“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

2010.08.17
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 資本主義がもたらしたものに貨幣の流通、すなわちお金という概念があります。

イギリスのポンド、これは「1ポンド当たり」という意味があります。
 産業革命により大量生産が可能になりました。
これにより、多くのもの生産し、交換して、
お金を蓄積することが可能になりました。

自分の労働と交換でお金を買い、そのお金でものを買う。
資本があれば、人の労働と原料から大量のお金を手にする。こんな流れができました。

 そして、石油を燃料として、私たちの拡大再生産は大きく進行したのです。


 ものの普及から、サービス業など、ありとあらゆる普及が続きました。
 しかし、この拡大再生産は永遠には続かず、
今まさに曲がり角にさしかかっています。
グローバル競争の時代、大企業をはじめとした企業にコスト削減の圧力が高まり、
財政的で余裕が無くなりました。
グローバル競争の時代は労働者側からみても、
自分の売る労働力の価格競争にさらされています。
その結果、冨が下々の人まで再分配されなくなりつつあります。

 1990年代後半から、生産年齢人口の減少、
2006年からその激減と人口減少の局面に入ったのですから
さらに厳しさに拍車をかけています。


 100年に一度の不況というきっかけの示唆するものが
今までのやりかたの変更です。
 それがお金、すなわち、冨の追求ではなく、
やっていること自体の心の充足の追及なのです。

 確かにお金があれば便利です。

お金は手段に過ぎません。
まして、市場が成長しないとなると、
お金を求める時代ではないと言えるでしょう。
そうなるとごくごくありふれた日常生活への満足を見出すことが
重要なのです。

 そこで、生活の中で占める時間ウエイトが高い仕事の時間の心の充足が
求められます。
この心の充足のキーワードがお金ではなく、仕事自体となるのです。

 具体的には、拡大を前提とした顧客第一主義と決別して、
従業員第一主義への転換をしないといけません。
 さらに、従業員満足度が高くなれば、それによってお客様に魅力を与えます。
この世の中に誰も活き活きと働いているような会社や店で
時間の消費をしたいと思わない人はいないでしょう。
その活き活きとした姿が人をお客様や働きたいという人を呼び込むの時代なのです。

 景気が悪いから売れないのではありません。
活き活きと働くという環境に転換していないからお客様も従業員もやってこないのです。
 従業員満足度を高めることは商売の繁栄にもつながるためにこれからのビジネスのキーワードなるのです。






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Last updated  2010.08.18 00:09:04


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