《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2011年09月30日
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カテゴリ: 健康の話

前回の続き、脳内物質と精神疾患の話。

先週のNHK『ためしてガッテン』では、セロトニンと不眠・めまい・耳鳴りなどの、フィジカルな病気についての新しい研究を取り上げていた。

これらの患者に、精神疾患の薬を投与したら、うそのように改善したというのだ。

脳内物質は、まだまだ解明し切れていない、分からないことが多い。

とりあえず、精神疾患の治療は、脳内物質を中心に行われている。

それだけでいいのか、という問題もあるが、とにかくこれを学習しなければ先に進めない。

心の問題のある部分は、脳内物質の問題でもあるのだ。

「こころ」を演出するセロトニン

セロトニンなどの「情報伝達物質」は、脳の中にある化学物質だから「脳内物質」とも呼ばれます。脳内物質のそれぞれには、それを伝達するための神経細胞があり、それぞれに働きの違う脳内物質を必要な場所に運んでいます。脳内物質を使って必要な情報を伝達し、利用するのが神経細胞の仕事です。

その中で、ドーパミンという脳内物質を伝達するための神経細胞をドーパミン神経と呼びます。ノルアドレナリンを伝達する神経細胞はノルアドレナリン神経、セロトニンを伝達する神経細胞がセロトニン神経です。

神経細胞は情報を伝達するための脳細胞群のことで、脳内物質によって刺激を受け、となりの細胞へ刺激を伝えるはたらきをします。

脳は微小な電流で動いています。

脳神経細胞から伸びた 軸索 ( じくさく )

刺激を伝えるという働きは、ちょうどドミノ倒しのようなものです。隣の細胞に脳内物質という刺激を伝えていくのは、ドミノのコマが倒れて隣のコマを倒していくような感じです。倒れたコマは隣のコマを倒すと、すぐもとに戻り、次の刺激を待ちます。この仕組みでコマがある場所なら、どこまでも刺激を伝えることができるのです。逆に、コマがない場所には刺激は伝わりません。

ドーパミンは、脳を興奮させる興奮物質の1つです。興奮物質とは、神経細胞を刺激し、興奮させることで必要な働きをさせる化学物質のことです。

ドーパミンによって起こる興奮は、主に快感とされています。

「チョー気持ちいい!」と叫びたくなる状態は、はこのドーパミンがたくさん出ているときです。脳が快感で興奮しているのです。

ドーパミンによって起こる病気の代表例には、統合失調症(精神分裂病)があります。この病気は、ドーパミンの分泌が多すぎる時に起こります。快感をつかさどる神経伝達物質ですから、過剰になると興奮が続き、妄想や幻覚、幻聴が起こってきます。

他にも、アルコールや買いものへの依存という症状の原因にもなります。依存対象はさまざまで、アルコール依存やタバコ依存のほか、薬物依存やギャンブル依存もあります。インターネット依存やゲーム依存も、社会的な問題となっています。

ドーパミンが少なすぎると、パーキンソン病になります。パーキンソン病とは、全身の筋肉が徐々に固くなり、自分で動かすことができなくなる病気です。多くは65歳以降になってから発病しますが、若い時に発病することもあり、難病として治療法の研究が進められています。

ノルアドレナリンもまた興奮物質ですが、ドーパミンの場合とは違い、戦闘的だったり、怒りに関係するものと考えられています。

外部からの不快な刺激に対してノルアドレナリンが大量に作られ、不快な状態から抜け出すためのからだの動きに備え、こころの準備をするのです。そのため、非常に興奮した状態になります。そのことから、ノルアドレナリン神経は、脳内にある危機管理センターともいえるのです。

ノルアドレナリンによって起こる病気は、たくさんあります。興奮することで自分を守ろうとする脳内物質ですから、ストレスによってバランスをくずすと、興奮がコントロールできなくなり、不安神経症や強迫神経症、対人恐怖症、パニック発作、躁状態で興奮して怒りがおさまらないなど、さまざまな症状がでてくるのです。うつ病も、その中に含まれます。

病気とまではいえなくても、ノルアドレナリンのバランスがくずれて、イライラして落ち着かない、すぐキレる、なぜか不安で仕方がない、などのこころの問題を抱えている人もいます。ノルアドレナリンのバランスを取るには、セロトニン神経を強化することが有効です。

セロトニンはノルアドレナリンと共に、うつ病に関係するとされる脳内物質です。

覚醒をつかさどる興奮物質ですが、ノルアドレナリンが怒りや戦闘状態を作る物質なのに対し、セロトニンは覚醒とリラックスをもたらします。

セロトニンを運ぶセロトニン神経も、ノルアドレナリン神経と同じ場所に張り巡らされています。

ノルアドレナリンがカッカとしたホットな覚醒であるのに対し、セロトニンはクールな覚醒といえるでしょう。クールに覚醒していますから、集中力も高まります。落ち着きもでてきます。セロトニンが十分であれば、些細なことでカッカしたりクヨクヨすることが少なくなるのです。

セロトニンによって起こる病気は、うつ病がまず挙げられるでしょう。脳内物質のバランスを取って、気分を落ち着かせながらも活動的にするのがセロトニンの仕事ですから、そのバランスがくずれると、脳内物質の多くに影響が出るのです。

うつ病はセロトニン不足によって起こるということが分かっており、うつ病で自殺したと思われる人たちの脳脊髄液を調べたところ、セロトニンの分解物質の量が極端に少ないことが確認されました。

他にも、セロトニンは人間のからだを自分の意思とは関係なくコントロールしていますから、急に動悸がするとか、なぜか呼吸が苦しくなるなど、からだのしょうじょうとしてもあらわれます。こころの症状としては、不安感、強迫観念、気持ちが沈んで何も楽しくないなどがあります。

パニック障害は、一般に言うような「頭がパニックを起こす」という意味ではなく、突然激しい動悸に襲われ、呼吸が苦しくなります。まさに死ぬ思いのはげしいからだの変調を起こします。しかし、心臓や呼吸器には医学的には問題がなく、発作も十分ほどでおさまります。ですが、この発作は電車の中など外出先が多く、また発作がおきるのではないかと怖くなり、外出できなくなることが問題です。

強迫性障害は、窓のカギを閉めたかとか、ささいなことが気になって何度も家に確認に戻ったり、手が汚いような気がして頻繁に洗って手荒れを起こしたりします。

また、至近距離で人がしゃべっていると、つばが飛んでくるような気がして人の側にいけないとか、外出先のトイレは汚い気がして用便ができないとか、いろいろな強迫観念が起こります。

これらの病気がセロトニン不足によるといえるのは、セロトニンを増やす薬であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を使うと、症状が軽くなったり消えたりすることから、その関係が確認されています。

食欲不振が病気のレベルまでなってしまうのを摂食障害といいます。摂食障害には、たくさん食べて吐いてしまう過食症と、まったく食べられなくなる拒食症があります。

過食症は間違ったダイエットなどからなることが多いのですが、拒食症は本人が意識しないうちに、だんだん食が細くなって、必要なカロリーを取れなくなる病気です(ダイエットのため絶食して、なってしまう人もいます)。

摂食障害の治療にも、SSRIが使用されています。

つまり、セロトニンと食欲には大きな関係があるということです。

元気な人は、皮膚がやわらかく、血行のよい顔色をしています。

これも自律神経の機能の一つです。分泌腺や血管をコントロールしているのが自律神経なのです。自律神経がセロトニンによって、よいバランスを保つと、血行や汗腺、分泌腺もよい状態が保たれて、皮膚が若々しくなったり、冷え性が治ったりします。

姿勢や顔の筋肉だけではなく、血行や皮膚も若々しく保つ力が、セロトニンにはあります。それによって、心身ともに若々しい生活を送ることができるのです。






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最終更新日  2011年09月30日 09時05分00秒 コメントを書く
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