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前回の続きですが、北海道旅行記は実質前回が最終回で、今回は付録のようなものです。15日と16日、旭岳温泉と上富良野で撮影した鳥の写真です。正直言って、遠方の写真が多く、しかも常用している100-400mmではなく18-300mmなので、画質はよくはありません。まず15日朝、旭岳温泉にて・・・・・・なんでしょう。曇り空をバックに撮ると逆光で色が潰れてしまうので、よく分かりません。シルエットはオオタカかハイタカです。翼の鷹斑がかすかに見え、その間隔、太さから考えるとおそらくハイタカでしょう。カワラヒワ。東京の都心にもいる、珍しくない鳥です。ノビタキ。ロープウェイ麓駅の奥の湿原で撮影しました。続いて、上富良野の駅前にて、ヒガラ。シジュウカラの仲間です。上富良野駅前、市街地の真っ只中の街路樹にヒガラがいるとは、市街地と言っても自然と隣接しているということです。これもヒガラ。しかし、このとき上空にはもっと驚くべき鳥が飛んでいました。そのときは、アマツバメの仲間(具体的にはハリオアマツバメ)かなと思って撮影しました。しかし、撮った画像を拡大してみると、明らかにアマツバメでもハリオアマツバメでもない。というか、はっきりとハヤブサの仲間です。さて、何ハヤブサでしょうか。この写真では頭は黒っぽく、頬は白いことが分かります。大きさは、写真では分かりませんが、実際に見たときの感覚では、アマツバメかと思ったくらいなので、それほど大きくはない、カラス大よりはずっと小さいです。この写真で分かりました。腰がかすかに赤い(原寸の半分サイズに縮小しているので、やや分かりにくいですが)。でもそれより上の腹から胸は赤くなさそうです。とすると、チゴハヤブサです。市街地の真上にチゴハヤブサが飛んでいるなんて、驚きです。初めて見る鳥です。実はハヤブサもまだ写真を撮ったことがない(子どもの頃見た記録は残っていますが)のに、それよりずっと珍しいチゴハヤブサを撮るとは思いませんでした。写真は1羽ですが、実際は2~3羽で飛んでおり、渡りのための集合だったのかもしれません。(チゴハヤブサは北日本では夏鳥)そして、16日、ノルテポトシの周辺の朝散歩です。ホオジロ。2年前に来たときもいっぱいいました。東京でも冬は珍しくない鳥です。シメ。これも3月に石神井公園で撮影しました。アオジ。やはり冬場は東京の公園などにいっぱいいます。アオジ。ちょっとシマアオジかな、という気がするのですが、でもアオジのようです。ヒヨドリの親子。子どもが親鳥に甘えています。モズ。ミヤマカケス。カケスの北海道産の亜種です。本州のカケスとは頭の色が異なります。ミヤマカケス。おそらくビンズイ。セキレイ科です。以上で今回の北海道旅行紀は完全に最終回です。なお、実は、9月は更に鳥の写真があります。(北海道で撮ったものではなく東京で撮ったものです)9月の鳥その4もあるかもしれませんが、10月に入らないとできそうにありません。
2019.09.29
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前回の続きです。2年前民宿ノルテポトシに泊まったときは、カルロスおっちゃんと木下さんと3人で楽しく演奏飲み会をやったのです。そのときすでに、カルロスおっちゃんは闘病生活を送っていました。いや、更に遡って家族で始めてノルテポトシに泊った2006年の時点でも、その前に手術を受けたと言っていましたから、その頃から十数年、ずっと病気と付き合ってきたのでしょう。2年前、わたしが帰る際に「いつまで生きているかも分からないけど、機会があればまた」とおっしゃって分かれたのが最後になってしまいました。その後しばらくはお元気で、その年9月の「フォルクローレ祭り」(多分、ノルテポトシ26周年だったはずです)は例年どおり盛大に行われましたが、昨年のフォルクローレ祭りの少し前になくなられました。今もイベントを見守っていますけどね。おっちゃんはフォルクローレの顔のほかにもう一つ、「富良野一帯では自分が一番強い」とおっしゃっていた囲碁という顔もありました。さて、フォルクローレ祭りの方です。まず、生前カルロスおっちゃんが参加していた、地元上富良野の「ドテカボチャス」。北見、網走方面で活動している「オコンロコ」。左端のケーナの方、ケーナもギターもめちゃくちゃうまかったです。後述の、プロである岡田さんは別格として、この日一番うまかったんじゃないかなあ。札幌中心の「ワイナピチュ」ギターは「MAYA」の岡田浩安さん。岡田さんの参加する「ティンクナ」。生で見るのは初めてで、感動しました。日本語で歌うフォルクローレも悪くないものです。で、わたし。自分自身の演奏の写真は撮っていませんが、送っていただきました。ティンクナの福井岳郎さんに伴奏していただきました。こちらは、おそらく2部(いや、2次会、あるいはエンドレス飲み会)の写真ではないかと。その日の午前、旭川で三浦綾子記念文学館を見学した話を前回書きましたが、そうしたらこんなTシャツを着ている方がいて、気になって思わず写真を撮らせていただきました。先に書いたように、三浦作品で一番好きなのが、この「泥流地帯」なので、もし映画になるなら見に行きたいですこうして北海道での最後の夜は楽しく更けていきました。私は、12時半頃寝ましたが、何人か徹夜で話をしていたようです。なにしろ、ここでは音に気を配る必要がありません。お隣はハンモックカフェ「サリーリ」だけで、それ以外の家は何百メートルも離れています。翌朝。上富良野を見下ろす丘の上に立っているので視界は抜群です。フラワーランドかみふらの。2006年に家族旅行で来たときは、ここにも行った記憶があります。そして11時頃、岡田さんに上富良野駅まで送っていただいて、バスで旭川空港へ。サリーリの木下さん、福井さん、岡田さん、この日参加されたすべてのみなさんに大感謝です。北海道は広い、私の記憶の範囲でも、前述の北見、網走から小樽、倶知安、函館からも参加者がありました。ある意味、この日飛行機で帰るわたしの方が、車で函館や網走に帰る参加者より、時間的には帰宅が早いかもしれません。さらば、北海道。帰路の便、ボーディングブリッジの表示にANAって出ていますが、コードシェア便で実際はエア・ドゥです。離陸直後。忠別川上空で旋回。かなり低空です。忠別川。わかりにくいですが、翼の向こう側に旭川空港の滑走路、そして美瑛川です。これで北海道旅行は終了、と言いたいところですが、まだ鳥の写真の後半が残っていますので次回はそれをご報告して最終回となります。
2019.09.28
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小泉環境相「気候変動の問題、取り組むことはセクシー」小泉進次郎環境相は出張先のニューヨークでの共同会見で「気候変動のような大きな規模の問題に取り組むことは、楽しく、クールで、セクシーに違いない」と英語で述べた。小泉氏はその後、国連本部で開かれた都市の脱炭素化に関するイベントに出席しており、日本として気候変動問題に貢献していく姿勢も示した。(以下略)---すでに各方面から批判を浴びている発言ですが、そもそも何を言いたいのかがわたしにはさっぱり理解できません。あるいは、本人自身も言いたいことなどないのかもしれません。耳に心地よい単語を脈絡なく並べてみただけ、なのでしょう。ところで、歴史認識をめぐる問題で、南京大虐殺否定論やホロコースト否定論があるのと同様に、地球温暖化をめぐる問題でも、温暖化懐疑論者というものがいて、結構な勢力を持っています。米国のトランプ大統領なども、どうやら温暖化懐疑論と深く結びついている様子です。近視眼的な経済的メリットを考えれば、「温暖化なんてウソだ」と言う方が万事都合が良いからでしょう。その一方で、温暖化の危機を強調する人たちの中に、それはいささか誇張に過ぎるだろう、という主張がない、ともいえません。この問題は、当ブログを開設した10年前に、結構しつこく取り上げたテーマですが、それからだいぶ時間が経っているので、再論してみようと思います。温暖化問題は、いわゆる地球環境問題であり、自然環境への重大な脅威である、というのが大方の理解です。それに対して、温暖化懐疑論者の言い分は、ひとつは、「温暖化なんかしていない」というもの、もうひとつは、「温暖化なんて大した問題ではない」というものです。簡単に言ってしまえば「温暖化なんかしていない」というのは「ウソ」であり、「大した問題ではない」というのは「半分ウソ」であると私は思っています。折りしも、世界気象機関が、過去5年間の世界の平均気温は観測史上もっとも高温だったと発表しています。近年の世界の気温の上昇傾向は各地の気温データからも明白であり、どう考えても否定しようがありません。では、「温暖化は大した問題ではない」というほうはどうでしょうか。先に、それらは半分ウソと書きました。つまり、半分は事実ということです。地球が現在よりはるかに高温だった時代は、確かにありました。その時代に地球環境が重大な危機に瀕していたかというと、必ずしもそうではありません。でも、そこから「だから温暖化は大した問題ではない」という結論を導き出すのは、「ウソ」ということになるのです。地球の歴史という時間の尺度で見れば、人間によるどんな環境破壊も、たかがしれています。例えば、有名な6500万年前の巨大隕石落下による恐竜の大絶滅は、全面核戦争何回分にも相当する巨大な環境破壊でした。それでも、ほんの1000万年程度で地球は、陸上の動物相は元とは多少異なるものの(植物相と海中の生物相はあまり変わらなかった)、豊かな自然を取り戻しています。でも、1000万年という時間は、地球の歴史の上ではさほど長いものではありませんが、人類の歴史から見れば永遠です。人為的な自然破壊から地球環境が復活するのに要する時間は、更に短いでしょうが、仮にそれが1万年だとしても、人類にとってはほとんど永遠です。つまり、地球温暖化をはじめとする環境をめぐる問題は、実は「地球が壊れる」問題ではなく「人類社会が壊れる」問題なのです。そこを勘違いすると、トンチンカンな話になってしまいます。地球の歴史は気候変動の歴史です。例えば、およそ1万年前、最終氷期が終わって現在に続く間氷期(後氷期)に移る時期には、急激な温暖化、再寒冷化、再度の温暖化という3度の気候急変動がありました。その変動は、寒くなる際は数十年、暖かくなるほうに至っては、数年で一気に5度以上気温が変わるという凄まじさでした。もし現在にそのような気候変動が生じれば、現代文明は確実に破滅します。それに比べれば現在危惧されている気候変動など、たいしたことではありません、地球環境的には、です。でも、現代の人類社会にとっては、それだってきわめて深刻な問題なのです。温暖化によって海水面が5m上昇したとします。その程度のことは、地球の歴史の中では過去無数に起こったはずです。でも、現代文明は、そんな経験はこれまで一度もしていません。地球環境的には「よくあること」でも、今の人類社会にとっては未だかつて経験したことのない重大事態なのです。5mも水位が上がったら、海岸線付近に広がる世界の多くの大都市で、何千万か、ひょっとすると何億人もの人が住む家を失います。バングラデッシュとかオランダとか、太平洋上の島国は、国ごと存亡の危機に陥るでしょう。人類が農耕という食料調達システムを発明したのは、前述の最終氷期終わり頃の気候の急変動期です。発明のきっかけは急激な気候変動だったと思われますが、それ以降の農耕の発展と文明の発達は、逆に地球の気候がこの一万年間ずっと安定的だったことによるものです。グリーンランドの氷床コアの分析からは、それ以前の時代は気候は不安定で年ごとの気温の変動が凄まじく大きかったことが分かっています。そのような環境下では、農業を安定的に営むことはできないので、文明を大きく発展させることも難しいでしょう。逆に言えば、現代社会の基盤である農業生産は、気候の変動に対して脆弱であり、もしも地球の気候が過去1万年間の安定性を失えば、現代社会は容易に危機に陥るということです。気温がわずか2~3度上昇する程度のことの何が問題なのか、という人もいます。しかし、第一に、2~3度上昇したところで止まる保証はありません。というか、止まるはずがありません。第二に、地球全体の年平均気温での2~3度の違いは、かなり大きな違いです。例えば、東京の年平均気温は15.4度であり、仙台の年平均気温は12.4度です。そこには、丁度3度の違いがある。仙台の気温が東京並になったら、暖かくて助かる、というレベルの話ではすまない。気温の変動は降水パターンの変動にもつながりますから、これまでと雨の降る季節が変わったり、降水量が増えたり減ったりする地域が数多く生じます。全世界レベルでそんなことが起きたら、現代社会は非常に大きな混乱が生じることは、容易に想像がつきます。気温が上がることは、理論的には作物の栽培には好都合になる、はずです。でも、現実にはそうとは限りません。例えばジャガイモは、気温が25度を超えると成長が止まりますし、稲だって35度以上の気温が続くと高温障害が生じます。我々人類は、直近1万年間という、人類史的には永遠に等しいけれど、地球史的にはわずかな期間の気候の安定性という薄氷の上に、壮麗な城を築いているようなものです。しかも、その氷の厚さは正確には分かってもいない。それなのに、「たいしたことはない」と言って、もっと高い城を築いたり、氷をドンドンぶっ叩いたり、氷の上で焚き火をすることは、自分で自分の首を絞める、以外の何事でもないように思えます。別に、湖の氷が割れても、湖自体(地球自体)にはさほどの影響はないでしょう。でも、そのうえで生活している人間は溺れるよ、というはなしです。
2019.09.26
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前回より続きます。旭岳温泉では、「大雪山白樺荘」という宿に泊まりました。自分で考えていた予算に合致する宿がここしかなくて、相部屋ということだったのですが、登山ですから、山小屋と思えば相部屋全然OKと思って予約しました。行って気が付いたのは、ユースホステルだったのですね。でも、新しくてきれいで、食事も美味しく、とても良い宿でした。むしろ問題は、事前に前日は層雲峡、この日は旭岳温泉の宿を予約してしまったことです。結果的に問題ありませんでしたが、もし悪天候で黒岳から旭岳への縦走ができなかったら、どうするつもりだったんだろうか、わたし。(笑)4人部屋でしたが、この日の相部屋は2人だけで、もう一人は三重県からいらっしゃったという年配の方で、名古屋からフェリーで来たそうです。翌日15日に旭岳に登るとおっしゃっていました。上記の宿の写真で、中央に高い塔がありますが、ここは展望台になっています。この螺旋階段を登って行きます。実は、予報どおり14日の夜から雨が降ったのですが、予報より早く、15日は8時頃には雨が止み、次第にガスも切れて、展望台から大雪山の雄姿を見ることができました。8時半頃宿を出て、鳥の撮影などしながら、バス停に向かいます。(鳥の写真は後日まとめて記事にします)旭岳ロープウェイを9時半過ぎに出るバスで、旭川駅には11時過ぎに着きました。駅前の忠別川河川敷にナナカマドの街路樹がありました。街路樹がナナカマドってのは、やっぱり北海道ですねえ。大雪山の上のほうと違って、紅葉はまだまだこれからですが、実だけはしっかりと赤くなっています。ところで、この日の目的地は、タイトルにあるように上富良野です。実は旭岳温泉から上富良野に行くなら、旭川駅まで行かず、途中の旭川空港でバスを乗り換えるほうが早いのです。それなのに何故旭川駅まで行ったかというと・・・・・・ここに来るためです。三浦綾子記念文学館。以前にも書いたことがあるのですが、三浦綾子は、わたしがとても好きな4人の小説家のうちの1人です(奇しくも、4人のうち日本人作家の2人がいずれも、北海道出身)。実は、前回旭岳に登った2003年にも、ここに来ているのです。そのときは往路はタクシーで、復路は徒歩でした。記念文学館は駅からは忠別川の対岸にあるのですが、うろ覚えですが橋が駅の近くにはなくて、橋まで1kmくらい歩いて行って川を渡ったような記憶があります。しかし、現在は旭川駅の目の前で忠別川を渡る橋があるので、徒歩20分くらいで記念文学館に行くことができます。橋の写真は撮り忘れてしまったのですが、その名も「氷点橋」(三浦綾子のデビュー作が「氷点」)、調べると、2011年に開通したとのことなので、前回2003年にはまだなかったわけです。入館料は700円でした。驚くことに公設の施設ではなく、民営の施設だそうです(ひょっとすると、各種補助金はあるのかもしれませんが)。外観の写真は前回も撮影しましたが、係員に聞くと中も撮影OKということでしたので、今回は中も撮影しました。中ではゆったりとした時間が流れていました。ちょっと時間がなくて、駆け足での見学になってしまったことは少し残念です。三浦綾子の書斎。昭和の部屋だなあ、と。三浦綾子の夫、三浦光世さんについての展示。実は、三浦光世さんとは、ごく小さな接点があるのです。三浦さんは、わたしが参加している、ある市民団体の会員だったのです(旭川在住の同姓同名の別人がいなければ、ですけどね)。ただそれだけのことで、直接お会いしたこともありませんけれど。その三浦光世さんも、2014年に亡くなられています。別館もありました。(16年前もあったかなあ?)記念文学館見学の後は、「氷点」の舞台ともなった外国樹種見本林を少しだけ散策。ヨーロッパトウヒ(別名ドイツトウヒ)、ギターやバイオリン(チャランゴも)の表面板に使われる「ドイツ松」と言われる木材がありますが、これは実際には、いわゆる松ではなく、ドイツトウヒのことです(マツ科ではある)。材木としては、英名の「スブルース」もよく使われます。北海道の木の中ではエゾマツ、アカエゾマツがこの仲間です。もっとも、ホームセンターなどに行くと、スブルース材、北洋エゾマツ材なんて安価な価格で大量に売っていて、とても高級材には見えませんが、楽器に使われるのは木目が詰まった(つまり、より寒冷で苛酷な環境で生育したということ)上に、長時間乾燥させて反らなかった、ごく限られた材料です。まったく余談ですが、クラシックギターの表面板の材料は「松」か「杉」が主流ですが、松が本当の松ではないのと同様、ギター材料の「杉」も実は本当のスギではありません。本来は杉は杉でも「ヒマラヤスギ」。名前はスギですが、分類上はマツ科ヒマラヤスギ属なので、大きな分類で言えばこれもまた松なのです。ただし、今はヒマラヤスギの良質の材はなかなか取れず、現在「杉材」と言われるものは、多くが「カナダ杉」だそうです。で、これはヒマラヤスギの近縁種でも、杉の仲間でもない、ヒノキ科のアメリカネズコだそうです。楽器に限らず、材木の世界では、実際の分類と通称はまったく一致しないことが多いようです。さて、木の話をもうひとつ。これも驚きました。旭川でモミが植栽されている。モミという名前は、マツ科モミ属の総称としても言われるので(北海道のトドマツもモミ属)まぎらわしいけれど、厳密な種名としては、モミ属のうちの1種をさします。日本特産だけど北海道には自生しません。モミの仲間ではもっとも暖かい地域に分布する木で、分布の北限は秋田県と岩手県。東京の高尾山にいっぱい生えています。それが、北海道の中でも冬の寒さは格別の旭川で植栽できるとは思いませんでした。このあたりは美瑛川の河川敷付近になります。ゆっくり散策したいところでしたが、列車の時間の都合で、旭川駅に飛んで帰ります。次の行き先、上富良野に到着。遅い昼食を食べて(ギリギリまで三浦綾子記念文学館近辺にいたので、昼食を食べる時間がなかった)日帰り温泉「フロンティア・フラヌイ温泉」で入浴し、夕飯も調達して、目指した先は・・・・・・・・こちらです。民宿「ノルテポトシ」2年ぶりにやってきました。ただし、現在の状況はまことに残念ながら、「ノルテポトシ」のあるじであった、通称「カルロスおっちゃん」こと皆川さんは、昨年夏亡くなりました。建物の管理は、お隣りのハンモックカフェ「サリーリ」の木下さんが引き継いでいますが、宿としての営業は行っていません。では、何故すでに営業していない宿に行ったのかというと、年に1回だけ、この「ノルテポトシ」に人が集まってイベントが行われるからです。それが、こちら。というわけで、続きはまた次回。
2019.09.25
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前回の続きです。お鉢平の縁を歩き続けます。お鉢平はとにかく広大ですが、その周囲はなだらかなので、山と言っても最初に登った黒岳山頂以降、北鎮岳へのピストンを除いて急な登りはまったくありません。間宮岳に到着。ここでお鉢平と分かれて、旭岳への登りにかかります。ただ、その前にここで昼食にしました。間宮岳に着いた時点で、時間はまだ11時45分。食事をして、12時過ぎに出発しました。目指せ北海道最高峰旭岳。ところが、ここまでずっと、日がさしたり翳ったりしながらも視界は良く、おおむねよい天気だったのですが、ここから突然天候が悪化(元々、予報では午後は天気下り坂の見込みでしたが)。旭岳の山頂にガスがかかったと思ったら、あっという間に視界が真っ白。何も見えなくなりました。この日は3連休初日で登山者が多く、ここまで視界から登山者がいなくなるときはなかったのですが、この区間の途中からは他の登山者がまったく見えなくなります。視界が50m以下になってしまったからですけど。しかも、旭岳への登り、この日一番の急登である上に、火山の砂礫で、登っていると足元がズルズルと崩れ、滑って歩きにくいことおびただしい。16年前にも同じ斜面を登っているのですが、そのときも結構登りにくかった記憶があります。というわけで、ガスが湧きはじめてから山頂までは写真が1枚もなし。で、山頂に着いたら、やっぱりガスの中なんです。そういえば16年前に初めて登ったときも、途中まで快晴だったけど、山頂に着いたらガスの中だった記憶があります。前述のとおり、この日は夕方になると天気は悪化する予報でしたから、こりゃ、もうダメだな、と、思った、そのとき。ガスが切れ始めて・・・・・・視界が開けたのです。やったー!地獄谷の火口壁です。山頂の標識も、ガスの中よりは晴れているほうがね。熊ヶ岳のカルデラこの後、またガスが湧いてきていったん視界は閉ざされたものの、下山中にまた視界が開け、以降、天気は晴れたりガスが出たりでしたが、そう悪くはなりませんでした。下山。山頂の向こう側に比べて、一段と登山者は多かったです。地獄谷の噴気。結構遠くからでもシューシューと吹きあがる音が聞こえます。下山口である姿見池とロープウェイ駅が見えてきました。地獄谷の火口壁。振り返って旭岳山頂方面を望みます。姿見池まで下ってきました。ここかに旭岳を撮影。ロープウェイ駅へと向かう遊歩道の途中から。姿見でも、エゾオヤマノリンドウが咲いていました。そして、いつもどおり笛の練習。今回は、演奏に使う笛一式全部持ってきました。そして、縦走なのでそれを全部担いで歩きました。ケーナ2本、ケナーチョ1本、サンポーニャのマルタ(半音管付)とサンカ1組ずつ。それにリペア道具一式とチューニングメーターまで持ってきました!帰宅後に重さを量ったら、笛一式が1kg、補修・調律セットとチューニングメーターが230g弱なので、あわせて1.2kgあまり、たいした重さではありませんが、かさばるので、容量35Lのザックの中で半分近い容積を占めていました。人が多い遊歩道で吹くのは恥ずかしかったので、旭岳温泉に下る登山道に少し入ったところで吹いていました。そのまま旭岳温泉まで下ろうかとも考えましたが、膝が痛いので、ロープウェイで楽をしてしまいました。(16年前は歩いて下りましたが)笛を吹いた場所からも旭岳を撮影。ロープウェイ駅の目の前で、エゾシマリスが至近距離に出てきたのですが、カメラを向けた瞬間に逃げてしまい、撮影し損ねました。結局、初日にウトナイ湖で撮った、ちょっと遠くて草に半分隠れた写真が唯一のエゾシマリスの写真となってしまいました。残念。大雪山の縦走はここまでですが、北海道の旅はまだ続きます。
2019.09.23
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前々回からの続きになります。黒岳石室の山小屋。北海道でほぼ唯一の、いわゆる営業山小屋(ただし、食事の提供はなく飲料販売のみ、要自炊。寝具はあるらしい)です。月桂岳と黒岳石室チングルマ。花が散った後はこんなふわふわした風車が残ります。だから、「チングルマ」なのです。雪渓ビールに心は動きますが、まだ朝の9時前だし、これからいっぱい歩くので、まだ早い(笑)指導標の北鎮岳に向かいます。一昨年は北海岳からここまできました。ナナカマドの紅葉がもう少しで見頃。お鉢平から流れ下ってくる赤石川を眺めながら歩きます。振り返ると、先ほど通り過ぎた黒岳が正面に見えます。層雲峡側から見ると黒岳はそびえるように大きな山ですが、反対側から見ると、実はもっと高い山々の前衛の、小さな山でなのです。お鉢平の縁に到着。直径2kmの巨大なカルデラです。お鉢平の底は温泉です。その名も「有毒温泉」、もちろん立入禁止。お鉢平の北側の壁。同じくお鉢平の南側の壁。全部がカメラに収まればよいのですが、この位置から17-70mmのレンズ広角端ではお鉢平の一周すべては納まりません。お鉢平の北側の縁にそって歩き続けると、大雪山の主峰旭岳が見えてきました。旭岳のアップ。北鎮岳への分岐から北鎮岳を見上げます。山頂までコースタイムが登り20分、下り10分なので、立ち寄ることにしました。北鎮岳山頂に到着。日本一高い山は富士山、ということは誰でも知っていますが、日本で二番目に高い山(北岳)は、山登りが好きな人でないと知らないかもしれません。でも、山登りが好きな人ならみんな知っています。同じく、北海道で一番高い山が旭岳であることは、誰でも知っています(多分)。しかし、北海道で2番目に高い山は??山が好きでも、本州人は知らないかも。少なくとも私は知りませんでした。北海道の人なら知っているのかな?というわけで、北海道で2番目に高い山は、この北鎮岳(標高2244m)です。左から永山岳、比布岳、愛別岳、だと思います。北鎮岳山頂からお鉢平を見下ろす。この位置からだと、17mmのレンズで、完全ではありませんが9割方写真に収めることができます。御鉢平の縦走路に引き返し、だいぶ進んだところから北鎮岳を振り返ります。北鎮岳山頂のアップです。さらに次回に続きます。
2019.09.22
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北海道2日目です。この日は5時起床で5時45分頃には宿を出ました。朝食もなかなか豪華そうでしたが、朝食時間には間に合わないのでおにぎり弁当にしていただきました。宿は黒岳ロープウェイのほぼ目の前だったので、2分後にはロープウェイの山麓駅に着いたわけですが、すでに登山者の行列ができていました。目指す最初の山は黒岳。ここは、一昨年登ったばかりの山です。ロープウェイからリフトに乗り継ぐ間の道で撮影したように思います。エゾリンドウの高山型、エゾオヤマノリンドウでしょうか。まだ6時半少し前ですが、リフトも登山者の行列です。リフトの脇にはエゾオヤマノリンドウが沢山咲いていました。動いているリフト上から撮ったので、ピンボケやブレた写真ばかりでしたけど。リフトの山頂駅に着くと、入山届を書く登山者で長蛇の列。わたしは事前に登山届を用意してあったのですが、登山届投函ポストはなく、備え付けの登山届用紙に書くしかないので、行列に並ぶしかありませんでした。これが北海道の登山届の標準方式?そういえば去年の雌阿寒岳も一昨年の大雪山銀泉台登山口も、おなじ登山届だった気がします。結局、登山届を書き終わって歩きはじめたのは7時2分か3分くらいでした。秋の花の代表、食べると極楽行きの花、トリカブト。歩き出してほぼ1時間、9合目付近、「まねき岩」というのだそうです。このあたりは黄葉真っ盛りの少し手前、という感じでした。ドローンで撮影している人がいました。本格的だなと思ったら北海道新聞の腕章をしていました。8時23分山頂着。麓の層雲峡、その向こうの山々を一望します。層雲峡からは見上げる岩壁が、遙か下界。もっとも、今回は前夜日没後に層雲峡に着き、この日は6時にはロープウェイに乗っていたので、層雲峡の写真はまったく撮っていません。天気が良くて、最高です。山頂の標識。ここまでは1時間20分ほど、コースタイムどおりの時間で登ってきました。まだこの日の行程の入り口ですけど。黒岳から東を望みます。このあたりは「カムイミンタラ」というのだそうです。「神々の遊ぶ庭」という意味。納得。絶景です。同じ場所を広角で。黒岳の下は紅葉最盛期はもう少し先かな、という感じでしたが、山頂の向こうは、紅葉真っ盛りです。話は違いますが、私は、山(高尾山以外)には、鳥撮影用の100-400mmのレンズは持って行きません。でかくて重いから。今回も18-300mmの高倍率ズームと17-70mmだけ持って行きました。画質を考えて、先ほどのまねき岩から旭岳山頂まで、鳥の写真はあきらめて風景だけ狙おうと、17-70mmを装着していましたが。そうしたら、このあたりで、キヤノンの白レンズやシグマかタムロンの600mmクラスのでかいレンズをつけたカメラマンに何人も遭遇。みんなすごいなあ、私はこんな山にそんなでかいレンズを持って行く気力はないなあ。赤と緑。イワギキョウでしょうか。9月になってもまだ咲いているのですね。登山道は、お鉢平に向かって続きます。向こうに見えるのは、お鉢平の火口壁。黒岳着が8時20分過ぎ、まだまだ先は長いので再び歩きはじめます。以下次回に続きます。
2019.09.20
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主張】台湾ソロモン断交 中国の太平洋進出警戒を南太平洋のソロモン諸島と台湾が断交した。経済援助を背景とする中国の外交工作の結果だ。中国が台湾独立派とみる民進党の蔡英文政権発足後、台湾はこれで6カ国との断交に追い込まれた。国際社会での台湾の切り崩しを狙う中国の圧力策は、あまりに露骨であり、強く非難したい。中国は蔡氏の再選を阻み、中台関係で歩調の合う政権誕生をもくろんでいる。だが、中国の支配強化に反発する香港のデモ拡大を前に、蔡氏への支持は高まっている。中国はあからさまな選挙介入をやめるべきだ。台湾を外交承認しているのは16カ国、太平洋地域にはパラオなど5カ国。いずれもソロモン諸島と同様の小さな島嶼国だ。経済規模やインフラ整備は限られ、経済力で押す中国には格好の標的である。こうした太平洋地域への中国進出は、台湾への外交圧力にとどまらない。インド太平洋地域の安全保障に重大な影響を与えることを警戒する必要がある。南太平洋では、サモアで港湾建設への中国支援が伝えられ、オーストラリアなどは中国海軍の拠点となることを警戒する。多額の援助を受けたフィジーにも、中国の軍事拠点となる懸念がある。中国のインフラ支援は、採算性を度外視して戦略的に実施されるケースがある。多額の債務を負った被援助国が「債務の罠」に陥れば、中国の戦略の実現が加速される。政治、経済、軍事を問わず、この地域で中国の進める活動を見過ごしてはならない---北海道旅行記の途中ですが、例によって産経のあまりにアホらしい主張に吹いてしまったので。ソロモン諸島が台湾と断交した、いや、中国が断交させたことがけしからぬ、というのです。だけど、我らが日本自身が、もう47年も前に台湾とは断交しています。その日本も台湾と復交して中国と断交せよ、ということでしょうか。あるいは、産経ならそう主張するかもしれないですが、何ら現実性がないことは明らかです。いくら安倍政権がトチ狂っても、さすがにそんなことはしません。ならば、ソロモン諸島が中国との国交を選ぶのは、逆に言えば中国が国交を結ばせるのは、不思議なことでも何でもない、当然のことです。むしろ、世界最大の人口と世界第二位の経済力を持ち、しかも現時点でなお経済成長著しい国と国交を結んでいない状態はどう考えても不正常に決まっています。中国と台湾を天秤にかければ、中国を取るのは、損得勘定からいえば当然なのです。日本と台湾の関係がそうであるように、外交関係が途絶したところで経済そのほかの関係が途絶するわけでもありませんから。確かに、中国の香港でのやり口は下策に過ぎますが、それと外交関係は別の話です。自国(自らの政権)と外交関係を結んでいない国があれば、結ぶように努力するのは、一国の政府としてある意味当然です。軍事力という圧力によってそれを強要するというなら非難にも値するでしょうが、経済力という「飴」によってそう仕向けることは、批判の対象になるようなことではありません。要するに、中国が世界でも有数の大国になった、という現実の反映である、というしかないのです。他国から富を略奪してそうなった、というのでなければ、中国が超大国になったことがけしからん、などと吹き上がったところで仕方がないことです。
2019.09.19
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前回の続きです。ウトナイ湖サンクチュアリのネイチャーセンター。土日祝日のみ開館でこの日は平日だったため閉まっていました。環境省の野生鳥獣保護センター、こちらは開館していました。となりにウトナイ湖道の駅があります。で、前回書いたように、ウトナイ湖は新千歳空港の至近距離にあるため、離着陸する飛行機の轟音が頻繁に鳴り響いています。エア・アジアのA320。ANAウイングスのデハビランド・カナダDHC8-400ジン・エア、名前を初めて知りましたが、韓国の格安航空会社なんですね。機種はB737-800JALのB777-200(多分)大韓航空のB777-300韓国アシアナ航空のA321型ジェットスター航空エゾリンドウ桜の木なのでサクランボです。ただし、何桜かは分かりません。新千歳空港から快速で札幌へ。そして特急ライラックに乗り換えて旭川へ。旭川は都会です。駅ビルが目の前。しかし、駅ビルの反対側は忠別川の河川敷です。層雲峡行きバスの乗り換え時間が30分ほどあったので、ちょっと散歩してみました。4時半頃に旭川を出て層雲峡着は6時半、もうすっかり日が暮れていました。旭川で乗客は結構乗りましたが、みんな途中で降り、経由地の上川駅に着く頃には乗客はわたし1人。このまま1人だけかと思いきや、上川駅でまた数人の乗客が乗り込みました。外国人旅行者が多かったです。おそらく、ジャパンレールパスを目いっぱい使うため、バスの利用を最小限度にしたのでしょう。で、宿には7時前に着きました。1泊7,710円で、部屋は値段なり(トイレ共同、でもまったく過不足ない部屋でした)でしたが、食事はこの値段でこの食事でいいの?と思ってしまいました。美味しくいただきました。しかし、この宿もお客さんは外国人が多かったです。到着が6時半だったので、7時からの夕飯でしたが、日本人は私だけ。あとは欧米系の二人連れと中国人2人連れ。ロビーで、ずっとスペイン語で電話している女性がいたのですが、電話しながら行ってしまったので話しかけるまもなく。登山者も外国人かなり多かったです。以下次回に続きます。
2019.09.17
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13日の金曜日に休暇を取り、北海道に行って来ました。初日は新千歳空港からバスでわずか20分あまりの超交通便利な場所(ただし、バスは1時間に1本くらい)にある、ウトナイ湖バードサンクチュアリ(野鳥の聖域)に行って来ました。というわけで、9月の鳥第2弾です。日本野鳥の会が設置した、最初のバード・サンクチュアリ(野鳥の聖域)です。遠いむかし、わたしが野鳥の会の会員だった時代から、いつか行きたいと思ってました。しかし、実際行ってみたら千歳空港のすぐ近くだったのですね。滑走路の延長線上だから、四六時中着陸機の轟音が。同じく日本野鳥の会が運営に関わっている(確か指定管理者)東京港野鳥公園も、羽田空港の離着陸が至近距離ですが、それより更に近い。野鳥の会は空港の近くが好き?ウグイス。そこいらじゅうで鳴いていましたが(ホーホケキョのさえずりではなく地鳴きですが)、声はすれども姿は見えずの代表選手なので、これしか撮れませんでした。それにしても、3月に沖縄に行ったときも盛んにさえずっていました。北海道や海抜2000m超の亜高山帯から沖縄まで、日本中どこにでもいるウグイス。ハシブトガラ。ハシブトガラとコガラは非常に似ていて識別はかなり困難です(本州にはコガラしかいないので話は簡単)。昨年阿寒湖ではどちらか識別し難い写真しか撮れませんでしたが、これはハシブトガラ。頭の黒に光沢があるのがハシブトガラ、光沢がないのがコガラだそうです。加えて、北海道ではコガラは(本州でも同じですが)基本的に標高の高い亜高山帯林に主に分布するので、人里に近い低地にいるのはだいたいハシブトガラなのだそうです。ウトナイ湖でも、記録を見る限りハシブトガラはいてもコガラは滅多にいないようです。(阿寒湖は道東の針葉樹林帯なので、その点でも微妙)エゾリスが出てきました。こちらを見て固まっています。固まってしまい動かないので写真撮り放題。ウトナイ湖の湖岸に出たところでオジロワシが飛んだ!!ただ、あまりに遠くて。実際のところ、ウトナイ湖の観察記録で頻繁にオジロワシが登場することを知っていなかったら、とても同定なんかできません。ただ、すごく大きい、多分ミサゴより大きいことは見て取れたので、消去法的にオジロワシしかいないですけど。(冬になればオオワシもありえる)オジロワシ。尾は真っ白ではなさそうなので、若鳥でしょう。ネイチャーセンターは土日祝日のみ開館で、この日は平日のため閉まっていました。続いて野生鳥獣保護センターに向かいます。途中、小学生の遠足に遭遇。野生鳥獣保護センターの近くで、また、(多分)オジロワシが飛びました。先ほどより近いけど、先ほどより不鮮明な写真しか撮れませんでした。オジロワシが飛んだら、何かが一斉に舞い上がりました。ヒシクイ(ガンの仲間)です。オジロワシの襲撃から逃げようと飛び立ったのでしょう。ただし、これも事前にウトナイ湖の観察記録でヒシクイが渡来してきている、ということを知らなかったら、あまりに遠くて、とても識別などできたものではありません。ヒシクイが飛ぶ飛ぶ。首がかなり長いのでカモではないことは分かります。だけど、マガンかヒシクイかカリガネかは、この写真だけで分かったら神(笑)ウトナイ湖観察情報のデータありきの識別です。オジロワシが飛び去ってしまったので、すぐに舞い降りてました。さっきの飛翔の写真がなくて、この写真だけだと、カモかガンかの識別すら自信はありません。ハクチョウが寝てました。皇居にもいるコブハクチョウです。日本では、戦前に一度だけ、なんと八丈島で記録されていますが、現在日本各地に見られるコブハクチョウはすべて飼い鳥が逃げ出したもの。これも同じはずです。ハクチョウがもう一羽。これはコブハクチョウではなくオオハクチョウ。傷ついて飛ないのだと思います。(野生鳥獣保護センターの脇にいました)。コブハクチョウのそうですが、この距離まで近付いても、ちょっと顔を上げてこっちを見るだけで、すぐまた眠りについてしまいます。人に対する警戒心皆無。キビタキに遭遇。遊歩道のすぐ脇にいて、先に進みたかったので、飛ばしてしまうことは覚悟のうえで歩いていったら、思いのほか飛ばなくて、こんな至近距離まで接近。(ただしこの写真はトリミングです。白鳥とエゾリス、後述のアオジ以外はすべてトリミング)必死で撮ったのに、全部ピンボケ写真でガックリ。おそらくコサメビタキ。(サメビタキの可能性もあるけれど、多分違う。)アオジ。シマアオジじゃないかという淡い期待をもって調べたけど、どう見てもアオジ(府屋に東京でよく見かける鳥)。白鳥以外で唯一のトリミングなしのちょっと遠いですが、シマリス(エゾシマリス)もいました。翌日、もっと至近距離で遭遇したのですが、カメラを向けた途端に逃げてしまい、シマリスの撮影に成功したのはこのときだけでした。
2019.09.16
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気象当局にハリケーン予想変えさせる=商務長官「トランプ氏主張と矛盾」-米紙ニューヨーク・タイムズは9日、ロス商務長官が海洋大気局(NOAA)幹部に対し、「ハリケーンが南部アラバマ州を通過する恐れがある」としたトランプ大統領の主張と矛盾する気象予報の撤回を迫ったと報じた。応じなければ更迭すると圧力をかけたという。トランプ氏は1日、バハマを襲ったハリケーン「ドリアン」の進路をめぐり、アラバマなど南部各州を「想定以上の勢力で直撃する恐れがある」とツイート。その数分後、気象当局は「アラバマには何の影響もない」とツイッター上で否定した。しかしトランプ氏は主張を曲げず、4日には同州が進路に該当するようペンで描き足されたNOAAの予想図を記者団に示していた。同紙によると、NOAAを所管する商務省のロス長官は6日、出張先のギリシャからジェイコブズNOAA長官代行に電話をかけ、大統領の説明との矛盾の解消を指示。ジェイコブズ氏が異議を唱えたところ、状況が変わらなければ同氏を含む政治任用の幹部らを更迭すると告げたという。ーーーすげーな、米大統領は。台風の進路を変えるほどの力があるのか!って、まあ、バカみたな話としか言いようがありません。何世紀も前、いや十数世紀も前の中国の皇帝は、太陽すら自在に操れると思ったらしいけど、21世紀の今にこんな馬鹿げたことを言い出す人間が、世界一の大国のトップとは、そして、そのような人物がいまだに大きな支持を得ているとは、ほとんどコメディのような世界ですが、現実の悪影響たるや、空恐ろしいものがあります。もっとも、この話は果たしてトランプというトンデモな大統領個人だけの特異的な現象か、というとそうとも言い切れないような気がします。ことが台風(ハリケーン)の進路であれば、そうかもしれません。熱帯性低気圧は毎年何十個も発生し、世界の気象予報機関はその発達経過や進路について豊富なデータを持っています。気象衛星という目によっても、熱帯性低気圧自体も、その周囲の気圧配置や雲の動きも手に取るようにわかります。それに基づく進路予報は、枝葉末節の部分では外れる部分はあっても、大筋では外れることはまずありません。だから、こんなトンデモ大統領でなければこんな阿呆な戯言は言わないし、予報機関も唯々諾々とそれに従うはずもありません。従って予報を変えたりしたら、それこそ予報機関の側が世紀のスキャンダルです。だけど、ことがもし、もっと予測の信頼性の低い、予測機関としても絶対の自信は持てないような予測類だったらどうでしょうか。例えば地震予知、火山噴火。あるいは、自然現象ではありませんが、経済成長予測とか、インフレ率予測とか、年金財政の将来予測とかだったらどうでしょうか。この種の政治的都合優先の予測の恣意的操作、あるいはそれを要求する政権からの圧迫が、トランプだけのものであると果たして言い切れるでしょうか。否、むしろどこの国でも程度の差はあっても、ありそうな話です。例を日本の地震予知に取ると、予知のための観測が行われるようになってから、まだ巨大地震は起きていません(観測態勢の範囲内では、です。阪神淡路大震災も東日本大震災も、観測態勢の範囲外)。そして、巨大地震の切迫を示すデータが測定されたことも、これまで報じられている限りでは、ない。つまり、予知の精度は皆目分からないのが現実です。戦時中の昭和東南海地震の際に確認された(後からそれと分かった)前兆現象一つしか、確認された前例はない中での見込みでの予知ですから、当たるか当たらないか、絶対の自信なんか地質学者にも、多分ない。そういう状況下では、台風の進路という露骨でバカみたいな事態よりも、よほど政治介入の予知は大きいでしょう。「その予想が外れたら責任とってもらうけど、良いのか?」とでも恫喝されたら、多くの地質学者は口ごもらざるを得ないのでは?そうすると、本当は巨大地震が切迫していることを示唆するデータがあっても、外れた場合の影響をおそれて握り潰す、あるいは逆に、さほど地震が切迫しているとは思えないときに、危機を煽ることで何らかの政治目的を達成しようと「巨大地震の可能性がある」と公表する。そういった事態は、十分に起こり得るだろう、とわたしは思います。とはいえ、やっぱり「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界で予測に介入するのと、ほとんど外れることはない予測に口出しして無理矢理変えさせようとすることでは、悪質さは似たようなものでも、バカさ加減のレベルは違いますけどね。
2019.09.14
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停電42万戸余 東電 復旧見通しツイッターで順次公表台風15号の影響で、11日午後4時現在、千葉県を中心に42万戸余りで停電が続いています。東京電力によりますと、午後4時現在で千葉県でおよそ42万400戸、神奈川県でおよそ3800戸の合わせて42万4000戸余りで停電が続いています。東京電力は11日中の全面復旧の見通しは立っていないとしていますが、ツイッターで復旧の見通しを順次、公表しています。---月曜朝の台風は、950hPa台という強い勢力と猛烈な風を伴って関東を直撃しました。大きな土砂崩れや洪水の報はなく、人的被害も死者2名なので、残念ではありますが最小規模には留まりました。ところが、社会的インフラのダメージは非常に大きく、特に停電が極めて深刻な事態となっています。もちろん、ほかの被害がなくて停電だけが凄まじいことになった、というわけではなくて、記録的暴風で道路の寸断、電柱の倒壊などがすさまじい規模で起こったことが原因です。台風が来たのが9日の未明であり、それから3日経つのに、まだ34万軒※もの停電が残っているというのです。よりによって、この猛暑の最中です。避難所に行ったところで、避難所も停電です。※引用記事には42万軒とありますが、この記事を書いている12日朝6時40分時点(記事の公開予定は夕方)では、神奈川県の停電は解消された模様ですが、千葉34万500軒、埼玉2000軒、神奈川200軒、静岡100軒未満となっています。昨年の北海道の地震の際は、295万軒もの停電が発生し、完全復旧には1ヶ月ほどを要したものの、実際には99.9%は2日以内に復旧しています。それに対して、今回は台風直後は93万軒の停電だったところから、まだ半分強しか復旧していません。北海道の際は、散々「原発を動かさないから停電が起きた」と叫んだ原発推進屋どもも、今度は何も言わないのは、発電所は1基も壊れていないのに、停電を原発が動かないせいにするのはいくらなんでもさすがに無理筋だからでしょう。池田信夫とか、本当にブログでもツィッターでも、ひとことも触れていない。北海道のときは大騒ぎしたのに。彼にとって、停電とは反原発派を攻撃するためのツールに過ぎないのであって、反原発派攻撃に利用できない停電騒ぎは、どれほど深刻なものであってもまったく興味がないのだ、ということがうかがわれます。それにしても、これほどの規模の停電が、これほど続くのは、前述のとおり昨年の北海道の地震をはるかに超える事態であり、おそらく3.11のとき以来のことでしょう。ともかくできるだけ早期に復旧してほしいですが、別報道によると前面復旧は12日中も困難で、明日13日以降になるとのことです。この記事が公開される12日夕方までに、どこまで復旧しているでしょうか。さて、そんな大規模停電に首都圏が襲われている最中に、こんなニュースが飛び込んできました。第4次安倍再改造内閣が発足 初入閣、最多の13人第4次安倍再改造内閣が11日、発足した。麻生太郎副総理・財務相と菅義偉官房長官以外は入れ替える大幅な改造で、初入閣も第2次安倍内閣発足後で最多の13人となった。安倍晋三首相(自民党総裁)は発足に先立ち、同日午前に開いた自民党の役員会で「新体制のもとでわが党の長年の悲願である憲法改正を党一丸となって力強く進めていく」と語った。---どの大臣に誰がなったとか、もはや私にはあまり興味がない。クソ内閣に集うクソ大臣が少し入替になったところで、クソ大臣であることに変わりはないんだから。ただ、こんな台風直関の最中、大規模停電の終息も見通せない最中に、内閣改造などという政治ゲームに現を抜かしている感覚は、私には理解不能です。だって、国会議員には任期はありますが、大臣には任期はないのです。いや、選挙ですら、大規模災害に際しては特措法によって一定期間延期をすることができます。阪神淡路大震災と東日本大震災で、実際に行われています。ましてや、内閣改造なんて、やるもやらないも何の法的義務もない、内閣改造をやらない政権だってあるのです。純然たる首相の政治的都合による任意の選択に過ぎません。そんなものをやらなくても、あるいは多少延期しても、何の問題もない。1週間も延期すれば、いくらなんでもその間には停電は(少なくとも99%以上は)復旧しているでしょう。なんでそれも待てないのか。そんなことよりも内閣改造をめぐる政治力学の方が大事だ、ということなのでしょうね。あきれ果てた話です。もっとも、ひょっとするとこんな時期に内閣改造をやめなかった理由はもうひとつあるのかもしれません。つまり、「大臣なんてどうせお飾りなんだから、災害時にいてもいなくても関係ない」ということ。うん、確かにそれもありそうだ(涙)
2019.09.12
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先日、都内のある駅を利用した際のことです。急にパラグアイ、いやハラグアイ危機が発生しまして(笑)トイレに駆け込みました。その駅は遠い遠いむかしは通学、通勤経路上だったことがあります。JRと地下鉄の乗換駅になっていて、JRのほうは今でも時々利用することがあるのですが、地下鉄駅の方はほとんど使っていませんでした。とりわけ、トイレを使ったのは、少なくとも十数年ぶり、ひょっとしたら20年ぶりだったかもしれません。そうしたら、入った瞬間慄然としました。3つほどの大きいブースが、全部和式なのです。一つだけ、使用中のブースあって、ひょっとしたらそこは洋式だったかもしれませんが、実際のところは分かりません。かりにそこが洋式便器だったとしても、和式3対洋式1です。下手をすると和式4対洋式0だったのかもしれません。えーーー!今時?って思いましたよ。(JR側の駅のトイレは、そんなことはありません、洋式がちゃんと整ってます)一昨年の足の怪我以降、トイレに入るとき、和式は切羽詰まったときしか使ってません。今でも覚えていますが、11月末に足を折って、その後初めて和式トイレに入ったのは翌年2月末頃でした。鳥の写真を撮りに行ったら、公衆トイレに和式しかなく、仕方がなく入りましたが、まだ「かがむ」という動作があまりできなかったので、片方の足だけでかがんで、折れたほうの足は前に出して、必死で配管にしがみついて何とか用を足した記憶があります。そのときから1年半経過し、足も治って山登りもしていますが、今でも和式トイレは苦手です。よほど切羽詰ったときしか使いません。このときは、まさに切羽詰まってたので、やむなく入りましたけど。足首の可動角度が怪我の前には戻っていないので、「かがむ」(座らすに)動作は、未だに苦手なのです。さすがに、折れたほうの足を前に出す必要はなくなりましたが、何かに掴まらずにかがむことは、いまだに難しいのです。短時間ならできますが、安定的ではありません。八ヶ岳の赤岳に登れるくらい回復しているように見えても、元には戻っていない部分もあるんです。というわけで、怪我の前は、和式トイレは障害者・高齢者に優しくないということは、知識としては知っていても、自分で体感したことはありませんでした。しかし、自分が当事者になってみると、これはものすごく切実。それにしても、今時、山小屋ですら洋式が増えているのに、地下鉄の駅構内で和式トイレが並んでいるとは、想像もしませんでしたよ。何とかならんものかねえ。もっとも、わたしの職場だって似たような状況です。さすがに、お客さんが利用するトイレは洋式の方が多くなりましたが、それでもまだ和式も少なくない。そして、お客さんが立ち入れない、職員専用のトイレはいまだ全部和式。ちなみに、勤務先全体の半分強を占める洋式トイレがすべて塞がっていて、半分弱の和式トイレがすべて空いている、ということもありました。まだ、松葉杖は取れたけどストックをついて出勤していた頃、洋式の空きを求めて職場の1階から最上階まで全部のトイレをめぐる旅(笑)に出ることを余儀なくされたことがあるのです。そのくらい、洋式と和式の需要の差はあります。
2019.09.10
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台風15号 非常に強い勢力に発達 静岡県・神奈川県の一部が暴風域に 未明に上陸へ非常に強い台風15号は、暴風域を伴って8日夜遅くから9日明け方にかけて関東または静岡県に上陸し、9日昼前にかけて関東地方を通過する見込み。台風は中心気圧955hPaと発達し、非常に強い勢力となった。8日21時現在、静岡県と神奈川県、伊豆諸島の一部が暴風域に入っている。東京都神津島では、21時3分に最大瞬間風速58.1m(地点観測史上1位)を観測した。また、19時40分には下田市、伊豆市、河津町、松崎町、西伊豆町に、20時30分には伊豆の国市に土砂災害警戒情報が発表された。台風15号 非常に強い勢力に発達 静岡県・神奈川県の一部が暴風域に 未明に上陸へ関東や静岡県では、このあと数時間以内に急激に雨や風が強まり、大荒れとなる見込みだ。あす9日朝にかけては不要不急の外出は避け、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。(以下略)---危険なので明日は仕事は休みますと、言いたいのはやまやまですが、社畜なので(笑)出勤しなくてはなりません。記憶では、今日の昼頃の中心気圧は960hPa、それが夕方には北上に伴って少し勢力が衰えて965hPaまで中心気圧が上がったように記憶していますが、今見たら955hPaまで勢力が発達している。こんなに北上してから勢力が強まるのは予想外ですが、それだけ関東沖合いの海が暖かい、ということでしょうか。気温も湿度も高いし、台風が水蒸気を吸い上げる材料には事欠かないのかもしれません。数年前に、関東再接近時957hPaという台風があった記憶がありますが、(検索したところ、おそらくですが、2013年の台風26号だと思われます。再接近時950hPa台の気圧でした)それ以来の強力な台風です。私と同様あす出勤しなくてはならない方は大勢いると思いますが、みなさんくれぐれも気をつけてください。
2019.09.08
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9月に入って、3回も鳥を見に行ってしまいました。まず9月1日、この日は前回記事にも書きましたが、土曜日に続いて2日連続で三番瀬海浜公園に行きました。珍しくないオオソリハシシギを何となく撮影していたら、隣で撮っていた人が「コシジロオオソリハシシギらしい」というのです。その名前、私は知りませんでした。地上にいるとオオソリハシシギとまったく同じで、飛ぶときだけ、名前のとおり腰が白いのが分かるんだそうです。そんな話を聞いていた次の瞬間飛んだ。確かに腰が白い。(右奥のシギは、多分キアシシギではないかと)おお、珍鳥が撮れた。けど、コシジロオオソリハシシギって、初めて聞く名前と思って後で調べたら、独立種ではなくオオソリハシシギの亜種でした。おばさん現る。オバシギです。ソリハシシギ。こんな細い綱の上にも、スズメ目の小鳥みたいに器用に止まります。出た!オオメダイチドリ。前日は見られませんでしたが、やっと撮影に成功。しかし、こうやって見ると、くちばしは確かにメダイチドリより明らかにかなり長い。オオメダイチドリ。幼鳥です。大人たちとどこではぐれたのか、たった1羽でシベリアから渡ってきたのだろうか。もっとも、鳥って別種でも近い仲間同士は一緒に行動することが多く、このオオメダイチドリも多分近縁のメダイチドリと一緒に行動しているのでしょう。オオメダイチドリ。メダイチドリは十数羽いました。これは成鳥なので先ほどのオオメダイチドリの幼鳥とは色が違いますが、成鳥同士、幼鳥同士だと色はよく似ています。オオメダイチドリはくちばしと足が長いことが識別ポイント。足の長さは正直よく分からなかったけど、くちばしの名坂は顕著に違いました。あと、名前のとおり大きさもオオメダイチドリの方が大きいらしいのですが、これは見た目ではほとんど分かりません。そして前日に続いてコオバシギの撮影も出来ました。小おばさん現る。・・・・・・コオバシギです。(左側)そして右側はオバサン、いえオバシギ。小おばさんとおばさんのツーショット。前日の方がコオバシギの赤味が強かった気がします。ちょうど夏羽と冬羽の生え変わる時期なので、1日ごとに夏羽は抜けていっているのでしょう。オバシギ2羽(左右)とコオバシギ(中央)3羽揃って、おばさん(しつこい)今はまだ両者の色の違いは一目瞭然ですが、コオバシギが完全冬羽になると、両者の色合いはかなりそっくりになります。左側ミユビシギ2羽(奥の1羽はハマシギ)と右側コオバシギこの日は写真アップした以外にも、キョウジョシギ、キアシシギ、ダイゼン、ミヤコドリなどを確認しました。そして先週途中、平日に休み(夏季休暇)を取って葛西臨海公園に行きました。コチドリの幼鳥。最初、コチドリが4~5羽(多分親子)以外は見当たらず、シギは1羽もいないと思っていったん帰ろうとして、途中でベテランさんに「クサシギが杭の陰にいるはずだから探してみな」と言われて引き帰したら、見つかりました。クサシギ。このアングルだと首から上の色合いはアオアシシギにかなり酷似していますが、くちばしがアオアシシギはわずかに上向きに反り、クサシギはわずかに下向きに反っている点が違います。クサシギ。以前に撮影したことがあるような気がしていたのですが、帰宅後に調べなおしたら、以前に撮ったと思っていたのはタカブシギで、クサシギは初めての撮影でした。(子どものころ、見たことはあったようですが)クサシギ。クサシギ、キアシシギ、アオアシシギ、アカアシシギ、タカブシギ、実はみんな同じ属なので、互いによく似ています。でも、属は異なるイソシギとクサシギが最もよく似ている気がします。(むかしの図鑑ではイソシギも同属でしたが)クサシギ。飛んで行っちゃった。そして、今日は東京港野鳥公園へ。以前、セイタカシギの写真をアップしましたが、そのときは2羽だったセイタカシギがどんどん増えて、15羽になったというのでもう一度撮影に行って見ました。が・・・・・・。朝はいたそうですが(って、公園の開園は朝9時で私は9時15分には着いていましたが)飛んで行ってしまったようです。まあ、仕方がありません。そういうことはよくあります。代わりに見つけたのはコムクドリ。名前のとおりムクドリの仲間です。ムクドリは東京のどこでも見られる、もっともありふれた鳥の一種ですが、コムクドリははるかに稀です。ムクドリと違って夏鳥ですが、繁殖地は北海道、東北と中部地方の高地なので、東京近辺では旅鳥、つまり春と秋(実際は7月終わり頃から9月半ばまで)しか見られません。数が多ければコムクドリだけで群れを作りますが、1~2羽のときはムクドリの群れに混ざっていることが多いようです。今日も2羽がムクドリの群れに混ざっていました。ムクドリは茶色ですが、コムクドリは灰色の羽に白いからだ(オスは体も一部灰色ですが)。そして、オスはほっぺたが赤い。つまり、これはオスです。上の写真はメスかもしれません。コムクドリ。上の写真と同じ個体です。東京近辺をうろついている間はムクドリとつるんでいることが多いコムクドリですが、留鳥のムクドリとはもうじき別れて、南に向けて渡って行ってしまいます。というわけで、今月はおそらく中旬頃に鳥の写真その2をアップする予定です。
2019.09.07
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本ブログでは8月31日に三番瀬でシギ・トヂリの写真を撮った記事を書きましたが、実はその翌日9月1日も三番瀬に行きました。前日見逃したオオメダイチドリに、やっと遭遇したのですが、その記事は後日書きたいと思います。この日は、シギ・チドリを撮影する間、上空をバタバタと頻繁にヘリコプターが飛んでいました。いったい何事だろうと考えて、途中で気が付きました。9月1日なので、総合防災訓練があったのですね。日本各地でやっていたはずですが、ヘリコプターが続々と飛来したのはおそらく船橋市で行われた九都県市合同防災訓練だったようです。三番瀬があるのも船橋市。後で地図を見たら、本当にお隣、距離にして1.5kmくらいしかありません。で、それらヘリコプターの写真も何枚か撮影しました。CH47ヘリコプター。自衛隊が持つ最大のヘリで、陸上自衛隊と航空自衛隊の双方が持っていますが、これはどちらの機体でしょうか。マーキングや機体ナンバーが見えないので分かりません。他のヘリは全部所属(××自衛隊、とか)か機体番号があったのですが、CH47だけが名無しの権兵衛でした。逆光で見えなかっただけかもしれませんが。2機飛来しました。この日飛来した防災訓練参加ヘリ(おそらく)の中で唯一、自衛隊ではない機体でした。東京消防庁航空隊の「はくちょう」。ユーロコプターEC 225型です。海上自衛隊のUH60続いて飛来したのは、訓練参加ではなく、取材のヘリでした。朝日新聞の「あさどり」MD902型だそうです。またUH60だが、今度は航空自衛隊。これも2機飛来したうちの1機目です。航空自衛隊UH60の2機目。1機目と違って長い管を咲き出しています。空中給油用の給油管でしょうか?逆光気味なので、よく分かりません。そして、最後に飛来したのがこいつ、陸上自衛隊ユーロコプター EC 225。要人輸送用だそうです。ということは、安倍が乗っていたのでしょうか?撮影時間は10時12分、東京方面から飛来していたので、やつが乗っていたのでしょう。首相動静の報道によると、「10時12分 陸上自衛隊ヘリコプターで「9都県市合同防災訓練」副会場の千葉県船橋市の京葉食品コンビナート協議会南岸壁。」とあるので間違いありません。撮ったときはまったく気が付いていなかったけど、気が付いていたら・・・・・・「安倍辞めろ」のひと言くらい言ってやればよかった、聞こえるはずもないけど。まあ、知らなかったものは仕方がありません。というわけで、確認した限りは、消防が1機、報道(朝日新聞)が1機、後は全部自衛隊で、CH47が2機、UH60が3機(空自2機と海自1機)、ユーロコプター EC 225が1機(陸自・消防庁も同じ機種)。ちょっと自衛隊が多すぎませんか?防災訓練なら、主役は消防じゃないの?自衛隊のヘリが出てくること自体はいいとして、自衛隊が主役みたいになっているのはどにんものかなと思います。
2019.09.05
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週刊ポストが「韓国なんて要らない」特集を謝罪。「誤解を広めかねず、配慮に欠けていた」9月2日発売の週刊誌「週刊ポスト」で「韓国なんて要らない」などと題する特集を掲載し、小学館から関わりのある作家らから「差別的だ」と批判を受けた問題で、発行元の小学館は「誤解を広めかねず、配慮に欠けていた」と謝罪した。批判の声が寄せられたのは週刊ポスト9月13日号。「『嫌韓』ではなく『断韓』だ」「厄介な隣人にサヨウナラ」とし、GSOMIAを破棄した韓国側のデメリットや、輸出管理強化による韓国経済への影響などについて検証する記事を掲載した。また『怒りを抑えられない韓国人という病理』という記事では、「大韓神経精神医学会」のレポートを紹介する形で、韓国の成人の10人に1人が治療が必要なレベルで感情がコントロールできないなどとした。これに小学館にゆかりのある作家たちから批判の声が相次ぎ、深沢潮さんは「記事が差別扇動であることが見過ごせず、今後の執筆を取りやめると発表した。また小学館から本を刊行している作家の柳美里さんも批判したほか、思想家の内田樹さんも小学館との仕事を今後しないと宣言した。ハフポスト日本版が小学館に文書で質問したところ、週刊ポスト編集部名義で「混迷する日韓関係について様々な観点からシミュレーションしたもの」とした一方で、 「『怒りを抑えられない「韓国人という病理」』記事に関しては、韓国で発表・報道された論文を基にしたものとはいえ、誤解を広めかねず、配慮に欠けておりました」とし、謝罪した。---ものではないんだから、「いらない」と言えばそこから消えてなくなるものではない、泣こうが叫ぼうがそこに厳然として存在するものを「いらない」と言うのは、異常な言い分と言うしかありません。「韓国の成人の10人に1人が治療が必要なレベルで感情がコントロールできない」こんなことを本気で思っているのでしょうか?一個人ではない社会集団全体を精神異常とみなすのは、明らかに異常に考え方であり、それこそ、自分自身の感情コントロールができていないだろだろうといわざるを得ません。しかし、まことに残念なことですが、これは小学館の問題というよりも、今の日本の空気を反映したものでしかないのでしょう。当ブログにもニュースの見出しを表示する機能がありますが、そこには韓国に対するむき出しの憎悪を並べたような見出しが出ないときがないのが現在の状況です。正直なところ、日本との対立を煽るという面では韓国にも問題はおおいにあるとは思いますけれど、昨今のマスコミの煽り方を見ると、日本も異常な水域に達してきたとわたしは戦慄します。小学館も、そういう今の時流に安直に乗っただけ、ということなのでしょう。「バスに乗り遅れるな」というわけです。だから、当ブログはニュースの見出しの表示機能を消しました。そんなものの宣伝に手を貸したくはないから。しかし、そうやって国を挙げて韓国たたきに熱中して(もちろん、韓国側も同じですが)その先に待っている未来図は、どう考えても心楽しいものとは思えません。
2019.09.03
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香港雨傘運動、周庭氏ら釈放 当局を非難「政治弾圧だ」香港で6月に起きた大規模デモで、警察本部を包囲したデモ参加者を扇動した疑いで拘束された民主活動家の黄之鋒氏と周庭(アグネス・チョウ)氏が30日夕、釈放された。2人は釈放後、報道陣に対し、「政治弾圧だ」と当局を非難した。黄氏は2014年の民主化デモ「雨傘運動」で、学生のリーダーとして活動した。米タイム誌の表紙を飾ったこともある。今年6月、雨傘運動に絡む罪での服役を終えて出所した。周氏も雨傘運動で活動し、「女神」と呼ばれた。---世界の美人の味方、inti-solです(笑)。いったい誰がこんな悪手を考えたのか知らないけれど、だいたい可愛い女の子をいじめる高圧的政権、なんて構図は世界から反感を抱かれるに決まっています。私だって、同情心しか感じないくらいですから。香港当局か、その背後にいる中国政府かは分かりませんが、自ら求めて国際世論を敵に回そうとしているとしか思えないし、中国本土の若者だって、少なくとも良い気分にはならないんじゃないかな。馬鹿なことをやったものです。
2019.09.01
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