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2013年03月15日

寿海酒造「赤芋黒麹」

カテゴリ：焼酎類感想

そろそろシーズンだしストックの中で一大勢力になりつつあるので、赤芋や紫芋など、原料となる芋が特徴的な類の芋焼酎の試飲大会を始めようかと思い立ち、世間的な存在感が微妙wなモノから……。

今日開けるのは寿海酒造の「赤芋黒麹」。これは南九州・大隈産の赤芋(紅寿らしい)を黒麹で醸した焼酎で、近所のスーパーの改装前売り尽くしセールで900ml瓶を20%オフの856円で購入した物。

初日なのでまずはロックで。

グラスを口に近付けた時に感じる香りは芋焼酎らしいもの。この手の香りにはいつも期待を持つが、こいつはどうか？
口に含むと、予想外に甘くない。赤芋系だし黒麹だしできっと甘いもんだという先入観を持っていたから少し肩透かし。だが、これはこれで香ばしいほろ苦系の味わいで中々美味い。口に含んだ直後の印象は甘くなかったのが、後味は甘苦い感じで面白い。ロックで飲むのは中々良い。

次は6:4のお湯割で一杯。

ふわっと立ち上る甘い芋焼酎っぽい香り。ヤバいね。既にロックが良い感じだったのだから、これは美味いに決まっている。
口に含むとお湯割特有のトロっとした口当たりで、甘い。やはりほろ苦系の風味もあるが、お湯割で一番に感じるのは甘さ。口に含む前に感じた香りと味わいがマッチしていて、久しぶりにロックよりお湯割の方が美味いと感じる。

最後に前日に6:4で割水して寝かしておいた物を電子レンジで温めて一杯。

軽く調べた限りではもともとメーカー内でさえマイナー商品っぽいせいで不明だったのだが、これは常圧蒸留された焼酎だろう。

正直に言って、セール品でなければ手を出さなかった可能性が高い製品なのだが、思いのほか美味い。割引で買ったというのをさておいても、後悔は無い。これは無くなるまでちゃんと楽しめる。久しぶりだなぁ。先入観的には残念銘柄なのに早く空けて次を……って気分じゃないのは。
赤芋っぽさ……とか言われてもピンと来ないのは仕方がないだろう。他にはブレンド系の「白金乃露栗黄金」しか意識して飲んだ経験がないわけだし。
ただ、やはりこの製品は寿海酒造の通常製品ではないっぽいのが微妙。いつ買えなくなるか判らない酒だと特別美味いって訳でもなければ贔屓にする気にはならないなぁ。何で、寿海酒造が自信を持って売り出しているはずの通常製品は私の行動範囲で売っていないのに、色物っぽいのは2種類も買えたんだろうね？　不思議！