以前から知ってはいたのですが、仮設店舗のラーメン屋というと、あまり良い印象がなかったので敬遠していました。
と言うのも、以前、九州のラーメン屋さんによるテントの巡回営業が流行っていた時期があって、話題性だけでそれほど美味しかった記憶がなかったので・・・
ところが、ある日のラジオ番組で取り上げられ、トレーラー営業とは言え、仮店舗ではなく、この地に腰を据えて商売をやっていくつもりでいると聞き、だったら食べに行ってみようか、という気になりました。
トレーラー内はカウンター6席、外にテーブル2席。今回はトレーラー内でいただきました。
メニューは、醤油ラーメン、鶏塩ラーメン、味噌ラーメンがメイン。トッピング追加有り。それにご飯ものが少々。
初訪ですので、醤油ラーメンをいただきました。待っている間、トレーラーが微妙に揺れるので、地震かと思いました。トレーラーなので、風が吹いたり店主が動いたりすると揺れるんですね(笑
時期的に・・・心臓に良くない・・・
さて、醤油ラーメンですが、とても優しいお味。北海道に本店があるらしく、その説明書きが壁に貼ってあるのですが、昔ながらのラーメンをイメージしているそうです。
でも、説明書きには「澄んだスープ」とありますが、実際には透明度のないスープ・・・。仙台風にアレンジしているのかな?
麺は黄色い中太のストレート麺。茹で加減も丁度良く、スルスル・モッチリでした。
トッピングは、チャーシュー、メンマ、葱、海苔、春菊!?
チャーシューは、しっとり系が2枚。メンマは味薄めでスープの邪魔をせず、噛みきれる柔らかいメンマでした。葱は白髪葱ではなく、白い部分だけど斜めに切った感じ。春菊は・・・香味野菜ですのでアクセントと捉えるか、一方でラーメンのバランスを崩す恐れもあります。個人的には春菊は嫌いなので、いらないかな。
壁の説明書きによると、鶏と豚と野菜からとったスープということですが、ちょっと輪郭がぼやけている感じ。他の掲示には「味の濃い・薄い、お申しつけ下さい」とあったので、味濃いめで頼むとちょうどいいかもしれません。
ご夫婦で切り盛りしているようですが、私が訪問したときはご主人だけでした。
だからというわけではないのですが、ラーメン以前に接客のノウハウを勉強した方がいいのでは、と思う事がいくつかありました。
例えば、訪問中に店内で大きな音がしました。ズンドウを床に置いたのか、手を滑らせて重量物を落としたのか?
こんな時、本竈だったら「失礼しました!」とすぐに声が上がるのですが、そういうお客さんへの配慮がありません。こういう部分を、以外と客は見ているものです。
また、おつりの渡し方が雑。やはり本竈のように、きちんとスタッフ研修を行っている店は、細かい一つ一つに心配りが感じられます。
以前も書きましたが、今、ラーメン屋さんは過当競争の時代に突入し、「味」だけで勝負できる時代ではなくなりました。細かな接客も評価される時代です。小さな店ならなをのこと、細かい部分まで気配りできないと、リピーターを獲得するのは難しいと思います。
ラーメンは、まだまだ美味しくなる可能性があると思いますので、それも含めて頑張って欲しいと思いました。
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