“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

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2022.02.20

雨水の連続講座　繁盛店のお客様を増やす原理　その8

カテゴリ：経営者のための連続コラム

雨水の連続講座　繁盛店のお客様を増やす原理　その8

　～『四方よし通信』2014年1月号より

３　新規客を呼び込む原理　その3
　～ニーズあるいは潜在的ニーズに応えるか、目的意識をもって来店していただくか
お客様を店までひっぱってくることができない店の媒体
　旬を過ぎた普通の店、商品力が無い店、空間が普通の店など、ひっぱってくるころができない店でも、目の前のニーズに対応することができれば新規客を取り込むことができます。
　例えば“ランチ需要”です。
“ランチ需要”は“餌”としての要素が高いので、価格設定を抑えて“餌性”を満たしていれば、店舗力がなくても店内で食べるニーズ、持ち帰りのニーズなど取り込みやすいのです。
　ちょい飲みも同様です。
立ち飲み業態などで、うまく店をつくれば簡単に流行るのは、お客様のニーズがそれなりにあり、ちょうどいい店がそこにあるからです。

　目の前のニーズを取り込むには、入りやすい店づくりと看板が重要です。

　お客様を店までひっぱることができない店の、次に可能な集客は“物理的に近い”見込み客のニーズを取り込むことです。
　“物理的に近い”と言える範囲は競合状況にもよりますが、概ね移動時間で5分から10分。
競合がない状況でも15分くらいが限界と考えたほうがいいでしょう。
見込み客のニーズとは日々発生する利用動機で、ランチ需要、飲み会需要、打ち合わせや接待需要などがあります。
このニーズに対応できる店があることを何らかの方法で見込み客に知っていただかねばなりません。
活用可能なメディアはグルメ検索サイトや自社ホームページ、折込みやポスティングのチラシ、手配りのチラシやティッシュ配布、郵便局のタウンメールを活用したダイレクトメール、フリーペーパーの活用、見込み客のところへの訪問（訪宅活動）、街頭でのチラシやポケット・ティッシュの配布などがあります。
媒体は利用動機があり店を探そうとしている時か現に探している時が有効です。

　例えば、居酒屋がチラシの折り込みを入れる場合、忘年会や飲み会需要がある12月の初旬の方が、10月や11月の初旬よりも効果があります。
10月や11月に宴会を探す人は、大人数の予約をする人、日程が決まっていて予算の縛りが厳しい人、どうしても人気店の予約をしたい人であるケースが多いからです。

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