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イタリア フリウリ=べネツィア・ジュリア州 DOCコッリ・オリエンタリ・デル・フリウリ DOC Colli Orientali Del Friuli ピノグリージョ2007 PinotGrigio ロッカ・ベルナルダ Rocca Bernarda ピノグリージョ(ピノグリ100%) 澱と共にオーク樽熟成6ヶ月(新樽率不明) 瓶詰め後瓶熟成1ヶ月 アルコール分12.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2210円色はやや黄色がかった金色。香りは土付きサツマイモ、灰、回路基板、グレープフルーツの皮、山椒、未熟なイチゴ、烏龍茶?味は苦味と酸味。余韻に薄い苦味と苦味を伴う酸味。ん?このワインは甘味があまり無いな。何やら味も やたらとシンプル。香りもなにやら果実感が乏しく、少々特殊。やっぱりフランスのピノグリと比べると、イタリアの方が酸味がノり易いのかな?苦味の上にレモンっぽい酸味が転がるイメージで、あまり甘味の感覚が無い。でも、これはこれで苦味基調の "こういうワイン" と思えば不味くはない。一番目立つのが、何か香りがどうも汚く感じる点。味はミネラリーな味という事で納得出来るが、灰や山椒の香りが生臭いグレープフルーツの皮的な香りと合わさって、葡萄っぽさが無い。白ワインでは初めてかもしれないが、これは軽いブショネかも。こういう味の白ワインは割りとよく有る類。味自体は決して悪くない。今回は(?)香りが思った様な綺麗な出方でなかったのが残念。やはりブショネだったのかな!?しかし、初めからこういうものと思ってれば、それなりに飲めた雰囲気だったので結構微妙なライン。 おう?・・・抜栓30~40分程で味にほんのり甘味が出てきた。 香りも少しだが、気になった生臭さが静まった気がする。 時間経過で化けるタイプなのか? まぁでも、多分状態異常だろう。ブショネにしろ、そうでなかったにしろ、値段以下。1880円ならそれなりに見所を見出せたが、2000円を超えてくると何とも言えない感じ。ほぼ同価格なら、100円高いだけのルネ・ミューレのピノグリの方が万人受けする雰囲気が有る分 上に思える。機会が有れば別ボトルを買い直して、また飲んでみよう。
2012/03/30
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アルザス ファニー・エリザベス・ピノグリ1999 Farny Elisabeth PinotGris ドメーヌ・ジュリアン・メイヤー(メイエー) Domaine Julien Meyer ピノグリ100%(ビオディナミ栽培) アルコール度12.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2730円(500ml)色はやや濃い金色。香りはレモンの皮、ミント、蜂蜜、カラメル、べっこう飴、セロリ?味は甘味と薄い苦味。余韻に薄い苦味と甘味。微妙にヒネ香入りかけ(?)だが、まだ熟成感の範囲内。香り出力は標準的なレベル。味は甘口に近くなってるが、しかし軽めの味わいなのは これまでのピノグリワインと同様。甘味を基調に苦味が追いかけ補強。年代相応の綺麗な熟成感を感じる。香りは好き嫌いが出そうだが、味とのイメージには違和感無し。500mlというボトルサイズが何とも違和感w(←味への文句はあまり無い)あとは香りの寿命がもう少し持ってくれてれば良かったが、まあビオワインが12年も生きてたんだから 味が良かっただけでも十分か。総評としては、上手い事熟成してくれた白ワイン。量がちょい少ないのと、香りの経年状態がギリギリだったのを除けば、味は良好だった。酸が控え目で、軽い口当たりになるのはやはり品種の特徴なのだろう。料理は魚よりも海老(アマエビ か ボタンエビ)かな。塩味の効いたチーズとかでも良し。ある程度の濃厚さが有り、さらにワインの甘味を活かせる味のツマミが理想。あえて値段以下。2730円購入だが、500mlというミドルサイズのボトルなので 750ml換算で4095円、大分割高。とはいえ、味は悪くなかったし「1999年ヴィンテージ」の「ピノグリ」という希少性を考慮すれば、まあまあ納得いく感じもする。まあ自分の勉強代だな。欲を言えば、2300円(フルボトル換算3450円)辺りで抑えてくれれば もう少し高評価出来た。ジュリアン・メイエートカイ・ピノ・グリ 「ファニー・エリザベス」アルザス 2002価格:3,990円(税込、送料別)楽天ではジュリアン・メイエーのワイン自体はそこそこ売ってるようだが、この「ファニー・エリザベス」はAlcoholic Armadillo のみ。現在売り切れ中。2002年ヴィンテージはどうだか分からないけど、特別この作り手に興味が無いのなら 4000円弱はあまりオススメは出来ない。
2012/03/28
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アルザス シナチュール・ピノグリ2010 Signature PinotGris ルネ・ミューレ Rune Mure ピノグリ100%(ビオロジック栽培?) アルコール度12.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2310円色はやや薄い金色。香りはレモン水、カリン、水菜の葉、薄い蜂蜜?味は苦味と薄い甘味。余韻に薄い苦味。あまり香りは出ないな。味も弱いが、これはこれでスッキリした綺麗な味。特に酸味が弱いが、余計な味がしない このシンプルな味構成は なかなか良好。とにかくクリアーで透明感を感じさせる、良い意味で水の様な飲み口。一方で控えめな苦味が弱い甘味を支えてくれる、バランス感も有る。この綺麗さが長所であり短所。飲み易さは確かだし、万人受けすると言えばその通り。それ故に特徴が見えにくく、「水っぽさ」と背中合わせの「繊細な薄味感」は人を選び易い。せめて香りがもっと主張していれば、かなり違った評価が出来たと思う。ワインとしては飲み易く、大人しい軽やかさのあるワイン。シャルドネやソーヴィニヨンブランに慣れ過ぎてると 飲み応えに物足りなさを感じそうだが、これはこれで繊細さをウリにした静かな味で、悪くない。食事の時に、単なるガブ飲みワインより高級感を出しつつも、ワインを主役にしたくない場合には重宝しそうな雰囲気。40分以上の時間経過でも変化無し。料理は割りと何でも合いそう。分厚いステーキとかでもなければ、肉でも魚でも野菜でも大体何でもイケる。味が弱いのが逆に、ニュートラルな立ち位置を可能にしてるのが面白い。あえて値段以下。これはこれで美味いし 相応でも良いが、1980円位で何とかならんだろうか!?香りは弱いし、味もクリアー過ぎてパンチに欠ける点が、最後まで評価が伸び悩む難点。この辺は飲み手の好みと経験によっても左右される部分だろう。http://plaza.rakuten.co.jp/ken2137/diary/201203200000/http://plaza.rakuten.co.jp/ken2137/diary/201203230000/ここまででピノグリのワインを3本飲んでみたが、シャルドネに近いけど、シャルドネのスケールをわざと小さくした様な雰囲気。品種そのものの評価は、リースリングよりも酸味を控え、ゲヴェルツよりも甘味を控える、個性が無いのが個性みたいな葡萄にも感じた。面白いけど、結構使いどころが面倒なタイプのワインになりそう。さらにここから2007年ピノグリージョが2本と1999年ピノグリが1本控えてる。今週まだまだ飲んでいくよー。ドイツのグラウブルグンダーも何か飲んでみようか!?
2012/03/26
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アルザス キュヴェ・アン・ロール・ピノグリ2009 Cuvee Anne-Laure PinotGris アルテュール・メッツ Arthur Metz ピノグリ100% アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1280円色はややオレンジがかった黄色。香りはグレープフルーツ、ローリエ、レーズン、シロップ、鉄、カラメル?土?味は酸味と苦味を伴う甘味。余韻に薄い酸味と甘味を伴う薄い苦味。微妙に生臭い感じの香りが出たが、これはすぐに消えた。味は大人し目で、弱めの酸味に甘味が乗る。ロゼ寄りの不思議な色合いで、味も一瞬ロゼっぽい印象にならないでもない。味は酸を出しつつ、ドライフルーツみたいな甘味が通り、余韻で苦味が締める。バランスは良好で、リースリングとは違った性質の面白さを感じる。色合いに似て、葡萄よりも 甘くないオレンジ っぽい雰囲気と味わい。何となくだが、苦味の出方がどうも気になるな。これ自体は柑橘フルーツ的で、決して悪いタイプの苦味でもないんだが、どうも引っ張り方がしつこい。香りの金属やハーヴの香りとも合わさって、妙に生臭い何かの方向に引き摺られる。総合的には、悪くない白ワイン。柑橘系フルーツの皮の様な苦味がしつこく感じる部分も有るが、品種の個性だと言われれば納得も出来る範疇。シャルドネでもリースリングでもない、良くも悪くも "葡萄っぽさ" が控えめな、独特の酸と甘味。40分以上の時間経過でも変化は無く、苦味も料理で何とかなるレベル。料理はクリームパスタとか、ホワイトソースっぽいものに合いそう。濃厚で甘味がノッた料理だと、苦味も牽制出来そうで綺麗にハマるはず。このワインのオレンジっぽい雰囲気を活かせれば理想。値段相応。相応だが、もう少し安く 1100円位で収めてくれると、他の品種そっちのけで見所が生まれてくると思うが。ピノグリワインの入門用のボトルの一つとしてはよく働いてくれたと思うので、あれこれ言う程不満も無い。
2012/03/23
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イタリア ヴェネト州 IGTデッレ・ヴェネツィエ Delle Venezie ムラーリ・ピノグリージョ2010 Murari PinotGrigio ムラーリ社(?) ピノグリージョ100% アルコール分12% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:598円色はやや薄い金色。香りはライム、グレープフルーツ、シロップ、シナモン、セージ、ユリ?味は薄い甘味と薄く苦味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と甘味。軽い飲み口。香りの内容の割には思ったより酸味が無く、薄く甘味を伸ばしてくる大人しい味。ソフトな甘味が前面に展開し、後から酸や苦味が補強に回る。シンプルな味だが、その分香りや味構成の個性が活き易く、飲み易さ と 分かり易さはまずまず。ガブ飲み向けの白としてはそこそこ綺麗な部類。ただ、一歩間違えれば水っぽい白ワインでしかない。価格を考えればガブ飲み向けワインとして それで悪い事でもないが、ワンコイン未満のチリのシャルドネとも大差の無い雰囲気に感じる。余韻の苦味の拡がり方がどうもヌベッとして綺麗になり切れないのも、安っぽさを助長。あまり馴染みの無い品種の白ワインだが、軽やかさの中にも独特の甘味感と 苦味に支えられた酸味が味構成を演出し、バランスは悪くない。余韻まで喰い付く苦味がやや余計だが、これは何かしらのツマミでどうにでもなるレベル。ボトル裏の日本語ラベルに「カニやエビの料理と相性抜群」とあったが、確かにエビとは相性が良さそう。エビの身の粘りの効いた甘味が、ワインの余韻の苦味を上手くカバーしてくれそうに思える。欠点は有ったが、値段以上。これで598円なら上出来。750円位のシチリア白と十分闘える。400ml残しで冷蔵庫保管し、次の日(開栓約20時間経過)。香りが前日よりも強い出方になった。味は大差無いと思うが、香りが出てる分だけ味も勢いを増してる感じ。2日目になると、軽い中にもコクが生まれてきて水っぽさが解消されるように動いてる。この味の勢いが余韻の苦味も押し切ってくれる。2日目の味の方が上々、初日よりも明らかに美味い。あ、でも15分程度時間が経つと香りが弱まり、それにつれて味も水っぽさが出てきた。香りが出る前提の、香り有りきのつくりか。飲むタイミング や 飲み方によって美味さが大きく揺らぎ易いワイン。
2012/03/20
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ドイツ ナーエ地方 ミュンスター・ザルムスハイム村 ピッタースベルク畑 ミュンスタラー・ピッタースベルク・リースリング・アウスレーゼ1992 Munsterer Pittersberg Riesling Auslese クルーガー・ルンプ Weingut Kruger-Rumpf リースリング100% アルコール分11% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2590円色はやや黄色がかった金色。香りはシンナー、蜂蜜、ライム、桃、ユリ、檜?味は甘味と苦味。余韻に薄い酸味と甘味を伴う薄い苦味。液漏れは有ったけど、香りは悪くない。味もシンプルだが、素直な甘味と程良い苦味が綺麗に調和。味と香りのイメージはピタリ一致。どちらも出力は強過ぎず弱過ぎずで、バランスは良い。甘苦い静かな味で、香りが適度に補強。 抜栓40分弱(温度上昇?)で苦味の出力が増してきた。 美味さを崩す様な動きはしてないが、ちょっと気になる。 でもこの苦味のおかげか、余韻の酸味が味にも喰い込む様な形となり、 シンプルな味に甘酸っぱい別要素が絡む方向に。アウスレーゼと言っても、以前飲んだ2002年シュペートレーゼと比べて、甘味の出方には大きな差は無い様に感じる。ボトル条件としては 同じ液漏れ生き残りボトルだが、年代も等級も違うし、もう少し差が出るものと思ってた。むしろ味の複雑さという点では2002年シュペートレーゼの方が上に感じるな。今回の1992年アウスレーゼは 良くも悪くも、どこか小さく まとまっちゃってる。この辺は経年の結果なのか 好みの問題なのかは、今の自分には判断付かない。色々思うところは有ったが、とりあえずトータルでは美味かったので良し。冷えてれば味はシャープで綺麗だし、香りもモーゼルに準ずる正統派ドイツ。過去に飲んだワインとの比較を考えると、あれこれ物申したくなる部分もあるけど、これはこれでワイン単体で評価すればそこそこの出来。料理はクリームシチューとかかな?カマンベールチーズとかチーズチャウダーとか緩い乳製品絡みの料理と相性良し。抜栓直後の このシンプルな味わいは、刺身のヅケや ちらし寿司とかの 和食ともある程度合いそう。値段相応。ドイツワインとしての味はまあまあで、香りも生きてたし、さしたる不満は無し。それで 20年近く経ったアウスレーゼが、2000円台中盤なら全然高価くない。
2012/03/17
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南アフリカ エルギン地区(?) エルギン・シラーズ2009 Elgin Shiraz ニール・エリス社 Neil Ellis シラーズ100% ステンレスタンクとバレル樽発酵 フレンチオーク大樽熟成14ヶ月(新樽率25%) アルコール度14.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、生姜、カカオ、アーモンド、唐辛子、餡、プルーン?土?味は渋味と甘味を伴う苦味。余韻に酸味と渋味を伴う苦味。シラー種の割には意外と香りに胡椒っぽさが無く、果実っぽい香りが弱いからか、ややまとまり や 落ち着きにも欠けた感じも。でも味はやや厚みに難が有るが、全体のバランス感は悪くない。コーヒーっぽい苦味が味にメリハリを効かせ、渋味や甘味を際立たせる。濃い味の中にも軽やかな印象が有り、飲み易い雰囲気。14.5%のアルコール度にしては余韻の主張が思ったよりも大人しい。味自体は良いけど、苦味の動きのせいで味の伸びを分断されがち。長所のはずの苦味感が、逆にコクの弱さや厚みの乏しさを感じる原因になってる。こういう部分をカバーするための高アルコールだと思うのだが、イマイチ上手くいけてない。総合的には(南アフリカの)普通のシラーかな?飲み易さが有るのは良いが、良くも悪くもコクの弱さや軽さが鼻につく様にも感じられてしまう。少なくとも、同価格帯のローヌのシラー系や、オーストラリアのシラーズと比べると どうも見劣りする。同じニール・エリスのステレンボッシュ・シャルドネの方がずっと上出来。値段以下。悪くないんだけど、1480円出すには勢いやら厚みやらが足りない。1200円台なら納得した。厚みや勢いで語るなら、白のステレンボッシュ・シャルドネの方がオススメ。300ml残しで次の日(開栓約21時間経過)香りは全体的に出力が衰えたが、青臭い印象も収まり、初日には無かった落ち着きを感じられる様に。味は渋味が後退し、飲み易さが一歩増した。渋味が抜けた事で 起伏がやや平らになった感じがあるが、苦味が際立つ事もなくなっており、味の伸びは素直に届く。ある意味熟成感にも近い 滑らかな口通りとジワ~ッと拡がる余韻の果実感が、独特の美味さを主張。何やらじっくり飲めるタイプの、ボルドー系熟成ワインの印象に化けたな。最後まで注ぐと結構澱が溜まってた。南半球の2009年ワインで これはなかなかエキスの強い出来だったのだろう。2日目の味なら1480円でも相応に感じる。良くも悪くもシラーズっぽくないワインだった。
2012/03/15
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ささだあきら さんからのネタ振り(?)に触発されてw飲んでみた。チリカベをチョイ濃くしたっぽい印象とのことだが、・・・・・・ 南アフリカ WOウェスタンケープ クマラ・ピノタージュ・シラーズ2010 Kumala Pinotage Shiraz クマラ社 Kumala ピノタージュ、シラーズ 割合不明 アルコール度14% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:680円色は透き通った紫。香りはブラックベリー、灰、カカオ、緑茶、豚レバー、唐辛子、土?墨汁?味は薄い渋味と苦味を伴う酸味。余韻に薄い苦味。自分の感想では、同価格のチリカベよりも もっと軽薄な味わい。甘味が弱く、それでいて香りが味のイメージと一致し辛いのが原因かも。ピノタージュの特徴なのか、香りに果実感が乏しく、香りによる味の伸びを感じにくい。これはこれで軽さ故の飲み易さは有る。あえて甘味の出力を無視し、酸味と苦味を基礎に据えて、そのまま通した感じ。同価格帯のチリと比べても、違いがあまり無さそう。かつて飲んだヴィニャ・マイポ・カベルネ・メルローに近い味と香り。香りに苦味を助長する感じの要素が多く、どうも葡萄の果実味が殺され気味。香りの分だけ苦味が強く強調され、綺麗さが無い。有っても弱くて、酸味と苦味がゆらゆら動くだけで起伏が弱く、飲んでて飽き易いタイプ。マン・ピノタージュの方が酸味に勢いが有る分だけ、その辺の苦味をカバーする力が有ったが、このワインだとそういう働きを期待するのは困難。総合的にはワンコインレベルのガブ飲み赤ワイン。香りがもっと綺麗な内容だったら、軽いなりに もう少し美味しく感じられただろうけど、そうもいかなかった。シラーズの雰囲気はあまり感じられないし、何か味の洗練度が足りない半端な出来。とりあえず、時間経過で変化が無いのは認める。あまり合う料理が思いつかない。チキンカレーに醤油かソースをかけたものになら、香りを気にせず、上手くワインの味も捌いてくれそうな気がする。ワインの香りと苦味に負けず、むしろコントロール出来るものを推奨。ワイン単独では、あまり美味さが分からない。一応、値段相応。ワンコインのガブ飲みワインに、「ピノタージュ」「南アフリカの安ワイン」という付加価値が付いただけ。もっとピュアで美味しいピノタージュワインを飲まないと、ピノタージュの良さは分からないものだろうか!?自分がピノタージュを飲み慣れてないだけ というのを考慮しても、このクマラはあまり好きなタイプではなかった。500ml弱残しで次の日(開栓約20時間経過)香りは灰っぽさとカカオの要素が強まった感じ。土臭さは ある程度抜けた。味は大差無し。香りから土臭さが抜けた分だけ、いくらか綺麗さは増したかもしれない。飲み易さはそのままで、味のコクの無さは短所でもない。国籍は関係無い、良くも悪くも軽めのガブ飲みワイン。★楽天検索 クマラ ピノ シラ★楽天扱い約8件 890円~1029円 平均900円前後楽天では900円弱からか。これなら、もう100円~200円足して別のワインを買いたい気分。このワインを飲んでピノタージュかシラーズと分かる人はいないだろうと思う。ギリギリで、ラングドックのサンソーと答える人はいるかもしれない。(グルナッシュやカリニャンと比べると香りや甘味が不明瞭なので)
2012/03/13
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南アフリカマン・ピノタージュ2010 Man Pinotageマン・ヴィントナーズ Man Vintnersピノタージュ85% シラーズ13% ヴィオニエ2%ステンレスタンク醸造 ワインの20%をアメリカンオーク樽熟成6ヶ月(新樽率25%)(PDF)アルコール度14%輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:780円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、インク、杉、黒胡椒、巨峰の皮、土?グレープフルーツの皮?味は軽い渋味と酸味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。結構イケる。渋味は有るがサラっとしてて飲み易く、酸味が後から伸びてくる。香りの出方は少々粗いが、価格なりといえば納得いくレベル。意外と2%のヴィオニエが効いてるのか、酸味がグレープフルーツジュースみたいな感じ。このジュースっぽさが渋味を押し流し、フルーティーな雰囲気を出す。ガブ飲みワインの範疇ではあるが、酸味と少しのアルコール感とで厚みも演出。香りの土っぽい要素と余韻の苦味が合わさると、やや汚い感じに持ってかれそうになる。思いの外 苦味が長引き、しつこい印象も有るのが難点。このワインで 苦味の存在は特に良い方向に働いてる様には思えないが、酸味が何とか明確なので、まだ苦味への意識を逸らせる事が可能になってる。総合的には、なかなか美味しいワインだった。フルーティーで飲み易く、渋味あっさりで万人向け。香りがやや雑で味を乱し易いが、味の乱れは料理が一品有れば無視出来るレベル。料理は鶏肉系のシンプルな肉料理に向いてる。焼き鳥ならタレでも塩でも、どちらでもOK。ワインの酸味との共通項を探るつもりで、鶏竜田揚げに醤油マヨネーズ や おろしポン酢とかなら最適。あんまり滋味深い肉だとワインと噛み合わない。値段相応。でも、下手なラングドックのワインよりは味に見所を感じられ、飲み易さも上々。ガブ飲みワインとして、780円なら悪くない。500ml残しで開栓約20時間経過。香りも味も大差無し。余韻の苦味を引き摺り易い点も変わらずで、これはこれで安定してるとも言える。2日目になると、この余計に感じた苦味も酸味の出しゃばりを抑える役割が有ったのだと思える様になった。良い意味での「酒入り葡萄ジュース」感は向上していて、美味さは安定。普段からのガブ飲み用には価格も低めで手に入れ易い。ピノタージュ主体のワインの導入としては好感触。
2012/03/11
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南アフリカ WOロバートソン アシュトン・ケルダー・カベルネソーヴィニヨン2010 Ashton Kelder CabernetSauvignon アシュトン・ケルダー Ashton Kelder カベルネソーヴィニヨン100% フレンチオーク樽熟成14ヶ月 アルコール度13.5% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:638円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、カカオ、インク、杉、香酢?味は渋味と薄い甘味。余韻に甘味と薄い苦味。2011年11月に飲んだ2009年ヴィンテージより色合いも甘味も控えめで綺麗。多少 香りの幅が小さくまとまっちゃった気もするが、品種の特徴には忠実で、味も良いバランス。渋味の後をすぐに果実感が追い、余韻の苦味もサッと退き、しつこさを出さない。2009年ボトルに感じた中途半端な濃厚さは無く、分をわきまえた出力。じっくり飲んでも悪くないし、ガブ飲みしてもイケる。 抜栓40分弱で気のせいかもしれないが、全体的に ちょっと味が弱くなったかも。 苦味だけがそのままで、起伏が平坦に感じられてきた。 抜栓60分位で、弱った味がまた盛り返してきたっぽい。 香りには醤油っぽい感じが混じる時がある。 温度か? それとも元からこういうもの? 最初はかなり良かったが、時間経過で大分 落ち着きの無さが目立ってきた。総評としては、2008年ヴィンテージ時に感じたフランスっぽさが復活した印象。余韻はやや薄いし40分位でヘタレ始めるのは惜しいところだが、価格を考えれば それでも十二分の出来。その分 熟成のポテンシャルが犠牲になったところも有りそうだが、すぐ飲む為にある安ワインだし、そこは無視。抜栓してすぐ飲み切れば何も問題無い。料理は当然 肉料理。味も香りも軸がしっかりしてるので、酢豚や青椒肉絲 等の中華料理とかでも負けないはず。オイスターソース系にも強い。値段以上。ラングドックやチリの下手な800円~1000円位のカベルネワインを買うよりも、このアシュトンケルダー・カベルネ2010の方がオススメ。2009年ボトルも決して悪くはなかったが違和感も強かった、けど この2010年ボトルではスタミナに難はあるものの、待望の復活を遂げてくれた。★楽天検索 アシュトン ケルダー カベルネ★楽天扱い約12件 693円~893円 平均780円前後800円未満なら上出来。同価格なら、フランスのボルドーやラングドックに取って代われる実力を秘めてる。安ワイン界のニュースターに返り咲き。
2012/03/09
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家族4人(+姪っ娘2人)でイタリアン・トラットリアにピザを食べに行ってきまして、自分はワインも頼みました。飲む前は、稲葉の輸入というのにちょびっと期待もしてたよw。グラスもショット・ツヴィーゼルだったし、店としても いくらかこだわったワインなのかと思ってた。結論から言うと、今後この店でワインを頼む時は白ワインオンリーにしようと決めたわ。 イタリア ピエモンテ州 DOピエモンテ(?) ピエモンテ・バルベーラ2009 Piemonte Brbera テッレ・デル・バローロ Terre del Barolo バルベーラ100% ステンレスタンク熟成(?) アルコール分13.5% 輸入:株式会社 稲葉 注文時価格:2500円色は透き通ったやや薄い赤紫。香りはカシス、インク、ブルーベリー、キャンディー、灰?味は軽い渋味と苦味を伴う甘味。余韻に苦味。随分と軽い味。香りも最初はインクや炭っぽい薄っぺらい感じ。ボトルは冷蔵庫から出したばかりみたいで、冷え過ぎてるのも原因だろう。とりあえず飲み易さはそれなり。有って無い様なコクと軽やかさで、「赤い水っぽさ」を恐れずに正面から通す。 温度上昇で、もう少し味が整い、味の出方が明確に。 余韻にも酸味が感じられる様になってきた。でもまあ、良くも悪くもガブ飲みワインのレベル。一応飲み易いし、冷え過ぎた状態で出てきたのも、ガブ飲み用だからと思えば理解も出来る。これに関してはモンテプルチアーノ好きの自分と好みが合ってないだけだろう。何だか以前飲んだイル・ヴェッキオ・カサートのネロ・ダヴォラの延長線上の味にしか感じない。あちらよりも もうちょいワインらしさと味構成の洗練感が上と思うが、同じガブ飲みワインの範疇であるのを考えれば大きな違いは無い。温度は抜きに、あらゆる飲み手にとって、このワインでなければならない理由は まず無いな。値段以下、と判断したいところだが・・・・・値段相応・・か?店売り2500円だからスレスレで、「まあこんなもんか」・・・とは言えそうな処ではある。正直、小売りでいいとこ800円程度の格。これで小売り600円の店売り2000円ならまだ認められる点も有ったが、流石に398円のワインと同レベルに感じさせる出来では素直に賞賛する気になれない。携帯電話のカメラ撮影だから画質がショボい★楽天検索 テッレ バローロ ピエモンテ バルベ★楽天扱い約20件 999円~1413円 平均1200円前後ああ、これでは駄目だ。1000円以上も出すワインではない。買わなくていい。
2012/03/07
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スコッチ スコットランド グラスゴー Glasgow ホワイト・アンド・マッカイ・スペシャル Whyte & Mackay Special ホワイト・アンド・マッカイ・ディスティラーズ Whyte & Mackay Distillers モルト、グレーン 樽熟成モルトとシェリー樽で熟成しグレーンをブレンドしてさらに熟成(別の樽で寝かせた2つの酒を一つにブレンドするダブルマリッジ製法) アルコール度40%(43%のボトルもあったが同じ値段) 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円(700ml)色はやや明るい黄土色。香りは蜂蜜、シナモン、レモン、紅茶?バニラ?結構ライトで甘めの香り【ストレート】口当たりはややピリピリと刺激的だが、味は甘めで大人しい伸び。香りの甘い要素も、甘味を支え、飲み易さを後押し。余韻に苦味がちょいちょい乗るが、鼻から抜ける甘い香りが意識を逸らす。【ロック】甘味と苦味が同時に増して、刺激感が増えた気がする。かと言って美味くなった訳ではなく、硬質的でシャープな味わいに。スコッチ慣れしてる人なら 特に気にする程には思わないと思うが、悪く言えば厚みの無い物足りなさが有る味。【水割り】 ・酒1:水0.1香りの出方は少々鈍くなったかも。味は口当たりの刺激が和らぎ、【ストレート】時よりもソフトな感触に。悪くないけど、味の出力は抑えられ気味。これはこれで飲み易さは増してるが、勢いが削がれてる。 ・酒1:水1香りは弱るが、まだ軸は無くなってはいない。なかなか滑らかな口通りで、クリアーな甘味感が印象的。【水割り(酒1:水0.1)】よりも個性を活かした上で、さらなる飲み易さを出せてる。 ・酒1:水3~4うへぇ・・、これだと味がスカスカだな。香りもヘロヘロだし、やる意味があまり無い飲み方。味だけで言えば水割りとして飲み易いのは確かだが、このウィスキーである必要性をあまり感じない。オススメは【ストレート】か【水割り(酒1:水1)】。スコッチ好きなら【ロック】で飲むのも悪くないね。最初は【ストレート】で半分飲んで、途中で【ロック】にしてまた半分、最後に【水割り】で締めるスコッチの王道パターンが綺麗にハマる。総合的には上出来の安スコッチ。1000円レベルの中では屈指の美味さ。香りは基本を押さえられていて、味も軽やかで甘く、飲み方の幅もある程度広い。ウィスキー初心者でも取っ付き易く、マイルドで万人受けする味わい。値段以上。相応かとも思ったが、これで980円なら上出来で 味は1300円以上クラス。流石に香り出力が弱いが、そこはまあ値段なり。それでも、値段の割りにはかなり頑張ってる方だと思う。★楽天検索 ホワイト マッカイ スペシャル★楽天扱い約20件以上 949円~2268円 平均1300円前後味を考えれば分からなくもない価格だが、それでも1400円を超えたら何とも言えないところ。1000円前後で買えればイイ感じの美味さなので、出来れば900円台を狙っての購入がベスト。
2012/03/06
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ボルドー グラン・クール・ボルドー・ブラン2009 Grand Coeur Bordeaux Blanc フィリップ・カステジャ Philippe E.Casteja ソーヴィニヨンブラン、セミヨン、割合不明 ヴァット(大桶)で15ヶ月熟成 アルコール度12% 輸入:三国ワイン株式会社 購入価格:998円薄い金色。グレープフルーツ、薄い蜂蜜、レモン、塩水、レタス?味は酸味と苦味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い甘味。・・・普通。香りは柑橘を主に、若干の蜜っぽさと青臭さ。味も酸味と苦味の二面押し。これはこれで正統派で、分かり易いボルドー白ワイン。ほどほどの酸味を基調に苦味が補強に回り、余韻はあっさり。 温度上昇でいくらか酸味と苦味が強まった様に感じられる。 人によっては単調にも感じられた味に、そこそこ起伏が出始めてきた。2007年ヴィンテージはかなりの完成度に驚いたが、現行ヴィンテージは平凡なボルドー白。せめてもう少し香りが出るか、余韻の甘味が伸びるか、ミネラルによる苦味が硬質感を演出するか出来てれば、高級感も感じられたかもしれない。このままだと足りないモノの穴が大きく感じられる。まあボルドーの安白なんて普通こんなもんだろうし、ワインとして何も不味い事はないけど、何の感動も無い。2007年ヴィンテージは本当に香りが全ての面で大活躍し、1000円ボルドーの枠を超えた美味さを引き出してくれてた。過去に「香りのコンビありきの構成には危うさもある」と評価してたが、まさにその通りだった。香りが出なければ、何処までも平凡。やはり2007年の白は別格だったんだな。料理は貝類が良いかも。ホタテや牡蠣の、ポワレやバターワイン蒸し等、食材に旨味が豊富で、濃厚さや歯触りの良さが有る料理が向いてる。魚だと白身魚の様な淡白なものはワインに流され、鶏肉とかだと味が噛み合わない。赤身の カツオ か トラウトサーモンのムニエル位なら問題無い。値段相応。約1000円のボルドー白としては良くも悪くも正統派。だが平凡過ぎて、また自分で買って飲みたいとまでは思わない。★楽天検索 グラン・クール ボルドー ブラン★楽天扱い約6件 780円~1365円 平均1200円前後うん、780円なら問題無いが、1300円とかでは価格に見合わない。普通なりに不味くはないけど、やはり1000円が基準だな。
2012/03/04
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コルクに記載されたエンブレムがユニオン・サン・ヴァンサンのものと同じだったので、作り手の名義はプロダクタ・ヴィニョーブルでも、葡萄の出所と瓶詰は実質サン・ヴァンサン関係なんだろうね。それを考えると今回のこのワインの味も、かつて飲んだ安ボルドーの延長線上の味だろう。 ボルドー オーメドック パヴィヨン・ラ・トゥーエル(トゥールネル)2009 Pavillon La Tourelle プロダクタ・ヴィニョーブル Producta Vignobles カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色はやや透き通った紫。香りはアンズ、革、ブラックベリー、インク、バニラ、カカオ、シメジ?味は渋味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に渋味と苦味を伴う薄い甘味。まあまあだな。香りがしっかりしてて、樽感もそこそこ。味も渋味を真っ直ぐ通し、その後から果実感が追う正統派ボルドー。口当たりは渋味がやや荒く感じられるが、そこは香りと酸味でバランスを取る。味の出力は 値段の割りには意外とパワーを感じられ、ボリューム感を感じる。余韻の苦味感が甘味を小刻みに捌いていき、パワーを持たせながらも あっさりした飲み口に持っていく。 抜栓20分程で渋味が後退してきた。 メインの味軸に渋味が有ったからこそパワーも演出できたし、 その後の果実感もコントロール出来たが、 渋味が弱ると相対的に苦味が目立って全体が汚く感じる。 メドック系ボルドーワインとしては、それなりに手堅い出来。ガブ飲み出来る程の軽やかさでは無いが、じっくり飲める程のコクや安定感も無い。ワインとしては少々中途半端ではあるが、とりあえず食中の役割を果たせる程度にはつくられている。ACボルドーではなく ACオーメドックだったからか、単なる1000円ボルドーよりは もう少し個性が見られた。料理はシンプルな味の肉料理が望ましい。甘味や酸味を感じる味付けをすると、同系統の味覚が薄れ、ワインの味構成を乱すかもしれない。塩胡椒か醤油で味付けをしただけの焼き肉に向いてる。値段相応。相応だが、土地のニュアンス自体は一応表現出来ており、これで980円なら悪くないだろう。時間経過による変化が早かったのは残念だが、安ボルドーだから大した欠点でもない。400ml残しで次の日(抜栓約21時間経過)香りは革やバニラの香りが引っ込み、炭やインク系の香りが目立つ。味は渋味の大部分が消え、苦味も無い。余韻にニュアンスが残るだけ。微妙に酸味が残ってる感じは有るが、赤い水に近い状態。前日の汚い感じは無いが、ほぼガブ飲みワインの位置で停滞。温度上昇で多少は渋味が持ち直したが、ガブ飲みワインの印象は維持したまま。やはり前日の抜栓20分の時点で、完全にスタミナ切れを起こしてたようだ。価格を考えれば腹も立たないけど、まぁやっぱり1000円の安ワインでございました。開けたらすぐ飲みきるのを推奨。
2012/03/01
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