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大河ドラマ『平清盛』第37回「殿下乗合事件」の感想です。なるほど、そうきましたか!「殿下乗合事件」は、『平家物語』と史実とでは中身が大きく異なります。摂政基房が平資盛をメッタメタにしたところまではほぼ一緒ですが、『平家物語』では祖父・清盛は復讐をするのに対し、史実では、父・重盛自身が怒り狂って復讐を果たします。これまで、この大河では原則的に『平家物語』よりも史実を重視していましたが、今回は完全に『平家物語』寄りでした。重盛のヘタレっぽりと苦悩を出すには、これしか選択肢はなかったのでしょう。しかし、これまでの史実重視の流れとは明らかに異なります。そこで今回、時子と徳子があまりにも唐突に琵琶を弾き始めたのではないでしょうか?つまり、これは「琵琶を弾く、つまり、今回は『平家物語』をやりますよー」という製作者側の隠しメッセージだったのではないでしょうか(苦笑)。それ以外はほぼ史実通り、藤原兼実の発言はそのまんま日記『玉葉』の文言でしたしね。にしても、時忠の「正し過ぎるということは、もはや間違えておるのと同じでございます」は蓋し、名言ですねー。―――――第37回「殿下乗合事件」あらすじ 1170年、清盛(松山ケンイチ)は日宋貿易を本格化させるため、後白河法皇(松田翔太)を福原に招き宋の使者と面会させる。法皇が京を抜け出し、外国人と直接会うなど前代未聞と、貴族たちは恐れおののく。 そんな中、摂政・藤原基房(細川茂樹)に重盛(窪田正孝)の子たちが侮辱されるという事件が起こる。重盛は摂政の顔を立て、問題を穏便に解決しようとするが、平家一門の怒りはおさまらない。 そのことを知った清盛は何も語らないものの、意を察した時忠(森田剛)は、郎党たちを使い基房の御輿を襲う。―――――次回、「平家にあらずんば人にあらず」。時忠の失言回です(^^なお、10月3日(水)18時より東京・銀座ブロッサムホールにて「経営者・平清盛 ~危機の時代のリーダー」と題した講演会を行います。講演会だけでしたら、参加料2000円です。http://toshinkyo-doyu.net/20ken/speech/きっと「平清盛」で講演をするのも、今年はこれで最後でしょう(人生で最後かも?)
2012.09.23
大河ドラマ『平清盛』第36回「巨人の影」の感想です。今回は、ついに平重盛のターンでした。平重盛をどう評価するのか、というのは大きく2つにわかれていまして、有能かつ(清盛と違って)優しい人物だったという平家物語で描かれた説。もう一つは、凡人だった、という説。大河ではどうやら後者を採用したようで、偉大な父を持つ2代目の苦労、と申しますか結局、凡人さを露呈してしまっただけなので、ただただヘタレ、いや、清盛の配慮不足による被害者みたいな形になってしまいましたね。(おそらく、次回の「殿下乗合事件」への伏線だとは思うのですが)これから、重盛はどう描かれてしまうのでしょうか?いまのところ、まともな政治一つしていないですからね。このままでは、なぜ清盛が重盛を後継者に指名したのかが、単に「長男だから」という理由になってしまいますよ…。延暦寺の明雲こと、腹筋善之介さん、大活躍でしたね。いまにでもパワーマイムをしそうな雰囲気なのに、なんだかもう悪僧にしか見えないのが凄い。ナイスなキャスティングです。これを気に腹筋さん、ブレイクしないかしら――――――――第36回「巨人の影」あらすじ 京の鞍馬寺では、源義朝の子・遮那王(神木隆之介)が修行に励んでいた。この遮那王こそ、後の義経である。 1169年清盛は福原(神戸)の別邸に後白河上皇(松田翔太)を招き、千僧供養をおこなった。大勢の僧たちの中心には、僧侶たちを束ねる導師・比叡山延暦寺の明雲(腹筋善之介)がいた。後白河上皇は、明雲と清盛の関係が突然、親密になったことを不審に感じていた。 清盛は大輪田泊の改修に本腰を入れるため、福原に移住。京の留守は任せたと、嫡男・重盛(窪田正孝)に平家の棟梁の座を譲り渡す。 4月、時子の妹であり、後白河上皇の妃・滋子(成海璃子)は院号宣下を受け、建春門院となった。朝廷での建春門院の力は著しく増し、その兄・時忠(森田剛)や甥・宗盛(石黒英雄)が院の司に任じられるなど重用された。―――――次回、平家物語でもおなじみの「殿下乗合事件」。平家物語通りにするか、違う解釈をするのか、注目ですな。
2012.09.16
大河ドラマ『平清盛』第35回 「わが都、福原」の感想です。ようやく福原(神戸)のターンかと思いきや、平頼盛のターンでした。平頼盛は、一門とは最後までゴタゴタある人物なのですが、その背後で操る人物として八条院を出したきたのは面白いですね。実際は影の権力者だったのですが、これまであまり小説とかでも取り上げられなかった人物なので(『平家物語』でも出ていた記憶があまりなく…)、史実に近づけたストーリーだと思います。源平合戦の陰の首謀者は八条院だと思いますし、結局、八条院の遺産が南北朝分裂にも関わってくるわけですから、八条院に注目したこのドラマはかなり画期的なのではないでしょうか。あと、1180年の福原京遷都は、「源氏の蜂起で京都が危険になったから慌てて都を移した」という説と、「事前から綿密な準備をしていた」という2説があるのですが、ドラマでは後者を採りましたね(私もその説を支持しています)。賀茂川の水と大輪田泊を結びつけるのは、若干ムリクリなような気がしましたが、(もっと細かいことを言うと、大輪田泊は東か南に面しているので、 その方角を見ながら「夕陽がキレイ」というのはどうなのでしょう?)白河院の呪縛を乗り越える鍵として「福原」を使うのは、素晴らしいアイデアですねー。ちなみに、本作でも活躍し始めた北条政子は、随分と汚らしいですが、史実に照らし合わせると、10歳か11歳の設定です (@O @)―――――第35回 「わが都、福原」あらすじ 1168(仁安3)年2月。平清盛(松山ケンイチ)は、比叡山延暦寺を収める僧侶・明雲(腹筋善之介)を呼び、明雲の導きで出家したいと依頼する。清盛危篤の知らせを聞いて大宰府からかけつけた頼盛(西島隆弘)も清盛の姿に目を丸くした。清盛は一門の前で、海に近い福原(神戸)に隠居することを表明。六波羅を重盛(窪田正孝)にまかせることとした。 後白河上皇(松田翔太)は、清盛のこうした動きを警戒、滋子(成海璃子)との子・憲仁親王を高倉天皇として即位させ、自らの威信を示した。滋子の姉・時子の子である宗盛(石黒英雄)が皇太后宮権大夫という要職につく一方で、同職にいた頼盛は辞任を余儀なくされた。さらに、頼盛は滋子への奉仕を怠り、後白河上皇は清盛を呼びつけてそのことを叱責した。 一方、伊豆では、北条時政(遠藤憲一)の館に、かつて源義朝(玉木宏)の家人であった豪族たちがあつまり、無為な日々を送る源頼朝(岡田将生)の身の上を嘆いていた。そして、時政の娘・政子(杏)の嫁入り話で一同盛り上がると、そこに政子がイノシシを背負って現れ、みんなを驚かす。 福原に移り住んだ清盛は、兎丸(加藤浩次)らと大輪田泊の改修計画を進める。都を離れて自由を手に入れた清盛は、さらなる日宋貿易拡大の夢へと突き進んでいた。―――――次回、第36回「巨人の影」。ついに、重盛のターンか?
2012.09.09
大河ドラマ『平清盛』第34回「白河院の伝言」の感想です。思わぬタイミングでの総集編回。演出的に、和風ホラーな回でしたね。いやあ、改めて観ても白河院は怖いですわ。よくよく考えてみると、番組序盤は全体的に怖かったんだと、実感しました。今回は、清盛の大病という平家物語に忠実な話でしたが、メインの舞台は、清盛の「胎児の記憶」と「霊界(?)」。過去の大河にここまでの異次元展開ってありましたか?私はちょっと覚えていません。構成が、まるでアニメの総集編回のようで。大河がなにかを一つ突き抜けたような気がしました。後白河院って、清盛のこと心配していたんですね。白河院のように単なる強敵ではなく、後白河院は敵であり親友だと。源平合戦が近づくと当然二人は敵対するわけですが、そこへの流れをこのあとどのように処理するのか? 楽しみがまた一つ増えました。―――――第34回「白河院の伝言」あらすじ 1168年、突然熱病におかされ意識を失い、病床に伏した平清盛(松山ケンイチ)。手元の薬では治せず、祈るよりほかに手だてはない。万一の事態も覚悟し、今は落ち着いてなすべきことをせよと、時子(深田恭子)は一門に命じる。 清盛危篤の知らせは、たちまち都のみならず、后の滋子(成海璃子)とともに熊野詣でに向かう途上の後白河上皇(松田翔太)や、果ては源頼朝(岡田将生)の暮らす伊豆にまで届く。後白河上皇の一行は、この一大事に御所を空けていては危ういと判断し、京へとってかえすが、その途上で大雨に見舞われ、足止めを食らう。 清盛が回復するまで一時的に長男・重盛(窪田正孝)が平家を率いることになった。しかし時子の弟・時忠(森田剛)は三男・宗盛(石黒英雄)に、清盛が亡くなった場合は棟梁になれとけしかける。 死の淵をさまよう清盛の意識は、時をさかのぼって胎児のころに飛び、生母・舞子(吹石一恵)の腹の中へとたどりつく。―――――次回、第35回「わが都、福原」。ついに舞台は神戸へ移ります。それにしても、「清盛紀行」はなぜ室津だったんでしょう?
2012.09.02
約1年ぶりに新刊が出ることになりました。以前にもちょっとお話した「歴史の本」です。絵本のような歴史人物クイズ本です。けっこう変わった本だと思います。いつ公表していいのかを聞いていなったので、詳細はまた後日に。10月中旬発売予定です。
2012.08.31
大河ドラマ『平清盛』第33回「清盛、五十の宴」の感想です。平安ファンには楽しい45分間でした。今様、唐踊り、舞、和歌などなど、平安の風俗が満載の回でしたね(だからこそ、視聴率が心配な回でもありますが…。裏番組が24時間テレビですし)。そして、平忠度がまさかの新勅撰和歌集でデビュー!その他、以仁王も残念なキャラでデビューするなど、源平合戦に向けて、着々と伏線が張られ始めました。今回は改めて平時忠はいいキャラだなー、と思いました。時忠は武士ではなく根っからの貴族(堂上平氏)ですから、どんなキャラになるのか前から楽しみにしていたのですが、まさかこんなにチャラい感じになるとは。良い意味で下級貴族っぷり全開ですね。V6がちょっと好きになりました (^。^)にしても、松殿基房、九条兼実は嫌なキャラですねえ。実際にこんな人たちだったんだろうな、と思います(笑)日招きの逸話や源頼政が伊豆守だったことなど、伝説や史実を上手く混ぜてきますね。ストーリーは超絶技巧だと思います。―――――第33回「清盛、五十の宴」あらすじ 1167年、太政大臣にのぼった清盛(松山ケンイチ)は五十歳になろうとしていた。 六波羅で行われた五十の宴に現れたのは、熊野で生まれ育ち、清盛にとって末の弟になる忠度(ムロツヨシ)。熊のようなその男の登場に、一門は驚く。 宴の最中に平家を面白く思わぬ摂関家の藤原基房(細川茂樹)と兼実(相島一之)が現れ、「武家は武力をふるうことはできえても、花鳥風月を解することができぬのではないか」と皮肉る。すると清盛は息子の重盛(窪田正孝)・宗盛(石黒英雄)に舞をまわせ、忠度に歌を詠ませる。さらに清盛は、新たに造営する厳島神社の海の寝殿のごとき絵図を披露し、一同の度肝を抜く。 そして自分も舞い始め、そこでみんなはある奇跡を目撃する。―――――次回、白河院が復活。なんでもアリかい(笑)死んだ主要人物がこれだけ時間を空けて、メイン扱いで復活するのは、過去の大河でもちょっと記憶が無いかなあ……(ご存知の方はぜひ情報を)。※追記 視聴率は結局、9.3%でした。よく頑張ったほうではないかと。
2012.08.26
弘中勝さんが書いている、メールマガジン連載歴史小説『厳島戦記』がいよいよ佳境で面白いです。http://archive.mag2.com/0000197301/index.html中国地方の覇権が、一日でひっくり返った「厳島の戦い」(少数の毛利元就軍が大軍の陶晴賢軍を奇襲で破った戦い)が舞台なのですが、私も詳しくは知らなかったので、一つ一つのエピソードがとても魅力的です。現在、第41話ですが、第1話からこちらで読めます。http://blog.timestage.net/?eid=1374295前半の尼子氏との戦いや大内氏が滅亡するまでの過程など、いまの歴史ブームでもあまり触れられない話なので大変面白いです (^。^)
2012.08.20
大河ドラマ『平清盛』第32回「百日の太政大臣」の感想です。祗園女御(松田聖子)が魔物化してきましたね (^^;いったい、歳はいくつの設定なんだろう。この勢いだと、壇ノ浦でも今様を舞ってそう。大河のような長丁場のドラマならではのキャラなので(『信長』における加納随天?)、これからも楽しみにしたいと思います。日本史の授業でも太政大臣が一番偉いと習った方も多かったと思いますが、その辺りの解説はおバカな宗盛にもわかるように(笑)、とても丁寧でしたね。―――――第32回「百日の太政大臣」あらすじ 1165年、清盛(松山ケンイチ)は、娘婿である摂政・藤原基実(村杉蝉之介)の後ろ盾によって、武士として初めて大納言にのぼった。この前代未聞の出世は公卿たちの反発を買っていた。 大臣たちが列席する朝議で、清盛は都近くの港・大輪田泊を改修することを提案するが、藤原摂関家の左大臣・基房(細川茂樹)は話を聞こうとしない。 一方、伊豆の頼朝(岡田将生)は、監視役の豪族・伊東祐親(峰竜太)の娘、八重姫(福田沙紀)と恋仲になっていた。祐親は大番役で京の清盛のもとに仕えており、留守であった。そんなとき、八重姫が頼朝の子を宿していることがわかる。 清盛の後ろ盾であった藤原基実が突然病で亡くなった。藤原摂関家を継いだのは、平家を憎悪する基房。そこへ、長年藤原摂関家に仕えた藤原邦綱(岡本信人)が訪ねてきた。亡き基実が持っていた広大な荘園を後家となった盛子(清盛の娘)のものにし、平家を支える財にするという献策をして、一門を安心させた。 また、後白河上皇の妃である滋子(成海璃子)は、上皇との子・憲仁が東宮(次の天皇)になることが決まるので、清盛に東宮大夫として憲仁に仕えてほしいと持ちかけた。 そして清盛は内大臣にのぼった。藤原摂関家へ対抗するため宮中行事である五節の会にて極上の舞を献上するよう、長男・重盛(窪田正孝)と三男・宗盛(石黒英雄)に命じた。―――――次回、薩摩守忠度が登場。忠度役はムロツヨシさんなのだそうです。村杉蝉之介さんや相島一之さんら、舞台の方が多くて観ていて楽しいです。
2012.08.19
「夕刊フジ」さんでの連載『戦国FX 武将たちの通貨』は、オリンピック中でもひっそり継続中です。今回でちょうど10回目。舞台は「応仁の乱」です。【戦国FX】応仁の乱の功罪…地方活性と通貨危機 - 経済・マネー - ZAKZAKhttp://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120807/ecn1208070701000-n1.htm次回から、本筋の通貨の話になります。
2012.08.10
大河ドラマ『平清盛』第31回「伊豆の流人」の感想です。大番役の話がリアルでしたねー。関東武士は関東にずっといたように思われていますが、江戸時代の参勤交代のように度々京都に行っていたのです。関東人も京都の情勢には詳しかった、ということです。峰竜太さん演じる伊東祐親を単なる悪役にはしなさそうですね。そのあたりが好きです。今後、楽しみな登場人物がまた一人増えました。それにしても、清盛も悪い顔をするようになりましたねえ。また、回想シーンが、これだけたびたび入ってくる大河も珍しいです。お葬式の場に、後白河上皇が比叡山の天台座主まで連れてくる話はやりすぎの感もありますが(後白河と比叡山は基本的に仲は悪い)、後白河との対立を早めに出してきたのは、ストーリーのスピードアップには欠かせない良い布石だと思います。池禅尼の死去のシーンですが、頼盛にだけ「平家を絶やさぬように」と告げたのは、もの凄くニクい演出でしたねー。きっと平家の都落ちのシーンで使われるのでしょう。この伏線の貼り方は、いつもながら素晴らしいです。博多から大輪田泊(神戸港)に国際貿易港を移す話は、恥ずかしながら拙著に詳しいのでよく知りたい方はこちらをご参考までに。↓↓↓『経営者・平清盛の失敗』(第1章がそういう話です)―――――第31回「伊豆の流人」 あらすじ 1164年、伊豆・蛭ケ小島。そこに18歳に成長した源義朝の子・頼朝(岡田将生)がいた。5年前、清盛(松山ケンイチ)によって流罪となった頼朝はここに流され、家人の藤九郎(塚本高史)とともにひっそり暮らし、地元の豪族・伊東祐親(峰竜太)は頼朝を厳しく監視していた。 京の清盛は、日宋貿易実現に向け、朝廷での力をのばして港湾の整備、瀬戸内海の開削などに乗り出そうとしていた。 その年の11月、後白河上皇(松田翔太)と対立する二条天皇(冨浦智嗣)に子が生まれた。後白河上皇は、何かにすがるように仏教に深く帰依するようになった。清盛は後白河上皇に蓮華王院(三十三間堂)を献上し、嫡男・重盛(窪田正孝)を公卿にするよう働きかけ、実現させる。 伊豆の伊東祐親は内裏を警固する大番役として京へ上ることとなった。家人たちに頼朝の監視を怠らないよう厳しくいいつける一方、娘の八重姫(福田沙紀)には、勤めを終えた後、美しく成長した姿を見るのが楽しみだと優しく声をかけた。 京では後白河上皇が癇癪を起こしていた。蓮華王院に二条天皇が訪ねてこないためだ。そのころ清盛は重盛を連れて二条天皇に謁見していた。そこで突然重盛は二条天皇に、父の気持ちを察して蓮華王院へ行くことを勧める。二条天皇は不快感を表し立ち去ると、清盛は激しく重盛をしかりつける。 その夜、重盛は妻・経子(高橋愛)と語り合う。かつて鳥羽法皇(三上博史)と崇徳上皇(井浦新)の仲をとりもとうと力を尽くした清盛の姿を思い出し、今の父は修羅の道を突き進んでいるとしか思えないと話した。―――――次回は、第32回「百日の太政大臣」。頼朝と八重姫の話になるのでしょうか?だとすると、一気に10年以上飛んで、1175年の話になるのですが…。さて、どう扱うのか見物です。
2012.08.05
「夕刊フジ」さんで連載している『戦国FX 武将たちの通貨』、現在第8回まで進みました。【戦国FX】中国にふり回された足利義満の通貨政策タイトルは足利義満が主役になっていますが、時代は義持・義教・義政の頃です。(タイトルをつけるのは、私ではなく編集部やネットの担当の方なので…)次回は、真説「応仁の乱」。以後、戦国時代の話に入ってまいります。これまでの連載は、こちらからも見れますよ。http://www.zakzak.co.jp/economy/rensai/economy-r17960.htm
2012.08.01
大河ドラマ『平清盛』第30回「平家納経」の感想です。ロンドン五輪が始まり、時間帯も1時間変更、それがさらに1時間遅れ、裏番組もスポーツという厳しい状況でしたが、さて視聴率は…?さて、まさかの45分まるまる怨霊の話でした。まさか大河で、崇徳上皇の怨霊がそのまま出てくるとは!とんでもなく鬼気迫る、いや、まさに幽鬼の迫力でした。画期的ですし、面白い試みだと思います。うーーん、見事なジャパニーズ・ゾンビでした。坂出市は、大河開始前から崇徳上皇で盛り上げようとしていたそうなのですが、鎮魂に来られる方が増えるといいですね。時忠の解官&流罪の件、本来なら1本分ぐらい作れそうなネタですが、サラッと流したあたりが良かったのではないでしょうか。―――――第30回「平家納経」あらすじ 1161年、崇徳上皇(井浦新)は配流先の讃岐にいた。今はのどかに暮らす崇徳だったが、弟の後白河上皇(松田翔太)にわびようと写経をしたためる。 後白河は滋子(成海璃子)との間に憲仁親王をもうけていた。時忠(森田剛)は平家の血筋の憲仁を東宮、次の帝にしようと画策するが、二条天皇(冨浦智嗣)の怒りに触れ、清盛(松山ケンイチ)によって解官させられてしまう。 崇徳の送った写経は、破られて戻ってきた。そして最愛の子・重仁の突然の死に、崇徳の恨みは頂点に達する。西行(藤木直人)によって崇徳の怨霊話を聞いた清盛は、一門で経典を嚴島神社に納め、保元平治の乱で失われた人たちを弔い、一門の繁栄を祈願することを思いつく。―――――次回から第3部。主人公は、頼朝に。……これって、最初から企画されていたことなのでしょうか?【追伸】視聴率は、意外にも上昇して11.4%。夜10時台のほうが数字が良いのかも。
2012.07.29
源義経役は神木隆之介さんなんですねー、9月にはもう登場するんですねー、というわけで大河ドラマ『平清盛』第28話「友の子、友の妻」の感想です。うわー、良かったなあ。まさかの義朝=頼朝の人違い、いや、重ね合わせ。この演出は秀逸ですね。小説では上手く表現しにくい部分であり、映像ならではの演出ですから、こういうシーンが観れるというのは、大河ファンとして幸せなこと、この上なしです。義朝一行の逃亡も丹念に描かれていましたね。平清盛の人生史上、最も残念な「落ち度」として後々の世まで語られる「頼朝の助命」ですが、清盛の甘さは歴史上の謎として今でも論争の的になっています。池禅尼説、上西門院説、清盛の油断説などいろいろありますが、「義朝との友情説」を選びましたね。ドラマの流れを考えると当然ですが、逆に「頼朝の助命」のシーンを作るためにこれまで義朝との友情を描いてきたのかもしれない――――と、ちと思いました。にしても、まさか池禅尼で笑いのシーンが入るとは (^O^)頼朝を捕まえた平宗清(梶原善)も登場させましたね。これで源平合戦で頼朝にまつわるエピソード、深いい話が出てくるフラグが一つ立ちました。常盤御前らを鬼若(後の武蔵坊弁慶)が助ける、というアイデアも素晴らしいですね。このために鬼若を早めに登場させていたんですねー。あと西光をこで登場させたのも、後の伏線として重要ですね。なんだか最近ベタ褒めが続きますが、今から思うと、2~3月頃はつまんなかったです(おいおい)―――――第28回「友の子、友の妻」 あらすじ 1159年12月、源義朝(玉木宏)は軍勢を失い、三人の息子ら数人と東国へ落ちのびようとしていた。しかし山中で三男の頼朝(中川大志)がはぐれてしまう。 一方、謀反の首謀者である藤原信頼(塚地武雅)は後白河上皇(松田翔太)を頼り仁和寺に逃げ込んだが、そこへ平氏の軍勢が踏み込んだ。清盛は長男・重盛(窪田正孝)の義兄である成親は許したが、信頼に対しては斬首を命じた。 そのころ義朝一行は美濃の青墓にいた。戦で深手を負った義朝の次男・朝長(川村亮介)は足手まといになると命を絶つ道を選び、長男・義平(波岡一喜)は義朝と別れ北国へ下るが、やがて平氏に捕まり斬首となった。 そして義朝は家人・鎌田正清(趙たみ和)と逃避行を続け、1160年1月、尾張にいる正清の舅・長田忠致(長谷川公彦)を頼る。義朝は忠致の背信を悟っていた。義朝と正清は、お互いに刺し違えてついに果てる──。そして2月、平宗清(梶原善)がついに頼朝を捕縛した。―――――次回、第29回 は「滋子の婚礼」。
2012.07.15
大河ドラマ『平清盛』第27回「宿命の対決」の感想です。期待通り、面白かったー。平治の乱の動きを端折りながらも、清盛の作戦などわかりやすく映像化されていましたね。二条天皇派の公卿・藤原惟方(野間口徹さん)と藤原経宗(有薗芳記さん)の演技も、ヘタレ貴族っぷりが良かったですねー。この二人は、この後、方や失脚、方や栄華を極めるわけですが、今後の出番も楽しみです。ラストの一騎打ちのシーン、「一騎打ちで清盛が死んだらどうするつもりだったんだ!」とか「義朝を逃がして生き延びたらどうなっていたんだ?」などツッコミどころもありますが、早い段階で馬から降りたり、砂で攻撃したり、と細かいところでリアリティがあるのでフィクションなのに説得力がありました。観ていて楽しかったです。にしても、ついに終わっちゃいましたねー、平治の乱。今後も阿多忠景の乱など小さな戦さでは、平氏は連戦連勝するのですが、おそらく大河では扱わないでしょうから、平治の乱が「最後の勝ち戦」となるのです。平家びいきには寂しい限りです。―――――第27回「宿命の対決」 あらすじ 1159(平治元)年12月18日、清盛邸では一門が戦いの予感に身構えた。しかし、清盛は性急に動こうとしないばかりか、義朝に信西を討たせた張本人である藤原信頼(塚地武雅)に対し、恭順の意を示すよう一門に命じる。 東国武士の野蛮なふるまいや、遊んでばかりいて政治に全く興味がない信頼に失望した親政(二条天皇)派の公卿・藤原惟方(これかた・野間口徹)と経宗(つねむね・有薗芳記)は、自分たちの判断を後悔し始めていた。 何日待っても攻めてこない清盛にいらだつ源氏勢。そんな折、彼らのもとへ清盛の使いとして家貞(中村梅雀)が訪れた。警戒して信頼のそばに集まる義朝や成親たち。しかし家貞が信頼に差し出したのは恭順の意を示す証書・名簿(みょうぶ)だった。裏があるはずと疑う義朝だが、信頼は平氏をすっかり信じきっていた。―――――次回、第28話「友の子、友の妻」。
2012.07.08
出版の次回作ですが、ようやくゴールが見えてきました。次回作は、完全なる書き下ろし作品なので、情報としてはまだ全く公開されておりません。ジャンルだけお話しすると、歴史っぽい感じです。といっても、いま『夕刊フジ』さんで連載している「戦国FX 武将たちの通貨」ではありません。連載第5回「先端技術に貪欲だった武田家!商業発展の礎に」次回作は、共作と申しますか、山田真哉単体の作品ではありません。大げさに言うわけではないのですが、おそらく誰も予想されていないタイプの本です。あと2、3ヶ月後には本が出せると思います。最新作は『経営者・平清盛の失敗』。2作続けて、歴史本ということになります。
2012.07.03
全50話の後半戦スタートとなる、大河ドラマ『平清盛』第26回「平治の乱」の感想です。脚本の上手さが光った回ですね。前回、「寵臣を重用すると国が亡びる」という例で白居易の『長恨歌』が使われ、今回は「突然謀反が起きる」という例で同じ『長恨歌』を使う。なんて見事なのでしょう!信西初登場の「穴に入る」という件も、平治の乱を見越しての伏線だったんですね……上手いなあ。史実として、信西があれほど民衆にも慕われたかどうかは疑問ですが、そうあってほしい大人物でした。信西と西光の主従の話は、きっと鹿ヶ谷の陰謀に向けての伏線になるのでしょう (・O・)話は変わって、平治の乱の隠れたキーパーソンともいえる紀伊の湯浅宗重、熊野別当・湛快を出さなかったのは意外でした。『天地人』で前田慶次が出なかったのと同じぐらいに。源平合戦でも関わってくる紀伊・熊野勢は、今後も出てこないのかもしれませんね……。―――――第26回「平治の乱」あらすじ1159(平治元)年12月9日、これまで信西(阿部サダヲ)に冷遇されていた義朝(玉木宏)が、後白河上皇(松田翔太)の側近・信頼(塚地武雅)らと結託し、ついに決起する。世にいう「平治の乱」のはじまりである。三条殿にいた後白河上皇と上皇の姉・上西門院統子(愛原実花)は源氏勢に幽閉され、義朝率いる源氏の軍勢は三条殿と信西の館を襲うが、信西はすでに逃げ出していた。紀伊にいた清盛(松山ケンイチ)は、早馬で駆けつけた忠清(藤本隆宏)から事の次第を聞き、言葉を失う。すぐに熊野詣を中止し都へ戻るよう命じる。しかし熊野詣のため一同武装していないと重盛(窪田正孝)が心配すると家貞(中村梅雀)がひそかに用意していた鎧や弓矢を差し出した。12月14日、内裏では諸官を任命する除目(じもく)が行われた。信頼は念願の近衛大将になり、義朝は播磨守に任じられた。身勝手に振る舞う信頼に、とまどう藤原成親(吉沢悠)たち。美福門院(松雪泰子)や藤原忠通(堀部圭亮)は怒りをこらえていた。―――――視聴率も前回の10.1%から13.2%に跳ね上がりました。みんな戦が大好きです(?)次回は、第27回「宿命の対決」
2012.07.01
今日は福岡入り。JR二日市から西鉄二日市への移動で迷いながらも、大宰府に行ってきました。目的は、九州国立博物館。初めて行ったのですが、2時間じっくり楽しめました。夜は、福岡在住の大先生、高樹のぶ子先生にご馳走になりました。(ありがとうございました)高樹先生の次回作の設定をお伺いしたのですが、それだけでめっちゃ読みたくなる話でした。「うわ~、この手があったか!」と思わず唸りました w(O。O)w
2012.06.29
毎週月曜日、「夕刊フジ」で連載中の「戦国FX 武将たちの通貨」。今日で第4回になりました。今回は、経済史において江戸初期では欠かせない大人物、大久保長安を取り上げています。ちなみに次週第5回は「幻の川中島」の話、第6回は「武田家滅亡の謎」を取り上げる予定です。※過去の原稿は、「ZAKZAK」で見られます↓第3回 信玄の“金貨”、日本の貨幣制度の礎に!第4回 徳川家を恐れさせた大久保長安の“財力”
2012.06.25
大河ドラマ『平清盛』第25回「見果てぬ夢」の感想です。ダイジェストのような高速展開で、テンポが良かったですね。宋人に褒められた信西、宋の薬を拒否する由良、宋から書物を輸入する清盛、そして遣唐使の復活(?)と、宋だらけの回でした。(どこまでが史実かはもはや気にせずに言うと、)宋という先進国を目指して邁進する、高度成長期のような前向きな雰囲気は、今の日本に欠けているものでもあるので、画面だけでなく、ストーリーも明るくなった気がします。清盛と義朝の回想シーンが出てきましたが、改めて見ると暗かったですね (・・;)そうそう、塚地さんは意外と悪役顔なんですねえ。信頼らしい、凄くいい配役だと思います。―――――第25回 「見果てぬ夢」 あらすじ 出世を果たしていく清盛(松山ケンイチ)と、父を犠牲にしたにもかかわらず、身分の上がらない義朝(玉木宏)。いつしか義朝は自らを軽んじる信西(阿部サダヲ)に不満を抱くようになる。 後白河上皇(松田翔太)の近臣・藤原信頼(塚地武雅)もまた信西に冷遇され、敵意をつのらせていた。 一方で、義朝の嫡男・頼朝(中川大志)は宴の席で初めて平清盛と対面、その存在感に圧倒される。 そんな中、病に伏していた由良(田中麗奈)がついに危篤状態となり、義朝は清盛から宋の薬を手に入れようとするが、由良は平氏に頭を下げるなと止める。それが最期の言葉となる。 失意に暮れた義朝を呼び出した信頼は、自分と手を組み信西の首を取れともちかける。―――――前回の視聴率が12%とちょっと回復したので、今回は楽しみなのですが。次回、「平治の乱」!!
2012.06.24
大河ドラマ『平清盛』第24回「清盛の大一番」の感想です。ここのところ面白い回が続き、見続けてきた数少ない視聴者の間でも「最近いいよねー」と話題にも上ってきた「平清盛」ですが、今回は飲茶のシーンや平安相撲の再現など見所も各所にありましたが、史実と脚色をミックスさせた脚本が凄く上手かったです。ミックス具合にしびれた歴史ファンも多いと思います。この点について、他の方も指摘するとは思いますが、私のほうからも簡単に説明しておきます。【史実通り】・全国からの税金で内裏を修復(『愚管抄』)・相撲節会の復活・太宰大弐の就任(公卿でない者の就任は珍しい)【脚色】・清盛が大宰府に行く・相撲節会の膳を用意するというわけで、今回は「清盛が大宰府に行って、宋の茶器を持ってくる」というのが、最後のオチにまでつながる脚色のキモになるわけですが、実は、「清盛が大宰府まで行ったかも……」という史料も存在しているのです。それが、「『兵範記』保元二年冬記の紙背文書」で、数少ない清盛自筆の手紙です。紙背文書とは裏紙のことで、コピーの裏紙のように捨てるのがもったいないから発生するのですが、そのゴミとなるはずだった方の面に、清盛の直筆があったのです。で、その内容を簡単に言うと「九州に派兵しろと言われたけど、現地の長官が反対したから、まだです」というもので、その後、九州に派兵した可能性は大いにあるのです。つまり、兎丸らを連れて九州に行った可能性はあながち否定できず、今回のシーンは、清盛自筆の手紙をオマージュした「手紙の続き」なのです。だから、清盛が九州に兵を連れて行ったシーンを観て、コアな歴史ファンは「『兵範記』の紙背文書キターー(゜∀゜)ーー!!」となったわけです。まあ、歴史ファンが唸る回は、だいたい一般人が置き去りにされるので不安ではあるのですが……―――――第24回「清盛の大一番」あらすじ 後白河帝(松田翔太)のもとで実権を握る信西(阿部サダヲ)の政治改革が始まった。信西は手始めに内裏を修復し、宮中行事としての相撲節会を復活させるなど、精力的に行う。 相撲節会の資金集めもあり、全国へ税徴収を徹底させる信西は、清盛(松山ケンイチ)を鎮西(現在の九州)に送り、税を納めない太宰少弐・原田種直(蟹江一平)からの取り立てを命じる。 鎮西から任務を終えて戻った清盛は、そこで手に入れた宋の茶器を使い、相撲節会でのある計画を思いつく。うまく行けば、太宰大弐(=大宰府の長官)となり、政界でさらに大きな発言力を握ることができる、清盛の大一番が始まった。―――――清盛の自筆は、実に几帳面な感じがするので、本当の清盛は不良っぽいのではなく、本当は几帳面で計算に強い人間だったのではないかと、私は思っている次第です。次回は、全50回の折り返しとなる第25回「見果てぬ夢」。ついに、「平治の乱」直前号ですね^^
2012.06.17
山田真哉が「夕刊フジ」さんで書いている“通貨の戦国史”『戦国FX 武将たちの通貨』の連載第2回が公開されています。前回は、総論的はお話でしたが、今回は個別具体的な話に移ります。最初にご登場いただくのは武田信玄。武田信玄といえば「金山」や「隠し金山」ですが、実は金山を支配していなかった、というお話です。今回からしばらく武田家のターンです^^↓↓↓第2回 【戦国FX 武将たちの通貨】信玄、力の源泉は“金”にあり!http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120612/ecn1206120744000-n1.htm第1回 【戦国FX 武将たちの通貨】“戦国貨幣”に立ち向かった信玄、信長http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120605/ecn1206051338006-n1.htm
2012.06.13
大河ドラマ『平清盛』第23回「叔父を斬る」の感想です。大変満足いたしました。読売新聞のインタビューでも答えましたが、保元の乱の戦後をどう扱うのかにとても注目していたのですが、ここまで丁寧にされるとは思っておりませんでした。これも約半年に渡って、忠正を丁寧に扱ってきた成果ですね。叔父・忠正やその子らを斬った清盛に対し、為義を斬れなかった義朝。清盛のほうが正しいのでしょうが、どうしても義朝のほうに感情移入してしまうので個人的には義朝のほうが主人公っぽかったです (^_^;)忠正を斬首させた本当の理由を、信西の前で藤原師光に語らせるのは上手かったですねー。師光は実際に信西の家来ですし、のちに西光となってからは、清盛といろいろな因縁がある人物です。どうなるのかが、楽しみです。―――――第23回「叔父を斬る」 あらすじ信西(阿部サダヲ)は清盛(松山ケンイチ)に叔父・忠正(豊原功補)の処分は死罪だと告げた。信西は義朝(玉木宏)に、父・為義(小日向文世)や弟たちが死罪だと告げた。怒りに我を失った義朝は、館にもどると由良(田中麗奈)をたたき、なぜ父を連れ戻したりしたと責めた。清盛の館では平氏一門が今後の策を議論するがまとまらない。清盛は意を決して、忠正に斬首の沙汰を告げると、忠正は運命をすぐに受け入れ、清盛の手で自分を斬れと言う。一方、義朝の館では悩み苦しむ義朝に為義が静かに語りかける。自分の悲願だった殿上人に義朝がなったことを親孝行だとほめ、義朝に源氏重代の家宝である刀で自分を斬ってくれと頼んだ。―――――次回は、第24回「清盛の大一番」。信西の政治改革、というまた地味なテーマに戻りますが、一般の人が付いてこられるかどうか…。
2012.06.10
去年「社長・平清盛」を連載していた「夕刊フジ」さんで、6月4日(月)から毎週月曜日に新連載を持つことになりました。その名も「戦国FX ~武将たちの通貨」。戦国時代の陰で起きた「通貨戦争」について、3~4ヶ月かけて書くつもりです。【戦国FX 武将たちの通貨】第1回“戦国貨幣”に立ち向かった信玄、信長またこの記事は、毎週火曜日に「ZAKZAK」でも掲載される予定です。合わせて、チェックしてくださいませ m(__)mhttp://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120605/ecn1206051338006-n1.htm
2012.06.05
大河ドラマ『平清盛』第22回「勝利の代償」の感想です。前回に引き続き、最高に面白かったです。忠実・頼長、義朝・為朝の親子の物語は、それぞれ立場は逆ですが子を想う、親を想う話なので、なかなかジーンとするシーンでありました。源氏の宝刀「友切」を「髭切」に変えた話(創作ですが上手い!)、頼長の日記『台記』の話(こっちは実話)とドラマに入れてくるとは思わなかったので、個人的になかなかのツボでした。さて、頼朝の母・由良御前がここ最近、急にしっかりしてきましたね。いいキャラになってきましたが、今後どう最後を描かれるのか非常に楽しみです。―――――第22回「勝利の代償」 あらすじ 保元の乱で負けた崇徳上皇(井浦新)方はちりぢりになる。左大臣・藤原頼長(山本耕史)は、逃げる途中で追っ手の矢により重傷を負う。崇徳上皇はあてもなく山をさまよう。 ひん死の頼長は最後に父・忠実(ただざね・國村隼)を訪ね、救いを求めるが、罪に問われることを恐れた忠実は門を開かない。自分の運命を悟った頼長は、舌をかみきり絶命する。 敵ながら頼長の才を認めていた信西(阿部サダヲ)は焼け崩れた頼長邸を訪ね、日記を見つけた。そこには頼長の政治に対する熱い思いがつづられていた。 やがて、行方しれずだった忠正と息子たちが、忠清(藤本隆宏)に連れられて清盛のもとへ戻る。 一方、義朝にも為義が尾張で見つかったことが知らされた。妻の由良(田中麗奈)が探すよう命じていたのだ。もはや父子の縁はないと言って為義と会わない義朝。そして義朝に救ってもらう気はないという為義だが、義朝が殿上人となったことを由良から聞かされ、宿願がかなった喜びをかみしめた。―――――次回は「叔父を斬る」。ここはじっくりと描くようですねー。
2012.06.03
大河ドラマ『平清盛』第21回「保元の乱」の感想です。マニアックに面白かったです!藤原頼長と信西の「孫子」の解釈の違いや後白河天皇の演説、為朝のヘタレ返上、白河法皇からの呪縛解放など見所が満載でした。「孫子読みの孫子知らず」をここまで見事にドラマにできたのは大河史上初ではないでしょうか?弟・頼盛を戦場から追い返したのも、今後の伏線になるのでしょうしね。『保元物語』を読んだのが随分と前なので、どこまでが物語通りなのかは解らなかったのですが、当時の戦闘を見事に再現できたのはないでしょうか。まあ、総じて一般の人には訳がわからず厳しかったかもしれませんが……。にしても、また清盛が脇役でしたね。その辺りも史実通りなのが、このドラマの一番凄いところなのですが。―――――第21回 「保元の乱」 あらすじ 1156年7月10日深夜、ついに戦いの火ぶたが切られようとしていた。後白河天皇(松田翔太)方には平清盛(松山ケンイチ)以下300騎、源義朝(玉木宏)以下200騎などが陣をおく高松殿に集結。同じころ源為義(小日向文世)ら源氏勢や、平忠正(豊原功補)とその一党は崇徳上皇(井浦新)がいる白河北殿に入った。 それぞれの軍議の中で、天皇方の義朝と上皇方の源為朝(橋本さとし)は、ともに戦慣れした武士らしく、「夜討ちこそが最上策」と提言。夜討ちを恥ずべき行為とする頼長がこれを退けたため、上皇方は夜明けを待つことになった。一方、天皇方の信西は、勝つためには手段を選ばずとばかり義朝の案を取り入れる。信西は義朝の献策を褒めあげると、清盛も負けじと発奮する。 清盛は早速一門に指示を出す。平氏の武功をあげるため為朝を狙えと。―――――今回は、裏番組がちょうどロンドン五輪出場が決まるかどうかの女子バレーの生放送だったんですよねえ……。それも、五輪出場決定の瞬間が「大河ドラマの番組終了直後」という間の悪さ。視聴率はどうだったのでしょうか―――(・。・;)(追記)女子バレーボールは23.3%、瞬間最高視聴率は午後8時44分の時点の31.6% だったのに対し、「平清盛」は10.2%でした。1ケタは免れましたね^^;
2012.05.27
今日は、広島県呉市に行っていました。船で通過したことはあったのですが、訪問するのは今回が初めてです。(「大和ミュージアム」へ。戦艦大和以外にも、呉の歴史や船や宇宙などテーマ満載の科学館です)(清盛が開削した「音戸の瀬戸」へ。日本一短い渡し船に載って、対岸の倉橋島へ)(「平清盛 音戸の瀬戸ドラマ館」へ。平日なのに、観光客も結構いましたよ)(呉駅前のそごうにある、「廣文館呉そごう店」さんへ)(入り口近くに、清盛コーナーがまだちゃんとありました!)(ゆめタウン内にある、「啓文社ゆめタウン呉店」さん)(入り口に清盛コーナーが。『経営者・平清盛の失敗』の書店員さん推薦コメントも!)清盛コーナーがまだ大々的にあるのは、さすが地元ですね。サイン本もちゃんと置いてきました。明日は、広島市内で講演会があります。書店さんも回りますよ!
2012.05.23
遅くなりましたが、大河ドラマ『平清盛』第20回「前夜の決断」の感想です。視聴率は14.7%から11.8%と大きく下がりましたが、面白かったですよ!後白河天皇といい、平忠正といい、言葉と心情にズレがあるのがなんともキュンとする話です。それに、これまで一番のおバカだったのが平清盛本人だったのですが、ついによりおバカな子が現れました。弟・頼盛です。清盛がちょっと賢くなったように見えるので、清盛に感情移入しやすくなってきました。それにしても、どうして視聴率が3ポイントも下がったんでしょうね?決戦前夜という男子が好きな展開なのですが…。裏番組に、バレーとか交流戦とかがあったのかな?―――――第20回 「前夜の決断」 1156年(保元元年)7月2日、鳥羽法皇(三上博史)が崩御した。 失脚の憂き目にあった左大臣・藤原頼長(山本耕史)は崇徳上皇(井浦新)に接近。しかし、その動きを察知した信西(阿部サダヲ)は、二人に謀反の疑いをかけ、武士たちに帝(みかど)をお守りせよと発令。 後白河天皇(松田翔太)と崇徳上皇の雌雄を決する戦が始まろうとしていた。 諸国の武士が京に集結し、天皇方と上皇方へと分かれていくなか、清盛は、武士の世を作るため、双方を待たせて戦の後の恩賞をつり上げるという方針を決定した。弟の頼盛(西島隆弘)は清盛の決定に不安をかくせなかった。 そんな中、後白河天皇は清盛を自邸に招き、二人だけの密談を始めた。後白河天皇は清盛の策略を見透かし、たとえ恩賞をつり上げても戦勝後に清盛の思いどおりになどならないと告げ、サイコロで即座の決断を迫った。清盛はこの戦いにも後白河天皇にも勝ってみせると言い返した。―――――次回は「保元の乱」。視聴率もどうなる?
2012.05.22
大河ドラマ『平清盛』第19回「鳥羽院の遺言」の感想です。今回は、後白河法皇の恋人となる二人が出てきましたね。ひとりは、成海璃子さんが演じた、のちの妃で高倉天皇の生母となる平滋子(建春門院)。ドランクドラゴンの塚地さんが演じた、寵臣・藤原信頼です!信頼と言えば、平治の乱には欠かせないキーパーソンですが、後白河天皇との男色でも有名だった人物。ということは、腐女子的には、松田翔太さんと塚地武雅さんが……(>。<)清盛と義朝のシーンは、緊張感が走っていいですね。それでも、清盛は甘いというか、どうしても狂言回し役になってしまいますねー。終盤、決断をした清盛ですが、その甘ちゃんぶりは今後どうなるのでしょうか……?―――――第19回「鳥羽院の遺言」 あらすじ 誰も予想していなかった後白河天皇(松田翔太)が誕生し、朝廷は大騒ぎになる。後白河天皇の乳父である信西(阿部サダヲ)はにわかに朝廷内で存在感を増していく。 またも期待を裏切られた崇徳上皇(井浦新)は鳥羽法皇(三上博史)に激しい恨みを募らせた。左大臣・藤原頼長(山本耕史)は、帝を決める場に立ち会えなかったばかりか、亡くなった近衛帝を呪詛していたという風聞が立ち、朝廷内での立場が危うくなっていく。 そのころ源義朝(玉木宏)は、息子の義平(波岡一喜)を差し向けて異母弟・義賢(阪本浩之)を討ち取り、源氏の棟りょうの証しである「友切」を奪い取る。これを聞いた為義(小日向文世)は激怒。為義・義朝父子の関係は修復不可能となる。 ある日、清盛の館に時子(深田恭子)の妹・滋子(成海璃子)がやってきた。その美しさに平氏一門は見とれる。時忠(森田剛)は滋子を貴人の妻にしたいと清盛に言うが、滋子は身分に関係なく好きな相手に嫁ぐと言い放つ。 1155年10月、後白河帝が正式に即位。宴の席に崇徳上皇から祝いの歌が届けられる。しかし、実はその歌に新しい帝への憎しみが込められていることを見抜いた後白河帝は怒って暴れだす。その姿に亡き白河院を見た鳥羽法皇は激しく取り乱し、これまで蓄積した心労もあいまって伏せってしまう。―――――次回が、節目の第20回「前夜の決断」。(追記)視聴率ですが、14.7%まで回復したんですね!
2012.05.13
ネットニュースに、山田真哉のコメントやら記事やらがちょうど載っております。【書評ウォッチ】皮肉る、癒やす、笑いとばす 楽しめるユニーク漫画(J-CASTニュース )http://www.j-cast.com/mono/2012/05/04131112.html→ 読売新聞に『すもうねこ』の書評を書いた時の話です。大河ドラマ「平清盛」苦戦 視聴率低迷で15日に解説特番(読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/tnews/20120509-OYT8T00778.htm?from=osusume→ 大河ドラマファンの一人としてコメントしております。よかったらご覧くださいませ (^。^)v
2012.05.10
視聴率が13.9%→13.5%とほぼ横ばいだった大河ドラマ『平清盛』第18回「誕生、後白河帝」の感想です。面白くなりましたね!和歌や青墓などのマニアックさは残しつつ、テンポが良くなったので観やすくなりました。「あらすじを追う感じがするので、感情移入しにくい」という意見もあるでしょうが、いまどきのドラマはこれくらいのスピード感でいいと思います。それにしても、役者陣の過剰すぎる演技は、見ていて楽しいですね。特に、崇徳上皇(井浦新)は、なんかもうこちらまで悲しくなってきます。あと、視聴後、公式サイトを見て初めてわかったのですが、あの白拍子は、清盛を育てた祗園女御と同一人物だったですね!!単に、松田聖子さんの一人二役だと思っていました。「祗園女御=乙前」説は、実に面白いアイデアだと思うのですが、ホームページを見ないとわからない、というのはどうかと……。―――――第18回「誕生、後白河帝」あらすじ 1154年、近衛天皇(北村匠海)の容体がいよいよ深刻になってきた。 母・美福門院得子(松雪泰子)は、一心不乱に祈とうする日々。父・鳥羽院(三上博史)は、崇徳院(井浦新)を遠ざけてきたことの報いではないかと、わが行いを省みる。 また、鳥羽院の側近で、平氏とも親しかった藤原家成(佐藤二朗)は世を去った。 ある日、清盛は崇徳院に招かれる。崇徳院は清盛に力を貸すよう説いた。しかし清盛は、平氏は鳥羽院とつながりが深いので、崇徳院にくみすることはできないと断る。崇徳院は「朕(ちん)にこの醜き世をおもしろう生きよと言うたのは、そちではないか」と激高する。 芸事の盛んな場所である青墓宿を訪れた雅仁は、そこで出会った白拍子・乙前(かつての祇園女御(ぎおんのにょうご)/松田聖子)の今様に、強く心を揺さぶられる。―――――次回、第19回 は「鳥羽院の遺言」。あと5月9日(水)の「読売新聞」夕刊に大河ドラマ『平清盛』の特集記事が載るのですが、山田真哉も大河ファンの一人としてコメントをしております。ぜひご覧くださいませ。
2012.05.07
昨日のブログの続きですが、今、またどうして日本史の論文を読み漁っているのかというと、『経営者・平清盛の失敗』の補足と申しますか、補論をどこかで発表しようかと思っているからです。実は、『経営者・平清盛の失敗』では触れなかった論点がいくつかあるのです。たとえば、本書では「政府未公認の外国貨幣がなぜ400年間も普及したのか?」という宋銭の話題を取り上げましたが、この宋銭の時代が「なぜ400年後に終焉を迎えたのか?」という謎も残されていたのです。ちなみに、宋銭の時代がどのようにして終わったのか、についても諸説あるのですが、この鍵となる人物が、織田信長、そして、徳川家康・家光だったりします。また、そもそも「どのようにして貨幣が生まれたのか」についても一度どこかで書こうと思っています。というのも、一般的には西洋の貨幣の説明がなされるのですが、日本を含む東洋では別の原理で貨幣が普及しているからです。(西洋では貨幣の価値が金属自体の値打ちとほぼ同じところからスタートしていますが、 東洋では早い段階から貨幣の価値が金属自体の値打ちを上回っている(=名目貨幣) と言われています)まあ、そんなGWでした。『経営者・平清盛の失敗』(つづきは本になるのかしら…)
2012.05.05
今日は営業ではなく、一人の客として神戸の書店をいろいろ見て回っていたのですが、神戸なのに平清盛コーナーをすでに撤去されている書店さんがけっこうあって、ちょっとショックでした (;_;)(私が気付かなかっただけかもしれませんが…)もちろん全国的には3月ぐらいに撤去され、私の本も一緒に店頭から消えてしまっているのですが、まさか清盛で盛り上がっているはずの神戸ですらこの惨状とは……。『経営者・平清盛の失敗』(お近くの本屋さんにない場合は、お手数ですがご注文を…)
2012.04.25
大河ドラマ『平清盛』第16回「さらば父上」の感想です。全体としては面白かったです。特に源氏のシーンは、こっちがメインじゃないか、と思うほどでした。しかし、父親の死という、泣ける話にできる回だったのに泣ける話にしなかったのにはちょっと意外でした。別に韓流ドラマファンではないのですが、たまたま見た「イ・サン」のほうが泣けました。(思いがけず出世して感涙、というシーンです)それにしても、『江』の織田信長のように、死んだ直後に幽霊として出てくるのが、大河では流行っていますねー。中井貴一さんも今後、ずーっと出てくれると、場面としては引き締まると思います (^^;)忠盛が死んだのが1153年なので、保元の乱まであと3年。面白くなりそうです。―――――第16回「さらば父上」 あらすじ 高野山再建を成し遂げた清盛(松山ケンイチ)には安芸守の任が授けられ、父・忠盛(中井貴一)も念願の公卿まであと一歩となった。けれども、忠盛は病に倒れてしまう。 そのころ藤原摂関家では、弟・頼長(山本耕史)と兄・忠通(堀部圭亮)の兄弟間での権力争いが激化し、頼長は源為義(小日向文世)を使い忠通邸を襲撃させた。 忠通を支持する美福門院(松雪泰子)は、平氏を使って頼長を攻撃するように画策する。 しかし、病の忠盛を見舞いに来ていた清盛は、その命令を拒否するように進言。 すると忠盛は初めて一門の前で、自分が生きてきた目的は武士の世をつくるためだったと語る。そして清盛に棟りょうの座を譲ることを表明する。―――――次回は、第17話「平氏の棟梁」。『経営者・平清盛の失敗』(経済史的にも忠盛と清盛では、大きく役割が変わってきます)
2012.04.22
今日、私が参加しているPRPJ(出版研究会)で、本のまとめサイト「ブクペ」の鳥羽悠史社長がいらしていました。若くて綺麗な顔立ちをした、役者やってそうな男性でしたので、ちょっとビックリしました。さて、改めてブクペを見ますと『経営者・平清盛の失敗』だけはまとめられていました。経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書(講談社)のまとめhttp://bukupe.com/summary/2714うまいこと、よくまとまっていますねー。他の私の本もぜひ、どなたかまとめてくださいませ m(・。・)m
2012.04.19
書籍『経営者・平清盛の失敗』の原作にあたる、講談社さんのWebマガジン「現代ビジネス」で連載している『経営者・平清盛の失敗』が2か月ぶりに復活いたします!【特別編】平清盛と税金問題(上) のつづきなので、もちろん【特別編】平清盛と税金問題(下) です。平家の滅亡を税金や商人の観点から説いていきたい思います。4月20日(金)朝の更新です。(こちらが「現代ビジネス」でのWeb連載版)『経営者・平清盛の失敗』(こちらが連載の書籍版)
2012.04.18
大河ドラマ『平清盛』第15回「嵐の中の一門」の感想です。面白かったです!高野山の宝塔再建や血曼荼羅、常盤の宮中入りなど多くの部分で史実をうまく取り入れられていました。そして、摂関家内の対立が激しくなってきて、崇徳上皇と後白河天皇との関係や源為義と義朝との関係、そして、清盛と叔父・忠正の関係など、保元の乱への伏線がどんどん張られてきました。まあ、僕が面白い、と思うときほど視聴率は悪くなるわけですが (^^;あと気になったのですが、説明不足というか世間の事前知識が不足しているというか、今回は特に「じゅだい」とか「ぞうしめ」とか突然言われてもわからない人は多かったんじゃないですかね。もしかしたら全部字幕にして、解説も入れたほうがいいんじゃないか、と思いました。それにしても、冒頭の弟・頼盛の罵声はよかったですね。「私は兄上を、あなたが苦手です。 騒々しく何かをしでかしても、そうしてくよくよと悩まれる!」まさに、私も同じことを思ってました!なお、「曼荼羅が血で汚れてしまった部分はどうするんだろう?」というのは最後まで気になってしまいました。(最後に絵師のお坊さんが合掌していたので、OKってことかな?)―――――第15回「嵐の中の一門」あらすじ 1149年3月、熊野詣の帰途に落馬した家盛(大東駿介)は、そのまま帰らぬ人となった。宗子(和久井映見)は悲しみのあまりとり乱し、忠正(豊原功補)は「お前が死ねばよかったのだ」と罵声を浴びせる。 忠盛(中井貴一)は高野山の宝塔再建という鳥羽院の命を受け、自分の名代を清盛に務めさせたいと申し出る。 清盛は高野山を訪れると、そこで陸奥国への長旅から戻ったという僧・西行(藤木直人)、かつての義清と再会を果たす。 そのころ、藤原摂関家の兄弟争いは激しさを増していた。 1150年に近衛天皇が元服すると、すぐに弟・藤原頼長(山本耕史)は養女・多子を入内させた。兄・忠通(堀部圭亮)は対抗すべく、得子(松雪泰子)の養女・呈子を自分の養女にし、入内に向けて動き始める。―――――来週は、第16回「さらば父上」ついに、中井貴一さんも最後ですねー。『経営者・平清盛の失敗』(まだ売れてますよー)
2012.04.16
先日放送された、NHKラジオ第1「日曜あさいちばん」の本のコーナー 「著者に聞きたい本のツボ」 での、『経営者・平清盛の失敗』の著者インタビューがWEBで聴くことができます。9分弱ですが、よかったらお聴きください。↓↓↓http://www.nhk.or.jp/r-asa/book.html(4月8日放送分)『経営者・平清盛の失敗』(最近また売れてきました^^)
2012.04.12
ホモネタで話題の大河ドラマ『平清盛』第14回「家盛決起」の感想です。前回は、「面白い!」と喜びに溢れた感想を書いたのですが、今回はまたちょっとよくわからなくなりました (・_・;)弟・家盛が主役の回なので、家盛には感情移入できるのですが、清盛がまた声を荒げるだけで、主役っぽくはなくなってしまいました。「清盛も主人公なんだから、あんなにヤケを起こさなくてもいいのにー」とついつい思ってしまうんですよねえ。また、家盛が決起する原因がマザコンだったり(笑)、藤原頼長があっさり真意を家盛にネタばらししたりと、ちょっと納得しかねる展開で……。家盛の死は、史実では単に病死したということしかわかっていないので、ドラマでは思いっきり自由に書けるだろう、と期待しすぎたのかもしれません。当時の男色文化を再現するのもいいのですが、わざわざ大河でホモネタを見たいとは思わないんですよねえ (^^;)私の好きな経済史視点でいうと、ちょうどこの頃清盛は安芸守になっているので、海での交易に力を入れる清盛に対する、従来の荘園経営に力を入れる家盛らとの対決だったりすると燃えるのになあ、と思ったり、思わなかったり。。。―――――第14回 「家盛決起」あらすじ 祇園事件から釈放された清盛(松山ケンイチ)を待っていたのは、厳しい表情の弟・家盛(大東駿介)だった。清盛について悩む母・宗子(和久井映見)を見かねた家盛は、祇園事件での兄の行動は嫡男にふさわしくない、自らが平氏の跡継ぎになると宣言したのだ。 そして家盛は、悪評高い清盛に代わり、賀茂の祭りで舞を奉じるという名誉を得る。 忠盛の館で家盛の舞を平氏一同がほめたたえていると、藤原頼長が家盛を自邸に招きたいという知らせが入り、一同は驚き喜ぶ。 そんな家族の雰囲気に入り込めない清盛は、義朝と市場で酒をくみかわしていた。そのふたりの前にみすぼらしい身なりの娘(武井咲)があらわれ、酒を買ってくれという。―――――さーて、次回は、第15回 「嵐の中の一門」。父・忠盛が大爆発するそうです。『経営者・平清盛の失敗』(本日、ラジオで紹介されて、Amazonで196位まで上昇しました!)
2012.04.08
遅くなりましたが、NHKBSプレミアム「BS歴史館」「平清盛 勝利のカギは経済戦略!~武士とお金の意外な物語~」 を、私自身も観ました!当然といえば当然ですが、3時間も収録したものが1時間になるので随分とシンプルになっていましたねー。自分が主張したいこと(銭貨出挙や富士川の戦いの真相など)がオールカットになってしまったのは残念ですが、視聴者的にはシンプルで見やすい構成になっていたので、良かったのではないでしょうか。詳しくはWebで、ならぬ、詳しくは本で、ということで (^。^)/【送料無料】経営者・平清盛の失敗高橋昌明先生はわかりやすく平家の話をなさっていましたし、本郷和人先生は面白おかしく大局的な話もなさっていましたし(「銅をどうしよう。そうだ宋銭だ」というダジャレも織り込みつつ^^)、渡辺真理さんもよく勉強されていて、みんなに振るのもさすが上手かったですし、この番組の出演自体が大変勉強になりました。出演者・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。再放送は、4月9日(月)午後4:00~4:59 NHK-BSプレミアムでございます。―――――さて、平清盛関連ですが、明後日、NHKラジオ第1「日曜あさいちばん」の本のコーナー「著者に聞きたい本のツボ」にて、『経営者・平清盛の失敗』の著者インタビューを受けております。10分弱のコーナーですが、よかったらお聴きください。4月8日(日)朝6時40分~の放送予定です。http://www.nhk.or.jp/r-asa/book.html
2012.04.06
本日放送されたNHKBSプレミアム「BS歴史館」をご覧くださった皆様、ありがとうございました。実は、私自身は録画に失敗してしまったので、まだOAを見ておりません…。ところが、再放送がなんとあと2回もあります(助かった~)―――――「平清盛 勝利のカギは経済戦略!~武士とお金の意外な物語~」 【再放送1】2012年4月6日(金)午前8:00~8:59 【再放送2】2012年4月9日(月)午後4:00~4:59―――――放送チャンネルは、すべてNHK-BSプレミアムです。人気があれば、また別の日にも再放送があるそうです^^『経営者・平清盛の失敗』(番組と合わせてご覧いただけると嬉しいです)
2012.04.05
裏番組がフィギュアだったので、かなりの低視聴率だったんじゃないかと危惧してしまう大河ドラマ『平清盛』第13回「祇園闘乱事件」の感想です。久々に面白かったです!そうそう、この緊迫感。緊迫感が白川法皇の死後、なかなか無かったのです。さらに、ようやく清盛が主人公らしくなってきました!これまでの単なる未熟キャラから、ちゃんとした個性が出てきたというか、キャラが立ってきた気がします。「迷信を信じない稀代の人物」として初めて描かれたのではないでしょうか。にしても、清盛が主役を張るまでに、13話かかるとは誰が思っていたでしょうか (^^;ちなみに、40年前の大河ドラマ『新・平家物語』の第13話では、すでに保元の乱が終了し、清盛が叔父・忠正を処刑しています。清盛がようやく主人公っぽくなってきたので、これからは期待できるのではないでしょうか。あと、今回は和歌などの古典ネタが無かったですね。もしかしたら、それが見やすかった原因かも……。―――――『平清盛』第13回「祇園闘乱事件」あらすじ 1147年、一門の繁栄祈願のため祇園社(現・八坂神社)を訪れていた清盛(松山ケンイチ)たちは、僧兵に武装したままの参詣をとがめられ、大乱闘を起こしてしまう。 日ごろ平氏をうとましく思っていた比叡山延暦寺の僧・明雲(腹筋善之介)は、清盛と忠盛を流罪にせよと僧兵たちが神輿を担いで強訴を始める。神聖な神輿を避けて矢を放ち威嚇する源氏軍勢だが、一本の矢が神輿に突き刺さる。この矢を放ったのは清盛だった。 清盛はわざと神輿を狙って射たと言い放つ。事の重大さを悟った忠盛は清盛と共に自ら検非違使庁に蟄居する。 清盛たちの処分については、朝廷内でも真っ二つに意見が分かれる。流罪にして平氏の勢力を奪おうとする内大臣・頼長(山本耕史)に、信西(阿部サダヲ)は真っ向から反論。 一方、検非違使庁の一室で忠盛と清盛は二人きりで語り合う。―――――来週は、第14回「家盛決起」めっちゃ面白そう!このあたりも史実ではハッキリしない部分なので、ドラマのし甲斐はあるところだと思います。
2012.04.02
ロイターのサイトにある「ロイターブログ 討論×闘論 ニュースに一言!」の中にある人気コラムに、『経営者・平清盛の失敗』が言及されていました。意外なところでの取り上げ方にビックリです! (*。*)―――――「清盛インフレ」に言及した日銀の真意 日銀の森本宜久審議委員は22日神戸市で講演した際、かの地ゆかりの人物である平清盛がインフレに頭を悩まされた点に触れた。 現在放映中のNHK大河ドラマの主人公でもある清盛を取り上げるのに不思議はないが、必ずしも広く知れ渡っているとはいえない平家政権下のインフレについて、あえて言及した点に、日銀の隠されたメッセージを読み解きたくなるのは私だけだろうか。 森本委員は講演で「平清盛は、幕末の神戸開港に先駆けること約700年前に、大輪田泊(神戸市兵庫区)を修築して宋との貿易を活発化させた。また、物価安定には苦労したようだが、大量に輸入した宋銭を流通させ、現在へとつながるわが国の貨幣経済発展の道筋をつけるなど、中世の日本経済で大きな役割を果たしたと言われている」と述べた。 たまたま『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』で有名な公認会計士で作家の山田真哉氏が昨年末出版した『経営者・平清盛の失敗』という新作が話題を呼んでいる。清盛は、平安後期にはつぶして銅材とされていた宋銭を、貨幣として利用・普及させることで独占利益を得たものの、ハイパーインフレを招来し没落した経緯を追っている。 講演後の記者会見で森本氏に、清盛の宋銭インフレを取り上げたのは、今もインフレ懸念に目配せが必要なためかと質問してみた。森本氏は「そこまでは思いもよらず、金融にも関係があると軽く触れさせていただいた次第」と回答し、特段の意図を否定した。複数の日銀幹部にも同様の質問をしてみたが、「深読みしすぎ」と一笑されてしまった。(以下略:赤字部分はこちらでつけました。)―――――まさか、日銀の発言に清盛が関係したとは……。もし今年中にインフレが起きたら、本当に「清盛インフレ」と呼ばれるかもしれませんねー。【送料無料】経営者・平清盛の失敗
2012.03.29
今日は、出版業界では“隠れた影響力ナンバー1”とも言われるNHKラジオ第1「日曜あさいちばん」の本のコーナー「著者に聞きたい本のツボ」の収録に行ってきました。(4月から土曜から日曜に曜日が変更されるそうです)http://www.nhk.or.jp/r-asa/book.html取り上げて頂いたのは、もちろん『経営者・平清盛の失敗』。聞き手の野口博康アナもしっかり読み込んでくださっていたので、10分弱のコーナーなのに、30分もしゃべってしまいました。4月8日(日)朝6時40分~の放送予定です。(スタジオで写真を撮り忘れたので、とりあえずNHK局内の廊下で…)その後すぐに、「新刊ラジオ@第2部プレミアム」の収録に行きました。http://www.febe.jp/podcast/sinkanradio2『経営者・平清盛の失敗』の話を中心に、義経や信長の話などもさせていただいております。ナビゲーターの矢島雅弘さんもけっこうな歴史好きなので、歴史ファン寄りの話になっちゃったかな?3月29日(金)・30日(土)の2日続けての配信です。『経営者・平清盛の失敗』(マスコミに取り上げられる数だけは、『さおだけ屋は~』並みです)
2012.03.28
現在発売中の歴史雑誌「歴史読本」5月号は、特集「源氏対平氏 武士の世のはじまり」。歴史読本 2012年 05月号 [雑誌]スペシャルインタビューの上川隆也さん、阿部サダヲさん、松雪泰子さんに並んで、山田真哉の特別インタビューも載っております!いやはや、まさかの並びでございます。私は、計7ページにわたるロングインタビューです。また特集の中では、元木泰雄先生や上杉和彦先生の原稿も載っていたり、「【特別企画】時代を彩った地方武士団(三浦氏・秩父氏・千葉氏・佐竹氏・小山氏・城氏・伊勢平氏)」がなかなかのマニアックぶりで面白かったりと、見どころ満載です。よかったら、ぜひご覧ください。『経営者・平清盛の失敗』(インタビューとの話とは、また別です)
2012.03.26
番組最低視聴率12.6%を記録したことで話題のNHK大河ドラマ『平清盛』第12回「宿命の再会」の感想です。視聴率的には『武蔵』の11.9%に迫ってしまったわけですが、今回の見どころは何といっても、天台座主・明雲役の腹筋善之助さんでしょう!関西の演劇ファンにとっては忘れられない、「惑星ピスタチオ」の腹筋さんのお姿をまさか大河で見られる日が来ようとは。なお、天台座主・明雲はこれから源平合戦の時代までずっと出てくる重要人物なので、腹筋さんのパワーマイムがNHKのゴールデンで流れる日も近いかもしれません。STAGE act. 【表紙】 佐々木蔵之介 (OAK MOOK)(惑星ピスタチオは佐々木蔵之介さんがいた劇団です)さて、内容のほうですが、前回同様テンポが速くなったので、あっという間に終わった感じがしました。テンポはいいのですが、群像劇のままテンポだけは速いので、誰に感情移入していいのかはちょっと迷うところかも。清盛は、相変わらず未熟ですしね(^^;にしても、義朝も清盛も傲慢で無神経なひどいプロポーズでしたが、これを男性脚本家が書いたらきっと非難があるだろうなあ、と思いながら見ていました(逆を言うと、女性脚本家じゃないと書けないものかも)。―――――『平清盛』第12回「宿命の再会」あらすじ 京では、朝廷に不満を持った僧侶たちが、武装をして神輿を担いで訴える強訴がますます盛んになっていた。平氏一門は武力と財力で僧兵らを退け、鳥羽院(三上博史)の期待に応え続けても、忠盛(中井貴一)が公卿に出世することは許されなかった。 清盛の館には明子の友人・時子(深田恭子)が清盛の息子たちの世話をしにたびたび訪れていた。それを知った時子の弟・時忠(森田剛)は清盛を訪ね、いきなり時子を後妻にするよう願いでる。 出家した待賢門院・璋子(檀れい)の元へ得子(松雪泰子)がおとずれ、なぜ黙って出家したのかを尋ねた。待賢門院は得子から人をいとしく思う気持ちの激しさを教わったといい、それを持てなかったことを悔いた。得子は待賢門院から全てを奪うことはできなかったと実感した。―――――あと、地デジで見られる番組の紹介文に「泣けます!」と書いちゃうのには、ちょっと引きました。確かにそうかもしれませんが、民放ドラマでもそんなことはしないんじゃ……。
2012.03.25
昨日は、金融庁内部で定期的に行われている「金曜ランチョン」と呼ばれるランチ講演会で、講師をしてきました。タイトルは、「平清盛の金融政策 ~『銭の病』とハイパーインフレ」まさか、こんな演題で呼ばれる日が来るとは夢にも思っていませんでした。まあ、結局のところ、「清盛は金融政策に失敗しました」という話なので、どこまでお役に立てるのか、不安を感じながら講演を行ってきました。終了後、「明日は我が身だと思いました」という感想を言ってくださった方がいたので、それはそれで参考になる面もあったのかも (^^;)『経営者・平清盛の失敗』(金融庁そばの本屋さんに1冊もなかったのが残念でした…)
2012.03.24
4月5日(木)20時~、NHKBSプレミアムの人気歴史番組「BS歴史館」に出演いたします。新年度1発目である回のテーマは、「平清盛 トップをめざす経済戦略 ~お金がむすぶ 源平と現代~」な、なんと、『経営者・平清盛の失敗』の内容が、ほぼそのまんま60分間の番組になりました。『経営者・平清盛の失敗』(ついに映像化?)すでに収録は終わったのですが、山田真哉の唱える「源平経済戦争」説に対して、大河ドラマ『平清盛』の時代考証である高橋昌明教授、本郷和人教授が何をおっしゃるのか、というのが見どころです。お二人にはいろいろ気を遣っていただきながら、是は是、非は非、といろんなお話を伺うことができたので、私としても非常に収穫の多い3時間の収録でした。まあ、3時間お話しても、番組自体はVTRを含めて60分間なので、どんなふうに編集されているのかは、予想も付かないのですが……(・_・;)大河ドラマをご覧の方も、源平時代ファンの方も、あまり知らない話ばかりだと思いますので、けっこう楽しめるのではないでしょうか?(こんなセットです。ラスコーの洞窟をイメージされているそうです)4月5日(木)20時~ NHKBSプレミアム「BS歴史館」「平清盛 トップをめざす経済戦略 ~お金がむすぶ 源平と現代~」出演:渡辺真理・高橋昌明・本郷和人・山田真哉
2012.03.19
大河ドラマ『平清盛』第11回「もののけの涙」の感想です。久々に、テンポが良くて楽しかったですね。序盤の天皇譲位の話は、あまりにややこしいので、置いてけぼりを食らった人も多いとは思いますが、崇徳帝と得子との対立はその後の「保元の乱」(あと10話後ぐらい?)を説明するためには欠かせないので、ここは頑張って見るしかないですねー。さて、今回は久々に清盛が主役かと思いきや、やっぱり明子が主役でしたね。ちょっと涙腺の緩んだ回でした。大河じゃなかったら、民放だったら、泣かされていましたね。最後まで琵琶の話を絡ませるあたりは、さすが上手いです。ただ、清盛の暴れっぷり=「もののけ」という意味が、ちょいと分からなかったです。これまで、「もののけ」=物の怪=白河法皇だと思っていたので、「もののけ」=獣、みたいなイメージは無かったんですよねえ。ちゃんとじっくり見れば、解るのかもしれませんが。いや、じっくり見ろ、ということですか……。―――――第11回 「もののけの涙」 あらすじ 内裏に呼ばれた平清盛(松山ケンイチ)は崇徳帝と同じく白河院(伊東四朗)の血をひく宿命を背負ったが、自分なりに面白く生きていくと告げる。 1140年、崇徳帝に待望の皇子・重仁が誕生する。しかし得子(松雪泰子)は、崇徳帝を言いくるめ、自らの子・躰仁(なりひと)に帝の座を譲ることを約束させる。 翌1141年、躰仁がわずか3歳で近衛天皇として即位。しかし譲位の儀式で崇徳帝は、躰仁に自分の養子としてではなく、弟として位を譲る形式になっていることを知る。弟に譲ったのでは上皇として院政を行うことができず、だまされたと知った崇徳帝は怒りをさらに募らせていく。 出家して法皇となった鳥羽院が引き続き政治の実権を握ることとなった。 1142年正月、皇后となった得子の勢いを前に、にわかに平氏一門は騒がしくなる。今後平氏は誰に忠義を尽くすべきなのか──。―――――第12回 「宿命の再会」。いろんな再会がありそうなので、面白くなりそう。【送料無料】経営者・平清盛の失敗
2012.03.18
マスコミにもよく登場される、大河ドラマ「平清盛」の時代考証・本郷和人教授と初めてお会いできました。(今月、准教授から教授になられたそうです)今度、お仕事をご一緒するのですが、噂どおりお話がとっても面白いです。 謎とき平清盛 (文春新書) (新書) / 本郷和人/著(平家や武士についての学説が一気に学べるので、お勧めです)AKBヲタとしても著名な方なので、オタク界の先輩でもありますね(^^第3回AKB48総選挙速報の感想2(読売オンライン)
2012.03.15
現在発売中の歴史雑誌「歴史街道」4月号にある「編集部おすすめの本」のコーナーに『経営者・平清盛の失敗』が紹介されています。歴史街道 2012年 04月号 [雑誌]そして、本日配信された「本のソムリエ」さんによるメールマガジン「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」でもこの本が紹介されております。〉 【私の評価】★★★★☆(82点)と、なかなかの点数でした (^^)紹介してくださった「歴史街道」編集部、「本のソムリエ」さん、ありがとうございました。『経営者・平清盛の失敗』(そんな本です)
2012.03.12
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