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この日は友人たちと、六本木のテロワールで食事。ずいぶん前に何度か来たことのある店だけれど、今回は5、6年ぶり。昔はエノテカの経営だったけれど、現在は売却されて完全に別経営。場所は六本木ロアビルの裏手に位置する。東京タワーが美しい。水曜日の夜で、広い店なのにほぼ満席。こんなに人気店だったとは。料理はイタリアンとフレンチの融合。今回は\4,800のMenu Rouge(前菜、パスタ、メイン料理、デザート、コーヒー)というプリフィクスのコースを注文。最近シェフが変わったらしい。アミューズ:リエットパプリカのムース?からすみのカッペリーニ豚のロースト桃のコンポートと赤ワインのソルベ料理は、特筆するような皿はないものの、全体的に無難な仕上がり。また満席だったためか、料理が出てくるのにだいぶ時間がかかった。ワインは、この3本とグラスワインを少々。ここのリストは分厚い。ボルドー中心だけれど、カリフォルニアやイタリア、チリなども揃っている。NV Beaumont des Crayereボーモン・デ・クレイエールさわやかめで、すっきりおいしい。グラスワインにも使っていたボトルだけに、安定したおいしさ。今まで思っていたボーモン・デ・クレイエールとはイメージが違う。【箱なし】シャンパーニュ ボーモン デ クレイエール グラン レゼルヴ N.VBEAUMONT DES CRAYERE...2006 Vin D'Alsace Riesling(Armand Hurst)ヴァン・ダルザス・リースリング(アルマン・ウルスト)夏はすっきりさわやかが心地よい。リースリングにしてはアロマティックな香り。2005 Sancerre La Moussiere Rouge(Alphonse Mellot)サンセール・ラ・ムーシエール・ルージュ(アルフォンス・メロ)最後にソムリエにセレクトしてもらったアルフォンス・メロのサンセール。もっと高価なキュヴェは知っていたけれど、このボトルを見たのは初めて。これはなかなか素晴らしい。しっかり酸があって、まだタンニンも残り、アフターは締め付けるようなタイト感。ほどよい苦みが心地よい。真の飲みごろは先だけれど、暑い季節にはこのくらいの若飲みでも十分。アルフォンス・メロのピノ・ノワールを探す> [2005] サンセール サンセール・ルージュ“ラ・ムシエール” / アルフォンス・メロ フランス ...まとめ:天井が高くゆったりとして上品な雰囲気。料理はそれほど高くなく、そこそこ満足感があるもの。六本木としては、それほど高くないワインの値付け。一部グランヴァンに掘り出し物あり。何か特別な魅力があるわけではないのだけれど、全体的にバランスよくまとまっているのが、人気の秘密か。今の季節ならば、北イタリアの白やカパ、スプマンテなどもあるとうれしい。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.30
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最近は何かと忙しい。おかげでブログを書く時間は減っていくのに、書くべきネタは増えていくという、悩ましい状況に陥っている。ということで手抜きコメントになってしまい、ご容赦を。定例の銀座ワイン会。今回は夏らしく泡が大半で、ほとんど白だった。6人で11本。飲み残したボトルもあるとはいえ、久しぶりに飲んでいる最中から頭痛がして途中退散したのだった。NV August der Starke Trocken(Schloss Wackerbarth)Sachsen, German - 白泡友人のハンドキャリー品。ピュアでフルーティ。よい意味で透明感のあるスタイルが印象的。なかなかいい泡だと思って現地価格を聞いてみると大手メゾンのNVシャンパーニュと変わらないけっこうなお値段。1987 Mosel Riesling Sekt Trocken SMW Reserve(Saar-Mosel-Winzersekt GmbH)German - 白泡去年も飲んだけれど印象が違う。熟成感があるボトル。NV Pierre Gerbais L'Originale BrutChampagne, France - 白泡2006 FX Unendlich Riesling Smaragd(FX Pichler)Austria - 白辛口ピヒラーのトップキュヴェ。2004 Coteaux Champenois Riceys Blanc "En Valingrain"(Olivier Horiot)Champagne, France - 白泡辛口NV Roses de Jeanne "Rose de Saignee"Champagne, France - ロゼ泡辛口1989 Vin Mousseux(Guffens-Heynen)Bourgogne, France - ロゼ泡辛口マイ持参品。ギュファン・エナンの珍しい泡。完全にバッドコンディション。前回飲んだときにはほんのり柔らかく、おいしいヴァンムスーだと思ったのに。2001 Cote de Beaune Les Monsnieres(Philippe Pacalet)Bourgogne, France - 白辛口2006 Vin de Pays des Bouches du Rhone Blan(Domaine de Trevallon)France - 白辛口これはおいしいし、南仏だとはわからない。トレヴァロンの白を飲むのは初めてだけれど、ここまでいいとは思わなかった。[2000] ヴァン・ド・ペイ ブーシェ・ド・ローヌ ブラントレヴァロンV.d.p des Bouches du Rho...2005 Chardonnay Napa Valley(Heitz)California, USA - 白辛口1997 Chateauneuf-du-Papu Pignan(Rayas)Cotes-du-Rhone, France - 赤辛口今日イチ。ものすごくなめらかでピノ化している。ラヤスはそれほど飲んでいるわけじゃないけれど、今飲んだ点でいえば今まで飲んだラヤスのなかでNo1。ボノーのマリーブーリエ97も素晴らしかったけれど、97は今が飲み頃か。【今月のお買い得!】[2000] シャトー・レイヤス シャトー・ヌフ・デュ・パプ ピニャン 750ML気が向いたら投票お願いします→
2008.07.29
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この日は、自転車で美術館巡り&隅田川花火に行ってきたまずは込んでいるといううわさのコロー 光と追憶の変奏曲2008年6月14日(土)~8月31日(日)国立西洋美術館へ。10時過ぎに到着したけれど、うわさ通りけっこう込んでいた。ピークの時間帯になったら相当つらそう。西洋美術館では、久しぶりのクリーンヒット。コローの作品がこれでもかというほどたっぷり見られる。またコローに関係のある画家も数点展示されていた。コローというと風景画家というイメージがある。そのため今回大きくフィーチャーされた「真珠の女」は例外的な作品だと思っていたのだけれど、そうではないらしい。人物画が多数展示されていた。 この時代の西洋画家では、個人的には印象の薄いコローではあるけれど、とても器用で上手な画家だと再認識することになった。これから行こうというかたは、朝一番か、金曜の夜間開館がお勧め。当初の予定では、このあと北浦和の埼玉県立近代美術館で開催されている丸木スマ展に行こうと思っていたのだけど、疲れてきたので都内コースに変更。猛暑のなか、余計に40キロを走る元気がないのだ(40キロは上野からの北浦和までの往復)。そのため出光美術館で開催されている没後50年 ルオー大回顧展2008年6月14日(土)~8月17日(日)へ。出光美術館は初めて。ちょうど有楽町と皇居の中間地点で、日劇と同じビルに入っている。出光美術館ルオー大回顧展というので、世界中の美術館から集めたのかと思ったら、すべてこの美術館の所蔵品とのこと。ルオー展は、昨年「松下電工 汐留ミュージアム」でも開催され、そのときも松下電工の所蔵品が主体だった。ってことは、日本人はルオー好き?美術展自体はまあまあ。松下電工のときと甲乙つけがたい。でも個人的な好みでいえば、わずかに松下電工かな。美術館は9階にあるため、窓からは皇居が一望できる。窓の前にはソファーが設置されていて、くつろげるようになっている。無料でお茶を自由に飲めるようになっているのも好印象。隅田川の花火まで時間があったので皇居の三の丸尚蔵館へ。わかっていたことだけれど、とても狭い。三の丸尚蔵館三の丸尚蔵館は早々に出て、皇居内の散歩&休憩所で休憩。皇居の中心部は広大な芝生があり美しい。また植木もばっちり手入れされている。こちらの芝生は進入可能。いよいよ隅田川の花火。夜の天気予報が悪かったのと、自転車ということもあり相当悩んだのだけれど、けっきょく突撃。まずは下流側の穴場の観覧ポイント(業平橋)に行くと、思ったより人が居る。そこで上流の白髭橋へ移動。こちらも穴場と聞いていたのだけれど、打ち上げ3時間前なのにけっこう込んでいた。距離的には比較的大きく見える場所なのだけれど、橋脚が邪魔で高く上がった花火はよく見えない。とほほ。とはいえ、楽しく見られた。わざわざ三脚をかついでデジイチも持って行ったのだけれど、位置的にきれいに撮るのが難しい場所だったので断念。花火の写真は「たまがわ花火大会」に持ち越し。花火が終わると道が込みそうだったので早めに退散。自転車だと、電車のラッシュや人込みを回避できるのはいいけれど、夜道を20キロ以上走るのはちょっと面倒。疲れていたので、ゆっくり流して帰宅。本日の走行距離は、北浦和をキャンセルしたのに約65キロ。行かなくてよかった。そして走るだけなら疲れない距離だけれど、今回はいろいろ歩き回ったのでとても疲れた。家に帰って缶チューハイ飲んでバタンキュー。疲れたけれど充実した日でした。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.26
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東京国立博物館で開催されている創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年対決 巨匠たちの日本美術2008年7月8日(火)~8月17日(日)に行ってきた。混雑してそうな展覧会は、金曜の夜間開館時に行くようにしているので、今回も夜の訪問となった。人気の美術展だけあって、夜でもそこそこ込んでいた。ちなみに今回のサブタイトルにもなっている國華とは、岡倉天心らによって創刊され、世界的にも高い評価を得ている日本・東洋古美術研究誌。そのため國華の関係者が、今回の監修者になっている。また國華に紹介された作品も多く、作品のネームプレート(?)には何号で紹介と表記されている作品もあった。雪舟vs雪村、長谷川等伯vs永徳、若冲vs蕭白、仁清vs乾山、応挙vs芦雪、etc百聞は一見にしかず。必ずしも代表作とは言えない作品もいくつかあるけれど、日本芸術バンザーイと叫んでしまうような、バラエティの豊かさ、構図の大胆さ、強烈な個性。並みの美術展では、とうてい太刀打ちできない迫力。現在、東京で開催されている美術展ではNo1候補。もうちょっと見たいなと思う画家や、最近大規模な回顧展を見た画家(永徳や若冲、大観、雪舟(2002年:京都国立博物館))では、不満がないわけじゃないけれど、全体としてはお勧め。後期開催に行くべきか、迷い中。また今回の音声ガイドは著名声優がたくさん出演していて必聴。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.25
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1次会が早く終わりすぎたのでタクシーを飛ばして東銀座のカーヴ・デ・ヴィーニュへ。写真右からNV Lenoble Brut Intenseルノーブル・ブリュット・アンタンスChampagne, France - 白辛口ウメー!何度も飲んでいるルノーブルなのだけれど、しっかり冷えてキリっとした口当たりは、何とも言えずおいしい。本能のまま味わえば、この時点では、今日飲んだなかで一番印象的。ワインのポテンシャルうんぬんってことじゃなく、日本の蒸し暑い気候と、つまみも雰囲気も素晴らしいお店のおかげもだいぶあるのだけれどね。やっぱり日本の夏は泡だよねと思わせる1本。ルノーブルはいまだに4千円くらいで買える良心的な造り手(インポーターのおかげ?)。Non ルノーブル ブリュット アンタンス 750mlLenoble Brut Intense1999 Alsace Pinot Noir Cuvee Particuliere(Gerard Schueller)アルザス・ピノ・ノワール キュヴェ・パルティキュリエール(ジェラール・シュレール)Alsace, France - 赤辛口1年くらい前に飲んで大変感銘したワイン。このお店のラストボトル。前回同様素晴らしい。シャン・デ・ゾワゾーほどの凝縮感や華やかさはないけれど、ちょうど飲み頃で香りは満開。香水やリキュール、また熟成した上級のニュイを思わせる香り。ボディは骨格のあるタイプではないけれど、香り重視のわたしとしてはまったく気にならない。同じワインは2度目だけに驚きはしないけれど、個人的な今飲んだ点では今日のNo1。また、この店のコンディションの良さをあらためて実感。シュレールのピノ・ノワールを探す>ジェラール シュレール/ピノ・ノワールLN012[2006]入手が難しいことが唯一の欠点か。楽天にはLNO12が残っているようなので、興味のあるかたはどうぞ。NV Jose Michel Roseジョゼ・ミシェル・ロゼChampagne, France - ロゼ辛口シュレールで帰るつもりがhidepxさんのお友達が来たこともあって、さらに1本追加。前の店で1人1本以上飲んだはずなのに、またここでも1人1本近く飲んでしまった。翌日は見事二日酔いになりました。このあと三次会に繰り出したthe_eaterさんやChar@diaryさんは驚異的。で、こちらのワインはロゼらしいキュートさとしっかりした酸があって、これまたうまい。記憶はちょっとしかないけれど、たぶんうまかったはず。参加できなかったら・ロマネさんには悪いけれど、1次会のワインがすべて消し飛んでしまった素晴らしいワインたちでした(除く、ポンソ)。またこの店をChar@diaryさんに気に入っていただいたみたいで良かったです。ここは料理もワインも素晴らしいのがいいですね。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.24
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この日は、Char@diaryさんとthe_eaterさんの誕生日を兼ねたワイン会。もう何度もやってるみたいだけど。場所は神田のワイ・ヴィラージュ。いつも使っているVilla Dueの一号店。Villa Dueには数え切れないくらい行っているのだけれど、ワイ・ヴィラージュは初めて。いずれの店もワイン会に慣れているので使いやすい。2000 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Combettes(Leflaive)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・コンベット(ルフレーヴ)コンベットの比較。固いとも言えるけれど、おとなしいとも言える。Char@diaryさんに今飲ませていただいた素晴らしいルフレーヴたちと比べると酒質全体のメリハリに欠ける。1997 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Combettes(Louis Carillon)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・コンベット(ルイ・カリヨン)こちらは3年違いとは思えない濃い色。こちらも全体的なメリハリに欠けるように感じた。2本とも香りが閉じ気味。みなさん気に入っていたようだし、いずれもおいしいワインだとは思う。でも、いまの季節に飲むワインとしては、個人的な好みではないんだよね。おかげで厳しいコメントになってしまった。同じシャルドネならば、先日飲んだヴェルジェのマコンのほうがはるかに印象がよい。個人的に、今の季節に飲んでおいしいと感じるのは次のようなワイン。・新樽を使っていない酸のしっかり感じられる白 やっぱり、リースリングやソーヴィニョン・ブラン。シャルドネなら新樽を使っていないものや、明確に酸の特徴がでているもの。それとは別に香りが良いもの。・フルーティな赤 自然派の赤はおいしいと感じるものが多い。先日飲んだパカレのジュヴレ・シャンベルタン ラ・ペリエ―ルは素晴らしかった。・重くないスパークリング クリュッグクラスになると、今飲んでもおいしいのだけれど、暑い季節にきりっと冷やしたスパークリングはおいしい。今回も二次会で飲んだシャンパーニュのおいしかったこと。1996 Nuits-Saint-Georges "Au Chouiller" Magnum(Jean Crotet)ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ショイレ(ジャン・クロテ)一時期出回ったジャン・クロテのマグナム。わたしも何種類か飲んで、驚きはしないものの、いずれもおいしかったと記憶している。こちらもおとなしめ。村名ということもあるけれど、NSGにしては柔らかい。じっくり香りをかぐと、なかなかいいニュアンスがあるのだけれど、最後までニュアンスでとどまっているというか、ふつうにおいしいワイン。2000 Vosne-Romanee Clos Goillotte(Prieure Roch)ヴォーヌ・ロマネ クロ・ゴワイヨット(プリューレ・ロック)hidepxさんには何度かのませていただいている2000年のロック。これまた素晴らしい香り。村名だけあって今までのと比べると爆発力は劣るけれど、やっぱりこの香りは素晴らしい。プリューレ・ロックのワインを探す>2002 Clos de la Roche(Ponsot)クロ・ド・ラ・ロッシュ(ポンソ)わたしの持参品。みんなプルミエクリュやヴィラージュだなんて。張り切りすぎた。でもお世話になっているChar@diaryさんの誕生会なので。固体。冷ややかなる肢体にまとわりつく冷徹なる透明感。ドメーヌ訪問で飲んだときは、ポテンシャルに圧倒的され、そして開いていたのだけれど、このボトルに関しては閉じ気味。ポテンシャルでは他を圧倒しているのだけれど、現時点ではポテンシャルだけで飲んでいる印象。10年以上熟成したときが楽しみ。それにしても2002年のポンソはほとんど無い。唯一あったのがこれ。ジュヴレイ.シャンベルタン.キュヴェ.ド.ラベイル’02 赤[ポンソ]ロッシュで何か無いかと思って見つけたのは00。値段も2万円アンダーだし、柔らかい酒質は今飲んですごくおいしい。ロオジエで飲んだボトルも素晴らしかった。ドメーヌ ポンソ クロ ド ラ ロッシュ ヴィエイユ ヴィーニュ [2000]甘エビとホタテのサラダ仕立て グレープフルーツソースホワイトアスパラの温製 サザエのバターソース牛肉と茄子のラグー フジッリ鴨胸肉のロースト カシス風味の赤ワインソース1次会で終わるつもりが親分の超ハイペースに巻き込まれて9時前に終了。このあと銀座に繰り出すのだった。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.23
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最近は散歩&旅行ブログのようになっている今日このごろ。ワインも飲んでいるのだけれど、自宅飲みで心が揺り動かされるようなものが少ないだけに、どうも筆が進まない。それにこんなにも暑いと、ビールや缶チューハイに手が伸びてしまう。メルシャンは、キリンとの業務提携でチューハイから撤退してしまったけれど、糖類無添加のナチュラルテイストが気に入っていた「本搾り」。無くなったと心配していたのだけれど、最近キリンから発売されているのを発見。プハー、やっぱりうまい。レモンとグレープフルーツがあるけれど、グレープフルーツのほうが好み。本搾りグレープフルーツ最近飲んだものを何本か紹介。2002 VDQS Cotes d'Auvergne Boudes Granit(Michel Blot)コート・ドーヴェルニュ・ブード・グラニ(ミシェル・ブロ)\3,500, 電脳葡萄酒館, 2004年5月購入オーベルニュ地方のガメイのスペシャリスト。甘口もリリースされているけれど、これは辛口。リリース直後にはガチガチで、少しは飲み頃になっているかなと開けてみた。普通かな。まだ固め。ガメイには思い入れがあるだけに期待していたのだけれど、あと10年後くらいに飲んでみないと、大きくは変わらなさそう。1997 Lucente(Frescobaldi & Robert Mondavi)ルチェンテ(フレスコバルディ&ロバート・モンダヴィ)\3,000くらい, やまや, 2000年10月購入さすが良年。また飲みごろ感も相まってうまし。1999 Chassagne-Montrachet 1er Cru Boudriottes Rouge(Domaine Ramonet)シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ ブードリオット(ドメーヌ・ラモネ)\4,500くらい, EX-WINE, 2003年1月購入96が印象的だったラモネの赤。期待したのだけれど普通。この値段だったら、とくに文句を言うレベルではないけれど、ひょっとしたらと期待していたので残念。1999 Pommard 1er Cru Les Arvelets(Francois Parent)ポマール・プルミエ・クリュ レザルヴェレ(フランソワ・パラン)\7,000くらい, エノテカ, 2002年3月購入ポマールでこんなに高いのに、店員と話しているうちに、なぜか買ってしまったワイン。化けているかなと思ったけれど普通。というか2002年当時の値段だと考えればイマイチ。1990 Joseph Perrier Cuve Josephineジョセフ・ペリエ キュヴェ・ジョセフィーヌ\12,500, パリ16区, 2004年6月購入これもセールで値引き幅が大きかったため、欲しくもなかったのになぜか買ってしまったワイン。がっちりでフルボディ。重い。とはいえクリュッグのようにフルボディだけれど重くないといった素晴らしさはなく、フルボディで重ったるい。少なくとも暑い時期に飲むシャンパーニュじゃありません。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.21
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墨田区の東向島にある向島百花園で、「あかりと音の夕べ 2008」平成20年7月19日(土)~8月17日(日)期間中の金・土・日曜日に開催というイベントが開催されると聞いて行ってきた。この日は中国の弦楽器「二胡の演奏」。なんとなく40歳以上の女性演奏者という想像をしていたのだけれど、二胡を抱えていたのは、ひらひらフリルのブラウスとスカートを着た子供のような女の子。えっ!プロフィールを見ると、中西桐子さんという女の子で、1991年生まれの高校生(?)。幼少のころから二胡を学び、小学生のころから受賞歴があり、現在も定期的にコンサートに出演しているらしい。この日は2回演奏があって、わたしが聴いたのは2回目の演奏。観客は30名ほど。入場料\150じゃ赤字だよね。演奏した曲は以下のとおり。 睡蓮 蘇州夜曲 蘇南小曲 かざぐるま(一青窈) ジュピター ハイマー(?)(モンゴルの民族曲) 千の風になって アンコール:わすれました二胡の官能的で哀愁ただよう音色を生かした曲から、アップテンポの元気な曲まで、いろいろ楽しめました。個人的に良かったのは、睡蓮、かざぐるま、ジュピター。また向島百花園の緑豊かな風景と二胡の演奏は似合っていた。今回は演奏とともに、いろいろなあかりが展示されるということだったのだけれど、こちらは十数個程度しか無く、相当さびしい。総合的には、二胡の演奏が楽しめて満足の訪問となりました。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.19
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最近はすっかり更新が遅れて、鮮度はないけれど、とりあえず。---この日(7/14)は東京ドームでマスターズリーグの試合を観戦したあと、青山のアジトへ。それにしても野球場で野球を見たのは何年ぶりだろう。覚えていないくらい久しぶり。マスターズリーグの試合はスローテンポだけれど、知っている選手がたくさんいるので楽しかった。とくにバースが出てきたときには盛り上がっていた。相変わらず村田兆司は58歳とは思えない剛速球。130キロ台がコンスタントに出ていた。東京ドームでビールを2杯飲んで野球観戦を終えたあとは、タクシーで青山へ。今回のワインはラ・ロマネさんのゴチです。ありがとうございます。1998 Henriot Millesimeアンリオ・ミレジメラ・ロマネさんは酸っぱいと言っていたけれど、酸っぱい物好きとしては全然平気。おいしゅうございました。2002 Saint-Aubin 1er Cru La Chateniere(Marc Colin)サントーバン プルミエ・クリュ ラ・シャトニエール(マルク・コラン)大好きなマルク・コランだけれど、ちょっとこれはゆるめ。香りはいいし、しっかりしたボディは悪くないのだけれどね。ラモネが良すぎた。単独で飲めばおいしいワイン。1995 Puligny-Montrachet 1er Cru "Champs Canet" Magnum(Ramonet)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ"シャンカネ"(ラモネ)ブルゴーニュでは珍しいマグナム。ミネラル、酸。ふくよかさよりも、酸の鋭さが印象的で、まったく隙を見せない線の通ったワイン。1987 Savigny Les Beaune 1er Cru Les Vergelesses "" Rouge(Lou Dumont)サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ レ・ヴェルジュレス(ルー・デュモン)わずかに酸化香はあるものの、気になるほどではなく、まだ十分果実味も残りおいしく仕上がっている。いずれも素晴らしいワインありがとうございます。でも、貸しが無くなったわけじゃありませんぜ(笑)。-- 圧力団体構成員より気が向いたら投票お願いします→
2008.07.15
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東京都大田区の池上本門寺で「500個の風鈴の音を聴く」2008年7月6日(日)~20日(日)というイベントがあるのを新聞で知り、毎度のこと自転車で行ってきました。もともとはmixi企画のイベントらしい。池上本門寺のことはまったく知らなかったのだけれど日蓮宗の大本山。正門を抜けると急な階段。この階段の建設には清正もかかわったとか。色とりどりの風鈴が大量にあると思ったら拍子抜け。青銅製の地味なものだったことと、境内がとても広いので、500個だとけっこう寂しい状況。とはいえ風鈴の音色は気持ちがいい。日蓮像日蓮宗の大本山だけあって相当広い。境内だけ比べても、たぶん浅草寺より広い。また裏側には駐車場があり、車で来る人は階段を上らなくてすむ。建立400年の五重塔まわりには墓地があり、力道山のお墓があったそれにしても東京は奥が深い。生まれも育ちも東京なのに全然知らなかった。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.14
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前回からの続き。奥多摩散策を終えて白丸で解散。小澤酒造のある沢井駅へ向かう。白丸駅からは5駅ほどだ。沢井駅のすぐそばに小澤酒造の澤乃井園がある。ここでは酒蔵見学が出来るほか、庭に売店があり食事ができるようになっている。また直営のレストランも併設されている。今回は万全の準備で酒蔵見学とレストランを予約していた。川を歩こうツアーが予定より20分遅れたこともあり、酒蔵見学の時間に10分遅れて到着すると、10分遅刻はNGとのこと。せっかく予約したのに。ケチ。ブーブー。気を取り直して、テラスでビールを飲むことにする。レストランの予約までは1時間以上あるのでどうしよう思ったけれど、お店に確認するとすぐ入店できるとのこと。それで予約していた「ままごとや」へ。ここは小澤酒造直営のレストランだ。今回注文したのは\3,990の花コース。\5,250のコースのほうが魅力的だったのだけれど、5月に訪問した秋川の燈々庵との比較もあって安いほうにしてみた(そのときのブログ)。胡麻豆腐、うの花茶巾しぼり、柚子ジュース澤乃井 吟醸生酒 おいしー!湯葉刺し凍み豆腐のあんかけ蒸しままごと盛りお手玉がんも煮付けきびおこわ、味噌椀、香の物、豆腐のムース来る前から写真を見て予測はしていたのだけれど、いたって平凡。まずくはないのだけれど、いずれの皿も凡庸。一番印象に残ったのは日本酒のおいしさ。この店を評価している人には悪いけれど、観光客など一見客目当ての店だと感じた。ままごと盛りなど、酒の進みそうな肴はあるので、酒好きの宴会にはいいかもしれない。また一部の席は渓谷に面しているので、雰囲気重視の方にもいいだろう。とはいえ渓谷を散歩してきた人にとっては当たり前の風景なのだが...。行ったことはないけど、個人的にはもっと低価格の「いもうとや」「豆らく」のほうが納得できる思う。とくに豆らくは同じ敷地だし。車で来ているならば、ちょっと足を伸ばして秋川の燈々庵のほうがおすすめ。これにて初夏の奥多摩散歩は終了。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.13
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東京都建設局主催の「川を歩こう」というイベントに参加してきた。いくつかコースがあるなかで、わたしが参加したのは「多摩川コース」。奥多摩の少し手前、鳩ノ巣駅から白丸駅までのコースだ。このイベントを知ったのは新聞の折り込みに入っていた東京都広報。Web版もあって、毎月発行されているみたい。今まで気づかなかったのだ。イベント情報もけっこう載っているので、これからは要チェック。集合場所の鳩ノ巣駅。あまり知られていないイベントだけに参加者が少ないのではと心配したところ、定員の30名くらいは集まっていた。駅からすぐ近くの滝写っているのは一部だけで全体では三、四十メートルはありそう。上には国道がある。格子状になっているのが道の裏側。ヤマユリ中間地点の白丸ダムに到着ここまで歩き始めて小一時間。川の横の道をずっと歩いてきたのだけれど、足場が悪いこともあってほとんど写真を撮れなかった。もう少し撮っておけば良かった。魚道の案内板平成になってから多摩川全域の魚道が整備されるようになって、ここも平成14年に完成したらしい。27メートルの高低差を331メートルの魚道でつないでいる。高低差があるので、途中で折り返すような設計になっている。以前テストしたら約6%の魚が遡上に成功したとのこと。ダムからの風景。上の案内板と同じアングルこちらは地下魚道の入り口土日などに一般公開しているらしい。地下魚道両端に開口部があっても、地下のためひんやりとしている。また湿度も十分。これってワインセラーに最適(笑)。外の魚道は一般公開していないらしく、今回特別のイベントだから入れたようだ。地下魚道の上流側。このまま進むとダムの上に出られる。ダムと魚道の見学を済ませ、こんどは白丸調整池を通って上流へ向かう。この橋を渡って終了玉堂の歌碑 近くに河井玉堂の美術館かある。約2時間。前半は足場が悪く、アップダウンもあって少し大変だったけれど、いい運動になりました。またガイド付きで説明を聞けたのも良かった。東京都のスタッフの方々ありがとうございました。お土産に「東京水」のペットボトルをもらいました。せっかく奥多摩まで来たので、解散後は近くの小澤酒造(澤乃井)へ向かうのであった。つづく。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.12
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この日は、地元のワイン仲間と近所のすし屋でワイン会。鮨の写真はないけれど、日本海産のシマ海老がおいしかった。2001 Macon-La Roche Vineuse "Vieilles Vignes de Sommere"(Verget)マコン・ラ・ロッシュ ヴィヌーズ "ヴィエイユ・ヴィーニュ"(ヴェルジェ)Bourgogne, France - 白辛口\2,300くらい, 松坂屋, 2003年3月購入一番手からいきなりうまい。軽い熟成で少し色づき、このクラスとしてはしっかりとしたボディ。シャブリほど硬質でないにしてもミネラリーで酸もきっちり。クラスを超えたおいしさ。白のスペシャリストの面目躍如。ギュファン・エナンとの違いは、樽がかかっているか無いかで品質は同じレベル。ヴェルジェのマコンを探す>2004 樽発酵甲州(サントリー登美の丘ワイナリー)山梨 - 白辛口\3,157, サントリー登美の丘ワイナリー, 2007年9月購入一昨年の秋、サントリー登美の丘ワイナリーを訪問したときに購入したワイン。寿司屋なら日本のワインということで選択してみました。6月に訪問したときにテイスティングした05は樽香が強いと感じたけれど、こちらは抑えめ。甲州としてはしっかりとしたワインでなかなかおいしい。でも、この順番は良くなかった。2004 Gevrey-Chambertin(Domaine Fourrier)ジュヴレ・シャンベルタン(フーリエ)Bourgogne, France - 赤辛口\4,500, キタザワ, 2007年1月購入ちょっと冷やしすぎたこともあって、最初は閉じ気味たったけれど、温度が上がればやっぱりおいしいフーリエ。フレッシュなキュートさ。とはいえ、今日はヴェルジェが良すぎた。1995 Anjou Villages(Chateau Pierre-Bize)アンジュー・ヴィラージュ(シャトー・ピエール=ビーズ)Loire, France - 赤辛口\2,499, ESPOAナカモト, 2008年7月購入このころにはかなり酔っ払って記憶が乏しいのだけれど、10年以上前のロワールの赤としてはしっかりして、熟成感も楽しめる。この価格帯としては秀逸なミドルボディのワイン。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.10
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ここのところリーズナブルなワインの重要性を述べてきたので、最近飲んで良かった、このワインを紹介。2006 Sarabande(Domaine de l'Arjolle)サラバンド(ドメーヌ・ド・ラルジョル)Vin de Pays Cotes de Thongue, France - 赤辛口\1,344, ESPOAナカモト, 2008年7月購入インポーター:エスポアProfile: ラングドックでは、なかなかおいしいワインを造っているラルジョルのベーシックライン。メルロー40%, カベルネ60%。カベルネ・ラルジョルなど、このワイン以外もお勧め。 Impression: ツルリとしたピュアな酒質が印象的で、ライトからミドルボディのチャーミングなワイン。太陽の恩恵を感じる柔らかな口当たりと、癖のないニュートラルな味わいのおかげで、スルスル飲めてしまう。赤ワインとしては少し低めの温度で飲むのがお勧め。ブドウ品種はメルローとカベルネだけれど、スパイシーさやタンニンの強さ、力強さといった要素はなく、現時点でも丸くて飲みやすい。癖がないのでいろいろな料理に合わせやすいと思うし、ビストロ料理全般に合いそう。小難しいことを考えず、食事とワインを楽しみたいときには最適。このようなワインが\3,000から\3,500くらいでお店に出ていたら満足しちゃうな。ラルジョルのワインを探す>サラバンド[2005]楽天には2005だけ。どちらがおいしいかはわからないけれど、フレッシュな味わいを楽しむタイプなので06のほうが安心かも。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.08
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前回のブログ「理想的なワインリストとは」が予想以上に反響が大きく驚いている。ワインと料理のバランスについて深く考え始めたのは、ある程度ワインを飲み込んで、そしていろいろなお店に行ってからだと思う。 ワインの勉強を始めたばかりのころは、お店の格とは関係無しに、そこそこ高いワインを注文することが多かった。それで感じたのが支払金額に対する不満足感。 たとえばコースが\2,500の低価格店で\5,000のワインを頼んだ場合、\8,000近い支払いになる。このとき仮に\2,500のワインを頼んだ場合と、どのくらい満足度が違うのか考えてみると、\2,500(30%)の差を感じるかは微妙だった。 また\8,000支払うとなると、ほかの選択肢も出てくる。もっと高いお店に行って、安いワインを注文するか、ワインの量を減すという選択肢だ。このような場合、総額は同じでも、もっと高いお店に行った方が満足することが多い。 もう少し高いお店の例を挙げると、コースが\8,000のフレンチで\15,000のワインを頼むと、総額で\25,000くらいになる。この金額だと、あと1万円足せば倹約コースのグランメゾンに行けてしまう。グランメゾン好きとしては、あと1万円足してグランメゾンに行きたい。 また低額店で高いワインを頼むより、高額店で安いワインを頼んだほうが満足度が高いと感じることが多い。これは高額店のほうがグラスやサービス温度も含めてコンディションがよいことが多いのと、雰囲気や料理に影響されるからだと思う。 以上のことをなぜだろうと考えてみると、お店で食べるという行為は、・料理・ワイン・サービス・雰囲気・一緒に食事をする人これらの総合評価にほかならないからだ。「一緒に食事をする人」はもっともウェイトは大きいけれど、お店側の要因ではないので今回は考えないとして、ワインはいくつかあるパラメータの一つにすぎない。だからこれだけ突出していても、その苦労(支払い)に見合った総合的な満足度は上がらない。 これは料理もワインも好きなわたしの場合で、ワイン命の人はまた違った評価になるだろう。 最後に”超独断と偏見による”理想とするお店の価格帯を述べたい。いずれもワインを1本飲んでの値段。それぞれ○円以下と区切っているけれど、数千円の誤差は許容するとする。・総額5千円以下の店このエリアに区分されるのは、小腹がすいたときにちょろっと寄りたい店と、カジュアルなワインとカジュアルな料理をちゃんと食べる店。場合によっては、2千円くらいまでの予算追加あり。具体的には、プロヴァンサルやなりた、コンコンブル、ラミティエなど。・総額1万円以下の店そこそこおいしい料理とワインが飲みたいお店。コース価格は5千円くらい。おそらく一番行っているのがこの価格帯。当たりの店ならば、かなり満足度の高い料理にもありつける。どうしても飲みたい目玉ワインや料理を発見したときには、5千円くらいの予算追加もある。・総額2万5千円以下の店この価格帯で魅力を感じる店は少ないけれど、強烈に魅力のある料理を出す店だとわかっているときには行くことがある。・それ以上の店グランメゾン。グランメゾン好きとしては、1万5千円の店に3回行くならグランメゾンに1回行きたい。圧倒的な雰囲気とサービス、料理の力。夢見心地になってしまう。 結局のところ、お店をどう楽しむかは個人の価値観だ。料理やサービスの基本がなっていない店は除外するとして、料理はまあまあなのにワインリストはイマイチというようなお店は少なくない。そのような店はもったいないと思ってしまう。ぜひともがんばって欲しいものである。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.07
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外食する機会はけっこうあるほうだと思うのだけれど、納得のいくワインリストの店はけっして多くない。お酒好き&量を飲むわたしとしては、いくら料理が素晴らしくても、ワインリストが不満足だと大幅減点なのだ。 この場合の納得のいくワインリストとは、次のような条件を備えているものだと考えている。1.お店の格(料理の価格)に対してバランスがよいか2.価格と味わいが釣り合っているか3.市場価格に対して納得できる値付けか4.興味のそそられる品ぞろえか5.お店の料理に合うか6.まっとうな味わいか 2以降については、個人の嗜好もあるし、ワインに詳しいかどうかによって評価は変わるので後回しにするとして、1で失格する店がとても多いことに驚かされる。 ワインバーやワインを売りにしたレストランなどを別とすれば、コース金額もしくは料理にかかる金額と同程度の価格帯のワインが充実している店が理想的だ。たとえばコース金額が5千円ならば、3千円から7千円くらいのワインが充実しているとうれしい。 ところがそのような店は驚くほど少ない。 コース金額は5千円でも、5千円以下のワインはわずかで、6千円から2万円のものばかりという店は珍しくない。それでも興味のある銘柄がリーズナブルな値付けならば1万円前半くらいまでなら出してもよいのだけれど、そういう店に限って強気な値付けだったりする。 たとえばピッツェリアのような低価格帯の店ならば、レストラン価格で3千円くらいの薄っぺらいワインが飲みたい。それなのに最低でも4千円で、あとは段階的というようなリストを見ると「なんだかなあ」と思ってしまう。 最近も料理価格が3、4千円のカジュアルなイタリアンに行ったところ、ほとんどのワインは5千円以上だった。その日は暑かったので「グビグビ飲める安いワインを」と頼んだところ、5千円くらいのワインを勧められた。それを飲んでみると全然グビグビ飲めないしっかりしたワイン。値段も高いうえに、味わいも飲みたいのと全然違う。2重にだまされた気がした。主張1:高いワインをそろえるのは構わないが、少なくともお店に見合った価格のワインを充実して欲しい。 ブログにはほとんど書かないけれど、リーズナブルな店ではリーズナブルなワインを頼むことが多い。それで少なくないのが「不自然なワイン」。ビオだ自然派だってことじゃなくて、不自然な味わいのワイン。頭痛がしそうなくらいSO2が効いているワインや、不自然な新樽風味のあるワイン、不自然なバランスのワイン。こういうワインにけっこう出会う。主張2:小売りで千円程度でもまっとうなワインはあるので、不自然なワインはやめて欲しい。 ワインの値付けは難しい問題だと思う。保管料、トラブル時の損失、グラス使用料、仕入価格、お店の格、etc、考えるべき要素は多い。また継続的に入手困難なワインを安すぎる値付けにすると、そのようなものばかり売り切れ、戦場あとのようになってしまう。 ネットやオークションで最安値を調べて、ワインの値付けを批判する人がいるけれど、お店の場合・継続的な入荷・コンディションも重要な要素なので、それはフェアではないだろう。 個人的な希望を言えば、主張3:仕入価格プラス2千円から仕入価格の2倍くらい。百歩譲って利幅にこだわらないとして、少なくとも金額に対して納得できる味わいにして欲しいものだ。(グランメゾンなどの高額店は除く。とはいえロオジエなどは値付けが安い方だと思う) このくらいの価格だったら、ワインを頼む人が増えて、客単価も上がってよいと思うのだけれど、そうなっていない現状を考えると、それぞれの事情や考えがあるのだろう。料理に対するスタンス、ワインに対するスタンス、お店のコンセプト、お店の立地はさまざまだ。 とはいえ、レストランの本分は料理にあることを思うと、あざといワインの値付け―――たとえば調理コストのかかる料理と同じ原価率の設定―――には疑問を感じてしまう。 自分の飲みたいワインを突き詰めれば、究極にはワインの持ち込みだ。でも、持ち込みはお店の好意によるものなので、それぞれの経営者が判断することだと思う。お店のポリシー(ワイン好きのオーナーが、自分のワインを飲んでもらいたいとか)もあるし、持ち込みの心得を知らないマナーの悪い客もいるからだ。 結局のところ、持ち込みの可否にかかわらず、市場のニーズに応えられなかった店は淘汰(とうた)されるだけの話だ。 持ち込みと書いておきながらも、お店のワインを楽しむのも好きだ。そのお店の考えがわかるし、意外な発見に出会うこともある。また、しっかり管理&セレクトされた店ならば、家で飲むよりおいしいと感じることが多い。 うーん、ちょっと詰めがあまいけれど、料理もおいしくて、納得できるワインリストのお店だったらリピートするし、ワインもバンバン頼みますぜ。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.05
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前回からの続きで、今回は赤・甘口編。1984 Beaune 1er Cru Greves(Duchet)ボーヌ・プルミエ・クリュ グレーヴ(ドゥシェ)Bourgogne, France - 赤辛口4,000円くらい, 2007年2月購入無名ネゴシアンの中では、かなりうまいDuchet。とはいえ古酒だけに安心は出来ないってことで赤の一番手。これもうまい。れんが色が入った古酒らしい色調で、なめらかでうまみも十分。少し酸化のニュアンスはあるけれど嫌なほどではないし、古酒ならではの熟成による甘みがのっている。グレートではないけれど、相当おいしいワイン。1999 Chambolle-Musigny(Domaine G.Roumier)シャンボール・ミュジニ―(ジョルジュ・ルーミエ)Bourgogne, France - 赤辛口5,000円くらい, 東急本店, 2001年10月購入Duchetがよかっただけに心配したけれど、こちらは満開。シャンボールにしてはやや黒く、力強さを感じる香りの華やかさ。何とも言えないいい香りにはうっとりしてしまう。まだ力強いながらも熟成を感じる初期の飲み頃で、ヴィラージュでここまでおいしければ上等。ルーミエのシャンボールを探す>シャンボール・ミュジニー Chambolle Musigny[2004] 750mlジョルジュ・ルーミエ Georges Roumier最安値は\12,600。うーむ。2000 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Amoureuses(Joseph Drouhin)シャンボール・ミュジニ― レザムルーズ(ジョセフ・ドルーアン)Bourgogne, France - 赤辛口7,500円くらい, ワイン&地酒 TODA, 2003年11月購入ツルンとしたなめらかな酒質は期待させるものがあるのだけれど、今日のなかでは閉じている。2000年のシャンボールだけに期待したのだけれど、今日はルーミエの影に隠れてしまった。ドルーアンのアムルーズを探す>1990 Hochheimer Holle Riesling Auslese(Franz Kunstler)ホッホハイマー・ホール・リースリング・アウスレーゼ(フランツ・キュンストラー)Rheingau, German - 白甘口目が覚めるような酸。ほんのりとした重油香。アウスレーゼとしては甘みは少なめで、中甘口程度。最後の締めにふさわしい。あまり有名ではないけれど優良生産者キュンストラーの面目躍如。キュンストラーのワインを探す>胡瓜のスープに浮かべたホタテ ーヨーグルトで和えたウリのサラダースズキのポワレ、トマトのバターソース ーズッキーニとカボチャとともにートウモロコシのリゾット ーパルマ産の生ハムを添えて、イタリアンパセリのフリットー仏産鴨胸肉のロースト、ポート酒のソース ー茄子、モロッコインゲンを添えてーまとめ:今回は流れがよかった。シードル、シャンパーニュ、柔らかめのブルゴーニュ、そしてドイツの甘口。それぞれに特徴があって素晴らしかった。とくに印象に残ったものを挙げると、エノテークとルーミエのシャンボール。そして時間がたってからのクリュッグかな。参加していただいたみなさんありがとう。これだけあたりのワイン会が続くと次が怖いのだ。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.03
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神田Villa Dueでクリュッグ・ヴィンテージ90を飲む会を開催した。自画自賛するのもなんだけれど、今年に入ってから自分で主催するワイン会は絶好調。今回も、なかなか素晴らしいものだった。赤っぽく見えるのは赤いテーブルの色が反射しているため。最近シードルとポワレをよく飲んでる。ちゃんとした生産者のシードルはうまい。シードルはノルマンディー産のリンゴのお酒ということは知っている人が多いと思うけれど、ポワレはシードルの洋なし版。エリック・ボルドレは自然派の生産者。別の生産者でもよかったのだけれど、ポワレと同じ生産者にしたかったのでこうなりました。NV Poire Authentique(Eric Bordelet)ポワレ・オーセンティック(エリック・ボルドレ)\1,680円, ゆはら, 2008年6月購入ほんのり甘くキュート。香り高くピュア。軽めの前菜に合わせてもいいし、ケーキなどに合わせてもいい。NV Sidre Brut(Eric Bordelet)シードル・ブリュット(エリック・ボルドレ)\1,470円, ゆはら, 2008年6月購入正露丸、ビオ香、ドライで苦い。個人的にはアルジュレットのような普通のシードルが好きなのだけれど、このドライな感じが好きという人もいた。苦いビールが好きな人はこちらの方がいいのかな。ヴァンピックルで飲んだものと印象が違う。あれはDouxだったのか。それとも、ビオゆえのボトル差なのか。ちなみにシードルのDoux(甘口)は、甘口というほど甘くありません。2005 Sydre Argelette(Eric Bordelet)シードル・アルジュレット(エリック・ボルドレ)\2,100円, ゆはら, 2008年6月購入シードルでは一番上のグレード。もっとも正当派なシードルの味わい。ブリュットと比較の意味で出したのだけれど、ブリュットが変わった味だったので、あまり比較にならなかった。たまにはシードルもいいですよ。安いしおいしいし。今回、人気もありました。エリック・ボルドレのシードルを探す>ポワレ・オーセンティック[NV]エリック・ボルドレシードル・アルジュレット[2005] エリック・ボルドレ2007 シャトー メルシャン甲州きいろ香 T718 マグナム日本, 山梨 - 白辛口5,250円, 2008年6月購入「きいろ香」史上最高の出来とうわさの2007年のT718。マグナムだけリリースされている。それにしても瓶が大きい。背の高さは一升瓶以上。奥行きのあるセラーにしか入らないし、冷蔵庫でもけっこういっぱい。甲州らしく色は薄いけれど、香りはソーヴィニョン・ブランっぽい。甲州としてはしっかりとしたボディがありコストパフォーマンスは高い。とはいえ、この日はシードルとスーパーシャンパーニュに挟まれて、ちょっとかわいそうなポジションだった。シャトー メルシャン 甲州 きいろ香 T718[2007] 1500ml1993 Cuvee Dom Perignon Enotheque(Moe et Chandon)キュヴェ・ドン・ペリニョン エノテーク(モエ・エ・シャンドン)Champagne, France - 白辛口20,000円くらい, かわばた酒店, 2006年12月購入ホストテイスティングで一口含んだ瞬間わかる「すばらしさ」。出始めのモカフレーバー、きめ細かい泡、きっちりした酸。ドン・ペリニョンらしいエレガントなスタイルながらも、まだ若くてピチピチ。これは93エノテークの中でも、すごく良いボトル。ポテンシャルだけで評価すれば、今まで飲んだドン・ペリニョン(エノテーク、ロゼを含む)でもトップクラス。これが熟成して、バンバン熟成香がするようになったら怖い。エノテークの1993を探す>ドン・ペリニヨン エノテーク[1993] 正規品(箱なし)最安値は約2万5千円。はじめから2本買っておけばよかった。今から買ってもボトル差があるからなあ。悩ましい。1990 Krug Vintageクリュッグ・ヴィンテージChampagne, France - 白辛口35,000円くらい, タカムラ, 2007年12月購入3度目の90クリュッグ・ヴィンテージ。今まで飲んだなかでは一番熟成感があるボトル。各要素がおとなしく、第一印象だと華やかなエノテークに負けてしまう。期待が大きかっただけに、少し拍子抜けしながらもじっくり味わうと、奥底にはクリュッグ・ヴィンテージの息吹。温度が上がってからが真骨頂。がっちりしっかりした濃密なボディなのに、ちっとも重苦しくない。たいていの濃いシャンパーニュは、重いだけになってしまうのだけれど、それらとは異次元の存在感。かみしめるような味わい。良血馬の持つ気品。流通しているなかでは中くらいのボトルか?やっぱり90クリュッグ・ヴィンテージは何度飲んでも素晴らしい。エノテークとはスタイルが違うだけに、どちらがよいかではなく、どちらが好きかという比較になった。クリュッグ90を探す>パーカーポイント90-95点![1990]クリュッグ【箱なし】 750ml[1990]Krug 750ml4万円弱という値段は高いけれど、シャンパーニュの最高峰だと思うと仕方ないか。でもスタンダードのグランキュヴェもいいですよ。赤・甘口編に続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.02
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7月1日にNikon D700が発表されてビックリ。★代引手数料・送料無料!アクセサリーもお買得価格!★ニコン D700 ボディ《7月25日登場》現在所有しているD300に十分満足しているので、新しいデジタル一眼の情報はウォッチしていなかったのだけれど、この発表には驚いた。ニコンのリリース情報で初めて知ったけれど、発表前にリーク情報があったらしい。・ニコンD700製品情報・ニコンD700プレスリリース・D700発表情報(インプレス デジカメWatch)・D700外観写真70点(インプレス デジカメWatch)D3やD300とは離れた型番だけれど、D300ライクなボディーにD3のフルサイズイメージセンサー搭載機。D3のイメージセンサーって、すごく評判いいんだよね。イメージセンサー以外のスペックを見て気になったのは、このあたり。・ファインダー視野率95%(D300は100%)・約995g(D300は約825g)約1キロは重すぎる。また95%というファインダー視野率は悪くないのだけれど、100%に慣れてしまうとねえ。実際のところそれほど影響ないのだけれど、心の安心感というのかな。100%はイイ!またフルサイズセンサーになると、持っているデジタル専用レンズはクロップモードでしか使えなくなる(イメージセンサーの中央だけを使用し、約514万画素として記録)。この時点で、さほど興味は無かったのだけれど、値段を見て完全に撃沈。店頭予想価格は、ボディのみが33万円前後、「AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6 G (IF)」が付属するレンズキットが40万円強。D300の値段を冷静に考えれば当たり前の値付けなのだけれど、こんなに高いカメラを買う余裕はないのだ。これだけのお金を使うなら、もう少し足してカーボンフレームのロードバイクを買いたいな。かっこいいー!ピナレロFP6 SOE Limited Edition 567,000円
2008.07.01
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