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リライト 、切り刻んで
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引用、言及の場合は必ずご一報下さい。
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小鳥の朝
Dec 14, 2022
カテゴリ： business&culture
サッカー・ワールドカップ・カタール大会
Qatar2022の韓国戦はすべて観戦。
サッカーは子どもの頃と大学生の時少ししていたが
(スポーツはテニス部バスケ部、スキーやスケート、ダイビングなどいろいろ)
サッカー観戦は概ね4年に1回だけなのでブランクもありつつ...
どのチームの戦術も4年前より進化しているようで観戦が楽しかった。
2018年ロシア大会のグループリーグで
ドイツを2対0で沈めた韓国(ドイツ代表の凋落はその頃から？)、
そして同グループでドイツを翻弄したメキシコ戦もなつかしく思い出しながら観戦。
ビルドアップ・システムが顕著に実現されているように
見えるシーンもあり興味深かった。
サッカーダイジェスト誌などによると
韓国の戦術のひとつが「サリーダ・ラボルピアーナ Salida Lavolpiana」。
アルゼンチン代表で控えのGKだったリカルド・ラ・ボルペが
メキシコリーグでは指導者として活躍、
メキシコ代表チームの快進撃を導いたそのラ・ボルペ監督の
名前から取られた戦術。
2CBとMFの3人により後方からの攻撃を組み立てる。
数的優位性より位置的優位性が肝要な、
なかなかセンスを要する戦術で、三角形の頂点にGKが入ることも。
ビルドアップの時にGKが関わり愚直にシステムを
組み立て直している様子がうかがえた。
あれがひとつの「サリーダ・ラボルピアーナ」...
今回韓国内Kリーグの「全北現代」所属の選手が鮮やかなシュートを決め
韓国内でも注目を集めていた。
韓国の代表チームは国内組の選手を日本代表の倍含んでいた。
Worldcup直前までの欧州リーグという過密スケジュールゆえ、
代表選定、チーム作りには困難も伴う等様々な要因があっただろうが
韓国は国内組の鮮烈な活躍が印象的だった今大会。
国内組それぞれ初めてのワールドカップで得点するなど、
「全北現代」所属選手の活躍が興味深かった。
今年韓国国内の教育だけでみごと
第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールを
最年少優勝で飾ったピアニストのイム・ユンチャン を想起もした。
もちろん、ピアノとサッカーでは世界が違うが...
世界のチームの戦術は進化しつつ
互いの実力は拮抗してきている部分もあるので
「サリーダ・ラボルピアーナ」のような戦術や
ビルドアップ・システムを駆使することで
韓国はポルトガル戦で勝利をあげることも出来たのだろうという感慨。
優勝がアルゼンチンということもあり
南米(中南米)的なサッカーについてもあらためて思いをめぐらせることになった。
サッカーダイジェスト誌によると
優勝したアルゼンチンやブラジル、
韓国や日本などの戦術的志向性は
[攻撃]＝ポゼッション志向×[守備]＝カウンタープレス主体の
ボールと地域を支配するスタイルだそう。
一方、フランスは[攻撃]＝縦×[守備]＝リトリート主体の
攻守でリスク管理を重視するバランス型スタイルとのこと。
実際はスタイルにも複数の戦術が加味される
バージョン違い、バリエーションもあるだろうし
各チーム個人毎の特性に体力や組織力、
対戦相手により発揮出来る出来ない、あるいは効果ありなし等
さまざまな要素も絡み合うので
前者のスタイルが単独でポジティブな結果を出した、と結論付けることは出来ないが
(Stats統計データを分析すればある視点での結論は出し得るかも。
FIFAのStatsを見るのが好き)...
エムバペの言葉「ヨーロッパの方が南米よりもサッカーが発展」 とは相違し、
南米型のサッカーが一定の成果を出している、とも言えるのでは。
メキシコが今回グループリーグで敗退したのは残念だが...
中南米のサッカーも世界にインスピレーションを与え
その戦術を継ぎ、チームを育成し
結果を出すものたちも一方にいる、
世界にいるのだ。
しかし、 アルゼンチン戦の前からの、
オランダの監督らからの無礼さに挑発(ある種のレイシズムも？) が原因の衝突も
テレビに映る部分(フレームに切り取られた)だけ見て、
背景や経緯を度外視し10㎝四方程度の視野と短絡で
アルゼンチンを非難した愚かな日本人視聴者も。
実際は オランダ陣営からの度重なる挑発
に対する反応で「カウンター」だったのだろう。
「サリーダ・ラボルピアーナ」のような戦術を理解すれば
南米のチームに対し先入観や偏見で一括りにすることに
何の意味もないと気づくはずだが...
2014年のワールドカップでは中南米を揶揄したドイツ代表によるヘイトスピーチがあり 、
ヨーロッパは所謂「南北問題」的発想、
Global North and Global South間格差由来だろうか
南半球を見下しているのでは、と今回も屡々思わされたが
(欧州系審判の偏向の一方、
今大会でのムスリムやアラブ諸国の可視化、等については別途記す予定)
試合前の挑発や侮辱、「口撃」はもうやめた方がよいのでは。
特に、侵略、植民地支配し搾取した側がコロニアリズム視点や
旧宗主国目線などで南半球側を見下すのは傲慢過ぎる。
対照的だったのが
アルゼンチンに対して挑発も侮辱もしなかったクロアチアのチーム。
お互いへのリスペクトで準決勝の激闘を終え、
アルゼンチン選手らは試合後スタジアムのクロアチア・サポーターにも
敬意を表したと聞いた。
対オランダやフランスと対照的。
Jリーグ所属元日本代表選手や
ある日本チームのサポーターのレイシズム(差別的横断幕問題等)が酷く
韓国選手らが挑発やヘイトを繰り返し浴びせられてきたことも想起。
構図が似てもいる。
そういった日本の差別やヘイトは対戦した選手だけでなく
日本国内のマイノリティも「同時に」何度でも傷つけてきた。
東京オリンピックの時も中韓を標的にした捏造デマ、フェイクニュースが酷かった が、
今回のワールドカップでも韓国選手の発言を歪曲し
悪意ある誤訳フェイクニュースでヘイトを拡散する卑劣さに呆れた。
一体いつになったら流言蜚語デマで中傷、レイシャルハラスメントを
やめるのだろう。2023年は 関東大震災の虐殺 から100年だが。
「毒性が0.1％の言葉だとしても
100人が同じ毒を浴びせれば10％」
時に中南米、時にムスリムらが
偏見やステレオタイプに基づくレイシャルハラスメントや
ヘイトスピーチの被害に長年遭っていれば
その痛みは深く濃く重くなっているはず。
たとえアルゼンチンの選手を1回しか侮辱していない、と
オランダのA選手が言ったとしても
オランダのBやC、ドイツのDやE、フランスのFらが
同じようなことをしていたらその毒性は濃くなり傷は深くなる。
(そして、PKを失敗したアフリカのルーツを持つフランス代表選手に対する
フランス国内でのレイシズムや暴言、ヘイトスピーチも酷かったと聞く。
旧宗主国らしく、マジョリティの役に立てば一応フランス人扱い、
失敗すれば切断処理し切り捨てるのは相変わらずかも...
韓国でもリメイクされたフランス映画
フレッド・カヴァイエ監督『この愛のために撃て À bout portant 』で
旧宗主国フランスの警察に疑われるのは
植民地支配されたアルジェリア系という非対称性や不条理 も想起)
2016年、人種差別への抗議を込めて国歌斉唱の際に立たなかった
コリン・キャパニック Colin Kaepernick選手はトランプに攻撃されていた 。
次回のワールドカップで米国のスタジアム内外で
どれだけ人権が尊重され、
人権侵害に対して自由に声を上げられるか今から不安にも思うが...
進化した世界のサッカーがその戦術で魅了してくれることを楽しみにしている。
挑発や侮辱なく、誰もがサッカーのゲームに集中出来るよう
一部の欧州の選手や審判はリスペクトをもって
もっとしっかりしてほしい。
BTSのジョングクも開会式でリスペクトについて
「Dreamers」で歌っていたのだから。
日本はスポーツもやはり精神論、迷信スピリチュアル的自己啓発系 の需要があるのか...!?
to be continued...!?
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切り刻んで 翻案等も著作権侵害 です。
Qatar2022の韓国戦はすべて観戦。
サッカーは子どもの頃と大学生の時少ししていたが
(スポーツはテニス部バスケ部、スキーやスケート、ダイビングなどいろいろ)
サッカー観戦は概ね4年に1回だけなのでブランクもありつつ...
どのチームの戦術も4年前より進化しているようで観戦が楽しかった。
2018年ロシア大会のグループリーグで
ドイツを2対0で沈めた韓国(ドイツ代表の凋落はその頃から？)、
そして同グループでドイツを翻弄したメキシコ戦もなつかしく思い出しながら観戦。
ビルドアップ・システムが顕著に実現されているように
見えるシーンもあり興味深かった。
サッカーダイジェスト誌などによると
韓国の戦術のひとつが「サリーダ・ラボルピアーナ Salida Lavolpiana」。
アルゼンチン代表で控えのGKだったリカルド・ラ・ボルペが
メキシコリーグでは指導者として活躍、
メキシコ代表チームの快進撃を導いたそのラ・ボルペ監督の
名前から取られた戦術。
2CBとMFの3人により後方からの攻撃を組み立てる。
数的優位性より位置的優位性が肝要な、
なかなかセンスを要する戦術で、三角形の頂点にGKが入ることも。
ビルドアップの時にGKが関わり愚直にシステムを
組み立て直している様子がうかがえた。
あれがひとつの「サリーダ・ラボルピアーナ」...
今回韓国内Kリーグの「全北現代」所属の選手が鮮やかなシュートを決め
韓国内でも注目を集めていた。
韓国の代表チームは国内組の選手を日本代表の倍含んでいた。
Worldcup直前までの欧州リーグという過密スケジュールゆえ、
代表選定、チーム作りには困難も伴う等様々な要因があっただろうが
韓国は国内組の鮮烈な活躍が印象的だった今大会。
国内組それぞれ初めてのワールドカップで得点するなど、
「全北現代」所属選手の活躍が興味深かった。
今年韓国国内の教育だけでみごと
第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールを
最年少優勝で飾ったピアニストのイム・ユンチャン を想起もした。
もちろん、ピアノとサッカーでは世界が違うが...
世界のチームの戦術は進化しつつ
互いの実力は拮抗してきている部分もあるので
「サリーダ・ラボルピアーナ」のような戦術や
ビルドアップ・システムを駆使することで
韓国はポルトガル戦で勝利をあげることも出来たのだろうという感慨。
優勝がアルゼンチンということもあり
南米(中南米)的なサッカーについてもあらためて思いをめぐらせることになった。
サッカーダイジェスト誌によると
優勝したアルゼンチンやブラジル、
韓国や日本などの戦術的志向性は
[攻撃]＝ポゼッション志向×[守備]＝カウンタープレス主体の
ボールと地域を支配するスタイルだそう。
一方、フランスは[攻撃]＝縦×[守備]＝リトリート主体の
攻守でリスク管理を重視するバランス型スタイルとのこと。
実際はスタイルにも複数の戦術が加味される
バージョン違い、バリエーションもあるだろうし
各チーム個人毎の特性に体力や組織力、
対戦相手により発揮出来る出来ない、あるいは効果ありなし等
さまざまな要素も絡み合うので
前者のスタイルが単独でポジティブな結果を出した、と結論付けることは出来ないが
(Stats統計データを分析すればある視点での結論は出し得るかも。
FIFAのStatsを見るのが好き)...
エムバペの言葉「ヨーロッパの方が南米よりもサッカーが発展」 とは相違し、
南米型のサッカーが一定の成果を出している、とも言えるのでは。
メキシコが今回グループリーグで敗退したのは残念だが...
中南米のサッカーも世界にインスピレーションを与え
その戦術を継ぎ、チームを育成し
結果を出すものたちも一方にいる、
世界にいるのだ。
しかし、 アルゼンチン戦の前からの、
オランダの監督らからの無礼さに挑発(ある種のレイシズムも？) が原因の衝突も
テレビに映る部分(フレームに切り取られた)だけ見て、
背景や経緯を度外視し10㎝四方程度の視野と短絡で
アルゼンチンを非難した愚かな日本人視聴者も。
実際は オランダ陣営からの度重なる挑発
に対する反応で「カウンター」だったのだろう。
「サリーダ・ラボルピアーナ」のような戦術を理解すれば
南米のチームに対し先入観や偏見で一括りにすることに
何の意味もないと気づくはずだが...
2014年のワールドカップでは中南米を揶揄したドイツ代表によるヘイトスピーチがあり 、
ヨーロッパは所謂「南北問題」的発想、
Global North and Global South間格差由来だろうか
南半球を見下しているのでは、と今回も屡々思わされたが
(欧州系審判の偏向の一方、
今大会でのムスリムやアラブ諸国の可視化、等については別途記す予定)
試合前の挑発や侮辱、「口撃」はもうやめた方がよいのでは。
特に、侵略、植民地支配し搾取した側がコロニアリズム視点や
旧宗主国目線などで南半球側を見下すのは傲慢過ぎる。
対照的だったのが
アルゼンチンに対して挑発も侮辱もしなかったクロアチアのチーム。
お互いへのリスペクトで準決勝の激闘を終え、
アルゼンチン選手らは試合後スタジアムのクロアチア・サポーターにも
敬意を表したと聞いた。
対オランダやフランスと対照的。
Jリーグ所属元日本代表選手や
ある日本チームのサポーターのレイシズム(差別的横断幕問題等)が酷く
韓国選手らが挑発やヘイトを繰り返し浴びせられてきたことも想起。
構図が似てもいる。
そういった日本の差別やヘイトは対戦した選手だけでなく
日本国内のマイノリティも「同時に」何度でも傷つけてきた。
東京オリンピックの時も中韓を標的にした捏造デマ、フェイクニュースが酷かった が、
今回のワールドカップでも韓国選手の発言を歪曲し
悪意ある誤訳フェイクニュースでヘイトを拡散する卑劣さに呆れた。
一体いつになったら流言蜚語デマで中傷、レイシャルハラスメントを
やめるのだろう。2023年は 関東大震災の虐殺 から100年だが。
「毒性が0.1％の言葉だとしても
100人が同じ毒を浴びせれば10％」
時に中南米、時にムスリムらが
偏見やステレオタイプに基づくレイシャルハラスメントや
ヘイトスピーチの被害に長年遭っていれば
その痛みは深く濃く重くなっているはず。
たとえアルゼンチンの選手を1回しか侮辱していない、と
オランダのA選手が言ったとしても
オランダのBやC、ドイツのDやE、フランスのFらが
同じようなことをしていたらその毒性は濃くなり傷は深くなる。
(そして、PKを失敗したアフリカのルーツを持つフランス代表選手に対する
フランス国内でのレイシズムや暴言、ヘイトスピーチも酷かったと聞く。
旧宗主国らしく、マジョリティの役に立てば一応フランス人扱い、
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フレッド・カヴァイエ監督『この愛のために撃て À bout portant 』で
旧宗主国フランスの警察に疑われるのは
植民地支配されたアルジェリア系という非対称性や不条理 も想起)
2016年、人種差別への抗議を込めて国歌斉唱の際に立たなかった
コリン・キャパニック Colin Kaepernick選手はトランプに攻撃されていた 。
次回のワールドカップで米国のスタジアム内外で
どれだけ人権が尊重され、
人権侵害に対して自由に声を上げられるか今から不安にも思うが...
進化した世界のサッカーがその戦術で魅了してくれることを楽しみにしている。
挑発や侮辱なく、誰もがサッカーのゲームに集中出来るよう
一部の欧州の選手や審判はリスペクトをもって
もっとしっかりしてほしい。
BTSのジョングクも開会式でリスペクトについて
「Dreamers」で歌っていたのだから。
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Sep 10, 2024 10:41:42 PM
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