全14件 (14件中 1-14件目)
1

ロワール AOCミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー・セレクション・デ・コニェット2010 Muscadet Sevre et Maine Sur Lie Selection des Cognettes ステファン・エ・ヴァンサン・ペロー Stephane et Vincet Perraud ミュスカデ100% アルコール分12.5% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:1170円色はやや金色がかった薄い黄色。香りはグレープフルーツ、アンズ、ミント、梅肉?ライチ?味は苦味と酸味。余韻に薄く甘味を伴う酸味と薄い苦味。柑橘主体の香りに甘酸っぱい雰囲気の香りを追わせ、ほんのりハーブ。味は苦味基調でスッキリさせつつ酸味押し。余韻の甘味で苦味を和らげ、適当なところでカット。口当たりはクリアーで、苦味基調でも突出はせず、後の酸や余韻の甘味を引き出す形で動いてくれる。飲み易さ重視のライトな傾向の味だが、決して薄くなく、酸の存在感が明確。ソーヴィニヨンブラン的な青臭さが無い、ミュスカデならではの ロワールのもう一つの顔を感じられる。飲み手の好みによっては、このスッキリ感が悪い意味で水っぽい感じに働くかもしれない。ソーヴィニヨンブランやイタリアのトレビアーノに心得の有る人なら多分大丈夫だろう。イタリアの白ワインが好きな人の方が、もっと取っつき易い味なのかも。シュール・リー製法の共通点が大きく見えるだけかもしれないが、日本の甲州ワインに近いニュアンス。でも甲州よりも酸の出力やミネラルの張りがしっかりしてて飲み応えが有る。基本的に万人向けでバランスは良く、じっくり飲んでもガブ飲み用にしてもイケる。料理は炙ったショルダーベーコンを混ぜたラタトゥイユ や 鶏肉のカスレ に合いそう。この酸味を活かすなら野菜系、苦味を活かすなら旨味豊富な肉とチーズ。プロヴァンス料理に合いそうな感じ。和食なら鶏の水炊き等のあっさり系鍋物にポン酢と紅葉おろし。値段相応。美味しいワインだけど、価格を考えればおよそ標準的なところ。「ミュスカデ」という点を重視するなら 値段以上と評価出来る部分も少なからず有るのだが、純粋に白ワインとしては 「まぁこんなもんか」というレベル。この辺は好みと経験に左右される部分なので仕方ない。★楽天検索 ミュスカデ コニェット★楽天扱い約8件 1176円~1439円 平均1380円1380円はちょいと微妙。1280円以下ならまあまあ納得。「ミュスカデワイン」を飲みたいのでなければ特に気にしなくてもいいと思う。
2012/10/26
コメント(2)

オーストリア ニーダーエスタライヒ DACヴァインフィアテル グリューナーフェルトリーナー・クラシック2011 GrunerVeltliner Classic フーグル・ヴィンマー Hugl Wimmer グリューナーフェルトリーナー100% ステンレスタンク発酵 アルコール分12.5% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:1250円色は薄く黄緑がかった薄い黄色。香りはライム、ラムネ、ミント、粉砂糖、グレープフルーツの皮?グレープシードオイル?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味を伴う酸味と薄い塩味。思ったよりもズッシリした飲み口。苦味基調で薄く酸が追うシンプルな構成。でも苦味がうるさくなく、酸も控えめで飲み易い、それでいて飲み口の重さが飲み応えを大いに演出。香りがソーヴィニヨンブランとヴィオニエの中間の様な、甘味と酸味を両立する要素で味を全面補強。シンプルな味わいに さらなる深みと厚みを与え、ボリューム感を生み出す。フランスとイタリアの白ワインを飲んだ事が無い人には、このワインの凄さを楽しみきれないかもしれない。この2国と似ている、でも違う、フランス、イタリア、オーストリア、どの国のワインだと言われても納得出来てしまう懐の広さを感じられる。その辺の心得の無い人にとっては、美味しいけど普通という印象にしかならないかも。 30分弱の時間経過で香りや味の出力が衰えてくる。 当初の個性は損なわれてないが、よくある普通の白ワインっぽさが 出てき易くなる様で微妙な雰囲気。総合的には上出来の白ワイン。酸とミネラル感のバランスが良く、香りも控えめで、特に食中のグラスワイン向き。白ワインをよく飲む人ほど、美味さと長所を理解し易い。時間経過後はやや苦味がしつこく出そうな雰囲気だが、それはそれでまだ普通の白ワインの範疇。料理は白身の塩焼き魚によく合う。シンプルかつ繊細で、淡泊な料理に向く。ブリの塩焼きや西京漬け焼き、醤油麹に漬けた鳥モモ肉の焼き鳥等、和食とも相性が良い。重めの飲み口のおかげで、多少アブラの乗った料理とも合わせ易くなってる。値段以上。充分1600円クラスを狙える立派なワイン。スッキリした白ワインを飲みたいが、スッキリしすぎて水みたいな白ワインではダメ、それでいて味の出力バランスは整っていて欲しい、その上なるべくフランスと差別化できる形で、というワガママな飲み手の要望に応えられる白ワイン。★楽天検索 フーグル グリューナー★楽天扱い約10件 1176円~1554円 平均1400円前後1400円切るなら上々。1200円切るなら非常に優秀なコスパ。グリューナーフェルトリーナーの入門ワインとして最適。
2012/10/25
コメント(0)

リボンを巻いた小枝付ボトル。 イタリア ヴェネト州 IGTデッレ・ヴェネツィエ ソーヴィニヨン・デッレ・ヴェネツィエ2011 Sauvignon delle Venezie チェスコン Enoteca Professor Cescon ソーヴィニヨンブラン100%(オーガニック栽培?) アルコール分12% 輸入:株式会社リラックス 購入価格:1000円色は薄い黄色。香りはレモン、グレープフルーツ、シロップ、セロリ、ローリエ、ピーナッツパウダー?味は酸味と苦味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。まあまあ悪くない。スッキリした味で苦味や酸のキレもよい。余韻も程々にジワリと残し、申し訳程度に厚みを出しつつも、しつこさは出さず。どの味も突出しない、バランスの良さが有る。香りからはそれほどソーヴィニヨンブラン的な青臭い香りはしない。柑橘とハーブの香りを出し、良い意味で水の様な飲み易さ。悪く言えば、割とどこにでもあるソーブラ系白ワインとも言える。青臭さや苦味が控えめで飲み易さは有るが、同価格のボルドー白とも大きな違いは感じられない。40分以上の時間経過でも変化は無いので、スタミナは認める。良くも悪くもイタリア系のよくある安白ワイン。水の様にスッキリで万人向けながら、ソアーヴェよりも酸やミネラルがしっかりしてて、飲み応えがある。万人向けでバランスは良いが、その分個性らしい個性を感じにくく、驚く様な味ではない。料理はオイルパスタか、チキンソテーの様な、あっさりした味の料理に向く。チーズや塩の味には相性良い感じ。酸が控えめだから、トマト系には合わないかもしれない。値段相応。約1000円で「イタリアの白」または、あまり苦味や青臭さの目立たない「ソーヴィニヨンブラン」が飲みたい人にオススメ。ただ、特に「ソーヴィニヨンブラン」という点に注目しないのなら、別にこのワインでなくてもいいのかも。★楽天検索 チェスコン ソーヴィニヨン★楽天扱い約4件 980円~1100円 平均1050円普通。気が向いたらどうぞ、のレベル。可もなく不可もなく。
2012/10/23
コメント(0)

ロワール IGPヴァル・ド・ロワール ル・ソヴァージュ・シャルドネ2011 Le Sauvage Chardonnay アウグスト・ボンホム Auguste Bonhomme シャルドネ100% アルコール分12% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:598円色は薄い黄色。香りはライム、グレープフルーツ、粉砂糖、青草、セロリ?小麦粉?味は苦味と酸味。余韻も苦味と酸味。単純だが、土地の特徴には忠実な香り。品種はシャルドネでも、ソーヴィニヨンブランとも大差無い香りと味。苦味と酸味の二面押しで、平坦なりにも厚みを感じる。香りも味のイメージと一致しており、違和感は無し。意外と(?)しつこい感じは少なく、飲み易さは有る。とはいえ、シャルドネらしい果実の繊細さは無く、青臭い感じの苦味が最初に形を作ってしまう。ロワールワインを飲んだ事が無い人にとっては、ただ酸っぱ苦いだけの白ワインとしか思われないかもしれない。でも90分以上の時間経過でも変化は無く、安定感は有った。とりあえず、ロワール白ワインとしては そこそこに万人向け。シャルドネらしさはラングドックにも劣るが、ロワールワインとしては適度な青臭さと酸が個性を生んでる。多少は飲み手と料理を選ぶ雰囲気を感じるが、白ワインとしてはまあまあ。安めのソーヴィニヨンブランが好きな人なら、美味しく飲める。料理はやはり野菜系に合う感じ。豚肉野菜炒め や、野菜餃子等の、肉絡みの過熱料理に向いてる感じ。酸の伸びに対応させ、オイスターソースを使ったレバニラ炒めも悪くない。意外と乾き物にも相性良く、韓国海苔 とか 炙りスルメとか、柿の種ピーナツとかも上手い事苦味や酸に対応できそう。値段相応。598円ならまずまず。全体的にロワールらしい雰囲気は有り、それなりにスッキリした味わい。シャルドネらしさは あまり無いが、ロワールらしさに関しては充分感じ取れる。
2012/10/22
コメント(0)

新潟県 長岡市 お福正宗・山古志・純米吟醸 Ofukumasamune Yamakoshi Junmaiginjou お福酒造株式会社 五百万石100%(精米歩合60%)(新潟県長岡市山古志の棚田栽培米) 日本酒度 +5 酸度 1.4 アミノ酸度 1.4 アルコール分15 購入価格:1000円(1580円の処分価格)香りは御粥、ライム、砂糖水。少々重苦しい出方。甘味の出方も鈍い出方だが、意外としつこい感じは無く、ボリューム感の内。スッキリ感も有るけど、余韻の苦味が味を濁す感じ。飲み易さと飲み応えを両立しようとした結果であろうか?全体的には単調な起伏で、飲んでて少々退屈。良く言えば、万人向け高汎用な酒と言えるが、吟醸酒特有の軽やかさ や 華やかさ が一歩足りない。もう少し旨味が明確に感じられれば、すんなり納得。 ここで軽くぬる燗(風呂の温度位)に。 鍋の沸騰した湯に徳利を入れ、火を止めて3分強放置。 ほう、酸がグイ~ンと伸びる感じで、余韻の苦味が掻き消えていく。 飲み応えが別物になって、こっちの味の方がこの酒の魅力を理解し易い。 そうか、冷え酒飲みに向いてないだけで、燗酒にすると思いのほか化ける。純米吟醸格であっても、口当たり以外にあまり洗練されたものを感じない。定価でほぼ同価格なら、白鹿の灘の生一本・純米吟醸・生原酒の方が、もっと勢いと高級感とバランス感が有った。棚田栽培の米を使った、という部分がプレミアム部分なのだろう。ただし、ぬる燗にした時の酸の伸びと飲み応えには大いに見所有り。米の品種の特徴なのか、五百万石種の酒は燗酒に向く物が多い気がする。良くも悪くも個性が出にくい品種なので、冷や以下の状態だと雑味が過度に目立ってしまうのかもしれない。1000円でなら値段相応。1580円だとこの酒を買おうという気になり辛い。ぬる燗時の味は悪くないが、コスパを考えると大分高価め。日本酒飲み始めの頃は新潟の酒が一番美味い、飲み易いと思えたが、今となっては自分の好みから新潟は随分遠くに離れてしまった。新潟の日本酒が有ればこそ、日本酒を飲める今の自分がいる事は認めるが、最早新潟には戻れないところに辿り着いてしまった。再び新潟に回帰する時が自分に訪れるのかは全く見えない。
2012/10/20
コメント(0)

ボルドー シャトー・フォングラーヴ・ブラン2010 Chateau Fongrave Blanc フランソワ・ブルアール Francois Brouard セミヨン100% シュール・リー製法 アルコール分13% 輸入:株式会社リラックス 購入価格:1000円色は薄い黄色。香りはレモン、シロップ、桃、リンゴ、粉砂糖、レモングラス、チャービル、ピーナッツ?味は苦味と甘味を伴う酸味。余韻も苦味と甘味を伴う薄い酸味。苦味基調の ちょい薄スッキリ系。良い意味で水の様で、苦味は突出せずに、飲み易く あっさり。柑橘感、甘露感、ハーヴ感を搭載した香りが甘味を補強。甘い香りが綺麗に拡がり、味から余韻まで真っ直ぐ通り抜ける。味自体はわりと平坦な流れだが、そこは香りのフルーティーさでサポート。欲を言えば、酸が足りないのが難点。水の様にあっさりだから起伏に乏しく、単調で飽き易い。ボルドーの白で酸を担当するのはソーヴィニヨンブランだと思うが、このボトルはセミヨン100%らしいので、まあ仕方ない部分。 抜栓15分程度で香り出力が衰えていく。 温度上昇が原因の部分も大きいと思うが、抜栓直後の香りと比べると明らかに弱体化。 単調さを支えるはずの香りだが、大筋では変わらずとも、 抜栓直後の幅と出力を維持するのは難しい。総合的には万人向けの薄味系ボルドー白。酸が足りないことで単調になりがちではあるが、そこは香りのおかげで、上手い事 飲み易さの範囲内で落ち着いてくれる。食中のグラスワインとしては使い易い、分かり易い部類。意外と和食に合いそうな感じ。焼いたサンマにスダチ醤油、豚しゃぶに胡麻ダレ、野菜炒めや豆腐ステーキとかもアリ。ナマ物よりも火を通した料理に向いてる雰囲気。値段以上。これで1000円なら上出来。1200円クラスを狙える。★楽天検索 フォングラーブ フォングラーヴ★楽天扱い約5件 1200円~1344円 平均1280円およそ標準的価格設定。ただ、この価格だとお得感は無し。
2012/10/19
コメント(0)

ボルドー コート・ド・ブール シャトー・ラロッシュ(ラロシュ)・ジュベール2009 Chateau Laroche Joubert ヴィニョーブル・ジョエル・デュピュイ Vignobles Joel Dupuy メルロー70% カベルネソーヴィニョン20% カベルネフラン10% アルコール分14% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:1300円色は濃い紫。香りはインク、革、バニラ、プラム、土、クリーム、ブラックベリー、チョコレート? 抜栓20分でインク、土、ブラックベリー、カカオ?カラメル?味は苦味を伴う渋味と薄い酸味。余韻に苦味と薄い甘味。まずまずの香りの出方。いかにも右岸です、ブールです、と言わんばかり。味も渋味しっかりで、余韻の甘味で着地の好バランス。渋味基調だが、意外とフルーティーに感じられる部分も有る。少々苦味がうるさく飲み手の好みを選びそうだが、この位なら味のコクのうちで、料理一つで解決できる。バニラやクリームの香りが、味の苦味や渋味を和らげるように、それなりにだが働いてくれる。 抜栓20分程で、急に香りが薄く、弱くなってきた。 味も香りに釣られて出力が弱るが、こちらはまだ飲み易さの範囲内に収まる。 ギリギリ味は踏ん張るものの、これは一歩間違えれば "苦い水" 状態。 抜栓30分前後で、香りが少し盛り返す。 味も渋味が弱った分、ほのかな酸味や甘味が感じ取り易くなり、 意外と万人向けの飲み易さが出てきた。 ただ、香りはグラスに注いで数分落ち着かせる必要がある。コート・ド・ブールのワインとしては正統派で、抜栓直後の味や香りは 厚みも幅も有って悪くない。時間経過による変化・弱体化が早いのは難だが、価格を考えれば まだ上出来の部類。3~4人で短時間で飲み切るのなら、結構コスパの良さも無くはない。時間経過後も、ボルドーファンなら、ちょい苦のガブ飲みワインと捉えられる。料理は渋味に対抗出来つつ、甘味を補填または強調出来るものに向いてる。コロッケ や メンチカツにちょっと多めにソースか甘酢醤油をかけたものが良い。塩胡椒だけのシンプルな味付けの肉料理だと、ワインの苦味に対応しきれないと思う。値段相応。まあ1300円ならこんなもんでしょ。もう2年位までならそこそこ熟成もしそうだし、右岸ボルドー好きのデイリーには なかなか。★楽天検索 ラロシュ ラロッシュ★楽天扱い約11件 1300円~1974円 平均1580円前後この価格なら自分はメルシャンのアンサンブル・藍茜を買っちゃうんだろうなぁ。香りや味の質、品の良さで言えば藍茜の方が明確に上。ほんとにメルシャンもドえらいワイン作ってくれたわ。全てのボルドーワインを過去の物にされてしてしまった感じw。
2012/10/16
コメント(0)

石川県 白山市 天狗舞・山廃仕込・純米酒 Tengumai YamahaiJikomi Junmaishu 株式会社 車多酒造 五百万石(精米歩合60%) 国産米麹 自社自然酵母使用 日本酒度 +4 酸度 1.9 アルコール分 16 製造年2012年7月 購入価格:1380円(720ml)香りは蒸し米、粉砂糖。かなり大人しい出方。味もシンプルで、ちょっと甘い、ちょっと苦い、山廃にしては思ったよりも滑らかな飲み口。飲み易さはそれなりだが、正直イマイチ盛り上がりに欠ける。山廃なので、もっと酸味や旨味が効いてると思ってたが、なんか良くも悪くも普通。 そこで、ぬる燗(風呂の温度より少し高い位)にしてみた。 温度が上がると酸が出てきて旨味も伸び、飲み応えが生まれる。 香りは相変わらず冴えないが。使用米(五百万石)の特徴なのか、あまり個性らしい個性を感じない。香り控えめで味もシンプル。それでいてスッキリしたクリアーな味というわけでもない。決して不味くはないんだけど、あまり面白さが無い。この酒は燗酒向き。冷え(冷温)、冷や(常温)状態で飲んでも、あまりこの酒の良さが活きない。スッキリ華やかな酒が好きな人には向かないが、熟成酒が好きな人にとっては好感触だと思う。飲み手の好みで好き嫌いがハッキリと出る、通好みの酒。料理は貝類の酢の物か、焼き魚かな?生魚の刺身や、漬け物とかとは合わないと思う。いや、合わないとは言わないまでも、それほど上手く噛み合う様に思えない。食材自体に旨味が有りつつ、塩味や酸味がしっかりしたものが良いと思う。まあでも、値段相応。基本は万人向けで飲み易さは有り、燗酒の味は伸びと重みを感じられた。標準で熟成日本酒に近い雰囲気。御燗にして本領発揮。★天狗舞 山廃仕込 純米★楽天扱い60件以上 1158円~1599円 1800mlは2400円からまずまずの価格設定。わりとメジャーなブランドで手に入り易いし、つくりも安定してると思う。
2012/10/14
コメント(0)

南アフリカ WOロバートソン アシュトン・ケルダー・カベルネソーヴィニヨン2011 Ashton Kelder CabernetSauvignon アシュトン・ケルダー Ashton Kelder カベルネソーヴィニヨン100% フレンチオーク樽熟成14ヶ月 アルコール度13.5% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:638円色はやや黒っぽい、濃い紫。香りはブラックベリー、プルーン、インク、革、イチジク?味は酸味を伴う薄い渋味と薄い甘味。余韻に薄い渋味と薄い苦味。色の濃さや香りの深みの割には、意外と渋味や全体のボディは控えめ。これはこれで飲み易いのはいいんだけど、以前の2010年ボトルと比べると、妙に薄くて安っぽい。ここの作り手はなかなか商品の質が安定しないね。渋味に偏らない味構成は万人向けで、余韻も大人しい。ガブ飲み向けで、苦味の絡み方には安めのスペインワインに近い印象も感じる。良くも悪くもちょい苦の葡萄ジュース的。60分以上の時間経過でも変化は軽微で、2011年は気軽に飲める雰囲気を追求したのかな!?2008年ボトルはフランスに近いモノを感じたが、2009年はやや失速、それでも充分な出来。2010年で高級感を持ち直したかと思えば、今回の2011年はどうも悪い意味で安っぽいフルーティーさ。比較抜きで、適当にガブ飲みする分には今回のこの味の方が良いのだろうが、少々期待ハズレ。 抜栓100分位で香りが弱くなり、苦味も強く出てきて、酸も濁った感じに。 物足りない味に濃さが出てきた様にも感じるが、 あまりバランス感やら綺麗さが無い。 ガブ飲みワインなら大した問題ではないものの、 どうも良い変化と受け止め切れない。このワインでなければ味わえない味ってワインじゃないな。安いなりにも確かに有るはずのアシュトン・ケルダーの個性がこのヴィンテージから感じられない。ワンコインレベルのガブ飲みワインと比べれば、かなり上出来の部類とは思えるが、結局ガブ飲みワインの枠内で完結してしまってる。飲んでて不味くはないんだけど、今回のボトルは単なる値段なりの安ワイン。料理は安いスペインワインに合わせるイメージになる。オムレツ や ツナのテリーヌの様なコクが有りつつあっさりしたもの、他にメンチカツ等の適度に柔らかい食感の肉料理とか。渋味控えめで甘味が少し乗る味わいから、タレ焼き鳥なんか意外と合いそう。食中のガブ飲みワインとしてなら決して悪くない、むしろ良い働きが出来そうな味なのは確か。638円で値段相応。800円台~1000円クラスの実力が有ると信じていたが、瓶差が極端に出たのか、今回のボトルはイマイチだったな。とりあえず数ヶ月後に別ボトルを飲み直してみようと思う。★楽天検索 アシュトン ケルダー カベルネ★楽天扱い15件 693円~970円 平均800円前後ヴィンテージによって印象が大きく変わるね。かつてのコノスル・ピノノワール・コンヴァージョンみたいに数ヶ月でガラっと変わる事はなさそうだが、いつでも飲んでも安心できる安定した味っていうのは期待できそうにないのが惜しいな。「毎年違うボトルを飲んでも新しい、飽きないワイン」と受け取れれば、それなりに楽しめそうだが。
2012/10/12
コメント(0)

ボルドー コート・ド・ブール シャトー・マルゲリット(マルグリット)・ド・フォントヌーヴ2009 Chateau Marguerite de Fontneuve シェティ家(?) Famille Chety メルロー50% カベルネソーヴィニョン20% カベルネフラン20% マルベック10% アルコール分14% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1280円色は濃い紫。香りはプルーン、ブラックベリー、粉砂糖、インク、土?味は渋味と苦味を伴う甘味。余韻に苦味を伴う渋味と薄い甘味。そんなに香りは出ないね。味は渋味基調で、苦味の絡む果実感の出方は土地の特徴にそれなりに忠実。ワインとしては個性に欠けそうだが、万人向けの食中酒と思えば間違ってもない。右岸系らしい適度な苦味と、余韻のほのかな甘みが 飲み易さとバランス感を生んでいる。90分以上の時間経過でも変化は無く、ボルドーワインに慣れが有ればガブ飲みもそこそこイケる。コーヒーっぽい雰囲気も有って、果実味よりも渋味や苦味のコクを優先。とはいえ、それほど深みやコクは目立たず、インスタントコーヒーのレベル。これはこれで飲み易さの内で、味に関しては分かり易さの部分でもある。もう少し香りの部分で主張が有れば明確に個性を楽しめた気もするが、香りのショボさのせいで安っぽさが抜けない。まあ、良くも悪くも普通。普通なりに 突出する様な要素は無く、割と取っつき易さも感じられる。右岸ボルドーの特徴は有るし、肉料理と一緒に気軽に飲む分には渋味もしっかりしてるし、普段の料理には向いてるワインと思う。合う料理はハンバーグかなぁ!?苦味との共通点を図り、しっかりガッチリ焼いて、粗挽き胡椒も効かせて。逆にアブラの甘味で苦味に対抗するなら、鶏唐揚げに塩胡椒でも悪くない。値段相応。有る程度土地の特徴を乗せられてはいるが、印象としては1000円ボルドーの延長。1100円位のボルドーにコート・ド・ブールの場所代が150円程度乗ったと思えば納得出来る。
2012/10/09
コメント(0)

ポルトガル ソル・ドウラドNV Sol Dourado エノポート社 Enoport カステラン60% ティンタロリス20% トリンカディラ20% ステンレスタンク発酵 アルコール分11.5% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:582円色は透き通った紫。香りはカシス、キャンディー、きなこ、インク、イチジク?味は甘味と酸味。余韻に苦味と甘味を伴う酸味。う~ん、微妙に安い香りだな。実際安いんだけど、味が想像以上に安かった。これは悪い意味で酒入り葡萄ジュース。まず渋味が全く無い。これはこれでキャンディー的甘味が際立つ、飲み易さ重視の構成。このジュースっぽさで以て、飲み易さを演出してるのなら、ガブ飲み向けワインとしては有る程度理解もしよう。一応、余韻の苦味が何とか果実感を盛り上げようとはしてくれるが、結局元のジュースっぽい味わいが目立つだけで、ワインらしさが皆無。ラングドックのごちゃ混ぜワインだって、もう少しワインらしい個性を出すものだが。軽くサラっとした飲み口で、良くも悪くも値段なりに 味も香りも嘘が無い。カリフォルニアのカルロ・ロッシにかなり近いイメージと味わい。ニューワールド系のライトな安ワインを好む人なら、これはこれで割と飲める部分も有るのだろうが、この安いジュースっぽさの出方は自分の好みではない。もう少し香りを頑張るか、渋味の感覚を出せてれば話も変わってきただろうけど。料理は多少塩胡椒の効いたチキンソテーやチキントマト煮込みとかがいい感じ。ワインの果実感を上手く利用しつつ、ツマミの味を補強・強調出来れば理想。ジュースっぽい印象を最大限活かすなら、コンソメ味のポテトチップスでも良い位。値段以下。実力的には500円以下のレベル。「ポルトガル」のワインという微々たる珍しさが100円弱乗ったと思えれば相応かも。これはポルトガルのカルロ・ロッシ。氷入れてジョッキでガブ飲みするレベルの酒。好み丸出しで言わせてもらえれば、先日のスペインのアレグランサの方が味も個性もコスパも上。★楽天検索 ソル ドウラド★楽天扱い約9件 580円~798円 平均680円630円を上回ったら買う気にはならないな。「ポルトガルワイン」という部分に興味が無かったら、あまり買う意味が見えない。
2012/10/07
コメント(0)

スペイン ヴァレンシア州 ヴィノ・デ・メサ アレグランサNV Alegranza ボデガス・トロハ Bodegas Torroja ボバル100% アルコール分12% 輸入:株式会社 飯田 購入価格:525円色はやや濃い紫、香りはインク、革、昆布、巨峰の皮、粉砂糖、焙じ茶、新玉ねぎのスライス?畳?味は甘味と薄い渋味。余韻に薄い苦味と酸味。香りはそれほどフルーティーでもないが、味は結構飲み易い雰囲気。渋味控えめで果実感が軽やか。余韻も薄いが、薄いなりに伸び と あっさり感が上手くバランス取れてる。香りの果実感こそ乏しいが、樽っぽいニュアンスも漂う肉厚な雰囲気は いかにもスペインワイン的香り。味の勢いは軽めで、渋味よりも果実味の方が明快。ガブ飲み向けワインとしては何も悪くない味構成。 30分程度の時間経過で、甘味がドンドン弱ってきた。 香りもインクや焙じ茶のニュアンスが目立ち始め、 乏しい果実感がさらに先細り傾向に。 でも元が軽めのガブ飲みワインだからか、 意外とそれらが欠点らしい欠点になってない。 総評としては、やはり良い意味でガブ飲み向けの安スペイン。軽く冷やして多人数で飲めれば、食中酒としてはなかなかに使い易い。時間経過で変化は有るが、ワンコイン並みの安ワインと分かってて飲むなら何ら気にならないレベル。料理はスパニッシュオムレツか、醤油と赤ワインの牛しゃぶに向く。しつこい味付けではない、柔らかい食感の料理が望ましい。酸味や塩味を感じ易い調味であれば、肉系のツマミと上手く合う。値段相応。相応だが、ワンコインのガブ飲み向けにしては なかなかに万人向け・高汎用で上出来。香りをさほど気にしない人になら、取っつき易い味で悪くないタイプ。★楽天検索 アレグランサ★楽天扱い約9件 525円~698円 平均600円前後500円台なら良コスパ。600円超えたら標準かも。同じワンコインレベルでも、フランスほど渋味は主張せず、イタリアほど酸も目立たず、チリ程青臭くなく、アメリカほどジュースっぽくなく、オーストラリアほどスパイシーでもない、きちんと "スペインらしさ" を表現出来てる。
2012/10/04
コメント(0)

あみアウトレットにて、3ヶ月限定でワインショップがオープン。早速視察wに行ってきた。安い出物が有ればと期待。結論から言うと、安いのも有ったり、逆に高価いのも有ったり。わざわざここまで来なくても、普通にネットで買ったり店頭で買ったりしても大きな差は無いかもしれない。見た感じ、ラベル破損等の 外観 を理由に並んでる物は無かったので、店や輸入元の在庫 "整理" ではなく "放出" が主目的なのかな?いわゆるワケ有りボトルは無いっぽいね。だから特に目を引くような割引はされてない。とりあえず、記憶を頼りに覚えてる範囲でいくつか書き出してみる。曖昧な部分も有るので価格やヴィンテージは不正確な部分も。・カリフォルニア ペインターブリッジ(シャルドネとジンファンデル?) 970円普通だな。もっと頑張ろうぜ。せめて800円台に。・アルゼンチン アラモス(カベルネとピノノワール) 1300円普通。・アルザス ドップ・オ・ムーラン・ゲヴェルツトラミネール 2080円まあ普通。日本人好みの味を作る作り手と思うが、パッとしないのよね。★ボルドー シャトー・フォングラーヴ・ブラン2010 1000円これはなかなか。1200円位の品だし、お得感有り。・ブライCdB シャトー・レ・グラン・マレショー 2080円普通だな。でもこのワインが2080円なら悪くない。ブライは好みじゃないから買わないが。・オーメドック シャトー・ラネッサン2009 2790円2800弱は高価ぇーよ! ラネッサンは2000円ちょっとに抑えとけって。★オーメドック シャトー・ペイル・ルバート2008 1990円これはイイ感じ。ペイル・ルバートが2000円切りは良心的。これは購入。・ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト・プライベート・リザーヴ 1300円普通。可もなく不可もなく。・メドック シャトー・ポタンサック2002 3400円台普通だな。でもヴィンテージを考えれば悪くない、まずまずの価格。・ブシャールP&F ムルソー・レ・クル 3990円普通だな。でもブシャールのムルソーが4000円切ったのなら悪くないだろう。・ブシャールP&F ヴォルネイ・1erCru・カイユレ 6980円ちょっと高価めか。5980円なら納得した。・ウィリアム・フェーブル シャブリ 2280円普通。近所のスーパーと変わらん。・ミシェル・ノエラ シャンボール・ミュジニー2004 4300円台普通。4000円切ってたら感心したが。・サンジュリアン クロ・デュ・マルキ2008 5980円ちょっと高価くね!?でも記憶が曖昧。隣に並んでたブラーヌ・カントナックの価格だったかも。★シャトー・ラトゥール2005 83000円台 (奥のセラーに1本だけ)これはそこそこ頑張ってる。2005年ボトルなら10万前後してもおかしくないし。・パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャートー・マルゴー2007 13000円台(奥のセラーに2~3本)2007年ボトルにしては高価いな。2007年赤は生産量少なそうだし、希少価値代も込みだな。・パスカル・ラショー ピノ・ファン2008 1990円普通。・フランソワ・ミクルスキ パストゥグラン2008 1980円普通。その他、1200円前後のコンクール金賞受賞ワインだったりが何本か。シャンパーニュも有ったが、クレマンのボトルの方が扱いが多め。まあ品揃えはまずまずだが、アウトレットだからって、価格はさほど安いわけでもない。でもワケ有り品ではなさそうなので、状態は悪くないはず。アウトレットなら まとめ買い割引とかしてくれたらいいのにね。(←無茶な要求し過ぎw)あとはアウトレット内の店の配置がちょいと微妙。店が建物の端の位置なので、西日が差し込み易い。東と南は他店と屋根が防いでくれるが、夕方の西側が無防備。カーテンやブラインドがあるわけでもないし、ポスター貼るわけでもない。今日は小雨だったから大した問題は無かったろうが、これからの晴れの日が心配になる。窓ガラスにUVカットフィルム貼ってるとも思えないし、これから直射日光(紫外線)対策が行われるかは不明。真夏に比べれば影響は軽微とはいえ、心情的には心苦しいものがある。価格ではなく状態の良さをウリにするのなら、店内の陳列棚の配置とかも再考の余地有り。季節柄、ドア開放してても温度の心配はあまり無いだろうから、あとは直射日光対策だけ。よろしくお願い。紙1枚布1枚貼るだけでも少しは違うはずだから。でも店外からの見栄えの問題も有るし、まあ無理か。自分から進んでワケ有りにする事はないだろうに、諸事情有って難しいところ。
2012/10/03
コメント(0)

大絶賛した2009年に引き続き、2010年ヴィンテージがボチボチ出回り始めてきた。 日本 シャトー・メルシャン・アンサンブル・藍茜2010 Chateau Mercian Ensemble AiAkane シャトー・メルシャン Chateau Mercian 長野県産メルロー68% 山梨県産マスカットベリーA26% 山梨県産ベリーアリカントA6% ステンレスタンク発酵 オーク樽熟成 アルコール度12.5% 購入価格:1264円色は透き通った紫。香りは革、インク、ブラックベリー、バニラ、塩胡椒、シナモン、ビスケット、モカコーヒー?カカオ? 抜栓15分でカラメル、ブラックベリー、インク、バニラ、ブランデー、ビターチョコレート、ナツメグ?味は渋味と苦味を伴う薄い酸味。 余韻に苦味と薄い酸味。 抜栓25分で苦味と薄く渋味を伴う甘味。 余韻に薄い苦味と薄い甘味。甘い果実の印象のあった2009年ボトルとは違って、結構スパイシーなイメージの香り。口当たりの渋味は一瞬強めに感じるが、そこを越えたら意外と滑らかで飲み易い方向に落ち着いていく。口内に入ってからは、渋味はそんなに目立たない。意外と渋味の主張が控えめで、少し酸味の目立つコーヒーの様な印象も有る。これはこれで 上品な味わいとも言えるし、口通りは滑らかな感じ。香りに関しては 綺麗で幅も有り、熟成ボルドーに近い雰囲気。正直、2009年ほどの厚みやバランス感は無いかも。口当たりの渋味や喉越しのアルコール感には勢いも感じたが、そこから先がどうも整わない。口当たりと口通りと余韻の不一致と香りの出方が上手く噛み合わない感じ。もう少し酸を出すか、あと数ヶ月程度の熟成が足りなかったのか!? と思ったら抜栓15分で香りが、25分で味のバランスと口通りの滑らかさが向上。 渋味は良い意味で薄れ、香りや甘味とのバランスが取られていく。 こうなると、いかにも熟成ボルドー的な大人の雰囲気と、 チョコやバニラの取っつき易さが両立し、高級感が出始める。余韻は値段なりに決して長いものではなく、苦味の出方には少々雑に感じる時も有る。それでも香りのクオリティーと全体の味の完成度は御立派なレベルで、国産赤の筆頭格。特に時間経過後は熟成感にも似た落ち着いた味わいを楽しめる。ボルドーワインが好きな人なら、十二分な美味さとコスパを実感出来るワイン。あまりコクの深い料理には向かないかも。肉じゃが とか、サバの味噌煮とか、やや味の濃い和食と合わせ易いものを感じた。2009年と比べて落ち着いた味の出方から、シチュー的な洋食系よりも煮込み系の和食との相性が見え易くなったのが面白い。一応、値段以上。この価格の国産赤ワインで この香りと味の出方は他に無いものと思える。2009年程の驚きと感動が無いだけで、このワイン自体は良い物。時間経過後の味と香りは流石の貫録。★楽天検索 メルシャン 藍茜★楽天扱い約16件 1176円~1575円 平均1380円このワインが1300円以下で買えるなら十二分にフランスと闘える。1100円台ならオーメドックに完全に勝ってる。あと数ヶ月、大体半年位(2013年4月頃)で味の粗さ部分は落ち着いてくるはず。現状でも香りは上々だし、熟成の期待感が有る分、多少はゲタ履かせても納得いく。
2012/10/02
コメント(0)
全14件 (14件中 1-14件目)
1