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皆さまいかがお過ごしでしょうか。2021年の本日いよいよ最後の日となりました。今年は何分にも息子との永遠の別れがあり、まだまだ気持ちは喪中なのですが、喪失感を埋めてくれるのは「本」でした。ということで、私個人の本年のベスト3を挙げてみたいと思います。(こういう時って第3位から応えるもの?)第3位 『移植医たち』。この物語を通して移植医療というものを知ったということが大きかったです。と同時に、ここにたどり着く家庭での動物実験のことにもしっかり触れられていて、なかなかそのような現状を知る機会というのはなかったので私の中ではかなり鮮烈な作品となりました。第2位 『恐竜学者は止まらない!』何十年かぶりに私の中に眠っていた「恐竜」に目覚めさせてくれた作品です。いやーー、今我が家にある積読本の7~8割が恐竜関係本ってどういうこと?しかも年をまたぐぞ、この熱。第1位『暁の宇品』2位以下は順位付けに悩んだのですが、第1位だけは圧倒的にこの作品。本年はこの作品に出会えて心の底から満足という位。何よりも地元に住んで浴びるように平和教育を受けた身としては、宇品の暁部隊のことを全く知らなかったという衝撃。しかも、この作品が他の何よりも陸軍の史料になり得るというその付加価値までついてしまった作品。私は図書館で予約して読んだにも関わらず、実家には大枚はたいて送りつけましたという作品でもあります。ということで、喪中の中、2021年も終わりを告げようとしています。息子がいないことだけがただただ淋しいのは変わらずですが、息子に心配をかけないように2022年は過ごしていきたいと思います。それでは、皆さまよいお年をお迎えください。にほんブログ村
2021年12月31日
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私の恐竜熱にスイッチを入れた『恐竜学者は止まらない! 』の中にしばし名前が出てくる鳥類を研究している川上和人氏のことが気になり、リサーチしたところ『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』という鳥類学者でありながら「恐竜」という直球なタイトルの本を見つけてさっそく読みました。これまで読んだ恐竜本とはまた一線を画します。いや、恐竜のことをどっぱーーーんと語っているのですが、これまでの本は恐竜が鳥になったとしているものの、案外鳥との絡みの部分がこれを読んでしまうとかなり少なかったということが分かります。鳥視点ってこういうことなのねとくびをうんうんうなずきながら読んだのでした。とりわけ第3章「鳥から恐竜を考える」はまさにそれで、恐竜の鳴き声の話、渡り鳥と状況が似ていた恐竜の話、恐竜の歩き方の話、恐竜の営巣、子育ての話、その他諸々。もちろん、このようなことが話題にならなくても、これまで発掘された化石や最先端の技術による分析などからすでに恐竜が鳥になったということが今のところ定説となってはいます。しかし、このような視点で語られるとより鳥になったのねーーーと納得してしまうわけです。まぁ鳥類を研究している人も過去に絶滅した鳥をおいかけ、時代をさかのぼっていくと、行きつく先は「恐竜」。なので、恐竜学者となんら変わりないことになりますし、その逆も然り。それとなぜ恐竜が絶滅したのかというところも、これまでの本以上に詳細に書かれています。しかも、ここまでは論文ではっきりしているとか、この部分ははっきりしていないとかということまで説明されていて、自分の中にある恐竜絶滅のもやもやを払拭させてくれました。いっそのこと恐竜額と鳥類学って一つにまとまらないのかしら。そんなことも思いながら読んだ、2021年の師走でありました。にほんブログ村
2021年12月30日
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昨日、図書館納めをしてきました(笑)。年末年始に読む本をてんこ盛りで借りてきたわけですが、たまたま普段はなかなか利用しない図書館の近くに用事があったので、そちらを利用しました。「恐竜熱」が冷めませんので、まずは分類の400番台の書棚へ。すると、こちらの図書館は一般書の「古代生物」に関しては力を入れていないのか、表紙、裏表紙が焼けてしまい、かなり古い図書しかなく、食指が動かず。で、児童書の同様分類記号のところに行くと、古代生物は児童書に力を入れているのか、新しい発行年のものが多く、児童書の方から今回はチョイス。その1冊を早速読みました。それが『きみがまだ知らないティラノサウルス 』。表紙のティラノサウルスの頭から背中に羽毛が描かれている!もうそれだけでテンションが上がります。構成の全てが「ティラノサウルス」というのは半分正解。「ティラノサウルス」に特化したかったのでしょうが、やはり「恐竜」というのはどういうものなのだということを伝えないと、「ティラノサウルス」のことには行きつかないと著者は思われたのでしょう。本書の半分が「ティラノサウルス」というのが正解。本書はもともと海外で出版された児童書を邦訳したものなのですが、これがとても読みやすい構成になっています。文章もとてもコミカル。読者になげかけるような形になっています。もしかしたら、これは訳者がそうしたのかもしれませんが。そして、モノクロの図や絵なのですが、とてもイメージしやすいです。イラストは誰が描かれたのか表記がないのですが、もしかしたら著者が文も絵も描かれたのかも。比喩も分かりやすい。「二頭筋」の説明もどのようにすごいのかということを例えるのに、腕相撲を出しています。章の最後にはクイズもあったりして、より子どもたちに楽しめるようにしているのですが、いや、読んでて大人の私も楽しい。なにせ、あの「ティラノサウルス」ですから。裏表紙には図鑑よりもくわしく、「なぜ?」「どうして?」に解説書とありますが、まさに「解説書」。こうして私は今子どもたちと同じように「恐竜」について知識を完全上書きしています。にほんブログ村
2021年12月29日
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本日日付が変わってからふと目が覚めて眠れなくなったため、枕元に置いていた『がん消滅の罠 暗殺腫瘍』を一気読み。結局その後も目が冴えて眠れずに朝を迎えました(笑)。で、これは『がん消滅の罠 完全寛解の謎』が続編と言いますが、シリーズ化になったわけですね。帯に書かれているのでここは書いてもいいところだと解釈して書きますが、今回は人工的に癌をつくってしまう話です。しかも、場合によってはその人工癌を自動で発症させるようにできるとか、消滅させることも可能のようです。なんでしょ、この医療技術革新。前作も今回も読んでたら、確かに現在の新型コロナウイルスが悪意的に作られたものと言われても仕方ないというか、納得してしまいます。そして、今のコロナ感染の状況が夢物語の中を彷徨っている感覚にも陥ってしまいます。どこまでが現実でどこから虚構の世界なのか。と同時にだからこそ倫理観というのをきちんと持っていないといけないのよねということは分かりますが、この世の中には一定数のサイコパスな方々がいて、この作品の中のこのようなものを創成させてしまい私欲で使うというのもまた現実の世界でも起こりそうな予感。何せ、この医療技術革新によってこの作品の前作で亡くなっていらっしゃった方が生きてらっしゃるということも今回判明します。しかし、その詳細は今回の作品でも触れられていませんし、その方の野望がどこにあるのかということもまだ説明されていませんので、おそらく、これはまだまだ続く予感。次はどのような医療技術による事件が起こるのか、楽しみでもあり、不安でもあり。にほんブログ村
2021年12月28日
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『絶景本棚』の第2弾『絶景本棚2』読了……読むっていうよりも眺了って感じ。本棚には幸せが詰まっています。もう、それだけしか感想はありません。あえて個々の著名人の本棚の感想を言ってみるならば、最初に登場する夢枕獏さんの本棚およびその周辺がやけに図書館っぽいなと思ったら、説明に小学校の図書室をイメージして配置したとあり、とても納得。水鏡子さんの本棚はスチール棚を使っていて、超親近感。しかし、2階建て、22坪、10万冊蔵書できるという規模なので、我が家とは雲泥の差というか、比較しては全くいけない状況。あぁ、羨ましい。坂野公一さんの階段の1段、1段下にも本を入れるスペース。階段を上るたびに本の背表紙が見えて、これはインテリアか!?大矢博子さんの本棚には野球関係本、及びドアラのぬいぐるみが置かれてあり、別の意味で親近感♪で、何よりもあぁ、と感嘆してしまったのが、黒田研二さんの本棚。なんと、私が幼き頃読み漁った小学館のひみつシリーズがずらり。あの『恐竜のひみつ』もありました!今回は異色のコレクターさんの本棚も。読むよりも購入して並べるための本棚。私も児童書は自分の趣味範囲でコレクターしてるので、並べたい欲求は分かるつもり。だけど、正しいコレクターさんの本棚は圧巻。そして、受け入れられない(笑)魔窟が今回もありました。ひえーーーっ。と思いながら眺めたのが本書でした。にほんブログ村
2021年12月27日
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著者が書いた『ダブルハッピネス』をかつて読んだことがあるのですが、ひさしぶりに彼の著者が目に飛び込んできました『3人で親になってみた』。最初の本を上梓した時が2006年。つい最近読んだような気がしてたのですが、随分年月が経つのは早いものです。あれから15年近くになるのですから、彼が親になっていても何らおかしい年齢ではありません。で、LGBTQがどのようにして子どもを授かるのかということを含めた現在の彼の家族について書かれたのが本書なわけですが、「家族」がどうこうというよりも、私の場合、コミュニケーションって大切だけど、難しいよねということを改めて考えさせられたのでした。著者の場合、彼自身とパートナー、そして二人の間に子どもが授かるために精子を提供してくれた著者の友人の3名があえていうなら、子どもにとって「家族」。その3人の中で、些細なことが積み重なり、それぞれが不満をためていくわけです。その都度話し合う訳ですが、この話し合いというか、話し合うための最初の言葉というのがなかなか難しく、結果としてずるずると先延ばしになってよりこじらせてしまうということが書かれています。いや、本当に難しいと思います。家族だからより難しいということもあるかも。これは3人が一般とは異なる形態だからというのとは違うなーと感じました。トランスジェンダーの人たちの家族形態や出産に関することも知識としては最低限必要なことかもしれませんが、恐らくこの本はそういう読み方だけではないという部分で1度は読んでも損はないと思います。にほんブログ村
2021年12月26日
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前回高野氏の講演会のことを書きましたが、そこで、新刊の案内がありました。それが『たくさんのふしぎ 世界の納豆をめぐる探検』。高野氏初めての児童書。しかも月刊誌。ということは、これはペーパーバック。売れ行きが好調だったらハードカバーで数年後に再販されますが、ペーパーバックは増刷されることもないので、これは「買い」!ということで速攻で購入。もちろん、じっくりと拝読しました。納豆っ発酵食品なので、アジア圏の食べ物かなと思いきや、アフリカにもありました、納豆。しかし、それ以上に驚いたのは、納豆にする材料って別に大豆じゃなくてもいいし、あちこちに納豆菌は含まれているので、わらじゃなくて、草や葉っぱにくるんでもできてしまうということ。まぁ、それならということで、ブルキナファソ共和国では種を用いて納豆を作っていたことを知った高野氏は、日本に戻ってからやはり種で納豆を再現しております。恐ろしき、探求力!この月刊誌には付録でページにして4ページの「新聞」が付いているのですが、ここで高野氏はこのようなことをしたためております。驚いたことに、納豆は「未知の大陸」だった。納豆はあまりにもありふれており、値段も安いので、日本を含め、どこの国でも真剣に研究されていない。値段が安い=価値がないと思われいるのだ。実際、これが酒だと国や企業から予算がつくので研究はけた違いに活発になる。だから納豆に関する論文やそしょきは極端に少ない。日本の納豆とアジアやアフリカの納豆を比較する人はほとんどいなかった。 ~略~納豆は高度情報社会の現代において、まさに手付かずのワンダーランドとなっていた。私は7年もの間、この未知なる探検をしまくったのだが、それは本当に幸せな時間だった。本書は7年間の彼の探検と研究のダイジェスト版(でも、これを読んだだけでも相当に納豆のことが分かる)。もっと納豆について気になる方はこちら↓ にほんブログ村
2021年12月25日
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12月22日大阪大学の外国語学部で高野秀行氏の講演会がありましたので聴講してきました。高野氏は早稲田大学在学中に探検部に所属。そこでコンゴのテレ湖にムベンベという恐竜みたいな怪獣がいるという情報を聞き捜索します。これが彼がその後も秘境の地へ足を踏み入れ、それを文章にするというノンフィクション作家へとなった原点でもあります。彼は現在に至るまで67,8か国を渡り歩きますが、その際は現地語を使用。だいたい20言語程度話したと言います。彼の場合は言語は目的のためのツールなので、目的が終わったら、次の言語に移るので、使わなくなった言語はすぐに忘れるとは言われてましたが、講演会では現地語がよどみなく出ておりましたので、忘れるというのは誇張かなと思われます。で、彼の現地語を習得の話が講演会の軸です。冒頭で書いたムベンベ探索の際、コンゴに入国するにはコンゴの許可がいる訳ですが、日本にコンゴの大使館がなかったため、公用語となっているフランス語をまず話せる必要性を感じ、たまたま電車に乗った横の人がどうもフランス語を話しているようだという理由だけで、その隣の人に話しかけ、フランス語の指導者になってもらったということが起点。紆余曲折がありコンゴに行ける段取りがつくころ、どうもコンゴではフランス語よりもリンガラ語が共通語らしいということを知り、ここからリンガラ語を教えてくれる人を国内で探します。このようなマニアックな言葉を話すコンゴの人を見つけたものの、リンガラ語には文字がないということが判明。コンゴの人がこれをアルファベットに置き換えて何とかなったようです。で、ようやくコンゴの奥地テレ湖に現地の方々のサポートにより到着するわけですが、幾ら捜索してもムベンベは現れず。そして、食料は尽き飢えに苦しむ部員たち。そんな状況のためほぼ全員がアイデンティティー・クライシスに陥ったようです。そこから脱却すべく部員たちおのおのはテレ湖で自分なりの目標設定をしたところ、彼はまさに現地語・ボミタバ語をサポートしてくれている村人から教えてもらったとか。ここで興味深いことを高野氏は教えてくれました。言語観のことですが、日本の場合、日本語の周囲にさまざまな言語があり、その様々な言語を一括りで「外国語」とカテゴライズしています。しかし、これはとても稀有な言語観なのだそうで、多くの国はまず、オフィシャルで使用する(文字を必要とする)公用語を頂点にその下に学校や社交場で使用する共通語、そして集落や友達と普段話す民族語と言語がピラミッドのような形になっているそうです。そして、公用語、共通語、民族語全てを当人たちは「母語」という理解。「外国語」という認識がないそうです。言語は奥深い。最後の質疑応答で興味深かったものをピックアップします。Q:面白かった言語は?A:ソマリ語 日本語でいうところの「てにをは」が動詞につくので、かなり違和感がある。Q:文字を持たない国ではどのような生活スタイルになっているのか?A:戸籍や住民票と言ったものはない。 遠くの人に伝達する時はかなり遠くまで響き渡る太鼓をその内容によって叩き分けているところもある(モールス信号みたいな感じ)。Q:次に行きたい国は?A:イラク 実際はコロナ前に何回か行っている。 イラクと言ってもメソポタミア文明のあった湿地帯。 ここにメソポタミアからの文化・生活スタイルを継承している(5000年間)民族がいる。というのが、講演会の主な内容でした。講演後にサインをして頂きました(笑)。この本はこちら↓にほんブログ村
2021年12月24日
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恐竜熱は続くよどこまでも。ここ最近の研究で恐竜から進化したものが鳥ということが私なりに理解できてきましたが、これまで手にした本は恐竜研究の大枠を書いたものでした。しかし、ついにそれだけに特化した本に出合いました。それが『そして恐竜は鳥になった』。(どうも絶版になっているみたいです)プロローグにこのようなことが書いています。長いのですが引用します。「鳥は恐竜である」という話を聞いて、その反応は二つに分かれることだろう。一つは、「知っているよ。何を今さら」という反応。もう一つは、「え!知らなかった。どういうこと?」という反応。今の日本には(世界中かもしれないが)、この二つの反応が同居している。「知っているよ」と答えたのは、まずは恐竜に興味関心があって、大人になってもその情報を集めている人々。そして、小学生、中学生、高校生……おそらく未成年のみなさん。「しらなかった」と答えたのは、子どものころは恐竜に興味関心があったけれど、中高生ぐらいの時に恐竜から離れ、その後は、とくに気にかけていなかった大人のみなさん。そんな大人のみなさんは、自分が親となって子どもが恐竜に興味をもったとき、子どものために買った図鑑を見て、自分たちの子どもの頃の恐竜像と、今の恐竜像との変化に驚いているかもしれない。(p8,9)何度も繰り返しますが、まさに私は後者。そして、只今恐竜関係の本を読みながら驚く毎日な訳です。で、本書はまさにタイトル通り、なぜ恐竜の進化が鳥なのかということだけに焦点化したものです。食べ物、子育て、翼の3点から恐竜が鳥になったという根拠をあげ、最後の章に「鳥の誕生」に迫っています。これまでの本ですと、イラストや図はモノクロで小さくページの端に書かれていましたが、これはカラーで大きく描かれていますので、かなりイメージしやすいです。他の本を読まずともこれさえ読めば今の恐竜研究の道筋というのが分かるかもしれません。ってなところで、昨日なんと!なんと!なんと!恐竜の卵の化石から孵化直前の赤ちゃんが発見されたというニュースが飛び込んできました!その内容が両側の前脚と後ろ脚を折り畳み、頭を腹部の方に丸めている。これは現代の鳥類のひなが卵の中で取るのと同じ姿勢もう、これを読んでた最中にこのニュースなんて、鳥肌ものです。いや、これで恐竜が鳥になったことがより明確になったというものです。恐竜の世界から目が離せないぞ!にほんブログ村
2021年12月23日
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昨日の続き『自閉症くんは1年生 』。小学校1年生の話ということですが、息子くんのように障害を持っていると入学前の準備期間があり、そこのところから本書では書かれています。準備期間は約1年。つまり、園の年長さんの時期ということになります。本書も4コマなのですが、もう本当に分かりやすいです。療育施設では教育委員会の担当者がやってきて、就学説明会というものが保護者に向けて行われるらしいですが、その雰囲気も絶妙。なるほど、このようにして行われるのかと一瞬で理解できます。そこからどのような流れで、入学する学校を選択していくのかということももちろん書かれています。なんでしょう、これって私立学校へ行くようなイメージを持ちました。それは決して悪いイメージではなく、我が子と相性がいい学校を選択するという感じで。地元の小学校へ定型発達の子が入学する場合、自治体から一方的に就学時健診の通知がきて、その健診を受けたら年明けに入学決定通知書が届くのが一般的なシステム。今や公立の小学校でも自治体がとある学校を重点校にしたり、その学校ごとに特色を出させている状況なのに、その特色を選べないなんて、なんて不遇な気がします。公立は指導要領に基づいて学習を行っているんなら特色なんていらないような気がするんだけどなーーーと教育、福祉系に絡んでいる私がいうことでもないのかもしれないけど。で、息子くんはお姉ちゃんとは異なる小学校に通うことになります。小学校生活は日々お家の人とリハーサルから始まります。このリハーサルなしではパニックを起こすのが息子君の状態。リハーサルひとつひとつも4コマで納めてしまうのですが、いや、実に分かりやすい。そのようにして、状況を理解させていくのね、とコミュニケーションの原点を見た感じがします。そして、子ども同士の力ってすごいなとひしひしと感じます。大人が伝えても、教えてもまったく通じないし、できないのに、お友達がちょっとサポートしたり声掛けしたり、いや、当事者にアクションを起こさなくても、その行動を見ているだけで、自分のものにあっという間にしてしまうんですよね。集団生活は同調圧力を生み出し懸念もされますが、利点もたくさんあるんですよね。個別指導と集団生活のバランスってとても大事だなとしみじみと感じます。そして、作者の息子くんが通っている学校は割合に支援してくれる教師が多いような気がします。これはかなりのメリット。もっと、日本は教育にお金をかけましょうと思うのでした。作者さんはサイトを持っているので、是非そちらもご覧くださればと思います。『moroの家族と、ハンドメイドと。』がそれ。で、これ読んでると、なんと保護猫のことが綴られていて、もう私は息子君のことよりも猫ちゃんの記事に釘付けとなりました(苦笑)。にほんブログ村
2021年12月22日
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何をきっかけでこの作品を知ることになったのか、うっかり忘れてしまったのですが、子どもと関わる仕事をしている身としては読まなくてはならないという使もってもって手にしました『生まれたのは自閉症くん。』。作者の第2子である息子さんが自閉症だったことからその様子を4コマ漫画として描いています。4コマなのに、とても息子さんの状況を的確にとらえていて、とても伝わりやすかったです。何よりも、私自身、彼を同様のお子さんと関わることも多く、とりわけ発話が出来ないということでその行動の意図をなかなか汲み取ることができないこともしばしあります。しかし、全く同じ行動ではありませんが、あぁそうなのかーーーと腑に落ちる場面がたくさん出てきました。恐らく、最初は親である作者も分からなかったはず。しかし、我が子を観察していて、そうだったのかーと後々気が付いたり、作者さんのところは療育施設に通所したということもあり、同じような家族や支援スタッフから話を聞くことができ、それが息子さんの理解につながったということもあります。それでも、親である作者さんは、我が子の特異な言動に目をつむる日々で、2歳になってようやく「ことばの発達相談」に電話します。ここからの展開が早かった!知人にもASDのお子さんを持つ方いますが、彼女は常々「早期発見、早期療育」とおっしゃってます。また療育施設に通うということは、同じ状況の他の家族と知り合うこともでき、悩みや不安が共有できるという利点もありますが、親にとっても居場所ができるというのが最大の利点なのかもしれないと思いました。そして、この作品ではきょうだい児についてもきちんと触れています。障害を持つ兄弟がいることに対してそのきょうだいはどう思い、何を考えているのかということを綴ってくれることで、その周囲の人たちはどのようにその家族をまるごとサポートできるのか(大げさなサポートではなく、さりげないものがメインとなりますが)考えさせてくれる起点になるとも思いました。この作品は小学校をあがるまでのことが書かれています。今、手元には小学校入学後のものもあるので続きを読んでいきます。にほんブログ村
2021年12月21日
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どっぷりはまっています恐竜。北海道大の小林氏や筑波大の田中氏の更に師匠の真鍋真氏と評論家の山田五郎氏の対談という形で現在の恐竜研究事情が語られている『大人のための恐竜教室』を入手、速攻で読みました。山田氏が痒い所に手が届く感じで私の疑問を真鍋氏にぶつけています。山田氏と私は以心伝心か(笑)。冒頭で山田氏このようなことを真鍋氏に突っ込んでいます。自分が子どもだった50年ほど前の常識が通用しないことでした。「これはブロントサウルス」と指したら「違うよ!アパトサウルスだよ!」って突っ込まれたりして。最近の恐竜展なんかを見ると、20年前と比べてもさらにいろいろなことが変わっていますよね。これは親としての威厳を保つうえで、実に頭の痛い問題です。ティラノサウルスなんて、僕が子どものころはゴジラみたいに直立気味で尻尾を引きずって歩いていたのに、いつの間にか前傾姿勢になって尻尾と頭を水平にして歩いているじゃないですか。骨格の化石は変わっていないはずなのに、なぜ歩き方が変わるんですか?(p12)海で生息する首長竜がなんと恐竜じゃないんだそうです。これ読んで初めて知りました。分類によると巨大な爬虫類なんだそうで。爬虫類と恐竜の区別って1つではなく様々な事柄があるらしいですが、骨盤に穴があるかどうかもその一つで、首長竜にはそれがないんだそうです。あれだけ、大きいのに恐竜じゃないなんて、気の毒というか何というか。まぁ、研究がすすんだからって数十年前の常識ががらっと変わってしまうなんて、私の中でははじめての出来事。あれだけ、小さき頃恐竜図鑑を読み込んだのに、もう全く役に立たないなんて。山田氏の気持ちがよく分かります。何せ、今の恐竜の常識が5年後には通用しなくなるかもしれないらしいです。それから、羽毛って鱗が進化したものだということも本書を読んで知りました。鱗なんて、しっかり見たことないから分からなかったのですが、羽毛になるような痕跡があるみたいです。いちおう、「大人のため」なので、私たちが幼き頃はこうだったけど、なぜ変わったのかという研究の詳細も会話文として説明しているので、とても分かりやすいです。もちろん、各ページの周囲には言葉では分かりづらいところは図や絵で捕捉されていますので、イメージしやすいです。というわけで、恐竜好きの大人の方には是非読んでいただきたい1冊。もう、自分の知っていたことを全てひっくり返されてしまいます。で、まだまだ恐竜にはまっている私は積本に恐竜関係の本が出番を待っていらっしゃいます。にほんブログ村
2021年12月20日
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第61回講談社児童文学新人賞佳作作品『境界のポラリス』。この作品を知ったのは、購読している新聞の児童文学を紹介している紙面にあらすじが掲載されていたため。それをそのまま引用すると、主人公の恵子は、東京都内の中高一貫校に通う高校生。中国生まれの日本育ちで、母が再婚した日本人の父と3人で暮らしている。5歳で来日して以来、必死に日本語を身に着け、学校の友だちの前では中国語を話さない。ある日、中国文学を学ぶ大学院生、幸太郎と出会い、彼が外国人に日本語を教える「青葉自主夜間中学」の教壇に立つことになる。自身のアイデンティティーに悩む主人公と同世代のふれ合いに考えさせられる。主人公の恵子が中国人であることをひたすら隠す心情の描写が今の言葉を用いてて、分かりやすかったです。「いろいろ面倒」この一言なんだろうなと思います。で、この一言から導き出されることは「多様性にはほど遠い」と私は思ってしまいました。それでも、恵子は夜間中学のボランティアをすることによって「いろいろ面倒」なことの半分は自分の思考の中でのことだったということにも気づいてくる訳ですが、そこに至るまでの体験というのは、残酷です。なぜなら、お互いが小学生だった時のことでそこには配慮と言う言葉がない時代。更には小さい頃というのは親の考えが刷り込まれている時期でもあるので、強烈な言葉を投げかけられていくわけです。となると、やはり子どもの頃から多様性を身につけて、というよりは、大人自身がまず考えを変える、自分の思考が正しいのかどうなのか立ち止まって見るということが必要なのではないかなーと思ってしまったわけです。このような類の新書を読むよりは、児童書と言うカテゴライズされたこの作品の方がかなり重量があるように感じました。にほんブログ村
2021年12月18日
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息子を失った身としてはタイトルだけでぐっときてしまいます『猫は、うれしかったことしか覚えていない』。著者と犬のセンパイ、猫のコウハイ、そして時々周囲の猫やその家族のことが綴られているエッセイです。いやーーーやんちゃが半端なかった息子は、「こんな子いる???」の連続でした。が、いらっしゃいました。それがコウハイ。息子とコウハイの共通項その1「猫はとことん挑む」。夕食のときは、ずいぶんと前からテーブルの上に乗りスタンバイ。~略~ 隙あらば、終息でハントします。肉や魚はもちろん、枝豆、海苔などもコウハイが狙う獲物となります。テーブルに乗るコウハイを「Noだよ~」とやんわり諭し、下ろす。しばらくするとまた、コウハイはテーブルへ。そして私は「さっきも言ったでしょ」とまた下ろす……。~略~ 以前上がっては下ろすのが何回続くか数えてみたら、夕食前後で35回。これでは食べた気がしません。(p51)うちもまさにそうでした。うちの子になった時から食べ物が大好きで、1000gしかない小さな体でシンクにジャンプ。ご飯づくりの邪魔をよくしたものです。もちろん、テーブルに並べてもすぐにジャンプして、食べ物を襲います。ゆっくりご飯を食べた記憶がありません。もちろん、最初はしつけようとトライしたのですが、全くで。猫をよく知っている知人に相談もしましたが、「性格なので無理だよ」と一蹴されました(笑)。それも今は思い出になってしまい、かなり淋しいです。共通項その2「猫は、当たり前に忘れる」子猫だった頃のコウハイは、よくキッチンの調理台の上にいました。そのたびに「ここはだめだよ」と下ろしていましたが、気がつくとシンクの中に入っていたり。コンロの脇でぼんやりしているときは「何待ち?」と声をかけて笑っていました。あるとき、コウハイのヒゲの先が焼けたようにチリチリ縮れているのを見つけました。きっと日がついたコンロを覗いたときにやけたのでしょう。(p62)子猫どころか最後までシンク周りでうろうろの息子でした。で、うちはヒゲではなくて、しっぽの先をちりちりと燃やしておりました。台所で立ち込める焦げ臭いにおい。その発生源が息子のしっぽと最初に分かった時は冷や汗ものでした。その後何度もやらかしています。ちなみに、新居を構える時、この息子の行動を踏まえ、コンロはIHにしました。そうすると、息子足の裏をやけどしました(涙)。私が気が付いたのは、治りかけた頃。以来、IHのコンロには常に空のやかんやお鍋を置いていました。他にもいくつかコウハイとの共通項を見つけ、つくづくホッとしたのです。馬鹿息子はうちだけじゃなかった!(よその子を捕まえて馬鹿息子と言っているようなものですが)でも、だからこそより可愛くて愛おしい息子だったのです。そして、今も。にほんブログ村
2021年12月17日
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木下明美氏Blog内「kimuraの読書ノート」を更新して頂きました。(12月14日の記事)今回は『護られなかった者たちへ 』。2021年最後の読書ノートです。2021年を振り返るとコロナ関係の本も確かに読んだのですが、気が付くと東日本大震災絡みのものを意図とせずに読んでいたという感じです。確かに今年は10年目ということもあり、それに関係した著書が発行されたということが大きいのかもしれませんが、私の中では引き寄せたという感覚があります。で、最後が本書というのは、もうそこに本の神さまがいたとしか言いようがありません。ぞわーーーと私にとっては鳥肌が立つ感じ。これまでに目にした東日本関連の書籍の最後(今年はという意)にとどめをさされました。これは、映画化が話題になるわと原作を読んで納得。清原果耶ちゃん、あなたは何者?期待しかない俳優さんだわ。
2021年12月16日
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少し前に恐竜研究者の『恐竜学者は止まらない! 』のことをお伝えしましたが、ここから幼き頃以来、恐竜にはまりつつあります。幼き頃は「恐竜」と言う生物そのものに興味関心があったのですが、この著書を読んでからは「恐竜研究」についても興味関心。そこで、この書の中にも紹介があった『恐竜まみれ』を読みました。著者は前述の著者の師匠。学生当時のゼミの先生の小林芳次さんです。小林先生は田中康平さんが大学に入学する直前は勝山の恐竜博物館の館長をされていたという経歴の持ち主。本書は田中さん同様に、恐竜発掘及び研究に関するエッセイというか冒険譚と言いますか、読み物という感じのものです。小林先生は田中さんよりも研究の世代でいうとひとつ前の世代になりますが、私と同世代です。つまり、今ようやく恐竜の研究者の有望な若手が小林さんの手により誕生している黎明期であります。小林さん同様に小林先生も恐竜の化石が出てくる地域、モンゴルやアラスカ、カナダなどを飛び回って発掘を行っていること、その様子を面白可笑しく、かつまじめに記しています。国内では北海道のむかわ竜の発掘に携わったことを綴っています。このむかわ竜、最初の骨が出てきてから世間に公表するまでに11年かかっています。全てを発掘するまでに7年、骨をクリーニングするのに4年。果てしなく地道な作業です。しかし、この発見のおかげで日本の恐竜研究の基準が上がったとのことです。また、1960年代に巨大な両手の化石だけが発掘され命名された「デイノケイルス」。この手の化石が所蔵されているヘルシンキの博物館で小林先生は目にして、他の部位の骨格も地中に眠っているはずだと思い、かつてこれが発掘された現場に行き、再度発掘をし、そしてまさに他の骨格、というよりも全骨格を発掘するということも成し遂げています。これに関しては3年の年月を要しています。いやーーー、恐竜の研究って気長でしぶとい精神力を持っていないとできないわーーとつくづく。で、本書で知ったことと言えば、私が幼き頃見ていた「恐竜図鑑」と、今の「恐竜図鑑」はかなり恐竜が様変わりしているということ。研究が進んだのと、技術革新のため、幼き頃よりもより恐竜のことが分かり、当時発表されたこととずれてきていることも多く、そのため「図鑑」もそのたび事に修整されているということです。なもので、ちょっとここ最近の図鑑も読んでみないと!と心に誓った次第です。にほんブログ村
2021年12月15日
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「シャンプーハット」という芸人さんは知っています。ワイドショーのコメンテーターとしてテレビに出演されているのも目にはします。が、ネタは残念ながら存じ上げない……のですが、彼自身が自分をネタに漫画を描いているということで、手にしてみました『パパは漫才師 』。で、今知ったのですが、これ現在のところ7巻まで出版されているんですね。私は2巻までしか読んでないのですが。もしや、私が無知なだけで、かなり人気のあるコミック⁉彼の日常を主に描いています。かなり誇張されているというのは、あるあるです。でも、それが嫌味にはならないなーと感じました。ただ、私の場合2冊でお腹いっぱい。なんでだろう。という感想だけになってしまいました。にほんブログ村
2021年12月14日
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前作から7年の年月を経ての『離島の本屋ふたたび』を読了。7年というのはあっという間のような気もしますが、本書を読む限り全くそんな感じをもつことができません。離島という場所は、今の日本においては人口が増加するということはあまりなく、ほぼ減少化。分母が少なくなると、本屋さんの経営というのは難しくなります。しかも分母だけじゃなく、今ではネットで書籍を購入することも可能。なので、離島で唯一の本屋さんであっても、その離島の島民が全て顧客になるということはあり得ないのです。商売敵はグローバル化した世界。更に、人口が減少するということは、基本若者がいなくなるということで、本屋さんの後を引き継ぐ人もいなくなります。このような状況を本書はこれでもかという程切実に突きつけてきます。前作はまだのんびりとしたのどかな本屋さんのガイドブックというイメージがありましたが、今回は今の世の中の課題を前面に押し出しているような感じです。構成も装丁もあまり変わらないのに。本屋さんがその土地からなくなるということは、文化や知識の根源がごっそり抜け落ちると言っても過言ではないでしょう。先ほど、ネットで購入している人がいると書きましたが、おそらくそれはスマホを上手く扱える人。そこから欠落する人も島民にはいるはずです。となると、知識や文化が平等には入手できなくなります。本屋があろうがなかろうが、読まない人は読まないとも言えますが、それは「ある」ということが前提で、あっても読まない選択をする人はそれはご自身の自由。しかし、読みたいけど読めない環境となると自身の責任論では語れません。で、こういうところに限って公共の図書館や図書室もないということが多いので、より事態は深刻と私は考えてしまいます。国で図書予算を各市町村に配分するということはできないのかしら???と思ってしまったのであります。にほんブログ村
2021年12月13日
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子どもの頃から壁全面が本棚という家に憧れておりました。大きくなってもしお家を建てるなら全面本棚!と思いながら成長してきましたが、建てたお家が狭小住宅の(建坪9坪…建物探訪に出演してもおかしくない程こじんまり(笑))ため、それは叶わず。それでも納戸はほぼ書庫になっていますので、文句は言えません。もちろん、よそ様のお宅の本棚も大好物でついお邪魔するとそのご家庭の自慢の調度品よりも本棚をつい探してしまいます(笑)。で、まぁそんな私の趣味のためにあるような本ってあるんですねーーー(笑)。それが『絶景本棚』。著名人のお宅の本棚がただただ掲載されているだけの本です。しかし、私にとっては面白い!その方の人となりを覗いているような感じなのと、まだ目にしたことのない背表紙を見つけると(ってそれがほとんどなのですが)宝物を発見したような気持になります。逆に自分が持っていたり、手にしたことのあるような本が並んでいると親近感を勝手に持ってしまいます。ブックデザイナーの祖父江慎さんの本棚の中に「八犬伝」が何十冊とあるのに気づきにんまりしました。八犬伝は作者は同じですが(そりゃそうだ)、出版社が異なっていたり、出版された時代が異なったり、読者の対象によって文章が脚色されていたり、もちろんこれを下にコミック化されていたりと過去から現在まで何十冊、いや何百冊かもしれませんが、形態を変えて出版されています。それを祖父江さんはコレクトしているんですねーーー。あーーー分かるわーーー。私はコレクトしていませんが、小学生の頃、やたらと『あしながおじさん』が大好きで、家のそれと学校図書館のそれが表紙や中の文章が微妙にことなることを知り、以来、様々な訳者のあしながおじさんを読んでいたことがあります。恐らくそれに似た心情なのだろうなと勝手に思っております。本書に掲載されているどの家の本棚も天井までうず高くそびえており、それだけでうっとりするのですが、ミステリー・SF評論家の日下三蔵さんの本棚だけはいただけません(笑)。紹介文に「日本最大級の魔窟にして秘境」とあります。本棚に収まりきらず、床に積まれたというか、足の踏み場がなくなっております。これは私には無理ーーーーー。床の本は本棚に入っていないので、最初は並べていたのでしょうが、やはり支えがないので崩れていっております。あーーー本が痛そう。って思っちゃうんですね。本が泣いてるよーーーーと日下さんにお伝えしたいです。にほんブログ村
2021年12月12日
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世界中が今やお世話になっているコロナワクチン。その技術の元となったのはメッセンジャーRNAの技術。その研究に長く携わっていたカリコ氏にリモートで取材をし、まとめたものが本書『世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ 』です。本書は彼女の生い立ち、そしてmRNAはどのようなものなのか、更には10年近く前から研究上で親交のあった山中教授(iPS細胞研究者)のインタビューで構成されています。開発者のカリコ氏はハンガリー出身です。彼女は大学の博士課程に上がった時、「RNA研究室」に所属。ここから彼女のRNAの研究が本格的に始まります。1970年代にはRNAの存在は認められていたものの、合成が困難だったようです。その中で彼女はRNAの断片(フラグメント)で抗ウイルス効果を調べることが役割でした。しかし、国の状況が安定せず、研究が続けられなくなり、渡米し研究を続けます。が、決して彼女は好条件での研究ではなく、不遇な中で研究を続けます。そして、ようやく協力的な研究者に出会ったのが、1997年。更に研究者の間で注目されてきたのが2010年以降のこと。その頃に山I教授も彼女の技術をつかってiPS細胞の研究を行っています。また、時間は遡りますが、彼女の研究を一緒に始めた人物の中に、日本人の方もいらっしゃいます。それが2005年のこと。そして、2020年世界中でコロナパンデミックが起こり、多くの死者が出ることとなります。本来なら何年もかかって創薬されるワクチンが1年足らずで開発、治験、接種までたどり着けたのは、この40年、ひたすら研究をしていた彼女のおかげと言っても過言ではありません。本書を読んで分かるのは、今回のワクチンがいきなりできたのではなく、すでに癌やインフルエンザをはじめとしたウイルスのワクチンを開発して動物などに治験を行っていた段階であり、それを応用していたということです。そのため、コロナワクチンは(コロナワクチンだけではないですが)開発よりも安全性を再確認するための治験に時間をかけ、パンデミックから1年後となったようです。彼女はこの研究を続けて40年を経て日の目を見ましたが、研究というものに無駄なものはないということをつくづく思い知らされます。そして、日本だけでなく、世界に目を向けても基礎研究の軽視ということを思い知らされました。不遇な環境でもひたすら自分の信念を曲げなかったからこその、早い段階でのワクチン開発。今後は世界的にも基礎研究において、サポートを十分にして欲しいとつくづく思いました。にほんブログ村
2021年12月11日
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昨日は息子(猫)の四十九日でした。息子がうちの子になった時は、これまで猫という生物に興味がなかったのが一気に開花。関係の書物をむさぼるように読んでいましたが、何年か経ち、動物福祉のことを知るようになると、実は動物たちの悲しい環境のことが書かれたものを読むことがしんどくなってきました。また、それだけでなく、創作ものでも動物たちが迷子になって飼い主さんを探すというシチュエーションでもダメになり、息子が亡くなってからはそれがより強くなりました。でも、猫関連の本は読んでいたい!という気持ちは大きいので、内容をさらっと確認してから読むようになっています。今回の2冊は読んでいてつらい気持ちになることがなく、くすりと口角をあげながら読める作品です。『猫のきもちがわからない 』は作者の愛猫、六角とレンチの日常をただただ描いています。この二人、かなり性格だけでなく身体能力も異なりますのでその対比に笑顔がこぼれます。好奇心が旺盛で身体能力が高いのはレンチ。高いところでもひょいひょいと飛び乗ってしまいます。六角はレンチの後を追ってチャレンジするのですが、身体能力が低いので必ず失敗。飼い主に目で訴えて高いところに載せてもらってご満悦という感じ。こんな日常が描かれています。『しみことトモヱ 猫との日々はたからもの』も作者の愛猫、しみことトモヱの日常をただただ描いています。が、こちらの二人はちょっと距離感のある二人。この作品には前作があって、それは先住猫のしみこのとこへトモヱがやってきた話となっています。が、相性が悪かった!この前作を読むのは今はちょっとしんどい。嫉妬するしみこの気持ちも分かるし、なぜ威嚇されるのか分からないトモヱにも切なくなります。が、今作は距離感をまぁまぁつかんだ二人の日常となっていますので、読めました(苦笑)。そして、最後にはなんと三番目の子も登場。上手い距離をさぐりながら楽しい生活をしてくれたらいいなーーーと思うわけです。息子の四十九日を迎え、月日が流れるのをより早く感じますが、息子のおかげで広くなった興味関心と猫友さんたちを大切にしながらこれからも過ごしていきたいと思うのでした。にほんブログ村
2021年12月10日
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先月散策中にかつて通っていた本屋さん「三月書房」が店じまいをしていたということを以前の「徒然」で書きましたが、この本屋さんに初めて踏み入れた時に真っ先に目に入り、購入しようかどうか悩んだのが『離島の本屋』。しかし、この時は購入しなかったのです、別にどうしても欲しい本がてんこ盛りだったので。で、それ以降もこの本屋さんに行くたびに気になりながらも、別の本を購入してしまうという、この本と私の関係は負のスパイラル(笑)。他の書店ではこの作品を目にすることはないんですよね。で、介護生活に入ったため、ここからも足が遠のき、そして知らぬ間に看板を下ろしていたというのが先月のこと。が、です!今月に入り、久しぶりに行った大きな図書館にこれとこの続編が鎮座して、私の目の前にいらっしゃるではありませんか!ようやく、手にすることができる!!!!という訳で、両方借りた訳です。「離島」というのでわくわくしました。小笠原諸島なんて、船便で本を運ぶのですから、発行日に新刊を手にすることはできません。新聞なんて1週間分まとめて島民は手にするわけです。本はおそらく金や宝石以上に貴重なものとして崇められているのが島民からの取材で分かります。本屋さんがなくて1年に1回、島民のふれあいセンターのようなところに本が並べられる出張本屋という形式をとる島もあります。100年も続く島の本屋さんもあります。どれも趣があります。ネットで本も購入できる時代にはなりましたが、やはり直接手にとって、パラパラっとページをめくって自分と本の相性を図ってから購入するというのが、本の醍醐味だと私は思うわけです。それでも、人口減少から本屋を畳まなくてはいけないところもあり、かなり島の本屋さんというのは、本土以上に深刻な状態でもあります。だからと言って、私がどうこうするレベルの話ではないんですけどね。読みながら、「頑張れー」と心の中で思うしかありませんでした。にほんブログ村
2021年12月09日
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訪問看護の世界を描いた『おとずれナース』。訪問看護と言っても、本作品は「精神科訪問看護」についてです。この表紙を本屋さんで見た時、「精神科」に特化した訪問看護があるんだーーーとびっくり。それを知っただけでも、この作品と出会えたことに感謝。作者ののまりさん自身が現役の「精神科訪問看護」をしている看護師さん。そのため、自身が経験したこと体験したことを脚色した形で作品として描いています。どのようなことを患者さんの自宅で行っているか。患者さんの家族がどのような生活をしているのか。ということを、患者さんの自宅に入れるからこそ見えるものをざっくりとですが、読者にかなり伝わってきます。そして、この作品は精神疾患の主な病気ごとに構成されていて、その病気の症状の説明もありますし、その病気に対しての考察や思いなどを作者自身のコラムとして綴っているページもあります。精神疾患についてもそれなりに「知識」を持っていると思っていましたが、かなり見当違いに私の脳みそに埋め込まれていて、本作品で再度正しい知識を上書きさせてもらいました。やさしいタッチの挿画が安心してこの本を読み進めさせてくれます。にほんブログ村
2021年12月08日
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俳優としてでなく、脚本家であり、作家でもある中江有里さんの『わたしの本棚』を読みました。彼女がまだ文筆業を営む前、私としては好感触をもった俳優さんだったのですが、脚本を書いてそれが賞をとった時の衝撃が忘れられません。今では決して珍しいことではなくなりましたが、私の中では俳優さんがエッセイではなく、創作という形のものを世に送り出した走りだという印象。その前後にNHKの『週刊ブックレビュー』のMCをされていて、その本に対する佇まいが好きで私はよく視聴していました。そんなこともあり、今回図書館で本書をお目にかかったので、読んだわけですが、いやーーー、彼女の心の内が重たすぎる(苦笑)。本の話はちょっとしたエッセンスでほぼ彼女の回顧録。両親が離婚された話とか、孤独感を持っていた10代。芸能界での仕事もあまり前向きではなかったみたい。彼女の成育歴が関係するのかもしれませんが、早く精神が大人になりすぎたのかなと感じました。もっとゆっくりと過ごせる子ども時代だったらよかったねと、当人が目の前にいたらよしよししてあげたい気分にもなりました。その回顧録に本のことを忍ばせてくるのですから、やはり本はかなりお好きなのだろうなとそこは納得。うーーーん、でも本のタイトル「わたしの本棚」はちょっと納得できないかも(笑)。にほんブログ村
2021年12月07日
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弘兼憲史作品を実は読んだことがありません。もちろん、話題にはなっているシリーズの知識は知っているのですが、おそらくあの膨大な巻数を今から読むのはなーーーというのが理由の一つ。ですが、本作品『六本木騎士ストーリー』は1巻完結だったので、手にしました。この作品「守川敏」さんの半生を描いたものでした。が、守川敏さんって誰やねん?ということで、先に彼についてリサーチ。株式会社トゥエンティーワンコミュニティ代表取締役ということが判明。とりあえず、会社の社長さんね、と納得して読み始めました。この会社がどうなのかということはさておき、彼の信条がとてもまっすぐであることが読んで分かりました。彼はアルバイトで夜の世界に飛び込んだ人ですが、その世界で決して裏の方々とは交えないことをモットーにされ、最終的には上記の会社を設立させています。しかし、裏の方々と交えないということは並大抵のことではないことを素人の私でも分かります。暴力や嫌がらせなど日常茶飯事のようでしたが、それにも屈せず、更には大きな借金も背負います。それをひたすら真摯な態度と、前向きな思考で乗り越えていきます。まぁ、このように文字にするととっても軽くて簡単に思えてしまうのですが、この作品を読むとそんなにやすやすできることのない時間と労力をかけていることが分かります。そのなかでやはり「誠実」というのはいつか人を助けることになっているのだなぁとこの作品からも分かりました。自分は常に「誠実」に生きているのか、そんなことを振り替えさせてもらえる作品です。人の半生を知ることは大事だなーーーというのがいちばんの感想です。にほんブログ村
2021年12月06日
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引きこもっている時期も本を読むことだけはやめなかった訳ですが、それでもかなり浦島太郎になっていたことを身をもって昨日知りました。引きこもり期間中の読書は「いつもの図書館」「いつもの本屋」だけしか足を向けることができなかったのです。しかし、私の好みの本もそれなりにありましたし、新刊書も十分に手にしていたわけですが、それでも読書の幅は限定的になっていたようです。まぁ、昨日家から車で15分ほどの「中央」と冠のつく図書館に久々に行ってきたわけですが、いやーーー、私のツボでありつつも、目にしたことのなかったラインナップが勢ぞろい。すでに家には20冊の積本があるにも関わらず、更に10冊借りてしまいました(笑)。その中の1冊が『おかんメール ザ・ファイナル』。シリーズ化されており何巻も出ているのですが、たまたま手につかんだのが「Final」でした。親のラインやメールの打ち間違いなどで、意味不明となっていたり、素で書いてきている爆笑文章をただただ掲載しているものです。もう、1ページ目から爆笑です。いや、大爆笑です。テレビの漫才やコントの比ではありません。室内についているテレビ音なんて完全に打ち消すほどの大笑い。笑いながらよだれは出るし、お腹は痛くなるし、どうしたものだか(笑)。周囲の迷惑顧みず、ひらすらページをめくるしかありませんでした。だって、止まらないんだもん♪例えば、息子さんが残業して帰宅したのを母親にラインした時の返信ライン。息子:てか着いたの9:50息子:死んだ母親:じゃ、残尿?母親:上野樹里結婚母親:お母さん、レミパン息子:わけわかんねぇ (p029)また息子に用事を頼んだ時のライン母親:おばあちゃんのご飯はちょっとレンジでチンしてあげてくださいお薬忘れずにだしてください ご飯が冷凍ネズミ人ばっかりますがご飯炊けるようなら炊いてくださいお味噌汁もありますお風呂洗ったります息子:うちには、猛禽類いないけどネズミか。 了解です。 (p050)そもそも、表紙にはとある母のラインでの報告文マクドで北の大地買いました「北の大地」なんて、マックで本当は何を買ったのか、想像すらつきません。衝撃的すぎです。が、何を隠そう、ここで醜態をさらしている(と本人は思っていないだろうけど)母親とほぼ私は同世代。似たようなことはしばしばで、人のことを笑っている筋合いはないのですが、やはり面白い!で、これシリーズで43万部のベストセラーになっていたんですよね。これが、私の浦島状態で、ベストセラーの存在すら気が付いていなかった引きこもり生活。という訳で、コロナの波をすり抜けながら、これからは車を飛ばしていつもとは違う本屋さんや図書館に行こうと心に誓うのでした。にほんブログ村
2021年12月05日
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木下明美氏Blog内「kimuraの読書ノート」を更新して頂きました。(12月2日の記事)今回は『氷柱の声』です。この作品、朝のNHK連続テレビ小説「おかえり、モネ」と完全に投影されていて、「モネ」の作品が伝えたかったことを再確認できます。と言っても、たまたまの偶然同じ時期に描かれただけで、この作者は「モネ」に関する取材も受けていらっしゃいます。誰かを失うこと、失わなくても自分が無力であることを目の当たりにしてしまうと、人はそこになんとも言えない後ろめたくネガティブな感情を抱いてしまう生き物なのだなとひしひしと感じます。それを乗り越えるのではなく、受け止めて人は日々の生活をしている、この二作品を知って、そう改めて感じるのでした。にほんブログ村
2021年12月04日
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三度見してしまいました、この表紙に、『改訂版 大学の学科図鑑 』。最初はタイトル読み間違えたのかと思いました。ジャケットとの差が激しすぎて。艶めかしい女性多すぎ!大学の学科を擬人化して、学科の特徴を記そうというのが意図でした。擬人化の本を最初に目にして購入したのは『元素周期 萌えて覚える化学の基本』でした。これが2008年に出版されており、ここから13年の年月が経つと、大学の学科まで擬人化されてしまいます。時代の流れです。「はじめに」で書かれているのは、文部科学省「学校基本調査」(2020年度版)の学科系統分類表には、延べ数で3479もの学科が掲載されています。新旧入り混じった様々な学科を目にすると、「どんな勉強ができるのか」「どんな学生生活が送れるのか」「どんな企業に就職できるのか」という疑問がわいてきます。~略~とは言え、ただ情報を並べるだけでは意味がありません。~略~その点を踏まえて、本書では……●大学、企業、学生の三社を取材して得た最新情報を掲載する●年収データは公表値を使用する(あいまいな数値を使わない)●就職先企業は各学科の就職実績をふまえ、知名度を問わず明記するこの3点に徹底的にこだわりました。(p002~003)私自身はこれを読んでいちばん注目するべき点は「授業料」だと思いました。学科ごとに学費が掲載されているのですが、例えば、最初の国文学科国立:81万7,800円私立:最安 93万円(沖縄国際大学) 最高 155万4,300円(聖徳大学)(p008)国公立はどこも一律なので問題ないのですが、やはり私立の学費はピンからキリまで。そのような中、最安値と最高値を記してくれていると、志望する私立大学はその間にあるということが分かり、学費工面の目安にはなります。これはとってもありがたい情報ではないかと。学科は今や事細かくなり、同じ内容でも大学によっては名称が異なることも多く、国内で唯一の名称を持つ学科でもきちんと取り上げてくれています。萌え系のイラストは苦笑するしかないのですが、至ってまじめで、必要な情報が掲載された本でした。しかも、学科紹介は笑いながら読めます(笑)。にほんブログ村
2021年12月03日
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頻繁に利用する図書館は平日のみ「リサイクル本」を配架しています。これは利用者がお持ち帰りして自分の所有本になります。もちろん、私は何度もお持ち帰りさせてもらっていますが、今日は松谷みよ子・作いわさきちひろ・絵の『もしもしおでんわ 』を我が子(我が本)として連れて帰らせて頂きました。私の手元にきたこの絵本は2009年26版のもの。これ以降に更に改訂版が出版されていますので、版替えで新しいものを図書館が購入したために、リサイクル本となったものと思われます。この絵本はご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、「松谷みよ子あかちゃんの本」シリーズの一つ。このシリーズはロングセラーとなっており、シリーズ最初の作品の初版は1970年よりも前だったはず。息の長い作品です。ロングセラーのセラーの作品は、良質というだけでなく、当時の生活様式を教えてくれる貴重な史料にも。今回の場合、表紙を見れば一目瞭然なのですが、子どもが電話をしているのが黒電話。恐らく、日常から黒電話が消えたのは1990年前後だったと思われます。(我が家がその頃、プッシュ式で留守電付きに替えたので)あれから30年経つのに、まだこの本が小さい子に読み継がれている。もう、今どきの子は黒電話なんてリアルに見ることがほぼありません。しかし、絵本の中で黒電話でお話する子を見て、それが何をしているのか、それがどういうものなのかということを感覚でつかんでしまうんですよね、子どもって。子どもの感覚が鋭いというのもありますが、これこそロングセラーになる所以、つまり子どもの感覚に最適に作用するという一面があるんですよね、きっと。私の勝手な考察ですが。だからこそ50年以上も重版される作品なわけです。黒電話を見たかったら、ロングセラーの絵本を探せ!ですね。そんなことをこの本から思ったのでした。にほんブログ村
2021年12月02日
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実は子どもの頃から恐竜が好きです。小学生の時は小学館のひみつしりーずの「恐竜のひみつ」を何度読んだことか。もちろん、図鑑も舐めるように眺めていました。恐竜の化石が博物館に来ると両親に連れて行ってもらっていました。なのに、福井県の「恐竜博物館」にはまだ行けていません。本の話に戻します。こんなに恐竜好きなのに、恐竜関係の本って私はこのひみつシリーズか、図鑑しか読んだことが実はなかったのです。正確に言うと、他に出会わなかったというべきなのですが。しかし、今回ど真ん中の本に出合ってしまいました。それが『恐竜学者は止まらない! 』です。こちらは現在筑波大学で教鞭を執る田中康平さんのエッセイ的な半学術書?ご自身が大学で「恐竜」を専門とする研究室に入ったところから現在までが綴られています。どのように、恐竜の研究をしていくのか、学部の時だけでなく、修士、博士課程での研究や試験、発掘方法や、研究方法、そして世界的に見た恐竜研究の現状などなど。わくわくしっぱなしです。著者は恐竜と言っても、卵を専門としています。卵を分析して、当時の恐竜がどのような行動、生活をしていたかとか、進化していったかとかを推測確定していきます。で、基準になるのが、実は今生きている動物たち。著者によると、恐竜は今の鳥類とワニ類の中間的な動物なのだそうです。そのため、今の鳥類やワニ類の行動、生活、実態を知らないと恐竜の分析を行うことができないそうです。データを採る時も、まず、鳥やワニのデータを採り、そこから恐竜の化石のデータを採り、恐らく恐竜がこんな行動や生活をしていたのだろうと推測させていくわけです。データや統計との格闘の日々ということが本書でよく分かりました。と同時に、フィールドワークな日々。中国に行ったり、モンゴルに行ったり、カナダやアメリカ。恐竜の化石のあるところには、とにかく足を伸ばす。しかも、その地域の「田舎」と呼ばれるところが多く、キャンプをはったり、その村の人の生活に紛れ込んだり。恐竜研究者たちはほぼサバイバーのような生活をされています。とにかく、1ページめくるごとにわくわく感が高まるわけです。しかも、語り口調で書かれているので、より恐竜に親近感が湧きます。読後は絶対に来年は福井県の恐竜博物館に行くぞ!!!!!と誓いを立てたのでした。本当にこれは読みごたえあります♪にほんブログ村
2021年12月01日
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