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石川県 金沢市 福正宗・純米芳醇辛口・特別純米 福光屋 山田錦、フクノハナ、一般米、(精米歩合60%、純米吟醸酒2割混合) 日本酒度 +2 酸度 1.7 アルコール度 14% 購入価格:848円香りは砂糖水、粥、甘草、煙?軽やかな印象。スッキリとしたキレの良い甘味で、軽めの飲み口。2割の吟醸酒が効いてるのか、普通の純米酒よりも味に透明感が有る。 温度が上がると、口当たりが鈍く、苦味も出て重い感じに変わる。 飲み応えという点ではこっちの方がいいのかもしれない。 冷えた状態のスッキリ感が好きな人は冷温キープ推奨。まあまあ標準的な純米日本酒。でも、この甘味の出方は結構自分好みで、好きなタイプ。甘味がクリアーで余韻があっさり、雑味も無く、料理は選ばない。ツマミは生魚でも鍋物でも大体何でもイケるが、粘り気の有る肴に向いてる。イカ刺し や 甘エビ、オクラとろろ や 松前漬け なんかは良い感じ。モモ肉の塩焼き鳥やモツ炒めも悪くない。値段相応。相応だけど出来は良く、980円程度でも納得。福乃光・辛口・原酒も濃厚系で美味かったが、この酒も安くて美味い日本酒。今回かなりシンプルな感想になったが、それ位分かり易い酒だった。東北の日本酒は玉石混合で探し辛く、青森以北は一定以上の価格にならないと水っぽい。関東も低価格品は薄味で香りも浅く、関西まで行くと甘口が主流になりがち。だが北陸は1000円前後の低価格レンジが充実してて、普段飲みには最適。北陸の日本酒は中間層が厚い。玉が少ない代わりに石が無い。
2012/07/30
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もらいもの ドイツ ラインヘッセン ラインヘッセン・アイスヴァイン2010 Rheinhessen Eiswein ジョセフ・ドラーテン Josef Drathen シルヴァーナ70% ショイレーベ20% リースリング10% 糖度:130g/l 酸度:8.5g/l アルコール分8.5% 輸入:ドウシシャ 参考価格:1600円前後(375ml)色はやや黄色がかった金色。香りはライチ、カリン、沈丁花、ガムシロップ、黒糖、レモン水?味は甘味を伴う酸味と苦味。余韻に酸味と甘みを伴う苦味。うん、悪くない。一言で言うと、蜂蜜レモンの感覚。想像してたほど甘味に走った味ではなく、酸味が適度に乗ってバランスが取られてる。白系果実に花の香り、後から甘味を想起させる要素が浮かび上がる。味は酸の牽制が利いていて、甘いだけで終わらないから、結構飲み易い。貴腐系のワインよりも、酸が乗ってるのがポイントか!?アイスヴァインを飲んだのは初めてだったから、イマイチ良さを掴み切れてないのだろうが、単純に甘口のワインが飲みたいだけならば、安めの貴腐ワイン か ホワイトポートでも十分な気がする。でも長期熟成可能の賞味期限代と思えば納得も出来る。今回かなり若いボトルなので、熟成によって少しづつ化けていくものなのだろう。まあデザートワイン向きというのを考えれば、こんなもんだろう。ハーフサイズで1600円前後だからフルボトル換算3000円程度。「アイスヴァイン」ならではの価格だろうが、流石にファン向けのワインというイメージが強く浮かぶ。ハーフ1600円でも「アイスヴァイン」なら十分安い価格だろうが、この位の美味さの甘口ワインなら意外とよく見られるレベルと思える。まあ、とりあえず値段相応。気軽に買える価格と量のアイスヴァインとしては決して悪くないと思う。安めのソーテルヌに行くか、アイスヴァインに行くかは好みの問題なのだろう。約250ml弱残しで冷蔵庫保存し、次の日(抜栓約25時間経過)。香りは花の香りは後退し、ナッツやバナナの香りが出てきた。味は甘味が強まり、余韻まで大きく伸びてくる。パインやマンゴーの様なトロピカルな甘味の伸びに 滑らかな苦味がソフトに締め、それでいて余韻がジンワリと静かに残り続ける。温度上昇で苦味が目立ち易くなるが、この程度ならアクセントの範囲内。バランスという点では初日の方が上だが、この2日目の味の方が持ち味を活かせてる感じ。果実的で瑞々しい甘味と酸のアクセント、香りもそれに合わせて甘酸っぱい雰囲気に。2日目の方が「このワインらしさ」を素直に感じ取れる。2日目美味い。100ml強残して、再び冷蔵庫保管。3日目に備える。そして残量的に最後の3日目(抜栓約49時間経過)。香りは2日目と大きく変わらず。味は甘味が2日目よりさらに強まった気がする。余韻がチェルシー・ヨーグルトスカッチの様な甘酸っぱいキャンディー的残り方。流石に香りの出力は大分落ちたが、味は進化を続けている。2日目以降はなかなか見所が有った。アイスヴァインの入門用ボトルとしては良い働きをしてくれたと思う。★楽天検索 ジョセフ ドラーテン アイス★楽天扱い約7件 1281円~1990円 平均1600円前後高価くても2000円超えないのならやはり入門ボトルとして最適なボトル。ハーフサイズだし、たまに飲むのなら悪くない。
2012/07/28
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ドイツ モーゼル ヴェーレン村 ゾンネンウーア畑 ヴェーレナー・ゾンネンウーア・リースリング・シュペートレーゼ2004 Wehlener Sonnenuhr Riesling Spatlese ミューレンホフ Meulenhof リースリング100% 糖度:53.4g/l 酸度:8.8g/l アルコール分11.5% 輸入:株式会社 稲葉 購入価格:2551円色はやや薄い黄色。香りはライム、レモン、蜂蜜、シンナー、火打石、ハッカ(ミント)、アーモンドオイル?味は酸味と甘味。余韻に苦味と酸味を伴う甘味。正統派のモーゼルだな。こちらもカビネット同様石油香は目立たず、フルーティー推し。酸味がきちんと主張し、甘味は突出せず。酸を軸とした果実感を 余韻の苦味が支え、香りの柑橘・蜂蜜・シンナーの3本柱が整える。余韻は思いの外長く続き、ボリューム感もそこそこ。火打石の様なやや粉っぽい、金属と石をまぜたみたいな香りがさらなるアクセントを生む。でもまあ、良くも悪くも普通のシュペートレーゼワインだな。味は悪くないし、香り出力は少々弱いが、弱いなりに一定の出力で持続時間も短くない。でも飲んでの感想と言えば、まぁまぁ甘酸っぱいだけのフルーティーなワインというだけで終わる。正直、同じミューレンホフの2004年ならカビネットの方が美味かった。こちらのシュペートレーゼはシンプルさに過ぎてて、飲んでて面白くない。もしかしたら温度が意外と高めで味が鈍く出た可能性も有るが、ガッシリと冷やしてシャープな飲み口にしてたらもっと個性と飲み易さが見えたかも。 ここまでで抜栓60分経過し、400ml強残し。 ワインクーラーに氷水と塩を入れ、15分程やや強めに冷やし直し。 香りは弱まったが、甘味がトロっと粘性を感じる様になり、酸との力関係が逆転。 こうなるといかにもデザートワインっぽくなって、 長所らしい長所が理解し易くなった。 やはり温度が高かった(高いといっても多分10~11℃位)のが良くなかったのか・・。これはこれで料理に合わなくもない。抜栓直後ならホタテのバターソテーやツナのテリーヌとか、アブラの香りの立ち易いものか酸味と塩味がノッたツマミに向く。氷水で冷やした後の味なら単独推奨。値段以下。2000円前後のラインを行き来してるレベル。ケルペンの2005年の方が普通なりも もう少し美味さが明確に伝わってた。冷やし直しの味は結構イケたが、普通なりの汎用性が損なわれる様で、一長一短。流石に今の時期は温度が変化し易いのか、味の長所が掴みにくかったかな。300ml弱残しで冷蔵庫保管し、次の日(抜栓23時間経過)。香りは何か生臭い印象が強まったな。味も酸や甘味が弱体化。こうなると単なる甘口ドイツワイン。特に酸の後退が顕著で、味の締まりや起伏がヘロヘロ。香りからフルーティーさが大分抜けたのもダメージ大きい。昨夜の冷やし直し状態が一番美味かった。このワインはキンキンに冷やして、少量ずつ飲んでいくのに適してる。普通の白ワインとして飲むならカビネットの方がオススメ。★楽天検索 ミューレンホフ シュペ★楽天扱い6件(ハーフボトル込) 2100円~2600円 平均2300円前後何故かハーフボトルの価格とフルボトルの価格が混在。多分アウスレーゼ格の葡萄を使ったボトルやら星付きの特別ボトルやらが売ってるという事か。この人のシュペートレーゼボトルはバージョンが色々有るらしいから。何度も言ってるが、特に気が向かないのならカビネットの方をオススメする。
2012/07/23
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ドイツ モーゼル ヴェーレン村 ゾンネンウーア畑 ヴェーレナー・ゾンネンウーア・リースリング・カビネット2004 Wehlener Sonnenuhr Riesling Kabinett ミューレンホフ Meulenhof リースリング100% 糖度:44.0g/l 酸度:8.2g/l アルコール分11.5% 輸入:株式会社 稲葉 購入価格:2268円色はやや金色がかった明るい黄色。香りはライム、レモンの皮、蜂蜜、グレープフルーツ、シンナー、塩水?粉ミルク?味は苦味を伴う酸味と甘味。余韻に薄い苦味と甘味。綺麗な香りと味。モーゼル(リースリング種)特有のシンナー香は控えめで、柑橘系メインの果実香。甘酸っぱい味と落ち着いた余韻で、綺麗にまとまってる。葡萄よりもオレンジジュースに近いニュアンスを感じる。オレンジに近い果実感にワインの苦味が絡むイメージ。これはこれでシャープで澄んだ味であり、石油っぽい香りがあまり無いから、フルーティーさを全面に推し出せてる。 20分程度の時間経過(ほぼ温度上昇)で全体にオイルっぽい印象が出てきて、 澄んだ味が 妙に鈍い味になり、香りの出方も単調なノリに。 とりあえず、これは冷温キープ推奨。 90分弱で味の果実の出力が落ち始めてきた。 ケルペンとドクター・ローゼンの2本しか飲んでない程度の経験値だが、 「ヴェーレナー・ゾンネンウーア」のリースリングらしさは、 この位の方が分かり易いのかも。 モーゼルの他の畑もちょこちょこ飲んでいかないと比較できないな。 次はもっと一般的(?)なピースポーター・ミヒェスベルグいってみるか・・。香りはフルーティーで、味は甘過ぎず苦過ぎず、酸も出しゃばらない。香りの消耗が少々早いが、冷えていれば まだ味のバランスは良好。ただ、さらなる熟成で これ以上の美味さになるとは思えない。今飲んで必要充分な香りと味の伸びで、万人向けの味構成と美味さ。単独でチビチビ飲んでくのも悪くないけど、料理と一緒でも結構何でもイケそう。炒め物でも鍋物でも焼き物でも、よほどしつこい牛肉煮込み料理でもなければ大体合ってくれる。だがまあ流石にカビネット格だけあって それなりに甘味は有るから、素朴な味の料理やツマミだとワインに潰されるかもね。値段相応。少なくとも2000円以上の満足度は充分に有った。「7年強の熟成」と「ゾンネンウーア」のプレミア・場所代が乗って2200円台なら問題無く納得。★楽天検索 ミューレンホフ カビネット★楽天扱い5件 1680円~2016円 平均1800円前後この価格が標準ならかなりイイ感じだ。万人向けで飲み易く、それでいて一定の高級感も兼ね備え、しかも値が張らない。これは機会あらばリピートしてみたい。
2012/07/20
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2010年11月に飲んで2本目。コルクの染みが全体の8割超えてきてるな。もう1~2年も経ったら液漏れしてたのかも。 ドイツ モーゼル・ザール・ルヴァー Mosel-Saar-Ruwer ファルヴィガー・ヘレンベルグ・リースリング・シュペートレーゼ1999《2本目》 Valwiger Herrenberg Riesling Spatlese ドクター・ツェンツェン Weingut Dr.Zenzen リースリング100% アルコール度8% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色はやや黄色がかった薄い金色。香りはライム、シンナー、土、粉砂糖、小麦粉、百合、レモン?蜂蜜? 抜栓10分程で、薄いレモン、溶かしバター、蜂蜜、バニラ、シナモン、クッキー、クリーム?味は甘味と酸味。余韻に苦味と甘味。2010年11月時と比べると、香りのシンナー香や花香が弱体化したかも。味も酸味が衰えてきて、甘味を強くより明確に感じる様になった。余韻の苦味が上手い事甘味との釣り合いを取ってくれてるので、バランスは悪くない。確かに味や香りは弱ってはいるんだけど、全体的になだらかな落ち方なので、あまりピーク越えって印象が無い、余韻の甘味が少しずつ伸びてきて、弱ってるなりにも意外とボリューム感が有る。 抜栓10分弱で、何やらフレンチトーストみたいな ふくよかな香りが溢れてくる。 味の酸味も余韻まで食らい付き、抜栓直後よりも厚みの印象が大きい。 これは大きな化け方。 ホワイトチョコレートのニュアンスも感じる。この99ボトルに欠点は無いな。強いて言えば、今回のこれは熟成ありきの当たり味。現行ヴィンテージは2005年と思うが、おそらくそれが同じ様な味とは思えない。実際2003年ボトルはヴィンテージの特徴も有るとはいえ、甘いだけで終わってる味だった。 120分程で香り終了。 でも味はまだまだ生き残ってる。綺麗に熟成してくれた当たりボトル。適度な甘酸っぱさにバターやバニラの豊満な香り。余韻の苦味は味の底上げに寄与。おそらく、理想のタイミングに近いところで飲めたのだろう。あまり料理向けではないね。でも野菜系なら悪くないかも。紫蘇や蓮根の塩天麩羅とかなら合わなくもない。トマトとツナの冷製オードブルとか、オイルと塩の絡んだものが相性良し。値段以上。変化後なら1800円は出せる。ただし、そう思えるのは一定以上の熟成が果たされてるからで、新しいヴィンテージのボトルもこうだとは思わない。円高還元セール[20%OFF]ファルヴィガー ヘレンベルク リースリング シュペトレーゼ価格:1,032円(税込、送料別)楽天ではリカオーのみ。現在円高還元セールで20%オフ。このワインが1000円ちょいならかなりお買い得。現行の2005年以降のヴィンテージはスクリューキャップなので液漏れの心配がほぼ無いのは安心。
2012/07/18
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ドイツ ラインヘッセン ニアシュタイン村 パターベルク畑 ニアシュタイナー・パターベルク・ミュラートゥルガウ・カビネット2009 Niersteiner Paterberg Muller-Thurgau Kabinett ゲオルグ・アルブレヒト・シュナイダー家 Georg Albrecht Schneider ミュラートゥルガウ100% 糖度:37.3g/l 酸度:5.0g/l アルコール分10.5% 輸入:株式会社 稲葉 購入価格:1512円色はやや薄い黄色。香りはレモン、桃、リンゴ、シロップ、ミント、チューリップ、グレープフルーツ?味は薄い甘味と苦味。余韻に薄い甘味と苦味を伴う薄い酸味。香りは柑橘主体に後から甘味の感覚が追ってくる。味もカビネットクラスの糖度が活かされてて、優しい甘味感。余韻の酸味も綺麗に起伏を付け、ゆっくりとフェイドアウト。もう少し酸味の感覚が有っても良かったかも。今のままの方が 飲み易さの点では上だろうが、甘味と苦味だけだと厚みが頼りない。でも余韻のおかげで、頼りなさ や 物足りなさは結構カバー出来てる。 抜栓40分程で甘味と苦味が強まってきた。 強まった甘味が果実の瑞々しさを強調させつつ、苦味が突出を牽制。 味バランスがブレずに存在感が一段階進化。 その分 香りに青臭さが増した気がするが、微々たるもの。正直、このワインの味はかなり自分好み。葡萄の甘味が明快で、酸や苦味の突出は無く、余韻も穏やかで万人向け。これでもっと香り出力が有れば、かなりの秀作ワインに感じる。料理は魚だな。白身魚のソテーや、他にフライやムニエルも良い。和食なら刺身やタタキでワサビ醤油でも綺麗に合う。今の時期なら、ワラサの白出汁ヅケに煮詰めたバルサミコ酢ソースもイケる。値段相応。相応だが、もう少し味のメリハリと香り出力が有れば1800円前後も狙える。先日のリンゲンフェルダー・クーベーアーと違って、こっちは同じ品種でもこのワインならではの個性を感じた。料理の相性を考えると、こちらの方が狭まってはいるが、単体での完成度はワンランク上。★楽天検索 ゲオルグ アルブレヒト カビネット★楽天扱い約4件 1380円~1680円 平均1500円前後およそ納得の価格設定。変に酸っぱ苦いだけの白ワインよりも、ずっと万人向けで分かり易い。
2012/07/15
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ドイツ ファルツ フラインスハイム村 ゴールドベルク畑 リンゲンフェルダー・リヴァーナ・クーベーアー2008 Lingenfelder Riverner Q.b.A リンゲンフェルダー家 Weingut lingenfelder Estate リヴァーナ(ミュラートゥルガウ)100% 糖度:26.8g/l 酸度:6.3g/l アルコール分12.5% 輸入:株式会社 稲葉 購入価格:1323円色は薄い金色。香りはレモン、グレープフルーツ、塩水、ミント、麹?味は酸味と苦味。余韻に酸味と苦味を伴う薄い甘味。柑橘メインの香りにキレのある酸。酸味も苦味も突出せず、余韻も大人しい。辛口白ワインとしては、なかなかのバランス。爽やかな酸に、奇をてらわない真っ直ぐな香りと出力。良い意味でレモン水の様な飲み易さ と 分かり易さ。90分以上の時間経過でも温度上昇でも変化は無く(もちろん冷温キープが無難だが)、鉄の安定感ぶり。だがこれは、良くも悪くも普通の辛口白ワインだな。こういう白ワインはドイツでなくとも、このワインでなくともかまわないんだよね。ガブ飲み向けの安白の枠内で言えば、安定感は流石だし 綺麗で澄んだ味で良いワインだけど、正直 普通過ぎる。料理は選ばないし、飲み手も選ばない万人向けの味。食事の引き立て役もいいし、水代わりにガブ飲みしても、それで時間が経っても大丈夫の高汎用ワイン。ただし、普通。普段飲みで、このワインでなければならない理由はほとんど無いんじゃないかな。フランケンの辛口ワインが好きな人なら納得いく味なのかもしれない。多分その辺のドイツの心得無しに、いきなりこのワインを飲んでも“普通”以上の感想は持てないと思う。料理にはよく合う。肉でも魚でも野菜でもスープでも何でもイケそう。ヘヴィーに油っこいフライドチキン や 魚のソテーにレモン絞ったサッパリ系の どちらも良い感じ。おそらく このワインの最大の長所と特徴は、料理や飲み手や飲み方を選ばない点。まあ、ギリギリで値段以下。何も不味い事はないし相応でもいいが、1300円台という価格は コスパを考えると悩ましいところ。この系統の味はフランスやイタリアはもちろん、ニューワールドにも1000円前後以下でいくらでも有る。「ドイツ」で、特に「ミュラートゥルガウ種のワイン」が飲みたいのでなければ、買う理由が見えない。時間経過や温度上昇に特に強い、高汎用な食中向けワイン、という点を重視するなら問題無く相応の枠。
2012/07/13
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先日予告した通りの液漏れボトル。 ドイツ ラインガウ ハッテンハイム村 ハッセル畑 ハッテンハイマー・ハッセル・リースリング・シュペートレーゼ1997 Hattenheimer Hassel Riesling Spatlese ハンス・バート Hans Barth リースリング100% 糖度:47.0g/l 酸度:8.2g/l アルコール分9% 輸入:株式会社 稲葉 購入価格:2268円色はきれいな金色。香りは蜂蜜、ライム、アンズ、リンゴ、シンナー、ミント、飴?味は酸味と薄い甘味。余韻に苦味と甘味を伴う薄い酸味。 抜栓50分で、酸味と苦味。余韻に苦味。う~ん・・・、思ったほど酷くもなかったけど、良くもないな。香り幅は有るけど沈んだ感じで、味も何だか薄い。味よりも、余韻の苦味と甘味の方が明確に感じる。これはこれで、良く言えば繊細な、落ち着いた味。香りは一通り揃ってるし、味も弱いなりに甘酸っぱい要素は感じられる。何より この余韻の押しがあるおかげで、意外と不満無く飲めてる。(余韻込みでなら)味は悪くないと思う。酸味が軸に、苦味は目立たず、余韻は甘酸っぱく伸びる。甘味が半端にしつこく引っ張られる部分も有るが、元が弱いからさほど気にもならない。やはり、香りがどうも伸びないのが惜しい。 抜栓20分程で味に苦味が出て、香りは大きく弱体化。 粘っこいミネラルウォーターみたいな飲み口に変化する。 余韻の果実感は健在で、当初の味イメージは崩れず。 抜栓50分弱(多分温度上昇)で、気休め程度だが香りが強まったかも。 味は鈍い出方になって、粘り気がさらに増した感じ。 酸味は弱まったが、甘味と苦味のボリューム感という点では 今の方が飲み応えは有る。 抜栓90分弱で、香りはほぼ出なくなる。 味も香りも、何か“酸っぱい油”みたいな感じに。 流石にこの辺で終了か!?一応コルクにカビは付いてたし 液漏れの影響は そう大きくなかったと信じたいが、全体的に出力が頼りないし、時間や温度で変化もし易い、微妙なワイン。やっぱり自分は97年のドイツとは相性が悪い。どれ飲んでも明確なヒットが出ない。ラインガウのワインではないが、ツィリケンはパッとしてないし、ドクター・ローゼンはコルク折れるし、シュロス・リーザーは臭く(これに関しては作り手の特徴らしいがw)て、フリッツ・ハーク(カビネット)はやたらと酸っぱい。今回のコイツも味はそこそこだが、香りが伸びない。残念ながら、値段以下。15年目の液漏れボトルにしては よくやった方なのは認めるが、抜栓直後で1800円台レベル。液漏れせずに、もっと早い段階(リリース10年前後)で飲めてれば、値段相応に感じられたかも。200ml強残しで冷蔵庫保管し、次の日(抜栓約21時間経過)香りは薄い溶かしバター、紫蘇、小麦粉?味は薄い苦味と薄い甘味。余韻に薄い苦味。ん?、香りも味も大分変わった。どっちも薄いし弱いけど、味は薄いなりに澄んだ味。でも味が溶かしバターの香りと合わさると、不思議とふくよかな印象を感じられる様に。 10分程の時間経過でライムの香りが生き返り、酸味も感じられてくる。 ドイツのシュペートレーゼワインのイメージとは違った雰囲気になるが、 初日の時間経過後よりはずっと飲み易さと瑞々しさを出せてる。これも15分程(温度上昇)で再び弱体化し、よくあるちょい甘ドイツワイン化。初日の味を知った上でなら、2日目の味には面白さが有った。値段評価は変わらないが、2日分楽しめたのを思えば元はとれた気分w。まあ何にせよ、今後97年ドイツは不安なんで購入を控えるとしよう。自分に97年は向いてない。(フランスならそこそこ当たってるんだが)
2012/07/11
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何かリースリングのスパークリングを飲んでみたいと思って適当にドイツの泡を買ったが、後で品種調べるとリースリングは使用してないらしく、残念。 ドイツ モーゼル・ゼクトb.A ヘンケル・トロッケン・ドライ・セック Henkell Trocken Dry-Sec NV ヘンケル・アンド・カンパニー・ゼクトケラライ・KG Henkell & Co. Sektkellerei KG シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、ピノノワール、割合不明 20万リットル以上の大型タンクで2次発酵 アルコール分11.5% 輸入:日本リカー株式会社 購入価格:1424円色はやや薄い金色。香りはグレープフルーツ、クリーム、ビスケット、ミント?味は酸味と薄く甘味を伴う苦味。余韻に薄い苦味。まぁ、・・・普通だな。普通なりに基本は押さえてあり、悪い印象は無い。柑橘系の香りに小麦粉系の菓子っぽい香りが伴い、ハーブのニュアンスで締める。味も酸味と苦味の二面押しだが、ほんのりと甘味も乗る。余韻は薄いが、しつこい苦味も無く、あっさり退く。大人しいアタックで 飲み易いのは良いが、目立った特徴は特に無い。泡持ちも かなり悪く、15分程度の経過でボトル内の炭酸もヘロヘロ。温度上昇も原因とは思うが、この耐久力の弱さはいただけない。多人数で最初に一杯用以外に使い道が浮かばないな。強めの酸味や炭酸がウリのスペイン・カヴァより、まだ飲み易さの点では差別化出来てる。ガブ飲み用の泡と思えば、これはこれで そこそこの分かり易さ と 飲み易さ。トロッケン、ドライ-セック、という程の辛口ではなく、むしろちょっぴり甘い感じ。香りは決して悪くないが、味は一言で言って普通。料理はあまり凝った料理じゃない方がいい。塩焼き鳥や、ミンチコロッケとか向きで、おおよそ野菜や魚には合わない。酸味の有る料理だと、生臭い印象が強く出て、ワインが美味しくなくなる。値段以下。イイとこ1280円前後レベル。「ドイツの泡」でなければならない理由が無いなら、特にこれを選ぶ理由は無い。★楽天検索 ヘンケル トロッケン ドライ セック★楽天扱い約20件 1427円~1903円 平均1580円前後 マグナム以上のボトルは4350円よりこの価格だと買う気にならん。完全に他国の安旨スパークリング勢の中に埋もれてる。ドイツワインがそこそこ集まったので、今日からドイツを中心に7本飲んでいく事にした。左から順に1:リンゲンフェルダー・リヴァーナ・クーベーアー20082:ニアシュタイナー・パターベルク・ミュラートゥルガウ・カビネット20093:ハッテンハイマー・ハッセル・リースリング・シュペートレーゼ19974:ファルヴィガー・ヘレンベルグ・リースリング・シュペートレーゼ19995:ヴェーレナー・ゾンネンウーア・リースリング・カビネット20046:ヴェーレナー・ゾンネンウーア・リースリング・シュペートレーゼ20047:ラインヘッセン・アイスヴァイン2010ただ、3のハンス・バートの97シュペートレーゼが豪快に液漏れしてるっぽい。ボトルのサイズや形状はほぼ同じのはずだから、液面見ると30ml以上は減ってるかも。中央がそのハンス・バートの97シュペートレーゼ。(当然キャップシール回らず)左はドクター・ツェンツェンの99シュペートレーゼ。(キャップシール回る)右はミューレンホフの04シュペートレーゼ。(キャップシール回る)飲む順番は特に決めてなかったが、3のハンス・バートから飲むとしよう。
2012/07/08
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もらいもの イタリア きままに楽しむ伊太利亜ワイン・赤 パスクア社(?) (スクリューキャップの下部分にPASQUAの記載) プーリア州産サンジョヴェーゼ100% アルコール分12% 輸入:国分株式会社 参考価格:550円前後色は透き通った濃い紫。香りはカシス、ブラックベリー、アンズ、餡、カカオ、土?ゴボウ?味は渋味と酸味。余韻に薄い苦味と渋味を伴う酸味。ワンコインレベルのワインにしては、意外と飲めるタイプかも。果実的な香りをメインに据え、味も渋味がしっかり出せてる。余韻は浅いくせに苦味がジワジワと残る安い感じだが、この位は想定内。800円程度の安ボルドーを粘っこい飲み口にした感じかな。安ボルドーと違うのは、飲み口の粘りからくる半端な重さと ややしつこい渋味。安ボルドー程ガブ飲み向きな飲み易い類ではなく、かといってじっくり飲める様な深みや香りも無い。渋味の存在感と比べて酸味が頼りないのが原因か。「ワインって難しい、というイメージを持つ方にもカジュアルに楽しんで欲しい」というコンセプトのワインらしいが、こういうワインこそ逆に初心者にワインを分かり辛くしてる気がする。安ワインに飲み慣れた自分だからこそ、それなりに長所も理解出来るが、渋い様な、酸っぱい様な、後から妙に苦味が後を引き、香りからは果実に交じって青臭さや土臭さが出る、そんなワインを初心者が飲んでワインにどんな印象を持つのか、あまり想像したくない。かく言う自分もワインを飲んだ最初期の頃は、こういうワインを飲んで赤ワインを敬遠していた。10年以上前、価格は埼玉のコンビニ(セイコーマート)で398円のスペインかフランスのボトル。(自分にしか分からないけど)当時飲んだ味を彷彿させるような安い渋味だ。気軽な赤ワインらしさと初心者向けの飲み易さを両立しようとはしてるが、どっちつかずの出来になってる。結局ファンにもビギナーにも微妙な評価にしかならない。最初は意外と飲めるタイプかと思ったけど、やっぱり単なる安ワインだった。料理はレトルトのハンバーグやミートボールみたいな、味の濃いジャンクな味のものを。ワインの渋味を受け止めつつ、酸味を引き立てる形で甘味が活躍出来る余地の有るものが望ましい。モツ炒めの酢味噌和えや、中華の酢豚なんかも悪くない。イタリア料理には合わなそうだが、唯一アンチョビ関係ならそこそこ上手くいきそうな気もする。とりあえず値段相応。ワンコインレベルの安ワイン、と思えば それなりに良い部分は有る。だが、そう思えるのは安ワインに慣れた人だけで、そうでなければどこにでも有る普通の安赤ワイン。イタリアワイン初心者にも気軽に楽しんでもらうのなら、自分にはカンティ・ロッソの方が自信を持って勧められる。きままに楽しむ 伊太利亜ワイン(赤)750ml価格:680円(税込、送料別)楽天では酒の百名山のみ。楽天で国分の輸入ワインを買おうとしたら、まずこの店しかないと思う。それはそれとして、680円では買う気はしない。
2012/07/06
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もらいもの イタリア IGTヴェネツィア・ジュリア IGT Venezia Giulia デジール・ブラン・ビアンコ2007 Desir Blanc Bianco ヴィニェティ・ラパイス Vigneti Rapais ヴィオニエ50% トラミネールアロマティコ(ゲヴェルツトラミネール)50% (PDF) フレンチオーク樽熟成18ヶ月 アルコール分13% 輸入:株式会社オーレ ジャパン 参考価格:1700円前後色はやや黄色がかった金色。香りはカリン、ライム、クリーム、アンズ、バニラ、レモン、沈丁花、蜂蜜?キンモクセイ?味は苦味と薄い酸味。余韻に甘味と苦味。香りが良い。味は少々苦味が強いが、甘い香りが全力で支援。余韻の甘味もグイグイ伸びてきて、強く感じた苦味が気にならなくなる。これは香りの存在感が素晴らしい。柑橘にバニラに花と蜜、と苦味基調の味を支える力に溢れている。これでさらにナッツ要素まであったら、ブルゴーニュと対等以上に闘える。余韻の甘味の伸びもバッチリで、苦味が苦味で無くなる感じ。もし香りが出なければ、ちょっと苦い薄い白ワイン。このワインの主役は味ではない。文字通り味は二の次。香りの次に余韻、最後に味。香りを楽しめる人でないと、このワインの価値は半減。 抜栓20分程(ほぼ温度上昇)で、余韻の苦味がジワジワと強くなってくる。 全体の味わいを壊すほどの変化ではないし、香りは変わらないので、 素早く飲むか、冷温キープ出来れば何ら大した問題ではない。べっこう飴 や お香の香りがしたらヒネ香と思うところだが、それが無い熟成白ワインに近い。実際経年でそれなりに熟成してるのだろうが、50%のトラミネールアロマティコがかなり良い仕事をしてると思う。味以外の点で万人向けとは言えないが、白ワインに心得の有る人なら一定以上の評価を下せるはず。料理は、素朴で淡泊なものが良い。カプレーゼとか、サラダとか、あとはシンンプルな鶏肉のソテーだったり。強い香りも弱い味も殺さず、それでいて余韻の甘味と苦味を活かせる、そんな料理。白出汁にヅケにした白身魚の刺身なんてのもいいかもしれない。値段相応。相応だが、2000円弱位でも納得したかもしれない。この香りだけで1400円位の価値を感じられた。【ヴィニェッティ・ラパイス】デジール・ブラン[2007](白)価格:1,869円(税込、送料別)楽天ではかわばた酒店のみまあ納得の価格。
2012/07/05
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イタリア IGTテッレ・ディ・キエティ IGT Terre Di Chieti マリア・ローザ・ロサート2010 Maglia Rosa Rosato スピネッリ社 Cantine Spinelli モンテプルチアーノダブルッツォ70% サンジョヴェーゼ30% ステンレスタンク発酵 熟成3か月(?) アルコール分13% 輸入:日欧商事株式会社 購入価格:864円(1080円の在庫整理品20%引き)色は赤みがかった朱色。香りはリンゴ、チェリー、桃、キャンディー、アンズ、巨峰?味は苦味と薄く酸味を伴う甘味。余韻は苦味と甘味を伴う酸味。結構綺麗な味。香りも真っ直ぐフルーティーで 味も分かり易い。余韻の弱い酸味が、最後で味に膨らみを持たせる。30%のサンジョヴェーゼが効いてるのか 苦味に偏らず、酸味を上手く活用。苦味が起点だが全体の軸としては突出せず、後から伸びてくる甘味は香りで大きく底上げ。じっくり飲んでも良いし、ガブ飲みにも向いてる。 抜栓20~30分(ほぼ温度上昇)で香りの出方が鈍る。 思ってたよりも香りによる甘味サポートが大きかったのか、 味が大分平坦な起伏になってきてる感じ。 甘味感が落ちると苦味と酸味がしつこく出てきて ランクダウン。 これならコップに氷入れて飲むのもアリなタイプと思える。香りも利用した甘味の引き出しを丁寧に行い、全体では良好なバランスを構築。時間経過で味が落ちるが、複数人で手早くガブ飲みすれば気にはならないレベル。時間経過前なら以前飲んだファルネーゼのチェラスオーロよりも美味いかもしれない。料理はサンドイッチやホットサンドとか、手軽な食べ物が向いてるかも。サラダや薄焼きピッツァにも合いそう。肉や魚に合うイメージとは ちょっと違う。864円なら値段以上。冷蔵庫から出してすぐなら、1000円以上でも充分通用する。時間経過(温度上昇)後だと、まぁ800円台相応かな!?★楽天検索 マリア ローザ★楽天扱い3件 古武士屋で1207円 トスカニーで1218円 CARAで1417円楽天ちょっと高価いな。1200円オーバーが標準であるなら、ファルネーゼのチェラスオーロ買っちゃう。スピネッリのファンでなければw、無理に飲むこともない。
2012/07/04
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