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一手入れてはじっと待ち、何呼吸か後に次の一手。均整法ではこの「間(ま)」が大切です。施術者側が何から何まで整えるのではなく、体が自力でどう整っていけばよいか、その道しるべとして、ときどき手でご案内するイメージ。講師として、受講生の施術を受ける機会があります。慣れないうちは、次の一手までが早いです。受けていて(あー、気持ちいいなー)を味わいきれないうちに、次の一手が。(あ、今の操作はNGだったかも)(先生、どう思っているかな?)(やっぱりあの操作のほうがよかったかな)……様々な焦りがそうさせます。現場では駆け出しの頃、もっと緊張します。特に初めてのお客様と二人きりのとき。口数少ない方との間が持てず、無言の時間を埋めようとして、次の一手がどんどん早くなります。逆におしゃべりが大好きな方の、お話を聞き漏らすまいとして、次の一手までが間延びします。間も含めて施術です。同じく、間も含めて会話。しゃべっているときだけが会話だと思うから焦ります。運動も、動いている時間だけではなく、その後の休憩も含めて運動としないと、疲労がたまる一方。体の発達する暇がありません。間が空いても気にならず、ときどきポツリポツリと話すだけで、いつまでもサシで飲める友達は貴重な存在。初対面からだんだんと、そんな友人関係に発展するには、逆に積極的に間を楽しんでみては?なんて、ブログを書きながら、間を空けながら、自分とサシ飲み。まずは自分ともっと仲よくなれそうです。無料イラスト「イラストわんパグ」さんより
2015年04月24日
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「みんなが行くから、大学くらいは行っておこうかな」「みんながやっているから」「みんなが持っているから」「みんなが…」ではなく。自分で「均整を身につけたい!」と決めなければ、まず入学することはなかった身体均整法学園。卒業後、講師として戻り、この4月から早9年目です。今週前半、さっそく新受講生の方々に向けての担当授業でした。均整を知ったきっかけは、ほとんどの皆さんが「均整で体を調子よくしてもらった」から。私もそうでした。うつ伏せになり、背中で「何かされたなー」と思っているうちに、「あれ? 首が楽! 肘が軽い!」と感動した出会いを思い出します。そのときの、背中で何かするための第一歩が「触診」。背骨ひとつひとつを正確に触れるかどうか。お互いの背中を貸し合いながらの地道な訓練です。脊柱の模型ならすぐに分かる背骨のかたち。いくつもある大小の突起。〜「身体均整法学園ブログ」より、先日の授業の様子〜実際の体では、背中の分厚い筋肉にはばまれ、何がなんだか。わざわざ奥のほうの小さな突起を触らなければならないこともあります。「えらい道を選択してしまった……」と、内心思っている人、いるかもしれません。「背骨の、この突起を触れることに、どういう意味があるの?」って、もとの世界に、受講生時代の私も気楽なフリーター生活に、何度も戻りたくなりました。テレビのドキュメンタリー番組に登場する、様々な業種の職人技。‘神の手’を持つドクターも、船に使うスクリューを、最後には手で磨いて1万分の1ミリ単位で調整し、仕上げる職人さんも、自分の手技が、どこにつながっているかを知っています。ベッドから起き上がれないほどの生理痛に毎月悩まされる人。何だか難しい病名を告げられショックを受けている人。美の世界で勝負をかけたい人。背筋の奥の、小さな突起を自由に触れるようになった先には、そんな方々の喜ぶ顔があふれています。たくさんの笑顔に焦点を合わせ続けて、次の春の卒業を迎えて下さいね。その頃にはもう、もとの世界には戻りたくなくなっていますよ、きっと。無料イラスト「イラストわんパグ」さんより
2015年04月17日
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ずっと気になっている問題と、たたんでいない洗濯物の山は似ています。ベランダからバサバサッと取り込んで、部屋の床に‘とりあえず’積んだままの山。目には入るけれど、なかなか手をつける気になれない。朝起きて、着ようとしていたTシャツや靴下が、山の中からサッと見つかったとき。たたんでタンスに入れる手間が少しだけはぶけて「ラッキー!」なんて思ったり。そんなしょぼいラッキーはやめましょう。もっと大きなラッキーは、物がなく、広々したフローリングを眺めているときに、ふと訪れます。何日も何日も、着る物を掘り出し続けても山はなくならず、どんどん高くなります。山を越え、読みかけの雑誌や食べかけのスナック菓子袋も避けながら、小股で歩かなければならない部屋からは、その場しのぎのアイデアしか生まれません。呼びたい人をいつでも呼べるくらい、風通しのいい部屋をイメージしながら。正座して、心静かに洗濯物をたたむ時間。毎日少しだけとれますように。無料イラスト かわいいフリー素材集 |「いらすとや」さんより
2015年04月09日
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『週刊プロレス』『週刊ゴング』『週刊ビッグレスラー』、そして『ぴあ』。高校時代の愛読誌です。プロレス3誌でモチベーションを高めて1週間、レスリング部練習に励んだ後は、ぴあで調べたタイムスケジュールに合わせて、週末の横須賀や横浜を映画館巡り。ジャッキー・チェンやスタローン、ホラー映画で充電し、また月曜日からの部活に備える。授業や試験に備えたことはありません(キッパリ)。暇さえあればレスリングとも、暇さえあれば映画ともいえた3年間でした。「空いた時間をすべて使う」のが、夢を叶えるコツのひとつだそうです(『夢をかなえるゾウ 3』より)。先日の定休日。「今日は丸1日、みんなで均整東京支部(私が所属している会)の決算業務だから、映画に行く時間はないだろうな」布団の中でそう思いながらボーっと起床、ボーっと検索してみると、観たかった『くちびるに歌を』が朝1回のみ、まだ上映していました。「すぐ飛び出せば、観た後、決算開始時間に間に合う!」寝ぐせを帽子で隠して向かったUCとしまえん。春休みだからか、高校生くらいの女の子観客が多かったです。終わった後「よかったねーっ」「ねーっ」なんて、友達同士の会話が聞こえてきました。先日の『風に立つライオン』は、なぜかほとんどが60〜70代の女性観客グループ。上映開始までの井戸端会議的なガヤガヤが、始まるとみなさんシーンと、大沢たかおに癒やされていました。どちらもいつもは行かない時間帯。客層がけっこう違うんだなー。時間や順番を少し変えてみると、いろんな発見ができますね。「暇さえあればやること」自体が夢かもしれないし、夢への充電かもしれない。充電がまた次の、夢のきっかけになるかもしれない。かもしれない、くらいがちょうどよい、かも。今年度も日々新たな、小さなチャレンジを心がけます。無料イラスト「イラストわんパグ」さんより
2015年04月03日
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