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ブルゴーニュ マコネー地区 AOCプイィ・ロシェ Pouilly-Loche レ・ミュール2009 Les Mures フレデリック・トゥルイエ Frederic Trouillet シャルドネ100% ステンレスタンク醸造、ステンレスタンク熟成? アルコール分13.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1890円色はやや薄い黄色。香りはレモン、粉砂糖、オレンジ、水飴、チャービル、ピーナッツ?オリーブオイル?味は苦味を伴う酸味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と酸味を伴う薄い甘味。香りは柑橘要素が強く、オイリーさは それほど無い。味も意外とスッキリあっさりしてて、万人向けの傾向。味はミネラルの効いた酸がしっかりしてて、余韻の薄い甘味が果実感を上手く立たせる。香りも酸や甘味を支える要素が出ており、サポートはそこそこ上手い。突出要素は無いし、時間経過にも強いし、一定の重みとバランンスの取れた飲み応えは感じられる。正直 葡萄のフレッシュ感は感じれど、ワインとしての深みはあまり感じない。この系統で行くなら、イタリアの白の方が明確に上。個人的に こういうのも嫌いではないが、マコネーのシャルドネとしては少々拍子抜け。もっと味か香りにブルゴーニュのシャルドネらしい蜜感や重さが有れば、他地域との格の違いを感じられたのだが。これはこれで、まぁまぁ高汎用・万人向けの味わいではある。シャルドネワインとしては一定の美味さは有り、繊細とは言えないが、味要素の組み合わせは割と頑張ってる部分は理解出来る。フランス・ブルゴーニュのマコン的ニュアンスを期待しないのであれば、それなりに力を見せてくれるシャルドネワイン。料理は魚のソテーかクリームシチューとかだろうな。ワインの苦味や酸を活かすか、甘味を足しつつオイリーさを補填するかが出来れば理想。フランスのマコンというより、イタリアのちょい重白ワインと思った方が上手くイメージにハマると思う。とりあえず値段相応。味も香りも万人向けで、あっさり飲み易い感じ。ブルゴーニュ・シャルドネという点にAOCプイィ・ロシェという点を乗せて、何とか相応評価。ただ、同じブル・シャルなら、1680円位のシャブリの方がマシと言われても納得するわりと微妙なライン。残念ながら、これならカリフォルニアの樽熟シャルドネを選ぶであろう弱さ。好みの点は確かに大きいが、これは「ただのシャルドネワイン」と言われても言い返せない無個性な部分が大きい。白ワインとしては まあまあ納得もいくが、価格の割には全体的に物足りなさが目立つ。ドメーヌ・トゥルイエ プイィ・ロシェ レ・ミュール2008価格:1,980円(税込、送料別)およそ適正価格。樽の効いたシャルドネが苦手な人なら、それなりに美味しく飲める。
2012/08/31
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イタリア トスカーナ州 IGTトスカーナ サンジェルヴァジオ・マルナ・ビアンコ2010 Sangervasio Marna Bianco サンジェルヴァジオ社 Sangervasio ヴェルメンティーノ65% シャルドネ25% ソーヴィニヨンブラン10% (ビオロジック栽培?) シャルドネはバリック樽発酵 それ以外はセメントヴァット発酵(テクニカルシートPDF) 瓶熟成最低10か月以上 アルコール分14% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1785円色はやや薄い黄色。香りはレモン、ミント、おろしショウガ、クリーム、ビスケット?味は苦味と薄い酸味。余韻も苦味と薄い酸味。まあ、・・・普通か!?苦味基調で結構な辛口。香りは柑橘とハーヴでシンプルな感じ。あっさりした飲み口とシンプルな香りで、分かり易い印象の白ワイン。苦味基調だが、伸びは程々で飲み易さも有る。温度変化にも強く、安定した味。しかし悪く言えば、特徴に欠けるつまらないワイン。味も香りも起伏に乏しく、シンプルさが悪い方向に行きがち。もう少し甘味を出すか 香りに華やかさが無いと、チンザノ・エクストラドライのロックみたいな感じになりそうに。一応 味にクセが無く、苦味も突出せず、飲み易さ自体は上々。食中酒としては高汎用で、料理に染まった口内をリセットする様な役割を担える。でも白ワインとしては大して面白いものではなく、もっと安めのソアーヴェやトレビアーノ・ダブルッツォでも充分代用可能。料理は薄焼きピッツァの様な、サッと食べ易くてボリュームの有るものが良い。チーズのコクと脂っこさを上手く受け流せるワインなので、イタリア料理との相性は決して悪くない。甘味を補填出来たり、酸味を補強出来る料理に向いてる。マルゲリータ・ピッツァか、トマトグラタンが最強。料理と一緒なら、シンプルさをあまり短所に感じる事無く飲めると思う。値段以下。感覚的には1280円位で、これと同等以上のワインは結構多く有ると思う。ビオロジック栽培らしいので、ビオのプレミアが乗ったにしても、1480円程度でお願いしたい。自分なら、このワインよりバタシオーロのロエロ・アルネイスを買う。★サンジェルヴァジオ ビアンコ★楽天扱い2件 古武士屋で2100円 チーズハニーで2100円2000円出すのなら、このワインは買わないな。ロエロ地方のアルネイスワインを選ぶ。アルネイス種の方が同じ薄味辛口でも香りの個性の分だけ面白さが有ると思う。
2012/08/29
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キャップシールはボトル上部にガッチリと張り付き、コルクにも噴出の形跡有り。 ポルトガル パルメイラ地区 VQPRD Palmela(?) ロメイラ・パルメイラ・ガラフェイラ1996 Romeira Palmela Garrfeira カーヴ・ヴェリヤス Caves Velhas カステランフランセーズ100% Castelao Frances 樽熟成24か月、瓶詰め後に瓶熟成12か月以上 アルコール分13% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1480円(1980円のタイムサービス品)色は透き通った赤紫。やや褐変しかけ。香りはブラックベリー、インク、枯葉、土、炙りベーコン、ラムネ?味は苦味と酸味。余韻に苦味と甘味。思ってたほど熱劣化的な変化は無いっぽい。果実的な香りは弱いが、これは経年に因るものだろう。味はやや単調ではあるものの、落ち着いた出方。苦味は目立つが 突出はせず、生き残った果実の流れを補強。ビターズ系リキュールみたいな独特の個性を感じる。熟成赤ワインとしてはまずまずの出来。 ん?抜栓15分程度で、急に苦味がしつこく感じる様になった。 香りも大きくは変わらないが、インクや土のニュアンスが強く出てくる。 やっぱり何かしらの熱の影響が有ったのだろう。 抜栓40分程で、強まった苦味は沈静化。 その代わり香りも弱り、“苦い水”に近くなる。 だが酸自体はまだ生き残ってて、苦味が収まった分だけ、飲める部分は広がった。 抜栓60分弱で、酸味が徐々に伸びてくる様に。 苦味の問題はほぼクリアー出来る程度には酸味が盛り返し、 流石に余韻までは届かないが、飲み易さが増した。総評としては、良くも悪くもちょっと熱の入った古酒。抜栓直後は結構飲める雰囲気だったし、変化は早かったが、熱劣化ボトルとしては健闘した方。時間経過で復活もしたし、ポルトガルの赤ワインに興味の有る人なら、それなりに満足出来るかな。値段相応。赤ワインとしては1500円弱相当だが、1996年ヴィンテージという点でプレミアが乗ってると思えば1980円も納得。ワインの状態が不明瞭だったのを考慮しても、1480円の値段なりには楽しめたので まあ良し。
2012/08/27
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広島県 東広島市 賀茂鶴・超特撰・特等酒・特別本醸造 賀茂鶴酒造株式会社 広島県産八反錦(精米歩合60%)、国産米麹、醸造アルコール 協会7号酵母使用、熊本酵母系 日本酒度 +2 酸度 1.3 アルコール分 15 購入価格:1260円(720ml)香りは餅、粥、カボス?冷凍庫の氷?ふくよかな香りをウタうわりには普通の質と出方。香りは普通だが、口当たりは なかなか透明感の有る澄んだ味。余韻にジンワリと旨味が拡がり、大いに飲み応えを演出。とはいえ やはり本醸造系特有の、苦味の粗い出方がどうしても気になるな。これに関しては好みの問題も大きいのだが、口当たりの甘味からの落差が意外とデカい。酸味をほとんど感じないので、苦味甘味のバランスの取り方にはブレ幅が大きい。 温度上昇で、この苦味が大きく出易くなる。 この粗い苦味によって、余韻の旨味の伸びが かなり早い段階でストンと遮られる。 温度変化にかなり敏感。冷やで飲むならガッチリ冷温キープを推奨。総合的には悪くない日本酒。基本は辛口の方向で澄んだ飲み口だが、意外と(?)大柄な印象も感じる厚めの飲み応え。温度が上がると味が雑になるので、冷やで飲む時は注意が必要。今回はやらなかったが、ぬる燗や熱燗にした方が、旨味を上手く活かした活躍を期待出来そう。飲み方を選ばない高汎用の酒と考えるならば、かなり上出来の日本酒。料理は、よほど淡泊な味のものでなければ、大体何でもイケる。冷や状態ならサケやマグロ等の赤身魚の刺身とか、野菜漬け物なんかもアリだな。熱燗状態なら、なま物より鍋物や煮物に向く。焼き物、炒め物との相性は結構普通。それでも合わない事は無い。値段相応。普段から日本酒を愛飲してる日本酒好きなら、結構高評価を下すかもしれない。料理との相性はやや広く、和食には よく合う 日本酒ファン向けの日本酒。吟醸酒系の澄んだ味が好きな自分には、それ程でもない相応な評価。★楽天検索 賀茂鶴 本醸造 特別★楽天扱い約10件 903円~1308円 平均1280円 1升瓶は1980円~3255円広島お酒スタイルPlusで903円。おお、この酒が903円で買えるなら かなりの名作に思える。冷や で飲むなら何とも言えないが、ぬる燗・熱燗になら化ける要素は大きい。900円台以下で買えるなら、純米だの吟醸だのに こだわらない人には、印象に残る類の佳作品。
2012/08/24
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ラングドック・ルーション ヴァン・ド・ペイ・ドック アヴァリュス・シャルドネ・バレル・ファルメンテッド(ファーメンテッド)2009 Avarus Chardonnay Barrel Fermented ル・セリエ・シャルルマーニュ Le Cellier Charlemagne シャルドネ100% オーク樽発酵3週間 大樽熟成8か月 アルコール分13.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1785円色はやや金色がかった薄めの黄色。香りはレモン、火打石、クリーム、シロップ、ミント、バター、オリーブオイル、バニラ?味は苦味と酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。なかなか良いバランスと味。樽は効いてるが、それがうるさくない、丁度良い具合。苦味基調の味だが、酸は有るし、余韻の甘味もソフトで綺麗な味わい。ミネラル感があっさりしてて、苦味にしつこさが無い。その流れに酸味や甘味が上手く乗り、白ワインとして とても綺麗で繊細な味に感じられる。それでいて 香りの柑橘要素やオイル要素がこぼれた果実感を拾って、飲み応えが無駄なく伝わってくる。 温度上昇で、苦味にモタつきというか、重苦しさが出始めてきた。 樽熟シャルドネの飲み応えを楽しむのなら、多少は温度高めの方が良いと思うが、 自分には苦味のキレとバランス感が崩れる様で、冷温キープを推奨したい。総評としては、正統派の樽熟シャルドネ。柑橘にバターや火打石の香りを湛え、オイリーな飲み口に薄く甘味が伴う。欲を言えば もう少し香りの幅が欲しかったが、その辺は2~3年程度の熟成で蜜感が出てくれば解決する気配も有る。現状、万人向けの辛口白ワインとしては かなり良好な感じ。カリフォルニアのステファン・ヴィンセント・シャルドネに熟成の発展性を追加したのがこのワイン。料理は白身魚や鶏肉のソテーとか、赤身魚のタリアータとかかな。淡泊な食材をあっさり調理するか、脂の乗った魚をシンプルに味付けしたもの のどちらかに向いてる。下手に濃厚な方向ツマミに行こうとすると、ワインの繊細さが壊れるかもしれない。値段相応。香りに蜜感やナッツ感が伴えば2000円以上クラスを狙えたが、流石にそこは価格と土地の壁。とはいえ、飲み応えと繊細さ、バランスの取れた味わいは、この価格帯の中でなら一目置くものが有る。★楽天検索 アヴァリュス シャルドネ★楽天扱い12件 1575円~2205円 平均1750円前後まあまあ妥当な設定。2000円を超えるなら、何かしらブルゴーニュのシャルドネを買った方が良い。1800円未満ならそれなりに見所を感じられるポジション。
2012/08/22
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南アフリカ ウェスタン・ケープ州 ステレンボッシュ地区 ステレンボッシュ・シャルドネ2010 Stellenbosch Chardonnay ニール・エリス社 Neil Ellis シャルドネ100% 自然酵母でトノー樽発酵(新樽率33.3%、古樽率33.3%)、 残りをシュール・リーでステンレスタンク発酵6か月(?) 樽熟成6か月 アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色は薄く黄緑がかった薄い黄色。香りは火打石、石灰、ピーナッツ、バニラ、グレープフルーツの皮、煎餅?古い油?味は苦味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。かなり強い火打石的な香り。蜜感は有りそうで無い。味は苦味基調だが、余韻の苦味と甘味の出方がドイツワインっぽい伸び方。味と香りのイメージは一致しており、火打石香の強さに違和感は感じない。分厚い苦味が飲み応えを打ち出す 辛口タイプだが、余韻の甘味がソフトに落ち着き、これが ふくよかさを演出。40分以上の時間経過(温度上昇)にも変化は軽微で、意外と(?)安定傾向。これはこれで厚みも有って美味しいんだけど、もう少し蜂蜜っぽさ(或いは明快な甘味要素)が出てると良かった。去年飲んだ2004年ボトルも蜜っぽさは(有ったけど)控えめだったし、これはこのワインのタイプか・・。香り抜きの味本位で、純粋に辛口ワインとしてなら かなり上出来の味。熟成によって多少は蜜感も出てきてくれるのかもしれないが、期待はしていない。総合的には、しっかり樽の効いた辛口白ワイン。香りには少々好き嫌いも出そうだが、味に関しては、これはこれでニュートラルで万人向け。熟成による伸び代は有るものの、このワインはあまりそれは期待せずに、こういう「辛口樽系シャルドネワイン」として そのまま楽しむのが正解な気がする。料理は鶏肉料理以外に、意外と赤身の生魚にも合うと思う。アブラっこい料理にも きちんとハマってくれる。ワインの香りが強いので、多少香りの強い料理にも上手く合いそう。値段相応。今回のこの樽感と辛口っぷりを思うと、1500円弱は納得のレベル。コストコだと1200円弱で買えるらしいので、その分コスパは上昇。軽めのマコン、という評価は大きく変わらず。かつては競合関係になると思ったモンテス・アルファ・シャルドネだが、このステレンボッシュ・シャルドネが1000円台前半相応レベルに落ち込むのなら、やはりモンテスが1ランク上に返り咲き。もちろん好みの問題は有るが、モンテス・アルファ・シャルドネの蜜感とナッツ感はやはり格が違ったw。
2012/08/20
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イタリア トスカーナ州 IGTトスカーナ チェルヴィオーロ・ビアンコ Cerviolo Bianco サン・ファビアーノ・カルチナイア San Fabiano Calcinaia シャルドネ95% ソーヴィニヨンブラン5% (シャルドネ85% ソーブラ15%?) シャルドネは樽醸造 フレンチバリック樽熟成7か月 瓶詰め後に瓶熟成3ヶ月 アルコール分14% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1995円(鈴木屋本店の店頭特売品)色はややオレンジがかった濃い金色。香りはオレンジ、インク、胡桃、黒糖、パセリ、蜂蜜?八角?味は苦味と酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。樽感をウリにしてる様だが、それほど樽っぽさは強くもないかも。苦味基調で酸はやや控えめ。香りは悪くなく、これはこれで良い味わい。苦味自体は大人しい出方で、控えめな酸味を邪魔しない。むしろ香りのオレンジや黒糖の要素を上手く取り込んで、膨らみを演出。強い色合いからヒネを心配したが、かなり健全な状態で良かった。 抜栓10分程(温度上昇?)で、苦味が少々強まる。 香りもオレンジの皮や黒糖の印象が強まり、苦味の伸びを後押し。 ちょっと酸っぱい "ウィスキー" の様な印象に。 最初は樽っぽくないと感じたが、樽の効きが時間差でゴツく迫ってきた。イタリアワインが好きな人なら充分納得のいく味だろうが、自分にはあと もうひと押し欲しい感じ。香りに蜜感がもう少し強くても良いし、味なら余韻にだけでも甘味を明確に出せてると、かなり完成されたバランスを感じられたと思う。時間経過後のウィスキーっぽい辛口な味わいも、いくらか飲み手を選ぶかもしれない。ウィスキーも好きな自分には特に悪い印象は無く、好意的に捉えられたが。総合的には、個性の有る 良いイタリア白。味は落ち着いてて経年相応に熟成感が有るが それがメインではなく、あくまで樽感を活かしたシャルドネの良さを体現する方向。乱暴に言えばマコン・シャルドネのイタリア版。温度上昇後のレモン果汁を絞ったウィスキー的味わいは結構大人の味で、万人向けはしなさそうだが、イタリア白ワインとしての飲み易さと酸味の存在感は失われてない。生魚とかには、まず合わないだろうね。チーズをたっぷり乗せたピザや、肉や魚貝の煮込みやバターソテーに向いてる。ワインの苦味に対抗出来る味や香りの厚みが要求される。値段以上。2200円クラス以上。約10年持つ耐久力や ワインの個性を考えれば、十二分に上出来。好みやタイミングが合えば、2600円前後も充分狙える。とりあえずヴィンテージは無視して、樽の効いた白ワインが好きな人向け。★楽天検索 チェルヴィオーロ ビアンコ★楽天扱い約2件 酒喜屋で3360円 チーズハニーで3400円 双方売り切れ。3000円オーバーともなると好きな人にでも少々ススメ辛い。確かに個性的で 寿命も長めだが、万人向けとは言い難いし。せめて3000円未満でないと同価格帯のボトル群に埋もれる。
2012/08/17
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高知県 高岡郡佐川町 司牡丹・零下生酒・本醸造 司牡丹酒造株式会社 日本名門酒会サイト アキツホ、コシヒカリ、山田錦、(精米歩合70%) 醸造アルコール 製造年2012年4月 日本酒度+5 アルコール分16 参考価格:2000円(1800ml)香りは糊、カボス、味醂?どこかヌベっとした、普通の日本酒の香り。これはいかにもな 分かり易い端麗辛口。余韻にスッキリした甘味が、滑らかにゆっくりと迫ってくる。意外と(?)苦味が出ず、甘味のスッキリ感を素直に感じ取れる。まあ本醸造規格だから仕方ないが、もう香りがショボいわ。味のスッキリ感と比べて、やたらとモタつく感じ。香りを求めた酒じゃないから別にいいんだけど、味は悪くないから惜しい部分でもある。総合的には飲み易い日本酒。時間が経つと(温度上昇?)ちょっと苦味が目立ってくるが、この位は日本酒としては標準レベル。それでいくらか大味になってしまった感は有るものの、基本的には料理を選ばない高汎用のつくり。料理は結構何でもイケそう。なま物系に相性が良く、カツオたたきに生姜醤油だったり、サバやイワシの酢締めだったり、塩辛も悪くない。夏の季節の和食に合わせ易いというのは、この酒ならではの強みと思える。値段相応。相応だけど、もう200円位安くてもいい気がした。比べる対象でもないが、しぼりたて新酒と比べてシンプル過ぎる味で、自分には飽き易い味。多分食事向けという事で、普段から日本酒を飲んでる人には充分納得いくコスパなんだろう。【クール便のみのお届け商品】司牡丹 零下生酒 本醸造 1800ml価格:2,000円(税込、送料別)楽天ではプレミアム酒販太平 のみ現在売り切れ中。まあ司牡丹のファンでなければ特に目を見張るものは無い。
2012/08/14
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山梨県 シャトー・メルシャン・甲州きいろ香2011 Chateau Mercian Koshu Kiiroka シャトー・メルシャン ドゥニ・デュブルデュー(協力) Chateau Mercian Denis Dubourdieu 甲州100%(甲府市産と山梨市産 主体) ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成3か月 アルコール分12.5% 購入価格:2160円色は非常に薄い黄色。香りは柚子、リンゴ、塩水、レモン、ミカン、粉砂糖、紫蘇?麹?味は苦味と酸味。余韻に苦味と薄く酸味を伴う薄い甘味。見ため通りに薄味の辛口。香りも柑橘メインで、甘味を思わせる要素は極小。実際、味はミネラリーで苦味基調。苦味が軸故に、薄いなりに 意外と酸味はハッキリと出易い。メインの味よりも、余韻にジンワリと果実感を出す感じで、かなり繊細な味構成。ガブ飲みは出来るが、じっくり飲んで 良さを感じ取れるワイン。多分、甲州ワインにそれなりの心得が有る人でないと、薄くて少し苦いだけのワインと思われかねない。甲州ワインの特徴を上手く引き出してる、という点では 良くも悪くも、薄味・繊細。そこに魅力を感じ取れる人でなければ、良くて「普通」の感想にしかならないと思う。 抜栓40分程(多分温度上昇)で苦味がやや強まるが、果実感も同時に強まり、 バランスは意外に崩れない。 苦味基調と言っても、やはり全体のバランスは綺麗に整ってる。なんか・・・、ちょっと評価が難しい。現状、フレッシュ感と言うには酸が頼りなく、万人向けの飲み易さをウタうには苦味が目立ち過ぎる。でもこのミネラル感は、何だか上手く熟成して透き通った澄んだ味わいになる気もする。香りは悪くないし、味も美味しくないわけじゃないけど、でも誰にでもオススメ出来るワインって感じはしない。とりあえず食事、特に和食に合わせる分には何も問題は無いね。天麩羅 か 白身魚の西京漬け焼きに、カボス果汁を絞ったものに合わせたい。マグロのヅケや、イカの塩辛や沖漬けみたいな少々クセや香りの強いものでもイケる。メルシャンの甲州に共通する、“日本酒のかわり”になれる印象はこのワインにも存在する。惜しいけど、値段以下。2160円購入だから相応でも良かったが、出来れば2000円切って欲しい。もしかしたら熟成で余計な苦味が削れて繊細さが増し、値段相応~以上に化けるかもしれない。だが現在の2011年ボトルは、まだ楽しめる飲み手を選ぶ段階と感じた。・・・イカンな。甲州ワインの良さが、飲む程に分からなくなってきた。まだ自分には「甲州ならではの良さ」、っていうのがイマイチ受け止め切れない。慣れと経験の部分も大きいと思うが、今の自分には甲州ワインは必要なものではないな。たまに飲むには面白い、のレベル。★楽天検索 甲州 きいろ★楽天扱い19件以上 2184円~2720円 平均2400円前後あくまで甲州ワインが飲みたいのなら、この甲州きいろ香の2400円も分からなくはない。だが白ワインが飲みたいのなら、同じ2400円でもブルゴーニュ か グラーヴの白をオススメしたい。
2012/08/10
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山梨県 甲州市勝沼町 シャトー・メルシャン・勝沼甲州2010 Chateau Mercian KatsunumaKoshu シャトー・メルシャン Chateau Mercian 甲州100% ステンレスタンク醸造 ステンレスタンク熟成4か月 シュール・リー製法 アルコール分12.6% 購入価格:1440円色は肌色がかった薄い黄色。香りはオレンジ、ミント、キャンディー、水飴、ローレル?キャベツ?味は薄い苦味と薄い酸味。余韻に薄い甘味と薄い苦味。うわ、薄~い。まあ悪い薄さではないし、酸も有るし、香りはそこそこイケる。これはこれで良い感じ。味わいはスッキリしてるし、何より香りが綺麗。酸や苦味に しつこさは無く、飲み易さは上々。甲州好きなら問題無く納得いく。難癖レベルの話だが、味がスッキリし過ぎてて、物足りなさも感じる。品種の特徴といえば特徴だし、しつこくなる位なら今のままで良いのだが、酸味がやや弱い。悪い意味での水っぽさが出てるのが惜しい。 抜栓15分程(ほぼ温度上昇)で生臭さが出てくる。 酸味と苦味が平坦に均されてる様で、安っぽさが増してくる。 冷温キープ推奨。なんか、難しいな。高級感を感じるのは、確かに このメルシャン・勝沼甲州。でも実際に飲んでて美味さを感じるのは、酸に伸びが有った先日のサントリー・ジャパンプレミアム・甲州。価格差は100円程度だし、ここは純粋に好みの問題なんだろう。香りならメルシャンが1歩上だが、味はサントリーが0.5歩上。そのレベルの微々たる差。少し位なら温度が上がった方が 多少ボリュームは感じるが、スッキリ感重視なら冷温キープ推奨。料理は和食向き。イタリア系の素朴な料理にも向いてる。単独で美味しく飲むには頼りない部分も目立つが、食中酒になら水代わりに、場合によっては日本酒代わりになれる。あえて値段以下。1300円前後ならまあ香り代として納得しよう。日本の甲州でこの位の味と役割なら、1000円前後で買える 外国産のシャルドネやソーブラの方がいいかも。これで1400円前後なら、やはり自分ならロワールやボルドーの白を買うかな。アンサンブル・萌黄で充分安くて美味いから、甲州である理由が無いならコスパは大きく低下する。★楽天検索 メルシャン 勝沼甲州★楽天扱い約7件 1470円~1800円 平均1500円前後う~ん、何とも言えないこの価格。やはり約1500円は良コスパとは言えない。自分の好みの問題も大きいが、薄味系の白ならイタリアの方が層が強くて厚い。
2012/08/08
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山梨県 ジャパン・プレミアム・甲州2010 Japan Premium Koshu サントリーワインインターナショナル株式会社 登美の丘ワイナリー 甲州100%(登美の丘ワイナリー産主体、南アルプス市保坂エリア産、勝沼産) マロラティック発酵80% 非マロラティック発酵20% ステンレスタンク熟成 シュール・リー製法 アルコール分12% 購入価格:1344円色は非常に薄い黄緑。香りはミカン、レタス、グレープフルーツ、塩水、石灰?味は酸味と苦味。余韻に酸味と甘みを伴う苦味。薄いな。薄いというよりは純粋な辛口。香りは柑橘に少々の青臭さとミネラル感。薄いなりにシンプルさを活かした分かり易い味。酸はそれなりに利いていて、よくあるイタリアのソアーヴェの様な水っぽさは意外と無い。酸の伸びを苦味が支えて、薄いなりにボリューム感も感じる余計な味の無い食中酒向きの出来で、およそ万人向け。だが、香りの青臭さとシンプル過ぎる味わいは、美味さを感じ取るのに多少の経験が必要。薄味なりの良さを理解するには、このワインは普通過ぎる。ガブ飲み可能な飲み易さは有るが、ちょっと酸っぱい、薄味白というだけなら代わりがいくらでも有る。総合的には甲州らしい甲州で、良くも悪くも薄味の大人しい方向の味。「食中の水代わりワイン」という範疇なら個性も感じられるが、このワインでないといけない必要はそれ程感じない。甲州ワインが飲みたいのならいいけど、白ワインが飲みたい人には物足りなさを感じる人も多いと思う。普通なりに料理は選ばない。食中酒としてなら決して悪くなく、和食との相性は申し分無し。ただ、白ワインとしては結構普通。とりあえず、値段相応・・・か!?まあ相応でいいけど、コスパはそんなに良くもないな。薄味でもそこそこ酸の利いた食事向けワインなら、1000円程度のロワールのソーヴィニヨンブランやミュスカデで十分活躍出来る。★楽天検索 サントリー ジャパン プレミアム 甲州★楽天扱い約9件 1550円~1680円 平均1580円1500円台となるとあまり買う気はしないな。どうしても品種的にパンチが弱いし、「甲州ワイン」という枠内でないと闘いにくいというのがツラいところ。白ワインを飲むとして、同じ価格なら別のワインを買ってしまうだろう。
2012/08/05
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何故か急に画像が左右に並ばなくなった。範囲指定はしてるしソース上も改行してないのに。 山梨県 甲州市勝沼町 酸化防止剤無添加・甲州NV マンズワイン株式会社(製造) 島崎大(プロデュース) 山梨県産甲州100% ワインの酸化しやすい物質を果汁の段階で除去し酸化防止剤無添加を実現 アルコール分11% 購入価格:798円色はかなり薄い黄色。香りはレモン、ミカン、レタス、塩水、グレープフルーツの皮、メロンの皮、インク?ビニール?味は薄い酸味と薄い苦味。余韻に薄い酸味と薄く苦味を伴う甘味。味は思ったよりも悪くなかった。ただ、レモン水レベルの薄さなのは別にかまわないが、香りに妙な刺激臭が混じる。薄いなりにも酸は割と明快に感じ取れ、余韻の引きもあっさりで飲み易い。予想も期待も裏切らない、良くも悪くも水っぽい白ワイン。氷入れてガブ飲みもいいし、この水っぽさを活かせれば意外と飲めるワインになる。 開栓10分弱で香りがガンガン粗くなり、レモンの皮やヒネ香的な生臭さが強まってきた。 温度上昇も原因とは思うが、上がったと言う程まだ温くなってもいない。 味はまだ生き残ってるが、香りの動きのせいで、あっさり感が衰えてる。 開栓30分で生臭い香りは少し鎮まってきた。 その代り味がさらに水っぽさを増し、「ワイン風味の水」に進化(退化?w)。 あっさり感は持ち直したが、ワインとしては打ち止め感漂う悪い意味の落ち着き。開栓直後の味はそこそこで、同じマンズの四季旬香・甲州とも同等。だが、このワインは時間経過の、特に香りの寿命が早過ぎる。1000円未満のワインの世界では100円の差に“ファイト一発の2人組が登る断崖絶壁に準ずる険しい壁”が有るのは重々承知していたが、こういう分かり易い処に明確に出てきた。複数人でサッと飲むのなら良いが、1人で1本は2杯で飽きる。料理はワインの水っぽさ故に、何でもイケると思う。ただし、ナマ物には合わなそう。合うにしても開栓直後のみ。香りの変化のせいで生臭さが変な方向に引っ張られかねない。値段相応。800円切ってこのクオリティの甲州なら結構納得出来る部分は有る。しかし、変化のスピードを考えると、100円高価いだけの四季旬香・甲州の方が安定感は格段に上。 マンズ 山梨県産ぶどう100%酸化防止剤無添加 甲州 ワイン720ml(白)価格:1,100円(税込、送料別)楽天では根上酒店のみ。1100円では話にならない。正直言って、「甲州ワイン」でないといけない理由が無いのなら、買う意味はほぼ無いワイン。チリのコノスル・ヴィオニエ・ヴァラエタル や メモリーズ・シャルドネの方が絶対に美味い。ほぼ同価格ならオーストラリアのデ・ボルトリのセミヨン・シャルドネを買う。
2012/08/03
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