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先日の平野弥さんとは違うインポーターのボトル。グラスに注ぐとかなりたそがれたニュアンスの色調。香りは赤系果実のリキュール、それに紅茶、枯葉、沢庵、土瓶蒸し。味わいはSO2無添加らしい、スルッと入ってくる果実のアタックはありますが、中盤以降感じられる苦味とエグ味がピュアさを多少スポイルしています。タンニンは気持ち強め、酸はしっかりしていてやや寸胴気味。状態が悪いというほどはないにせよ、沢庵香や味わいの苦味などは前回の平野弥さんの11水平試飲では一切感じられなかった要素です。まあビンテージも違いますがね。パカレの看板銘柄のひとつであるポマール、それも良年の誉れ高い10年ということで期待値が高すぎたのかもしれませんが、値段も考えるとリピートはないかな、と思ってしまいます。状態管理も含めて難しい作り手です。★★★
2014年07月30日
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ワッシーさんでブルゴーニュのバックビンテージいろいろ安く出てますね。ヴィレーヌのアリゴテです。昔は「ブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロン」という名前でしたが、今は単独でブーズロンのAOCを名乗っています。毎年ディゴワーヌとの抱き合わせで何本かが必ず購入して、セラーの肥やしとなっている銘柄でもあります。まあそれでもリュリー・サンジャックやブルゴーニュ・ブラン・レ・クルとの抱き合わせよりはこちらの方が数段好みです。今回も抱き合わせで12のアリゴテを何本か購入したので、セラーの場所確保の意味もあって11VTを飲んでみることにした次第。メロンやパイナップル、グレープフルーツなどの爽やかな果実香、ミネラル、アカシアなど良い香りが出ています。キンキンに冷やした状態で口に含むとタイトな果実味とシャープで豊かな酸とのバランスもよく、心地よい味わいを堪能できます。フィニッシュにかけてナッティなフレーバー。温度が高くなると蜜っぽさが出てくる代わりに酒躯がダルになりそうなので、よく冷やして飲んだのは正解だったと思います。★★★
2014年07月25日
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iTunes matchに登録したことがきっかけとなって、最近はせっせと自宅のCDをパソコンに取り込んでいます。AAC256kbpsの圧縮音源とはいえ、少しでもよい音で聴きたいと思い、イヤフォンを新調してみました。最初に買ったのは、シュア215。これはこれで明朗で良い音なのですが、そうなってくるとより繊細な弦の音を求めたくなって、さらに上位のシュア535LTDまで買ってしまいました。215はともかく、535は結構なお値段。ワインを節約している分がそのままこちらに流れた感じでしょうか。いやはや、絵に書いたような「イヤフォンスパイラル」に陥っています。高精度ダイナミック型ドライバー搭載イヤホン(イヤフォン)!【ポイント10倍!】SHURE(シュア) S...価格:10,770円(税込、送料込)あのソチ五輪金メダリストも愛用のSE535LTD、アジア向けに音がチューニングされたイヤホン(イヤ...価格:51,620円(税込、送料込)シュアのイヤフォン、最近また値上がりしたようです。続けて衝動買いしたのがコレ。ソニーのPHA-1というDACつきヘッドフォンアンプ。上位機種のPHA-2が出たおかげで、中古のタマ数も増え、値段もだいぶこなれてきました。アイフォンやアンドロイド携帯で音楽を聴くときにネックとなるのはDAコンバーターとアンプの性能です。アイフォンからデジタル出力して、これらの部分を外付けの機器に任せてしまえば、アイフォンにイヤフォンを直刺しするよりも格段に音がよくなるはず。ということで、実際にこれを通して聴いていみると、たしかに音の粒立ちがよりくっきりして立体感が増します。といっても、そのためにこれを常時鞄に入れて持ち歩くかと言えば、そこまででもない気もしますが。ちなみにこれを通して聴くと、音楽だけでなく録画したテレビ番組やYoutubeなども見違えるような音になるので、我が家では持ち歩くよりもむしろ、PCに繋ぎっぱなしにしてUSBオーディオとして使うことが多くなりそうです。【送料無料】【在庫あり】【16時までのご注文完了で当日出荷可能!】SONY PHA-1 ポータブルヘッ...価格:29,462円(税込、送料込)私は中古で安く買いましたが、この値段だともう少しがんばって新型のPHA-2を買うか悩むところです。【在庫あり】【16時までのご注文完了で当日出荷可能!】SONY PHA-2 ポータブルヘッドホンアンプ価格:48,657円(税込、送料別)↑こちらが上位のPHA-2。金銭的な余裕があればこちらの方がオススメです。
2014年07月24日
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表記イベントを3連休中に開催するとの案内をいただき、蕁麻疹もまだ治りきっていないのに参加したところ、案の定、翌日になったら全身蕁麻疹が再発。どうも酒量がボトル1本に迫ると翌日蕁麻疹が出るリスクが大きくなるようです。サントーバン微かに麦わら色がかった色調。白桃、洋梨、マロン系の香り。酸高めだが丸くクリーミー。ミネラル感残っている。中盤からの広がりあるが、酒質やや緩め。シャサーニュモンラッシェオークの心地よい香り。ミネラル、白桃、アカシア。香りに集中力がある。味わいはクリーミーな樽が効いていて、酸も豊か。エレガントだが、やや酒質水っぽく感じる。ピュリニーモンラッシェ香りの密度感が上がった。ミネラル、白桃、柑橘。酸はあまり前面に出てこず、酒質はトロリとしている。ムルソーっぽいピュリニー。ムルソーシャルム密度感のある香り。白桃、オーク、ゴマ、ミネラル。飲んでみると酸がきちんとあって、果実もなめらか。 余韻も長く、いいワイン。コルトンシャルルマーニュ香りまだ落ち着いていない。ミネラル、白桃、ハーブ、白い花。飲むとミネラル感強く、酸も高めで、まだ早い印象。寝かせて飲みたい。シャンボール村名イチゴ、赤系果実、ミネラル、トーン高めで、肉厚なシャンボール。 ジュブレペリエールスミレ、赤系果実、紅茶、ハーブ、ミネラル、スパイス。味わいは豊かな酸、果実味瑞々しく、パカレらしい味わい。ヴォーヌロマネ赤と黒の中間ぐらいの果実、紅茶、スパイス、フローラルなニュアンス。香りに重量感がある。ひんやりした酒質、クリーンでありながら凝縮感がある。これは美味い。エシェゾー赤系果実、スパイス類、紅茶、華やかで繊細、トーン高めで村名ヴォーヌロマネと味筋違うが、こちらも良く整った美味しいワイン。シャルムシャンベルタン紅茶、赤系果実、紅茶、チェリー、スパイス。果実味は凝縮しているが、甘く外向的で、今はやや酸が優勢のバランス。ヴォーヌロマネ・レ・ショーム村名ヴォーヌロマネよりトーンは高め。オレンジピール的な果実味は瑞々しさと力強さを高い次元で両立させており、酸、タンニンとのバランスも良好。とても印象的なワイン。久しぶりにパカレのワインをまとめて飲みました。白ワインは、どことなくドーヴネを想起させるものの、そこまでの完成度はなく、個人的にはあまりピンと来ませんでした。赤はどれもよかったですね。なかでも、村名VRとレ・ショームは「特別キュベ」とのことでしたが、この2本が際立って美味しく感じました。なにか特別な醸造でもしているのでしょうか?それとも特段よい作り手のブドウを使っているとか?総じて、上級キュベのほうがコストパフォーマンスは高いというか、大枚はたいて入手する価値があると思いました。逆に村名級はやや割高感があるかなと。あと、今回のインポーターは野村ユニソンさんでしたが、どのボトルも状態は良好で、果実味がみずみずしくニュアンスに富んでいました。今まで自宅で飲んできたパカレって、出がらし紅茶のような生気のない、つまらないボトルに出くわすことが何度かあったのですが、あれってやはり状態の問題で、きっちり状態管理された本来のパカレはなかなかすばらしいなと再認識しました。「フィリップ・ヘタレ」の名前は返上ですね。いずれにしても、買うときは状態管理に定評のあるショップを選んだほうがよいでしょうね。★楽天でパカレを検索★
2014年07月23日
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例年購入しているディゴワーヌですが、ブルゴーニュ高騰の流れに逆らえず、12VTは5kに手の届く価格になってしまいました。なんとか3本確保しましたが、5kを超えてしまうとコストパフォーマンスの魅力は急速に褪せてくるように思います。★楽天でヴィレーヌを検索★シャトー・デ・ジャック(ジャドが所有)の95&99ムーラン・ナヴァン。昨年からのボジョレ検証は目下一休み中ですが、夏場に向けてまたチラホラ再開しようかと。★楽天でシャトー・デ・ジャックを検索★デ・クロワの10ボーヌとルモワスネ。デ・クロワは最近BBRも入れているんですね。3kちょっととリーズナブルな価格kで買うことができました。★楽天でデ・クロワを検索★最近高価なワインをまったくといってよいほど買っていません。理由はいたってシンプル。ひとつには持ち寄りワイン会に行く頻度が激減していること、もうひとつはニューリリースのボトルを手元で熟成させるのをやめたことによります。といってもワインをまったく買っていないわけではなくて、自宅消費用の2k~5kぐらいまでの銘柄をチマチマと買っています。セラーの総本数はあまり減っていませんが、一本あたりの平均単価がじわじわと低下している感じです。ちなみに、暇に任せて楽天の購入履歴を紐解いてみたところ、この1年間で私が購入した10K以上のワインは以下の5本だけでした。~07グリオットシャンベルタン(シェゾー/ポンソ)~08グリオットシャンベルタン(シェゾー/ポンソ)~コックバーン・ヴィンテージポート1963~ジュブレシャンベルタン・コンブオーモワンヌ11(フーリエ)~ジュブレシャンベルタン・シェルボード11(フーリエ)コックバーンは、ワイン会で生まれ年のポートを1本開けてしまったので、新たに補充したものです。次に開けるのは55歳か60歳の誕生日でしょうかねぇ。ポンソのシェゾーは最近見かけなかったこともあって衝動買いしてしまいました。値段は11Kでした。フーリエについては、11年までは追いかけてきましたが、12年についてはプライスを見て参戦する気力が失せました。村名でも10K超、コンブオーモワンヌやシェルボードは20Kですからねぇ。この傾向は今後さらに加速しそうです。まあその分、最近は音楽CDとかPCオーディオとか、他のものに散財しているわけですが(笑)。
2014年07月20日
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我が家のベンチマーク銘柄のひとつとして毎年何本か買い続けているA・Pヴィレーヌ。ディゴワーヌは瞬殺な上に価格も5kに届くレンジとなって気軽に飲める感じでもなくなってきましたが、幸いにして若木から作られるフォルチューヌは入手も容易でプライスも4k台前半とかろうじて許せるレンジです。以前は3k切るくらいの価格で買えたんですけどね‥。さすがにまだ早かったですね。香りがまだ整っていません。硝煙や赤身肉的なニュアンスが強く、本来出てくるべき果実香りやフローラルな香りが奥に引っ込んでいます。とはいえ、味わいは早いながらも果実味、酸、タンニンの各要素がストイックなバランスを構成していて、少し時間がたてば魅力的な香味に変貌しそうな予感があります。とくにオレンジの皮やラズベリー、チェリーを想起させる果実味は素性の良さを感じさせるもので、例年に比べてスパイシーな印象を受けました。翌日:小瓶に残した残りを開けてみたら、赤い果実やスミレ、紅茶、それにスパイシーな香りが全開とはいかないものの五分咲きぐらいになりました。贔屓の引き倒しという感もありますが、やはり私はヴィレーヌの赤が好きです。★★★☆
2014年07月19日
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1K台という安値で購入したペルノのACブル。それも09年です。ペルノといえば基本白ですが、白屋の赤はさて如何?中程度のルビーの色調で透明感があります。香りはラズベリーやチェリー、紅茶、軽く木質やスパイスなど。飲んでみると地域名としてはほどよく充実した果実味と豊かな酸がありますが、タンニンがかなり荒削りで、フィニッシュにかけて雑味感を感じるのもマイナスです。大変素朴でトラディショナルな作りのピノで、2kを切る価格を思えば文句があろうはずもありませんが、かといって積極的に買い増すほどの魅力は感じません。もう一声、なにかチャームポイントがあればなぁ、というところなんですけどね。今度は本家本元のブル白のほうも試してみようと思います。★★☆
2014年07月18日
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ソムリエさんのシャンドン・ド・ブリアイユ。94マレショードや04ブレサンド10K以下です。他にサヴィニーなども。かわばたさんよりジャン・グリヴォの06ヴォーヌ・ロマネ・1er・オー・ショーム。約9kYANAGIYAさんのカレラ。11ミルズや新アイテムなどもあります。フィッチさんよりユドロ・ノエラの08ニュイ・サン・ジョルジュ・ミュルジェこれも先週末にあけたボトルです。どこぞのセールで2本買ったセシル・トランブレの11裾モノ。ちなみに1本目は1月に開栓済み。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201401220001/半年前と印象はあまり変わりません。赤と黒の中間ぐらいのクリーンな果実香に紅茶やフローラルなニュアンス、それに上質な樽を思わせる華やかな樽香が絡みます。味わいは酸のエッジが丸くタンニンも穏やか。果実は甘みと適度な旨みを伴い、要素の出っ張りがなく、クリーンで滑らかなテクスチャーが素敵です。モダンでよいワインですが、このボトルで4k台、村名が10K近く、グランクリュに至っては20K超と、値段が強気なのが厳しいところですねぇ。★★★☆
2014年07月17日
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ネットを巡回していて見つけました。http://www.afpbb.com/articles/-/3020596【7月15日 AFP】人は遺伝的に似ている相手を友人に選ぶ傾向があり、友人の輪が5代前の祖先を共有する親戚たちで形成されていると言えるほどだとする研究が、14日の米科学誌「米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)」に発表された。 研究は、膨大な遺伝子情報と交友関係などの情報を共に含む米マサチューセッツ(Massachusetts)州のフラミンガム心臓研究(Framingham Heart Study)のデータを基に行われた。 研究チームは1932人を対象に、友人のペアと知らない人のペアの遺伝情報を比較した。 結果、同じ交友関係の中にいる人は、遺伝子の1%ほどを共有していた。これは近くにいる見知らぬ人同士が共有している遺伝子よりはるかに高い割合で、5代前の先祖を共有する親戚と同程度だという。「見知らぬ人と比較すると、(友人同士の)類似性の高さは、5代前の先祖を共有する親戚と同レベルだった」と論文は説明している。 1%の共有では少ないと感じられるかもしれないが、論文の共同執筆者で米エール大学(Yale University)のニコラス・クリスタキス(Nicholas Christakis)教授(社会学・進化生物学・医学)は「遺伝学者にとって、これは有意な数値だ」と述べた。 なお、友人同士の間で最も類似していた遺伝子は「におい」をつかさどる部分で、逆に最も異なっていたのはさまざまな疾患への免疫をつかさどる遺伝子だったという。(c)AFP前に、酒好きの遺伝子をもつ人同士は友達になりやすい、なんていうネタもありました。友達や恋人はあなたの遺伝子が選んでいる!? 遺伝子に関する驚きの事実発覚!恋愛関係なんかも遺伝子が影響しているんでしょうかね~?
2014年07月16日
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全身蕁麻疹再発!!しばらくアルコールを控えなければならなくなってしまいましたので、ブログのほうは最近飲んだ銘柄の落ち穂拾いでいきたいと思います。先週飲んだシャトー・ド・ショレ。08ブルにはどうも良い出会いがないので、世評の高いシャトー・ド・ショレを開けてみることにしたのでした。色調は中程度からやや濃いめのガーネットで、エッジには熟成を感じるオレンジのニュアンスもみてとれます。香りは赤系果実や紅茶、麦わら、乾物屋の店先のようなさまざまなスパイス、それにスーボワっぽいニュアンスが加わり始めています。飲んでみると、柔らかく旨みの乗った果実味をトーンの高い酸が支えるしなやかな味わい。タンニンはまだ若干の粗さを感じるものの、外向的な果実味のおかげで現時点でも美味しく飲める懐の広さがあります。これはイイですね。今まで私が08年に感じていたネガティブな要素もないし、何本か飲んできたシャトー・ド・ショレのボトルの中では雑味感も少なめで、もっとも好みの味筋でした。たまたま良い状態にあたったのかもしれませんが、シャトー・ド・ショレのボトルがこういうボトルばかりなら、今の値段でもさらに買い増しするのですが。★★★★
2014年07月15日
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京橋さんで購入した「【送料無料】すべてパーカー【90点以上】6本セット! 」。6本で7980円という値段からして多くを期待するのも野暮というものですが、自宅の「ローテーションの谷間」などによいかと思って買ってみたのでした。【送料無料】第2弾!すべてパーカー【90点以上】6本セット!【クール便別途 216円】価格:8,618円(税込、送料込)↑その都度少しずつ銘柄を変えて、ほぼ継続的に売られているようですね。濃くて密度感はありますが、単調な香味です。結構青っぽい香りが特徴的。これも似たような感想でした。これも。このボトルにいたってはマズくて飲めませんでした。状態が悪かった可能性大。もう一本空けたのですが、写真撮り忘れました。ちなみにそのボトルが一番印象がよかったのですが、調べてみたらこれだけパーカーポイント93と高めでした。そういう意味ではPPってなんだかんだでさすがです。いや、でもほかのボトルもそもそも90点かそれ以上だったわけですが。。6本中5本飲んで、残りはあと一本ですが、ここまでの感想としては、総じて濃くて単調な「居酒屋ワイン」ですね。居酒屋などで出てくれば喜んで飲みますが、ワインバーや愛好家との会での出会いを期待すな銘柄ではないかな、と。ヴェリタスさんの安カヴァセットは夏になったらまた買おうかと思いますが、こちらのリピートはないかな、というところです。【送料無料】【送料無料】赤字覚悟!極上の泡が楽しめる!すべて本格シャンパン製法の辛口!厳...価格:6,180円(税込、送料込)↑こちらは例年お世話になってます。
2014年07月12日
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先日飲んだ10VTの同銘柄がすばらしかったので、今度はウメムラさんで安く出ていた08VTを買って飲んでみました。ところが、これがいけません。10年とはぜんぜん違っていてマイりました。まず、香りがなんというか硫黄臭や生臭い感じの動物臭があって楽しめません。飲んでみると赤と黒の中間ぐらいでオレンジピール的な果実味や透明感のある酒質には好感が持てるのですが、総合的なバランスは10VTほどの完成度にはなく、フィニッシュにやや尖った酸が顔を出し、少しばかりの苦味エグ味も伴います。やはりこの辺はビンテージの限界なんですかねぇ。07、08はどちらもやや弱めの年ということでリーズナブルな値段で出ています。ここまで私が飲んできた中では、07年は(水っぽく薄いものもありますが)薄旨系に心地よくまとまっているものもあって全般に印象は良いのですが、08年はなんだかつかみどころがないというか、酒質がギスギスとしていてなめらかでないものによく当たります。まあどちらのVTも大した本数を飲んでいるわけではないので、エラソーなことは言えませんが。★★☆
2014年07月10日
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ウメムラさんで購入したシモン・ビーズのバックビンテージ。ほどよく熟成してイイ感じになっているのではと期待したのですが‥。何かが違うんですよねぇ。赤系果実のジャムや紅茶、キャンディ、スパイスなどにややスーボワの入り始めた香り。飲んでみると果実味がジャミーで、アールグレイのような独特のフレーバーがある一方でキャンディチックな少し安っぽい香味と化学薬品のようなあまり好ましくないニュアンスも感じます。私が想像するブルピノの香味とはやや趣を異にする、良くも悪くも独特の味筋のワイン。日ごろシモン・ビーズのワインをあまり飲みつけていないとはいえ、このような感想を持ったのは初めてです。コンディション的にどうなのかなぁ‥。こういうワインなのかなぁ‥。状態の問題ではないのかなぁ‥。よくわかりません。★★
2014年07月08日
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シャンボールミュジニー10(ユドロバイエ)これが思いのほか開いていてよい状態になっていたのが嬉しい驚きでした。赤系果実、ミネラル、紅茶などにスーボワ系の入り始めた芳香。味わいは例によって外向的で、リッチな果実味を明るめの酸と柔らかなタンニンが支えます。決して深遠なワインではありませんが、万人受けしそうなチャーミングなブル。ユドロバイエのワインってこのような場には本当に重宝します。★楽天のユドロバイエ。12VTが出始めています。★バルバレスコ・ポーラ2008(プロデュットーリ・デル・バルバレスコ)プロデュットーリ・デル・バルバレスコの単一畑もの。それにしても最近のスマホのカメラは綺麗に撮れますね。08年ということでまだ早いかなと思いましたが、こちらも想像していたより開いていて美味しく飲めました。赤系果実のドライフルーツ、イチジク、プルーン、スパイス類などの複雑な香り。味わいは果実、酸、タンニンの各要素が力強く拮抗しています。アルコール度の高さとあいまって重量級ですが、味わいはどこまでもクリーンで透明感を失っていないところがいいですね。肉料理によく合っていました。本当はもっと熟成させたほうがよいのかもしれないですけどね。★プロデュットーリ・デル・バルバレスコを楽天で検索★仕事の兼ね合いもあって、大掛かりなワイン会や定期的な会を主宰することは困難ですが、たまにこのようなこじんまりした会を催すのも楽しいものですね。
2014年07月05日
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この日は高校の同級生4人でライトなワイン会でした。メンバーは、ワインの銘柄や品種など詳細はわからないけれどもワイン好き、という人たち。それほど高価にならずに、品種のバリエーションを楽しめればと、以下の銘柄を持ち込んでみました。お店は新橋の「ピアット・デル・ベオーネ」さん。事前に銘柄を伝えて、それらに併せた料理を仕立ててもらいました。エスプリ・ド・ジロー・ブリュット(アンリ・ジロー)勢いのあるなめらかな泡。白い花やクロワッサンなどのかぐわしい香り。味わいはクリーミーかつふくよかでバランス良好。個人的にも好きなシャンパーニュのひとつです。★楽天でアンリ・ジローを探す★ゲビュルツトラミネール・レゼルヴ11(ヴァインバック)これも私の好きな作り手。もっぱらリースリングを飲んでいますが、今回はゲビュルツを持ち込んでみました。ライチや白桃、アカシアなどのアロマチックな香り。飲んでみると果実が凝縮していて思いのほか甘く感じます。酸は緩いということはないのですが丸く穏やかなため、酒質はヌルッとした独特のバランスです。変化球系で併せる料理を選びますが、たまに飲むと面白いです。★楽天でヴァインバックを検索★
2014年07月05日
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某所でやたらと安く出ているジャック・カシュー。10VTのNSG・オー・バ・ド・コンブも安売りされていたので、その前にと、とりあえず少し前に購入した08年の同銘柄を開けてみることにしました。抜栓すると、例によってプアなコルクで中盤ぐらいまで染みてきています。色調は思ったよりも透明感がありますね。香りは黒系果実、スパイス類、皮革やスーボワなどなかなか魅力的なものです。ところがひとたび口に含むと酸がピリピリとしていてタンニンも粗く、ギスギスしたテクスチャーに興ざめします。果実味はそれなりに充実しているのですが、このギスギス感のせいでしょうか、口の中でなにやら熱い飲み物を飲みこんだかのような違和感を感じます。香りはよいんですけどね~。★★
2014年07月04日
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カーブドリラックスさんの実店舗で「オススメ」とあったので買ってみたボトルです。予備知識ゼロ。ネットで検索したら、ワインホリックさんやバッカスさんで売られていますね。従来のリオハワインのイメージを根底から覆す、エレガントで深い味わいを持つ『シエラ・デ・トローニョ』。リオハの中でも最も標高の高い(650m)エリアのひとつ、ラ・バスティーダにある古木のテンプラニーリョの畑からこの素晴らしいワインを造るのはリオハ出身の若き女性醸造家、サンドラ・ブラーヴォです。手作業でのピジャージュ、小樽でのMLF等、伝統的な醸造法で造られる、今後のスペインワインを牽引していくであろう唯一無比の味わい。「セラーは私にとって、まさに聖域(サンクチュアリ)です。聖域の中は完全に清潔でなくてはなりませんし、ワインを大切に扱わなければなりません。また、大気のパワーもワインにとって非常に重要です。特に月の満ち欠けによるパワーはワインをよりフローラルに、よりミネラル感溢れたものにしてくれます。私にとって大切なのは認証の取得では無く、ブドウ畑とセラーの中で何が起こっているのかを知る事なのです。」と彼女は語ります。 まだ2012年と若いだけあって、グリーンなハーブ系のニュアンスがトップノーズにあります。その奥から黒系果実やスパイスなどの香り。かなり遅れてオークの甘いフレーバーが加わります。味わいはこれぞというような特徴的なキャラクターこそありませんが、各要素がバランスよくエレガントにまとまっています。最初ZALTOのブルゴーニュグラスで飲んだところ、各要素がバラバラな印象でしたが、リーデルのキャンティクラシコグラスに変えてみたら、テンプラらしい風味に変貌しました。やはりグラスの選択は大事ですね。積極的にリピートするほどではありませんが、悪くないと思わせる一本でした。★★★☆
2014年07月03日
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これと同じ銘柄で平野弥さんで購入したものを、以前ビストロに持ち込んで飲んだときには、透明感があってニュアンスに飛んだすばらしい味わいに感激しました。流通過程のあらゆる局面において20度以上の温度下に晒されることはないという平野弥さん扱いのボトル。そのコンディションはさすがでしたが、では一般的な流通経路を経たボトルはどうなんだろうか、ということで仕入れてみたのが今回のボトルです。このボトルはカーヴドリラックスさんの実店舗で購入したもの、インポーターは豊通食料。値段は3kちょっと。抜栓すると、コルクの状態は良好で上に染み出した形跡は全くありません。赤と黒の中間ぐらいの果実に、バラなどのフローラルなニュアンス、味わいはフレッシュで豊かな果実のアタック。伸びやかな酸がそれを支え、口の中で果実の甘みと旨味が広がります。タンニンはなめらかで今すでに美味しく飲める懐の広さ。マルサネというマイナーなアペラシオンで損をしていますが、これは実にいい作り手、いいワインだとあらためて思いました。で、肝心の平野弥さんボトルと比べてどうかということです。平野弥さんボトルを飲んだのはずいぶん前のことなので、きちんと比較は出来ないと前置きをした上で、平野弥さんの方がよりテクスチャーに透明感とひんやり感があり、ミネラリーで、ニュアンスに富んでいた記憶があります。ただ、問題は価格です。平野弥酸のボトルは5k超、対してこちらは3k前半。こちらのボトルも、一般的な意味でのコンディションという意味ではまったく問題はなく、美味しく飲めますので、プラス2000円近くを払うかどうかは最早飲み手の価値観に委ねるしかないというところでしょう。★★★☆
2014年07月01日
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