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一年前他人事のように騒ぎまくっていたお前たちがいよいよ力を試される静謐な場に独りで向かうまだ霧の立ち込める朝早く知識を脇に抱え、背中に自信を描き何度も目標を見失いながらも耐え抜いてきた敬虔な瞳をかざしながら迷った時はじっと待ちここまでの道程を辿ればいい自分の描いた強い道がある何よりもかけがえのない己の汗の結晶誇りに思えばいい私は今ありふれた言葉しか与えられないがお前たちが指し示す血流にはきっと言葉以上の強さが目覚めていると信じている友と共に時には独りでここまで歩んで来たこと今こそ熱き自信に酔いただ時の流れを明晰に保てばいい走らずにゆっくりと ゆっくりとゆっくりと 紙面にお前たちの記録を残してこい
2006.01.31
先日の模試結果を生徒に返している。今回は中1生、中2生が対象だ。 採点された答案は先週末届いた。土曜の夜、もう誰もいない教室。ていねいに箱から出し、一人一人の成績に目をやる。?????。うーーん?。言葉ともならない息が漏れた。試験後の答案をザッと見ていたので、多少悪いだろうと覚悟はしていたが、何ともその予想をはるかに超越する悪さ。ものすごい偏差値の嵐。 答案をもう一度入念にチェックしてみると、空欄が山のようにある。定期テストの前に必死に覚えたことも、時間とともにことごとく葬り去られている。フィードバックの見直しをしないからだ。反復練習しなきゃ誰だって忘れるだろ。答案を見ると真剣に受けてない生徒も目に付くし。入試だってすぐやって来る。待ってはくれない。危機感が足りない。というわけで、塾長の怒りを買ってしまったわけです。 一人ずつ面談をしながら檄を飛ばした。相変わらず試験を得点ゲームのように捉えている生徒もいた。試験は失点に注目し、そこの修正に100%力を入れろと指導したが、理解し実践してくれるだろうか。“分かった気”になっている部分があまりにも多すぎる。未熟ならば練習あるのみ。反復あるのみ。訓練あるのみ。ほかに何がある。 厳しいかも知れないが、受験で苦労するのは自分だぞ。サボり抜いて、甘え続けて、結局最後は独りで苦しんでいる受験生を私は何人も見てきた。知力、学力は時間が解決してくれる。時間はあるではないか。部活で疲れたなら15分でいいからチェック学習の時間を作ってみなさい。そこからでいいよ。勉強が嫌いなのに、いきなり2時間やろうとするから失敗するのだ。 前に「自分のカルテ」という話をしたが、まさにその作業を真剣に考えて欲しい。みな、やればできる資質を持っている。このままくすぶっていたんじゃ、もったいないだろう。自己分析し、弱点の塗り絵をすぐ始めなさい。徹底して×の知識を△に、△の知識をを○に変えるのだ。いいか、×をいきなり○に変えようと思うな。その過程には必ず△があり、知識は反復による練習で段階を追ってみがかれる。だからこそ自分を振り返る見直し作業が大切なのだよ。 この教室に通う意味をみんな考えてほしい。ここは勉強以外のことも色々語り合い、分かち合える、みんなの広場だ。でもその根本は学ぶという行為でつながっている。学びを通じ、学ぶ素晴らしさや楽しさを分かち合い、次のステップへの力にしていく。勉強のし方が分からなければ教わればいい。悩みや不安があれば打ち明ければいい。受験の時、自力で壁を越えられる強さをみんなに持って欲しい。表面上の技術や成績に勝る、本物の実力を培って欲しい。 今回の面談では厳しいことをみんなに言っている。うつむき聞いている生徒たちよ。その意味を分かって欲しい。100円玉貯金もどんどん使ってしまえば、いつまでたっても貯まらない。学力も同じ。目標を決め、使う日のために蓄えていこう。そのためには自分に厳しく、常に分析と改善が必要だろう。自分だけのカルテはそこにある。 疲れ、辛さ。キミたちが精一杯がんばっていることも知っている。でも今は厳しく言わせて欲しい。もっと悩み、恥をかいてみなさい。そしてこの広場で、今できることを一緒にやってみようじゃないか。1年後、2年後、やがて来る入試本番の日。かっこいい姿に成長したキミは笑っているかい。
2006.01.30
中3受験生たちと公立前期の面接練習を行ったが、みんなの成長ぶりに驚かされた。3時間超の立ち会い。それぞれ自分の考えを持ち、受け答えもしっかりしている。ひねった質問にも、何とかうまく対応していた。そうだね。やや気になるのは、みんな暗記に頼って棒読みになる傾向かな。 丸暗記で臨むとアドリブが効かない。志望動機や部活などの予想通りの質問に対しては、機械のように早口になる。気持ちや意欲を伝えることを第一に、声の抑揚や表情にも気を配ろう。もっとゆっくり落ち着いて話せばさらに良くなる。詰まった時に見せた笑みを本番でも忘れずに。 毎年、面接指導をしていて感じるのは、女子の方がしっかりしていることだ。友達と練習したりヒントを出し合ったりするのも女子の傾向。男子はあまりやらないね。いい加減ではないのだろうが、「何とかなるさ」という連中が必ず数名いる。この時期、そういう感覚も必要とはいえ、せめてベタ質問ぐらいは押さえておけよ。ニュース、読書、中学紹介、学校方針などは事前準備が不可欠だぞ。 前期入試には、ほとんどの高校で筆記が実施される。準備はできているのか? 総合問題はけっこう手ごわいぞ。対策講座でもやったが、県のニュース、時事問題、特に人口・福祉・社会保障・環境問題・産業交通などをもう一度見直しておけ。これらのテーマから必ず出ると塾長は断言する。グラフの読み取り、作図、英作文、作文と傾向もはっきりしている。いいか作文は必ず埋めろよ。 倍率が高いからとあきらめたら、そこでゲームオーバー。内申が低くても腐るな。たとえ合格率が20%しかなくても、堂々と可能性に挑んでこい。試験も面接も一斉に行い、全受験生に対して平等だ。入試まであと4日。面接練習に来なかった生徒のうち、気になるメンバーには居残り指名をしよう。みんなに不安がある限り、もうしばらく付き合うぞ。
2006.01.29
真剣な表情を見せる受験生の陰に、休まずに通ってくる2年生たちがいる。 部活の主軸として動き回り、疲れ、疲労骨折をしながらも、ここに教室があることを忘れないでいてくれる。地方大会で帰りが夜になる日。どんなに遅れても、寒い夜空の中、脚を引きずりながら来てくれる。彼らのそんな姿を見るたびに、私の心には言葉にならない愛おしさがこみ上げてきてならない。 以前、彼らの表情は明るかった。授業中に爆笑し怒られる、教室の笑顔の主役はいつも彼らだった。それが何時からだろう。1年生に押され、元気がないのが気になる。先日は疲れで眠ってしまう生徒がいて、講師の相談を受けた。笑顔がないのは勉強から来る圧力もあるだろう。もうすぐ成績や偏差値が気になり始める受験生。周囲からも色々言われ、部活と両立しながらも、心身が付いていかない辛い時。 思えば去年も同じような時があった。体が付いていかずに、遅刻が当たり前になる。勉強もやる気が起きず、成績が伸び悩んだ末、やがて退めていった仲間たち。目先の成績だけでなく、もう少し辛抱していればと思うと残念でならない。歯車の狂う時期は必ずあり、みんな悩み、経験し、自力で乗り越えていく。癒えるまでには時間が必要なのだよ。 焦ることはない。今の自分を素直に見せて欲しい。この教室はそんなキミたちが集い、語り合える場所を目指している。脇役の私は雰囲気を作ることしかできないが、主役のキミたちには、自由に泳ぎ回り演じきれる権利がある。こんな時もあるさと、少しだけギアをローに落としてみよう。そして、ゆっくり歩きながら笑顔を思い出してごらん。一緒に頑張ればきっといいことがある。先生たちはいつもここで待っているぞ。 1年後の今日 受験を前にした真剣な表情のキミたち そんな姿を思いながら、私は教室の入り口で待っている 疲れながら頑張っている今の14歳たち うまく言えないが 立派だよとか ありがとうとか そんな言葉を伝えてあげたい
2006.01.27
私立高校の合格の知らせが次々と入ってくる。 夜間の教室に元気な声が響く。誇らしげな笑顔があちこちに花開く。苦労し、自力で得た勲章。ここまでの過程を振り返り、大切にしまっておけよ。決して忘れることのない想い出。何十年かのち、やがて自分の子供が受験するときにも、今日の感動はきっと鮮明に甦るだろう。15歳のチビすけたちの、夢多き新しい一歩に、まずはおめでとう。 公立高校の後期入試は1ヶ月後。まだまだ落ち着かない日々が続く。元気が取りえのキミは、元気さを自信に一気に乗り越えろ。あれこれ考えてしまう内気なキミは、自分の足跡を確認し少し開き直れ。勝算は皆にある。ここまで這い上がってきた汗と汚れと涙。もっと自分を誉めてあげよう。私にはサポートすることしかできないけど、みんなそこそこ格好いい戦士になってきたぞ。 明日も合格の知らせが来るだろう。たとえ残念な結果であっても、自分が見つめるべき一点を見失うなよ。こんな私でさえ高校は3つも不合格だった。信ずれば道は決まる。道を拓くのは己の力と野性的な勘。今感じている不安も後悔も、キミが真剣である証拠だ。カウントダウンが始まった今、自律せよと皆に言いたい。そして素直に走り抜ければいいじゃないか。 残された時間、ともに最後の頑張りを演じよう。教室には使い慣れた机があり、語り合える仲間がいる。長かった自分自身の塗り絵の時間。いよいよ仕上げの時が来たね。疲れたら、焦らずじっと手のひらを見つめてみよう。走り続けてきた道程の辛さとともに、いま信ずるべきものがそこにあるはずだ。 出会いの時から数え切れないほど渡したゴール通信。その一枚一枚の意味がきっと1ヶ月後には解るだろう。みんなに語りかけながら渡せるのもあと3回かな。何度も教室に来てくれたキミ。あと少しの辛抱だ。最後には本物のゴールが待っているぞ。文字のないキミだけのゴールが。
2006.01.26
今日も子供たちがやって来る。 すり減った靴を引きずり、ジャラジャラと飾りを付けた荷物をぶら提げ、携帯を握りしめた様々な表情の子供たち。次々と会話が弾み、ざわめきを歓迎しながら、制服とも私服とも付かぬアンバランスな格好が教室を埋めていく。いつも定時に起きる不思議な空間。 硬い椅子に腰掛け、さっそく交換ノートを広げては爆笑している。今日の事件を大声で講師に語っては、ボードに自慢のイラストを描き始める。どこで覚えてきたのか、わけの分からないポーズを繰り返す者。仲間とヘッドロックを始める者。目の輝きとともに生き生きとした生き様があちこちに溢れ返る。それは沈んだ者をも巻き込む不思議な力だ。 始業前後に演じられるこの感覚。私は教室の方向を決めるヒントとして、彼らの動きをいつもそっと見守っている。彼らがここに来る目的は何なのだろう。私の目には、学習のほかに、何か大きな力の塊に吸い寄せられているように映る。子供たちにとっての社交場。くつろげる場所。ここで花開く笑顔を明日への活力にしてほしい。 「サロンという名の教室」は、私がたどり着こうとする最後の姿。子供たちを包みこみ、子供の時勢へと進化していく。例えば下駄箱の上にそっと置いた一輪の花。たった一人でも心の傷を癒し、和んでくれたらと思う。流行りの歌もお笑いも漫画も彼らの波長にシンクロするならば悪ではない。 教室の中心にそびえる巨大な樹。壁や天井に溢れるアート絵画。ただ今演奏中の展示とBGM。大工道具の陳列。今日の新聞の掲示と解説。アクアリウム。落書きボード。のぞき穴。塾らしくない、冒険的で刺激的な塾。私は色々な実験を試してみたい。 そんなものは塾ではないと言うならば、一体どんなものが塾なのか。塾は学ぶ空間であると同時に、その内部に魅力のある空気が必要だと思う。空気は私が創る。そして常に進行形で変化していく。沈黙の中で苦悶で取り組む塾よりも、明日も明後日も行ってみたいと思う塾を私は選ぶ。学びの根本は、自らの能動的な姿勢にあると信じる。 今、教室に集まる子供たちが見せる表情。魅力ある仕草。その一つ一つを生きた形のまま教室に描いていきたい。みんなの心の中の色に合わせながら。そんな馬鹿げたことを考えながら毎日が過ぎていく。2年後、3年後もきっと、夜中に独りで腕を組んでいる私がいるだろう。でも、子供たちが演じきれる受け皿を真剣に考える今の気持ちは忘れたくない。そう思いながら、また壁や床を眺めている。 旧い少年時代の記憶 ワクワクするという言葉が好きだった 今の子供たちを見ていると 何故かその感覚を伝えてあげたくなるのです 世の中にひとつぐらい こんな塾があってもいいじゃないですか
2006.01.23
入試時期を迎えて毎年思うことは、「何でもっと早くからやらないんだよ」ということ。 地元の中学生はみんな部活に夢中で、中3の夏で志望校をまったく考えていない生徒もいるから驚きだ。受験半年前の模試でとりあえず地元の高校書いて、「可能性70%ならここでいいや」なんて生徒もいたりする。目標もなければ勉強のやる気なんて起きないよね。 そんな中で、中2ぐらいからコツコツやって受験年に急激に伸びてくる生徒もいる。彼らに訊くと部活や遊びも真剣であり、決して勉強ばかりしているわけではない。作戦と、毎日の使い方の要領の差なのだ。直前で「あと1週間あれば・・・・」なんて言うんなら1週間早く始めなさい。生徒たちにはよく言うけど、なかなか難しいのが現実。 「あと1週間あれば」「あと1日あれば」 うーん、気持ちは分かるけど作戦ミスだね。もうこれはシラッと言ってしまうしかない。だから何度も言ったろう。今の自分に納得がいかないんなら、あとは与えられた時間で、とにかく必死こいて得点力を上げていくしかない。あれもこれも不安だらけ。どうしよう。思い始めるときりがないから、のんきに居直ることも作戦の一つだ。 目標→計画→実践→反省→反復。この流れのコツが分かれば成績は必ず伸びる。少なくとも履修したことの定着においては、大きな開きとなって出てくるはずだ。この一つでも欠けるとガタガタになるのに、4つも欠けて、しかもその場しのぎの実践だけで伸びるはずがない。 反省と反復が定着にいかに大切か。心配なのはこの大事なことに気付かない生徒が多すぎるってこと。天才が登場するマンガと現実は違うんだけどね。あと1週間、いや、あと1日あれば成績は上がるのか。みんなそんなはずはないと思っている。それでも始めようとしないのは、面倒でかったるいから。生徒は口を揃えて言う。 今の中2生は先輩の受験が終わればとうとう受験生。ほとんど盛り上がってないけど、とにかくしっかり計画を立てなさい。時間の掛かる暗記物は今から始めること。毎日30分、書きまくって覚える暗記の鬼になりなさい。成果は夏以降に出てくるはずだ。直前で慌てず、日々を大切に。その結果として、努力に見合った素晴らしい受験校が見えてくるだろう。 今日は私立高校の入試の日。雪の影響はなさそうだけど、みんな大丈夫だったか? 明日、明後日も試験の生徒は体調管理に注意すべし。週明けの登塾日にすでに結果が出ている生徒たち。吉報待ってます。 さて頭を切り替えて、1ヶ月後の公立に向けた特訓やるぞ。理社の記述、作文、英作文がターゲット。あと20点、全員伸ばすぞ。
2006.01.22
県の私立高校入試が日曜から始まる。 受験生は寒い中も教室を訪れ、みんな最後の調整に懸命だ。 秋口にサボった連中もいい目付きになってきた。 自力で越えなければならない目の前のカベ。 その向こうの世界を考えて突き抜けろ。 試験はみな平等。 悔いを残す前に、やれることをやってみろ。 不安があるならここに来い。 テキストとありふれた言葉しかないけど。 塾長は夜までみんなを見守っている。 明日はきっと門出に相応しい銀世界。 最後まで馬鹿な塾長だけど。 ドアはそっと開けておくからさ。 でも、前日は早く寝ろよ。 きっといい夢見るはず。 辛かったことへのねぎらいの夢。 みんなよく頑張ったよな。 明日はもう、すぐ手の届く所にあるぞ。 さあ涙を思い出し、思いっきり演じて来い。 そしてまた会おうじゃないか。 何度でも熱い自慢話聞いてやるから。
2006.01.20
年末に実施した模試が返ってきた。 授業中、中3生に次々と渡していく。みんな結果がどうだったのか気になるのだろう。しげしげと見入っている。すぐカバンに隠す者、見せ合う者、沈黙でうつむく者、立ち上がり鼓舞する者。喜怒哀楽を漂わせたキャラクターが見られる祭りの瞬間だ。 「先生!おれすごくね?」自己ベストをたたき出した生徒が自慢げにすり寄ってくる。そこに集まる悪友。「お前のも見せろ」と始まるバトル。もうその周辺は授業ではない。毎回お約束なので、しばらく主役を演じさせてあげるが、目を輝かせ、普段と違う空気の流れを見事に作ってくれる。たった5分。頑張ったことへのねぎらいのひと時。 渡す前に答案をチェックしたが、みんなつまらないミスが本当に多い。約分をし忘れたり、英作の文頭を子文字にしてたり、国語の文中書き抜きの問いで分かっていながら漢字が違っていたり。 よく保護者面談で「うちの子はつまらないミスが多くて・・・」と聞くが、常につまらないミスをするのはそれも実力。対策や攻め方がどこかで間違っている証拠だ。作戦を立てないと何度でも繰り返す。つまらないではなく、本物のミスだ。そもそも時間切れで見直せないからそうなっているってことに気付いて欲しい。 模試を入念に見直し、次に活かそうとする生徒が果たして何人いるか。結果だけ見て「はいさようなら」という連中がほとんどだろう。目的は偏差値、順位、合格可能性か。親までもがそうだから、いつまで経っても上昇カーブが描けない。模試をすぐ捨てるヤツも、綺麗にキッチリファイルするヤツも同じだ。失敗を研究しなけりゃクソの役にも立たない。 もう何度も説明してるのに、どうしてやらないのかなあ。今回はさすがに合格可能性が気になるだろうが、句読点一つで判定が変わるコンピューター処理に騙されるなよ。よく見直して技をみがけよ。ミスが多いのなら今までのミスパターンを拾い上げ、完全武装を目指すのだ。 近日中に受験生全員と個別面談をし、仕上げのアドバイスをする予定。言いたいことは山ほどあるが、励ますのが目的だ。ちょっと抑えよう。 明日も模試の返却の続き。まだクセのある生徒ゴロゴロいるな。また5分間のお祭り、許してあげよう。 生徒が帰った後、講師が忘れ物を持ってきた。 模試? うーん、マイペースのS君、相変わらずだなあ。 でも結構こういう生き様も好きだったりする。 こいつ、きっと大物になるぞ。
2006.01.17
夕方に中3の理科の授業を行う。この入試直前期、できる所まで追い込みたいという、補習の女子生徒だ。たった7回の授業で理科の他に社会も見なくてはならない。おいおいどう考えても終わらないぞ。基礎が抜けており、説明だけでどんどん時間が過ぎる。あせる・・・・。光・音・電流の基本・化学反応式まで、約2時間一気に突っ走った。本人はうなずくが、なんとも計算が弱い。よくあるコンプレックスのかたまりだ。力と圧力・運動・酸化・湿度・地震・天体、計算はまだまだあるぞ。入試までの1ヶ月半で何とか合格ラインまで持っていきたい。やる気はあるから絶対に伸びるはずだ。もう何でもいいから家で必死に覚えろよな。とにかくついて来い。得点力3倍にしてやる。授業のあとは受験生(男子)の面接練習。基本姿勢と質問パターンを中心に、ポイントとコツを伝授した。明後日に私立推薦の面接がさっそくあるという。が、それにしても声が小さいぞ。元気に自分をPRするのが面接の基本だ。家で腹から声を出す練習をすべし。あとノーの時は「やっていません」で切らずに、「今はやっていませんが、高校入学後はぜひやってみたいと思います」と、常に前向きの姿勢を見せるんだぞ。面接なんて格好つけずに地で勝負した方が心が伝わるもんだ。次来る時は推薦入試のあとだね。本番の出来具合、成功失敗ともぜひ聞かせてくれよ。最後は自己PR書作成の手伝い。明日学校に提出と言いながら、下書きも終わっていないY君。当然、居残りでフォローすることに。志望動機は何なのか、自分の特長は何なのか、今まで何に打ち込んできたのか、将来は何をしたいのか。もっと素直に自分を語ってみよう。変に構えるのは良くない。何もしていないと否定的になることはないんだ。言葉や表現のコツ、文の係り受け、展開のコツ、誤字校正などはアドバイスした。ぜひ今晩はじっくり考えて自分の言葉でまとめてほしい。書いたことは面接で訊かれるということも忘れずにね。誇れるものは素直な自分だよ。
2006.01.16
能力は凄まじい武器になるそれは生まれ持った才能とは違い自らの生の過程と必然のなかで獲得し経験を演じることで磨いてきた何ともちっぽけで泥臭い塊生まれ持った才能には感情はないが能力は時として限界の舞台で感情を顕にするそれは人の生きる匂い生命の本物の力でもある 能力を育てるものは何だろうそれは環境という不平等なものではないか幼少の頃からの体験の数が1000と100とでは脳に与える刺激も感動も働く思考も違うように日々の生活環境は人生を左右する両親のイメージが常に何かを学んでいる姿であり体験を含め意図的に啓発される情報を与えられ知的な時間があふれる家庭環境であれば子供は学ぶことが当たり前として育つだがその逆の場合はどうだろう学ぶ価値を知らずに育った子供は周囲の流れに呑まれながら自らの能力さえ冷め切った表情でじっと眺めている能力を発揮できる場は山のようにあるが今の社会が果たして個の能力に平等に機能しているだろうか子供たちを観察する仕事をしていると学業における優劣以外のもっと大切な力の優劣が見えてくる遠雷のように迫り来る何か大きなもの決してちっぽけではない凄まじい力だ私は皆に自信を持てと言う生きる以上数々の試練があるがそれを料理するのは生き様を晒している自分自身せめて目前の命題に挑める底力を身に付けろ過去が社会がと言うのなら今から苦しみ学び視野を広げればいい人生の勝負の時に他者はいない泥臭い自信にこそ可能性があるのだやがて自分の能力が形を帯びながら武器になる日が来るその言葉の意味がが解る何年かのちには
2006.01.14
私が子供の頃は、遊びと言えばとにかく外で友達と動き回ることだった。家の周りにはまだ自然があり、様々な生き物がいた。草の匂い、土の感触、セミの声。自然を肌で感じながら、陽が沈むまで走り回った。 友達とよく林の奥を探検した。道のない草むら。大きな石をひっくり返すと見たことのない虫がたくさんいた。草を引っこ抜き、しりもちを付き、水溜りを見つけては、そこにうごめく生き物をいつまでも観察し続けた。日差しを受け、キラキラと輝く水面。きっと少年の私の瞳も輝いていたと思う。 学校から帰ると、ランドセルを放り投げ、友達を誘いに行った。電話も呼び鈴も使わず、友達の家の前で「○○くん遊ぼう」と大声で叫ぶのだ。財布もバッグもいらない。帽子と自転車があればよかった。 急な坂を越え、遠い隣町の廃屋や工事現場を探検した。10メートルもある砂利山に登ってはスライディングする。大人に見つかり、何度も逃げた。脚もひじもいつもすり傷で赤チンだらけだった。 校庭の砂場でもよく遊んだ。大きな砂山を作り、友達と両方から手で穴を掘り、やがて互いの指先が触れた時の感覚。今でも覚えている。爪の間に砂が入り、肩まで穴に突っ込んでいた。水を流して川を作り、堰き止めてダムにする。そして最後は飛び蹴りで破壊する。靴の中がジャリジャリになり、よく母に叱られた。でも当時は仲間と何かを学んでいたような気がする。陽が暮れるまでのわずかな時間。ワクワクする瞬間が常にあった。 今の子供たちは何をして遊んでいるのだろう。コンビニやブックオフにたむろしている小学生。何か違う気がする。自然が減り、マンション住まいになり、家にはゲームや通信手段があふれている。外をフラフラ歩けば危険と言われる時代。これでいいのかと、ふと思う。 子供の魂はいつの時代も同じ。遊びは楽しいだけではない。遊びの中で集団のルールを学び、役割を演じ、危険なことも肌で感じ取っていく。築山に登るためのロープがあれば、首に絡まったら危険だからと外される。バラ線は安全な柵に作りかえられる。これでいいのだろうか。排除された後に残るプラスッチックのような街で、子供たちはどうやってワクワクするのだろう。 三角ベースで走り回り、喉が渇いたら水道の水で潤す。石コロも棒も遊び道具になる。砂ぼこりの中、夢中に駆けずり回っていた私の思い出。その宝のほんの一部を今の子供たちに分けてあげたい。ふとそんなことを思った。
2006.01.10
寒いですね。 本日も教室は暖房を掛けっぱなし。部屋の上部は暖かいのですが、座っている生徒はけっこう寒そう。床暖房が欲しい・・・・。これから受験本番なのにみんな大丈夫か? 2月は大雪かも知れない。今のうちセッセと頑張るのだ。 昨日で冬期講習は終了したものの、肝心の学習面での収穫はどうだったのだろう。みんなよく頑張ってたけど、遅刻、宿題忘れ、集中できないなどの減点もお約束通りあって、総合評価は88点ぐらいでしょうか。達成度を確認するテスト。抜き打ちでやるかもよ。 明日9日は公立入試前期対策の特別ゼミの日。受験生は朝から夕方までまた一緒にやろう。特訓第二弾、「総合問題攻略法」。先生もみんなに合格してほしいから、喉からして頑張ります。面接の練習もやるぞ。指名された人はこのさい大いに恥をかこう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私立高校の入試まであと2週間。中学入学前のあんなちびっちゃかった子が、目の前で懸命に二次関数や化学反応式を解いている。話し掛けるとうつむいてモジモジしていた子がもうじき高校生か。背も伸びて、存在も大きくなった。時の経つのは早いなぁと思う。何百回も見せてくれた表情一つ一つに感謝したい。 机や壁のキズ。破れたポスター。破壊され止ったままの置き時計。壊れて少し傾いたパーテーション。消灯の前、一人で静まった教室を見回すと、卒業していったみんなの姿がふと蘇る。当時は腹が立ったが、今は何だか妙にうれしく感じる。何故だろう。 今までに物語があるように、これからもきっと素晴らしい何かが待っている気がする。みんなの成長。それは何よりのプレゼントであり、明日への活力を与えてくれる。学びつつ育っていく誇り。真剣な学習とともに心の成長も大切にして欲しい。ケジメのある授業の流れに乗ったなら、あとで思いっきり笑おうじゃないか。 うちは塾らしくない塾なのかも知れない。でもこのスタンスは変えたくない。思い出作りのための温かい空間。寒さの中ですする豚汁の、思わず笑顔と涙が出てくるあの感覚。心をすり減らしている受験生にこそ分けてあげたい。寒い日、教室に来てくれたキミにそっと手を差しのべて。
2006.01.07
GOAL通信の“ゴール”という言葉に、私は様々な意味を込めています。 普通、ゴールと言えば何を指すでしょう。 陸上の決勝線(ライン)でしょうか。サッカーやホッケーの決勝標(得点標的)でしょうか。恐らく殆どの人のイメージがこれに近いものでしょう。これらは「決着」や「終わり」という意味で使われています。 ゴールは形として現れる一つの帰結点かも知れません。でもそこにたどり着くには何かしらの足跡があるはずです。その一つ一つの経緯にも目を向け、ゴールに至るまでの全体の流れを捉えていく。むしろその細かい経緯にこそ大切なものが隠されている。そんな気がするのです。 受験生にとってのゴールは合格なのでしょうが、私は、生徒たちもっと色々なゴールを見つけて欲しいと思っています。もちろん合格も到達点であり、立派なゴールです。ただ見方を変えれば、その途中には幾つもの頑張りと細かい目標をクリアしてきた、自分だけのゴールがあるはずです。 「目標を定めて達成していく」。どんな小さなことでもいいのです。仲間にバカにされてもいいのです。たった10個の単語を覚える。それでもクリアできれば立派なゴールなのです。大切なのは途中で退き帰さないこと。汗をかき、前へ進み、とにかく自分の手で勲章をつかみ取る。個人差などあって当たり前なのです。 正月の箱根駅伝にも、途中、数々のドラマがありました。さて、このレースにとってのゴールは、最後に張られていた1本のテープだけでしょうか。私は選手たちの苦しみの表情の数だけゴールはあったのだろうと思っています。その積み重ねが大きな形になっていくのでしょう。 大人になればゴールの意味合いはさらに発展し、人生や通過点で捉えるようになります。でも私が接する生徒たちには、漠然とした人生論よりも、まず地に足を着けて自分だけの価値ある目標を掲げて欲しい。格好を気にするな。よし、一緒に達成のゴールを目指そう。そんなメッセージを一人一人に贈りたいと思っています。 ゴールは一つではない。 君だけの100、いや200のゴール。 ゴールの数だけ君は大きくなる。 苦しんだ後の爽やかな笑顔。 それは教室の勲章でもあるのです。
2006.01.04
昨日、誕生日が過ぎ、また一つ歳を取りました。 この仕事、あと何年続けられるか分かりませんが、情熱が枯渇しない限り、子供たちにメッセージを伝え続けていきたいと思う。 今年はどんな出会いがあるのか。そしてどんな涙と笑顔が見れるのか。塾の展開や計画とは別に、みんなとの接点から生まれるドラマがなぜか楽しみです。塾を開き、生徒を受け入れる本物の価値は、きっとそんな日常の平凡なドラマにあるのでしょうね。 生徒が一歩進むのなら、まずは二歩進もう。 そして手を差し伸べてあげよう。 みんなの地道な努力を、今年も励ましながらギリギリ応援していこう。 常識に囚われない我流の愉しみ。仲間の輪がその愉しみとリンクし、どんどん広がっていく。まだ夢ですが、今年はぜひその足場を築きたいと思っています。 受験生は今が正念場。初詣は行ったかな? 受験できること、親に感謝しろよ。おみくじがどうだろうがあまり気にするな。大凶で受かったヤツもいる。後期試験まであと2ヶ月弱。本番で得点できる技を毎日練習しろよ。試験は成果を見てもらう発表会だ。 あっという間に3日が過ぎ、新年度の授業も間近。冬期講習の後半もあるから忘れないようにね。また教室で会いましょう。いつもの元気な顔を期待しています。
2006.01.03
新しい年を迎えました。 最近は月日が経つのがやたら早く感じます。 塾という仕事の妙味は、 自分の裁量でいろいろとチャレンジできること。 今年は、しっかりと足場を固めながら、 小さな実験を大きな可能性に発展させていきたい。 とは言っても体が資本ですよね。 皆さんも健康にはご留意ください。 多忙に重ねPCがやられてしまい、暫く書けませんでしたが、やっと稼動できる状態になりました。教室の様子なども伝えていこうと思います。 年末は30、31日と、中3受験生の特訓を実施。朝から晩まで行う、毎年恒例の集中カンヅメ特訓です。真剣に受かりたいと思うヤツは来いと募ったところ、今回は前年を上回る20数名の有志が集まりました。 普段は騒いでいるメンバーも皆の雰囲気を感じてか、けっこう集中して頑張っていました。入試まであとわずか。イエローカード(本物)の出番もあまりなく、さすがに機運も高まりつつあります。この時期で超基礎知識が抜けているキミ。とにかく資料プリントを広げ、毎日前進あるのみだね。 大晦日の漢字テストでは合格点をクリアしないと帰れません。合格するまで何度でもやります。最初2、3問しか出来なかったキミも、最後はほぼ満点が取れたよね。トライすれば出来ることを証明してくれた。笑顔が格好よかった。 特訓完走のプレゼントとしてみんなにあげたお守り。頑張りの勲章として大切にしてください。もっと泣きが入るくらい厳しくすべきだったかな。終了後、残って机直しをしてくれたみんな。ありがとう。今年は全員が「嬉しい年」になることを願っています。
2006.01.01
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