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明日からの国慶節の連休は、2年生の学生の家に行くことにした。 学生に誘われたことと、ここからバスで2時間ぐらいという近場というのが、 行くことを決めた理由。 学生の家族と、手料理に舌鼓を打ちながら、たくさん交流しようと思っている。 私も中国語をたくさん話すつもりだが、 私の日本語を学生に通訳させてあげたい。 自分の娘が日本語を勉強して、日本人の先生を連れて家に帰り、 日本人の日本語を中国語に通訳している姿を見れば、ご両親もきっと喜んでくれるだろう。 実は2年前の春節も、ある学生の家で年越しをした。 当時、その学生もやはり2年生だったが、 自分が通訳している姿を両親が誇らしそうに見ていることが嬉しくなり、 それがきっかけで、彼女は同時通訳の道を目指すことにした。 当時2年生だった彼女は、同時通訳になるために、 今、院生試験を目指して一生懸命に勉強している。 私との出会いによって、学生が将来の進路を決めたり、 その家族が喜んでくれるということは、 私にとってもやはり嬉しいことだ。 自分が日本を代表して、などと驕った考えはもうとうないが、 私を見て、日本人に対するイメージを新たにするということにもなるかもしれない。 日中間の政治の問題を、私と学生、そしてその家族の交流の障害にしてはならない。 というわけで、明日の朝、彼女と一緒にミニ・ホームステイに行ってきます。
2010年09月30日
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中秋節の連休が終わったと思ったら、 明後日からは国慶節で、学校は1週間の連休に入る。 国慶節が終われば、1週間だけ授業をして、 翌週は校内の運動会で週末と合わせて、また5日間の連休がある。 休んでばかりのように思えるが、 ただ授業がないというだけで、学生たちはこの時とばかり、私の部屋にやって来るので、 毎日、のんびりと過ごせるというわけではない。 去年のカレンダーを見たら、この休みの期間中は、 朝8時、10時、午後3時、5時半、夜8時……と、 次から次へと、学生たちの会話の練習相手をしていた。 それはそれで楽しいし、学生たちに親近感を持ってもらえ、 彼女らの会話も上手になるので、決して悪いことではないのだが、 学生たちが帰って、一人になった時に、疲れというか脱力感というか、 そういうものを感じることがある。 当初は、この国慶節の期間は石家庄にでも、ぶらりと遊びに行こうと思っていたのだが、 その石家庄で先日、日本人が拘束されたというニュースを見て、 計画は取りやめた。 河南省の中にいる限り、日中間のきな臭いニュースは別の世界のように思えるのだが、 君子、危うきに近寄らずが、やはりいいだろう。 違うところに旅行に行くという選択肢もあるのだが、 民族大移動のような国慶節の時に、旅行に行くのも、 ただ疲れるだけのような気がするし。 というわけで、この連休、何をするかは、まだ決めていない。 また毎日、学生たちの会話練習の相手をすることになるのかなあ。。。
2010年09月29日
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スピーチ・コンテストの後日談です。 コンテストが終わった後、3人の2年生たちと、夜の学校を一緒に散歩をしました。 彼女らは3年生たちより好成績を挙げて、3位、4位、5位になった学生たちです。 その中の一人(5位だった学生)が、散歩しながら泣いていました。 5位でしたが、3位から5位まではほとんど同じ点数でした。 その日の夜、彼女は寮に帰ってから、私にメールをくれました。 そのメールには、「先生、ごめんなさい(sensei gomennasai)」と書いてありました。 彼女たちは、メールを出すときはいつも日本語で書いてきます。 その彼女から昨日、「先生と話したいです(sensei to hanasitaidesu)」 というメールがありました。 そして、彼女と1時間、校内を散歩しながらいろんな話をしました。 ごめんなさいと謝った理由は、 思うようにスピーチできなかったことと、 他の2人の2年生に負けたこと、 そして指導をしてくれた私に対して、申し訳ない気持ちがあったからだそうです。 彼女は決して賑やかで社交的な性格ではありませんが、 去年から積極性を身に付け、毎週、私と会話の練習をするようになりました。 彼女の素晴しいところは、 「もし先生が忙しければ、他の学生を優先してください」と言えるところです。 決して、自分が自分がという押し付けがましさはありません。 そんな彼女ですから、こちらも応援したくなります。 1時間、話をし終わった後、彼女はすっきりしたような顔で、こう言いました。 「先生、私は午後、「マルクス理論」の授業がありますが、 私はその授業をサボって、日本語の勉強をします」 授業をサボることを誉めるわけにはいきませんが、 そう言った時の彼女の笑顔はとても爽やかでした。。
2010年09月27日
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『日本語スピーチ・コンテスト』が先程、終了しました。 優勝は去年、決勝大会で惜敗した新3年生でした。 以前、このブログに「3年生が優勝したら、おごるよ」と学生と約束したと書きましたが、 実は、その賭けをした相手こそ、今回、優勝した彼でした。 テーマ・スピーチも、即席スピーチも共に最高点で、 この大学の代表として、河南省大会に出場することが決まりました。 こんなふうに、賭けを励みにして結果を出してくれたのは、 私にとっても嬉しいことです。 彼には美味しい料理をご馳走しようと思っています。 もう一つ嬉しかったことは、 去年、1年生の時からずっと会話の練習を続けてきた秘蔵っ子たちが、 3位、4位、5位と、上級生をしのいで、それぞれ上位を占めたことです。 彼女らはいずれも、大学に入ってから日本語の勉強を始めたのですが、 審査員としてコンテストをご覧になっていた日本人の先生が、 「日本に留学したことがあるの?」と目を丸くしていらっしゃったほど、 正確な発音とアクセントでスピーチをしていました。 実はこの3人、寮のルームメートで、 お互いにとても仲が良いのですが、同時に「あの人に負けたくない」という気持ちも強く、 コンテストが終わった後で、この3人と私が寮まで一緒に歩いている時、 一人が悔し涙を流していました。 私の秘蔵っ子たちが活躍してくれたのは嬉しいのですが、 それを言うなら、3年生も4年生も、みんな私と縁が深い学生ばかりなので、 その上級生たちにも、もっと頑張ってほしかったところです。 しかし、コンテストのたびにいろいろな人間模様やそれぞれの成長が見えて、 本当に面白いなあと思います。。。
2010年09月25日
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今夜は『日本語スピーチ・コンテスト』が開かれる。 残念なことは参加者が過去最低になりそうだということ。 昨年は新型インフルエンザの蔓延を懸念して中止になったが、 一昨年は2年生から4年生まで60人以上が参加し、 予選と決勝が二日間に分けて行なわれた。 今年の参加者は僅か13人。 コンテスト開催の発表が遅れ、準備期間が短かったことや、 間に中秋節が入って、学生や教師が学校を留守にするということも、 参加者が少ないことの理由だろう。 ただ、こうやって参加している人がいるのだから、 何を言っても説得力はない。 ただ救いは、1年生の時から毎週、ずっと私の部屋に一人で来て、 会話の練習をしていた新2年生たち3人が揃って参加すること。 この3人は、先輩たちより上手なスピーチをしてくれるだろうと、密かに期待している。 3年生も4年生も、この私の秘蔵っ子(2年生)のスピーチを聞いて、 自分の日本語能力に危機感を持ってもらいたい。 下剋上というわけではないが、 3先生たちも今、頑張らなければ、 来年5月のスピーチ・コンテストは2年生に勝つチャンスはなくなるかもよ。。
2010年09月25日
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中国では今日は『中秋節』。 曇り空の多い、ここ新郷でも、昼間は青空が見え、 夜は満月がくっきりと浮かび上がった。 学校は今日から三連休で、授業もない。 と思っていたら、朝、3年生の学生から電話があり、 『先生、僕は暇ですから、先生の部屋に行ってお喋りしてもいいですか?』 その学生と昼食も含めて3時間、ずっと喋り続け、 午後からは3年生の学生がスピーチ・コンテストについての相談に来た。 5時半は、去年から毎週、部屋を訪ねてくれている学生と一緒に食事をし、 夜は2年生たちが、賑やかにぞろぞろとやってきた。 それぞれに話題が違い、日本語のレベルも違うので、 同じ会話の繰り返しにならず、学生たちが楽しそうに話しているので、 こちらも嬉しくなる。 さて、『中秋節』といえば、中国では月餅が欠かせない。 部屋に来る学生たちがそれぞれ月餅を持ってくるので、 今、部屋の中には24個の月餅が積み上げられている。 私は甘いものも嫌いではないが、さすがに24個ともなると、 毎日4個ずつ食べても1週間後にやっとなくなる計算になり、 それはちょっときつい。 それでも学生たちの好意だから、ありがたく頂くことにする。 明日は昼ごはんも晩ご飯も、学生たちからのお誘いがあり、 多分、たくさんの料理が並ぶことになるだろう。 この分では、絶対に太る!
2010年09月22日
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今週の週末、この大学では『日本語スピーチ・コンテスト』が行なわれる。 私は去年と一昨年、1年生と2年生の担当をしていたので、 4年生と3年生とは、2年間一緒に授業をした間柄。 そして2年生たちも、去年、担当をし、今年も教えている。 つまり全員が私の教え子ということになる。 コンテストには4年生から2年生までの学生が参加するが、 正直言って、2年生になったばかりでは、 上級生に伍して、好成績を挙げるのは容易ではない。 容易ではないが、決して不可能だとも思っていない。 実際、過去には2年生になったばかりで、上級生よりいい成績を挙げた者もいる。 今年の2年生の中にも、 去年、1年生の時から、毎週、一人で私の部屋に来て会話の練習をした学生がいる。 彼女らの原稿はもう添削したが、内容も使っている単語も、相当のレベルにある。 いわば、私の秘蔵っ子たちだ。 3年生(去年まで2年間、私の学生だった)が部屋に来た時、 その学生とこんな賭けをした。 もし3年生が優勝すれば、私はあなたにご馳走をしてあげます。 しかし、2年生が優勝したら、あなたが私にご馳走をしてください。 おごる、おごられるが重要ではなく、 モチベーションを高めてもらうために、そういう賭けをしたのだが、 3年生は、「優勝以外に考えていません」と胸を張った。 その後で部屋にやってきた2年生たちも、 「絶対に優勝したいです」と意気込みを語ってくれた。 スピーチは2種類。 予めテーマが決められていて、その原稿を書いて、話すスピーチと、 もう一つは、その場でテーマを与えられて、即興で話すスピーチ。 テーマスピーチは私の秘蔵っ子の2年生でも大丈夫だと思うが、 即席スピーチで先輩より上手に話すことは至難の業。 優勝するしないより、失敗したり、内容を忘れたりせずに、 堂々と話すことができれば、それで充分だ、 というのが今の私の正直な気持ち。 2年生に上手になってもらって、上級生たちの尻を叩けるようにすること。 それが、下級生たちを預かる私の役目だと思っている。。
2010年09月21日
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新学期が始まったばかりにも関わらず、休み癖がついてしまいそうです。 今週は『中秋節』で水曜から金曜まで休み。 10月になれば『国慶節』で1週間の大型連休があり、 10月の中旬は運動会で水曜から金曜まで休みで、週末の土日と合わせて5連休になります。 こんなに休みがあれば、どこかへ旅行でもと思うのですが、 『中秋節』の期間中は、 その後に控えた「日本語スピーチ・コンテスト」に参加する学生の指導をせねばならず、 『国慶節』は人口の大移動が起きて、列車もバスも大混雑ですから、 そんな時に旅行をするというのは、実はあまり気乗りがしません。 なんだか、こんなことをしているうちに、 去年や一昨年のように、どこへも行かずに、学校の中だけに閉じこもっている、 なんてことにもなりかねないので、 今、思案中です。。
2010年09月19日
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今年も1年生たちの軍事教練が、今日から始まりました。 男の学生も女の学生も、みんな迷彩服を着て、 朝7時から夜10時まで、行進したり、走ったり、歌を歌ったりします。 規律を叩き込み、忍耐力と体力、団体意識を養います。 4年前に初めて見た時は驚きましたが、 中国では高校に入学した時も、この軍事教練があるので、 学生たちにとっては当たり前のことで、 先輩たちの中には新入生たちのこの姿を見ながら「懐かしい」と言う者もいますし、 「楽しかった」と笑顔で話す者もいます。 日本には勿論、こういう軍事教練はないのですが、 それを幸せなことだと、簡単に言い切れるかどうかは……。 人によっていろいろな考えがあるでしょう。。
2010年09月16日
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今日の昼ごはんは2年生たち5人と一緒に食べた。 嬉しかったのは、彼女たちが、私との会話に緊張することなく、 楽しそうに日本語を話し、間違えても落ち込むことなく、 笑いながら、我先にと私に話かけてきたことだ。 いつも書いていることだが、 会話が上手になるためには、正しい単語や文法を身に付けなければならない。 しかし、もっと重要なことは、 日本人と話す時に緊張しない、恥ずかしがらない、間違いを怖がらないということ。 実は試験の成績はいいのに、会話がダメという学生は非常に多い。 今年、この大学に赴任してこられたある先生は、 4年前にも、1年間、この大学で授業をした経験がある。 その先生が、こうおっしゃった。 「今年の学生はよく部屋に来ますね。 4年前より、部屋に来る学生が多いように思う」 実は、今年の4年生と3年生(2年生もそうだが)は、 1年生と2年生の時に、私が教えた学生たちで、 まだ日本語が満足に話せない頃から、私とずっと交流していた経験を持っている。 すべてが私の影響だなどと思い上がってはいるわけではないが、 日本語初級者の頃から私という日本人と交流の交流を続けてきたことが、 日本人との交流コンプレックス解消にいくらかでも役立っているだろうと思っている。 今日、一緒に食事をした2年生たちも、 ほんの半年前は、日本語がうまく話せず、 私と向かい合うと緊張して、言葉が出てこなかった学生たちだ。 それが、今では私の冗談に反応し、笑いながら日本語で応酬してくる。 こういう進歩を見ることができるから、日本語教師という仕事は面白い。。
2010年09月14日
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先週の週末は、日本に留学する先生のための送別会が開かれました。 中国(日本もそうでしょうが)は実力よりも肩書きがものをいうことが多いので、 将来のことを考えると、日本への留学経験や博士号が必要になります。 我が校からも既に3人の中国人の先生が日本に留学して研究活動をしています。 我が校の先生方は気さくな方が多く、それぞれに個性的です。 共通しているのは、酒を飲ませるのが上手なこと。 そのせいで、このような食事会ではいつの間にか酒量が上がっているということになります。 日本ではご法度の、煙草も勧められます。 今夜は外事弁の主催による歓迎会です。 今夜もきっと、もてなし上手、勧め上手の本領が発揮されることでしょう。 日本で仕事をしていた時、私は忘年会や社員旅行など、仲間内での宴会というのが苦手で、 何か理由をつけては欠席したいと思っていたのですが、 個人的には、中国での、こういう雰囲気での食事は大好きです。。。
2010年09月13日
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昨日の『教師節』では、人形や花束、そしてキャンドルというプレゼントをもらった。 メールを送ってきた学生は60人ぐらい。 それぞれに内容や単語を少しずつ変えながら、返事を出した。 ……すると、また返事の返事が返ってきて、せわしない一日になりました。 昨日あたりから、新入生が続々、この大学に来始めました。 2年生や3年生たちは、そんな新入生を迎えるために、 駅やバスターミナル、大学の入り口や学内での受付など、 それぞれに役割を持って、新入生たちの世話をしています。 列車の都合で夜や真夜中、早朝に到着する学生のいるので、 迎える側も、交代しながら24時間体制でやっています。 ほぼ全員が寮で生活をしますから、 新入生たちは大きなかばんや荷物を重そうに運びながら、 受付を済ませ、先輩に案内されて寮に入ります。 そんな先輩たちも、1年前、2年前は、自分が世話をされる側でした。 立場が変わったことに自分の成長と、残りの大学生活を思っているようです。 私もそんな学生たちが1年生の時から、いつもずっと一緒にやってきました。 学生たちは日々、成長していますが、私は……どうでしょうね?
2010年09月11日
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明日、いやもう「今日」になりましたね。 9月10日は、中国では『教師節』です。 尊敬されるべき職業の教師が、学生たちから祝福をもらう日です。 4年前、初めてこの大学に来た年のこと、 校内を散歩してから部屋に帰って来ると、ドアの前に花束が置いてありました。 その時は何の意味なのかわかりませんでしたが、 それが、学生たちから私に対する「教師節」のプレゼントでした。 翌年、2年目の「教師節」は地元のテレビ局が来て、 外国人教師から見た中国人学生というテーマでインタビューを受けました。 そしてその日の夜、テレビに私の顔がアップで映り、私が話したことが紹介されました。 のみならず、翌日の新聞では、私に関する記事が載っていました。 去年と一昨年は、大きなイベントはなかったのですが、 知り合いや教え子が増えたおかげで、 ぬいぐるみや写真立て、花束、お菓子、アクセサリーなどのプレゼントをたくさんもらい、 部屋の中を占めるようになり、 学生たちからのメールがひっきりなしに届きました。 ……って、自慢ではなく、 これまでに、そういうことがあったので、今、心のどこかで、 「明日もきっとプレゼントをたくさんもらうんだろうな」と、 変な期待をしている自分がいるのです。 なんだか傲慢というかあさましいというか、自分の心の浅さを見てしまったようです。 まあ何はともあれ、尊敬されるべき教師として、全力を尽くことは変わりません。 同じ中国で日本語教師をしていらっしゃる皆さんにも、 私から一言、お祝いを述べさせていただきます。 教師節おめでとうございます!
2010年09月09日
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日本はまだ暑い日が続いているようですが、 こちらは最近、ずっと涼しく、時に寒ささえ感じるほどです。 雨が降る日も多く、昨日の最高気温は20度、最低気温は13度でした。 初めてこちらに来た年は9月から11月が終わるまでの3か月間で、 雨が降ったのが僅か3日間という、超乾燥状態でしたから、 こちらもやはり「異常気象」なのでしょうか? 中国には昼寝の習慣があるので、午後の授業は3時から始まりますが、 10月の国慶節が終われば、冬時間に変わって、 午後の授業は2時半からになります。 外事弁の食事も、晩ご飯は今は7時からですが、 10月からは6時半からと、30分繰り上げになります。 こちらは秋が短いので、10月も深まってくると、 急に寒さを感じることが多くなります。 空気が乾燥しているので、気温が氷点下になっても、 雪が降ることは少ないのですが、 この様子では、今年の冬は寒さが厳しく、雪がたくさん降りそうな感じです。 まあ、今から冬のことを心配してもしょうがないのですが。。
2010年09月08日
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今日が新学期(というか新学年)初めての授業。 今日は2年生の「会話」だが、去年1年生の時に教えていた学生たちなので、 緊張感よりも久し振りに会った嬉しさが先に立った授業になった。 挨拶や夏休みの出来事を話した後で、まず今年1年間の目標について説明をした。 その目標とは、他のクラスより会話が上手になること。 そして、去年の2年生よりも上手になって、 他の大学の2年生たちよりも上手になること。 そして、そのために何をするかということを具体的に説明をした。 授業は基本的に、笑いを交えながら、リラックスした気分で、 基本を何度も繰り返しながら、新しい単語や文法、そして日本に関する知識を教えていく。 間違えても恥ずかしくない雰囲気を作って、 どんどん発言してもらい、間違いを直しながら、正しい会話を定着させていく。 私の授業では、学生との交流を頻繁にするように心掛けている。 学生があくびをした時には「昨日は何時に寝ましたか?」 ヘアスタイルを変えた学生や、新しい服を着てきた学生には、 「きれいだね」「格好いいね」と話題にしたり、 誉めたり、からかったり、感心したりしながら 質問に答えさせる以外に、日本語を話す機会を多く作っている。 そうしているうちに、自然に日本語で受け答えができるようになる。 とにかく今学期は今日始まったばかり。 これからいろいろな方法で、学生たちの日本語能力を伸ばしていこうと思っている。 結果が出るのは来年か、或いは2年後に、彼らが卒業する頃か……。 今日の努力は将来のためのものだから。。。
2010年09月06日
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今学期の授業の時間割を受け取ったところ、 まったく予期していなかった科目が私の担当になっていた。 当初は、「1年生の発音」「2年生の会話」「2年生の作文」の予定だったのだが、 その3科目に加えて、何故か「4年生の作文」が、突然、担当科目に加えられていた。 しかし、それは嫌なことではなく、私にとってもむしろ歓迎したいことだった。 今年の4年生は、1年生と2年生の時に私が教えた学生たちで、 彼女たちは今でも私の授業を懐かしんでくれ、部屋にもよく来てくれる学生たちだからだ。 いわば私の秘蔵っ子たちで、私にとっても印象深い学年だ。 その彼女たちに教えるチャンスを再び与えてもらったことを感謝したいほど。 ただ4年生だから、今までとは違う授業をしたいし、 それなりのレベルを求めようと思う。 4年生だから、院生試験や就職試験の小論文対策や、卒業論文指導が中心となるが、 昨日、突然、あるアイディアが閃いた。 2年生の時の、私の作文の授業では、様々なテーマで作文を書かせた。 ある時は「20年後の自分への手紙」、またある時は「推理小説の謎解き」など。 それを私が添削して、書き方やテーマの捉え方、構成の仕方などを教え、 更に一人ずつの間違いを集めて、全員で間違いを直していた。 今年の4年生の作文では、1度か2度、こんなやり方をやってみようと思っている。 私がまず作文を書き、その中に単語の使い方や文法の間違いを散りばめて、 それを学生に添削させるという方法だ。 つまり、これまでは学生の間違いを私が直したが、 これは、学生が、私の作文の中から間違いを見つけ、 正しい日本語に直すという練習だ。 直してもらう側から直す側へ。 立場が変わることで、学生たちも自分の成長を実感できるだろうし、 授業にもアクセントがついて、気分転換になるかもしれない。 「作文」ではないが、もう一つ、アイディアが浮かんだ。 毎年、年度末近くにやっていて、これまで4年間続けてきた、 「日本語パーティ」を来年も、2年生たちでやる予定だが、 これまでは、日本語だけに固執していたのを、 来年は英語を交えて、日本語学部の学生たちによる「英語ドラマ」もやってみたい。 日本語学部の学生たちは、日本語を覚えるに連れて、英語をどんどん忘れていく。 そんな学生たちに英語を思い出し、ドラマを演じることで自信をつけさせたい。 あと、問題は、私が英語で脚本を書けるかどうか、だけど。 まあ、どこまで実現できるかどうかわからないが、 こんなアイディアが次々に出てくる間は、 日本語教師を続けてもいいかな、と思っている。 毎年、同じことの繰り返しになって、 自分でこの仕事に刺激と新鮮さがなくなったら、 潮時かなと思っているので。。。
2010年09月04日
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大学に無事に着きました。 関空を発って、北京空港に着いた途端に待ち構えていたように、 「先生、今どこですか?」という、学生からの電話が掛かってきました。 北京のホテルにチェックインした時には、 卒業して上海外大の院生になった学生から、こんな電話が、 「先生、私、先生のために上海万博のチケットを買いました。 上海に遊びに来てください」 彼女は今でも私の授業を懐かしんでいるそうです。 そんな話を聞くと嬉しくなりますし、 これまでやってきたことは無駄ではなかったとあらためて思います。 大学に着くと、待っていたかのように、学生たちが5人、部屋に来てくれて、 食事に誘われ、久々に本場の中華料理を堪能しました。 食べながら、恋人ができた話や、男の学生たちの噂話、授業の話など、 笑い声が途切れない楽しい食事になりました。 Aさん「先生、どうして私に彼氏ができたことを知ってるんですか?」 私 「だって、日本の新聞に載っていたから」 Bさん「一面のトップ記事でしょう」 私 「いや、『天声人語』に書いてあった」 Cさん「いいえ、『動物ニュース』でしょう」 ……こんな会話です。 彼女たちは、1年生と2年生の時に私が教え、今学期から4年生です。 スピーチコンテストで優勝した者、10月から日本に留学する者など、 1年生の時のことを思うと、今昔の感があります。 明日からも他の学年の学生たちが、次々にやってくることでしょう。 この賑やかさが、私にとっての中国です。。。
2010年09月03日
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