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三宿で評判のブラッスリー(フランス風飲み屋?)、ブラッスリー・ドゥ・クワンを訪問した。場所は、池尻大橋と三元茶屋の中間地点、三宿交差点の松屋の4F。店内はテーブルとカウンターで30席程度。広さのわりには十分席間が取ってあり、照明は薄暗く、落ち着いた大人の雰囲気。定番メニューは印刷してあり、その時々のメニューは黒板に書かれている。プチオードブルは一律\420で、スペインバルのタパスのように提供される。そのほか前菜やメインは、ビストロ風のものが用意されており\1,000から\2,000が中心。ブラッスリー(飲み屋)のためか、1人1皿というよりは、1皿をシェアするのが一般的のようだ。ポーションは中くらい。1人でも食べきれる量だけれど、3,4人でシェアすることも可能。今回は、プチ・オードブルを数品と、あとは以下の料理を注文。それと写真はないけど、自家製のパンは絶品。お試しあれ。馬肉のタルタル 3種のマヨネーズ定番メニューは印刷したもの、その時々のメニューは黒板で。ネギのグラタン かなり食べたあとですみません鴨のコンフィえぞ鹿の厚切りロースト カシス・ソースno photoブラッスリーなのでドリンクメニューは豊富。ワイン以外にも、ビールやハードリカー、カクテルなどもある。ワインリストは\3,500が数種類、\4,500が数種類、あとは\10,000程度まで。低価格のものが厚く揃っている。だいたい小売りで\1,000のワインが\3,500、\1,500のワインが\4,500。もっと高価格のものは、利幅が小さくなっていると思うけど、詳しくリストを見なかったので不明。NV Oriol Rossell Brut Roseオリオール・ロッセール ブリュット・ロゼChili - ロゼ泡辛口安ウマ、スパークリングと評判のオリオール・ロッセール。個人的には、これのリゼルヴァ(↓)が好きで以前はケース買いしていた時期もある。オリオール ロッセールグラン レゼルヴァブリュット ナチュール NVカバのロゼが好きでないのと、上記の理由で白泡がよかったのだけれど、ロゼしかリストされていなかったので、こちらを注文。すっきりさわやか系スパークリング。ロゼっぽいキュートさはあまりなく、しっかりした辛口。スターターには悪くない。それにしてもカバのロゼって、薄い赤みたいに濃い色しているんだよね。ロゼはピンク色希望。200? Cotes du Rhone(Terra Vitis)コート・デュ・ローヌ(テラ・ヴィティス)Cotes-du-Rhone, France - 赤辛口リーズナブルな料理の店ということで、ワインリストも高額なページには目がいかず、\3,500のものからセレクト。こちらは相当飲み込んでいるテラ・ヴィティス。柔らかくてキュートでチャーミング。この価格帯ではお気に入りの一本。2006? Cono Sur Cabernet Sauvignonコノ・スル カベルネ・ソーヴィニョンChili - 赤辛口フランスワインにしようと思ったけれど、テラ・ヴィティスの次ならということで、勧められたのがこれ。コノ・スルの上のクラスはよい印象があるので迷わず注文。ところが飲んでみると、個人的には苦手なタイプ。この価格帯としては、しっかりとしたボディはあるのだけれど、オークチップで樽香をつけたような、異質感のある樽香。また荒いタンニンも目立つ。\3,500ならば、せめて一つ上のレゼルバを出して欲しいところ。まとめ:今回は3人で、上記の料理(前菜2、メイン2)とワイン3本、プチ・オードブル数種と、パンを数個食べて1人\7,000くらい。料理は、ブラッスリーとしてはしっかりしている。また注文ごとに焼き上げる自家製パンはとてもおいしい。雰囲気がよいので、ちょっとしたワインバーのよう。ラストオーダーが25:30なのも使いやすいし、ちょっと小腹が空いたときに1人で行っても違和感はない。またギャルソンの適度なサービスも心地よい。ということで料理と雰囲気、ワイン以外のお酒を中心に考えれば、なかなかよい店。とはいえ、ワイン飲みとしてはプラスとマイナスがある。プラス面はリーズナブルな価格帯をしっかり揃えていること。マイナス面は、ワインの質(価格)で、小売りプラス\2,000くらいの価格設定だとうれしい。実売価格がどうかは別として、ブラインドで飲んで価格なりの満足が得られるワインリストにして欲しい。星5つが最高。総合評価:★★★(あと+を1つは保留)味 :★★★サービス:★★★+雰囲気 :★★★★コストパフォーマンス:★★★価格帯 :夜:\3,500∼\8,0000---ブラッスリー・ドゥ・クワン(Brasserie du Coin)東京都世田谷区池尻3-30-10三旺ビル4F03-5481-5218http://ducoin.jp/18時-25時30分(ラストオーダー)定休日:毎週水曜日気が向いたら投票お願いします→
2008.02.29
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浅草某所にて持ち寄りのワイン会。今年のワイン会は、今まで大ハズレ無し。そろそろ地雷を踏む人が出てきそうな気もするなか開催になりました。NV Jacques Selosse Brut Roseジャック・セロス ブリュット・ロゼhidepxさん、最近太っ腹です。ばらつきの多いセロスなので不安ながらも、なかなかおいしい。もっと印象のよいセロスのロゼもないわけじゃないけど、十分以上の合格点。きりっとした辛口で、ロゼらしいチャーミングさが少々。デゴルジュから少し時間がたっていることもあって、熟成感も少々。2001 Meursault Clos de la Barre(Domaine des Comtes Lafon)ムルソー・クロ・ド・ラ・バール(ドメーヌ・デ・コント・ラフォン)美しい酒質。クロ・ド・ラ・バールとしては大きくないけれど、美しく整ったスタイルには好感が持てる。さすがラフォンといったうまさ。有名生産者の底力。好きです。1999 Meursault Les Narvaux(Domaine d'Auvenay)ムルソー・レ・ナルヴォー(ドメーヌ・ドーヴネ)こちらは一段と凝縮度アップ。しっかりとした集中力がありアフターも長い。ラフォンとは好対照。1983 Cote de Nuits Villages Rouge(Jayer-Gilles)コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ(ジャイエ・ジル)美しい古酒。ヒネ香は出ていなく、じっくりうまみがわかる。少人数で飲んだら、もっとおいしかったはず。その昔、90年前後の同じワインをけっこう気軽に飲んでしまったのが悔やまれる。1990 Clos des Lambrays(Domaine des Lambrays)クロ・デ・ランブレ(ドメーヌ・デ・ランブレ)すごい古いヤツは除いて、96年以前のランブレはまったく評価してない。いいビンテージなのに凡庸というか、ピークアウトしているのも珍しくない。そんなこともあって微妙だなと思っていたのだけれど、the_eaterさん+くまあざらしさんの合体マジック。最後まで通してみると鈍重な印象がないわけじゃないけど、しっかり果実味も残っていて、今まで思っていた悪い印象は皆無。重心は低めでしっかりとしたグリップ。グランクリュの威厳があるかは微妙だけれど、これだけのレベルなら十分合格点。1999 Alsace Pinot Noir le Chant des Oiseaux(Gerard Schueller)アルザス・ピノ・ノワール レ・シャン・デ・ゾワゾー(ジェラール・シュレール)わたしの持参品。シュレールがリリースするピノのフラッグシップ。この99年を飲むのは3度目くらいだけれど、自然派はボトル差が大きいだけに、飲んでみるまで安心できないのが怖いところ。香水のような華やかさ。ブル命の人にとっては、違うと思われるかもしれないけれど、軽やかで華やかで、しっかりうまみの乗ったすばらしさ。今飲むならパルティキュリエールのような気もするけれど、ポテンシャルはあきらかにこっち。とりあえず当たりでよかった。今日のなかで選ぶとすれば、白はドーヴネ、赤はシュレール。どれもキャラクターが違って面白いワイン会でした。こちらはお料理。今回は全員同じ料理で揃えてもらいました。とくにジビエのパイ包み焼きはよかった。グリーンの部分はアスパラ、それと卵金目鯛ジビエのパイ包み焼き二次会は、タクシーで銀座のワインバー「グッドドール」へ。頻繁に通っていたときもあったのだけれど、今回は2年ぶりくらい。店員さんもすっかり変わってしまったのだけれど、比較的リーズナブルな値付けのワインリストは楽しい。すでに6本飲んでいるので、口直しの泡を1本と、それほど高価ではなく面白そうな1本をチョイス。NV Gatinois Grand Cru Ay Tradition Brutガティノワ グラン・クリュ アイ・トラディション ブリュット何度も飲んでいるけれど、ガツンとした「アイ」丸出しの力強さ。おいしいです。1994 Corton Les Bressandes(Chandon de Briailles)コルトン・レ・ブレッサンド(シャンドン・ド・ブリアイユ)意見が分かれたのだけれど、古い方ということでこちらをチョイス。とても美しい熟成。このころはビオ以前のハズだけれど、作り手のスタイル&熟成で美しく仕上がる。格別の色気や複雑さがあるわけではないのだけれど、楽しく飲めるワイン。本当にみなさんごちそうさまでした。またよろしくお願いします。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.27
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1999 Pouilly-Fuisse "Premier Tri"(Guffens-Heynen)プイィ・フュイッセ プルミエ・トリ(ギュファン・エナン)Bourogogne, France - 白辛口\4,200(税込),ワインセラーカツダ, 2002年3月購入Profile: 最近、90年代後半から2000年初頭のギュファンの熟成が思っていた以上に進んでいることに危機感を覚え、チェックも兼ねて、ちょくちょく飲んでいる。これも、その一本。 Impression: グラスに注いだ瞬間からわかる若々しい色。ゴールドイエローになっているものが多いなか期待が高まる。口に含むと予想通り、良い意味で若い。しっかりとボディもあり、極端な熟成香も出ていなく初期の飲みごろ。ギュファン節全開とまでは行かないけれど、7分咲きくらいはありそう。先日飲んだ02のMacon-Pierreclos "Tri de Chavigne"よりも、あきらかに若い(そのときのブログ)。プイィ・フュイッセとマコンの違いなのか。それともビンテージの違いなのか。はたまたコンディションの違いなのか。97,98のプイィ・フュイッセでも熟成したボトルにあたったことがあるし、詳細は不明。ギュファンのバックビンテージは、まだ相当残っているので、このまま消費を続ける予定。ギュファン・エナンのプイィ・フュイッセを探す>気が向いたら投票お願いします→
2008.02.26
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恒例の銀座ブラインドワイン会。今回も珍品さんが続出しました。後半は記憶も乏しく、ブログを書く余力も無いので、シンプルコメントで。NV Christian Bourmault Cuvee Hermance Brutクリスチャン・ブルモー キュヴェ・エルマンス ブリュットAvize, Champagne, France - 白泡辛口泡は細かく、少しとろみがある。またアフターはけっこう甘い。うーん、アヴィーズらしくない。1998 Escherndorfer Lump Riesling Spatlese(Horst Sauer)Franken, German - 白やや甘口フランケンのKab, SPAには珍しい非トロッケン。98にしては熟成感がある。フランケンは辛口のほうが好み。2006 Mercurey 1er Cru "Les Champs Martins"(Michel Juillot)メルキュレ プルミエ・クリュ レ・シャッンプ・マルティン(ミシェル・ジュイヨ)Bourugogne, France - 白辛口石灰、リンゴ。一部の人には違うんじゃないと言われたけれど、シャソルネの上のグレードに似ている。1971 Forster Kirchenstuck Riesling Auslese(Bassermann-Jordan)フォルスター・キルヘンシュトゥック・リースリング・アウスレーゼ(バッサーマン・ヨルダン)Pfalz, German - 白やや甘口完壁なコンディション。71とは思えない若さ。それに熟成のためなのか、あまり甘く感じない。1995 Duca Enrico(Duca di Salaparuta)ドゥカ・エンリコ(ドゥカ・ディ・サラパルータ)Sicilia, Italia - 赤辛口てっきりピノだと思ってしまった。ネロ・ダヴォラ。ほどよい熟成もあっておいしい。2003 Felton Road Pinot Noir Block 5フェルトン・ロード・ピノ・ノワール ブロック5Newzealand - 赤辛口わたしの持参品。ノーマルキュヴェは見かけても、ブロック名付きは超レア・アイテム。香水のような芳香。ジュヴレよりはヴォーヌ・ロマネぽい。黒っぽい雰囲気。ノーマル・キュヴェはもっと透明感があるとの指摘も。楽天で調べたら同じブロック5の03は17,325円で売り切れ。もっと熟成させればよかった。それかヤフオク行きにした方が良かったかも。フェルトン・ロードのピノ・ノワールを探す>1988 Mercurey V.V(Michel Juillot)メルキュレ・ヴィエユ・ヴィーニュ(ミシェル・ジュイヨ)Bourugogne, France - 赤辛口ピークアウトなのか、コンディションが微妙なのか、わたしには苦手でした。1999 MarojalliaマロジャリアMargaux, Bordeaux, France - 赤辛口左岸には珍しいガレージワイン。テュヌヴァンが関わっているだけに、左岸というよりも右岸ぽい雰囲気。軽い樽香に柔らかいタンニン。適度に凝縮感の品のあるボディ。とても整ったスタイルに、もっと個性を!と思わないわけじゃないけれど、品位は高い。でも、心揺さぶられるようなものは感じない。価格はショップやビンテージによって差があって、下は一万円前半から上は二万円後半。一万円中盤くらいまでならありかな。マロジャリアを探す>2000 Alsace Rotenberg Wintzenheim Pinot Gris SGN(Zind Humbrecht)アルザス・ローテンベルク・ヴァンツェンハイム・ピノ・グリ SGN(ツィント・ウンブレヒト)Alsace, France - 白極甘口アイスワインではないかと思わせるほど鮮烈な酸としっかりとした甘み。いやーうまいです。今回もっとも印象に残ったワイン。[2000] ピノ・グリ ローテンベルグセレクション・ド・グラン・ノーブル ツィント・フンブレヒトけっして安くはないけれど、その価値はあります。1977 Vintage Tawny(The Massandra Collection)ヴィンテージ・タウニー(ザ・マサンドラ・コレクション)Ukraine - 赤甘口オークションなどではすごい値段がついているマサンドラ・コレクション。熟成したポート。すごくはないけれど普通においしい。以前モスクワに行ったとき、さんざん悩んだ末、買ってこなかった。今の値段を知っていれば悔やまれる。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.25
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東京国立博物館で開催されていた宮廷のみやび近衛家1000年の名宝へ、会期末ギリギリに行ってきた。NHKの正月番組で取り上げられていたのを見て、気になっていたのだ。近衛家は、藤原北家の流れを汲み、摂政・関白を排出している五摂家の筆頭で公卿第一の名門。今回の展示物の多くは、近衛文麿が京都に設立した陽明文庫(非公開)からの出品である。展示品の一覧は、こちらで見ていただくとして、平安時代から江戸末期まで千年にわたる珠玉の品が展示されている。さすが名門。前半の展示は、書状や本など文字の書いてあるものの展示が多い。文字系にはあまり興味がないので、これほどあると飽きてしまうこともあったけれど(それと下に展示してあるので、混んでいて見づらい)、藤原道長筆などという、教科書でも登場するような有名人物のものに出会うと感慨深い。また掛け軸などは、絵や書が素晴らしいだけでなく、表装も贅を尽くしたものが目立つ。また公家の筆頭だけあって、ときおり希代の風流人も輩出していたようだ。そのひとりが家熙(いえひろ)で、自身の書や画だけでなく、コレクションも素晴らしい。茶杓は30数点展示されていて、利休や織部などもあった。下世話な話だが、茶杓だけでいくらするのだろう。書が多くて少々退屈する部分もあったけれど、通常は非公開のものばかりなので、行って良かったと思った。逆に書が好きな人にはお勧め(もう終わっちゃったけど)。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.24
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先日、白子のあまりのおいしさに感激したオゥレギューム。このおいしさを伝えなくてはと思い、こんどはほかの友人を連れての訪問となった(前回訪問時のブログ)。シャンパーニュはお店で注文。それ以外は持ち込みさせていただいた。今回のコンセプトは、ちょっぴり熟成した渋めのワイン。渋いのは味じゃなくて、ワインの位置づけですよ(笑)。NV Pannier Brut Selectionパニエ・ブリュット・セレクションChampagne, France - 白泡辛口軽めではあるけれど、シャンパーニュらしい品位のあるエレガントなシャンパーニュ。野菜料理が多い、この店にはよく合う。それにお店で\7,000というのも頼みやすい。パニエのシャンパーニュを探す>2002 Macon-Pierreclos "Tri de Chavigne"(Guffens-Heynen)マコン・ピエールクロ "トリ・ド・シャヴィーニュ"(ギュファン・エナン)Bourgogne, France - 白辛口\5,500くらい, NOISY'S WINE SELECTS, 2004年7月購入最近在庫を減らさなくてはと、せっせと飲んでいるギュファン・エナン。"Tri de Chavigne"は、たまにリリースされるワインで、マコン・ピエールクロのなかではトップクラスの位置づけ。濃いめのイエローで、しっかりしたボディー。思っていたよりも熟成していて90年代後半の印象。ギュファン節ともいえる妖艶な香りは、プイィ・フュイッセに比べると落ちるけれど、なかなか。ロブマイヤー バレリーナIIIグラスを持ち込ませていただいた1996 Volnay 1er Cru Clos de la Bousse d'Or(Domaine de la Pousse d'Or)ヴォルネイ・プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・ブス・ドール(ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール)Bourgogne, France - 赤辛口\6,000くらい, やまや, 2000年1月購入グラスに鼻を近づけた瞬間からいい香りが漂う。少しうっとりしてしまう熟成香。抜栓当初は、香りと比べると、味わいはクローズしていたけれど、時間がたってからようやく追いつく。ヴォルネイとしては、しっかりグリップもあり、ほどよい熟成感が味わえる。おいしいです。もう少し透明感があると最高。99年が\6,500だったら悪くない。ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールヴォルネー 1er クロ・ド・ラ・ブス・ドール19992001 Cornas Granit 60 V.V(Vincent Paris)コルナス・グラニ 60 V.V(ヴァンサン・パリ)Cotes-du-Rhone, France - 赤辛口£18.65(約\4,000), BBR in London Heathrow, 2005年4月購入ヒースロー空港にあるBBRで、ボルドー・ブルゴーニュ以外で\5,000以下のお勧めを聞いて購入したもの。一流のコート・ロティやエルミタージュにも共通する品位のあるシラー。ハーブのようなスーッとしたノート。力はあるのだけれど、全然暴力的ではなく、逆にフィネスさえ感じる。今飲んだおいしさでは、プス・ドールにはかなわないかもしれないけれど、秘めたポテンシャルの大きさはこちらに感じる。驚きの一本。意外にも\4,809と安い。将来のために何本か仕入れておこうかな。0222春先5コルナス・キュヴェ・グラニット・60[2001]ヴァンサン・パリみんなの好みを聞いたけれど分かれた。個人的には、ポテンシャルを評価してコルナスにRecommendマークをつけたけれど、実際のところ、いずれも高いレベルだったと思う。料理は\6,000のおまかせコースでお願いした。アミューズ:キッシュ野菜のエチュベ お店のスペシャリテだけあってみんなに好評。見た目も美しい。白子のなんとか 上に乗っているのは山菜のベニエ、下に敷いてあるのはリゾット。2回目だけに前回のようなインパクトはないけれど、しっかりとした技術に裏打ちされたソースとの一体感は見事。牛肉の赤ワイン煮メインの付け合わせ 九条ネギやいろいろな野菜が楽しい。文旦のムース(?)とブラッドオレンジのソルベ この店で食べたデセールでは一番よかったかも。コース料理とワイン1本/1人を注文して、1人1万円強で収まるお店のなかでは満足度が高い。ワイン会で使われる方は、プリフィクスではなくて、おまかせで全員同じ料理にするのがお勧め。帰り際にシェフにあいさつをすると、もうすぐホワイトアスパラの季節ですよね、という言葉。そのころ、また来てみたい。★3つが普通で、★5つが満点。総合評価:★★★★味 :★★★★サービス:★★★+雰囲気 :★★★コストパフォーマンス:★★★★---オゥ レギュームhttp://r.gnavi.co.jp/g972900/東京都港区赤坂2-15-15 赤坂プラザビル2F03-3582-0831気が向いたら投票お願いします→
2008.02.23
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ワインを1本飲んで1万円以下で収まるお店が欲しいと思っている今日このごろ。新規開拓のため、ネットで評判の良かったシャポン・ファンを訪問した。このお店を知ったのは[渋谷&恵比寿]ランチ・ジャーナルというブログ。ランチではあるけれど激賞。ランチ評価とディナー評価は一致しないと思っているのだけれど、あまりの激賞ぶりにYahooグルメや食べログ.comなどを見てみると、おおむね好評のようだ。また渋谷駅から外れた場所にあるというのも、ひょっとしてと期待するのだった。場所はセルリアンタワーやインフォスタワーのさらに奥で、今は無き名店シェ・パルメから先に行ったところにある。1Fはカフェで2Fがレストランフロアになっている。20席程度の広さで、天井は吹き抜けのように高くなっている。全体的に白で統一されていて心地よい。テーブルには布製のクロスが2枚重ねになっている。カトラリーは国内製であるけれど、とても立派なもの。食器類は普通。当日は金曜ということもあって満席だった。コースは、約\3,800と\5,000が主体で(いずれも消費税・サービス料込み)、ほかにもシェフのお任せコースがあるようだ。今回は初めてということで一番安いコースを注文。サービスは、マダムらしき女性と若いギャルソンの2名。丁寧ではあるけど何かぎこちない。とくに若いギャルソンのワインを注ぐ姿は少々危なっかしい。ホタテ貝のカルパッチョとキノコのゼリー寄せ有機マッシュルームのクリームスープほろほろ鳥のグリル、付け合わせはワイルドライスetcほかにコーヒーサービス料・消費税抜きで\3,400のコースと考えると仕方ない部分もあるけれど、いたって普通で、とくに光るところもない。またポーションも小さめで女性向けサイズ。女性が多いお店なので、そうしているのか。ワインの価格帯は、\3,800∼\9,000くらい。どこのレンジが充実しているということはなく、段階的に赤白それぞれ10∼15種類くらいがリストされている。フランス産が主体だけれど、ニューワールドも少々。値付けは小売りの2倍程度。グラスワインは赤白1種類ずつ。個人的な意見を言えば、このクラスのお店としては高め。また一番安いコースが\3,800くらいなのだから、その前後の価格帯を充実して欲しい。でも\400違いくらいの段階的な品揃えのため、\5,000未満の選択肢は少ない。コースの値段や立地を考えれば、\3,000から\4,000のレンジを集中的に揃えして欲しい。またこのクラスの店で、小売りの2倍程度にしている\9,000のワインを頼もうとは思わない。高価なものは、小売りプラス\2,000くらいにして欲しいものだ。注文したワインは以下の2本。NV Cremant d'Alsace Brut(Pierre Sparr)クレマン・ダルザス・ブリュット(ピエール・スパー)Alsace, France - 白泡辛口さわやかでくせがないクレマン。スターターとしては良いのではないでしょうか。2002 Homestead Cabernet Merlot(Goundrey)ホームステッド・カベルネ・メルロー(ゴンドレイ)Western Australia, Australia - 赤辛口赤で一番安かったワイン。\5000のクリュブルジョアのボルドー(名称失念)と悩んだ末、マダムの「みなさんに評判いいですよ。昔はフランス産のものを使っていたのだけれど、これに替えました」という言葉でこれに決定。それに甘くないって言ってたし。で、これは当たり。柔らかなミドルボディーで、果実味も中くらい。一部のオーストラリアにあるアメリカンオーク臭さや甘みはなく、とても飲みやすい。まとめ:たった1回の訪問で評価できないことはわかっているけれど、ひょっとしてという期待が大きかっただけに失望も大きい。料理がすごいとか、ワインが安いとか、何か特徴が欲しいところ。サービスもぎこちなかったしね。良い点を挙げるとすれば、天井が高く小ぎれいな雰囲気で、フレンチとしては敷居が高くないところ。近所に勤めている、もしくは住んでいる人―――そしてアルコールをあまり飲まない女性―――にとっては選択肢としてあるだろう。最後にもう一点直して欲しいところはメニューの価格表記。料理の価格は、サービス料(6%)と消費税を含んだ表記になっているのに、ワインリストはサービス料、消費税抜きの表記になっている。これは紛らわしいし、現在は税込み表示のハズ。このことからもフレンチ慣れしていないお客が多いことがわかるし、ワインをあまり頼んでいないこともわかる。したがって、料理は消費税込み価格を主にして、ついでにサービス料込み価格も併記。ワインは消費税込み価格で、どこかにサービス料が別途かかることを注意書きするのがよいと思う。★3つが普通で、★5つが満点。総合評価:★★味 :★★(また食べに来たいという訴求力に欠ける)サービス:★★(ぎこちない)雰囲気 :★★★コストパフォーマンス:★★(ワインが高い)気が向いたら投票お願いします→
2008.02.22
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ワインが安くて、料理もおいしいとの評判の八丁堀"maru"に行ってきた。ここは酒屋が経営しているお店で、フロアごとにスタイルが異なる。1Fはスタンディングバー、2Fはスペイン風バル、3Fはビストロ&鉄板焼き。今回は3Fに訪問した。オトコR30列伝で紹介されたオーナーのインタビュー火曜日だというのに店内は満席。活気に満ちている。陳列されているワインの値段+\500で飲めるワインリストはないのでソムリエと相談して決定。飲むとは思っていたけれど、みなさん飲み過ぎです。まあ、ペースの先頭を切っていたわたしが言うのもなんですけどね(笑)。NV Pol Roger Extra Cuvee de Reserveポル・ロジェ エクストラ・キュヴェ・ド・リザーヴChampagne, France - 白泡辛口泡が細かくて、酒質のバランスがよい。ポル・ロジェって、こんなおいしかったっけ。でも、これはNVだけれどスタンダードなキュヴェじゃないので、この種類がおいしいのか?2006 Chabris 1er Cru Fourchaume(Dampt-Dupas)シャブリ・プルミエ・クリュ フルショーム(ダンプ・デュパ)Bourgogne, France - 白辛口石灰、ミネラル。06だけれど、今飲んでそこそこおいしい。2006 V.d.T La Lune(Sansonniere)ラ・リュンヌ(サンソニエール)Loire, France - 白中辛口サンソニエール・テースト。ふっくらとしたボディーで、アフターには少し甘みが残る。中途半端なフランスの甘口は苦手なのだけれど、これはそれほど甘くないこともあり、大丈夫だった。みんなの人気もなかなか高い。2003 Meursault Les Grands Charrons(Pascal Prunier-Bonheur)ムルソー レ・グラン・シャロン(パスカル・プルニエ・ボナール)Bourgogne, France - 白辛口がっちりとした樽香。03らしいゆるさはなく普通に楽しめる。ただし個人的には、もう少し樽香がなじむまで数年寝かせたい。2006 Cotes de Provence Rose Chateau d'Esclans(Domaines Sacha Lichine)コート・ド・プロヴァンス ロゼ シャトー・デスクラン(サシャ・リシーヌ)Provence, France - ロゼ辛口白が飲みたい派と赤が飲みたい派の中間点をとってロゼをチョイス。プロヴァンスのロゼでおいしいと思うことは少ないのだけれど、これはおいしい。ロゼらしキュートさがあって、酸もしっかりしているし、アフターにキレがある。まあ、お値段も4千円台なのだけどね。プロヴァンスのロゼといったらタンピエとシャトー・シモーヌ。とくにシャトー・シモーヌは高いけれど、ロゼの概念を覆す傑作だと思う。とくに熟成したヤツね。2001 Saumur Champigny V.V(Beauregard)ソミュール・シャンピニー V.V(ボールガール)Loire, France - 赤辛口ロワールの赤が好きなので注文してしまった。カベルネ・フランとしては青っぽさが少なく、だれにでも受けいられそう。凝縮感もあるほう。2000 Langhe Nebbiolo Il Favot(Aldo Conterno)ランゲ・ネッビオーロ イル・ファヴォット(アルド・コンテルノ)Piemonte, Italia - 赤辛口このあたりになると役者が違う。さすがコンテルノ。凛としたたたずまい。今は少し熟成した飲みごろでアフターも長い。2003 Pago la Jara(Telmo Rodriguez)パゴ・ラ・ハラ(テルモ・ロドリゲス)Toro, Spain - 赤辛口こちらは一転パワー系。"g"のラベルはガーゴを思い出すけれど、これは違うキュヴェ。濃いながらも品位があると思ったら、けっこう高いのねん。1997 Ch.Lynch-Moussasシャトー・ランシュ・ムーサPauillac, Bordeaux, France - 赤辛口赤の締めはランシュ・ムーサ。2000年以降のビンテージがほとんどのなか、97がぽつりと置いてあったのを発見。97、98のボルドー左岸とは相性がよいので迷わず注文。格付けシャトーでありながら注目されることのないランシュ・ムーサだけれど、以前96年を飲んでからは好き。で、予想通り当たり。ほどよく熟成してしなやか。弱いビンテージだけに青さもあるけれど、個人的には嫌じゃない。余韻も長い。渋いシャトーなので、楽天でもまだ5千円以内で売ってます2006 MR (Telmo Rodriguez)エメ・エレ(テルモ・ロドリゲス)Spain - 白甘口マスカットらしいはつらつとした甘さ。それほど濃厚ではなく、酸がしっかりしていて、軽快な甘口。以前飲んだ同じテルモのモリノ・レアルもよかったけれど、こちらも似たスタイルでストライクゾーン。モリノ・レアルよりも安いことを考えれば、こっちでいいかも。今日のなかで印象に残ったワインは、ポル・ロジェ、プロヴァンスのロゼ、コンテルノ、ランシュ・ムーサ、テルモの甘口かな。ほかのみんながどうだったのかはわからないけど。料理はアラカルトが基本だけれど、今回は常連さんの予約だったこともあり、\5,000でコースを組んでもらった。・スペイン産イベリコ豚ベジョータとイタリア・パロマ産プロシュート・ガーリックトースト・パテ・ド・カンパーニュ・ホタテのポワレ サラダ仕立て・三重県的矢産生牡蠣・青森産 天然ヒラメのカルパッチョ・ムール貝の白ワイン蒸し・薩摩軍鶏もも肉炭火焼き・宮崎産観音池ポークロースの炭火焼きマスタードソース・ハッシュ・ド・ビーフ・本日のデザートうぷぷ。食いしん坊がたくさんいたのに量が多すぎて食べ残してしまった。すみません。今回の2/3くらいでよかったかも。安いと評判のお店だけれど、8人で10本飲んで、これだけ食べれば会計も高くなってしまう。1人約\13,000なり。普通に飲んで食べれば1万円以内で収まるはず。1F/2Fだったらもっと安い。あと、この手の店としては珍しくグラスがしっかりしていて、リーデルやシュピゲラウの大ぶりのグラスで出してくれる。これは良い点。唯一、気になったのは店内のうるささ。繁盛していることもあるけれど、となりと話すのも大変な騒がしさはおぢさんにはつらい。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.19
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昨年訪問したレストランのなかでは、とても印象的だったル・ジュー・ドゥ・ラシエットを再び訪問してみた。ル・ジュー・ドゥ・ラシエット(Le jeu de l'assiette)は、オーグー・ドゥ・ジュール系のレストランで、多皿構成のモダン・フレンチ。店名の「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」は「皿の上の遊び」という意味。シェフは、パリのタイユヴァンなどで修行された下野シェフだ。料理はアラカルトもあるけれど、夜は9皿で\8,000と12皿で\12,000のコース料理がメイン。今回は、食べたい料理が多かった\12,000のコースを注文。クワイとトリュフのクロケット アツアツでおいしい。フルーツトマト、苺、パルメザンのセルクラージュ柚子の香りのラパンで包んだフォアグラ 3種の林檎の食感と共に お店のスペシャリテ。おいしいのだけれど、印象に残すためにも、もうちょっとボリュームがあったほうがよいかも。越前モサエビ 3つの白いタピ 低温で少しだけ火を通したエビを3種類のソースで食べる。生好きの日本人にとっては少々物足りない。でもカラリと揚げた頭はおいしい。コンソメオニオングラタンスープ 皿のまわりのパルミジャーノなどをスープに混ぜて食べると、オニオングラタンスープのように感じる。面白いアイデア。フィッシュ アンド チップス白子のポッシェ エピスのムース薔薇のグラニテ となりのテーブルの方々はよろこんでいたけれど、個人的にはもう少し香りを抑えた方が好み。マダムビュルゴーのシャラン鴨のロティ 白と赤のソース 火入れが絶妙。今日イチの素晴らしさ。今まで食べた鴨のなかでもトップクラスで、記憶に残る一品。うまい。フロマージュ 食べかけなのと黒いものがあるのでおいしいそうに見えないけれど、いずれもおいしい。とくにモンドールは今年一番。金柑ソーダレモンのギモーウヴァローナ デギュスタシオン (41%, 56%, 70%) カカオ比率の異なるチョコレートムースを異なる付け合わせで食べる。70%のはラム酒をかけて食べるのだけれど、これが堪らない。うまぁ。細かいところに注文がないわけじゃないけれど、期待にたがわぬ素晴らしさだった。一つリクエストがあるとすれば、鴨は十分な大きさだったので、前半のほうでも一品、もう少し大きなポーションで出しても良いかもしれない。このようなモダンフレンチは好みのわかれる料理だと思うけれど、個人的には好きだ。まあ、なりたのようなガッツリ系も好きなのだけれどね(笑)。モダンフレンチの楽しみ方で思い出したのはモダンアートとの共通点。個人的にはモダンアートはあまり得意ではなく、ポンピドーのような著名な美術館に行ってもげっそりすることが多い。とはいえ全部が嫌いではなく、好きなものもある。また自分なりのモダンアートを楽しむこつは「理屈で考えるのじゃなく、何か面白いな」と思うこと。を習得してからは、さらに好きなものが増えた。モダンフレンチでも同じことがいえるかもしれない。お勧めは\12,000のコース。ワインについて:ワインの中心価格帯は\7,000から\20,000。NVシャンパーニュと一部の高額ワインにはリーズナブルなものはあるけれど、全体的には小売りの2倍強。ブルゴーニュとシャンパーニュは充実していて、次にボルドー。その他のマイナー地域も少しずつ揃えている。新しい店なので仕方ない部分もあるけれど、もう少しブルゴーニュが安いとうれしい。飲んだワインは以下のとおり。NVのシャンパーニュは、その多くが一律\8,400と良心的な値付けだったので迷わず注文。NV Guy Charlemagne Blanc de Blancs Reserve Brutギィ・シャルルマーニュ ブラン・ド・ブラン レゼルヴ・ブリュットLe Mesnil-sur-Oger, Champagne, France - 白泡辛口何回も飲んでいるワインだけど、Le Mesnil-sur-Ogerらしい酸の高さ、純度の高さ、あらためて自分のストライクゾーンであることを実感。上のプレステージよりも、こちらのほうが安定しているかもしれない。酸っぱいのが苦手な人には勧めないけれど、お勧めのRM。ギィ・シャルルマーニュのシャンパーニュを探す>2001 Nuits-Saint-Georges(Jerome Chezeaux)ニュイ・サン・ジョルジュ(ジェローム・シェゾー)Bourgogne, France - 赤辛口1万円以内で探したところ、なかなかこれというものが見つからない。知らない造り手のものが多く、かなり苦戦しながらソムリエと相談して選んだのがこれ。まったく知らない造り手だったので不安だったけれど、これはアタリ。ニュイ・サンジョルジュらしい土っぽさはありながらも、やぼったくなく、酸はしっかりあり透明感もある。今は少し落ち着いた飲みごろ。満足の一夜でした。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.17
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永青文庫と川越市立美術館に行ってきた。両方とも今回までまったく知らない美術館だったのだけれど、特別展の情報を新聞やWebで見て、興味あったので行くことにした。永青文庫は目白の椿山荘のすぐそば。閑静な住宅地にある。旧熊本藩細川家の屋敷跡で、細川家のコレクションを展示している。今回行こうと思ったのは、現在開催されている「鴎外・漱石と肥後熊本の先哲たち」で、宮本武蔵筆と伝えられる「捫腹布袋図」が展示されていからだ。武蔵好きとしては見逃せない。広い敷地にぽつんと建物があるあまりにもマイナーな美術館なので誰もいないと思ったけれど、ほかにも数名の見学者がいた。このあたりは、東京の懐の深さ、人口の多さだろう。建物は昭和11年に建造したもので、天井も高く独特の雰囲気がある。また展示ケースはすべて木製で歴史を感じる。展示作品はそれほど多くないけれど、空間も含め、興味深い美術館だ。数ヶ月おきに展示替えしているようなので、たまにふらっと立ち寄りたい。美術館好きなら、とりあえずは行って後悔しないと思う。続いて、川越の川越市立美術館へ向かう。美術館は、川越の小江戸地域(?)から、歩いて7,8分のところにある。今回の目的は開館5周年記念特別展 没後100年 橋本雅邦展を見るためだ。橋本雅邦は、横山大観の師匠格にあたる人物である。美術展の詳細は、このブログやこのブログを見ていただくとして、70点を超える雅邦の作品を一度に見れるのは楽しい。あと、近くにある山崎美術館にも、雅邦作品が多数展示されているので、ついでに訪れたい。来るときはバスに乗ったけれど、帰りは観光もかねて歩いて帰ることにした。小江戸地区には、昔ながらの建物がたくさん残っている。・小江戸地域の観光情報はこちら時の鐘今回は超マイナーともいえる美術館をはしごしたけれど、どちらも質は高く満足度は高い。また川越に行くなら、十分余裕を持って行き、川越観光も楽しみたい。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.16
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この日は浅草某所にて、オールドビンテージ・サンジュリアンのワイン会となりました。1974 Deutz Millesime Brutドゥーツ ミレジメ ブリュット30年以上前のものだけに泡は弱め。でもデゴルジュはそんなに古くないらしく、ひねた印象は全くない。ハッとするようなインパクトはないのだけれど、じっくりおいしい、やさしい味わいのシャンパーニュ。1952 Ch.Gruaud-Laroseグリュオ・ラローズしっかりした色調で、味わいもしっかり目。一般的に想像する―――やわらかくてしなやかという―――熟成した古酒の雰囲気はないけれど、60年代以前のボルドーでたまに感じる何か古い雰囲気はある。今回のなかでは一番サン・ジュリアンらしいかも。1961 Ch.Leoville Las Casesレオヴィル・ラス・カーズこちらは一転、透明感のある色調。とはいえグリュオに続き、こちらも若々しい雰囲気。ただし果実味は残っているけれど、香りがブ疑惑。ちょっとこれが苦手でした。1966 Ch.Ducru-Beaucaillouデュクリュ・ボーカイユマイ持参品。これまた若々しい(もちろん古酒として)。今日のなかでは、これが一番好みなのだけれど、エッチさがないというか、おいしいのだけれど決め手に欠ける。あと10年後、20年後に飲んでみたい。今回これだけオールドビンテージを飲んでみて感じたのは、1月に飲んだ53年のシュヴァル・ブランの偉大さ(そのときのブログ)。熟成した雰囲気は53のグリュオに近いのだけれど、より香りが豊かで余韻が長い。シャラン鴨のテリーヌ根セロリのポタージュ これが一番印象的。赤いのはチョリソー。骨付き仔羊背肉のポワレ スパイス風味ブランマンジェ気が向いたら投票お願いします→
2008.02.13
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急にドイツワインが飲みたくなり探し当てたのがこれ。カビネットやシュペトレーゼはすぐに飲んじゃうので、わが家のストックのなかで、アウスレーゼだけが突出して多い。値段が高いし、食事には合わせづらいので、どうしても残ってしまいがちなのだ。2001 Wehlener Sonnenuhr Riesling Auslese(J.J.Prum)ヴェレナー・ゾンネンウーア・リースリング・アウスレーゼ(J.J.プリュム)Mosel-Saar-Ruwer, German - 白中甘口\4,200, やまや, 2003年2月購入インポーター:やまやProfile: とくに説明する必要もないくらい有名な生産者&ワインであるけれど、簡単に説明すると、ゴーミヨ5つ星生産者で、ゾンネンウーアは看板畑。 Impression: 甘いかなと思って飲んでみると、意外にもそれほど甘くはなく、モーゼルの一流生産者らしいはつらつとした酸が印象的。たぶん、そこそこ残糖はあるのだけれど、切れの良い酸のおかげであまり甘くは感じない。リリース直後と比べると、少し落ち着きがでて良い感じ。ひとりで飲んでしまうことがもったいないおいしさ。この程度であれば、食事と合わせても違和感のない範囲。あらためてプリュムの実力を感じる一本。最近、もっと買っておけば良かったと後悔することが多いけれど、これもそう。超一流生産者&銘醸畑のAUSが\5,000アンダーとは安すぎだった。ヴェーレナー・ゾンネンウーア・リースリング・シュペートレーゼ[2005]年・ヨハン・ヨゼフ・プ...グレートビンテージ2005年のSPAが5千円以下なら、将来のために取っておきたい。エッセンス・リースリング[2005]年S.A.プリュム家元詰Essence Riesling [2005]アメリカでも大爆...デイリーなら、千円台のこれもお勧め。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.11
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この日は、二本松城の城跡である霞ヶ城公園へ散歩する。雪がまだ大量に残っているのと、朝が早かったので人影はほとんどない。東北のお城は、戊辰戦争でほとんど焼けてしまっていて、このお城も例に漏れない。お城っぽく見えるのは復元した門昔は石垣の一部があるだけだったけれど、たび重なる修復・復元で、そこそこお城っぽく見える。池には氷が張っている洗心亭 江戸時代の茶室傘松 樹齢約350年の老松(アカマツ)は、傘をひろげたような形をしているため傘松と呼ばれている。街中はけっこう雪が溶けているけれど、こちらは積もっていた。おかげでズボンもびしょびしょ。雪道を登って、やっと本丸に到着せっかく山頂の本丸まで登ったのに、天気が悪く、まわりを見通せない。山を下りはじめると、途中からいきなり晴れてきた。しまったー!二本松少年隊の群像 二本松少年隊は、会津の白虎隊の二本松版。二本松少年隊の詳しいことは、こちらで。すっかり晴れた晴れていたらレンタカーでも借りてドライブをするつもりだったのだけれど大雪で断念。また、いつかは自転車で行ってみたい。でも300キロ近い距離は2日がかりでもきついので、とりあえずは輪行か。Part1へ戻る。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.10
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母親の実家がある福島の二本松に行ってきた。あまり雪は降らないところなのに、この日は、この冬一番の大雪。夜から降りだし、天気予報では30-40cmとの情報。朝起きると20cm以上積もっていた。二本松は、福島県の真ん中に位置し、福島と郡山の中間地点にある。子供の頃は、上野から急行/特急で通っていたけれど、新幹線のためになくなってしまったので、現在は新幹線と在来線を乗り継いで行く。福島は観光地としてはマイナーである。とはいえ有名な場所もある。もっとも有名なのは、県の西側にある会津・磐梯方面。こちらは観光スポットが豊富で、白虎隊の舞台にもなった会津やラーメンで有名な喜多方、また磐梯山や猪苗代湖、周辺の湖沼など自然が豊か。さらに西に行くと尾瀬もある。また太平洋側にはスパリゾート ハワイアンズ(旧常磐ハワイアンセンター)、アクアマリンふくしまなど。二本松は、旧二本松藩(10万石)の居城があった場所で、江戸時代は繁栄していたらしい。でも現在は福島と郡山に挟まれて、ちょっと寂しい状況。わたしが子供の頃―――住んでいたわけじゃないけれど、小学生のころ(30年前)は夏休み中ほとんどいた―――は繁栄の名残があったのだけれど、車社会&新幹線通過などの影響もあって、賑やかだった商店街も現在はだいぶ寂しい。ガイドブックでも、二本松はたった1ページだけだった。昔のメインストリート 大きな建物が大七30年前は、そこそこにぎやかだった商店街も、だいぶ寂しい。道は拡張され、歩いている人もほとんどいない。大きくなったのは酒蔵の大七のみ。昔はこぢんまりとした建物だった。土地柄なのか和菓子屋が多い看板には「家具の街 竹田坂」とあるけれど、廃業している店も多い喜多方のような立派な蔵はないけれど、土壁の蔵はけっこう点在している。 蔵は壁が厚く年間を通して気温が安定している。おばあさんのうちにもあるので、ワインセラーとして借用したい(笑)。問題は取りに行くのが大変なこと。城下町だったせいで、昔はそれっぽい町名が残っていた。おばあさんちの裏は、昔は代官町だった。二本松のおもな名所:・霞ヶ城公園 旧二本松藩の城跡。ここで菊人形祭りも開催される・安達ヶ原の鬼婆 水戸黄門にも登場・智恵子の実家 智恵子抄のモデルになった智恵子の実家(高村光太郎の妻)・東北サファリパーク・安達太良山(ひょっとして二本松市じゃないかも)遠方に見えるのが安達太良山拡大。左にツンとしているのが、たぶん安達太良山歩いて智恵子記念館へ。高村光太郎の智恵子抄で有名な智恵子の実家である。現在は、実家の酒蔵跡と記念館が併設されている。こんな雪の日に誰が来るんだろうと思ったら、意外にもそこそこにぎわっていた。恐るべし。智恵子で有名なのが、高村光太郎の詩。「あどけない話」智恵子は東京に空が無いというほんとの空が見たいという私は驚いて空を見る桜若葉の間に在るのは切っても切れないむかしなじみのきれいな空だどんよりけむる地平のぼかしはうすもも色の朝のしめりだ智恵子は遠くを見ながら言う阿多多羅山の山の上に毎日出ている青い空が智恵子のほんとの空だというあどけない空の話である。Part2へ続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.09
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先日テーブルウェアフェスティバルに行ったとき、リーデルのブースで見つけたのがヴィノムシリーズのオレゴン・ピノ・ノワール。口元がソムリエシリーズのようになっているのが特長。係員に聞いてみると、最近発売になったものらしい。楽天を検索してみると、けっこうヒットする。情報を先取りしたつもりだったけれど、そうではないらしい。チェ! 友人のブログを見ると、ちょうど紹介されていた。ピノ・ノアールの味を追求したグラスワイングラス リーデル・ヴィノム オレゴン・ピノ・ノアールちょうどブルゴーニュ用のグラスの追加購入を考えていたところなので、オレゴン・ピノ・ノワールにするか、従来通りピノ・ノワールにするか悩んでいるところ。うーむ。わたし自身もグラスマニアで、けっこういろいろなものを使ってきた。それで現在は以下のものに落ち着いている。・スパークリング用:シュピゲラウ アデナ シャンパーニュ 渋谷の某ワインバーで一目惚れして購入。リーデルのヴィノム・シャンパーニュ/ビンテージ・シャンパーニュがイマイチなので、これに落ち着いている。・ブルゴーニュ用:リーデル ヴィノム ブルゴーニュ・ボルドー用 :リーデル ヴィノム ボルドー この2つは定番なのでコメントなし。・その他白ワイン用:リーデル ヴィノム キャンティ・クラシコ ワイナートの田中氏がアルザスワイン用にすすめていたので購入。いろいろ使っています。・日常使い用:リーデル オーバーチュア レッドワイン 実用的でありながら安い(1客約千円)。一時期セールで激安販売されていたのを大量購入。一番使っているグラスだけに、ステムをつかむと落ち着きます。・スペシャル用: ロブマイヤー バレリーナIII 一部の人のあいだでは熱狂的な支持を得ているグラス。あの軽さは絶品。問題は1客2万円近い値段だけ。 ロブマイヤー バレリーナ ウォーターグラス 楽天の↓ショップで激安(8,925 円)で売られていたので最近購入したもの。白ワイン用&シャンパーニュ用として使う予定。ロブマイヤー バレリーナ ウォーターグラス リーデル ソムリエ ブルゴーニュ 一度は経験しようと買ったけれど、大きすぎてつねに箱の中。使ったのは2回だけ。これだけボールが大きいと、少人数のワイン会にしか使えないんだよね。
2008.02.07
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2週連続でワラビワイン会というか、今回はBAR10さんの誕生会。ところが今週は3名という寂しい状況。で、ワインのほうは、古いワインばかりのわりには、終わっているのがなくて、なかなかでした。1987 Bernkasteler Badstube Kabinett(Otto Pauly)ベルンカステラー・バートシュトゥーベ・リースリング・カビネットMosel-Saar-Ruwer, German - 白中甘口名前だけは聞いたことがあったオットー・パウリ。それにしても、ひげ文字は読みづらい。読めない文字があり、生産者からワイン名を検索してしまいました。オイリーで若干の重油香。カリン。モーゼルとしては酸は弱めで柔らかい。一流生産者と比べると正直差はある。熟成の入ったやさしいカビネット。ただし値段は安いようなので、熟成したドイツワインが飲みたいというならいいかもしれない。1975 Morgon demi(Jacques Charlet)モルゴン(ジャック・シャルレ)Bourgogne, Bordeaux, France - 赤辛口75というのが信じられない若さ。色もしっかりしている。梅ジャム。80年代くらいにしか思えない。まあまあ良いのではないでしょうか。1975 Corton-Charlemagne(Jean Bouchard)コルトン・シャルルマーニュ(ジャン・ブシャール)Bourgogne, France - 白辛口わたしの持参品。70年代の白と言うだけでも危ないのに、超バッドビンテージの75年。お亡くなりになっている可能性は高いと思いつつも、BAR10さんのバースデービンテージなのでセレクトしてみた。これがみんなビックリのおいしさ。グラスに注いでみると健全な色。これはイケルかもと思い、グラスに鼻を近づけると、何ともいい香り。熟成したい良いムルソーのよう。味わってみると、コルトンシャルルマーニュらしく、しっかりとしたミネラルがあり、余韻も長い。また2時間以上にわたって飲んだけれど、全然落ちない。BAR10さんは相当おかわりしてました。スケールとしては中くらいなのだけれど熟成具合がドンピシャ。ブラインドで飲んだら80年代後半の良いビンテージのブル白と思うのではないだろうか。念のためコルクをチェックすると、ビンテージの刻印はないものの、そこそこ古い感じで、リコルクの形跡もない。エチケットはきれいなので蔵出しマジックなのか。個人的には、ワラビで飲んだコルシャルではNo1で、ワラビで飲んだ白まで範囲を広げても、トップクラスにランクされるのではないだろうか。驚きの一本。1969 Ch.Beauregard Magnumシャトー・ボールガールPomerol, Bordeaux, France - 赤辛口hidepxさんのマグナム。ポムロールらしい香りはありながらも、味わいはチャーミングでキュート。個人的にはシュヴァル・ブランより、こちらのほうが好みでした。CH Beauregard[2002] 5,670 円今飲むなら、このあたりのビンテージが価格と味わいのバランスが取れているかも。1975 Ch.Cheval Blancシュヴァル・ブランSt-Emilion Grand Cru, Bordeaux, France - 赤辛口とてもインキーな酒質が印象的。BAR10さんによると同時に購入したほかのボトルはもっと開いていたということだけれど、これはクローズしているというか、内向的でおとなしい。先日飲んだ53, 83との共通点を必死に探したけれど見つからず。別にマズイわけじゃないのだけれど、この時代のシュヴァル・ブランは難しい。シュヴァル・ブランを探す>個人的に70年代のシュヴァル・ブランは相性が良くない。81年以降がお勧め。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.06
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昨年に続き東京ドームで開催されているテーブルウェア・フェスティバルに行ってきた。テーブルウェア・フェスティバル2008暮らしを彩る器展2008.2.2(Sat)-2.10(Sun)テーブルウェアフェスティバルでは、食器などのテーブルウェアを中心に、テーブルコーディネートなど、いろいろな展示が見られる。また展示販売のブースもあり、いろいろなものを見比べながらのショッピングも楽しい。初参加の去年のほうがインパクトはあったけれど、今年も面白い。お勧め。こちらは海外特集「ウィーン」のブースノリタケのN4というシンプルな食器も好きこちらは有名人の食空間提案コーナー。これが誰のかは忘れた。これは石坂浩二上記の拡大。ボッティチェッリの絵をいくつか使っている。ピンクのコーディネートがいい感じ。これも誰のかは忘れた。切り子こちらは自作のテーブルウェア部門自作部門は、いろいろなものがあって楽しいここからは一般参加のテーブルコーディネート部門展示販売コーナーで見つけた猫の食器展示販売コーナーでは新品だけでなく古いものも売られている。江戸後期から明治大正の日用雑器が手の届く値段で売られていた。ロブマイヤーの販売ブースを眺めていると、バレリーナIIIらしきグラスに\9,000の値札がついていた。お店の人に話を聞いてみると、イニシャルの注文間違いによる不良在庫らしい。それで定価の半額とのことだった。イニシャルは小さく彫っているだけで気になるものじゃなかったので2脚購入。これでバレリーナIIIは合計4脚め。もっと買っておけば良かったか。正規品の定価は\18,900だもんね。今回は時間がなかったので2時間半で切り上げたけれど、ちゃんと見たら4時間はかかりそう。また講演会などもやっているので、それらまで考えると1日十分時間をとって見るのがお勧め。開催は10日まで。テーブルウェアに興味のある方はぜひどうぞ。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.05
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ちょっと前の話なのだけれど、友人に誘われ、酒井一之シェフの「たべたべ会」に参加してきた。酒井シェフのことは知らなかったのだけれど、昔から有名のようで、数年前まで赤坂のビストロ・パラザでシェフをやっていたとのこと。シェフの個人サイトもある。酒井一之シェフの公式サイト今回は久しぶりに現役復帰し、神保町の学士会館にある「ラタン」のシェフに就任したという記念のパーティである。そういえば以前、白山にあったラ・ベル・ド・ジュールの深津シェフも店をたたんでから少しだけ「ラタン」にいたことがある。ラ・ベル・ド・ジュール時代の深津シェフの料理は、友人の評判も高く、いつかは行こうと思っているうちに閉店してしまった。「ラタン」にいるとうわさを聞いてから、行かなくてはと思っていたところ、気づいたら辞めてしまった。さっさとラ・ベル・ド・ジュールに行っておけば良かった。で、本題はこちらのパーティー。常連のかたを中心に予想以上の人出。何十年もやっている会のようで、今まで百回以上(数百回?)やっていると幹事の方が言っていた。さすが学士会館。歴史のある建物だけに重厚感がある。今回は立食形式で、いろいろなものが提供された。立食では、その店の実力を計れないけれど、十分おいしくいただきました。・フォアグラのフラン(?)・オニオングラタンスープ・スモークサーモン、オマール、etc・生牡蠣・ブイヤベース・ローストビーフ・パルミジャーノパスタetc。もっと大量にあったけれど失念。ワインは、レ・フィエフ・ド・ラグランジュ04とアンリ・ブルジョワのサンセール。ラグランジュは思ったより開いていて飲みごろ。レ・フィエフ・ド・ラグランジュ [2004]年(サンジュリアンAOC メドック格付第3級 2nd)お値...フルボトルの最安値は2,919円。昔のファーストの値段を知っていると高いと思うけれど、飲みごろ感を考えれば、それほど悪くない選択。このパーティに参加して驚いたのは人脈と根強いファンの多さ。元NHKの磯村さんがあいさつしたのは少し驚いたし、また久しぶりに現役復帰したわりにはたくさんの常連さんが駆けつけてシェフとあいさつしていた。フレンチ最前線から見ると、オールドファッションな感じは否めない酒井さんではあるけれど、これだけのファンは財産だと思う。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.04
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怒濤の飲みが続く今日このごろ。この日はオフの予定が、友人に「ご近所さんちに行こう」と誘われ、またワイン会となった。訪問先のご主人がイタリアワイン好きと言うことだったので、悩んだ末、ダル・フォルノ・ロマーノのヴァルポリチェッラを持って行くことにした。この日は東京が大雪でとても寒い。だいぶ遅刻して到着すると、ドラマに出てきそうなかっこいい部屋。うひゃー、こんなところで飲むと、ワインもおいしくなると言うもの。それにグラスのコレクションもすごい。ゆうに30脚以上あり、すべて違うグラスでいただいてしまった。1997 Frascati Superiore Vigna Adriana(Castel de Paolis)フラスカーティ・スペリオーレ ヴィーニャ・アドリアーナ(カステル・デ・パオリス)Lazio, Italia - 赤辛口熟成したフラスカーティ。少しヒネ香が入っているけれども嫌ではない。昨年飲んだポッジョ・レ・ヴォルピのフラスカーティもおいしかったけれど、こちらはトロリとして、さらにいい感じ。カステッロ・デ・パオリス ヴィーニャ・アドリアーナ ビアンコ・ディ・ラツィオ [2005] ...\3,600はフラスカーティとしては安くないけれど、飲んだものと同等の品質ならば十分満足するはず。料理はほとんど友人が作り、わたしは牛肉のたたきを持参。2002 Macon Villages Cuvee Tradition(Domaine de la Bongran)マコン・ヴィラージュ キュヴェ・トラディション(ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン)Bourogne, France - 白辛口ご主人はモダンすぎるとお気に召さないようだったけれど、しょっぱいほどミネラルがあり、なかなかいい雰囲気。ボングランはトロピカルな印象があったのだけれど、2002年というビンテージの恩恵か、しっかり締まりがあり、なかなかの出来。ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン マコン・ヴィラージュ・キュヴェ・トラディション[2002]750ml(...われわれの仲間内でブームになっている角切り牛肉とジャガイモの煮込み・キャンティ風を友人が作ってくれたのだが、グラスしか写っていなかった。1988 Flaccianello della Pieve(Fontodi)フラッチャネッロ・デラ・ピエヴェ(フォントディ)Toscana, Italia - 赤辛口熟成して繊細。ピンと張ったバイオリンの弦。熟成したサンジョベーゼの良さ。1997 Valpolicella Classico Superiore(Dal forno Romano)ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ(ダル・フォルノ・ロマーノ)Veneto, Italia - 赤辛口一転こちらはどうだと言わんばかりのストラクチャ。ブルゴーニュのグランクリュのごとき、真円のバランス。さすがヴァルポリチェッラのトップ2生産者。真骨頂を発揮するのは、あと10年はかかりそうだけれど、さすがのおいしさ。今までは値段のせいもあってクインタレッリ一辺倒だったけれど、今まで飲んだヴァルポリチェッラNo.1。一本しか買わなかったことが悔やまれる。ダル・フォルノ・ロマーノ ヴァルポリチェッラ・スペリオーレ[1999]約9,000円とけっして安くないけれど、とてもお勧め。ヴァルポリチェッラの世界観が変わると思いますぜ。1993 Barolo(E.Pira e Figli)バローロ(E.ピラ & フィグリ)Piemonte, Italia - 赤辛口空きっ腹で駆けつけたこともあって、この日は完全な二日酔い。飲んでいるときには、けっこうコメントを言い合っていたのだけれど、今となると記憶が薄いです。(^^ゞこちらはけっこう繊細なお味だったように記憶してます。1993 Fontalloro(Fattoria di Felsina)フォンタローロ(ファットリア・ディ・フェルジーナ)Toscana, Italia - 赤辛口こちらは熟成と力がいい感じに融合している。フェルシナ フォンタローロ [2003] 赤 750ml1988 Vin Santo(Fattoria di Felsina)ヴィン・サント(ファットリア・ディ・フェルジーナ)Toscana, Italia - 白極甘口締めはヴィン・サント。88とは思えないほどフレッシュ。締めの甘口はいいですなあ。みなさんありがとうございました。おいしいワインとおいしい料理をたくさんいただいてしまいました。おかげで帰りはタクシーでした。次は公共交通機関のあるうちに帰りたい。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.03
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昨年末から続くグランメゾン紀行(トゥールダルジャン訪問時のブログ)。西麻布のザ・ジョージアン・クラブがひらまつグループに売却されるというニュースを聞き、最後の記念にと久しぶりに訪問することにした。↓のプレスリリースを見ると、5月には「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」として再出発するらしい。・ひらまつのプレスリリースザ・ジョージアン・クラブについては賛否両論あるけれど、独特の雰囲気と、グランメゾンとしては格安のワインリストは嫌いではない。一時代を築いたお店がなくなっていくと思うと、何かさびしい。10年ぶりではないけれど、それに近いくらい久しぶりなので、昔の記憶とだいぶ違う。こんなファザードだったっけ。記憶なんて怪しいものである。ウエイティングスペースには薪をくべた暖炉があり暖かい。なんとなく黒っぽい印象だったのだけれど、これもわたしの記憶違いっぽい。唯一たしかな違いは、ウエイティングスペースでお酒が飲めなくなったこと。昔はオリーブをかじりながらシャンパーニュを飲んだことを覚えている。ダイニングの様子は昔と変わらないけれど、昔と比べるとだいぶ明るくなったような気がする。それでも、この手のお店のなかでは暗いほうだと思うけれどね。昔はレストランとは思えないほど暗かった(ような気がする)。辞書のようなワインリストも、以前と比べるとだいぶ薄くなっている。以前はローヌやニューワールドもあったと思うけれど、現在はシャンパーニュとブルゴーニュ、ボルドーのみ。そのほかの地方は無いも同然。リストを眺めているとラモネのモンラッシェ97を発見。もちろんシャサーニュやピュリニーではなく、何もつかない「モンラッシェ」。ソムリエからは、酸化のニュアンスがあるので勧めないと言われたのだけれど、制止を振り切って強引に注文。うーむ。97年としては酸化が進んでいるし、熱の影響も少々。飲めないわけじゃないけれど、ラモネのモンラッシェと思うと残念な状態。するとソムリエからボトルチェンジいいですよ、とやさしいコメント。強引に注文しただけに気が引けるけれど、1999 Chevalier-Montrachet(Domaine Leflaive)シュヴァリエ・モンラッシェ(ドメーヌ・ルフレーヴ)に変更。印象度で言うとCharさんに飲ませていただいた96クラヴァイヨンにはかなわないけれど、エレガンスがあり、これもゴマ風味。しょっぱいほどのミネラルがあり、無くなる寸前にはそうとう良くなった。古いヤツはほとんど見かけないので、04でも買って10年以上寝かせてください。[2004] シュヴァリエ・モンラッシェ 750ml/ルフレーヴ 31,500 円赤は、2002 Vosne-Romanee 1er Cru Les Beaux Monts(Domaine Leroy)ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ボーモン(ドメーヌ・ルロワ)に決定。ドメーヌ・ルロワを連日飲んでしまうとは。まだ若いけれど、現時点でけっこう開いていて全然飲めてしまう。しっかり凝縮感があり、ストラクチャーの見事さは、さすがマダムといった印象。とはいえ、現時点でこんなにおいしくて、将来のどのくらい熟成するのかは不明。ボーヌ ロマネ レ ボーモン 2000 40,425 円最安値は00が4万円。新しいビンテージを考えれば十分安いか。料理は\17,000のコース。アミューズ:カリフラワーのムースタスマニア島産 フレッシュサーモンのグリエ,アボカドのグァカモーレとクーリー, セヴルーガキャビア, 鮑とトマトのキューブ,ラングスティーヌのマリネ, 柑橘類のドレッシング本日入荷の鮮魚をその日の調理スタイルでペルノー酒とライムで香りを付けたグラニテ北海道産 蝦夷(えぞ)鹿(しか)ロースのロティ6種類のペッパー風味, パルメザンを加えたポレンタ,薩摩芋のポワレ, 茸のフリカッセ添え,シャテーニュのクリームとポワブラードソースあとはフロマージュとデセールのワゴンサービス。もともとグランメゾンとしては「料理はイマイチ」との定評があるお店だけに期待はしていなかったけれど、予想通りの仕上がり。グランメゾンとなると、何かスペシャルなsomethingを期待してしまうけど、いたって普通。恐ろしくペルノーの効いたグラニテは、口直しとしては強すぎ。とはいえ、フロマージュとデセールのワゴンは楽しい。リーズナブルなレストランでは、コンディションの良いフロマージュを食べるのは難しいので、こういうところはグランメゾンの良いところ。現時点では、料理の魅力は感じないけれど、異常にリーズナブルなワインリストは魅力的。閉店まで、あと一回くらい行ってしまいそうである。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.02
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順序が前後してしまったけれど、少し前にやった自宅ワイン会を紹介。メンバーが違うこともあるけれど、シュヴァルブラン垂直のときほどディープではなく、もっと軽やかなリストを組み立ててみました。2000 Macon-Pierreclos "Le Chavigne"(Guffens-Heynen)マコン・ピエールクロ "レ・シャヴィーニュ"(ギュファン・エナン)Bourgogne, France - 白辛口\3,000くらい, やまや, 2002年7月購入完全に定番化しているギュファン・エナン。まったりとしたべっこう飴。かすかに樽。このボトルは思ったよりも熟成が進んでいる。今でも十分おいしいのだけれど、2,3年前に飲んであげたほうが良かったかもしれない。今飲むなら02, 03, 04あたりが良いかも。ギュファン エナン マコン ピエールクロ 2004 4,095 円1997 Pinot Noir Santa Maria Valley "La Bauge Au-dessus"(Au Bon Climat)ピノ・ノワール サンタ・マリア・ヴァレー "ラ・ボージュ・オー・デュッス"(オー・ボン・クリマ)California, USA - 赤辛口\5,000くらい, カーヴ・ド・リラックス, 1999年6月購入よほど知っていないと、ボトルを見ただけでは値段がわかりづらいオー・ボン・クリマ。高級ラインはビッグボトルが多いのだけれど、細いタイプのボトルでも、畑によっては高いものがあるだけに難しい。とても美しく熟成している。コート・ド・ニュイのようなシャープなスタイルではないけれど、ふところの深い柔らかさ。古酒の領域には至っていないけれど、すべての要素がきれいに一体化し、とろっとした口当たりが心地よい。熟成したオー・ボン・クリマはそこそこ飲んでいるけれど、赤も白もおいしいのが多い。オー・ボン・クリマのピノ・ノワールを探す>1995 Ch.Rol Valentinシャトー・ロル・ヴァランタンSt-Emilion Grand Cru, Bordeaux, France\9,500くらい, ワインセラーウメムラ, 2000年4月購入昨年99年が印象的だったロル・ヴァランタン(そのときのブログ)。それに味をしめて95を開けてみた。うーん、クローズしているというか、おとなしい。95はファーストビンテージだけにイマイチだったのか。それとも熟成のはざまなのか。99に感じた素晴らしさがまったくなくて残念。ロル・ヴァランタンを探す>1999 Barbera d'Asti Superiore(La Spinetta)バルべラ・ダスティ・スペリオーレ(ラ・スピネッタ)Piemonte, Italia - 赤辛口\5,000くらい, 酒喜屋, 2001年12月購入ロル・ヴァランタンがこけてしまったので、出したのがラ・スピネッタのこれ。スピネッタの中ではとてもお勧め。カツーンと来るインパクト。しっかり凝縮感がありスパイシー。バルベラとしては高いけれど、それ以上の満足度。まだ若さもあり素晴らしい。今日の一番。お勧めです。ラ・スピネッタのバルベラを探す>ラ・スピネッタ ”ビオンゾ”バルベラ・ダスティ・スーペリオーレ[2005... 6,279 円鯛のカルパッチョ こちらは鯛の状態が良く、前回よりおいしくできました。ホタテのタルタルラタトゥイユ角切り牛肉とジャガイモの煮込み・キャンティ風 フィレンツェで習った料理。前回70点の出来だったので再チャレンジ。今回はうまくいきました。みじん切りのレモン皮とニンニクを載せるのがアクセント。気が向いたら投票お願いします→
2008.02.01
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