全256件 (256件中 1-50件目)
8月31日(月) 歌集「禁忌と好色」 岡井 隆(45) 発行:昭和57年12月 仮面と洋式(3) 農業型抒情から都市型叙景へ。 色彩は泳ぐといひて讃へたるかの批評家は背後を知らず <よろこびえを酢(す)につけてゐし女かな> わが「こだま」先頭車車輌の見ゆるまで湾曲ふかく靄のかかを帰る 漢音と闘(たたか)ひしのち春めいてゆく伊勢の国鈴鹿郡(ごおり)へ (つづく)
2020.08.31
コメント(0)
8月31日(月) 角川短歌賞(232)第二十六回 受賞作品 (注)この年は、受賞作品が二作品あり。 「風天使」(8)吉沢昌実 ガラス扉(ど)に歪みて浄き街ありぬ冬の朝(あした)の<失恋レストラン> 輪舞くづるるあたりに待つか宵よひの愛に倦みたる淡き瞳は 派手やかに柄(つか)飾り彫る一振りのスティリターノに刺されたかりき 鋼(はがね)なすくらき腕(かひな)に締められて揉みあふ舌のにほふあかつき 雄鳥の羽交ひに抱きて囁ける狡さ眩めくばかり恋ほしよ (つづく)
2020.08.31
コメント(0)
8月31日(月) 古典鑑賞講座「万葉集」(101) 監修:宋 左近 禁じられた恋ゆえに(19) 安見児という采女 内大臣藤原卿、采女安見児を娶る時に作る歌一首 我れはもや 安見児得たり 皆人の 得かてにすといふ 安見児得たり (巻二・九十五)藤原鎌足 ―この私がまあ、安見児を得た。皆人は得ることが難しいといわれる安見児を得た。― 臣下との結婚を禁じられている采女との結婚に喜んでいる藤原鎌足です。(つづく)
2020.08.31
コメント(0)
8月31日(月) 中村憲吉歌集(54) 中公文庫:日本の詩歌6より 昭和五十一年四月十日初版 歌集「しがらみ」(21) 大正十年(2) 冬 柳 わが宿の柳(やなぎ)あかるく散りすきて池みづを広く見るべくなりぬ 冬池の水ゆたかなり垣(かき)の根にさざ波ちかくなりにけるかも 冬にいる寂(さみ)しさもてり池水のひたに照りかへす二階に居りて 世(よ)のさまの甚(いた)くなほらぬこの冬は旅にすまひてちちははおもふ (つづく)
2020.08.31
コメント(0)
8月31日(月) 新古今集(753) 岩波文庫:佐佐木信綱校訂 新古今和歌集巻第十六(42) 雑歌上(42) 能宣朝臣、大和國まつちの山近く住みける女のもとに夜更け て罷りて、逢はざりけるを恨み侍りければ よみ人知らず 千五百十六 たのめこし人をまつちの山の端にさ夜更けしかば月も入りにき 百首歌奉りし時 摂政太政大臣 千五百十七 月見ばといひしばかりの人は来でまきの戸たたく庭のまつ風 (つづく)
2020.08.31
コメント(0)
8月31日(月) 昭和萬葉集(巻十)(297)昭和二十七年~二十九年作品 ) 講談社発行(昭和55年) Ⅴ(4) 愛の歌(4) 愛の歌(4) 稲葉峯子 チョーク箱に一日汚れてありし手紙一人となれば取出して読む 川口美根子 濡れながら帰りゆく姿見えずなり雨に軋(きし)む小さき木の門を閉づ 井幡弥生 明日は君にあはむ夕べと無花果(いちぢく)のわか葉の下に髪を洗へり 山口倭文子 丈高き君に添ひゆきて心はずむひそかに肩のふれ合ひしとき 三浦綾子 萩群るる彼方(かなた)に牛は移り行き夕陽の丘に二人のみなりき (つづく)
2020.08.31
コメント(0)
8月31日(月) 一遍上人「播州法語集」(41) 岩波文庫:昭和60年5月16日発行 三十七 又云、我法門(わがほうもん)は熊野(くまの)の御夢想(ごむそう)の口伝(くでん)なり。年来(ねんらい)浄土 の法門を十一年まで学せしに、惣(そう)じて意楽(いぎょう)を習ひ失なは ず。然(しかる)を熊野参籠(さんろう)のとき、御示現(ごじげん)に云、「心品(しんぽん)のさばく りあるべからず。此心はよき時もあしき時も、まよひな るゆゑに、出離(しゅつり)の要(よう)とはならず。南無阿弥陀仏が往生す る也」と云云。われ此時より自力の意楽をばすてたり。 是よりして善導(ぜんどう)の釈を見るに、一文(もん)一句(く)も法(ほう)の功能(くのう)なら ずといふ事なし。玄(げん)義(ぎ)のはじめに、「先勧大衆発願帰三(せんかんだいしゆほつがんきさん) 宝(ぽう)《先づ大衆に勧めて、願を発(おこ)して三宝に帰せしむ》」と 云(いう)は南無阿弥陀仏なり。是よりをはりにいたるまで、文々(もんもん) 句々(くく)皆名号なり。 (つづく) (注) 先勧…帰三宝:時衆制誠の注によれば、発願帰三宝とは 阿弥陀仏に帰命すること。三宝は阿弥陀仏の名義功徳、阿 弥陀は無量寿の法。
2020.08.31
コメント(0)
8月31日(月) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫より) (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治34年 美文と名論 文章を書く時は、必ずしも美しい文体である必要はありません。文章を書く前の心が問題です。議論を語るとき、必ずしも高妙である必要はないでしょう。議論はしっかりした目的がなくてはならないのです。誰でも分かるような易しい文章にしても、なお美しく思える文章こそ本物の美文と言えるでしょう。実際に行ってみて、確かに応用できるようであれば、本物の議論といえるでしょう。美文とか名論とか言われますが、それらはみな偽りのない、清い心から生まれるものなのです。
2020.08.31
コメント(0)
8月30日(日) 歌集「禁忌と好色」 岡井 隆(44) 発行:昭和57年12月 仮面と洋式(2) あの裁判官のニルアドミラリをよそおったもの言いはどう だったであろう。 連れ出され攫(さら)はれてゆくたのしさの神田まで来て祝辞書きをり <四月二十一日しづかなる雨は『正岡子規』とわれを濡らせり> <脱稿を自祝してゐし夜の果てに父の怒りのよみがへり来つ> 洋式の水をくぐりて詩は生るる着流しのわれ胡座(あぐら)のわれに <いふならば戦中戦後飢餓世代煮つめられつついちじく匂ふ> わさわさと物食ふさまのいやしさをゆたかなる此の今へ織り込め (つづく)
2020.08.30
コメント(0)
8月30日(日) 角川短歌賞(231)第二十六回 受賞作品 (注)この年は、受賞作品が二作品あり。 「風天使」(7)吉沢昌実 身の闇に石化はじめし花花の毒はあまねく魂を染めゐむ 恕されてあると思ふなるいるいと未遂の罪は裡に眠るを 吾を待たむ罰のあまたのひとつとしひしひしと闇(くら)き歯を抜かれゐる カラマゾフなど待合室にならべ置き白髪潔(きよ)しこの歯科医師は 船旅の恋にかも似む髪しろき卯月の医師にしばし惹かれて (つづく)
2020.08.30
コメント(0)
8月30日(日) 古典鑑賞講座「万葉集」(100) 監修:宋 左近 禁じられた恋ゆえに(18) 吉備津の采女の悲劇 吉備津の采女は、後宮の禁制を破った女官で、入水自殺をとげた… 吉備津采女が死にし時に、柿本人麻呂が作る歌一首 あわせて短歌 秋山(あきやま)の したへる妹(いも) なよ竹(たけ)の とをよる子(こ)らは いかさまに 思(おも)ひ 居(を)れか 栲縄(たくなは)の 長(なが)き命(いのち)を 露(つゆ)こそば 朝(あした)に置(お)きて 夕(ゆうへ)は 消(き)ゆとい へ 霧(きり)こそば 夕(ゆうへ)に立(た)ちて 朝(あした)は 失(う)すといへ 梓弓(あずさゆみ) 音聞(おとき)く我(わ)れも おほに見(み)し こと悔(くや)しきを 敷栲(しきたへ)の 手枕(たまくら)まきて 剣太刀(つるぎたち) 身(み)に添(そ)へ 寝(ね)けむ 若草(わかくさ)の その夫(つま)の子(こ)は 寂(さぶ)しみか 思(おも)ひて寝(ね)らむ 悔(くや)しみか 思(おも)ひ恋(こ)ふらむ 時(とき)にあらず 過(す)ぎにし子(こ)らが 朝露(あさつゆ)のごと 夕霧(ゆふぎり)の ごと (巻二・二一七)柿本人麻呂 樂浪(ささなみ)の 志賀津(しがつ)の子(こ)らが 罷(まか)り道(ぢ)の 川瀬(かはせ)の道(みち)を 見(み)れば寂(さぶ)しも (巻二・二一八)柿本人麻呂 ―樂浪の志賀津の采女がこの世を去っていった道、その川瀬の道を 見ると心さびしいことだ。― そら数(かぞ)ふ 大津(おほつ)の子(こ)が 逢(あ)ひし日(ひ)に おほに見(み)しくは 今(いま)ぞ悔(くや)しき (巻二・二一九)柿本人麻呂 ―大津の采女と逢った日に、はっきりと見なかったことは、今に なると後悔される。―(つづく)
2020.08.30
コメント(0)
8月30日(日) 中村憲吉歌集(58) 中公文庫:日本の詩歌6より 昭和五十一年四月十日初版 歌集「しがらみ」(19) 大正十年(1) 池の家 池のかぜ寒くつのりぬ夜(よ)くだちて屋根一ぱいに雨のふる音 秋ふかき寒さに入りぬ宵(よひ)よひの癖となりつつ雨ぞ降りける 昨日(きぞ)の夜(よ)より雨とみに寒し家(いへ)のうちは妻子(つまこ)が不在(るす)の畳のひろさ 夕焚(ゆふた)きし風呂(ふろ)はそのまま入るひとなし二(ふた)たび入りて寝(ね)につく我れは 柱なる幼きものの紐(ひも)ごろも此(こ)のあひだより脱(ぬ)ぎて掛け 池どりの啼(な)かぬ雨夜(あまよ)かもをさな児(ご)の行(ゆ)きし山国雪かもふらむ (つづく)
2020.08.30
コメント(0)
8月30日(日) 新古今集(753) :佐佐木信綱校訂 新古今和歌集巻第十六(41) 雑歌上(41) 月の明かりける夜、あひ語らひける人の、「此頃の月は見るや」 といへりければよめる 源 道済 千五百十四 徒らに寝てはあかせどもろともに君が来ぬ夜の月は見ざりき 夜ふくるまで寝られず侍りければ、月の出づるを眺めて 増基法師 千五百十五 天の原はるかにひとりながむれば袂に月の出でにけるかな (つづく)
2020.08.30
コメント(0)
8月30日(日) 昭和萬葉集(巻十)(297)(二十七年~二十九年の作品) 講談社発行(昭和55年) Ⅴ(3) 愛の歌(3) 愛の歌(3) 木村 寿 告げ得ずて別れし君が乗る電車燈影明るく過ぎてカーブす 君と再び歩む事なき道沿ひのもろこしの葉に月影射せり 石川不二子 愛されてわがまま募(つの)るわれと思ひ白き坂道を駈けのぼりたり みづみづしき相聞の歌など持たず疲れしときは君に倚(よ)りゆく 真下清子 あなたが一人住む部屋のさま知りたしと言へばかすかに心揺らぎぬ (つづく)
2020.08.30
コメント(0)
8月30日(日) 一遍播州法語集(40) 岩波文庫:昭和60年5月16日発行 三六 又云、無心寂静(むしんじゃくじょう)なるを仏と云。意楽(いぎよう)をおこすをば 仏とはず、意楽は妄執(もうしゅう)なりと云云。此風情(ふぜい)、常の仰な り。 (つづく) (注) 無心…仏と云:起信論義記に、「仏は無を得、衆生は有 念なり」とある。
2020.08.30
コメント(0)
8月30日(日) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫より) (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治34年 神の事業 他人を傷つけなければ自分の仕事を全うすることが出来ないとはなんと不幸な事でしょう。競争相手が苦境に落ち込まなければ自分が上にあがれないとはなんと不幸なことでしょう。わたしが行いたいのは、全ての人が利益を得るよなことです。いやしい気持ちを一切持たずに生きて行くことです。他人が一つ一つよくなっていくようなこと、それによって自分もすこしずつよくなっていくようなこと。神様が望むことはそうしたことではないでしょうか。
2020.08.30
コメント(0)
8月29日(土) 歌集「禁忌と好色」 岡井 隆(43) 発行:昭和57年12月 仮面と洋式(1) ひとりの言葉がひとつの生命を制約することを月の光のさす 病室でいつの日か覚らなければならない。とメモしたのは去 年の今日。 すみずみに現実(うつつ)の乳は満ちながらしかもはつかに現実(うつつ)超えたる <金銭にかかはる春の憂かな> 参阡(さんぜん)に無限にちかく迫りつつなほわづかある欠落あはれ <中野サンプラザは及川隆彦の輝(かがよ)ふとまでわれは言はねど> あたらしく生(あ)れたる闇と知れれども連れだちゆくはいつだつて好き (つづく)
2020.08.29
コメント(0)
8月29日(土) 角川短歌賞(230)第二十六回 受賞作品 (注)この年は、受賞作品が二作品あり。 「風天使」(6)吉沢昌実 かの山に嫩(わか)きフォーヌは死せりとふわがこころなる永久(とは)の雪嶺 いらくさの花冠かづきて在りし日は笑ひすごしき親をも名をも 天へゆく梯子なかなか遥けくて雲に憩へる汝(なれ)かも遠し ああ死にしひとのまなこをひらかしめ雲の裳裾を曳く夜のそら 耳鳴るは悪魔のさきぶれ死者たちの泡だつ唄に五体埋れて (つづく)
2020.08.29
コメント(0)
8月29日(土) 古典鑑賞講座「万葉集」(99) 監修:宋 左近 禁じられた恋ゆえに(17) 中臣宅守と狭野茅上娘子の歌の交換(8) 娘子と宅守の最後の歌 昨日今日(きのふけふ) 君(きみ)に逢(あ)はずて するすべの たどきを知(し)らに 音(ね)のみしぞ泣(な)く (巻十五・三七七七)茅上娘子 ―昨日も今日も、あなたに会わないまま、どうしてよいかわからず、ただむせび泣いています。― 白栲(しろたへ)の 我(あ)が衣手(ころもで)を 取(と)り持(も)ちて 斎(いは)へ我(わ)が背子(せこ) 直(ただ)に逢(あ)ふまでに (巻十五・三七七八)茅上娘子 ―形見に贈った、あの白い私の衣の袖を手に取って、神に祈ってください、あなた。じかにお逢いするその時まで。― 六十三首、最後の歌: ほととぎす 間(あひだ)しまし置(お)け 汝(な)が鳴(な)けば 我(あ)が思(も)ふ心(こころ) いたもすべなし (巻十五・三七八五)中臣宅守 ―ほととぎすよ、もう少し間をおいて鳴いておくれ。お前が鳴くと、思いに沈むわたしの心がせつなくてどうしようもなくなってしまう。― (つづく)
2020.08.29
コメント(0)
8月29日(土) 中村憲吉歌集(57) 中公文庫:日本の詩6より 昭和五十一年四月十日初版 歌集「しがらみ」(19) 大正九年(3) 搾酒場 酒蔵(さかぐら)も母屋(もや)もしづまり初夜(しよや)掻(がき)の酛(もと)摺(す)りうたはすでに止みたり 酒蔵に揚槽(あげふね)しまる音たかし夜(よる)は母屋(おもや)の遠くまでひびく 算用を夜(よ)おそく終へし帳場(ちやうば)にて人手をからぬ寝酒わかすも この家に酒をつくりて年古(ふ)りぬ寒夜(かんや)は蔵(くら)に酒の滴(た)るおと 夜(よ)を凍(し)みる古き倉かも酒搾場(しぼりば)の燈(ひ)のくらがりに高鳴る締木(しめき) (つづく)
2020.08.29
コメント(0)
8月29日(土) 岩波文庫:佐佐木信綱校 新古今集(752) 新古今和歌集巻第十六(40) 雑歌上(40) 石山に詣で侍りて月を見てよみ侍りける 刑部卿範兼 千五百十二 都にも人や待つらむいし山のみねにのこれる秋の夜の月 題しらず 躬 恒 千五百十三 淡路にてあはとはるかに見し月の近きこよひはところがらかも (つづく)
2020.08.29
コメント(0)
8月29日(土) 昭和萬葉集(巻十)(292)(昭和二十七年~二十九年の作品) 講談社発行(昭和55年) Ⅴ(2) 愛の歌(2) 愛の歌(2) 山口智子 たなぞこを重ね寂しさをわかち合ふ風鳴る高き窓に向ひて 復活祭の卵を手の上にのせ給ふこの手をながく恋ひて待ちにき まなこ閉ぢ君の腕(かひな)をたしかめてよりどなき弱き心安らぐ 三国玲子 惑(まど)ひつつ会はむ土曜日待ちながら縫ひ上りゆくドレス幾枚 縫ひ終へし紅き支那服壁に映え明るき下に手紙読み返す (つづく)
2020.08.29
コメント(0)
8月29日(土) 一遍播州法語集(29) 岩波文庫:昭和60年5月16日発行 三五 又云、中路(ちゆうろ)の白道(びやくどう)は南無阿弥陀仏なり。水火(すいか)の二河(が) はわがこゝろなり。二河にをかされぬは名号なり。 (つづく) (注) 中路の白道: 二河白道の喩で、火の河と水の河の間にか かっている一本の清浄な道。火の河は衆生の貧愛、水の 河は瞋憎、白道は衆生の願往生の信心にたとえたもの。
2020.08.29
コメント(0)
8月29日(土) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫より) (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治34年 善きこと三つ ○健康だけが善いことではないと思います。病気もまた善いことだと思います。同情する心、人の心をおしはかる心は病気になることによってもたらされることが多いのです。人を恨む心も病気をすることによって、消えてゆくことが多いのです。 ○得をすることだけが善いことではないと思います。損することも善いことだと思います。財産を失うことによって、欲得の覆いがとれて、今まで見えなかったものが見えてくることがあるのです。たとえば、神様とか天国とかが心の眼に映ってくるのです。 ○愛されることだけが善いことではないと思います。憎まれることも善いことだと思います。人々の期待や願望などが取り去られることによって、神様に頼る心、聖徒を友とする心が生まれるのです。
2020.08.29
コメント(0)
8月28日(金) 歌集「禁忌と好色」 岡井 隆(42) 発行:昭和57年12月 地下鉄道讃歌(2) <桑繭(くはまゆ)といふ言葉あり家繭(いへまゆ)といづこがちがふ、見ねど思ほゆ> 青年がちかぢかとわが耳に来てわらひつついふザチーレはかな 水系のあつまるごとく地下をゆくいろとりどりの電車かなしき 憂ふれば風をおこして趨(はし)りゆく地下鉄道の紅(あか)きに乗りぬ (つづく)
2020.08.28
コメント(0)
8月28日(金) 角川短歌賞(229)第二十六回 受賞作品 (注)この年は、受賞作品が二作品あり。 「風天使」(5)吉沢昌実 詩書たばさみ地獄めぐりに出で立たむわれや素足の女(ドニヤ)キホーテ 泥湖(どろうみ)を徒渡りゆくわが胸にやさしく繁りだす贋悲劇 あぎと牽く天使のちからやはきかな唇(くち)ひらき寝る若葉の真昼 ひとり訪ふ夏のふるさとそのかみの森の通ひ路草に廃れぬ 失ひし時よみがへる束の間を狼少女わが走るなり (つづく)
2020.08.28
コメント(0)
8月28日(金) 古典鑑賞講座「万葉集」(98) 監修:宋 左近 禁じられた恋ゆえに(16) 中臣宅守と狭野茅上娘子の歌の交換(7) 再び娘子への宅守の歌 あらたまの 年(とし)の緒長(をなが)く 逢(あ)はざれど 異(け)しき心(こころ)を 我(あ)が思(も)はなくに (巻十五・三七七五)中臣宅守 ―ずいぶん長い年月会わないけれど、私は心かわりなどしはしない。― 今日(けふ)もかも 都(みやこ)なりせば 見(み)まく欲(ほ)り 西(にし)の御馬屋(みまや)の 外(と)に立(た)てらまし (巻十五・三七七六)中臣宅守 ―今日あたり、都にいるのだったら、あなたに会いたくて宮中の西の 馬屋の外に立っていることだろうに。―(つづく)
2020.08.28
コメント(0)
8月28日(金) 中村憲吉歌集(51) 中公文庫:日本の詩歌6より 昭和五十一年四月十日初版 歌集「しがらみ」(18) 大正九年(2) 大寒 大寒の夜(よ)さり凍(し)みたる土間の瓶(かめ)今朝(けさ)汲(く)む酒に薄氷(うすらひ)うかぶ 部屋(へや)ごとの朝の炬燵(こたつ)に釜場(かまば)より大十能(おほじふのう)に火をはこばしむ 店さきの玻璃戸(はりど)のそとに降る雪はとほる人にも見るみるたまる 樽(たる)負ひてはひる人あり小蓑(こみの)より乾ける土間に雪をこぼして 居竦縮(いすく)めて朝あさ妻が拭(ふ)きてやる幼児(をさなご)ふたり頬(ほほ)霜(しも)やけぬ (つづく)
2020.08.28
コメント(0)
8月28日(金) 新古今集(750) 岩波文庫:佐佐木信綱訂 新古今和歌集第十六(38) 雑歌上(38) 百首歌奉りし時、秋歌 二條院讃岐 千五百十 むかし見し雲居をめぐる秋の月いまいくとせか袖にやどさむ 月前述懐といへるこころをよめる 藤原経通朝臣 千五百十一 うき身世にながらへばなほ思ひ出でよ袂にちぎる有明の月 (つづく)
2020.08.28
コメント(0)
8月28日(金) 昭和萬葉集(巻十)(280)(昭和二十七年~二十九年の作品) 講談社発20行(昭和55年) Ⅴ(1) 愛の歌(1) 愛の歌(1) 福田節子 もろこしの穂に月ありしかの夜よふるへて我を抱き給ひき 相病みて短き逢ひも稀なればさりげなく振舞ひて別るる 怖れつつ待ちゐる手紙今日も来ず黒き手袋を編みつづけゆく (つづく)
2020.08.28
コメント(0)
8月28日(金) 一遍播州法語集(38) 岩波文庫:昭和60年5月16日発行 三四 又云、弘安(こうあん)十一年正月廿一日の夜(よ)、夢を御覧じて上 人語(かたり)て云(いわく)、夢とうつゝとを夢に見たり。そのゆゑは種々 に変化(へんげ)して遊行(ゆぎよう)するとおもひたれば夢にてありけり。さ めて見たれば、すこしも此道場(どうじょう)をばはたらかず、不動(ふどう)な るは本分なりと夢に見たり。此事夢も現もともに夢なり。 当世(とうせ)の人のさとりありと、のゝしるはこお分なり。まさし き生死の夢さめざれば、かのさとりは夢なるべし。試 に生死の夢をさまさんずる事は、たゞ南無阿弥陀仏な り。悟あらんと思はん人はたゞ念仏すべし。 (注) 道場:本尊をまつり、遊行する所で、僧尼令には否定して いるが、初期浄土教の教法宣布の場所は、多くこのような 型態をとっていた。 本分:自己の本分をいう。 生死の夢…夢なるべし:円覚教に、「初めて知る、衆生本来 成仏なることを。生死涅槃はなほし昨夢の如し」とある。
2020.08.28
コメント(0)
8月28日(金) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫より) (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治34年 世に憎まれる者 世の人々を最も深く愛しながら世の人々から憎まれたのはキリストでした。世の人々を益することはなはだ多かったにもかかわらず無益な人間と思われたキリストでした。世の中をあまりにも深く愛したために逆に嫌われ、世の中を益することがあまりにも大きかったために逆に斥(しりぞ)けられたキリストです。わたしはそのキリスト信者です、ですから、世の中から嫌われようとわたしは一向に気にいたしません。
2020.08.28
コメント(0)
8月27日(木) 歌集「禁忌と好色」 岡井 隆(41) 発行:昭和57年12月 地下鉄道讃歌(1) 米 一門にさからひてこしすぎゆきの椿を提(さ)げて帰属して行く <輪をならし曳きゆくときの茶のいろのかばんは小さき坂にかかりつ> いろ淡き鞄(かばん)につめて搬び来(こ)し子規一党のうたの行方(ゆくへ)は slice(スライス) に耐へ screw(スクリュー) に遭(あ)ひながらわれのこころは花に届かず (つづく)
2020.08.27
コメント(0)
8月27日(木) 角川短歌賞(224)第二十六回 受賞作品 (注)この年は、受賞作品が二作品あり。 「風天使」(4)吉沢昌実 ちさき百足ふるき遣ひしのちを心ぐし彼たちまちに猛く育たむ なまじひの情一族を滅ぼせるふるき例しのありて身に沁む 稚児百合のくび捥(も)がざりし過ぎゆきをつひに悔めり配流の王は いっせいに戦く青葉に眼をとぢてわが悲しき夢熄(や)まむ刻なし 身にふさふ希みといふを知らざれば遠くゆらめく氷河やねっぽあ (つづく)
2020.08.27
コメント(0)
8月27日(木) 古典鑑賞講座「万葉集」(97) 監修:宋 左近 禁じられた恋ゆえに(15) 中臣宅守と狭野茅上娘子の歌の交換(6) 再び娘子の歌 帰(かへ)りける 人(ひと)来(きた)れりと 言(い)ひしかば ほとほと死(し)にき 君(きみ)かと思(おも)ひて (巻十五・三七七二)茅上娘子 ―許されて帰ってきた人が到着したという噂を聞いて、嬉しさのあま りあやうく死ぬところでした。もしやあなたかと思って。― 君(きみ)が共(むた) 行(ゆ)かましものを 同(おな)じこと 後(おく)れて居(を)れど よきこともなし (巻十五・三七七三)茅上娘子 ―こんなことなら、あなたと一緒に行くのだったのに。つらいのは同 じこと、後に残っていても何のよいことはありません。― 我(わ)が背子(せこ)が 帰(かへ)り来(き)まさむ 時(とき)のため 命残(いのちのこ)さむ 忘(わす)れたまふな (巻十五・三七七四)茅上娘子 ―あなたが帰っていらっしゃる。その時のために、焦がれ死にそうな この命をつないでおきましょう。どうか忘れないでください。―(つづく)
2020.08.27
コメント(0)
8月27日(木) 中村憲吉歌集(50) 中公文庫:日本の詩歌6より 昭和五十一年四月十日初版 歌集「しがらみ」(17) 大正九年(1) 初雪 この雪に草鞋(わらぢ)のあとをのこしつつ酒蔵(さかぐら)の男みづ汲(く)みてとほる 声かけてみづ担(か)きとほる男らの向うへいそぐ臀(いさらひ)さむし 米磨桶(しらげをけ)の水をあがりて真赤(まつか)なる蒸気(いき)立(た)つ脚(あし)ををとこ拭(ふ)きをり 酒つくるみ冬とおもふ心せはし雪ふる今朝(けさ)の洗場(あらひば)のうた (つづく)
2020.08.27
コメント(0)
8月27日(木) 新古今集(748) 佐佐木信綱校訂 新古今集巻第十六(38) 雑歌上(38) 崇徳院に百首歌奉りけるに 皇太后宮大夫俊成 千五百八 いかにして袖に光のやどるらむ雲居の月はへだてこし身を 文治の頃ほひ百首歌よみ侍りけるに、懐奮歌とてよめる 左近中将公衡 千五百九 心にはわするる時もなかりけりみよの昔の雲のうへの月 (つづく)
2020.08.27
コメント(0)
8月27日(木) 昭和萬葉集(巻十)(283)(昭和二十七年~二十九年の作品) 講談社行(昭和55年) Ⅳ(64) 農村の日々(16) 旧地主(2) 古山 蔚 農地改革に抗し吾地所取りかへさむと空想しつつひとり涙出づ 滅びゆく地主と吾が知るいまにして堪へ難し憧れし革命のことも 搾取者と吾ら指弾され土地を取上げし占領政策を呪ひ幾夜眠れざりき ボツダム宣言に反抗する地主は絞り首と脅され土地の大方は解放したりき 保守党とならば農地は還り来むかはかなき望みに投票したりき 佐藤嘉金 農地革命遠く過ぎしと思ひ得ず小作地ありて今も争ふ 奪はれし畑に続く畑に来て怒りまた湧く争ひしかば (つづく)
2020.08.27
コメント(0)
8月27日(木) 一遍上人「播州法語集」(42) 岩波文庫:昭和60年5月16日発行 三十三 又云、「彼仏今(ひぶつこん)現在世成仏(げんざいせじょうぶつ)、当知(とうち)、本誓重願不虚(ほんぜいじゅうがんふこ)《か の仏、いま現に世にましまして成仏したまへり。まさに知るべ し、本誓の重願虚しからず》」とは、「重願」といふは、かさね たる願とよむなり、おもしとはよむべからず。「彼仏今現在世 成仏当知本誓」といふは、本の四十八願なり。「重願不虚」と 云は、法蔵自誓(ほうぞうじせい)のかさねたる願なり。 (つづく)
2020.08.27
コメント(0)
8月27日(木) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫より) (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治34年 快楽の生涯 この世には、色々な快楽があります。得る快楽があり、また失う快楽もあるでしょう。それから、生れる快楽があり、また死ぬ快楽もあるでしょう。愛される快楽があり、また憎まれる快楽もあるでしょう。そして、快楽という性質からして、失う快楽は多分得る快楽より高貴となるでしょう。死ぬ快楽は生まれる快楽よりも清いものとなるでしょう。そして、憎まれる快楽は愛される快楽よりも深いことでしょう。神様がいらっしゃるこの世の中は快楽に満ち溢れています。ですから、どんな境遇になってもそこに常に快楽があります。たとえ悲痛な状態に遭遇しても、その快楽はいかなる快楽よりも一番すばらしいものと知るでしょう。
2020.08.27
コメント(0)
8月26日(水) 歌集「禁忌と好色」 岡井 隆(40) 発行:昭和57年12月 嫌忌と好色(6) 子規といふをとこをめぐりこまごまとまたいらいらとかきいれてゆく この年の霜のわかれか風すこしあるをきらひてコートかさねつ 脂(あぶら)濃(こ)き食をきらひて死にゆきし父をしぞ思ふ唐崎(からさき)すぎて (つづく)
2020.08.26
コメント(0)
8月26日(水) 角川短歌賞(223)第二十六回 受賞作品 (注)この年は、受賞作品が二作品あり。 「風天使」(3)吉沢昌実 風落ちしゆふべ狭庭(さには)を閲(けみ)しゐる母は黄ばめる骨牌(かるた)の女王 欧州の地図におぼるる父とわが性(さが)似るゆゑに夜半を諍ふ ゼーロンのたてがみややに鎮まればわれも父母売るひとりならずや たとふれば寄生木(かどりき)族のあをき餓ゑ街にさらして群れなす者ら 野の家の風音杳き浴室にをりふし遊ぶ蟋蟀・むかで (つづく)
2020.08.26
コメント(0)
8月26日(水) 古典鑑賞講座「万葉集」(96) 監修:宋 左近 禁じられた恋ゆえに(14) 中臣宅守と狭野茅上娘子の歌の交換(5) 京の娘子へ宅守の歌 まそ鏡(かがみ) 懸(か)けて偲(しぬ)へと まつり出(だ)す 形見(かたみ)のものを 人(ひと)に示(しめ)すな (巻十五・三七六五)中臣宅守 ―このよく映る鏡を、物に掛けるように心に懸けて、私を偲んでほしいとさしあげる形見の品です。この大切な形見の品は他の人には見せないでください。― 愛(うるは)しと 思(おも)ひし思(おも)はば 下紐(したびも)に 結(ゆ)ひつけ持(も)ちて やまず偲(しの)はせ (巻十五・三七六五)中臣宅守 ―愛しいと私のことを思ってくれるなら、この鏡を下着の紐にしっかり結んで、私を偲んでください。―
2020.08.26
コメント(0)
8月26日(火) 中村憲吉歌集(49) 中公文庫:日本の詩歌6より 昭和五十一年四月十日初版 歌集「しがらみ」(16) 大正八年(7) 燕 五月雨(さみだれ)はまた暗くならし店の間の天井(てんじょう)に来て舞ひとどまる燕(つばめ) 雨くらし長押(なげし)の額(がく)にとまりたる燕の羽より雫(しづく)落ちけり 雨の日は昼過ぎてさらに静かなれ家の何処(どこ)へかみな休みたる 家しづみ我がよべる声におどろけり酒倉(くら)の遠くより人の答ふる 大き家に梅雨(つゆ)のくらけれ土間の梁(はり)に燕(つばめ)のこゑの隠れてしつつ (つづく)
2020.08.26
コメント(0)
8月26日(水) 新古今集(748) 岩波文庫:佐佐木信綱校訂 新古今和歌集巻第十六(37) 雑歌上(37) 題しらず 藤原盛方朝臣 千五百六 山の端におもひも入らじ世の中はとてもかくても有明の月 永治元年、譲位近くなりて、夜もすがら月を見てよみ侍り ける 皇太后宮大夫俊成 千五百七 忘れじよ忘るなとだにいひてまし雲居の月のこころありせば (つづく)
2020.08.26
コメント(0)
8月26日(水) 昭和萬葉集(巻十)(292)昭和二十七年~二十九年作品 ) 講談社発行(昭和55年) Ⅳ(63) 農村の日々(15) 養蚕 安原猟人 聊(いささ)かの秋蚕(あきこ)の当り祝ひにと秋刀魚焼く香の家に漂ふ 土谷一朗 蚕(こ)をあげて掃除すみたる縁側に今宵の月がさわやかに差す 高橋啓志 はねられし僅かの繭を持ち帰る売り値も人に決められしまま 中家登志 川に添ふ家並蚕飼ひの燈をつらね河鹿(かじか)鳴き澄む夜とはなりぬ 久保田次男 夜ふけて燈消すとき雨のごと蚕が桑を食(は)む音きこゆ (つづく)
2020.08.26
コメント(0)
8月26日(水) 一遍上人「播州法語集」(36) 岩波文庫:昭和60年5月16日発行 三十二 又云、熊野(くまの)の本地(ほんじ)は弥陀なり。和光同塵(わこうどうじん)して念仏を すゝめ給はん為に神(かみ)と現(げん)じ給(たもう)なり。故に証誠殿(しようじようでん)と名けた り。是(これ)念仏を証誠し給ふなり。阿弥陀経に、「西方(さいほう)有無(うむ) 量寿仏(りょうじゅぶつ)《西方に無量寿仏まします》」とは、能(のう)証誠の弥陀 なり。 (つづく) (注) 和光同塵:一切衆生と結縁すること。
2020.08.26
コメント(0)
8月26日(水) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫より) (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治34年 救済の真意 わたしが、もしわたしの同胞を救えないのであれば、 私自身も救うことはできないでしょう。自分の救済と 同胞の救済には深い関連があります。わたしがひとり だけ天国に昇ろうとしても昇ることは出来ないでしょう。 わたしが救われるのは同胞が救われるためなのです。 一人、自宅に籠って自分だけ救われようと苦心する のは、救済と言うものがどういうものかが分らない 人のすることです。
2020.08.26
コメント(0)
8月25日(火) 歌集「禁忌と好色」 岡井 隆(39) 発行:昭和57年12月 嫌忌と好色(5) 髪の根をわけゆくあせのひかりつつみえたるころのあはれなる愛 湖(うみ)へゆくますぐなるみちわかくしてすでにさまざまに梨なりしかな いきいきと狂ふ眼もがもたましひの根幹ひえてかたはらにあり(つづく)
2020.08.25
コメント(0)
8月25日(火) 角川短歌賞(222)第二十六回 受賞作品 (注)この年は、受賞作品が二作品あり。 「風天使」(2)吉沢昌実 裹みたる四肢かぐはしく黄の花を踏みしだき来る若き猟夫(さつを)は 男らは革にほひつつ発ちゆけりいのち濃きものなべてわが敵 影うすく歩みゐる日日祖父(おほちち)の磐石のかげ吾をやつれしむ 恋を、否夢想のはての死をこそとひそかに絞るわが未来像 ちちははに肖ざるかなしみ深沈と窓にうつせば魚類めく貌 (つづく)
2020.08.25
コメント(0)
全256件 (256件中 1-50件目)

![]()
