LARRY GOLDINGS, PETER BERNSTEIN, BILL STEWART / RHOMBUS 現代最高峰の名手たちが織りなすジャズ・オルガン・トリオ ラリー・ゴールディングス、ピーター・バーンスタイン、ビル・スチュワート。ジャズファンであれば、ほぼ説明不要の3人でしょう。 いずれもこれまで数多くのリーダー作を発表し、サイドマンとしても膨大な録音に参加してきた、現代ジャズを代表する名手であり巨匠です。 この3人が長年活動を続けているオルガントリオの新作『Rhombus』は、前作『Perpetual Pendulum』に続き、発足以来良質なメインストリーム・ジャズを送り出してきたレーベル、『Smoke Sessions Records』から4年ぶりの待ちに待ったリリースとなります。 このトリオ最大の魅力は、オルガントリオならではのファンキーなグルーヴから、スリリングな4ビート、卓越したテクニックによるソロ、そして繊細なスローバラードまで、あらゆる要素を極めて高いレベルで体現している点にあります。 しかも、その演奏には全く無駄がなく、徹底して洗練されています。 また、3人連名のユニット名が示すとおりリーダーを定めず、同世代のミュージシャンによるフラットな関係性の中で、長年のキャリアを通じて築き上げられたアンサンブルとインタープレイは、まさに理想的なオルガントリオの姿と言えるでしょう。 選曲のセンスも素晴らしい。キース・ジャレットの1970年代の名曲『Everything That Lives Laments』で幕を開けます。 私もキースの大ファンの1人ですが、この曲が取り上げられるのは非常に珍しいのではないでしょうか。少なくとも私はカバーで聴いたのは初めてです。