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ヴィーニュ・ロンドの畑ってこの生産者以外あまり聞かないなぁと思ってあらためて検索してみるとコンフュロン・コトティドやダニエル・リオンもリリースしているんですね。ジョルジュ・ミュニュレを代表する畑とは言いがたいものの、比較的値段も手ごろで入手も容易なことから、個人的にはよくお世話になっている銘柄です。最近のVTは10K前後といいお値段になってしまいましたが。グラスに注ぐと濃い目のルビーの色調。香りは黒系果実やスパイス類にトリュフのような熟成したニュアンスがまざりますが、全般に獣系のノイジーなニュアンスを感じるのが残念です。飲んでみると、酸が引っ張るバランスで、やや熟成が進んだ感じがあり、バランスもぎごちなく、あまり感心しない味わいです。劣化というほどではありませんが、決して優良なコンディションではないなぁというボトル。セールで安く買えても、こういうボトルだと全く感動しない分、結局高くついてしまいますね。こうして何度も痛い思いをしているのに、それでも日々セールで安い出物がないかとメルマガを漁っている懲りない私です。★★☆
2014年09月30日
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2匹目のドジョウを期待して、ユドロノエラのさらに裾モノを飲んでみました。このボトルはセールで千円台で購入したものです。あまり期待しすぎるのも酷だよなぁと思いつつ開けましたが、やはり過度な期待は禁物でした。総じて酸が強めで薄旨系のベクトルに仕上がってはいますが、相対的に果実のエキス分が不足しています。ラズベリー、紅茶、ハーブなどのシンプルな香り。冷やし気味で、赤にしようか白にしようか迷うような料理のお供にいいかもしれませんが、2千円を超える通常価格を思うとコスパはあまりよろしくないなぁと。他の品種に走るとか、ピノなら他の地域に目を向けるとか、ブルなら他の生産者のACブルを探すとか、選択肢はいろいろありますからね~。★★☆
2014年09月29日
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これも私にしてはかなり変化球の銘柄だよなぁと思いつつ。近所のワインショップで購入したものです。濃いめのイエローで、全般に緑がかった色合いです。パイナップル、ピーチ、マンゴー、ジャスミン、ドライハーブなどのアロマチックな香り。還元的な少しヒネた感じのニュアンスも感じられます。口に含むと思いのほかしっかりした酸のアタックを感じます。もっとヌルッとした味わいを想像していたので、これは正直意外でした。果実味は充実していて厚みがあるのですが、甘さはなくドライで、溌剌とした酸によるフレッシュさが前面に出てきます。後半には若干の苦味を伴って複雑な印象をもたらします。これはイイですね。あっという間にボトル半分飲んでしまいました。香味が個性的な分、やや料理を選びそうな気はしますが(オマールエビとか合いそうですね)、逆に言えば、中華やエスニックなど、あわせるワインに悩むような料理の際にも出番がありそうです。まぁ私なぞはこれからもあまり考えずに通常の晩酌時に開けてしまうと思いますが。★★★★
2014年09月27日
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このところ悩まされている全身蕁麻疹。その「発動条件」がなんとなく分かってきました。ワインをボトル3分の2から1本ぐらい飲んだ翌日にコーヒーを何杯か飲むと高確率で出るようです。単に深酒をしただけだと、翌日ところどころ痒くなる程度ですが、そこからドバッと広がってしまうのは、コーヒーを飲んだ日に限られています。体が疲れ気味のときは、前日の飲酒量が少なくても出てしまうことがあります。ワインもコーヒーも、長くつきあってきた嗜好品だし、どちらも断つのは厳しいので、なんとかうまくつきあっていくしかなさそうです。と書いている今日も、ところどころ体に痒みがあります。これで午後眠気覚ましにコーヒーを飲むと広がってどうにもならなくなる可能性があるんですよね。といって、アレルギー薬を飲むと、抗いがたい眠気に襲われるので、結局のところはコーヒーを我慢するしかないのですが。眠気といえば、最近、朝方どうにも朦朧として起きられなかったり、午前中にとてつもない眠気に襲われたりすることがあるのですが、これってアレルギーの薬を就寝前に服用していることと関係あるんでしょうか??
2014年09月25日
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先週末だったと思いますが、スマホ(Xperia Z1)で夕焼けを撮ってみました。肉眼で見たより綺麗に撮れているような。。さて、内視鏡の結果がとりあえず悪いものでなかったことで、ささやかなお祝いにと家で久しぶりにグランクリュを開けることにしました。選んだのはジャンテ・パンショの05シャルムシャンベルタンです。よくいえばエレガント、悪く言えばパンチがない。総じて05VTの特級にしては物足りない香味です。黒系果実や土、焦げ臭などが中心のおとなしくシンプルな香り。口に含むとアタックはなめらかで酒質はそこそこ緻密ですが、抑揚に乏しく輪郭のぼやけたような味わいです。わずかに余韻の長さだけはさすがに村名レベルは超えていますが。この生産者、00年や02年あたりの村名がなかなか良かったこととグランクリュが比較的安価に入手できることから、結構買い込んだのですが、その後、状態面を含めて私を満足させてくれるボトルにはなかなか出会えません。私の中では評価が低落しているの作り手の一人です。★★翌日:と書いたのですが、小瓶に残したものを飲んでみたらビックリです。初日とは別モノのごとく芳香が立ち上り、果実味も前面に出てきてグリップもしっかり、酸も伸びやかになり、特級シャルムシャンベルタンにふさわしい香味になりました。単に閉じているだけだったのなら、初日の時点である程度ポテンシャルを想像できそうなものですが、今回ばかりはそれすらできませんでした。やはり私のテイスティング能力はヘナチョコであるということを再認識しました。★★→★★★☆
2014年09月24日
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料理とのマリアージュについては基本「無頓着」を決め込んでいる私ですが、それでもさすがに夕食が秋刀魚の塩焼きだったりすると、スッキリした白を選びたくなります。青リンゴや柑橘類、ハーブ、青草、ミネラルなどのキリリとした香り。飲んでみるとシャープな酸と冷涼感のある果実味とで、端麗辛口に仕上がっています。全般に青草っぽさが強く薄っぺらい感じがして、3kという値段を考えるとやや微妙なところもありますが、和食によくあう品種として、セラーに常備しておけば守備範囲は広そうです。上位のスマラクトなど含めてもっといろいろ追いかけてみたいと思います。★★★
2014年09月23日
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備忘録代わりに書いておきます。GWに受けた胃の内視鏡検査で、胃の内壁に1センチ程度の隆起があると指摘されました。「粘膜下腫瘍の疑い」があるのだとか。半年後再検査との沙汰でした。腫瘍と聞いては心中穏やかではありません。半年後でいいのだろうか、もっと早く再検したほうがいいのでは?そう思ってネットで検索してみると、2センチ以下の粘膜下腫瘍が悪性化することはほとんどなくて、それほど深刻なものではなさそうな様子。とはいえ、昨年の胃カメラでは何の所見もなかったのに今年になって急にポッコリと隆起してきたというのは不安です。また、ピロリ菌を駆除してこの数年間、ずっと胃の調子はよかったのですが、今年の初めからどうも空腹時に締め付けられるような痛みがあるのも気になっていました。それで、半年のスパンよりは少し早めですが、9月の半ばにちょうどキャンセルが出たというので、再度検査を受けることにしました。で、行ってみたら「今日は超音波内視鏡で診てみましょう」とのこと。通常の内視鏡より違和感が大きいのではとか、エコーで検査する分時間がよりかかるのではと不安もありましたが、そもそも始まってしまうと鎮静剤で朦朧となるので、どちらもほとんど関係ありませんでした。結果は、2箇所の隆起があって、一箇所は血管、もう一箇所は5ミリ程度の筋腫とのこと。4ヵ月半前と比べて大きくなっていることもないので、次回は半年後の人間ドック、通常の内視鏡で十分でしょう、とのことでした。もし今回、通常の内視鏡だったら、隆起が2箇所に増えたということで不安ばかりが増すところでした。超音波内視鏡で診てもらってつくづくよかったと思いました。それにしても、血糖値の件もあって最近健康面の不安がかなり増してきています。「糖質制限」をずっと続けてきましたが、食生活の偏りが却ってよくない方向に作用しているような気がしてなりません。そもそも飲み会が減っているというのに、自宅でワイン飲みすぎですよね。酒量ももっと控えたほうがいいんでしょうけどね~。とりあえず肝臓の数値は大丈夫です。
2014年09月22日
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信濃屋さん実店舗で薦められていたので衝動買いしてみました。シルヴァーナというのもなかなか進んで買わない品種ですが、この銘柄は世界ソムリエコンクールで優勝した某ソムリエが「世界最高のシルヴァーナだ」と言ったとか言わないとか。色調は濃いめでやや麦わら色がかっています。グレープフルーツやカリン、それにキンモクセイなどの黄色っぽい香り。味わいは果実味がたっぷりしていて、体躯はやや太めですが、甘ったるくならずにキリッと辛口に仕上がっているところは好みです。そのためにも供出温度は低めを推奨したいですね。★★★★楽天でローラン・シュミットを検索★
2014年09月19日
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ユドロノエラも最近はすっかり高くなって、おいそれと村名も買えません。この裾モノも信濃屋さんで3kで購入したもの。安くはありませんが、まあグロフィエやパカレやディゴワーヌに比べれば…。抜栓すると、コルクはこのクラスにしては上質なもので、最下部しか染みておらず、良い状態であろうことが予想されます。色調は中程度からやや濃い程度のルビーといったところでしょうか。透明感がありますね。華やかな香水のような香りのトップノーズ。赤と黒の中間ぐらいの果実、オレンジピール、紅茶、軽くスパイスやミネラル、それにやや赤身肉的還元香。やや微発泡しているようですが、グラスの中でしばらく待つと落ち着きます。味わいはいわゆる薄旨系。パワフルではありませんが、酸が伸びやかで果実味は甘く旨み感もあり、酒躯は肩の力が抜けたナチュラルなもの。ブル贔屓でない人が飲むとやや酸っぱいと感じるかもしれませんが、わたし的にはストライクゾーンです。こういうのを飲んでしまうと、安いときにもっと村名クラスなどを買い込んでおけばよかったなぁと後悔します。というか、買ってはいたのですが、買っているそばから飲んでしまうんですよねぇ。いつまでたっても成長しないヘナチョコ愛好家です。★★★☆★楽天でユドロ・ノエラを検索★
2014年09月18日
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我が家のセラーの常備銘柄、ヴィレーヌのブーズロン。12VTもディゴワーヌとの抱き合わせで何本か買う羽目になりました。とはいえ、アリゴテってセラーに常備してあるととなにかと重宝する品種でもあります。グレープフルーツなどの柑橘類やパイナップル、ハーブ、白い花、ミネラルなどのかぐわしい香り。口に含むとみずみずしい果実とヴィヴィッドな酸とのバランスで軽快に仕上がっています。温度が上がると蜜っぽ甘さやトロピカルな風情が出てきますが、それでも例年よりはタイトな印象です。小瓶に残した翌日以降はより果実味が落ち着いた感じになり、結局3日にわけて、赤ワインの前座として愉しみました。最近はひと晩にボトル半分ではやや物足りないと感じることが多いので、こういう白ワインの飲み方もあるな、と。★★★
2014年09月17日
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ショパン・グロフィエの娘婿ということで一時騒がれたショーヴネ・ショパン。最近はあまり話題に上ることもなく、某所の安売りセールなどの常連銘柄となっています。私自身も初期のRWGの試飲でのあまりにタニックでバランスの悪い味わいに懲りて以来、ずっと遠ざかっていました。そんなショーヴネ・ショパンですがたまたまジョギングついでに立ち寄った信濃屋さんの実店舗で、2010年のNSGシェーニョが安売りされているのを見つけて衝動買いしてしまいまいした。なにせニュイの村名で5kは覚悟しなければならないこのご時勢に1級で3990円という価格。飲んでみて美味しければ買い増そうと思って帰宅後すぐに開けてみました。とても上品で高級そうなオークとミンティなニュアンスの入り混じったトップノーズ。奥から黒系果実やアジアンスパイス、バニラ、それに土っぽい香りが出てきます。味わいは思いのほかエレガントで、なめらかな果実味を羽毛のようなタンニンとおだやかで丸い酸が支えます。オークのクリーミーな要素が溶け込んでモダンなスタイルに仕上がっています。総じて、1級にしては酒躯が軽量級で構造が頼りない気がしますが、余韻や含み香は十分に感じられますし、なにより早い時期から飲むことができそうです。というか、今飲んで美味しいです。4Kという価格を思えば十分な香味で、衝動買いはせいかいでした。この3連休中にもう1,2本買いましておこうかと。すぐ隣の棚でグロフィエのACブルが5kを超える価格で売られているのを見ると複雑な気分になりますけどね。★★★★翌日:酸味がやや強くなりましたが、相変わらず香りは良く出ています。ニュイの1級と思うとやや物足りないものの、CP的にはまあ十分かと。例えが悪いかもしれませんが、二線級のネゴシアンの上位銘柄みたいな味筋に感じられます。★楽天でショーヴネ・ショパンを検索★
2014年09月14日
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う~ん、悩みますねぇ。iPhone6に機種変更をすべきか、です。私のアイフォンは11月に丸2年を迎えます。端末代金の負担がなくなって、毎月8k超の料金が少しは安くなるのかと思いましたが、改めて計算してみると、3000円の端末負担がなくなるのと同時に2000円弱の「月々割」もなくなるので、実質1000円程度しか安くなりません。現在は会社のエクスペリアをメインで使っているため、アイフォンの出番はもっぱら通勤時の音楽視聴とごくわずかな家族間の連絡時のみ。その音楽視聴もiTunesmatchにこだわらなければエクスペリアで十分事足ります。それで7~8000円というのはあまりに高いんですよねぇ。そもそもiPad2,iPad mini,iPad air,子供の学校のipad air,私の会社のipad3と、iPadを常時5台!も使っている家庭なので、iOSにはやや食傷気味です。(ちなみにカミサンの携帯もiPhone)なので2年間の契約終了時にいっそ解約してMVNOにしてしまおうかとか、いやでも今の電話番号に愛着があるので、ガラケーにしてパケットプランもやめて、最低料金で運用しようかとか、そんなことも考えていたところに、タイミングよくか悪くか、iPhone6が発表になりました。実質0円から「iPhone 6」に機種変更できるキャンペーン開始、さらに最大10,800円の割引!iPadを最大1年無料で使えるキャンペーンも!http://www.softbank.jp/mobile/info/personal/news/cm_campaign/20140912a/このキャンペーンを使って、今のアイフォンを下取りに出し、iPhone6の64GB(現在と同等の容量)に機種変更した場合の実質負担額は100円だそうです。ということは、12月以降、現状よりも約900円安い料金でiPhone6を弄り倒せる計算になります。現行のiPhone5をずっと使い続けた場合と100円しか違わないわけですから、どうせなら機種変更したほうがお得、という気がしてきました。さらに、私の場合、iCloudとiTunesmatchに加入しているので、端末容量は極端な話、16GBでも足りてしまいます。同額でiPhone6 Plusを選ぶという選択肢も浮上してきます。…これってソフトバンクの術中にはまっているのでしょうか?(笑)#余談ですが、先日発表されたエクスペリアZ3はソフトバンクからも出るらしいとのこと。エクスペリア使いとしてはこちらも気になります。完全防水でEDYとテレビがついているというのはiPhoneにはないメリットですね。
2014年09月13日
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カーブドリラックスさんの実店舗でアウトレット扱い(ビンに割れ)のものを購入。地味な銘柄ですが、これがなかなかよかった。柑橘やライチ、白桃などの果実、それにハーブやアカシアなどのアロマチックな香り。飲んでみると瑞々しい果実味を伸びのあるしっかりした酸が受け止める中庸を得た味わいで、特段スゴイとか感動させられるものはありませんが、日常の晩酌に違和感なく溶け込んでくれる安心感があります。私の場合、ピノブランはなかなか進んで購入しようとは思わない品種ですが、たまにこうして飲むと目からウロコですね。食わず嫌いはよくないです。★★★☆★楽天でジョスメイヤーを検索★
2014年09月12日
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涼しくなってきたので、たまにこんな銘柄はどうかなとセラーから出してきました。この日のグラスは木村硝子CAVA22オンスとロブマイヤーのバレリーナIV。色調は中心が黒々とした濃いルビーですが、エッジはいくぶんやわらいでいます。香りは火を通したブラックベリーやカシスなどの果実、鉛筆の芯、針葉樹、八角、丁子、甘草、黒土など。味わいは充実した果実味のアタックのあと、滑らかながら多量のタンニンが口中に広がり、後半にややピーキーな酸が顔を出します。04年のブラーヌカントナックということで、もっと細身なワインを想像していましたが、なかなかどうして、パワフルというほどではないにしても、各要素が充実していてせめぎあっています。今はまだ飲み頃の初期というところでしょうか。ロブIVはこれでもう少し大きければ完璧、CAVA22オンスは産地、赤白問わず使えそうな汎用性がいいのですが、この銘柄だとやや酸が強調される感じです。まあでも、値段がロブの3分の1以下ですからね。★★★☆木村硝子CAVAのグラスを検索楽天でブラーヌ・カントナックを検索
2014年09月10日
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例年、夏場になると赤ワインを飲む気がうせて、白や泡モノに走るのですが、なぜか今年はずっと赤ワインばかり飲んできました。天候不順もあったし、仕事が変わってもっぱら内勤になったということが大きいのかもしれません。セラーの白ワインがなかなか減らないので、この日は手ごろなACブルを開けてみることに。ベルナール・モローはこのところひいきにしている白の作り手です。12年のこの裾モノはシャサーニュの1級同時に買いました。柑橘系果実やトロピカルフルーツ、アカシア、ミネラルの外向的な香り。味わいは酸が高めですが、豊かで外向的な果実味がシャロネーズあたりを連想します。小瓶に残した翌日も印象はさして変わらず。まあ裾モノとしては十分な香味ですが、期待値ほどではなかったですね。遠からず上位アイテムも開けてみようと思います。★★★★楽天でベルナール・モローを検索★
2014年09月09日
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後継者がいなかったり相続の問題があったりでドメーヌが廃業することはブルゴーニュでは珍しいことではありませんが、トルショーやシャトー・ド・ショレ、ルネ・アンジェル、ショパン・グロフィエなどのように、看板を下ろしたあとに人気が急騰する作り手もある一方で、特段の注目を浴びることもなく、ひっそりと消えていく作り手もいます。06年をもって廃業したジャン・ガローデはさしずめ後者に分類されるつくり手でしょう。今となってはほとんど名前を聞くこともなくなってきました。たまたま寺田倉庫にあずけていた06ポマール・ノワゾンの味わいに感激して、ネットで探して半ケースほど買い込んだのが昨年のはじめのこと。そこそこ当たったり外れたりと、ヒットぐらいはあってもなかなかホームランというボトルには出会えずじまいです。状態面でイマイチだったボトルも少なくなかったように思います。今回のインポーターはラシーヌさんで、フラッグシップ的銘柄であるポワール・ノワゾン、しかも良年の誉れ高い05VTとあって期待していたのですが。少し開ける時期を間違えたかもしれません。黒系果実、スパイス、アニスシードなどの奥にフローラルな芳香が垣間見えます。酒躯は肉厚でタンニンがまだしっかり残っています。06VTはもっと外向的だったのですが、このボトルはやや手ごわいです。金曜日だったので、一晩で一本飲み切ってしまうつもりで開けましたが、あまり杯が進まず、急遽予定を変更。半分を小瓶に移して翌日飲むことにしました。小瓶に残した次の日は、香りにフローラルなニュアンスと土っぽいニュアンスが同時に増し、味わいも初日のぎごちなさが和らいでテクスチャーが滑らかに感じられるようになりました。この作り手の05年は村名といえどもかなり晩熟なようですね。セラーのボトルもこれが最後なので、また05、06年あたりを買いましてみようかと思います。‥といいつつ、市場に残っているボトルは限られますが‥。★★★☆惜しまれ引退したジャン・ガロデの最終ヴィンテージ!ジャン・ガロデ / ポマール・レ・ノワゾン...価格:6,804円(税込、送料別)ポマール・ノワゾン[2006]ジャン・ガローデ(赤ワイン)[S]価格:5,616円(税込、送料別)
2014年09月06日
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お手軽さんの「プレミアム・クレマンセット」4本のうちの3本目です。フレッシュなリンゴ、白い花などのデリケートな香り。良く冷やしてアペリティフに、魚料理、デザートなどに合わせて。<テュルクハイム葡萄栽培者協同組合について>1955年に設立された比較的新しい醸造所ですが、細心の手入れときびしい選別によって、高品質のアルザスワインを造り上げています。500haの畑があり、230名の生産者が加盟して、7つのグランクリュ畑を所有しています。彼らのワインは、フランスの有名な小売店や著名なレストランで扱われています。また、ワイン評誌では「アルザス地方の重要な共同醸造所」と書かれ、パーカー氏の「ワインバイヤーズガイド」には3つ星生産者として掲載されています。前回のクレマン・ド・ブルゴーニュもよかったのですが、これもなかなかイイです。コクや複雑さはあまりない代わりにフレッシュ&フルーティな心地よい飲み心地で、自宅の晩酌には十分です。ボルドー、ブル、アルザスと飲んで、残りはロワール1本を残すのみですが、今更ながらお手軽さんのこの企画、なかなか練れていてすばらしいと思いました。★★★☆【送料無料】お手軽さんのプレミアムクレマンセット(泡4本)
2014年09月05日
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先日の平野弥さんの12VT水平試飲で好印象を抱いたものの、その後セラーにあった10年のボトルを飲んで、「やっぱり‥。」と落胆させられたフィリップ・パカレ。思うところあって、東急の2割引セールの際に一本買って再度チャレンジしてみました。で、このボトルがなかなか素晴らしかったのです。赤い果実やオレンジピール、ダージリン、ハーブなどのクリアな香り。土瓶蒸し的なニュアンスはありますが、沢庵まではいたっていません。味わいも凝縮感こそさほどではありませんが、果実味が瑞々しく高めの酸とあいまってブル好きのツボにはまるものです。初日は全般にぎごちなさを感じましたが、小瓶に残した翌日は各要素が渾然一体となって大変良い状態になっていました。先日の10ポマール、そして今回のボトルを飲んでみて、私が強く感じたのは、「パカレのボトルはインポーターを選ぶべきだ」ということです。平野弥さんで飲んだものと今回のボトルは同じインポーターでした。最近はインポーター間のコンディション差も小さくなってきて、あまり問題にしすぎるのもどうかと思っていましたが、パカレの場合は、作りが繊細でSO2不使用ということもあり、輸送時の管理が大きくものをいうのでしょう。過去にもパカレについてはいろいろ書いてきましたが、まずは信頼できるショップでNユニソンさん扱いのボトルを買うことがパカレを理解するための第一歩かな、と僭越ながら。★★★★★楽天でフィリップ・パカレを検索★
2014年09月04日
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山本昭彦さんのこの記事を読んだら、思わず鳥肌が立ちました。2004ロックはよどんでいる、テントウムシの味!?http://winereport.blog.fc2.com/blog-entry-684.htmlレディバード(レディバグ)の影響が顕著だ。冷涼で、雨がちだったため、テントウムシが大量に発生した。ビオディナミの生産者は殺虫剤をまかないから、虫がブドウの房の内側にもぐりこむ。虫の体液(リフレックス・ブラッド)がワインに混じり、濁りのある味わいになった。除梗すれば、粒はバラバラだから、対処できるが、全房発酵では虫を取り除くのは難しい。04VTに関してはそれほど飲んでいるわけではありませんが、特有の青っぽさ茎っぽさとともになにやらエグミのようなものを感じることがありました。それがもしかしたらテントウムシの味だったかと思うと(恐)‥。
2014年09月03日
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懐かしい名前のリオハの作り手。ワインを本格的に飲み始めたころ、よくやまやで買って飲みました。2000年代に入ってからは飲んだ記憶がありませんが、久しぶりに飲んでも変わっていませんね。赤系果実に特徴的なオークのバニラ香、それにタバコや紅茶、ミントなどのかぐわしい香り。飲んでみると最近家で開けてみるプリオラートやリベラデルデュエロの安ワインのような果実のギュッと詰まった感じはなく、透明感のある果実味中心に、丸くややヌルッとした酸と滑らかなタンニンとがバランスよく、オークの風味とあいまってエレガントに仕上がっています。強めのオークに対してやや品がないといわれてしまえばそれまでですが、いかにも古き良きリオハという感じで、わたし的には好みの味筋です。このボトルはカーヴドリラックスさんの実店舗で購入したもの。ネットではあまり扱っている店は多くないようですね。また買い増しておこうと思います。★★★★★楽天でマルケス・デ・リスカルを検索★
2014年09月02日
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赤い果実やイチゴキャンディ、ヨード、紅茶、味わいは甘く外向的でジャミーな果実味をやや高めの酸が支えています。タンニンはややザラッとしていますが、上位グレードのように目立つことはなく、心地よいバランスです。シャトードショレの10ブルゴーニュは3本目ですが、このボトルがもっともエキス分に富んでいて好印象でした。ボトル差というよりは飲んだ時期の差なのでしょうね。もっと買っておいてもよかったかな‥微妙なところですが。★★★☆★楽天でシャトー・ド・ショレを探す★
2014年09月01日
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