“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

2013.06.04
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 今回は2011年10月の「 四方よし通信
 パートナーであります焼き鳥居酒屋のオーナーから「これから長く商売をするにあたって、どんなことを考えて商売をしたらいいですか」という質問を受けました。
今回は、長く商売続けるための心構えのお話をしましょう。

 長く商売を続けるための心構えとして、考えておかないといけない前提が店のイメージがずっと変わらないことです。
店のイメージが変わらないが意味するものは、「お店が変わった」とお客様の目に映らないことです。
実際は同じ商売をやっていても、お客様は新しい情報に接していますので、10年前と大きく変わっているわけです。
したがって、10年前と同じことをやっているから変わってしまったと感じるわけです。
したがって、変わったと感じさせないためには、常に変化をして輝き続けないといけないのです。

ずっと同じに見せることというのはひじょうに難しい努力のいることなのです。

 さて、店の変化を感じさせないために変わり続ける場合、跡取りがいる場合と跡取りがいない場合ではやりかたは大きく変わります。
跡取りがいれば、思想を残し、継承すれば自ずと変わることができます。
したがって、店のミッション(使命)を明確にするために家訓を作り、暖簾を継承するにあたって変えてはいけないルールを作ります。

 しかし、跡取りがいなければ、一代のものと考えなければなりません。
その一代で輝き続けることを考えます。
店が変化する理由は、オーナー自体が加齢し、ライフステージに応じた生活環境の変化や考え方の変化が大きいです。
 そして、ほっておくとモチベーションが下るために、心理的な劣化してしまいす。
したがって、オーナー自身の意識革新が常に必要になります。
 そのため心理劣化をしない(モチベーションをあげる)ための施策をしないといけないのです。モチベーションがあがらない理由に商売が日常生活の一部になりだらだらするということがあります。
そうならないためには、商売をしているとき、そうではないときを明確に区別して、商売をやっている時間は店の使命を全うしようと演じきることが大切です。


「戦略とは捨てることなり」と言います。
 店が支持されているのはターゲットのニーズ(潜在的なニーズも含めて)あっているからです。したがって、お客様とかけはなれてはいけません。
勉強のしすぎもよくありません。
勉強しすぎると勘違いしてニーズとかけ離れたことをしてしまうのです。
たとえばもっといい食材を使おうとか、もっといい料理を出そうとか、もっといい接客をしようとか考えますね。そのとき、一歩先くらいでないとお客様とかけ離れます。

また、敷居が高くなり、新規客の獲得も難しくなります。






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Last updated  2013.06.05 09:59:13


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