるんだ。」

「昔、人間を守ってくれたロボットは、

放射能を通さない物質で出来ていたんでしょ。

それじゃ駄目なの。いつも疑問に思ってたんだけど。」

「この中にはその物質がない。

何の物質かさえ分かっていないのだ。

プログラムさえ保護できたら、

ロボットにはドームなんて、必要ない。

人間とおさらばして、出て行くことが出来るんだ。」

「あなたはその夢を追っていくのね。

ドームの外へ行ってしまうの。」

「ああそうだ。君もせいぜい人造人間とやらの

研究をするがいい。

さもないと本当に人間は滅亡するよ。近いうちにね。」

「あなたの作るロボットに私の遺伝子を

組み込めたら、どんなにいいか。」

「それは不可能だ。たとえ出来たとしても、

遺伝子には何の価値もない。

人間のようにただ存在するだけか、

邪魔な存在になるだけさ。」

「人造人間に遺伝子だけでなく、

脳も組み込めたらいいんじゃない?」

「人間の脳など、ロボットのプログラムより

数段も劣るのに、

わざわざそんなものを組み込むのか。

お笑いだね。話にならない。」

「分かったわ。あなたのロボットと

私の人造人間のどちらが優秀か、

そして、ドームの外で暮らせるかどうか、試してみましょう。

いつかきっと約束よ。」

「ああいいとも。その前に人間が

滅亡してなければいいんだがな。

アハハハハ・・・。」

ローリーは高笑いしながら立ち去った。

ベスは悔し涙をぬぐい、いつまでも見送っていた。






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最終更新日  2005年02月24日 16時19分54秒


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