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3日連続ワイン会のフィナーレ。この日に合わせたかのように体調も完全に回復。最初から言います。お誘いできなかったみなさんごめんなさい。連日豪華ワイン会をやってしまいました。今回のお店は赤坂のオゥレギューム。ワインと料理のどちらも、そうとう満足度の高い一日となりました。1998 Alsace Pinot Blanc Les Charmes(Marc Kreydenweiss)アルザス ピノ・ブラン レ・シャルム(マルク・クライデンヴァイス)お店で注文したワイン。なぜか一つだけぽつんとバックビンテージが紛れ込んでいたので注文してしまった。熟成感のある味わいながらも、クライデンヴァイスらしい凛と雰囲気があり、なかなかおいしい。でも低価格のアルザスらしいフレッシュ感はないので、少々マニア向けか。クライデンヴァイスのワインを探す>1988 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Champs Canet(Carillon)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・シャン・カネ(カリヨン)とてもコンディションが良く、しみじみおいしいピュリニー。20年近い古さなのに、まだ若さもある。熟成したカリヨンを飲んだのは初めてだけど、これは良かった。カリヨン好きのthe_eaterさんに飲ませてあげたかったとの声も。カリヨンのワインを探す>1984 Griotte-Chambertin(Jean-Claude Fourrier)グリオット・シャンベルタン(ジャン・クロード・フーリエ)先代時代のフーリエ。この時代は、パーカーさんにぼろくそに言われているという話だったけれど、なかなかどうして。全盛期を超えた繊細な古酒で、酒質はたしかに弱いのだけれど、変なヒネかたはなく十分楽しめる。1985 Chambertin Clos de Beze(Robert Groffier)シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(ロベール・グロフィエ)こちらはけっこう熟成のニュアンスがありながらも力強い。個人的には、85年のグランクリュとしてはけっこう熟成していると思うけれど、フーリエとの対比が楽しい。グロフィエのクロ・ド・ベーズを探す>最安値は、03の17,850 円。特級畑はシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ボンヌ・マールを所有し、色が濃く力強いですが、...1994 Chambertin(Domaine Leroy)シャンベルタン(ドメーヌ・ルロワ)わたしの持参品。吹いたあとがあるしキャップシールも汚いので少々不安。それにルロワさんとは相性が悪く、激ハズレに何回も遭遇している。さすがに、このクラスがマズイと泣きます。おー!すごいという圧倒感はないのだけれど、ツルンと丸く、球体のようなバランスは紛れもなくグランクリュ。強くはないのだけれどしっかりと密度があり、先日のクロパラにも通じるバランスの良さ。後半は夢見心地でディテールは覚えていないのだけれど、予想していた以上においしいワインでした。そして、この順番で飲んで正解。このワインを飲んでいるときの会話。R氏「このシャンベルタンは、何もついていないシャンベルタンだね」わたし「えー、(打ち合わせのリストから)選んだのRさんじゃないですか」K氏「そうですよ。わたしも遠慮して選ばなかったのに」いつかすごいのゴチってください(笑)。最安値は116,100 円。やはり高い。ルロワ・シャンベルタン[1994]それにしても、みなさんありがとうございました。夢見心地の一夜でした。料理料理は、\5,500のコースをベースに\6,000でお願いしました。前回もおいしいと思ったけれど、今回はさらに上回る素晴らしさ。行くたびに良くなっている。ワイン会で使うときには、プリフィクスではなくて全員同じ料理でお任せにしているのも良いのかもしれない。このクラスのお店としてはかなり満足度が高い。料理名は適当です。アミューズ:ミネストローネカリフラワーのブランマンジェ、いろいろな野菜にコンソメのジュレ 野菜を売りにしているお店らしい一品。白子のソテー 白子に衣をつけてパリッと焼き上げている。表面はさくっと、なかはトロトロ。ワインとのマリアージュもばっちりで、臭みも出ない。鴨のロースト 雄と雌を分けて盛りつけてくれました。ブルゴーニュのマリアージュとしては定番とはいえ、十分フェザンタージュのきいた鴨はおいしい。チーズは熟成し気味 デザート4人分を、デザート2つとチーズに変更してもらいました。---レストラン オゥ レギューム〒107-0052 東京都港区赤坂2-15-15 赤坂プラザビル2F03-3582-0831気が向いたら投票お願いします→
2008.01.31
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病み上がりだというのに今週は飲み会が続く。2008年のワラビワイン会の1回目。昨日と比べると、だいぶ体調も復活(80%台)。とはいえ味覚は万全ではなく、香り中心の評価のつもり。今回はBAR10さんが、太っ腹にもルジェのクロ・パラを出していただけるというので、悩んだ末セレクトしたのがメオのクロ・ド・ヴージョ90。はたしていかに?1989 Lanson Noble Cuvee Brutランソン・ノーブル・キュヴェ ブリュット一口目からうまい。プレステージとしては軽やかなスタイルで、品があっておいしい。ノーブル・キュヴェを飲むのは初めてだけれど、こんなにおいしかったとは驚き。モエもそうだけれど、NVだけを飲んだだけではプレステージの素晴らしさがわかりづらい。【人生の大切なイベントに】ランソン ノーブル キュベ ブリュット ヴィンテージ【1995】 ...1990 Meursault-Perrieres 1er Cru(Robert Ampeau)ムルソー・ペリエール プルミエ・クリュ(ロベール・アンポー)当たり外れの差が大きくて、個人的にはほとんど手を出していないアンポー。でも、これはアタリ。ペリエールとしての風格は感じないけれど、思ったよりも熟成は進んでなく、少し熟成したブル白として楽しめる。1990 Meursault Les Narvaux(Domaine d'Auvenay)ムルソー・レ・ナルヴォー(ドメーヌ・ドーヴネ)こちらはドーヴネ節を発揮。巨大ではないものの、がっちりとした構造があり、オイリーでゴマ油のニュアンスもある。グランクリュのそれとは違うけれど、今飲んで素直においしい。1989 Clos de la Roche Cuvee V.V(Ponsot)クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ヴィエユ・ヴィーニュ(ポンソ)くまあざらしさんの「人質」ならぬ「モノ質」をしっかりいただいてしまいました。ごちそうさまでした。わたしが追いついた時点ではあまり評判は良くなかったのだけれど、香り高く心地よいビオ香はわたしにはストライクゾーン。ただし、お酒の要素に一体感が欠け、良年のポンソがみせるピュアで球体のようなものは感じない。89年と思って飲むと残念だけれど、個人的にはけっこう好きでした。1990 Clos de Vougeot(Meo-Camuzet)クロ・ド・ヴージョ(メオ・カミュゼ)わたしの持参品。まだタンニンも残り、全体的に熟成途上であることを伺わせるけれど、クロ・ド・ヴージョのなかでも最上の区画を所有するメオだけに、やぼったい重さはなく天性の軽さ。黒系果実なんだけれども重くないって言うのかな。そこそこ飲み頃ではあるのだけれど、あと10年は寝かせておいても良かったかも。とりあえず持参品がおいしくて良かった。今飲むなら、ビンテージとしては落ちる94くらいがよいのかも。以前飲んだコルトンは良かった。ドメーヌ・メオ・カミュゼ クロ・ド・ヴージョ 1994 23,000 円1997 La Grande Rue(Francois Lamarche)ラ・グランド・リュ(フランソワ・ラマルシュ)うーん、グランクリュの風格をまったく感じない。ブルゴーニュの97としては若いしシンプル。マズイわけじゃないのだけれど、とくに抜栓直後は「これって村名?」と言ってしまいそうな危うさ。時間がたってからは多少回復したものの、今日のラインナップでは攻撃の的になってしまった。2000 Chambertin Clos de Beze(Prieure Roch)シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(プリューレ・ロック)濁りがあるものの、DRCをほうふつさせる香りが満開。以前飲んだ2000のクロ・ヴジョよりも一回りスケールが大きい。個人的には今日の一番。クロ・ドベーズも良いけれど、値段とバランスを考えるとNSGクロ・デ・コルヴェがお勧め。ビンテージのばらつきが大きい作り手だけに、どれを選ぶかは悩ましい。とりあえずは2000年あたり?プリューレ・ロックのクロ・デ・コルヴェを探す>プリューレ・ロックニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ・コルヴェ [2000] 12,264 円2000 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux(Emmanuel Rouget)ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ クロ・パラントゥー(エマニュエル・ルジェ)新年からこんなワインを飲めるとは。球体のような滑らかな丸さ。バランスの良さ。スケールの大きさ。そこそこ飲みごろ感はあるのだけれど、まだ若く、もっと熟成させてみたい。1995 Bollinger R.D. Extra Brutボランジェ エール・デー エクストラ・ブリュットがっちり濃厚なシャンパーニュ。昨年飲んだ96も良かったけれど、こちらも素晴らしい。とはいえ、96のほうが1枚上だと思う。ボランジェR.D.[1996]木箱入りフルーツと生ハムの前菜トリップの赤ワイン煮のグリル牛赤ワイン煮のアーモンド風味 すごいポーション今回は、ラインナップもコンディションも、ワラビ史上最高との声が高かった。これほど良いのは、もう今年はないかも。来週もあるけれど、そちらは不安要素満載。BAR10さん、いつもありがとうございました。また参加者のみなさん&くまあざらしさんありがとうございました。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.30
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最近風邪でダウンしていて更新が滞っていました。順序が逆になってしまうものもあるけれど、速報優先度の高いものから公開予定。この日は、神田Villa Dueでカリフォルニア・ワイン会。1976年のパリ対決に登場したカリフォルニアワインを飲みたいというリクエストがあったので、いくつかの銘柄をピックアップしてみました。1976年のパリ対決については、葉山氏が翻訳している「パリスの審判」が詳しい。ただし400ページを超える大書であり、また内容の多くがカリフォルニアワイン生産者の歴史を延々とつづっていて少々退屈な部分もあり。いちおう全部読みました。パリ対決だけを知りたいならば、アカデミー・デュ・ヴァンのコラムがお勧め。この日は風邪でダウンしていたのだけれど、ワイン担当だったのと、回復に向かっているところだったので、薬を飲んで強引に参戦。幸いにも鼻風邪ではなかったので、香りに関しては問題を感じなかったのだけれど、味覚に関しては少々不調。ということで、少々割り引いてコメントを読んでね。2005 Ch.Montelena Riesling Potter Valleyシャトー・モンテリーナ リースリング ポッター・バレー\3,675, Wassy's, 2007年12月購入ナパ・バレーに行ったとき、とても印象に残った一本。とは言っても10年近く昔の話なので、これは今回新たに購入したもの。ニュージーランド的なアロマティックさ。ドイツやアルザスとも違うのだけれど、きりっとした辛口で、しっかりした酸があり、とても香り高い。時間がたつと、砂糖菓子のような心地よい甘い香りもしてくる。今回の白のなかではダントツの一番人気。モンテリーナのリースリングを探す>2005 Ch.Montelena Chardonnay Napa Valleyシャトー・モンテリーナ シャルドネ ナパ・バレー\5,229, Wassy's, 2007年12月購入76年の対決で白のNo1になったのが、73年ビンテージのこのワイン。ちなみに79年ビンテージを飲んだことがあります。2000年くらいに飲んだところ、思ったよりもはるかに若々しく、全然おいしく飲めてビックリ。オーク。現時点では若く、各要素がなじんでいなくて少々飲みづらい。2002 Brewer Clifton Chardonnay Melville Vinyardブリュワー・クリフトン シャルドネ・メルヴィル・ヴィンヤード\7,300くらい, タカムラ, 2004年3月購入期待して出したブリュワー・クリフトン。一本筋の通ったクリーンさはあるのだけれど、この日はなぜかケミカルっぽさが気になり、あまりおいしくいただけませんでした。これをおいしいと言っていた人もいるのですが...。1997 Almaviva(Ch.Mouton & Conch y Toro)アルマヴィヴァ(シャトー・ムートン・ロートシルト & コンチャイトロ)\5,000くらい, やまや, 2000年1月購入ひとつだけチリワイン。意外にも透明感のある色調。カラメルのような甘い香り。多少タンニンは残っているものの、若いビンテージと比べるとだいぶ丸くなっている。また若いビンテージを飲んだときにはもっと甘い印象があったのだけれど、これはそれほど直接的な甘さは感じず、思っていたよりも好印象。ただし後半のモンテリーナやスタッグスリープと比べると、骨太というか鈍重。1996 Chateau St Jean Cabernet Sauvignon Cinq Cepagesシャトー・セント・ジーン カベルネ・ソーヴィニョン サンク・セパージュ\6,000くらい, マスモトヤ, 2000年2月購入この96年は、ワインスペクテイターの1999年の年間No1になったワイン。これはダメージボトル。酸化が進んでいてドライシェリーのニュアンス。まずくて飲めないわけじゃないのだけれど、残念なボトルでした。今まで数本飲んでいて、期待を裏切られたことはなかったのに、チェッ! 同一ロット同一コンディションでも、こういうばらつきがあるのがワインの怖さ。1997 Ch.Montelena Cabarnet Sauvignon "The Montelena Estate" Magnumシャトー・モンテリーナ カベルネ・ソーヴィニョン ザ・モンテリーナ・エステート\20,000くらい(1500ml), ウメムラ, 2001年6月購入いくつかのカベルネをリリースしているモンテリーナでも"The Montelena Estate"とつくのがトップキュヴェ。ラベルに小さく書いてあるので紛らわしい。スラッとした品の良いカベルネ。たぶん今日の赤一番人気。もっと体調がよいときに飲みたかった。モンテリーナのカベルネ・ソーヴィニョン ザ・モンテリーナ・エステートを探す>1992 Stag's Leap CASK23スタッグス・リープ カスク23\18,000くらい, おいしいワイン, 2000年10月購入パリのテイスティングで赤のNo1になったのがカベルネ・ソーヴィニョン73(現S.L.V)。こちらのカスク23は、スタッグスリープの持つ2つの畑SLVとFAYからポジティブセレクションで選抜したもの。少し熟成香が出ていて、ソフト&スパイシー。若いスタッグス・リープの力強くてスパイシーなイメージとはだいぶ違う。とはいえ、モンテリーナの次に好みでした。S.L.V.を探してみると、楽天最安値で\18,000。アメリカのリストプライスが$110なので、もう少し安いところがあるかも。 スタッグスリープカベルネ ソーヴィニョンスタッグスリープ ヴィンヤード[2002] 750ml97年のCASK23が29,190 円。Cask 23Stag's Leap Wine Cellars 19971987 Robert Mondavi Moscato d'Oroロバート・モンダヴィ モスカート・ドロ\5,300くらい, 東急東横, 2000年12月購入デザートワインだと思って購入していたのだけれど、今回リストを作成するときにあらためて調べてみると、デザートワインというほど甘口ではないらしい。またパーカーさんは「リリース後1、2年で飲み切るべし」というようなことを書いていた。そんなこともあり不安のなか飲んでみると、意外に若くてビックリ。今回のリストのなかで一番古いにもかかわらず、とてもすがすがしい中甘口ワイン。しっかり目のワインが続いたこともあって、何とも心地よくておいしい。うれしい誤算。まとめ:今回のなかで人気が高かったのは、モンテリーナのカベルネとリースリング。2番手グループは、スタッグス・リープとアルマヴィヴァ。ただしスタッグスリープとアルマヴィヴァは全然スタイルが違うので、人による差が激しい。また最後のモンダヴィもキュートで好印象。緑茶風味のカリフラワーのムース大根のピュレであえたカニと長芋のタルタルタラのムニエル、京ニンジンのソース子羊を使ったラグー・スパゲッティ蝦夷シカ肉のロースト、ポート酒を使ったソース気が向いたら投票お願いします→
2008.01.29
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本日は東京駅近くのレストランでsnow_neigeさんとワイン会。前回はボルドーだったので(そのときのブログ)、今回はブルゴーニュ。1988 Salonサロンマロンクリームやモカクリーム、バター。全体的にバタークリームのような香りが印象的。味わいは、やわらかというか、バターっぽいというか、サロンとしてはやさしい印象。おいしいのだけれど、グッとはこないというか、今一歩。今まで飲んだサロンのベストは83のマグナム。熟成していたし、インパクトもあって一口飲んだ瞬間から目が覚めるおいしさだった。サロン1983の最安値は\80,000。となると96年あたりを寝かしてみるか。再入荷![1996] サロン 【箱なし】 750ml[1996] Salon 750ml1990 Batard-Montrachet Cuvee Dames de Flandres(Hospices de Beaune)バタール・モンラッシェ(オスピス・ド・ボーヌ)エルバージュ:Calvetグラスに顔を近づけた瞬間、新樽やオートミールのような香ばしい香りが漂う。ガッツリ来るワインなのかなと思って飲むと、香りのわりに味わいに力がない。温度が上がってくると、多少ボディはふくよかになるものの、90年のバタールとしては物足りない。うーむ。もちろんバタールの90年としての評価で、普通に飲めばおいしいワイン。1986 Mazis-Chambertin Cuvee Madeleine Collignon(Hospices de Beaune)マジ・シャンベルタン キュヴェ・マドレーヌ・コリニョン(オスピス・ド・ボーヌ)エルバージュ:Michel Rossignolわたしの持参品。こちらはブルゴーニュらしいシャープさ。弱いビンテージだけに力はないけれど、個人的にはストライクゾーン。少しカビ臭さいように感じるけれど許容範囲。すごくはないのだけれど、個人的には今日の一番。とは言っても、差は少ない。オスピス・ド・ボーヌのマジ・シャンベルタンを探す>1966 Corton(Patriache)コルトン(パトリアッシュ)少しにごった感じがあり、マジのシャープさと比べると骨格があり骨太。snow_neigeさんには感想を聞いていないけれど、わたし以外の2人の一番人気。個人的には濁ったようなニュアンスがどうしても好みではなく2番手グループ。まとめ:多少きつめの表現もあるけれど、どれも一流のワインとして飲んだときの評価。どれもそこそこのレベルには達しているのだけれど、ぐっと来ないというか、もう少し衝撃を期待していたんだけどね。今回は食事中誰も写真を撮っていなかったので、わたしも遠慮してしまった。どれもおいしいけれど、・純血バスク豚“バラ肉”のグリエは脂身が強く、ブルゴーニュの古酒には合わなかった。これに合わせるなら、ラングドックやルーションなどのしっかりとしたワインを合わせたい。料理自体はおいしいです。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.23
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ブリヂストン美術館で開催されている「コレクション展」に行ってきた。→ブリヂストン美術館公式サイトはっきり言ってすごい。並の特別展では足元にも及ばない質と量。ブリヂストン美術館に印象派のコレクションがたくさんあることは知っていたけれど、これほどすごいとは思っていなかった。スケールでは倉敷の大原美術館には及ばないけれど、著名作家の作品数と質という点では見劣りしない。ルノワールやマネなどの印象派を中心に、ルオーやマティス、ピカソ、安井、黒田など。古代エジプト・ギリシャの彫刻。さらにはポロックやザオ ウーキーなどの抽象絵画まで。これほどの展示がたった2ヶ月間、それもまったく宣伝されていないのはもったいない。たいして宣伝していないので、ゆっくり見られるのはメリットなのだけどね。ブリヂストン美術館で一番有名なのが「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」。印象的だったのはデュフィの「オーケストラ」。デュフィ作品はそこそこ見ているつもりだったけれど、今まで見たなかでこれがベスト。会期は1/27(日)までだけど、見ていないかたは必見。続いて、同じく東京駅にある大丸ミュージアム・東京へ。こちらでは水野美術館コレクションの名品より近代日本画 美の系譜∼横山大観から高山辰雄まで∼が開催中。ブリヂストン美術館とはすぐ近くだし、信頼しているアートブログのいづつやの文化記号で称賛されていたので行ってみた。詳しくは大丸ミュージアム・東京の公式サイトや先ほど紹介したブログを見ていただくとして、こちらも素晴らしい。水野美術館は、シメジやエリンギなどで有名なホクト産業の社長の個人コレクションを元にして、2002年に長野で開館した新しい美術館。今回は所蔵する400点から60点を選び出したもの。横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂などの巨匠の作品を中心に展示。いずれも素晴らしいけれども、とくによかったのが観山と清方。観山の超絶細密描写に感銘し、また清方としては珍しい屏風絵の美人画は何とも色っぽい。また全体を通して感じたのは、とてもコンディションがよいこと。大観の屏風絵などは、金箔に濁りもなく、新作同様のコンディションの良さ。画家から直接購入したものが多いのかもしれない。それにしてもこれほどのコレクションが最近まで個人蔵だったのは日本の奥深さ。けっこうな名作が個人や企業内に眠っているんだよね。こちらも開催は1/28まで。どちらも素晴らしいので、時間がある方は是非両方行ってみて。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.22
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Part3まで引っぱったワイン会も今回で終了。no photo1995 Chianti Classico(生産者失念)友人の差し入れ。なかなかおいしいキアンティではあったけれど、今日のなかでは力不足。飲んだ相手が悪かった。1997 ProvidenceプロヴィダンスNewzealand - 赤辛口\10,500くらい, ウメムラ Wine Cellar, 2001年5月購入プライベート・リザーヴが予想を超えてはるかによかったので、こちらのノーマルキュヴェも勢いで開けちゃいました。こちらはメルロー主体。この97が「97=ぬか漬け」説の元凶になったワインで、購入直後に飲んだものは正直好みじゃなかった。ということで、さすがにこちらは厳しいだろうと思い抜栓。ところが、これまた素晴らしい。薄いんだけれど、しっかりうまみがのっている様子は、和食のだしのよう。味わいはプライベート・リザーヴと似ていて、こちらのほうがフルーティー。購入当初に感じたぬか漬けはほとんどない。ボトル差だったのか、それとも消えたのか。プライベート・リザーヴとノーマルの価格差が大きいならば、ノーマルの方がいいかな。とはいえ、今回どちらが好きかといわれればプライベート・リザーヴなんだけど(笑)。プロヴィダンスを探す>季節柄モンドール。ユーロ高もあって伊勢丹では\8,000近くしたらしい。差し入れてくれた友人に感謝子羊のロースト、ニンニクのコンフィとともに せっかくラック(ブロック)で焼いたのに写真取り忘れ。これは残り物をあわてて撮影したもの。角切り牛肉とジャガイモの煮込み・キャンティ風締めの甘口2種。1998 Engehoeller Bernstein Riesling Auslese 500ml(Lanius-Knab)Mittelrhein, German - 白甘口友人が修業していたワイナリーのおみやげ。日本でミッテルラインてあまり見ないね。で、ワインのほうは甘くて酸っぱくておいしい。アウスレーゼとしては残糖が多い方でデザートワインとしても十分。もちろんドイツなので、しっかり酸も乗っていて、マイナー産地の野暮ったさもない。今日の甘口対決はこちらの勝利。1997 Bonnezeaux Cuvee Zenith 500ml(Rene Renou)ボンヌゾー キュヴェ・ゼニス(ルネ・ルヌー)Loire, France - 白極甘口\5,000くらい, 松澤屋, 2000年5月購入パーカーさんが高得点をつけているということで購入し、しばらく忘れていた。こちらは貴腐香豊かでしっかりとしたボディーはあるけれど、アウスレーゼのあとでは酸が少なく、ややフォーカスがぼけたような印象。別にマズイわけじゃないんだけど、もうちょっと酸が欲しい。誰かがフォアグラと合わせたいと言っていたけれど、たしかにフォアグラならばこちらのほうが合いそう。まとめ:フューザル以外は、いずれもおいしいワインだった。その中でもプロヴィダンス(ノーマル、プライベート・リザーヴ)、シュヴァル・ブラン53は光った。次点はラニウス・クナッブのアウスレーゼ。シュヴァル・ブランの53はじっくり飲めば飲むほど素晴らしいワインで、その生命力に感心した。シュヴァル・ブランの53が一番人気だったのだけれど、個人的に同じくらい印象に残ったのがプロヴィダンスのプライベート・リザーヴ。想像をはるかに超える素晴らしさだった。プロヴィダンス安く売ってないかな。プライベート・リザーヴが高かったら、ノーマルでも良い。タカムラでプライベート・リザーブ01が\18,585。大元でノーマル94が\19,740。うーん、悩む。■プロヴィダンス・プライヴェート・リザーヴ [2001]750mlプロヴィダンス[1994](赤)Part2へ戻る。Part1へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.21
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ハイライトの赤編。1998 Le Petit Cheval(Ch.Cheval Blanc)ル・プチ・シュヴァルSt-Emilion Grand Cru, Bordeaux, France - 赤辛口\5,500くらい, ヴァン・ドゥ・ラ・コリーヌ, 2002年4月購入凝縮感は少し低めだと思うけれど、普通においしいサンテミリオン。思ったよりシュヴァル・ブランらしさはない。1997 Providence Private Reserveプロヴィダンス・プライベート・リザーヴNewzealand - 赤辛口\13,500くらい, かわばた酒店, 2001年5月購入シュヴァル・ブランということでチョイスしたのがニュージーランドのプロヴィダンス。弁護士のジェイムズ・ヴェルティッチ氏がシュヴァル・ブランを目指して作ったワイナリー。最近はあまり話題に上らないけれど90年代後半にブレイク。亜硫酸無添加のピュアな味わいは、ビンテージによるばらつきはあるものの、当たったときは上級のサンテミリオンを凌駕する素晴らしさ(だと勝手に思っています)。このプライベート・リザーヴは、カベルネ・フラン66%、メルロー33%、マルベック1%とシュヴァル・ブランに近い。とはいえ、ほぼ同時期に買った97のノーマルはぬか漬け状態だったので、少々不安を抱えながら抜栓。すばらしい! ニュージーランドだとわかる人がいるのだろうか。かみしめるほどおいしいワイン。うすさと密度感の両立。透明感のある色調で、ピュアで柔らかな口当たり。熟成香が出るほどの古さは感じないのだけれど、タンニンはきれいに溶け込みツルンとしている。けっして濃くないのだけれど、密度感があり、余韻も長い。ボルドー系薄ウマ。参加者のなかには「ピノと間違う人が多いのでは」という人もいるほど。ここまで古いプロヴィダンスを飲んだのは初めてだけれど、これほどおいしいとは思わなかった(94年は飲んだことがあるけれど、90年代末に飲んだ)。それにしてもこれは安かった。プロヴィダンスは当時でも2万円以上していたのを、この値段で買ったんだよね。お店の保存状況が心配だけれど、ぜひ、もう一本買いたいワイン。1本をじっくり飲んでみたい。プロヴィダンスを探す>1983 Ch.Cheval Blancシュヴァル・ブランSt-Emilion Grand Cru, Bordeaux, France - 赤辛口\35,000くらい, エノテカ, 2001年4月購入53のシュヴァル・ブランが終わっていたときの滑り止め。評判のよい83なのだけれど、今までなぜか相性がよくない。シダー、スモーク、シュヴァル・ブランらしい正統的な味わいながらも、タンニンも残り、まだ若さの残る味わいが印象的。単独で飲めば、もっとおいしく感じるはずだけれど、前後に飲みごろ感のあるボトルが揃ってしまったため今回はかわいそうだった。あと10∼20年後に飲んでみたい。それにしてもシュヴァル・ブランはとんでもない値段になってます。83年は在庫なしだけれど最安値は81,900円。個人的には今飲むなら84年くらいがお勧め。4年くらい前に飲んだときは、貧弱なビンテージを感じさせないおいしさだった。シャトー・シュヴァルブラン[1984]赤オールドヴィンテージ1953 Ch.Cheval Blancシュヴァル・ブランSt-Emilion Grand Cru, Bordeaux, France - 赤辛口\53,000くらい, 松澤屋, 2000年12月購入上の画像写真だとビンテージがわかりづらいので、ビンテージ部分だけを拡大。53だけは判読可能。真っ黒になったコルク コルクにはべったりと泥のようなものがついていた。薄く伸ばすと赤くなったのでオリのようだ。先っぽはボロボロで欠けてしまった。液面もミッドショルダーくらいと低く、エチケットもボロボロなので、かなり不安になりながら抜栓。グラスに注ぐと、83より濃いのではと思うほどしっかりした色調。当初は、こもった感じもあり少々不安だけれど、終わってないことだけは確信。時間をおくほど開いてくる。古酒としては、しっかりしたボディで、甘草や漢方薬のような香りがコンコンとわき上がる。タンニンは溶け込んでいるけれど、ツルンとした感じではなく、深遠なる男性っぽさ。いろいろな香りの要素が渾然一体とうねりをなす。こんなに古いのに、あきらかに83との共通点は感じるのはすごい。シュヴァル・ブラン恐るべし。オールド・ボルドー恐るべし。しっかり熟成感がありながらも力強く、なかなか落ちない。それどころが香りは開いてくる。これほど古いワインが、おいしく飲めるなんて、何と感謝すればいいのだろう。もっと若いシュヴァル・ブランで、これよりおいしいワインはあると思うけれど、歴史を考えると、この出会いにひたすら感謝するしかない。シュヴァル・ブランを探す>Part2で終わるつもりだったけれど、文章量が増えたので残りはPart3へ。Part1へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.20
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友人を招いて自宅でワイン会。ベースのワインはわたしのほうでコーディネートして、残りの何本かは持ち寄りにしてもらいました。価格表記があるのが、わたしの用意したワイン。毎年、年初は豪華ワインを飲もうということで用意したのが、53年のシュヴァル・ブラン。そこで赤はシュヴァル・ブラン関連銘柄を集めてみました。赤はPart2で紹介。NV Franciacorta Blanc de Blancs Brut(Cavalleri)フランチャコルタ ブラン・ド・ブラン ブリュット(カヴァッレーリ)Lombardia, Italia - 白泡辛口調べてみるとフランチャコルタでは評価の高い生産者らしい。たまにしか飲まないフランチャコルタだけれども、味わいも一般的に考えるスパークリングよりもあきらかに品質が高い。シャンパーニュとも十分比肩しうる味わい。それほど安くないのが難点だけれど、フランチャコルタを見直しました。このワインを探す>NV Turm-Exquisit Rose Trocken Sekt(Sektkellerei Am Turm)Pfalz, German - ロゼ泡辛口友人が個人輸入のゼクト。個人的に、ゼクトでは当たり外れが大きいのだけれど、これはアタリ。ロゼらしいチャーミングさで、比較的辛口に仕上がる。2000 Ch.Pape Clement Blancパプ・クレマン・ブランPessac-Leognan, Bordeaux - 白辛口初めてのパプ・クレマン・ブラン。グラーヴの白のなかでは高価な方で1万円以上するようだ。白の知名度はあまり高くないのになぜか高い。気になってパーカーポイントを調べてみるとだいたい90点前後。ただし05, 06には95点以上を献上。生産量が少ないから高いのか。まだ若く樽が強いけれど、なかなかのポテンシャル。値段も納得の味わい。あと5年後以降に、また飲んでみたい。シャトー・パプ・クレマン・ブラン[2002]1994 Ch.de Fieuzal Blancシャトー・ド・フューザル・ブランPessac-Leognan, Bordeaux - 白辛口\6,000くらい, 玉喜, 2000年9月購入大好きなフューザル、そしてグレートビンテージの94。ということで期待して抜栓。う∼ん、熱劣化&ピークアウト。年初に飲んだエール・ダルジャン94の素晴らしさとは正反対で、べっこう飴やシェリーのようになってる。購入してすぐ飲んだ方がダメージは少なかったかも。大好きなフューザルなのに、最近はハズレボトルにあう確率のほうが多い。残念。↓このくらいはおいしいと思うんだけどな。[2002] シャトー・ド・フューザル ブラン 750ml(グラーヴ)白【コク辛口】友人の差し入れ大根サラダ天然鯛のカルパッチョ、アルベルトさんちのエクストラヴァージンで有機野菜のグリル(ニンジン、カボチャ、カブ、茄子)サーモンのクリームソースパスタ(フジッリ)・ブイヤベース(no photo)ルクルーゼの鍋一杯にブイヤベースを作ったのに写真を撮り忘れ。撮ったつもりだったんだけどなあ。ブイヤベースをイチから作ると手間もお金も、とってもかかる。今回は初挑戦ということもあり65%の出来。もう作らないかも。(*_*)Part2へ続く。ワイン的には次回が本番なのだ。本命はもちろんのこと、ダークホースもうまかった。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.19
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フォジエール屈指の作り手「アルキエ(J.M.Alquier)」のご夫妻が、近所の酒屋に来るってことで、ワイン会に参加してきました。看板ワインのレ・バスティードは、漫画「神の雫」のコラムでも紹介された素晴らしいワイン。今までにも何回か飲んでいて、毎回そのおいしさとコストパフォーマンスの良さに感心していたところ。テイスティングは白2種と赤6種。赤白ともにエレガントな仕上がりが印象的だった。アルキエの白は初めて。マルサンヌとグルナッシュ・ブランのブレンド。2004 Vin de Pays de L'Herault比較的しっかり目のボディでミネラルや酸も十分。ローヌ系品種の白はあまり得意ではないし、「ローヌ系品種=硬派」なイメージがあるのだけれど、これはもう少しフルーティで今飲んでもおいしい。00と比べると、こちらのほうがフルーティで香ばしい。抜栓後しばらくは、04のほうが好みだった。2000 Vin de Pays de L'Herault熟成による落ち着きが見られて蜜っぽい。そしてスモーキー。相当時間がたってからは、こちらのほうがよいかも。2002 Premiere2002年は最悪の年だったので、すべてを格下げして、こちらのキュヴェとしてリリース。悪天候のビンテージらしく青っぽい印象。2003 Faugeres La Maison Jauneラ・メゾンジョンヌはセカンド的存在。レ・バスティードより標高が低い畑。スパイシーでしっかりとしたボディがありながらも、重くならずエレガント。赤系果実。ある意味、今日の一番。2003 Faugeres Les Bastidesこちらのほうが凝縮度はあるけれど、現在クローズしていてわかりづらい。今飲むならラ・メゾンジョンヌのほうが好み。1999 Faugeres La Maison Jaune赤系果実を感じるあたりがラ・メゾンジョンヌ同士の共通点を感じる。少しこなれている。2000 Faugeres Les Bastides03では固かったレ・バスティードも、このくらいになると少し飲みごろ。バランスがいい。1996 Faugeres Les Bastides(非売品)一番古いだけあってだいぶこなれている。人気が高かった。全体を通して思ったのはエレガントさ。赤はスパイシーできっちり酸があり、バランスのよいボディーが印象的だった。ラングドック&ルーションというと安ワインとか濃いだけのワインと思いがちだけれど、秀逸な生産者のものは全然違う。ネグリやゴービー、クロ・デ・フェのようなフルボディ&ウルトラシルキーなものにも魅力は感じるけれど、食事と楽しむにはアルキエさんのほうがいいかもしれない。それに安いのもGood。各ドメーヌのトップキュヴェとなると1万円を超えることも珍しくないのに、その半額というのは良心的。ただし新しいビンテージほどユーロ高の影響を受けて高くなっている。安いバックビンテージをまとめ買いというのがお勧め。購入したのは、今飲んでおいしい03のラ・メゾンジョンヌと、さんざん悩んだあげく00のレ・バスティード。アルキエのワインを楽天で探す>気が向いたら投票お願いします→
2008.01.17
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2001 Vacqueyras V.V. Cuvee Floureto(Sang des Caillou)ヴァケラス V.V キュヴェ・フロレト(サン・デ・カイユ)Cotes-du-Rhone, France - 辛口赤\3,150, 良酒市場 さけぞう, 2006年10月購入Profile: もともと好きなサン・デ・カイユだけれども、2006年に2001 Cuvee Lopyを飲み、あらためて素晴らしいと思い追加購入したもの。冬になるとローヌが恋しくなるってことでチョイスしてみました。 Impression: Cuvee Lopyのふくよかさと比べると、もう少しスリムなタイプ。南仏らしいスパイシーさが印象に残るワインで、しっかり酸もあり、また、よい意味でのぬか漬けも少々。好みでいえばCuvee Lopyだけれども、このクラスのローヌとしては抜群のコストパフォーマンス。いいワインです。ブルだったらACブルしか買えないもんね。楽天を調べてみると、取り扱いはわずか。新しいビンテージは入ってきてないのかもしれない。こういう良いワインが売れないのはもったいない。サン・デ・カイユのワインを探す>ドメーヌ・ル・サン・デ・カイユー[1998]ヴァケラス キュヴェ ドゥシネル 750ml気が向いたら投票お願いします→
2008.01.15
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ホテルをチェックアウトして松山城へ。松山城は松山の中心にあり、道後温泉からもすぐ近く。それにしても松山は都会なのだ。以前、徳島の少々さびしい感じから高松に行ったとき、高松はにぎやかだと思ったけれど、松山はさらに都会。三越にも入ってみたけれど、はっきり言って東京と変わりません。山頂の松山城へはロープウエーかリフト、徒歩で登れる。当初は、登り口と駐車場がわからずに山を一周してしまった。リフトとロープウエー左下の遠方に見えるのが天守閣山頂の広場には梅や桜が広がるいよいよ天守へなぜ「葵の紋」と思ったら、松山は松平家が統治していたからだった天守閣の階段とても急な階段。天守は3層になっていて、外を眺望できる天守も数カ所あり、複雑な構造になっている。内部には資料が展示されているここが中心となる大天守遠方には瀬戸内海も見える天気がよかったので帰りは徒歩で下山ものすごい急斜面なので、高めのヒールを履いている人は降りられないかも(笑)。この山をジョギングで登ってくるつわものもいた。続いて松山城のふもとにある「坂の上の雲ミュージアム」へ。司馬遼太郎の名著「坂の上の雲」を題材にした博物館で、昨年4月に開館したばかり。坂の上の雲(1)新装版とくに男性は読んだことがある人が多いと思うけれど、松山出身の人物――正岡子規や日露戦争で活躍する秋山兄弟――の物語。長編だけれどお勧め。NHKは、2009年から3年がかりで映像化するらしい。そのこともあって新しく作ったのかも。→NHK「坂の上の雲」公式サイト坂の上の雲ミュージアム直島のベネッセに建物が似ていると思ったら、やはりこちらも安藤忠雄氏の設計でした。展示内容の詳細は公式サイトを見ていただくとして、明治末期から明治までの風俗や、子規や秋山兄弟に関するものが展示されている。また新しい博物館らしく映像展示も多い。全部まじめに見たら2時間以上かかりそう。日露戦争の展示物もあるかと思ったけれど、武器のような直接的なものはなく、戦争の説明や秋山兄弟の残した資料だけだった。松山のアーケードあとは繁華街を見学して愛媛は終了。帰りは、高松空港なので高松まで戻らなければいけないのだ。あー、面倒くさい。日ごろ車に乗っていないので2時間以上のドライブは苦痛なのだ。高松空港に戻る前に少々時間があったので、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を訪問。・「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」公式サイト丸亀の中心部にはいると、松山のにぎやかさから一転、少々さびれた町並み。駅前なのにそうとうさびしい。現代アートの美術館なので好き嫌いはわかれる。今回やっていた特別展「マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト」があまり好きではなかったこともありイマイチ。とはいえ、地方都市の美術館としては、まあまあお客は入っていた。一泊二日の旅もこれで終了。四国内は車で移動したので最小限に抑えられたと思うけれど、全体として移動時間が多く、あっという間の旅行だった。感想:・こんぴらさんはよかった。・もう一泊すればよかった。飛行機&車の一泊二日は忙しい。・西日本に在住のかたは常識かもしれないけれど、四国は思っていたよりも広い。何回か来ているので少しはわかっていたつもりなのだけれど、それにしても広い。東西約200キロ。当初は高知の四万十川に行こうと思っていたのだけれど300キロ近くありそうだったので断念。次の旅はどこにしようかな。4月に京都で5月に日光に行きたいな。それとは別にジビエのあるうちにフレンチ巡りもしたいのだ。Part2へ戻る。Part1へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.14
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金刀比羅宮から道後温泉へ向かう。1泊2日なので、当初は香川県だけにしようと思ったのだけれど、高松市は以前行ったことがあるし、他にこれといったところがなかったので、愛媛の道後温泉に行くことにした。道後温泉までは電車を使おうと考えていたのだけれど、4時間近くかかりそうなので、今回はレンタカーを利用。高速を飛ばして2時間強で到着。それにしても、1年半ぶりの運転&高速道路はちょっぴり緊張する。道後温泉は、温泉地としては珍しく、県庁所在地の松山に隣接している。そのため温泉町というよりはぜんぜん都会。ホテルからの眺め道後温泉本館道後温泉の元ともいえる立ち寄り湯の「道後温泉本館」。その重厚な建物は、映画「千と千尋の神隠し」に登場する「油屋」のモデルになったといわれている。入れる湯船によっていくつかチケットがある。今回は「霊(たま)の湯」の\1,200のチケットを購入。浴衣、お茶、お菓子、又新殿(ゆうしんでん)見学付き。湯船がひとつしかないので30分も持たずに脱落。あとでわかったのだけれど、霊(たま)の湯のチケットを買うと神の湯にも入れるらしい。しまった。入浴後は、又新殿(ゆうしんでん)と坊ちゃんの部屋の見学。係の人が案内してくれる。又新殿は皇室専用のお風呂で、昭和27年までは天皇をはじめ皇族関係者が利用していたとのこと。あと今回は行かなかったけれど、道後温泉本館の姉妹館「椿湯」もいいらしい。宿泊したのは、道後温泉本館からすぐの宝荘ホテル。予約時に相談したところ、ワイン持ち込み可能だったので、持ち込ませていただいた(持ち込み料ゼロ)。料理の一部:この写真に写っていないものもあり、かなりのボリュームだった部屋食なのでスペシャルなものは望めないけれど、十分許容範囲で量もたっぷり。鯛の刺身と伊予牛がおいしかった。朝ご飯のバイキングも種類が多くて楽しい。2005 Bourgogne Chardonnay(Etienne Sauzet)2002 Bourgogne La Digoine(A&P de Villaine)ワイングラスやコルクスクリューも用意していただき感謝。ソゼは普通かな。もう少し期待していたんだけど。ディゴワーヌは安定しているけれど、それほどすごくはない。とはいえ、少しこなれて、和食には合わせやすい。楽天トラベルのコメント欄を見て決めたホテルだけれど、フロントから接客係まで、とても親切な接客態度が印象的なホテルだった。もう、ちょっと高級なホテルに興味がないわけじゃないけれど、道後温泉本館までは徒歩数分だし、まずまずの選択だったと思う。翌朝は近所の散歩。道後温泉本館の周りを歩いてみる。道後温泉本館の正面入り口今は使われていない皇族専用の入り口さすが愛媛アーケードを散策しておみやげを購入。愛媛といえばポンジュースってことで、東京では見かけない↓を購入。POM「愛媛みかん旬ストレート100」POM「愛媛みかんいよかん混合100」愛媛のまじめなジュースです【22%off】【期間限定】愛媛みかん旬ストレート100 350ml特売価格1...ポン 愛媛みかんいよかん混合100500ml PET×24本入Part3へ続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.13
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香川の金刀比羅宮(ことひらぐう)――通称「こんぴらさん」――で開催されている「金刀比羅宮 書院の美」展に行ってきた。きっかけはいくつかあり、ひとつは昨年東京芸大で開催された特別展を見逃したこと――若冲の主要な特別展はすべて見ているのに、これだけ見逃した――、もうひとつはANAの期限切れ間近のマイレージ消化のためである。最近の旅行は天候に恵まれていたのだけれど、今回は雨。小雨の降りしきるなかの参拝となった。霧で見えないけれど、右奥の山の中腹に金刀比羅宮の本堂がある香川といえば「うどん」。とりあえず参道にあるうどん屋に入る。こういう観光客向けのところは厳しいと思っていたけれど、やはりイマイチ。マズイってわけじゃないのだけれど、取り立ててうまいわけでもない。麺が柔らかくて讃岐うどんらしくないんだよね。以前、高松で食べたときとは大違い。「しょうゆうどん+ちくわ天」気を取り直して階段を上る。金刀比羅宮は象頭山の中腹にあり、御本宮までは785段。奥社まではさらに583段ある。こんぴらと聞いて思い出すのは「こんぴら船々、追風(おいて)に帆かけて シュラシュシュシュ」香川民謡の歌詞のワンフレーズらしい。こちらのflashで聴けますずっと階段というわけではなく、途中にフラットな場所や休憩施設があるこの門をくぐったところに、今回のメイン会場「表書院、奥書院、白書院」がある表書院、奥書院、白書院やはり、ここがハイライト。詳しくは以下のサイトを見ていただくとして、応挙や若冲が素晴らしいのはもちろんのこと、邨田丹陵(むらたたんりょう)の「富士一之間」「富士二之間」も素晴らしかった。そして芸大美術館じゃなくて、こっちのほうで見てよかった。ふすま絵は、本質的に建物とは不可分なので、単体で見るのと、空間も合わせて見るのは全然違う。金刀比羅宮「金刀比羅宮 書院の美」公式サイト朝日新聞社「金刀比羅宮 書院の美」公式サイト今回は特別に三書院を公開していたけれど、通常は表書院しか公開していないとのこと。また会期後は、三重県立美術館とパリのギメ東洋美術館に巡回するようだ。・巡回スケジュール観覧後は、昨年末に完成した神椿へ。ここは資生堂パーラーが経営するカフェ&レストラン。地下1Fのレストランは要予約。カフェで一服して、御本宮を目指す。食器は、すべて田窪恭治氏デザイン。壁面の陶板画は、田窪恭治氏によるものようやく785段上って到着讃岐富士が見えるハズなのだけれど、この悪天候では無理ここからさらに583段上ると奥社に行けるのだけれど、この悪天候と寒さで断念。誰も行っていないようだった。こんぴら狗こんぴら狗は、明治以前に関東地方で行われていた参拝方法。実際に参拝できない人が、飼い犬の首に必要なお金などを入れ、関西方面に行く旅人にあずけて代参してもらうらしい。もちろん途中は、さまざまな人のリレー。これが成り立つなんてすごい。絵馬殿こんぴらさんは船に関係があるので船の写真がたくさん奉納されていた。一番左は、宇宙飛行士の秋山さん。宝物館宝物館と高橋由一館を見て鑑賞終了。帰りに、また他のうどん屋でリベンジ。予想はしていたけれど、こちらのお店も讃岐うどんとしてはイマイチ。車で来たので、時間をけちらずにちゃんとしたうどん屋に行けばよかったかも。とはいえ、このあとの移動もあるし、有名店は待つみたいだし、仕方ないのかな。ぶっかけうどん+エビ天こんぴらさんをあとにして、次の目的地「道後温泉」へ。Part2へ続く。追伸:帰ってきて写真をチェックすると、被写界深度が浅い画像が目立つ。なぜだろうとチェックしてみると、すべて絞り優先オートで、絞りはほぼ解放値になっていた。なんたる初歩的なミス。旅行スナップではプログラムオートを基本にしていただけに、プログラムオートになっていると思いこんでいた(涙)。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.12
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NV Cremant d'Alsace Brut Cuvee Prestige(Rene Mure)クレマン・ダルザス ブリュット キュヴェ・プレスティージュ(ルネ・ミューレ)Alsace, France - 辛口泡白\2,898, タカムラ, 2007年12月購入Profile: ワイン王国で5つ星に輝いたスパークリング。5つ星だけだったらそれほど興味はないものの、たしかタテル・ヨシノの若林さんまでが絶賛していたので気になっていた。それで昨年9月に、ちょい上のキュヴェ「2001 Cremant d'Alsace Millesime」を飲んだところ、コンディションの問題もありイマイチ(そのときのブログ)。ぜひ、こちらのほうを飲んでみたいと思っていた。 Impression: ウェルバランス。それぞれの要素がほどよいバランスで、きれいに調和している。クレマンとしてはしっかりめのボディで、くせがないのでクイクイいけてしまう。NVクラスのシャンパーニュとは、それほど遜色がないかもしれない。2千円アンダーだったらケース買いしてもいいと思うのだけれど、現在のユーロ高を考えればCPは高い。クレマン・ダルザス・キュヴェ・プレステージュ[NV]ルネ・ミューレ最安値は\2,415。シャンパーニュが高くなってしまった今なら買いでしょう。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.06
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写真左から。2005 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits(Francois Lamarche)ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ(フランソワ・ラマルシュ)Bourgogne, France - 辛口赤\3,000くらい, キタザワ, 2007年7月購入05の悪影響はなく、キュートなピノ。ふつうかな。もう、ちょっと寝かせた方がよいかもしれない。ラマルシュのオート・コートを探す>2004 Spatburgunder Trocken Q.b.A(Weingut Friedrich Becker)シュペートブルグンダー・トロッケン Q.b.A(フレデリック・ペッケル)Pfalz, German - 辛口赤\2,615, 東京大丸, 2006年10月購入少し青いニュアンスがあって細身なシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)。低価格のシュペートブルグンダーとしては、まあ、よろしいんじゃないでしょうか。1999 Chianti Classico "Castello di Brolio"(Barone Ricasoli)キャンティ・クラシコ カステロ・ディ・ブローリオ(バローネ・リカーゾリ)Toscana, Italia - 辛口赤\4,000くらい, ツルヤ酒店, 2002年10月購入キャンティ・クラシコではトップクラスに好きな銘柄。バローネ・リカーゾリのトップキュヴェ「カステロ・ディ・ブローリオ」。凝縮感はありながらも重くない、スタイリッシュで、よい意味でモダンなスタイルは、わたしのストライクゾーン。それにどのワイナリーもトップキュヴェとなると1万円近い値付けもあるなか、しっかりした品質でこの値段は立派。そんなこともあり、99年は6本購入。今回久しぶりに開けてみた。ガーン! これはちょっと酸化している。時間がたつと酸化香はおさまってきたけれど、購入当初のイメージとはだいぶ乖離している。う~ん。評価保留。在庫もラスト1本。まっとうだとよいのだけれど。カステロ・ディ・ブローリオキャンティ・クラシコ [2003]5,397 円。楽天の在庫はここだけ。それにしても扱いが少ない。いいワインなんだけどなあ。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.05
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年末年始に飲んだワインの第2弾。写真左から。2004 Saint-Aubin 1er Cru En Remilly(Marc Colin)サントーバン プルミエ・クリュ アン・レミリィ(マルク・コラン)Bourgogne, France - 辛口白\4,100, アッシュワインショップ, 2006年6月購入定番化しているマルク・コランのサントーバン。リリース直後に飲んだときは、04というビンテージにしては今イチかなと思ったけれど、いまは落ち着いて初期の飲みごろ。↓は1年半前に飲んだときのコメント。香ばしいロースト香。標高の高い畑に共通する上品な軽やかさ。中程度の酸とミドルボディの柔らかな味わい。今飲んでもそれなりにおいしいけれど、半年から1年寝かせるともっと落ち着きが出ると思う。基本的には同系統の印象で、熟成したぶんあきらかにまとまりがある。ピュリニーのような強靱な酸を求めてはいけないけれど、とても上品さを感じるステキなワイン。マルク・コラン サン・トーバン 1er・アン・レミリィ[2005]1999 Meursault Goutte d'Or(Alain Coche-Bizouar)ムルソー グットドール(アラン・コシュ=ビズアール)Bourgogne, France - 辛口白\5,000くらい, RED-BOX, 2001年10月購入昨年シャルムの96, 99を飲んだところダメダメだったので、期待しないで開けてみた。ところが、これがまたよかった。シャルムのもったりとしたボディとは正反対で、ミネラリーで酸はしっかり。あまりムルソーっぽくないのだけれど、スタイリッシュで締まった味わいは品があり、あきらかに好印象。シャルムとあまりの違いに少しビックリ。同一生産者のワインとは思えないくらいスタイルが違う。アラン・コシュ・ビズアールのグッド・ドールを探す>アラン・コシュ・ビズアールムルソー グット・ドール [2004] 白 750ml2000 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Pucelles(Jean Boillot)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・ピュセル(ジャン・ボワイヨ)Bourgogne, France - 辛口白\5,000くらい, 徳岡, 2004年7月購入最近KONA9113さんも飲んでいたジャン・ボワイヨのピュセル。偶然にも同じ時期に開けてました。いままで同じジャン・ボワイヨのクロ・ド・ラ・ムシエール2000を何回か飲んでいて、普通だと思っていたら、こちらのほうがずいぶん好印象。酸がしっかりして、わずかにChar臭も。ルフレーヴほどの素晴らしさはないかもしれないけれど、価格差を考えれば満足度は高い。とはいえ値段を調べると、いまはけっこう高いのねん。最安値の02でも\8,925。ジャン・ボワイヨのピュセルを探す>この3本の甲乙はつけがたいけれど、驚きも含めてアラン・コシュ・ビズアールのグッド・ドールか。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.04
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今年の正月休みは長い。そんなことで年末年始はけっこう飲んだのだけれど、ブログはすっかり怠けていた。これから3回に分けて紹介予定。ところで、自宅から近いこともあって、二子玉川の高島屋にはよく行く。有名人遭遇率の高い場所で、大みそかにはビーチバレーの朝日健太郎選手を発見してしまった。それにしても大きい。別にキョロキョロしていたわけではないのだけれど、否応なしに巨大な物体が視界に入る。それで誰だろうと思って見たら朝日選手だった。プロフィールを見ると199cm。190cmくらいまではたまにいても、ここまで大きい人はめったにいない。こんなに大きいと目立って大変だろうな。で、ワインの話。年末にオーブリオン・ブランを飲んで以来、在庫のボルドーブランが気になる。そんなことでエール・ダルジャンを開けてみた。1994 Aile d'Argent(Ch.Mouton Rothschild)エール・ダルジャン(シャトー・ムートン・ロートシルト)Bordeaux, France - 白辛口\5,000くらい, やまや, 2002年2月購入個人的なスタンスとしては、エール・ダルジャンを含め、ボルドー左岸で\5,000以上の白をあまり評価していない。いちおう94年はボルドーブランのグッド・ビンテージなのだけれど、そんなこともあり、期待しないで開けてみた。また、90年代後半でもピークアウトしているものもあるしね。いやー、これがおいしいんですな。しっかり熟成が入りながらも、落ちる気配はなくてトロトロ。個人的にはピークの一端だと思うのだけれど、人によってはまだ若いと言うかもしれない。トップクラスのグラーブ白のような偉大さはないのだけれど、左岸の白としてはトップクラスの仕上がり。いままで飲んだエール・ダルジャンのベストで、ボルドー左岸でもベスト。楽天を探してみると発見。\8,400とけっして安くはないけれど、同じコンディションなら十分満足するはず。エール・ダルジャン[1994]こちらのムートンはまったく開けるつもりはなかったのだけれど、予想以上にエール・ダルジャンがよかったのと、年末年始ということもあり、ムートンまで暴走してしまった。ぎゃふん。1983 Ch.Mouton Rothschildシャトー・ムートン・ロートシルトPauillac, Bordeaux, France - 辛口赤\25,000くらい, ワインセラーウメムラ, 2000年3月購入80年代のムートンとしては中間的で、少し飲みごろに入っている。アフターに少しタニックな部分は残るものの、熟成も入り、素直においしい。またトップシャトーならではの余韻の長さもある。大みそかに飲んだシャトーマルゴー1997と比べると、ポテンシャルでマルゴー、いま飲んだ点だと微妙で好み次第だけれど、熟成しているぶん、わずかにムートンか。ムートンの83年を探す>パーカーポイント90点![1983] シャトー・ムートン・ロートシルト 750ml[1983] Chateau Mouton ...37,500円。いま飲むなら、バカ高い新しいビンテージを買うより、こちらのほうがよいと思うのだけど。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.03
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昨年はブログのみなさまのおかげもあり、いろいろなワインを飲みました。そのなかから印象に残ったものを紹介します。選択の基準は、絶対的な素晴らしさもありますが、それよりは予想とのギャップに力点を置いています。そのため味わいとしては今回紹介するものより素晴らしくても、セレクションに漏れているのもあるのでご了承を。あと、わたしの記憶力の問題で、昔に飲んだものほど不利です(笑)。■総合評価ベストワイン:該当無し 残念だけれど、涙が出るほど感動したものはなかった。準ベストワイン: ベストワインが該当無しだったので、悩んだ末に3本を選出。ブル赤はみんな拮抗していたので未選出。実質的にはブル赤で紹介したうちの1/3くらいは準ベストにしたいくらい。1990 Krug Vintage準ベストの筆頭はこれ。すごいシャンパーニュです。このワインを探す>1999 Alsace Pinot Noir Cuvee Particuliere(Gerard Schueller)99のパルティキュリエールはえらい飲みごろ。あまりのおいしさに99のシャン・デ・ゾワゾーを買ってしまった。このワインを探す>1995 Opus Oneこれよりおいしいボルドースタイルがなかったわけじゃないけれど、少し落ち着いたカリフォルニアワインのよさを強烈に感じさせてくれたから。このワインを探す>■ブルゴーニュ白部門1996 Meursault(J.F.Coche-Dury) La Cave Troisgrosいままで飲んだコシュ・デュリのなかでは、そうとう良いほう。熟成したものを飲んでみたい。2004 Bourgogne Aligote(J.F.Coche-Dury)カツーンとインパクトのある味わい。いままで飲んだアリゴテの中ではトップクラス。1996 Puligny-Montrachet 1er Cru Clavoillon(Leflaive)Char@diaryさんのおかげでたくさんルフレーヴを飲みました。ベストはこれ。2002 Beaune "Au Renard"(Domaine de la Combe)自然派の白としては豊満。こんなワインがあるとは。値段も高いけれど、かなりストライクゾーン。2005 Bourgogne Chardonnay(Alain Chavy)リーズナブルなブル白でよかったのがこれ。■その他白部門1985 Haut-Brion Blanc以前飲んだボトルほどではないけれど、さすがの存在感。1992 Pouilly-Fume Pur Sang(Didier Dagueneau)フィネス。あらためてダグノー好きであることを実感。2004 Dalsheimer Hubacker Riesling Spatlese(Keller)ドイツワインもいろいろ飲んだけれど、しいてあげればこれか? ケラーさんは本当に安定しています。2005 フジクレール甲州シュール・リー(フジッコワイナリー)これで甲州&フジッコワイナリーに目覚めました。■ブルゴーニュ・アルザス赤部門ピノは一番たくさん飲んでいるので、いまでも印象に残っているものだけ。1985 Chambolle-Musigny(SERVELLE-TACHOT)期待しないで飲んでビックリ。美しく熟成し香りがあふれる。少なくともプルミエクリュ、もしかしてグランクリュと比べても遜色ない。1987 Musigny(Domaine G.Roumier)福岡遠征の赤No.1。2000 Chambolle-Musigny 1er Cru les Hauts-Doix(Robert Groffier)インパクトのあるおいしさ。さんざん飲んだ最後に出てきたにもかかわらず、みんな目が覚めた。1999 Chambolle Musigny La Combe d'Orveau(Anne Gros)まったく期待しないで飲んだら、ちょうどよい飲みごろで驚くおいしさ。ポテンシャルとしては、上級のプルミエクリュにかなうものではないのだけれど、抜群の飲みごろ感が印象的。1998 Musigny(Jacques Frederic Mugnier)いま飲んだ点はそれほどではないのだけれど、驚くほどシルキーな酒質には感銘。また10年後に飲んでみたい。1997 Clos St-Denis(Dujac)きら星のごとく揃った浅草ワイン会では、これが好きだった。1999 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Cailles(Robert Chevillon)驚くようなポテンシャル。プチDRC。熟成させたものを飲みたい。2004 Volnay 1er Cru(J.F.Coche-Dury)一口飲んで驚くうまさ。ピュアで上品。1999 Alsace Pinot Noir Cuvee Particuliere(Gerard Schueller)ブルゴーニュのグランクリュも真っ青なおいしさ。このブルゴーニュ・アルザス赤部門のなかでもトップクラス。はまったときのシュレールはきている。■ボルドースタイル赤部門1970 Ch.Lafite-Rothschild大柄なスタイルではないけれど、熟成したボルドーの良さを実感できるワイン。時間がたっても、まったく落ちないことに驚愕。1978 Ch.Lafleur初ラフルール。まだ早かったけれど、おいしくてよかった。1982, 1995 Opus One82, 95とキャラクターは違うものの、抜群の飲みごろ感でみんな感動。最近古いカリフォルニアワインに裏切られてばかりだったこともあり、感動も倍増。カリフォルニアワイン侮るべからず。1998 Ch.Monbousquet1999 Ch.Rol Valentinこの2本は、いま飲んで満開。おいしいよ。■その他赤部門1997 Chateauneuf-du-Pape Cuvee Marie Beurrie(Henri Bonneau)フィネス&スムーズ。いま飲んでおいしい。並のブルでは打ち勝てない。1998 Chateauneuf-du-Pape Les Cailloux Cuvee Centenaire(Lucien & Andre Brunel)驚くほどエレガンスなCNDP。将来が楽しみ。■甘口部門2003 l`Extravagant de Doisy Daene少し前まではイケムより全然高かったレクストラヴァガン。さすがというか、03というビンテージの恩恵なのか、とろとろのハチミツのようなワイン。圧倒的な迫力。■イタリア部門1998 Brunello di Montalcino Ugolaia(Lisini)イタリアワインはたくさん飲んだけれど、これかな。安いものが多かったこともあるけれど、飲んだわりにはすごいものには出会えなかった。■シャンパーニュ部門1990 Krug Vintageシャンパーニュのベストはこれ。かめるような味わい。追加で2本も買っちゃいました。1996 Bollinger R.D.すごいポテンシャル。ポテンシャルでいえばクリュッグの90と差はない。ぜひ熟成させてみたい。NV Cuvee de Reserve Non Dose(Franck Pascal)NV Egly-Ouriet Grand Cru V.P Extr-Brut二つともお勧めのRM。■裏ベスト2003 Corton-Charlemagne(Philippe Pacalet)たまげました。こんなワインがあるとは。どなたかが発言した「高級な水」という表現がぴったりのワイン。今年もよろしくお願いします。気が向いたら投票お願いします→
2008.01.02
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あけましておめでとうございます。昨年はブログで出会ったかたと、実際にお会いする機会が多い年でした。そのおかげで大変楽しい時を過ごせました。誠にありがとうございます。本年もよろしくお願いします。今年の目標は、仕事をがんばること、そしていくつか旅行に行きたいですね。元旦の朝は、近くの多摩川まで自転車でひとっ走り。初日の出を見に行った。多摩川に初日の出を見に行くのは初めてだけれど、東急自動車学校の前は、ここだけ20~30人くらいの人だかり。第三京浜付近から見る初日の出。右の高層ビルは川崎。日の出時刻や日の出の方角を確認していったにもかかわらず、思わぬ方向から日が出てきた。あちゃ。多摩川の下流方向から出ると思ったら、土手を越えて陸地側の建物のほうから出てきた。川崎側から見ればよかったのかも。さて、大晦日に飲んだのはこのワイン。1997 Ch.Margauxシャトー・マルゴーMargaux, Bordeaux, France - 赤辛口\14,000くらい, ヴィニセウム, 2000年12月購入ブルゴーニュにしようか悩んだけれど、最近シャトー・マルゴーを飲んでいないと思い開けてみた。口に含んだ瞬間、圧倒的に広がる。瞬間的に並のワインではないことがわかる。余韻も極めて長い。さすが一級シャトーの存在感。タニックでまだ固い部分や、少し青い部分もあるけれど、購入後7年を経ることによる熟成で、だいぶよくなっている。よいビンテージのような享楽さはないけれど、当初まったく感心しなかった97年の中ではトップクラス。97年の左岸では、ピション・バロンとラスカーズが良いと思っていたけれど、それを上回る。あと10年後に飲んでみたい。楽天で買い物可能なものをさがしてみると、最安値で\36,540。最高値は\62,685。世界の価格状況を考えれば仕方ないけれど、それにしても一級シャトーは高くなりました。シャトー・マルゴー[1997] 750mlCh.Margaux気が向いたら投票お願いします→
2008.01.01
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