妻が夫を刺す場面になったとき、時子は顔をそむけるように、師景も驚きの顔をし、弟が最後の止めを刺した場面で、時子が悲鳴をあげると、「もうよい、やめろ」師景の声がしたのです。
部屋に帰った正人は
正人「庄司、見たか・・・叔父上、母上の様子を・・・」
あれが 動かぬ証拠だ、
計画が図にあたったと喜び興奮します
が、「 しかし
・・・」と複雑な思いが去来するのです。
正人「父上の顔に涙をながしながら、 母上は鎧通しを振り上げたのか・
・・」
庄司「でも、それを言いつけたのは殿ですよ、きっと」
正人「言いつけた叔父上は憎い。父上をやっつけたのは叔父上だ。・・・だが、母
上はその言いつけを守って・・・俺は 母上にも復讐しなければならんのか
」
それに対し、庄司はいう言葉がなかったのです。
正人は、この手で 母上に復讐することはできない
、と・・・どうして証拠をにぎろうと、 どうして復讐など誓ったのか
と、嘆き苦しみます。
続きます
。
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