たからくんが大人になるまで生きていたい日記

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太田とねり

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高齢ママの育児日記 うさこ0168さん
2005.06.19
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カテゴリ: 高齢糖尿持ち妊婦


ダーは日常会話をする。
新聞のイベント情報に、香川ナバ(摂食障害者の自助グループ)のミーティング開催日程が告知されているのを見て、
「ナバ、続いてるね。新聞に告知が載ってるよ」と言う。

 私も時々見かけていたので、そうだねとそのときは返事しただけだったけど、
ふと、やはりいつも目が覚める午前4時過ぎに、
「おっ、今日は日曜日。ってことは、もしかして、あのNABAの告知は、今日だったりして……。そうだとしたら、今の私に『必要な時に必要なものが与えられる』なのかしら」と思い、新聞を探してみた。
ビンゴ~。今日だ。

 日曜日なんだけど、お客様の都合で、夫が小豆島のお客様を訪ねる予定で、高速船乗り場まで、車で送っていく約束だったので、


 えーいい、散財だ~散財だ~。
 デパートで後先考えずに、買い物でストレス発散。ふん。
それもアリかと……。


(いきなり、
翌日の月曜日からダーの職場(会計事務所)が
「クールビズ対応の冷房設定にするので、皆さんクールビズよろしくね」という
お達しだと昨日言うので、
今まで一応少しはボタンダウンのシャツなどもあったけど、
まぁせいぜい普通のカラーシャツ出勤だったし……、
で、消費に貢献して、デパートでとりあえず定番のデュエボタンなどの『クールビズものシャツ』を取り敢えず一週間分5着揃えて、様子を見ることに。)



たからちゃんのパパとして、お初の父の日。
で、ってことは、私も遅ればせながら、「お初の母の日」って、勝手なこと言って、記念に腕時計をペア購入。
 効率とか、機能とかってことが大好きな私。
電池交換必要なし(ソーラー電池)、
時刻合わせ及び、30日の月だろうが31日の月だろうがカレンダー修正必要なし(電波時計)、

って条件の腕時計に買い換えたいなと思って。
えーい、お子ちゃまがお生まれになるので、経済も締めていかなきゃな筈なんだけど、買っちゃえ買っちゃえ~。ふん、ふん。

 さて、夫に頼まれた、お舅さん用の「父の日冷酒」をデパ地下で物色中にお昼が来たので、
お総菜を購入。

1.空豆サラダ(空豆、コーン、茹でエビ、マヨネーズ味)100g
私の中では、空豆を炭水化物扱いで。
2.なす、アスパラ、トマト、山芋、ブロッコリーのゼリー寄せに、温泉玉子一個をのせたお総菜「涼風サラダ」
私の中では、温泉玉子80Kcal+ゼリーで、タンパク質一食分扱い。

 ヨシヨシ。昼食はクリアーでしょう。と、割り箸を貰って、NABAの会場へ。
45分程度早く着いて、ロビーでゆっくり血糖測定+インスリン+記録+食事。

 会場へ入ると、懐かしい仲間の声と顔。
子どもづれ参加なので、会場の隣に託児室も借りているのだが、
仲間の子どもも大きくなって小学生。
私の顔を見つけて
「あ~、糖尿の人~」って、あっけらかんと大声で声をかけてくれる。
あんなに小さかった子どもが、大人なら口に出さないようなことも、すんなり口に出来る程度の子どもらしい子どもに育ったなぁ。
「病気ってどうして治っとらんの~」
「どうしてやろうね」
「ブラックジャックに頼まなぁ」
「ほんまにねぇ~、ブラックジャック探してきて~」
「明日ブラックジャックの日(アニメの放映日)やで」
という私との会話。
横から、その子の母親である仲間が、「これっ、そんなこと言うもんじゃやない」とか言ってくれているけど、
この場(安心しきっているこの場)だと、腹も立たず、
何だか、あまりのあっけらかんぶりに楽しくなって笑ったよ。
「ひさしぶりやね~。まだ入院中? 元気にしてた?」
「いや~、いつものことやけど、久しぶりにちょっと大きめにパニックッちゃって、丁度ミーティング案内の告知が新聞で目に入ったから、来てみた~」
「(横から子どもが)えーーーー、『パンツ喰ったんか~』」
「そうなんや、パンツまで食べてしもうたわ~」


 さてさて。
ミーティングの中の話は、持ち出し禁止なので、ここでは触れないけれど、
その後、何だか素直に、うーんと思ったことについて。


 AAのオープンミーティングには参加させて貰っていたけど、いわゆる(治療者抜きの)摂食障害者ステップミーティングは、結構久しぶりだった。
で、久しぶりにステップを読んで、
おおおおおーーー。

 やはり、回復は螺旋階段。
ステップ1に完全に舞い戻って居るではないか~、あたしってば……(汗)。
はははは。笑っちゃって、力が抜けた。


「過食・拒食症者が回復し、成長するための10ステップ」

1.私たちは痩せることへのこだわりから離れられず、この執着のために日々の生活がままならなくなっていることを認めた。

2.痩せることへの執着は、他人の評価を気にし過ぎるところからはじまり、自分の意志の力を信じ過ぎたことでひどくなったことを理解した。

3.今までの生き方を支えてきた意志の力への信仰をやめ、他人の評価を恐れることなく、あるがままの自分と体を受け入れようと決心した。

(ステップ4以降省略)


 わーい。昔の私は、外見を評価されるって意味での「痩せること・美しくあること・女らしさ人形に徹すること」とかでの、痩せることへの執着だったけど、
今だって、
「すごく信頼を置いている、親的な存在である医師から、呆れられ見放されたくないという『他人の評価』に怯え、『体重を増やさないようにと言われているのに増やしてしまった分を取り戻す』という痩せることへの執着。
そして、それを自分の意志の力で、頑張ればコントロールできるはずという前提に立って物を考えるから、自分を責める悪循環に走るけど、
これだって、自分の意志の力へのパワー幻想。


あっはっはあ。 もう、笑っちゃったね。
まるっきり、ステップ1から、ドツボにはまっちゃって、ぐるぐるしてたじゃんあたしってばぁ。
(いやぁ~ん。バンバン)と膝を叩きたくなる気分。


 帰りにね、仲間が、
「あのさ、切迫とかで、何ヶ月も入院して点滴だけ受けて、じっとしているだけが治療なんだけど、それこそが必要だから、入院している人っていっぱい居るじゃない」
「うん」
「それは責める気にならないでしょ」
「うん。だって、本当に治療が必要な人だもの」
「でもさ、摂食障害だって、病気だもん。ただベッドでじっとしているのが治療の人と、何ら変わらないのにって、……人のことだと、冷静に見えたりするんだよね」
「摂食障害は違うよ。病気だけど、でも、自分がお馬鹿だから自分で作り出している、病気じゃん」
「アル中さんでも、C型肝炎でも、肝硬変自体の治療は肝硬変の治療さ」
「うーん、確かに。そうだよねぇ。人のことに置き換えると、分かるのにね…。」


 そうなんだよな。
私たちアディクション持ちの、よく陥る落とし穴。
他人との共通点を見ることが出来ずに、違い探しばかりする。
で、相手より自分の方が優れているところが見えると、自分がバッシングを受けるから、それをずるく逃れるために、
「あの人より、自分はこんなところが『劣っている』」っていう違い探しをして、
相手からバッシングなどを受けると傷ついてもいい私って身分を用意する。
でも、「私は特別」「そんじょそこらの、幸せなパンピーとは違うのよ」っていう『裏返し』の特権階級意識ばりばり。
すごく「ずるい」傲慢者。


 あはは。あたし、またやってたなぁって、その会話で思ったよ。

「子どもが産まれたら、そこからあとは、頑張れなくて当然で、
ダメな私でもいいってことで開き直って、
しんどくて頑張れないときは、全部ルームの先生達に甘えさせて貰うつもりだから、気が楽なんだけど、
私の体内に居る間は、どうしても、私が血糖体重管理しないといけないわけで、
そこまでは、頑張って走り続けないと…」
って私が言ったら、
仲間が、
「そんな風に、うまく切り替われるものかなぁ。なんか同じな気がするけど」って。


 はたっ、とその言葉が届いて、私の胸の中にすっと水が流れたみたいに降りていったよ。


「でもさぁ、
今の自分の情けなさを直視して受け入れるのが惨めだからって、
入院管理してもらうのが辛いってことはさ、
入院管理して貰えば、悩まなくて済むって選択肢は、ナシにしてるってことで。

それって、
子どもが産まれたから、はいって、すぐ変われるものなのかなぁ。

やっぱり、年中無休24時間で助けて貰える環境があっても、
そんな情けない母である自分を直視して認めるのが辛いってことで、
そこに助けを求める選択肢は、却下になるんじゃないのかなぁ。

血糖管理する必要は子どもが産まれてからとは違うかもしれないけど、
本質は、血糖管理で体重管理じゃなくてさ、
こんな情けない自分は自分じゃないと思いたい。
そう思われたいって、本質はそこかも」


押しつけるわけでもなく、仲間がぽろっと言ってくれた言葉が、
自分の中でそんな風に言葉を換えて理解されていって、
私のかたくなな「ぐるぐる廻り」の本質が見えて来た気がした。


 うーん。やっぱり仲間の存在はすごい。
ビバ! 横関係の繋がり。
「親」「治療者」「評価」と、「仲間」のバランスが悪くなっていたんだね私。






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Last updated  2005.06.21 10:15:39 コメントを書く


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