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Fallout4のお話を書くのはもう少し先になりそうですがとりあえず主人公とヒロインの紹介を。Vault111から出てきた男キング。本名ロバート・ジョン・キング(通称キング)元アメリカ陸軍第108歩兵連隊第二大隊の所属。パワーアーマーの技術者でもある。ダイヤモンドシティに住んでいる便利屋のガートルード。パイパーやニックの仕事を手伝うこともある。グッドネイバーにも出入りしている。
May 15, 2017
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オルガ:自分そっくりの人工ボディにびっくりFalloutNewvegas124話「オルガVSグレタ」「え~……なんでこんな事になったんだよ~」「君は特別だったのだ。過酷なモハビを生き残ってきた様々な体験をした貴重なサンプルだった。当然クライン達は君の脳に夢中になった。君の脳が話す体験談は彼らを虜にしたのだ。……それだけなら良かった、彼らは君の話を聞くにつれて外の世界に出る事に興味を持ち始めてしまった。これまではロボトマイトの脳から得る情報だけで満足していたのだが。私はそれだけは絶対に阻止しなければならないと思ったのだ。彼らが外に出ればこの場所は多くの者に知られることになるだろう。そして彼ら自身が外に災厄をばら撒きかねない。彼らはもはや化学を信じ科学を愛した者達では無くなってしまった。人類の発展と平和のために建設されたこの場所は今や狂気に満ちてしまっている」「はぁ……」「彼らの暴走を止めるために私は君の脳を連れ去った。切り刻まれる前にね。そして狂人を演じることで彼らの不安を煽り私に目を向けさせた。……狂人を演じるためにサイコを使ったがどうも最近は記憶障害に悩まされることが多くなってしまいますますメンタスの量も増えていった。私は記憶障害と戦いながら重要なことは床にメモをしていった。床の膨大な落書きは私の覚え書きなのだよ」「えっと……じゃあモビウスはあたしを助けてくれたの?」「結果的にな。君なら私の代わりにビッグマウンテンの未来を任せられるかもしれないと考えての事でもある。君の脳に聞いた話だともう一人適任者がいるようだった。運び屋の男、彼にも会ってみたいものだ」脳から聞いた……か。あたしはここにいるし何か不思議な感じ。「まぁ事情があったのはわかったよ。それであたしは元に戻れるの?戻ったらこのあたしはどうなっちゃうの?」「パニックを起こさないのは脳の君と同じだ素晴らしい。脳を戻せば今の君は統合されるだろう。念のためボディの君が失われてしまった時の保険はかけておいたのだがね」あたしの横にいるコンバットスーツの人がヘルメットを取った。「なあああああああああにいいいいいいいいいいいいいい!!!!」あたしがそこに居た!!あたしそっくりの奴が!!なにこれメロディ達みたいにクローンなの?それともあたしロボ??「もしもの時のために脳を入れる器だ。人造人間の技術で作ってみた。ほぼ機械の体だと思ってくれていい。今は私が操作している無垢の状態だ。君はこのビッグマウンテンを救ってくれるか?約束してくれるのなら脳を君に戻そう。前に来たBOSの男のようなここの科学技術を盗んでいく連中を阻止したい。あのヒューマノイド達もそうだ」「ええー……!?それってあたしにここに居ろってこと?やだよモハビに帰りたいし」「頼む……私は記憶障害を患っている。このままではビッグマウンテンを守れなくなる。人類の為に私の代わりを勤めてくれないか?私が健在のうちは全力でサポートする、このビッグマウンテンに常駐してくれなくても良い」「う~ん……」こういう時こそアルケイド先生に相談したいんだよね~……先生なら引き受けるかな?引き受けるかも……先生ならきっとここを守れるし安心して任せられる。グレタとヘザーにここを渡せば良いことにはならないと思う。………………そーだ!エンクレイヴの生き残りの人たち行き場所がないないならここに来てもらえばいいんじゃないかな?もし先生がここに来る気になっても寂しく無いしあたしもここも来ればいいし。アポカリプスの使徒の人たちでもいいかもしれない!!それなら……とりあえず引き受けるかな。人類の平和はあたしが守る!なんて。「やろうかな」「感謝する。それでは約束通り君の脳と対面させよう」モビウスに着いていく。ホースにつながれたタンクのハッチが空くと透明の容器に浮かんだ脳が現れた。これがあたしの脳!?「あーあ来ちゃったよ。なんで来るのさ?もうあたしはあんな危険なところに戻りたくないしストレス受けたくないし薬物で汚染されたくもないんだよねー。脳に悪いことばっかりしてきたしもう嫌なんだよ。あたしは元々バカじゃないしちゃんとした環境にいればアルケイド先生並みに賢いんだよ。ここなら沢山学べるしストレスもないし」「はぁ!?何!??脳ってあたしでしょ?なに言ってんの??」なにコイツ!ってあたしなんだけどなんでこんなこと言うんだよー!!「あたしは脳だしあたし自身だよ。あんたがなんなの?こうやって客観的に自分の姿を見るとホント馬鹿だわ……生きてきた環境のせいでもあるけど」「うるさいなー!早く元に戻るよ!?そのままそんなところにいても何できないでしょ」「いいよ別にこのままで。そこに器もあるし動きたくなったらモビウスに入れてもらうから。今までの自分の記憶と統合とか全然興味ないしそんな酷使したボディに戻りたくない。ストレス激しいし嫌だ」「自分で自分を罵倒しても始まらないよ!あたしは戻りたいんだってば!!抵抗しても無駄だよ脳だけのあたしは何もできないんだからね!!無理やり戻してやる!」「やめろー!」「拒否しても統合するから!!」「待って……よしわかった戻ろう、でもせっかくだからボディのあたしも残さない??」「へ?どういうこと??」「せっかく二人に別れたんだしそっちの器にチップを入れれば二人とも動けるっしょ?そしたら統合しなくても済むんじゃないかな?」「いやいや……統合しないと。色々矛盾が生じるよ、どっちかが偽物扱いになるじゃん。つーかチップのあたし偽物になるじゃん」「え~……じゃあ統合かぁ。はぁ……モハビ戻るの嫌だなぁ」「しょうがないよ」あたしなのに変な感じだなぁ……混乱してきたし早く統合しよ。ん?そうだいいこと思いついた。「統合しても二人に分けようよ。一人がここに残るんだ」「ナイスアイデア!!当然脳のあたしが残るんだよね?」「ダメダメ、公平に交代にしようよ~」「え~……まぁでも統合するなら同じあたしになるしそのほうがいいのかな?」「そうそう、その方が色々捗るしね」「???なにか面白い事思いつたのボディのあたし?」「うん、統合したら理解できるし早くしよ」「そっかぁ……じゃあモビウスお願い。統合してチップのあたしを人造人間の器に。生脳をこの体に入れて」「承知した。クラインたちのいるシンクタンクに置いてある君の元の心臓と背骨はどうするんだね?」「それは人造人間の体に入れるよ。片方のあたしが完全に機械とかなんか自分がかわいそうになるし」「そうか、ではまた持って来るといい。できれば私がシンクタンクに行って処置を行えれば一番早いのだが。オートドクターを始めあっちのロボットたちは私の作ったものだからな。ここにあるオートドクターでは少し時間がかかる。」「そのへんは話し合いでどうにかできるかも。問題はグレタとヘザーだね」グレタとヘザーをどうするか。彼女たちはビッグマウンテンを支配しようとしている。それはとんでもなく危険なことだ。じゃあどうするか?説得する?倒すしかない?説得は……できるかなぁ。彼女たちがここを諦めるとは思えないしなぁ。倒すのは……ヘザーがいる限りまともに戦えない。グレタにしてもあの掌に触れられればおしまいだ。何より強力なプラズマ付与ピストルがある。脳のあたしを復活させて二人で挑めば……でも脳のあたしがやられたら終わりだ。今のあたしがやられても肉体は無くなるからダメな事には変わりないけど。「グレタとヘザーに勝てるかなぁ……」『マスター、インプラントGRXを使って見てはどうですか?VATSと合わせれば実質時間停止の中を動けるようなものですよ』「何それ?インプラントジーアールエックス??」『マスターの体に実装されているインプラントです。ご存じなかった?感覚、筋肉反応を加速させて数秒間だけ超高速で動けるようになるのです。一日3回が限度ですが』「知らないよ。いつの間にか博士たちに付けられたのかも」『さらにジェットと合わせればより感覚が研ぎ澄まされますよ』「それはちょっと……生きるか死ぬかの時にそんなことは言ってらんないけどね」グレタとヘザーをどうにかしなければあたしは自由にはなれない。今が決断の時なんだ。デスクローと戦うより危険な相手かも。「そうだ、光る手斧が二つだけまだ残ってる!これをVATS&インプラントGRXとやらで投げれば」それだけで倒せないかもしれないけど隙は付けるはず!拳銃が使えればなぁ……あたしは射撃が苦手だからなぁ……腕力で反動抑えこめるから大口径の拳銃でも片手で打てるし二丁拳銃でもいけそうだけど狙って打つのがどうにもこうにもうまくいかない。目が良くないのもあるし。「そろそろ終わったか?」!?もうグレタとヘザーが上がってきた!!やるしかない……うーでも一応説得も試みよう。「終わったよ」「そうか、ならモビウスに用はないな。始末しよう」「始末だ」モビウスの部屋の扉に近づく二人。「あのさ……人類の為にここは彼に管理を任せたほうがいいんじゃないかな?」「何を言っている。ここは私たちが手に入れる。邪魔をする者は全て排除する」「モビウスに何かを吹き込まれたか?我々の助手として置いてやろうとも考えていたが邪魔をするなら始末するだけだ」「お前では私たちに勝てない。挑めば死ぬだけだ」「どうしても諦めるのは無理かな?」ギリギリまで説得をする。アルケイド先生もそうするはずだ!「しつこい。もはやここまでだな死ねオルガ」ヘザーの目が光る。あたしは素早くVATSのボタンを押す。『インプラントGRX起動』VATSに合わせてステルススーツがインプラントGRXを起動。あたしの見ている世界がゆっくりと動く。体は普通に動く。腰にかけた光る手斧を取り出してグレタとヘザーに投げつけ追いかける。まずはヘザーを無力化しなければ!「オルガトルネードソバット!!」手斧に反応して回避するヘザーにソバットを叩き込む。ゆっくりと吹き飛んでいくヘザー、あたしは着地してすぐに床を蹴りグレタにサタナイトフィストを叩き込む。「オルガバズーカストレート!!」こめかみにクリーンヒット!!『インプラントGRX終了』「はぁはぁ……」どっと疲労が押し寄せる。ソバットを受けたヘザーは階段を落ちていった。グレタは壁に叩きつけられこっちを見ている。流石に生身の人間じゃない硬い!「お前を粉砕する!」両手を胸の前で構えるグレタ、ここからが本当の勝負。あの両手掌に当たるわけにはいかない、どんな仕掛けかわかんないけどコンクリートも軽く粉砕するからね。それなら……オルガスライディングキック!!グレタの足元を狙う。掌で迎えるグレタ。足を蹴った後、転がって回避。バットを軽くへし折るあたしのキックでもビクともしない。後転逆立ちで立ち上がりグレタを見据える。「そんな攻撃は私には効かない。マグナム弾、スーパースレッジの打撃にも耐えられる。ヘザーが戻ってきたらお前は終わりだ」ダメかぁ……力任せの攻撃だけじゃ十分な威力は出ない。カサンドラとかDr.Kみたいにちゃんとした格闘技の動きで無駄なく打撃を放たないと。思い出すんだ、これまで学んだ動きを!本能だけで戦ってこれまで何回も痛い目にあってきたじゃんかあたし!!あたしは体をひねりながらしゃがみこみ逆水面蹴りを放つ。カサンドラがやった技だ。「!?」不意をつかれたのかグレタの体が揺らいだ。そこから立ち上がりアッパーで狙う、でもこれはフェイントだ。グレタに攻撃させるための。「はっ!」グレタが右掌を放つ。あたしはスウェーで躱し前蹴りをグレタの腹に叩き込む。「なるほど、近接戦闘の技術には自信がある訳か。それならこちらも本気で行かせてもらうか」両手をだらりと下ろすグレタ、少し前傾姿勢になり膝を軽く曲げて上下に揺れている。「フン!」一気に肉薄してくるグレタ、咄嗟にあたしはカウンターを合わせてグレタの顔面を殴る。掌攻撃をギリギリで回避できたけど肩をかすってた。ステルスアーマーの装甲が弾け飛んだ。『マスター危険です、ジェット、サイコを投与します』うあああああっ!でもこのままじゃヤバイし仕方がない!!グレタは体を揺らめかしジグザグに接近、ムチのように両手をしならせて攻撃してくる。これじゃカウンターもとれない。しかし全力で叩き込んだサタナイトフィストが全然効いてないのは凹むなぁ。メタルアーマーも粉砕できるのに。『手応えはありますマスター。相手は痛覚を遮断しているのではないでしょうか?』なるほど、1発2発で倒れなくても効いてる事には変わりないのかも。「フンフンフンフン!」グレタの掌が壁を粉砕していく。あの破壊の竜巻を回避し続けるのはキツイ!サタナイトフィストで払うしかないけどどこまで持つかわかんない。続く
May 12, 2017
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緋川燿子:扇子を広げるのには意味がある。木城二郎:言えないことは伏せながら両親とは一応毎日連絡している。VAMPIREEYE75「交渉」冬華の背後の黒い渦から無数の光の剣が放たれる。燿子はそれを尻尾の盾で防いで耐え、右手で殺生石を構える。「そんな尻尾で防ぎきれるものですかー!!」冬華は両手を前に突き出す。上腕に切れ目が入り開き中から砲が出現、赤い光線を発射した。「これが私の最大出力攻撃!跡形もなく吹き飛びなさいっ!!」「ウチも全力でいきます」燿子は右手の殺生石を構える。狐火光線が放たれ、冬華の光線と衝突。両者の中央で拮抗する。「この……」「このまま持久戦に持ち込むつもりはありませんよ」燿子は扇子を左手で取り出して前に突き出す。「奥の手はいくつも持っておくものです」扇子から光線が放たれ殺生石の狐火光線と合わさり、冬華の光線を押し返していく。「こ、こんな……」この状態から少しでも光線の出力を緩めると回避する間もなく受けてしまう事を理解する冬華。「ウチはこの扇子で毎日毎日コツコツと魔力を込めてたんです。周囲に霧散している人間の霊気や妖の放つ魔力の残滓などをです」「これで勝ったと思わないことですね、このままでは……終わりませんよ!!」光線を放ったまま冬華は足を浮かせて背後の黒い渦に飛び込む。黒い渦を通った燿子の光線は四散、結界と壁を貫いた。「そうやってあの状態を逃れますか……」黒い渦は消え冬華は姿を消した。燿子は大きく息を吐きマンションの壁に体を預ける。「なんとか切り抜けられて良かったです……あのような者が出てくるとは。白峰冬華、ほぼ間違いなく吸血鬼側の者。やはりこのマンションは……」燿子は葉っぱを取り出して口を近づける。「奥寺さん、野村さん、山根さん、どうですか?ウチは吸血鬼をひとり撃退しましたが」「やっぱり吸血鬼居たんだ!こっちはしつこい蜘蛛っぽいのに絡まれたけどまぁなんとか大人しくさせたわよ。今マンションの上から一部屋ずつ調べてるところよ」奥寺舞子が応えた。「金属のおバカさんを~吹っ飛ばしたあとは~エントランスから玄関ホールを調べてま~す。あ、2匹ほど雑魚が湧いて出たけど壁にめり込ませて黙らせちゃった」野村萌絵が応えた。「襲いかかってきたぬりかべの人を倒したあと、ネズミたちと一緒に地下駐車場を調べたけど特になにもなかったねー。どうする燿子さん?」「一旦玄関ホールに集まりましょう」玄関ホールに集まる4人。互いの無事を確認する。「少し疲れました……」燿子はソファに腰を下ろす。「燿子大丈夫?……吸血鬼相手にしたんだから無理しないほうがいいわよ」「そーだよー、はいどうぞ」妃羅莉のネズミがおしぼりを持って燿子の膝に飛び乗った。「私は~体が火照ってまだまだ収まりそうに無いの~いやんっ!だからおバカさんが出てきたら私が代わりに相手してア・ゲ・ル」萌絵は体をくねらせながら握り拳の指を鳴らす。「結局美古都を襲った犯人は見つからなかったわね。しかしどうなってんのかしら?このマンションは教会の物でしょ?そこから出てきた教会の奴に美古都は襲われた。……そして燿子は吸血鬼に会った。確かにここは蜘蛛糸つけた吸血鬼は入った所でもあるのよね」舞子が言った。「……もしかして謀られたのかもしれません。ウチの悪い予感が当たると、もうすぐ教会の者たちがウチらを捕らえにくるはずです。マネージャーの真柴さんが動いていてくれますが……」「あれは?」マンションの前に装甲車が2台、2台のヘリコプターから10人のアサルトライフルを特殊部隊が姿を現した。一番最後に降りてきたのは白峰吹雪。「ああもうっ!面倒な事になってきたわね!!だいたい教会がチンタラやってるから吸血鬼に先手ばかり取られるのよっ!!」対闇の住人弾を装填したアサルトライフルの特殊部隊が玄関ホールになだれ込み4人に銃口を向ける。「……ここで何をしているの?」静かに白峰吹雪は言った。「友達がいきなり教会の奴に襲われたのよ。だからこうしてやった奴を探しに来たの。それの何がいけないの?」舞子は吹雪の前に出る。「あなたたちを拘束します。理由はどうあれ力を使い暴れたのだから」「ちょっと待ちなさいよ!もう少し話を聞きなさい!!ここで吸血鬼に襲われたのよ?しかも白峰の名を語る吸血鬼!!」それを聞き吹雪の顔に動揺の色が浮かぶ。「……その吸血鬼の名前は?」「冬華。白峰冬華と名乗りました」燿子はゆっくりと立ち上がり言った。「……そう、知らない人ね」吹雪は姉の白峰霄ではないと分かり少し安堵した。「それでも身柄は確保します。ここで見逃してしまっては教会も納得しませんから」「嫌よ。そうなったらもう二度と自由ではなくなるのが目に見えてるし。お前は最初から会った時からずっと私たちを捕まえたくて狙ってるからね」「……ここで暴れれば次は抹殺対象になるわ。わたしはどっちでもいいのだけれど」「ホントむかつくわね!」「奥寺さん、ここは一旦おとなしくしましょ」ゆっくりと頷く燿子。萌絵、妃羅莉にも目配せする。「燿子……」舞子はそれ以上言うのをやめた。「白峰吹雪さん、ウチら4人ここはおとなしく従いましょ。けどその前に電話させてくださいな」「駄目よ」吹雪は即答する。「せやけどこのマンションに行くことはウチらの所属する組織にも連絡しています。急にいなくなれば大事になりますやろなぁ」「その時の対処は教会の他の者がする、だから大丈夫」「そうでっしゃろか?」吹雪の意識が燿子に向けられている隙を見て舞子は吹雪に見えないように後ろ手に持った携帯電話を三人に見せる。画面に映っているのは通話中の文字、相手はマネージャー真柴。「ちょっと調べればここに吸血鬼がいた事も分かりますでしょうし、白峰の名を名乗る者がまた一人現れて吸血鬼側にいるのですけれど?」「……いいから一緒に来て。車に乗って欲しい早く」「何を急いでるはるん?」「…………」「だんまりですか」「なんとか言いなさいよ白峰吹雪!!」舞子は睨みつけて言った。「……お願い」吹雪の表情は焦っているように見えた。――舞子らが突入する少し前。木城二郎は白峰霞と共に京都市の『地下都市碁盤の目町』の塔に戻っていた。そこには白峰家の世話役、ワーウルフの吉良伝左衛門、人造人間の須原登流、マーマンの水元来海が勢ぞろいしていた。「あー久しぶりに三人皆集まったねー!」霞は声を上げた。「雪名様の希望により、我々三人は今後自由に碁盤の目町に出入りできるようになりました。これで動きやすくなるもの」吉良は白峰雪名と目を合わせた後、眼鏡を片手で上げて言った。「オレ、リベンジする!あんな吸血鬼に負けたの我慢できナイ!!」須原は拳を握り締めて唸った。硬度を自在に操る吸血鬼・木戸剛照の前に敗れ去った苦い記憶は彼の中で燃え続け感情を高ぶらせていた。「雪名様が結界をドンドン壁ドンしたら大慌てで教会の連中集まってきましてね。そしたら目の前で結界の一つにヒビ入れて見せて……そのあとはやさしく穏やかにお願いされてこうしてお世話役皆自由になれたのです」水元来海は笑顔で言い放った。「……はぁ」「(雪名さんあんなに綺麗でおしとやかそうなのに……結構暴れん坊なんだ)」「ふふ……」雪名と目が合う二郎。雪名が微笑むと照れてしまい咄嗟に目をそらす。「懇切丁寧にお願いしても無視されるのだからこうするしかないでしょう?白峰家は暫く碁盤の目町で過ごす事になります。それと木城家とワーチーターの彼、速水恭一さんの一家もね。あなたたちは私が守ります」「あの……」「そういうことだから、木城君達は吉良、須原、水元に外のことは任せて暫くおとなしくしててね。急に一方的に決めてしまったのだけど、これが最善だと思うの。私の母……白峰華月の事は気にしなくていいですよ」「……雪名さん、まだ俺はやることがあります。教会に属してない妖怪連合のトップと会わなければなりません。このままの状態は良くないですから」「んん~……そうですね。この状況を打破するにはそうするしか無いかもしれません。木城君は連合の者とも親しいですし、教会のお偉方や私などでは会ってもくれないでしょうし、争いに発展する可能性もありますし……丁度吹雪が外に出てるので動いてもらいましょう」雪名が目配せすると水元来海は立ち上がり携帯電話をかけた。「もしもし?吹雪ちゃん??」「はい。どうしました?」「敬語とか堅苦しいって」「仕事中なので……要件は?」「連合の例の4人、土蜘蛛、妖狐、牛鬼、鉄鼠に会って連合のトップに会わせてくれないか交渉してくれない?吹雪ちゃんじゃ説得できないと思うから木城二郎君と速水恭一君も一緒にね。雪名様からのお願いでもあるの」「……向こうにメリットがなければ応じないと思いますけど?」「それは……ん~そうだねぇ。教会も変な動き見せてるのがいるからあぶり出したいし例の4人は協力者ってことでターゲットから外すって条件で話してみては?雪名様の要望だって言えば上の奴もノーとは言えないでしょ」「……危険です」「何しでかすかわからない連中だけど手元に置いたほうが監視しやすいし木城二郎君がいれば無茶な事はしないんじゃない?あの4人木城二郎君のことは嫌いじゃないみたいだし。それにこれはやったもの勝ちみたいなとこあるから、上の連中……特に大天狗の長門派に知られる前に早くしたいかな」「……それもそうですね。では長門派に動きを察知される前にすぐに開始します」「じゃあ白峰家に連れてきてね。そこで待ち合わせで」「了解」―そして現在に至る。続く
May 6, 2017
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