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http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY200902270316.html公取委、JASRACに排除措置命令 放送使用契約問題放送局が番組内で使う楽曲使用料をめぐり、著作権管理団体の日本音楽著作権協会(JASRAC)が現在、放送局との契約で採用する楽曲使用料の徴収方法が、他社の新規参入を制限しているとして、公正取引委員会は27日、JASRACの独占禁止法違反(私的独占)を認め、排除措置命令を出した。JASRACは不服として争う方針。命令では、JASRACが使用料を徴収する際に、放送局がJASRAC管理曲を使用した割合を反映させることを要請。仮に放送局が他社管理の曲を使用した場合、その割合に応じてJASRACが減額する仕組みなどを改善策の一つに想定している。公取委によると、JASRACは各放送局と包括利用契約を結び、年間放送事業収入に約1%を乗じた金額を使用料として包括徴収している。だが、この方式ではJASRAC管理曲だけ使った場合でも、競合他社の曲を何割か使った場合でも、JASRACへの支払額は変わらない。公取委は、放送局にとっては追加出費が必要となるため、他社管理の曲使用を控えることになり、作曲家などの権利者も他社への委託を取りやめることから、参入が困難になっていると判断した。01年にJASRAC以外の業者による楽曲管理が可能となった後の03年に、公取委は研究報告でこの徴収方法の問題点を指摘。また、05年9月には、競合他社の市場参入を見越した日本民間放送連盟も、JASRACに使用料の減額を提案したが、JASRACは拒否していた。その後、06年10月に音楽出版社「エイベックスマネジメントサービス」から管理委託されたイーライセンス(東京)が参入を試みたものの、各放送局がエイベックス楽曲の使用を控えたことから、約3カ月間で契約解消に追い込まれた。公取委は、これを競争阻害の事例と認定した。放送事業者による楽曲使用料の市場規模は年間約200億円。JASRACのシェア(市場占有率)は99%以上。27日夕に緊急会見を開いたJASRACの加藤衛理事長は「我々は新規参入を妨害していない。排除措置命令の根拠となった事実関係から徹底的に争いたい。審判を請求し、その後の訴訟も視野に入れている」と、公取委と全面的に争う考えを明らかにした。-------------------------私も音楽を趣味とする人間の一人として(実際は、趣味以上の存在ですが)、JASRACをめぐる問題には大いに関心があります。基本的には、音楽家の権利は守られなければならないと思っていますので、請求されれば著作権使用料を支払うことにやぶさかではありません。ただ、JASRAC(に限らず著作権ビジネス一般に同様のことが言えますが)をめぐる問題を色々と調べていくと、正直言ってあまり支払いたくなくなります。例えば私もオリジナル曲を何曲か作ったことがありますが、私がJASRACに自作曲を登録することはできません。JASRACに楽曲の登録ができるのは、JASRACの会員に限られるからです。そして、いくら会費を払おうが、私がJASRACの会員になることはできません。JASRACを通じての著作権料収入が一定額以上(確か3年続けて30万円以上だったと思います)の個人、または法人しか会員になる資格がないからです。その上で、会費も高額のようですが。従って、JASRACの会員になれるのは、個人であればヒットメーカーの音楽家に限られます。あとは法人、つまり音楽出版社です。ヒットメーカーではない音楽家が自作曲をJASRACに登録するには、まず音楽出版社と契約しなければならないわけです。そして、レコード会社はみんな系列の音楽出版社をもっているので、有名音楽家を除くと、多くの場合レコードを出す際には系列の音楽出版社と契約を結ぶことになります。音楽出版社と契約すれば、晴れて自作曲がJASRACに登録され、著作権使用料が支払われるようになるわけですが、その額は音楽出版社と作曲者で5割ずつだそうです。それ以外に、JASRACの管理手数料も引かれるので、実際には作曲者の手元には著作権使用料の半額以下しか残らないことになります。ここでいう著作権使用料とはCDの売上のことではありません。著作権使用料は、CDの価格の6%に過ぎません。2000円のCDなら120円です。残り1880円は最初からレコード会社の取り分なのです(CDの制作費や販売経費、広告宣伝費などはそこから賄われているはずです)。その120円の著作権使用料から、更に6%(約7円)をJASRACが管理手数料として取り、残り113円の半額、約56円も音楽出版社(事実上レコード会社の関連会社)にもって行かれて、音楽家の手元に残るのは残り約56円だけとなります。(歌の場合はこの56円を更に作曲者と作詞者で折半することになります)JASRACは、音楽出版社を経由しない楽曲登録を制限することによってこのような音楽業界のピンハネ構造をまもる役割を果たしているわけです。それでも、CDやDVDは利用状況(販売枚数や楽曲の使用状況)が明確なだけに、使用料の計算のまた明快です。JASRACの手数料(著作権使用料の6%、CDの価格全体の0.36%)も、音楽出版社の暴利と比べればかなり妥当なものでしょう。しかし、その他の著作権使用料、つまりコンサートでの演奏や放送、ネットでの配信などの場合は、著作権使用料の計算が極めて不明朗なのです。その原因は、記事で問題となっている包括契約です。包括契約とは、どんな曲を流そうが、その中身は一切問わず、一律料金で著作権使用料はいくら、という支払方法です。食べ放題のバイキングみたいなものと思えばいい。確かに、放送局は大量の音楽を使いますから、いつどこでどの曲を使ったか、それをいちいち個別に計算するのは放送局側もJASRAC側も極めて面倒(というか、ほとんど不可能)という現実的な問題はあるでしょう。しかし、問題はJASRACはこの契約方法を、放送局ばかりでなく他のあらゆる楽曲利用に適用したがる傾向がある、という点です。例えばライブハウスや音楽喫茶、コンサートの主催者などに対しても包括契約を強要しています。ほとんどオリジナル曲(JASRACの管理楽曲ではない)ばかりのライブをやったら、包括契約を結ぶことを強要された喫茶店の事例が、以下に紹介されています。http://plaza.rakuten.co.jp/ginganohotori/2006実際には、JASRACの規定には1曲ごとの精算も明記されています。事実、かつて私が演奏したある、ある喫茶店は、後でJASRACから著作権使用料の請求が来たとき、「1曲ごとの精算」を強硬に主張して認められたそうです。17~8曲演奏したうち、実際に著作権使用料が発生したのは6曲だったと聞いています。それ以外は伝承曲などJASRACの非管理楽曲でした。推測ですが、印刷したプログラムがあって演奏曲目が証明できる場合は、1曲ごとの精算が認められるのかも知れません。JASRACのライブハウスや音楽喫茶などに対する著作権使用料請求はかなり高圧的で、上記の例以外にも各地でトラブルが起こっています。http://www1.u-netsurf.ne.jp/~sphere/jasrac_jirei.htmlさて、包括契約の下では、誰の作曲したどの曲がどれだけ放送(演奏)されたか、なんてことはまったく分からないわけですから、支払われた著作権使用料をどう配分するかは、JASRACの胸先三寸ということになります。そのため、特定の分野に恣意的に厚く使用料が配分されているのではないか、というような憶測が乱れ飛ぶことになるのです。ここに、昨年度のJASRACの決算報告があります。CDなどの著作権使用料が216億円、ビデオ(DVDも)169億円に対して、放送は265億円、演奏196億円だから、包括契約で得ている収入の方が大きいと思われるのです。このほかにも、悪名高いCCCDへの対応、私的録画補償金制度などもJASRACの問題点ですが、長くなるのでここでは触れません。CCCDはもはや絶滅状態で過去の問題になりつつありますし。結局のところ、JASRACは音楽文化と音楽家の権利を守ることをうたい文句にしているけれど、実際には音楽業界の利権を守るための存在に過ぎないのではないか、という気がします。もちろん、音楽業界だって営利企業なのだから、利益を上げなければなりません。そのことを否定するつもりはありません。金儲けのための業界団体なら、そうとはっきり言えばいいのです。
2009.02.28
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1989年、日本社会党は土井委員長の元で参院選に歴史的大勝利を勝ち取ったことがあります。が、後から思うと、あの大勝利は、衰退を重ねてきた社会党が、燃え尽きる直前の一瞬の炎のきらめきでした。あの後、社会党は惨敗→解体という道を歩んでしまいましたから。土井たか子は私の尊敬する政治家の一人なので、そんな役回りになってしまったことは残念だとは思うのですが。で、それから16年ほど経って、自民党が小泉政権の元、郵政選挙で歴史的大勝利を納めました。けれど、あの大勝利もまた、今にして思うと自民党が燃え尽きる前の最後の狂い咲きになってしまうのではないかと、そんな気がします。小泉は「自民党をぶっ壊す」などと言っていましたが、その発言は結果的には事実になりつつあるかも。このまま行けば、この9月には自公政権は消えてなくなりそうです。(多少願望も入っていますが)
2009.02.26
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毎日新聞の世論調査によると麻生内閣の支持率は11%、不支持率73%だそうです。ま、当然の結果だと思います。今や麻生の最後の砦は2ちゃんねるとヤフーニュースコメント欄の「世論」だけですから。政党支持率も、自民党20%対民主党29%で民主党がリードしています。が、麻生首相と民主党の小沢代表のどちらが首相にふさわしいと思いますか、という問いに対しては麻生8%、小沢25%、どちらもふさわしくない61%となっています。麻生の数字が低いのは当然ですが、小沢の数字もお世辞にも高いとは言えません。麻生がふさわしいという数値は、当然前回調査(1月22-23日、16%)より急落しているのですが、小沢の数字は横這いです。つまり、麻生の人気は下がったけれど、小沢の人気も上がっていないということです。もちろん、上がっていないとは言え麻生よりはマシですが。(あの麻生より「マシ」というのでは、まるで誉め言葉になりません)民主党の政党支持率より小沢か首相にふさわしいという率の方が低い、ということは、民主党支持者に小沢を支持しない人がある程度存在することと、無党派層の支持が低いことが推測されます。私も、正直言って小沢を積極的には支持できません。そもそも民主党という政党自体を、私はそれほど支持していません。小選挙区では共産党や社民党に入れても勝ち目がないので、消去法的に民主党に投票することがありますが。民主党有力者の中でも、せめて菅直人か岡田克也がトップなら、と思うのですが・・・・・。
2009.02.24
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http://www.asahi.com/politics/update/0222/TKY200902220097.html麻生首相「いい加減な教科書変えた」「日教組と戦う」麻生首相は22日、青森市で講演し、民主党批判を展開するなかで「我々は教育基本法を変え、いい加減な教科書を変えた。相手の方はご存じ日教組。私どもは断固戦っていく。それが自民党だ」と述べた。麻生政権発足直後の昨年9月に、中山成彬国土交通相(当時)が「日教組が強いところは学力が低い」などと発言して閣僚を辞任。その後、自民党内に日教組批判の議員連盟ができ、中山氏が顧問に就いている。記述を変更させたという教科書については、首相は「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の写真、こっちは犬と子どもと一緒の写真。両方家族ですって。おばあちゃんと犬は同じか。こんなふざけた話がどこにあるんだと言って、やり合ったことがある」と説明した。05年度の教科書検定で「ペットを家族の一員と考える人もいる」との表現が「家族の一員のように親密に思っている人もいる」と変更され、その前年度の検定では「Aさんの家族(母、父、弟、犬)」が削除された。同時期の国会質疑で自民党議員がペットを家族に含めることを批判しており、首相発言はこうした経緯を指したとみられる。----------------------------麻生首相も相変わらずですねえ。右翼的感性に訴えれば支持を回復できるとでも思っているのでしょうか。自称「アキバ系」たけに、ネットウヨクの「世論」=実世界の世論だとでも思っているのでしょう。それはともかく、ペットが家族か云々が問題になったという話は、恥ずかしながらこの記事で初めて知りました。犬が家族の一員で、何か問題があるのでしょうか。わが家には飼い犬がいませんけれど、相棒と子どもが犬大好き人間で、ことあるごとに「犬を飼いたい」と言っております。で、私の相棒も言っているし、犬を飼っている誰もが言うのは、「犬は家族の一員だ」ということです。飼い犬が死んで、葬式をやったという人も珍しくはありません。そういう意味で、この発言は愛犬家の反発を招くだろうなと思います。自民党の政治家や支持者にだって犬を飼っている人はたくさんいるだろうに。
2009.02.22
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http://www.asahi.com/politics/update/0221/TKY200902210193.html武部元幹事長「麻生首相で選挙するわけにはいかない」自民党の武部勤・元幹事長は21日、北海道稚内市での集会で「麻生さんで選挙をするわけにはいかない。国民の信頼なくして選挙で勝てないだけじゃなく、政権を運営することはできない」と述べ、麻生首相の早期退陣が望ましいとの考えを示した。武部氏は、定額給付金にかかわる08年度第2次補正予算関連法案の衆院再議決に小泉元首相が欠席を表明したことを「3分の2を使ってそれいけどんどんでやっていいということを国民は簡単に許さない、と(言っている)」と擁護。ただ「私は小泉さんに(再議決で)賛成しますよと言った」とも述べた。-----------------------もちろん私も麻生は大嫌です。しかし、そうは言っても、自民党の有力者たちがにわかに反麻生に動き始めるのを見ると、本当に恥も外聞もない連中だと思います。わずか半年前に、麻生は自民党内で圧倒的多数の支持を得て自民党総裁に選ばれたはずです。なぜ麻生が支持されたのか、突き詰めて言えば「どうやら麻生は人気がありそうだ」ということに尽きるでしょう。麻生に、本当に人気があるのか、どこに、何故人気があるのか、といった具体的な分析がなされたとは思えません。「アキバ系」とか「漫画が好き」など、限られた分野での一時的人気を国民的な人気と勘違いして踊ってしまっただけです。人気があって選挙に勝てそうなら、具体的な政策や能力なんか二の次三の次。だから、本当は麻生に人気はない、ということが明らかになってしまった途端に、支持すべき根拠もまた消滅してしまったのでしょう。こんなにあっさりと「麻生降ろし」が始まるということは、当初の「麻生支持」そのものが、いい加減な選択だったとしいうことです。首相の座とは、こんなに軽いものなのか。それでは、次にこの連中が選ぶ首相も、いい加減な選択に違いありません。そうでないというなら、半年前に麻生を支持したことの不明を謝罪した上で「麻生降ろし」を行うべきでしょう。だいたい、これだけ批判の多い定額給付金に対して明確に反対を打ち出しているのが、引退の決まっている小泉元首相だけ、という現状が全てを物語っています。麻生の後、誰が首相になったって、自民党(または公明党)の議員である限りは、やることは同じです。自公政権に退場いただかない限り、同じことの繰り返しです。(まあ、民主党政権になれば物事が劇的に改善する、とも思わないのですが)
2009.02.21
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実は、先日所要で秋葉原に行った帰り道、先日倒産したツクモ電気に行ったらアウトレットセールをやっていました。見たら、ディスプレイが(ディスプレイだけではないけれど)滅茶苦茶安かった。それまで使っていた17インチのディスプレイが、7年近く経過してだいぶ古くなってきたので、思い切って19インチのディスプレイを買ってしまいました。LGのL1953Tという機種です。お値段は10800円。信じられない安さです。(,7年前に買った17インチは7万何千円かしたというのに)ところで、これまで使っていた17インチのディスプレイは、SXGAと呼ばれる、ドット数1280×1024のものです。ところが、最近の主流はワイドディスプレイ、つまり、もっと横長のものです。で、値段も横長の方が安い傾向がある。SXGAサイズは数も少ないし、値段も高い。(それでも、7万円ということはないですけれど)私にとっては、SXGAの方が使いやすいのです。何故かというと、比較的縦方向が広いからです。もっぱらインターネットや各種テキストデータ、音楽での利用が多いので縦が広いディスプレイだとスクロールが少なくて使い勝手が良い。(音楽は、どんなディスプレイでも使い勝手は同じですが)確かに、DVDとかブルーレイを見るならワイドディスプレイの方が良いかも知れませんが、私はブルーレイなんてもっていないし、DVDだって、どちらかといえばテレビで見たいです。パソコンでDVDを見ることもありますが、あまり多くはありません。YouTubeなどは解像度が低いので、どんなディスプレイだって見ることに不都合はありません。思うに、世のパソコンユーザーの大多数は、私と大同小異のパソコンの使い方ではないでしょうか。パソコンの最大の目的ははDVDやブルーレイを見るため、という人に、出会ったためしはありません。そういう人にとっては私のようにSXGAサイズのディスプレイの方が使いやすいと思うのですが、現実には何故かワイドディスプレイばかりが売られています。不思議なことです。今回買った19インチのディスプレイは、もちろんSXGAです。(だから衝動買いしたのです)画面がものすごく明るくて、目が痛いくらいだったので、少し明るさを落としました。1ヶ所だけドットの異常がありますが、問題点はそれだけ。同じSXGAでも、19インチはやはり17インチより一回り大きく画面が広い。非常に満足です。で、これまでの17インチのディスプレイはどうなったかというと、相棒のパソコン用に払い下げました。その結果、相棒がそれまで使っていた15インチのディスプレイが余ってしまい、部屋の片隅に転がっています。
2009.02.19
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http://www.asahi.com/politics/update/0217/TKY200902170320.html中川財務・金融相が17日夜、財務省で行った辞任会見の要旨は次の通り。18時すぎに総理に辞表を提出し、受理された。昼の(会見の)時は緊急対策として予算、関連法案を早急に通したいという思いが強かったが、午後の野党が出席していない委員会で与党から叱声(しっせい)もいただき、予算、関連法案を含め一日も早い成立という私の希望が実現しにくい困難な状況にあると判断し、考え直して総理に電話をした。総理からは「5カ月間よくやった」「早く体調を万全にして引き続き頑張ってもらいたい」という言葉をいただいた。 ――昼の段階の判断は甘かったのではないですか。 私はポストに就いているのが目的ではなく、予算を早く上げることが優先課題なので考え直した。予算委員会の様子、中断、その後の審議で肌で感じた。 ――飲酒の問題についてはどう考えていますか。 (13日夜に同行記者らと酒を飲んだ)土曜日の出来事は直接関係ない。お酒については確かに過去にもいろいろとご迷惑を掛けた。現時点で私の体調からいえばとてもお酒を飲む気にはなれない。 ――入院することは理解を得られると思いますか。 現に腰が痛くて風邪が2週間抜けない。病院でしっかりと診てもらうほうがいい。遊びに入るわけではない。 ――政権を去る気持ちは。 こういう形で麻生総理の閣僚を離れるのは残念だが、また違う形でこの難局を乗り切るために麻生総理を私なりに支えていきたい。------------------------いやあ、「現時点で私の体調からいえばとてもお酒を飲む気にはなれない。」のだそうですが、13日の夜は酒を飲む気にたれたと、そういうことでしょうか。確か風邪で体調が悪くて風邪薬を飲んでいたと言っていたはずですが、それは13日より以前のことじゃなかったのかね。そして、「また違う形でこの難局を乗り切るために麻生総理を私なりに支えていきたい。 」これ、笑うところですか?「麻生首相を更に難局に追いやって、私なりに足を引っ張ってあげました」の間違いでは・・・・・・。
2009.02.17
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財務相 G7会見での醜態を釈明http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000167-jij-pol「国民に申し訳ない」=G7会見での醜態を釈明-中川財務相中川昭一財務・金融相は16日の衆院財務金融委員会で、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後の記者会見での異様な言動について、「批判は真摯(しんし)に受け止める。国民に申し訳ない」と重ねて陳謝した。その上で、「風邪を引いていたので、友人の医師から処方された風邪薬を(規定の)倍くらい飲んだ。それが原因だと考えている」と答弁し、「深酒」が原因との見方を否定した。 G7での飲酒について中川財務相は、「前日の夕食会ではワインを飲んだ。(当日の昼食時は)グラスにワインをつがれたが、たしなむ程度で口を付けただけだ」と説明。その上で、「(G7で)日本の立場をしっかりと主張し、金融危機を乗り切るための良い会合だった」と話し、会合への影響はなかったと強調した。 -------------------------動画を見るまでは、「脳血管系の重病ということもあり得るし」と思わないではなかったのですが、動画を見てしまうと、やはりどう見てもただの泥酔オヤジです。別の記事http://www.asahi.com/politics/update/0216/TKY200902160354.htmlによると「飲んだのと、たしなむのは意味が違う。飲んだのを『ごっくん』ということであれば、『ごっくん』はしていない」と釈明したようですが、いかにも酔っぱらいの言い訳としか思えません。「酔っぱらってなんかねえよ、ひっく。酒なんか飲んでねえ、飲んで、ひっく、ねえ・・・・・・・ちょっと舐めただけだ」みたいな。この騒動で知りましたけれど、この人の酒好きはかなり有名なんだそうですね。「酒好き」と言えば言葉がきれいですが、要するに依存症一歩手前、あるいは踏み込んでいるのかも知れない。まあ、仮に風邪薬のせいだという本人の言い訳を信用したとしても、です。風邪薬と酒を一緒に飲むのは危険なことだという程度の常識もこの人にはないのか。どれほど深刻な風邪だったかはしらないけれど、風邪薬を飲まなければ死ぬ訳じゃない、しかし風邪薬と酒を同時に飲めば、下手すれば死ぬこともある(職場の同僚の知人に、酒と風邪薬を同時に飲んで半身不随になった人がいると聞きました)。そういえば、何で読んだのか忘れましたが、1973年のクーデターで非業の死を遂げたチリのアジェンデ大統領は、昼食会などでワインを飲む場合でも、その後重要な会談が予定されている場合はアルコール抜きのワインを飲んでいたと読んだ記憶があります。こういうことはあまり表沙汰にはならないけれど、ひそかにこういう注意を払っている政治家は多いのではないかと思います。「公式晩餐会」とか「夕食会」とか、酒は出るけれど、ただの飲み会じゃなくて外交の一部なのですから。何も1年365日禁酒をしろという話ではないのです。わざわざイタリアまで飛んで臨んだ国際会議で全世界に醜態を晒さないようにする、程度のことすら出来ないようでは、政治家として失格ではなかろうか。補足しますと、別の記事によると「風邪薬を(ローマに向かう)飛行機の中で飲んだ。それが多めになってしまったことが原因。酒も飛行機で飲み、その相乗効果で誤解を招いたのは事実で申し訳ない」と言ったそうですが、何も「誤解」は招いていないような気がします。みんな、「あの酔っぱらい!」と、正しく判断したことでしょう。ところで、飛行機内は気圧が低いので酔いが回りやすい、というのもかなり常識ではないかと思います。それに風邪薬が加われば、完璧です。中川は初めて飛行機に乗ったわけでもなければ、初めて機内で酒を飲んだわけでもないでしょう。で、さっそく辞任しました。当然です。遅すぎたくらい。とにかく、一つはっきりしたことは、わざわざG7の財務相中央銀行総裁会議に出席したけれど、彼はただいるだけの「お飾り」に過ぎなかったということです。だって、あの状態で会議で意味ある発言をしたとは思えないし、内容すら把握していないでしょう。
2009.02.17
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000026-mai-intチャベス氏の「超長期政権」に道 国民投票で南米ベネズエラで15日、大統領の連続再選を無制限に可能にする憲法改正の是非を問う国民投票が実施され、「賛成」が過半数を占めた。99年に就任し現在2期目の急進左派、チャベス大統領(54)が、任期(6年)満了後の2013年以降も職務を続けることが可能になり、「超長期政権」への道を開いた。中央選管の中間集計(開票率94.2%)によると、「賛成」は54.36%、「反対」は45.63%。チャベス大統領は15日夜、大統領府バルコニーから支持者に演説し、「人民と革命の偉大な勝利だ。ベネズエラは恥ずべき過去には後戻りしない。新しい社会主義国家を建設する」と勝利宣言。2012年に実施される予定の大統領選に早くも立候補を表明し、「19年まで職務を務める」と述べた。これまで大統領職務は連続2期までと定められていた。チャベス大統領は、今回の改憲承認によって次期大統領選への立候補が可能になった。反対派は、多選容認は独裁色を強めるものと批判していた。07年12月にも同様の内容を盛り込んだ国民投票が実施されたが、反対が51%に達し、チャベス大統領は「敗北」。それから1年余での再挑戦で雪辱した形になった。07年の改憲案は、随所に「社会主義」の文言を盛り込んだ大幅改正だったため、国民の抵抗感が強かった。今回、チャベス大統領は、多選制限の撤廃だけに的を絞り、「改正ではなく小さな修正」と主張した。AP通信によると、チャベス大統領は1票を投じた後、「きょう私の政治的運命が決まる」と述べていた。07年の国民投票では、チャベス支持者に投票棄権者が多かったことが敗因と指摘されており、今回は投票時間が2時間延長され、午後6時までとなった。前回の投票率は約56%、今回は約67%だった。--------------------うーーーーん、私は熱烈チャベスファンだけど、今回の憲法改正は(不成立に終わった前回の改正も)ちょっとどうかと思います。多選制限撤廃=独裁への道とは思わないけれど(そんなことを言えば、日本だって首相に多選制限などない)、でも一人の政権があまりに長く続くのは弊害が大きい。物事には必ず終わりがあります。チャベス政権だっていつかは終わる。チャベス政権が終わるとき、ベネズエラの社会主義もチャベスとともに瓦解したのでは目も当てられません。チャベスが今行うべきは、自分があと何年でも政権を握り続けるようにすることではなく、信頼すべき後継者を育てていくことではないかと私には思えます。前回の憲法改正案否決の際は、ルイス・バドゥエル国防相が憲法改正案を批判して辞任したことが要因の一つになったのではないかと思います。ルイス・バドゥエルはチャベスが陸軍にいた頃からの同志で、2002年のクーデター未遂事件の当時は空挺旅団の旅団長として、ほとんど成功しかかった右翼クーデターをひっくり返してチャベスを守る大きな功績を残し、その後は陸軍総司令官と国防大臣を歴任しています。その、信頼厚かった盟友に背かれてしまった。ランヘル副大統領も辞任した(ランヘルは、特にチャベス批判を口にしていたわけではないけれど)。能力があり、信頼できる盟友が去っていくのは、危険な兆候であるように思えます。
2009.02.16
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続々公開中の割には、アクセス数はそれほど伸びておりませんが・・・・・・。http://www.youtube.com/user/intisol68?gl=JP&hl=jaこちらで現在16の動画を公開中です。(うち1つはサルバドル・アジェンデの最後の演説なので、音楽は15曲です)あまりアクセス数が伸びない中で、「コンドルは飛んでいく」だけはアクセス数が伸びていきます。それに次ぐのが、自宅で多重録音した「いつも何度でも」、やはり知られている曲は強いんだなあ。唯一の音楽ではない動画(BGMは付いていますが)、サルバドル・アジェンデ最後の演説(日本語字幕付き)http://www.youtube.com/watch?v=SG3f08LVwhEQuien....誰?http://www.youtube.com/watch?v=-62yJKNBOGQ&fmt=18Soncoymanta ソンコイマンタ(オリジナル曲)http://www.youtube.com/watch?v=pRUiInsR2Pg&fmt=18Encuentros 出会いhttp://www.youtube.com/watch?v=XgP7UktRFX0&fmt=18
2009.02.14
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http://www.asahi.com/politics/update/0211/TKY200902110177.html(前略)一方、森元首相は同日、徳島市内の講演で「民営化は本当に良いのか悪いのか。胸を張って民営化が正しいと思った議員は小泉さんだけだったと思う」と述べつつ、「(民営化法では)3年ごとに見直してみようと書いてある。総理はこれを見直してみようという思いをおっしゃった」と首相をかばった。--------------------------前回の日記の続きになりますが、麻生に続いて森までこんなことを言い出しました。「胸を張って民営化が正しいと思った議員は小泉さんだけだった」のが本当なら、例の「干からびたチーズ」騒動のような怪しげなパフォーマンスではなく、何故本気で止めない。麻生もそうだけど、当時も今も政権の中枢にいる人間が、自ら関わっている政策に「実は反対だった」はないでしょう。しかも、その「実は反対だった」政策で選挙に大勝して、言い思いをした人間が。そういえば、麻生の支持率も地に墜ちたけれど、それでも下には下がいます。森内閣の末期の支持率はもっと低かった。
2009.02.12
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http://www.asahi.com/politics/update/0210/TKY200902100326.html「国民は4分社化を知らなかった」 麻生首相また火種麻生首相は10日、「(05年9月の総選挙で)問うたのは郵政民営化。4分社化ではない」との9日の衆院予算委員会での答弁について、「多くの国民の中で4分社化を知っていた方は、ほとんどおられない」と述べた。しかし、4分社化は05年4月に閣議決定された郵政民営化関連法案に盛り込まれている。「国民は知らなかった」と言い切ることで自らの発言を正当化したとも受け取られる発言だ。 (以下略)-----------------------確かに、郵政選挙の最大の争点は郵政民営化の是非であって、4分社化の是非という各論、多くの国民にとっては二の次三の次の問題だった私も思います。が、二の次三の次の問題ではあっても、「郵政民営化」というパッケージの一部として選挙の争点の一つであったこともまた明らかです。だいたいね、いくら何でも「多くの国民の中で4分社化を知っていた方は、ほとんどおられない」そんなわけないだろうが。そこまで国民は何も知らないと思っているのでしょうか。4分社化ということも当時盛んに報じられていたし、問題点も指摘されていました。むしろ、反対派の主張の多くは、この分社化の問題を批判の中心に据えていたように思います。だいたい、一連の騒動の出発点は、麻生が「郵政民営化には反対だった」と言い出したことにありますけれど、ならば直ちに郵政再国営化に向けて具体的に行動を起こせと私は言いたい。もしそれをやったら、少しは麻生を見直す。それをやらないなら、「あのときは反対だった」なんてそんなことを言うな、と思います。首相は政治の最高責任者なんだから、政治に対して「賛成」「反対」という立場ではない。自分自身が政治を動かす立場でしょうに。自分で動かす政治に自分で「賛成」「反対」なんてあり得ません。最近、この種の「評論家的立場の為政者」が激増しているような気がします。こんな状態だから、ここ何日かの報道でまた一段と麻生内閣の支持率が下がっています。朝日新聞は支持率14%と伝えている。当たり前でしょう。
2009.02.10
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やや旧聞に属する事件になってしまいましたがhttp://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2009/02/05/20090205dde041040027000c.html名誉棄損:タレントのブログに「人殺し」 容疑などで、悪質19人立件へテレビのバラエティー番組などで活躍する男性タレント(37)のブログに、殺人事件に関与したと中傷する書き込みを繰り返したとして、警視庁中野署は川崎市の会社員の女(29)を脅迫容疑で書類送検した。近く大阪府高槻市の国立大職員の男(45)や札幌市の女子高校生(17)ら18人を名誉棄損容疑で書類送検する。不特定多数によるネットでの中傷が警察当局にまとめて摘発されるのは異例。19人は、男性が開設していたブログ上に昨年1~4月、88年に東京都足立区で発生した女子高校生コンクリート詰め殺人事件に関与したという事実無根の書き込みをした疑いが持たれている。「人殺しが何で芸人やるんだ」「死ね、犯人のくせに」などの書き込みは数百件に上り、「炎上」したという。脅迫容疑の女は「殺すぞ」などと書き込んでいたという。所属事務所によると、男性は十数年前から仲間に「足立区出身の元不良」と冷やかされていた。その後、男性を犯人扱いする書き込みが現れたため、02年ホームページで関係を否定したがやまなかったという。中野署が接続記録を分析した結果、数十人の関与が判明。このうち複数回にわたり悪質な書き込みをした19人の立件を決めた。--------------------------------当然の報いといえるでしょう。ブログの炎上は最近よく耳にしますが、今回の件はまったくの事実無根のうわさが根拠になったという、とりわけ悪質な(加害者本人の主観としてはそのうわさを事実と思っていたのでしょうが)例です。そういえば、私のmixi日記でも何度か荒らしや団体さんで押し掛けてくる例はありましたが、それほど深刻な事態は起こったことがありません。mixi日記は公開範囲など、比較的コントロールしやすいですからね。(悪質で執念深い荒らしに対して、日記の公開範囲を「友人の友人まで」に変更して解決したことが1回だけあります)ブログ炎上についてはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%8E%E4%B8%8A_(%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E7%94%A8%E8%AA%9E)http://ascii-business.com/zeisei/blog-enjo/enjo-01.htmlにいろいろな例や原因・対策などについて書かれています。アスキーの記事には、ちょっと首をひねる部分がなくはないですが、分かりやすいとは分かりやすいです。ただ、これらの事例から、一般人のブログの炎上と、著名人の場合とでは多少差があるように思われます。攻撃対象が一般人(無名の人)の場合は、ある程度本人に落ち度なり非常識な行動があって、それを堂々と公表した場合に「炎上」が起こっているように思います。例えば、私はこの日記や外部のブログなどで、ネットウヨクや自民党信者の神経を逆なでするようなことばかり書き続けているわけですが、上記のように特に熱心な数人のネットウヨクの来訪をいただく程度のことしか起こっていません。それに対して著名人の場合は違います。(著名人と言っても、必ずしもタレントや政治家、スポーツ選手のような人だけとは限りません。一般人で、たまたまマスコミに取り上げられて有名になってしまった場合もあります)今回の件にしても、まったくの事実無根のうわさ、本人に何の落ち度もないところで炎上騒ぎが起きていますし、wikipediaで主な事例を見てみると、高岡蒼甫(宮崎あおいの夫)、萩原智子(元水泳選手)、乙武洋匡、大黒摩季の例などは、炎上の経緯はほとんど揚げ足取りとしか思えません。ブログ炎上とは違いますが、イラク人質事件の際の被害者に対するネット発のバッシングも、事実無根の言いがかりに起因していました。最近の例では、国籍法改正問題での自民党河野太郎議員のブログの炎上もそうです。河野太郎の件は、多分政治家だから刑事告訴はしないのでしょうが、もしも告訴があれば犯人は立件される事例と思います。なんでも同一IPから100回も荒らしを行った人物がいるそうですが。さて、一般人の場合はある程度本人に落ち度や非常識な行動があった場合に限り炎上が起こると書きましたが、しかしそうは言っても、その落ち度や非常識な行動の程度と、炎上によって乗じる被害の大きさの程度を天秤に掛けると、明らかに釣り合いがとれていません。ブログのコメント欄は口汚い罵倒やアスキーアートで埋め尽くされ、中には本人の身元を特定して、個人情報バラマキや自宅の写真撮影だの勤務先への「電凸」までやらかす輩がいます。きっかけがブログ主の落ち度や非常識な行動だったとしても、それに対する反応の方が遙かに非常識な行動になっている例が多い。ところがブログ主は一人、炎上させる方は集団ですから、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な集団心理で自分の行動が非常識だという自覚がない。結局、災害時のパニックなどと同様に、人間の持つ集団心理が問題の根底にある、ということなのかなと思います。もっとも、ネット上では人間の顔が見えないので、この「集団」がどの程度の規模なのかも実はよく分からなかったりします。ブログをのぞいたら荒らしが殺到していたので自分も尻馬に乗ってみたら、実は他の「荒らし」は一人で何十投稿もしているだけだった、ということすらあり得るわけですから。
2009.02.09
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http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2009/02/06/20090206ddm041040066000c.html南京虐殺本訴訟:生存者への賠償確定1937年の南京虐殺に関する書籍で「偽の被害者」と指摘されたとして、生存者の夏淑琴さん(79)が、著者の東中野修道・亜細亜大教授と出版元の展転社(東京都)に賠償などを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(涌井紀夫裁判長)は5日、著者と同社の上告を棄却する決定を出した。計400万円の支払いを命じた1、2審判決が確定した。-----------------------------やや遅れてしまいましたが、予想通りかつ当然の判決となりました。私は、この裁判は2~3回傍聴しているのですが、最初のうち、法廷の外では西村修平というバカ右翼が品性下劣な街宣を繰り返していたのですが、法廷の内側では被告側弁護士のやる気のなさがとにかく目立ちました。向こう側のスター、稲田朋美大先生は、弁護団に名を連ねてはいませんでした。「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長である高池勝彦弁護士と、福岡から来たという弁護士の2人だけだったのですが、少なくとも法廷では高池勝彦ではなく福岡から来た弁護士が中心になっていたようです。高池弁護士は東京、いや被告の東中野修道自身も東京近辺の在住のはずなのに、なんだって福岡の弁護士なのかは謎です。で、この弁護士が二言目には「私は福岡から来ておりまして、他の裁判も抱えているのでそんなにすぐには・・・・・・・」。東京にいる高池勝彦弁護士は、まったくのお飾りなのかな。東京地裁の三代川三千代裁判長から「遠くても電話だってFAXだってあるでしょう」と叱責されていました。そんな法廷内での熱意の低さに影響されたのか、最初は裁判所前で品性下劣な街宣に励んでいた西村修平とその仲間たちが、公判が進むにつれてだんだん裁判所に来なくなった。最後(高裁の公判)は、西村本人は来ずに、その仲間の一人だけが街宣に来ていました。で、一審判決は「被告東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く,学問研究の成果というに値しないと言って過言ではない。」と書かれている。学問研究の成果というに値しない、ですよ。まったくそのとおりと思いますけれど、裁判所がそこまで認めたことには拍手喝采です。しかし被告側は二審でも相変わらずの引き延ばし戦術。何とか一回結審を避けようと(※)姑息な手段を使ったものの、あえなく一回結審で敗訴、そして最高裁も門前払いとなったわけです。百人斬り裁判と夏淑琴裁判合わせて4~5回傍聴して、かつその他の裁判の記録などに接して感じたのは、右翼側の弁護士は、弁護士としての能力は相当低い。例の稲田朋美大先生は、さすがに国会議員にスカウトされるだけあって、アジテーターとしての能力は高そうです。よく通る張りのある声で演説(ま、私が聞いたのは裁判の陳述ですが)もなかなか上手い。でも、弁護士としての実務的な能力はかなり疑問符。それでも、こちら側の弁護団に言わせると、稲田朋美が相手側弁護士の中では一番手強いのだそうですから、高池勝彦以下その他の弁護士については、押して知るべし、というところでしょう。※二審(高裁)では、通常一回しか公判が開かれません。公判が2回開かれる場合、一審の判決が見直される可能性が高い。だから、事実上「即敗北」を意味する一回結審を避け、敗北を先延ばししたかったのでしょう。そんなことをやっても勝敗がひっくり返るわけではないのですが。というのは、2回公判が開かれると必ず判決が見直される、というわけでもないからです。大阪では右翼側が岩波書店と大江健三郎を訴えた沖縄戦集団自決裁判が行われていますが、この裁判の二審では右翼側の引き延ばし戦術が成功して2回公判が開かれています。が、やはり右翼側は敗訴しました。
2009.02.08
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http://www.asahi.com/politics/update/0201/TKY200902010122.html「政府紙幣」発行 自民・菅氏「非常に興味」自民党の菅義偉選挙対策副委員長は1日、フジテレビの番組で、日本銀行の代わりに政府自ら「政府紙幣」を発行し、景気対策を進めるべきだという考え方が一部にあることについて「非常に興味を持っている。100年に1度の危機の中では一つの政策だと思う」と前向きな姿勢を示した。「(政府紙幣を)やることによって輸出産業が一息つくと思う。検討することはあっていい」とも語った。 ----------------------------定額給付金みたいな無意味なバラマキをやりたがる政府に紙幣の発行を自由にさせて、大丈夫なんでしょうか。しかも、「選挙対策副委員長」の発言って、選挙対策のバラマキをやるために、好きなように紙幣を発行したいという意味に読めてしまいます。ちょっと買い物に行くのにリュックに札束を詰め込んでいかなければならないようなことにならなければいいのですが。
2009.02.01
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