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4/10に開花した赤花糸葉ヤマシャクヤクの種子が完熟しました。最盛時には個体数も十分に揃っていて、全滅など想像したことがありませんでした。それがここに来て年毎に1株、また1株と枯死により数を減らして、現実問題として”全滅”が視野に入る様にまって来ました。その対策として株分けも試みていますが、成績は芳しくありません。ならばもう一度種蒔きからスタート、ということで、今年採取した種子を蒔くことにしました。 上画像が種子を鞘から取り出した状態です。10数年前、通販で購入した時、こんなにシワシワだったか、記憶に残っていませんが、とにかく今年入手できたのは、これで全てです。出来の良し悪しは横に置いて、まずは蒔いてみることにします。下画像がその様子で、この状態で発芽を待つことにします。 この品種は、最初に入手した種子が発芽して初花を見るまで8年かかりました。今蒔いた種子が運よく発芽したとして、花が咲く様になるまで見届けられるかどうか、決して分のいい賭けではありませんが、サイは振られました。
2020年06月30日
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10日前に咲き始めたヤクシマショウマが見頃を迎えました。2鉢に10本の花茎が立ち上がり、いずれも満開期に差し掛かっています。と言いつつ、最初の1輪を咲かせた花軸、画像の右から2番目は花序の先端部まで咲き進み、早く開花した部分は既に萎れてしまいました。ここから先は日毎にこうした萎れが広がり、10日ほどでこの品種のシーズンは幕を閉じることになります。
2020年06月29日
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昨日は梅雨のさ中の貴重な晴れになりそう、という予報にすがる思いで、滋賀県の武奈ヶ岳(1214m・二百名山)に行ってきました。現地の天気は、「午前中は曇るものの午後は晴れる」という予報でしたが、午後に至っても雲が切れることもなく、ワタクシの判定では「終日曇り」以外の何物でもありませんでした。 というボヤキは横に置いて、入山口として選んだのは高島市の「ガリバー青少年旅行村」内の登山口です。ここは駐車場が完備していて、車を置く場所に苦労することがないからです。但し、旅行村営業期間中は料金400円也が必要です。先週の奈良県の料金は800円也だったので、この一点だけでも好感度は跳ね上がります。 さて本題の山に話を戻します。今回辿ったコースに関する限り、特段危険なところはありません。コースに岩石が積み重なる様なところもありません。ただ、コースの切り方が大半が直線的で、他の山では一般的に採用されているコースのジグザグ化で勾配を緩くするという配慮はごく一部です。急斜面では酸欠を起こしそうになるくらい辛い歩行を強いられます。強いて危険を招きそうな点を挙げると、コースで渡渉する場所が何箇所かあります。急な豪雨などで増水すると身動きが取れなくなる可能性が否定できません。 この山は山全体が花崗岩らしく、沢も尾根も砂は真砂土です。森の土壌層はごく薄い様で、大量の針葉樹や広葉樹の大木が根こそぎ倒されていました。恐らく一昨年の台風で倒れたものと思いますが、こうした倒木による登山路障害の復旧には相当な時間がかかるか、何もせずに朽ちるのを待つことになるかもしれません。
2020年06月28日
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芝生のネジバナ(赤花)が開花しました。昨年と比べて2日早い開花です。と言いつつ、いつもと違うしょぼくれた見栄えです。花は3~4mmの小さな存在ですが、画像を拡大してつぶさに観察すると、苞葉の先端や花弁の各所が黄色く変色しています。潅水不足も否定できない事実ですが、それは花芽が姿を見せる前の話です。ツボミ発生前のストレスがこんな形で現れるというのは、急には納得し難い現象ですが、そうは言いつつ後に続く本隊の10数株にも同様のダメージが認められれば無理にでも納得しなくてはいけません。来週になりそうな芝生の群落の開花本番に大注目です。
2020年06月27日
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10日ほど前、所用で淡路島に出掛けた際、道路脇の崖でキカラスウリ(黄烏瓜)がたくさんぶら下がっているのに遭遇しました。ウリとしては完熟から半年以上が経過しており、果肉は完全になくなっていましたが、その内部には種子が若干量のこっていました。乾燥して種子の機能をなくしていないか、何個か潰してみると、内部はしっとりと生命反応が感じられました。あわよくば・・・ということで10個ほど持ち帰り植えてみることにしました。 上画像は10数年前、淡路島に住んでいた頃、自宅で栽培して開花した花の様子です。開花するのが夜で、朝にはしんなり草臥れてしまうため、ベストの状態で観察したり撮影するのは、なかなか骨が折れる仕事でした。円内は今回持ち帰った種子の一部です。 下画像はその種子を植え付けた様子です。ポットは3号なので、上手くいって発芽したら、本葉2枚か3枚に達した時点で植替えが必要になります。因みにキカラスウリの花は今頃がシーズンなので、無事に発芽したとしても、花が見られるのは来年以降になります。
2020年06月26日
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シコタンソウの花期が終って、改めてポットの全体像を眺めてみると、何とまあ見苦しいことか...。茎は毎年5~8cm伸びますが、前年の葉っぱは枯れてしまい、青みが差すのは先端部だけ、ということになってしまいます。上画像は最後の植替えから3年が経過したポットですが、この品種の茎は自立できるだけの強さがないため、地を這うように伸び、ポットの端面に達すると垂れ下がってしまいます。こうした甚だしい見苦しさを解消するには、栽培指南サイトによると「植え替えなさい。適期は花後」ということらしいのですが、手間がかかる割に定着率も期待するほど良くないため、常にポットのどちらかに偏った株の配置になりがちです。 こうした手間と定着失敗のリスクを避けたい、という手抜き老人の本能が先に立って、今年は株元数cmの茎を残し、そこから先は完全に刈り払ってしまいました(下画像)。こうすれば残った茎から上手くいけば新芽が出て、そこから新たな株が再生産される・・・という、確信というより願望が動機の措置でした。ここまでは5月末の話です。 それから1ヶ月近くは何の変化も見られませんでしたが、ここに来てポツポツと新芽が顔を出すのが確認できました。こちらがその様子です。このまま推移してくれたら植替え以外に、剪定でもポットの再生・・・という願望が現実味を帯びて来ます。何とか上手くいけば、手入れの能率はグンと上昇するのですがね~~。
2020年06月25日
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前回同じタイトルで取り上げてから4日経ちました。その後も山に出掛けた日以外は連日植え替え作業は続けており、今回紹介する個体で4点目の植替えになります。 さて、今回取り上げる個体は、遅れ馳せながら新子も顔を出していました。この新子を除いて合計5芽が根付いています。この中には老化が進んだものや葉焼けから回復困難なダメージを負ったものもあります。全体を掘り上げて、こうしたダメージ株を切り離し、更に地下部分の健康状態の良くないものも切除して行くと、健康体は2芽と新子1芽だけになってしまいました。これを新たに導入したラン専用土で植え付けた状態が下画像です。1番手、2番手までは従来の汎用用土で植え付けていましたが、全体の植え替えを終えた段階で、新たな用土に交換しようと思っています。
2020年06月24日
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ハクサンシャジン(白山沙参)にツボミが確認できました。タネを蒔いて2年、早かった様で待ち遠しかった案件にやっと結果が出そうなところまで漕ぎ着けました。現在のツボミの大きさは、ザックリ表現すると米粒を2つに分割したぐらいの存在、といった印象です。開花予想は、何分にも初の事態なので予想もつきません。 この花に自然界で最初に出会ったのは月山でした。頂上まであと少し、という登山路脇に大量に咲いていました。紫花が圧倒的多数ですが、ごく少数の白花品も見られました。時期は盆休み前段の8/10でしたが、翌日登った鳥海山でもたくさん咲いていました。一般的に低標高の人里で栽培すると開花時期は早くなりがちですが、この品種がどれだけ早まるかは、先にも述べた通り見当も付きません。まずは今年の振舞いを見せて貰うことにします。
2020年06月23日
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”県境越え遠出”への規制が始まって以来、ほぼ2ヶ月に亘って山から遠ざかっていました。この程その規制が解かれたのを受けて、久し振りに出掛けてみました。引き籠り解消第1幕の行き先は、三重・奈良県境に鎮座する俱留尊山(くろそやま=1038m)にしました。理由はブランク2ヶ月で脚力が減退している恐れがあり、実歩行の標高差がさほど大きくないこの山が妥当、と考えたからです。 入山口は秋のススキで有名な曽爾高原からのコースです。広くゆったりした遊歩道から歩き始めます。ススキが生えた範囲は、しっかりした階段が設えられていて、安全性は申し分ありません。稜線に出て、遊歩道が終るとコースの様子は様変わりし、大小の岩石ゴロゴロの悪路に加え、雨でぬかるんだ道はよく滑ります。生死の境目・・・という様なハードなものではありませんが、雨後の歩行では気を抜かない覚悟が必要です。 ススキのエリアを歩く限りは、視界もスッキリ開けていて爽快な歩きが楽しめます。その後はずっと森の中で雄大な遠景を楽しむ様なコースではありません。山頂もこの調子で、半径5mほどの平らな範囲は土が踏み固められていますが、その外は5~6mの樹木が塀の様に取り囲んでいて、登頂のご褒美、雄大な風景を堪能という楽しみ方は期待薄です。積算標高差は、途中の70~80mのポンピングを含めて540mほどで、ブランク明けの足慣らし登山には妥当な選択だった様です。
2020年06月22日
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3週間前、白花のネジバナが開花したことを紹介しましたが、あれは若齢株(推定実生2年 )の早咲きで、花序に花が1輪だけという侘しい状態で開花してしまいました。これもあと1年経てば、立派に捩じりを利かせた姿に大化けする筈です。 こうした”走り”に対して、ドッシリ構えて己が気に入った気候の到来を待って動き始めるのが本隊に所属する古参の一群で、ここに来てやっと重い腰を上げました。我が家では概ね6月末から7月半ばにかけてがシーズンです。左の個体は先頭争いを演じているもので、ドッシリと構えた軸太の花軸の先に10~15cmに達する花序を付けます。右は花軸が姿を現す直前に何者かに葉っぱを喰われて更地状態になっていましたが、幸いキズは成長点には達していなかった様で、保護者(葉っぱ)なしで姿を見せたツワモノです。昨年は1株でしたが、今年3つに分裂して姿を見せました。こうした陣容で花期本番を作り上げることになりますが、早い個体はあと1週間ほどで開花し始めます。
2020年06月21日
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3日前にシュンランの新子発生について紹介しました。その中で作落ちの対策として、生育環境を改善する目的で植替えを行う旨宣言していましたが、早速その作業の開始しました。適期は少々過ぎましたが、今見送ってしまうと1年後になりかねず、自己都合による作業の強行です。 今回は6号ポットに寄せ植えにした「天紅香」の銘を持つ品種を、独立した4号ポットに植え替えます。対象は上画像の左の一群です。対象を掘り上げ、葉の枯れ方の甚だしいものや根が腐ったり黒変し始めたバルブを切除します。こうした「難あり」のバルブの多くは、老化の進んだ個体です。こうして健康状態のいいものを選択して、新居に植え付けたのが下画像です。全ての植替えが完了すれば、この様なポットが7~8個に達する筈です。 花芽は9月には顔を出し始めます。今回の植替えが来春の開花に結び付くかどうかは、少々疑問ですが、施肥や過度の高温を避けて、遅くとも2年後には効果を発揮させるよう、バックアップして行くつもりです。
2020年06月20日
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ヤクシマショウマ(屋久島升麻)が開花しました。昨年と比べて7日早い開花です。蛇足ですが更に1年前、2018年まで遡ってみると、開花日は同じでした。等々を勘案して、開花日に関して深刻に捉える必要はなかろう、という判断で、本品はスルーということにします。 モニター上では花の差し渡し径は、3cmほどに表示されているかと思いますが、実際の大きさは5~6mmです。しかも部分的に赤や淡いピンクを帯びているとはいえ、ほぼ白一色です。この地味な装いでは、道端に咲いていて50cm圏内を通過しても殆ど気付くことはなかろうと思います。ワタクシがこの品種に目を止めたのも、通販サイトの巧妙な売り言葉に釣り上げられたからと言っても大きな間違いはありません。以来10年あまり経過しましたが、病気らしいものに取り付かれたこともなく、扱い易さは抜群の秀品です。
2020年06月19日
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花のボリュームという点で、アムールナデシコがピーク期を迎えました。1番花開花から20日が経過し、ポツリポツリと咲いたものが既に種子に変わり始めました。この状態が1週間ほど続き、その後、花は次第に下火になってしまいます。 これまで花の見せ方として、長く伸びる花茎に緩いタガをはめて上へ上へと伸ばして、頂上部に咲かせることばかり考えて来ました。これが実に厄介な仕事で、何かの拍子タガが崩れてしまうと収拾がつかなくなってしまいます。今の状態(画像)がそれで、今年は形にはこだわらないことにして、放置しています。次のシーズンには一旦20~25cm上に伸ばし、その後は枝垂れ桜の様に、或いは滝の流れの様に垂れ下がる形をイメージしています。上手くいくか、悲惨なことになるか、次のシーズンをお楽しみに・・・・
2020年06月18日
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花鉢に水遣りをしていて、シュンランの株元に新子が顔を出しているのに気が付きました(画像左)。身の丈1cmほどの可愛い新顔です。ポットの個体にこうして新子が姿を見せ始めたなら、露地の個体にも変化があって然るべきだろう、ということで、分散して植えているものを点検してみると、ありました(画像右)。こちらは身の丈2cmに伸びており、2~3日先行して顔を出していたのかもしれません。ポット、露地の全点をザっと見て回りましたが、昨日時点で見つかったのはこの2点だけでした。新子の季節は始まったばかりの様子です。 それにつけても、この2年ほどシュンランは作落ちが続いています。原因はよく分かりませんが、何らかのテコ入れが必要になっています。過密、栄養不良、用土疲労、等々、幅広く改善を進めて状況の転換を目指すことにします。
2020年06月17日
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昨年種蒔きし発芽したアムールナデシコの新株が花を咲かせました。種蒔きしたのが7/13、発芽したの僅か1週間後の7/20でした。それから11か月弱、実に早い展開です。この子の親世代は10年以上も前になりますが、秋も深まった頃に通販で種子を入手し、速攻で種蒔きを行いました。詳細な日付の記録は散逸してしまいましたが、12月に発芽したことは記憶しています。花の季節は5~6月なので、流石に6ヶ月での開花は難しかった様で、初花を見せたのは更に1年後でした。 一般的な園芸種では、半年足らずでの開花も珍しくもありません。これに対して山野草の場合、タネを蒔いてから開花まで早くて1年半、一般的に2~3年はかかります。ワタクシの経験では最長はヤマシャクヤクの仲間で8年がかりとなった例もあります。こうした経験に照らしても息を呑む様な展開でした。
2020年06月16日
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カキラン(柿蘭)が開花しました。小さな存在で通行人の目をを引き付ける力は持ち合わせていませんが、こうしてアップで撮影するとなかなか魅力的な配色です。昨年は作落ちしたため比較できませんが、無理やり一昨年と比較してみると半月ほどの遅れです。こうした開花の遅れといい、昨年の作落ちといい、問題の根源は隣接する生命力旺盛な2強の浸食を受け、次第に勢いを失っていることに尽きます。 浸食する2強とは、先般も紹介しましたが、ホタルブクロとドイツスズランです。この梅雨の期間中に、晴れ間を見計らって、浸食主の大幅な縮減を進めることを計画中です。何分にも浸食主は地中で自由奔放に根を走らせ、予想を超えて離れた場所に分身を生み出すという特技の持ち主です。こうした相手を駆除するには、文字通り”根こそぎ”抜き上げる外ありません。数cmでも根が残れば、そこを起点に再び暴れ回ることになります。ということで息の長い駆除作戦になりそうですが、他の多数の弱小品種の救済のためにも、やり抜かなくてはいけません。
2020年06月15日
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ハクサンチドリも挫折してしまいました。先日のテガタチドリとほぼ同じ生息域(亜高山帯から高山帯)だけに、無理からぬこととも言えます。これ以上のダメージを避けるために、この個体も猛暑の期間を低温環境で過ごさせることにします。 塊根を掘り上げてみると、親世代の塊根と抱き合う形で出てきました。親世代の方は黒く変色が始まっています。新世代の方には冬芽が既に発生していますが、根はまだ生成されておらず、今も親から養分の補給を受けていた様です。取り敢えず新旧世代をこのままの形で保存することにしました。湿らせたミズゴケに包み、このミズゴケが崩れない様、耐水性の紙で包んでジッパー付きポリ袋に収め(下画像)、冷温庫に収容しました。月が変わる頃には親世代は腐敗が始まると思われるので、その頃に一度開封して親世代を分離・廃棄する必要があります。
2020年06月14日
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実生1年、正体不明のイカリソウです。他の草花のポットに寄生する様に、こぼれた種子から発芽したものを、このプランタに引越しさせ、見守って来ました。比較的育ちが良かったこの個体、もしかしたらこの春花を咲かせるかと期待していましたが、流石に普通の山野草が1年で花を咲かせることはなく、期待しただけで終わってしまいました。とは言っても、この先大きなアクシデントがなければ、来年の春には確実に花を付ける訳で、その時になって初めてどんな品種か正体が明らかになる筈です。 さて、その正体不明のイカリソウをいつまでも大きなプランタに植えておくわけにもいかず、戸建ての住まい、つまりポットに転居させることにしました。下画像が引越しを済ませた様子で、ポットは左が5号、右が3.5号です。今回の引越しのストレスに梅雨休みの強い日差しと高温が重なると、定着どころか枯死に繋がりかねない、ということで、暫くは屋内の涼しい環境で、根が用土に馴染むのを待つことにします。
2020年06月13日
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予想に反して早々とホタルブクロが開花しました。1週間を超えると予想したものが、半分の期間で駆け抜けてしまった訳で、ワタクシとしては”穴があったら入りたい”心境です。 という様な与太話は横に置いて、多い時には数100輪を誇ったこの品種の作柄が、今年は多めに見ても20輪止まりになりそうです。ツボミの立ち上がり時期に正体のよく分からない毛虫が発生しツボミを含む成長点を根こそぎ喰われたことが最大の要因です。特段綺麗な花でもなく、数100輪は要らないとしても、100輪程度はコンスタントに咲いて貰いたいものです。などと言いつつ、飛び道具(蝶や蛾など)を相手に、どんな手立てで感染(大発生)を防ぐか、頭を抱えてしまう大問題です(溜息)。
2020年06月12日
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シモツケソウがほぼ満開の領域に入りました。まだ開花していないツボミも混ざっていますが、サクラの場合は8分咲き到達で”満開”宣言が発せられるらしいので、その基準を適用します。悪しからず ....。咲き始めから既に1週間、初期に開花した個体はそろそろ散り始めるので、全体としてのボリューム感はこれ以上になることはありません。 近畿地方も昨日梅雨入りし、今日にも早々の大雨になるという予報です。雨が降り始める前に満開になったのはラッキーでした。雨に打たれると見栄えが著しく劣化してしまうためです。同時に花粉が水でふやけて受粉能力を喪失するとも言われており、今年も種子採取は望み薄の様です。
2020年06月11日
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テガタチドリ(手形千鳥)が早々と地上部を枯らせてしまいました。本来なら秋まで持つものでしょうが、我が家では気温上昇が激しく、凌ぎ切れずこんな形で姿を消してしまいます。と言っても枯れた訳ではなく、地中の塊根は働き続け、冬芽を太らせ続けます。但し、うっかりして日差しを浴び続けると、用土の温度が上昇して、塊根が熱死してしまうリスクがあります。で、こうなったらサッサと塊根を掘り上げ、定温(15℃前後)の冷温器に収容して、安全に夏を過ごさせるという措置を行っています。 早速塊根を掘り上げてみると、掌の様な形の塊根が出てきました。左が掘り上げた直後の様子で、親世代の遺骸と抱き合う様に重なっています。この遺骸を除去して、汚れを除去した状態が右半分の画像です。 これを水で湿らせたミズゴケで包み、更にこのミズゴケが散らからない様に紙で巻いたものをジッパー付きポリ袋に入れて、秋まで冷温庫で過ごさせます。定期的に健康状態やミズゴケの水分量を確認するために点検は必要ですが、屋外のポットで過ごさせるより格段に安全性は上がる様です。
2020年06月10日
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ここ何年か芳しくない作柄が続いているだけでなく、昨年はとうとう作落ちしてしまったカキラン(柿蘭)にツボミが姿を現しました。作柄低下の原因は、周辺のホタルブクロやドイツスズランの浸食を受け、生命力で甚だ見劣りするランの仲間が割を食っている実態が、こうした不作の原因と推測しています。そうしたジリ貧状態とはいえ、ツボミの発生が確認できたことは一先ず安堵できます。 とは言え、一昨年は5/29に開花しており、それと比べると10日ほど遅れていることになります。隣接品種との比較で最弱のこの品種の復興のためには、相手側の規制の他に手立てはなさそうです。ドイツスズランは既に花期を終えたし、2~3週間でホタルブクロもシーズンを終えます。その頃を見計らって、浸食側を大幅に規制する措置に踏み切ることにします。「ステイ・ホーム」をどう過ごすか、という点で、これも1つの答えかもしれません。
2020年06月09日
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ホタルブクロのツボミが始動しました。昨年と殆ど同じタイミングです。この状態から開花まで、7日から10日といったところです。変なアクシデントがなければ15日前後には開花するかと思います。 この品種を植え付けた辺りが、先月末から今月初めにかけて、何者か(注:毛虫らしいことは糞から分かりますが、種別は不明)が葉っぱもツボミも食い散らかして、丸坊主状態になってしまいました。人間で言えば胸からオデコまで毛虫の糞が残るだけでした。このツボミはお尻に相当する位置の喰い残しの葉っぱの付け根から、脇芽の様な格好で芽吹いたものです。こんな有様なので、今年は豊作は期待できませんが、「腐っても鯛」・・・じゃなくて、「喰われてもホタルブクロ」の執念で、何とか花を咲かせようとする根性は褒めておきます。
2020年06月08日
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ヤクシマショウマ(屋久島升麻)の花芽が始動しました。昨年とピッタリ同じ始動日ですが、今年の方が幾分痩せた印象です。花の出来高に影響しなければいいのですが .... この状態から開花までの助走期間は、大体20日前後かかります。梅雨の真っ只中ということになり、雨の降り様によっては開花に気付くのが遅れてしまうこともないとはいえません。大きな花なら窓越しに開花を確認できますが、この品種の3~4mmの小さな花では、1m離れたら視認も困難です。他の品種では滅多に起きない、開花日に誤差が生じかねない珍しい事例です。
2020年06月07日
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昨年7/14に種蒔きをして、その1週間後に発芽が始まったアムールナデシコに、ツボミが発生しました。発芽から10ヶ月も経っていないというのに、何とも早熟な話です。流石はシベリア(アムール川流域)の厳しい気候下で鍛え抜いた特性・・・ということでしょうか。 この子の親は種蒔きから10年を超える古参株です。開花が始まった頃には10数株が育っていましたが、昨年秋時点で生き残っているのは1株のみでした。何度か株分けして全滅のリスクを分散しようとしましたが、塊根が複雑に絡み合っていて、分割の手がかりを見つけられず、1点のみの生き残りに乱暴な手術はできませんでした。昨年は万一の場合にも、後を継ぐ新株が大量に揃ったことで、分割で大きなダメージを負っても、全滅の心配はなくなり、古参株に対して、目を瞑って斧を振り下ろす様な分割をしてしまいました。幸い分割した両方とも無事に定着し、今年も大量の花を咲かせようとしています。この品種に関する限り、この1年は実にウハウハな1年でした。
2020年06月06日
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リコリス(彼岸花属)は完全に休眠に入り、緑を感じさせるものは何も残っていません。こちら、ネリネの仲間もほぼ休眠に入り、9割方葉っぱを枯らせてしまいました。用土表面が露になって、球根が地表に露出しているのが明らかになりました。地中では恐らく”押し競饅頭”状態で、比較的根が弱かった個体が、地表に押し上げられたものと思われます。 で、早速球根を掘り出してみると、出るわ出るわ。大はゴルフボールサイズから、小はピーナッツサイズまで総数48個もの球根が出てきました。凡そ2年で10個余りからこれほどに増えたことになります。全てを植え戻す訳にはいかないので、この中から12個を選抜し、元のプランタに再配置したのが下画像です。これに用土を被せ、隙間ができない様に割り箸でしごき、更に表土を突き均して植替えを終了しました。このプランタと同条件のものがあと3個あり、それらも梅雨の間に今回と同様に処理しようと思います。
2020年06月05日
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シモツケソウ(下野草)が開花しました。昨年と比べて8日遅れの開花です。この遅ればかりは、いつもの様に「誤差の範囲」だの「実害なし」で片付けられない問題を含んでいます。いつもは30本前後の花芽が立ち上がるのですが、今年は僅かに4本です。原因は株の老化と生命力旺盛な隣接する他品種との競合で遅れをとったこと、などと見当を付けていますが、本当のところは分かっていません。このところ枯死する個体も多発し、この品種に割り当てたエリアは隙間だらけになり、空いたところには他品種が侵入しつつあります。 こんな具合に先行きは明るくはありませんが、在庫品の中でもトップ5に入るお気に入りでもあり、このままにはしておけません。株の若返りと隣接競合品の抑制などで、かっての賑わいを取り戻す作業に取り掛かろうと思っています。プチ花壇の再配置と併せて、2~3年がかりの長丁場になるかと思いますが、是非ともやり遂げたいテーマです。
2020年06月04日
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暖冬の影響かどうか、今年は芽出ししないままに終わったセツブンソウ(節分草)の生死を確かめる時が来ました。上画像の左には1球、右には今年2月に調達したばかりの2球を植え付けていました。掘り上げてみると、期待通り3個の球根が出てきました(下画像円内)。大きさは大粒のグリーンピースぐらいです。軽く摘まんでみると、内部はしっかりした実が入っている様です。枯死した球根にありがちな、黒く炭化した様な外見ではなく、また、摘まんでペシャンコに潰れる様なこともありません。現段階では「死んではいない」と結論付けてもよさそうです。 「死んではいない」とは言え、普通の健康体かどうかを見極める手立ては持ち合わせていません。来春何事もなかったかの様に芽を出して、花を咲かせてくれるかどうかは、その時を待って我が目で確認するしか手立てはありません。ということで、2鉢分3個を1鉢に統合して植え戻し、比較的乾燥し難く、温度も上がり難い場所で猛暑の夏を過ごさせることにしました。秋にもう一度ご機嫌伺いを試みるつもりです。
2020年06月03日
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3月上旬に新潟市に花苗リクルートツアーに出掛けた際調達してきた6点の内の1つ、イワカガミ(岩鏡)の様子が変です。当初5芽あったものが、1芽、また1芽と枯れてしまい、3芽まで減ってしまいました。何が原因でこんなに定着に難航しているか確かめることにしました。ついでに現行の小ポットでは夏の高温や乾燥には耐えられそうにないことから、1周り大きなポットに植え替えることにします。 まずは現行のポット(上画像)から苗を掘り上げます。すると、何ということか、全ての苗が殆どヒゲ根がない状態に切り詰められていました。何という乱暴な扱い方か、怒りを覚えました。こちらがその様子ですが、こんなものを土に埋めても定着などする筈がありません。とはいえ、新潟まで苦情を言いに行く訳にもいきません。将来性は殆どなさそうですが、取り敢えずは新居に移し、用土を充填して様子を見ることにしました。半年ほど洗面所に置いて、朝夕潅水しつつ発根を待つことにしました。
2020年06月02日
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今回はヤマモミジの引越しを紹介します。2017年に入手したもので、現在は3.5号ポットに植えています(画像左)。入手時の樹高は7~8cmでしたが、1年で10~15cm丈が伸びる様子を見ていて、当初の使用目的(盆栽用)を放棄し、日影材に転向してしまいました。推定樹齢4年ほどで樹高50cmほどに育ち、今のポットでは窮屈になってしまい、露地で育てることにしました。 画像右が引越し後の様子です。これまでは小さいポット故の短所、用土の総量が少ないために水切れを起こし易く、主幹の先端が枯れてしまうといったアクシデントが起きていましたが、露地移行でこうしたリスクはなくなる筈です。最終的には樹高1.5mの傘型樹形を目指していますが、数年がかりの大仕事になるかもしれません。
2020年06月01日
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