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先日、ある大学の女子学生がマンションで殺されて放火される事件がありました。昨日、通勤時にふと週刊誌の車内吊り広告を眺めていたら、この事件についての記事の見出しが目に入ってきました。よりによって、被害者のプライバシーを暴く内容です。週刊新潮と週刊文春。他にも同様の記事を載せている週刊誌があるのかも知れませんが。で、家に帰ってきたら、なんと相棒が問題の週刊新潮を買っていた(なんでこんな雑誌を買ってくるんだよ、とて思ったけど)。パラパラっと読んだけど、被害者のそういうプライバシーを暴くことに、いったい何の意味があるのか。かつて、週刊新潮は、「野獣に人権はない」と称して、当時未成年の凶悪犯の氏名を公表したことがあります。しかし、このやり方を見ると、週刊新潮は野獣(加害者)だけではなく犯罪被害者にも人権はないと思っているとしか思えません。「美人」「女子大生」となると、特にそう。他人の不幸は蜜の味とばかりにプライバシーを暴き立てる、なんとも反吐のでそうな話です。(週刊文春は中身を読んでいませんが、同罪でしょう)
2009.10.30
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第一報は↓です。http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/10/27/20091028k0000m040079000c.html海自護衛艦衝突:関門海峡で韓国コンテナ船と 双方で火災27日午後7時56分ごろ、北九州市門司区と山口県下関市の間の関門海峡で、西に向かっていた海上自衛隊の護衛艦「くらま」(柏原正俊艦長、5200トン)と、東に向かっていた韓国船籍のコンテナ船「カリナスター」(7401トン)が衝突し、双方で火災が発生。コンテナ船は間もなく鎮火した。第7管区海上保安本部は業務上過失往来危険容疑も視野に、事故当時の状況を詳しく調べる。くらまの乗員297人のうち見張り員3人が軽傷を負い、コンテナ船の乗員16人(韓国人12人、ミャンマー人4人)にけがはないという。衝突現場は関門橋の東側で、くらまの艦首部分とコンテナ船の右舷前方がぶつかった。くらまは艦首が大破し、ペンキ缶などを入れた倉庫付近が炎上。コンテナ船は船首の右に穴が開き、積み荷から出火した。くらまは艦内に弾薬庫があるが、延焼は免れた。(以下略)------------------一頃「軍艦構造」と「商船構造」という言葉が話題になったことがありますが、その差はそれほど大きなものではありません。軍艦の方が商船より船体強度が大きめに作られていることは確かですが、鉄鋼という同じ材料で作られているのですから、そんなに強度に大差があるわけでもありません。かつては、巡洋艦以上の軍艦の船体は分厚い装甲板で覆われていましたが、現在の軍艦には小銃弾を防ぐ程度の装甲しか施されていません。それも艦橋や弾薬庫だけで、舷側などはほとんど無装甲のようです。(第二次大戦当時も駆逐艦以下の艦艇はほとんど無装甲でした)だから、護衛艦の艦首が衝突でペチャンコになったのは、多分あんなものだろうと思っていましたが、あんなに盛大に火を噴いたのは驚きました。現在の軍艦は、装甲が薄くなった分、ダメージコントロールが命の筈なのに、10時間以上も燃え続けたとは。原因は、大量に搭載したペンキだそうです。かつて太平洋戦争末期の日本海軍は、艦艇からありとあらゆる可燃物を排除して、木製の装備品なども全部取り外したと言われていますが、今では軍艦にペンキという可燃物をそんなに大量に搭載するんですねえ。これは驚きました。不燃化対策はどうなってしまったのでしょう。さて、事故の原因ですがhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091028-00000136-jij-soci海保管制官がコース助言=前方貨物船追い越しで-護衛艦と衝突のコンテナ船に・7管 海上自衛隊の護衛艦「くらま」と韓国籍のコンテナ船「カリナスター」が関門海峡で衝突、双方が炎上した事故で、海峡を通過する船舶に安全情報を提供する海上保安庁の「関門海峡海上交通センター」(北九州市)の管制官がコンテナ船に対し、前を航行する別の貨物船を左側から追い越すよう助言していたことが 28日、分かった。 助言に法的拘束力はなく、操船は最終的には船長の判断に任されるが、コンテナ船は助言を受け、くらまに接近した可能性がある。第7管区海上保安本部(同市)は、「(助言が)事故原因になった可能性は否定しない」としており、乗組員らから事情を聴くとともに、管制官の対応が適切だったかどうか調べる。 海保によると、貨物船の速度はコンテナ船の半分の6ノット程度と遅く、コンテナ船が徐々に近づくのを同センターの管制官がレーダー画面で発見。事故約4分前の27日午後7時52分ごろ、貨物船に「後ろから近づく船がある」と注意喚起した。 これに対し、貨物船は「左舷側を通して(追い越させて)ほしい」と応答。このため、管制官はコンテナ船に「左舷側を追い越して」と助言するとともに、「前方から護衛艦が来ているので注意しなさい」と情報提供したという。 ----------------うーん、これはいくら法的拘束力のない助言と言っても、言われれば従ってしまうだろうなあ。ということは、事故の原因は、海上保安庁の不適切な「助言」ということなんでしょうか。もっとも、別の記事によると、7管の関門海峡海上交通センターによると、速い船は遅い船を追い越す場合、一般的に遅い船の左側を通る。のだそうです。だとすると、海上保安庁の「助言」それ自体は間違っていなかったけれど、タイミングが悪かった、ということになるのかも知れません。何気に、追い抜かれた貨物船の速度が6ノットというのも事故の要因の一つだったのかも知れません。6ノット(時速約11km)という、とてつもない低速の船のおかげで、うしろがつかえてしまったのでしょう。でも、衝突したコンテナ船の前方不注意も、たぶんあるでしょうね。ひょっとすると、他にもまだ明らかになっていない事故の要因が他にもあるかも知れません。何にせよ、真相究明して、再発防止に務めて欲しいと思います。そう言えば、「くらま」と同型艦の「しらね」も戦闘指揮所から出火して、電子機器をほぼ全損する火災を起こしています。何かと火災に縁のあるタイプということになってしまいました。
2009.10.28
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00001119-yom-soci温室ガス25%削減の国民負担増、実は22万円2020年までに温室効果ガスを国内だけで25%削減(1990年比)した場合、1世帯あたりの国民負担が年36万円増えるとした麻生政権時代の試算は誤っており、正確には22万円増だったことが、ガス削減の影響を議論するため27日開かれた政府の作業部会(タスクフォース)でわかった。可処分所得の減少分(22万円)に光熱費の負担増(14万円)を二重計上したためで、試算をまとめた当時の内閣官房の関係者は「試算が複雑で、数字の意味を理解せずに足してしまった」とミスを認めている。36万円増は、ガス削減のため石油などへの課税を強化した場合、可処分所得や光熱費が何%変化するかという日本経済研究センターの分析結果を、内閣官房が金額に換算した。この際、内閣官房は独自の判断に基づき、可処分所得と光熱費を合算したが、この日の作業部会で同センター側は、光熱費増は可処分所得の減少に織り込まれており、「可処分所得の減少分のみに変更すべきだ」とした。----------------------ミスと言うけど、タイミングを考えれば、温室効果ガス削減を曖昧にするための言い訳材料の一つとしてデータを捏造したと言われても仕方がないでしょう。こんな感じで、政権とのナアナアで捏造された統計数字が、他にもあるんじゃないかという疑いを抱いてしまいます。もし地球の平均気温が2~3度も上昇したら、人類社会の受ける影響は深刻で、22万はもちろん、36万の負担より遙かに大きな経済的打撃が生じると思われます。というか、経済的打撃だけで済めばまだいいんですけどね。
2009.10.27
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弦楽器は、音程の違う複数の弦で構成されているので、ある音を出すには必ず複数の指の押さえ方があります(弦楽器でもピアノは別ですが)。また、複数の音を同時に出せるので、和音を出すことが出来ます(これはピアノも同じ、逆にバイオリン系の弦楽器は二つの音しか同時に出せないので、コードは弾けない)。ギターとピアノは、メロディーと和音とリズムという音楽の三要素を全て表現できるし、それを同時に演奏できるので、音色を度外視すれば、一つの楽器だけで演奏を完結させることが可能です。その代わり、指には猛烈に複雑な動きが要求される。管楽器も指の素早い動きを要求されますが、どの指がどの音孔という位置関係は決まっているのに対して、弦楽器はどの指がどこを押さえるかも変動するので、指の開きや柔軟性もかなり要求されます。また、右手と左手で役割が違う。それに対して、管楽器は基本的に一つの音は一つの指使いでしか出せません。部分的には、替え指で一つの音を二つの運指で出せる場合もありますが、非常に限定的です。また、同時に二つの音は出せないので、分散和音的な吹き方はできますが、基本的には旋律を吹くことしかできません。リズムを表現することは不可能ではないですが、いずれにしても、それらを1本の管楽器で同時に表現することは不可能です。そのかわり、どの指がどの音孔を押さえるかは決まっているので(サンポーニャには音孔がないけど)、指が届いてさえいれば、それ以上の指の開きや柔軟性は要求されません。左手と右手は、同じ役割の中でポジションが違うだけです。また、管楽器は息の続く限りは、音量を変えずに音を伸ばすことができます。弦楽器も残響はありますが、残響は音量としてはかなり小さくなってしまいます。それに、管楽器は音色がそれぞれに特徴的で、かつ非常に魅力のある例が多い。また、奏者の吹き方によって音色がかなり変わります。弦楽器は、純然たる音色については、誰が弾いてもそんなに大きくは変わりません。私のやっているフォルクローレの世界は、基本的に1人で複数の楽器を演奏することが多く、曲ごとに担当楽器が変わることも珍しくありません。フォルクローレでなくても、いろいろな楽器を演奏する(できる)ひとは大勢いるでしょう。しかし、何となく、楽器演奏者には、弦楽器向きの人間と管楽器向きの人間がいるように思います。弦楽器は、同時並行的に複数の作業が要求されます。指にもかなりの柔軟性が要求されます。それに比べると、管楽器は単純に一つのことだけやっていればいい。指は、運指の素早さは要求されますが、ポジションは決まっているので柔軟な開きは要求されません。でも、喉と舌の繊細なコントロールは要求されます。私の場合は、ギターも20年以上弾いていますが、正直言ってあまり上手くないし、応用が利きません。単純な話、メロディーを知っている曲なら(難しい曲でなければ)、ケーナやサンポーニャはいきなり吹くことが出来ますが(最初は間違えたりしますけど)、ギターの伴奏ではそれが出来ません。「ああでもない、こうでもない」とコードを取ってからでないと、弾いたことのない曲(メロディーを知っていても)は弾けません。だから、どう考えても自分は弦楽器向きの人間ではないなと思います。ギターでは本当に応用がきかないし、指の柔軟性がないので、すぐに指が届かなくなります。しかし、世の中には、まるでメロディーを取るのと同じ感覚で、サラサラっとコードが弾けてしまう人がいます。私の周囲にもいます。私が参加しているもう一つのグループ、ティエラ・クリオージャ(中心メンバーの海外転勤により、現在お休み中ですが)のギター奏者は、ギターも弾くしケーナも吹きますが、彼は弦楽器向き人間だなと感じます。今回演奏したキラ・ウィルカでも、私ともう1人(Yさん)がギターを担当したのですが(私はギターは3曲だけで、残りは全部Yさんが弾いています)、私よりYさんの方が「このコードはこう」ということがパッと分かるのです。だから、少なくとも私よりは彼の方が弦楽器よりの人間だな、と思ったのでした。ところで、私のギターはメキシコのアグスティン・エンリケスという製作者のものですが、弦長が66cmもあって(ふつうは64cmか65cm)、すごく押さえづらいのです。B♭なんて拷問です。ギター20年も弾いていて、いまだにB♭が苦手なんて言いたくないんですけどね。実は、そのギターを手にする前は日本のM社のギターを弾いていたのですが、こちらは弦長64cmで、非常に弾きやすい。B♭も楽々です。でも、このギターは今ではほとんど弾いていません。弾き比べると、低音が全然違うのです。アグスティン・エンリケスのギターは、低音がとてもよく響く。M社のギターは、低音が何だか軽い。ちなみに、M社のギターは5万円で、一番安いクラスでしたが、アグスティン・エンリケスのギターは280ドルかそこらでした。当時のレートでは3万円を超えていましたが、それでもM社より安かった。(メキシコと日本では物価水準は違いますが)
2009.10.26
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昨日の演奏は無事終了しました。お客さんが果たして来るかどうか、非常に不安でしたが、蓋を開けたら十数名、一番最後は20人近かったかも知れません。しかし、演奏が終わったのは7時なのにお店を出たのは10時過ぎてました。 で、演奏をまたまたYouTubeにアップしました。途中でデジカメのバッテリーが切れてしまい、1部は全曲録画できましたが、2部は最初の3曲目の途中までしか録画できませんでした。バッテリーは充電したのに、そのあと間違えてメイン電源が切れていないまま持ち歩いて、無駄にバッテリーを消耗してしまったようです。でも、それとは別に録音もとってあるので、音源は全部残っています。エンクエントロス(出会い)http://www.youtube.com/watch?v=m0f33Eh7-yQチャランゴのまつりhttp://www.youtube.com/watch?v=YDGbNeuYRQ0ヒルゲーロ(ひわ)http://www.youtube.com/watch?v=X4MWtENeIus私は1曲目ではサンポーニャ(一瞬だけケーナも)を吹き、2曲目はボンボを叩き、最後の曲ではギターを弾いています。一夜明けて、今日は山野楽器のムラマツ・フルートフェアにフルート(ムラマツEX)の調整に行ってきました。もう1年間の保証期間が切れているので、普通に調整に出すとお金がかかりますが、フルートフェアの調整会で調整に出せば無料なのです。どうもケーナのクセで指につい力が入ってしまいがち、特に最低音のドが苦手なので、ドにくると、かなり強く押さえてしまっている気がするのですが、特に問題はなかったそうです。今まで、フルートの調整と言えば、時間がないものだから前日にフルートを持っていって預けて、調整が終わったら取りに行っていましたので、実際にどのように調整するのかを見るのは今回が初めてでした。まさに、プロの技だなー、と思ってみていました。で、その後、ずらりと並んだムラマツフルートを試奏して帰りました。DSのC管とH管、それに9Kのゴールドフルート(C管)、あとEXのインライン・リングキーも。(私が持っているEXはオフセットリングキーです)それぞれにみんな素晴らしい楽器で、私にはどのフルートも甲乙付けがたかったです(値段を度外視して)。強いて甲乙付けるとEX=DS≧9Kでした。EXとDSでは値段が3倍くらい違うし、9Kは更にDSの倍の値段ですけど、私には9KよりDSかEXの方が好みに合っている気がします。ただ、試奏したEXはEメカなしなのです。最初は全然問題ないのですが、3オクターブを繰り返し吹いていると、だんだんミがでにくくなるのです。なんでだろう。やっぱり私にはEメカ必要かな。それと、H足はなんど吹いても最低音がなかなか出ません。これまでにもう3~4回試奏していますけど、相変わらずダメです。最低音のドは、調整したばかりの自分のフルートが一番楽に出ました。いや、試奏用のフルートもドが出にくかったわけではないんですけど。で、今日は高級なフルートを試奏して、「あれが欲しいこれが欲しい」というよりも「やっぱりEXが一番いいかも」と思いながら帰ってきました。それだって、現在の定価は26万くらい、とんでもなく高価な楽器ですけれど。
2009.10.25
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しつこく、またまた宣伝です。10月24日に「キラ・ウィルカ」でライブ演奏をします。場所 Happy Mountain Bar(東海道線平塚駅下車、南口前) 平塚市八重咲町1-8 ハロービル B1 0463-22-6742 現在、お店のホームページはありませんが、駅の目の前だそうです。日時 10月24日(土) 午後5時~(2ステージ)チャージ 1000円出演 キラ・ウィルカ予定曲目 コンドルは飛んでいく、出会い、レハニアス(遙かなる地)、ラミス、コンドルの反乱など。ボリビアの曲中心に18曲キラ・ウィルカが単独でまとまった曲数のライブをやるのは、2006年4月以来3年半ぶりのことです。何でまた平塚かと言いますと、某メンバーの勤務先の近くなんです。わが家からはとても遠いですが。今回、諸般の事情により5人のメンバー中1人欠場で、4人編成で出演予定です。私inti-solは主にケーナ・サンポーニャを担当予定です。(ギターも何曲か弾きます)キラ・ウィルカの過去の演奏ラミスhttp://www.youtube.com/watch?v=Z_GBD-G1aOc峡谷のカーニバルhttp://www.youtube.com/watch?v=SNbRlzRKcRc
2009.10.23
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私は前原誠二という政治家は、民主党の中でもあまり好きではない、というかかなり嫌いな方ですが(もっとも嫌いな民主党議員は松原仁と長島昭久かな)、国交相に就任して以降の発言の数々は、かなり賛同できるものがあります。八ツ場ダム中止問題もそうですし、羽田空港のハブ化問題もそうです。純然たる利用者の立場で考えると、羽田空港と成田空港のどちらがより便利か、なんて、考えるまでもありません。圧倒的に羽田空港の方が便利なのです。東京都心からの距離が圧倒的に近いですから。成田空港へは、京成のスカイライナーやJRの成田エクスプレスでも東京から50分以上もかかります。もちろん、かつての羽田空港は手狭でしたから、国際線も国内線も全部、というのは無理がありました。でも、今はかなり拡張された上に、4本目の滑走路も建設中です。ただし、成田空港も開港から31年も経過して、今更引き返せないくらい多大な建設費が投入されてしまったことも事実です。B滑走路は2500mに延伸されたばかりだし、最高速度160km/hの高速新線も建設中です。(完成するとスカイライナーの所要時間は最短36分くらいになるとか)膨大な人数の従業員の雇用という問題もあります。その問題があるから、誰もが羽田の方が便利と思いつつ、なかなかそうは言えなかったのでしょう。しかし前原は、いろいろと複雑な問題は切り捨てて、いきなり核心を突いてしまった。その率直さは、なかなか素晴らしいと思います。ただ、これからどこまで、複雑な周辺状況を解決し、実現していくのか、その実行力が問われます。
2009.10.22
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http://mainichi.jp/select/today/news/20091020k0000e040071000c.html?link_id=RTH04日本の貧困率は15.7% 厚労省が初公表長妻昭厚生労働相は20日、低所得者の占める割合を示す「貧困率」について、07年は15.7%だったと明らかにした。政府として貧困率を公表するのは初めて。長妻氏は会見で「今後、子ども手当など、数値を改善する政策を打ち出していきたい」と述べ、数値を踏まえて貧困解消に取り組む考えを示した。公表されたのは国民生活基礎調査をもとに算出した「相対的貧困率」。所得を世帯人数に振り分けて高い順に並べたときに真ん中の所得(228万円)を基準に、その半分に満たない人が占める割合を示す。今回は、98年以降の3年ごとの数値も公表された。98年時点では14.6%、01年は15.3%、04年は14.9%だった。経済協力開発機構(OECD)の08年報告書では、04年の日本の貧困率は14.9%で、加盟30カ国のうちメキシコ、トルコ、米国に次いで4番目に高かった。30カ国の平均値は10.6%。日本は働いている1人親家庭の子ども(18歳未満)が58%と、圧倒的に高かった。厚労省は今回、1人親家庭を含む18歳未満の子どもの貧困率は14.2%(07年)と公表した。 同省は今後、1人親家庭や、子ども手当を受給した場合の貧困率も調べる。 ---------------------これまで、厚労省は頑なに貧困率を公表してきませんでしたが、この数字が公表されたのも、民主党政権になったおかげと言えるでしょう。10月6日の報道によると、長妻厚労相が調査を指示したのが今月5日ですから、2週間で算出できたわけです。既存の国民生活基礎調査の結果から算出しているのですから、そんなに手間のかかるものではないでしょう。それをこれまで厚労省が公表してこなかったのは、公表したくなかったから、としか言いようがありません。発表された貧困率は2007年に15.7%ですが、不況の現在は、それよりずっと悪化していると思われます。しかしその反面、2004年の貧困率は14.9%ですから、2004年から2007年までに随分貧困率が悪化しています。この間は好景気の続いていた時期ですが、それにも関わらず貧困率(相対的貧困率)が悪化しているということは、つまり貧富の格差が拡大した、ということです。OECDが同種の調査を5年に1回行っており、2003年の調査では、日本はメキシコ、トルコ、米国に次いでOECD加盟国内で下から4番目。ヨーロッパのどの国より貧富の格差が大きいという現実、経済大国の名が泣くというものです。ところで、この貧困率はあくまでも「相対貧困率」です。だから、同じ日本の国の中でどれだけ貧困層がいるか(貧富の格差が開いているか)という指標です。つまり、分かりやすく言えば、国全体が「公平にみんな貧しい」場合は貧困率は低くなり、全体としては豊かだが貧富の格差が大きい場合には貧困率は高くなります。その計算方法は、記事にあるように国民一人一人の所得(等価可処分所得)を順に並べて真ん中の額(中央値)を割り出し、その額の半額に満たない人の割合がどのくらいかを示す。国民の経済格差を示す指標となる。等価可処分所得は、直接税などを除いた世帯の可処分所得を世帯の人数の平方根で割って算出する。06年の所得を基にした中央値は228万円。というものです。何故「平均」ではなく「中央値」を使うかというと、ごく一部に圧倒的な金持ちがいる場合、平均は国民生活の実態を表さないからです。つまり、例えば1人が1億円の所得、100人が100万円の所得とすると、その平均は198万円ということになります。でも実際には、198万円の収入を得ている人は、その集団の中にはいません。だから、198万円の収入は「平均的」な存在ではない。そこで、この11人を金額順に並べたその真ん中(6番目)にあたる人の年収を「中央値」として採用するわけです。この例で言うと、6番目の人の年収は100万円だから、中央値は100万ということになります。程度の差はありますが、中央値は平均よりも必ず低い値になります。今回の調査では、この中央値が228万円なので、1人あたりで114万円以下が貧困層ということになるわけです。世帯人数の平方根で割る、ということは、2人世帯なら約161万、3人なら約197万、4人なら約228万、5人なら約254万以下が貧困層ということです。あくまでも可処分所得ですから、額面支給額ではなく、そこから税金と社会保険料を引いた手取り額のことです。
2009.10.20
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いよいよ新型インフルエンザが大流行に突入しているようです。私の職場でも新型インフルエンザの感染者が出ていますし、実は大阪在住の親戚がかかりました。(何ヶ月か前の話ですが)ところで、少し前ですが毎日新聞にこんな記事が出たことがあります。-------------------------------http://mainichi.jp/select/today/news/20090930k0000m040149000c.html新型インフル:致死率「季節性」並み 米チーム解析新型インフルエンザの致死率は毎年流行する季節性インフルエンザと同程度の0.045%とする分析を、米ハーバード大などの研究チームがまとめ、米医学サイト「PLoS Currents」に発表した。これまでは、1957年から流行した「アジアかぜ」並みの0.5%程度とみられていた。研究チームは、4~7月、米ミルウォーキーなど2市で入院した感染者、入院していない感染者のデータをもとに、通院しなかった人も含めた発症者を推計した。従来の解析では、確定診断を受けた患者に対する死者の割合を致死率として計算していた。-------------------------------これを読むと、「何だ新型インフルエンザなんて、そんなに危険じゃないんだ」と思えるかも知れません。実際、季節性インフルエンザでも、日本で多い年には年に1万人も死者が出ているとされるのに、新型インフルエンザの死者はまだ28人、圧倒的に少ないのです。が、だからといって新型インフルエンザは大したことはないと即断することはできません。季節性インフルエンザで1万人の死者が出ていると言っても、これは実は統計上インフルエンザの大流行した年と流行しなかった年の死亡率の差から、1万人くらいの死者が出ているようだ、と計算されているだけです。インフルエンザが死因と実際に特定される死者ははるかに少数と言われます。(せいぜい数百人程度)しかも、季節性インフルエンザによる死者は、ほとんどが高齢者です。それに対して、新型インフルエンザによる死者(疑い例も含まれますが)は、比較的若い人が少なくない。喘息や糖尿などの基礎疾患のある人が多いですが、特に基礎疾患がない若者にも、若干死者が出ているようです。それに、今はまだ10月です。例年の季節性インフルエンザの流行は、1月頃にピークを迎えています。ということは、新型インフルエンザもこれから更に流行が拡大していくと考えた方が自然です。実は、日本は今のところ確認された患者数は世界でも最も多い国です。ところが死者28人というのは、世界の中でもそう多い方ではありません。感染者数に比べて死者が少ないのは喜ばしいことです。その理由は、日本は世界最大のタミフル備蓄国で、インフルエンザの患者にはどんどんタミフルを処方しているからではないかと思われます。どんどんタミフルを使っているので、ほとんどの人が重症化に至らず治っている。しかし、新型インフルエンザウィルスの中には、タミフルに耐性をもつものもあるようです。今はごくわずかしかありませんが、場合によっては今後タミフル耐性ウィルスが拡大してくる可能性もあります。そうなると、タミフルが効かなくなるわけで、かなり怖い事態と思えます。そう考えると、上記の引用記事が、今の段階で早々に死亡率は季節性インフルエンザと変わらない、と報じているのは、いささか時期尚早ではないかという気がします。流行が終わった後でなければ正確な死亡率なんて計算できませんから。とは言え、新型インフルエンザは、かつてのスペイン風邪ほどの死亡率ではないことも確かなのです。かつてのスペイン風邪並に死者がバタバタ出るような大流行なら、非常事態であることは明らかですが、季節性インフルエンザの流行を非常事態としてしまうと、対策のための経済面の損失が想定される被害の大きさを上回ってしまいます。今回の新型インフルエンザは、かつてのスペイン風邪ほどには危険ではなく、毎年の季節性インフルエンザよりは危険という、非常に微妙な位置にあるため、対策の取り方の舵取りが非常に難しいものになりそうです。かくいう私は、先々週風邪をひいたので、通勤時にはマスクをして、人に移さないようにしていたのですが、風邪が治ったらマスクもやめてしまいました。しかし、そろそろマスクした方がいいのかな。とりあえず、24日の演奏まではインフルエンザにかかるわけにいかないので、明日から金曜まではマスクしようと思います。ただ、その先は・・・・・・マスクの在庫が足りません。
2009.10.19
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新しい音源ではなく、2000年と2006年の演奏ですが・・・・・・・・「君の影になりたい~ロス・アララコス」チャランゴとギターの二重奏です。キラ・ウィルカのいしのさんがチャランゴ、私はギターを弾いています。2000年の演奏。「君の影になりたい」は、もともとベネズエラの曲ですが、チャランゴ・ソロの定番曲として、ボリビアのチャランゴ奏者もよく演奏しています。「クヌミシータ」ティエラ・クリオージャの演奏です。私はケーナを吹いています。まあ、主役はボーカルですが。2006年の演奏。タキラリと呼ばれるリズムの曲です。------------------------10月24日に「キラ・ウィルカ」でライブ演奏をします。場所 Happy Mountain Bar(東海道線平塚駅下車、南口前) 平塚市八重咲町1-8 ハロービル B1 0463-22-6742 現在、お店のホームページはありませんが、駅の目の前だそうです。日時 10月24日(土) 午後5時~(2ステージ)チャージ 1000円(予定)出演 キラ・ウィルカ予定曲目 コンドルは飛んでいく、出会い、レハニアス(遙かなる地)、ラミス、コンドルの反乱など。ボリビアの曲中心に18曲
2009.10.17
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http://mainichi.jp/select/today/news/20091015k0000e040079000c.htmlインターネット上に犯罪を助長するサイトが横行していることを受け、警視庁は国内の大手プロバイダー事業者にネットの通信履歴(ログ)を最長90日間保存するよう要請する方針を固めた。振り込め詐欺に悪用される預金口座や携帯電話などの売買の摘発には、容疑者の特定につながるログの保存が不可欠と判断した。通信の秘密が侵されるなどの理由で事業者が難色を示すことも予想され、事業者の対応が注目される。警察による正式な要請は初めて。16日に警視庁で開催する「違法・有害サイト対策官民会議」で、出席したプロバイダーに保存を求める。日本は01年11月、「捜査機関が、90日間を限度に保全を命令できるような法整備を行う」とする条項を盛り込んだ「サイバー犯罪条約」に署名した。法整備が進まず、プロバイダーにログの保存義務はないが、警視庁は「保存期間が短かったり、保存していない業者もおり、捜査に支障が生じている」(捜査幹部)と要請を決めた。16日の官民会議には、プロバイダーや通信事業者など17社が参加予定。違法サイトへの広告掲載が実質的にサイトの運営を支えているとして、広告代理店に仲介の中止を求めることも事業者に要請する。また、違法な書き込みを削除しないサイト管理者との契約解除を積極的に進めることなども要望する。警視庁によると、08年に寄せられたネットの違法・有害情報は約3万7000件あったが、立件できたのは約400件。このため、警視庁は先月末に「違法サイト対策統括事務局」を設置し、振り込め詐欺に使われる口座のほか、違法薬物や児童ポルノ画像などの売買を持ち掛けるサイトの情報を一元的に集めている。警視庁幹部は「通信の秘密への配慮やコスト増の懸念からログ保存をちゅうちょする事業者が出ることも予想されるが、違法サイトの蔓延(まんえん)は看過できず、協力をお願いしたい」としている。-------------------------------ネットの違法・有害情報約3万7000件という中には、実際には違法ではないものも少なからず含まれているのでしょうが、それを考慮に入れても、実際立件できたのが400件とは、ほとんど野放し状態と言っていいように思います。そんな状態を放置しておいていいのか、と考えると、通信の秘密という問題はあるにしても、ログ90日間保存は必要ではないかと思います。このブログも、開設当初はアダルト系のサイト宣伝のコメントやトラックバックが多くて、アクセスログをたどっもアダルト系のブログばっかり、という時期がありました。今は、様々な対策を取ったので、迷惑コメントも迷惑トラックバックも皆無に近いですけれど。もっとも、迷惑コメントなんてものはインターネット上の犯罪としては、さほど重罪ではない部類でしょうけれど。そう言えば、記事にある「振り込め詐欺に悪用される預金口座や携帯電話などの売買」で思い出しましたが、何年か前に職場に警察が来たことがありました。「張り込みに駐車場を使わせて欲しい」と。それが地元の警察ではなく、隣の件の県警だったんですけどね。どこを見張っているのか、どんな犯罪かは教えてくれませんでしたが、まあだいたいどの方向を見張っているかは何となく想像が付きました。で、2~3日張り込んで、彼らは「お世話になりました」と、唐突に姿を消したんですが、更にそれから数日して、捜査何とか課長が「お世話になりました、ご存じと思いますが、犯人は無事逮捕されました」って挨拶していきました。ん?何の犯人???「ご存じ」じゃないぞ!!と思って、あちこちのニュースサイトで記事を調べまくったら、私の勤務先の向かい付近に位置する会社の社員が、携帯電話の転売で逮捕された、という記事が、小さく小さく何かのニュースサイトに出ていました。まあ、あれも氷山の一角なのでしょう。たまたま、その当時の同僚のご家族が、振り込め詐欺に引っかかって、百万単位の被害を受けた、なんてこともありました。それも犯人は捕まっていません。
2009.10.15
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http://www.asahi.com/politics/update/1013/TKY200910130340.html鳩山内閣の支持率65% 朝日新聞10月世論調査朝日新聞社が11、12の両日実施した全国世論調査(電話)によると、鳩山内閣の支持率は65%で、発足直後の前回調査(9月16、17日)の71%からやや下がったものの、高い水準を保っている。不支持率は16%(前回14%)だった。この1カ月近くの内閣の仕事ぶりの評価を聞くと、「大いに評価する」12%、「ある程度評価する」63%で合わせて75%が肯定的にみている。「あまり評価しない」は18%、「まったく評価しない」は4%だった。民主支持層は91%が肯定的な評価をし、自民支持層でも50%は肯定的。矢継ぎ早に打ち出した「政策転換」は一定の評価を受け、順調なすべり出しといえそうだ。個別の政策では、2.5兆円を超す事業の執行を停止する補正予算見直しは「大いに評価する」23%、「ある程度評価する」50%、「あまり評価しない」22%、「まったく評価しない」4%と、「評価する」が大きく上回った。地球温暖化防止のために2020年までに温室効果ガスの排出量を25%削減するという鳩山首相の国際公約を「支持する」は72%、「支持しない」21%だった。ただ、「そのために家計の負担が増えたり、企業の活動に影響が出たりしてもかまわない」という人は40%で、「そうは思わない」が51%だった。群馬県の八ツ場ダムの建設中止は「賛成」が44%と「反対」の31%を上回っている。千葉法相が表明した、夫婦が希望すれば別々の姓を名乗る選択的夫婦別姓を認めることについては、「賛成」48%、「反対」41%だった。 (以下略)------------------------内容については引用のとおりですが、せっかくなので私の鳩山内閣への評価を、アンケートの質問に則って書いてみようかと思います。◆鳩山内閣を支持しますか。支持しませんか。 →支持する◇それはどうしてですか。 →政策の面◆どの政党を支持していますか。 →うーーーーん、支持政党なし、かな。または社民党または共産党。◆鳩山内閣のこれまでの仕事ぶりをみて、どの程度評価しますか。 →ある程度評価する 63 ◆民主党中心の政権に代わったことで、政治家の、官僚に対する主導権は、強まると思いますか。そうは思いませんか。 →強まる◆鳩山内閣は、前の麻生内閣が景気対策のためにつくった約14兆円の補正予算を見直し、2兆5千億円を超す事業を実施しないことにしました。このことをどの程度評価しますか。 →ある程度評価する◆鳩山首相は、地球温暖化を防止するため、二酸化炭素などの排出量を日本は2020年までに25%削減することを、国際的に約束しました。首相のこの公約を支持しますか。支持しませんか。 →支持する◆二酸化炭素などの排出量を25%削減するために、家計の負担が増えたり、企業の活動に影響が出たりしても、かまわないと思いますか。そうは思いませんか。 →かまわない。(というか、やむを得ないという方が正確ですが)◆前原国土交通大臣は、群馬県の八ツ場(やんば)ダムの建設計画を中止することを表明しました。八ツ場ダムの建設中止に賛成ですか。反対ですか →賛成◆夫婦が希望すれば、結婚前のそれぞれの名字を名乗れるようにすることを、選択的夫婦別姓といいます。千葉法務大臣は、選択的夫婦別姓を認める法律改正を進める考えを表明しました。夫婦別姓を認めることに賛成ですか。反対ですか。 →賛成◆鳩山首相の政治資金の報告書に、架空の個人献金が記載されていた問題で、首相は「捜査に影響のある発言は避ける」として詳しい説明をしていません。首相の対応に納得できますか。納得できませんか。 →納得できない◆自民党の新しい総裁に、谷垣禎一さんが選ばれました。谷垣さんが総裁になったことはよかったと思いますか。よくなかったと思いますか。 →無回答(どちらでもない)◆谷垣総裁のもとで、自民党は変わると思いますか。変わらないと思いますか。 →変わらない◆自民党に、民主党に対抗する政党として立ち直ってほしいと思いますか。そうは思いませんか。 →無回答◆2016年夏のオリンピック開催地に東京が立候補していましたが、落選しました。残念だと思いますか。そうは思いませんか。 →そうは思わない◆東京が2020年のオリンピックの開催地に再び立候補することに賛成ですか。反対ですか。 →反対----------------------しかし、この世論調査を見ると、オリンピック招致には、やはり多くの人が懐疑的だったようですね。
2009.10.13
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091010-00000004-maip-soci在留特別許可 奈良市在住の中国人姉妹に 敗訴確定後残留孤児の子孫として両親と来日後に在留資格を取り消され、国外退去を命じられていた奈良市在住の中国人姉妹に、千葉景子法相は9日、在留特別許可を出した。最高裁で退去命令の取り消し請求訴訟の敗訴が確定しており、支援団体によると、敗訴確定後に在留を認められたのは埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロンのり子さん(14)ぐらいで、極めて異例。姉妹は、帝塚山大1年、北浦加奈(本名・焦春柳)さん(21)と、大阪経済法科大1年、陽子(同・焦春陽)さん(19)。退去命令は取り消され、定住者資格で1年間の在留が認められた。在留は独立して生計を営むなどの条件を満たせば更新できる。大阪入国管理局や支援団体によると、日本での就労が可能になり、再出入国許可を得れば中国などへの出国も認められる。姉妹は97年、母親(47)が「長崎県出身の中国残留孤児(故人)の四女」として、家族で中国・黒竜江省から正規に入国。その後、大阪入国管理局が「残留孤児とは血縁がないことが判明した」として一家の上陸許可を取り消し、03年9月に国外退去を命じられた。父親(43)が強制収容され、一家は同年12月、退去処分取り消しを求めて大阪地裁に提訴したが、1、2審で敗訴し、最高裁も上告を棄却。父親は大阪府内の高校に通う姉妹を残し、妻と来日後に生まれた三女の3人で中国に強制送還された。加奈さんは「紙一枚だが、(退去命令を受けてから)6年間の重みを感じる」。陽子さんは「家族に早く伝えたい」と話した。----------------------------このニュースを巡って、例によってごく一部のネット「世論」が沸騰しているようです。それも、例によって勘違いの事実認識に基づいて、民主党政権批判と結びつけて悲憤慷慨している人が少なくないようです。そもそも、在留特別許可という制度は、正規の在留資格を持たない外国人(オーバーステイとか密入国とか、いわゆる「不法滞在者」)に対して「特別」に在留を許可する制度です。従って、まさしくこの姉妹のような人に在留許可を出すためにこそ、このような制度があるのです。出入国管理及び難民認定法第50条(法務大臣の裁決の特例)第五十条 法務大臣は、前条第三項の裁決に当たつて、異議の申出が理由がないと認める場合でも、当該容疑者が次の各号のいずれかに該当するときは、その者の在留を特別に許可することができる。一 永住許可を受けているとき。二 かつて日本国民として本邦に本籍を有したことがあるとき。三 人身取引等により他人の支配下に置かれて本邦に在留するものであるとき。四 その他法務大臣が特別に在留を許可すべき事情があると認めるとき。この、四が今回の事例にあたることは、言うまでもありません。この制度は別に民主党が作ったわけではありません。自民党政権が作った法律に基づいて運用されています。記事にもありますが、著名な前例として、カルデロンのり子さんの例があります。あのときの法務大臣は誰でしたか?自民党の鳩山邦夫です。カルデロンのり子さんの例は、たまたま大々的に報じられたので多くの人が知るところとなりましたが、実は法務省のサイトに在留特別許可が認められた事例、認められなかった事例が掲示されています。これを見れば、カルデロンのり子さんばかりではなく、同様に在留特別許可が認められた例が他にもたくさんあることが分かります。なお、条文中に明示されているように、「異議の申出が理由がないと認める場合でも」認めることができるのが特別在留許可です。従って、今回の事例のように(カルデロンのり子さんの例も同様)異議申し立てが裁判にまで及んで、敗訴したけれど在留特別許可を認める、というのは、この制度の主旨に則った決定といえます。それ以前に、ネット上で悲憤慷慨している人たちは、最高裁が出した判決の中身も知りはしないようです。最高裁は、「2人の姉妹は国外退去すべし」などという判決は出していません。不法入国者を強制退去させるのは刑事罰ではなく行政処分ですから、裁判所が「強制退去させる、させない」などと判断することはありません。最高裁の判決は、「法務省の決定は間違っていない(裁量権を濫用していない)」ということです。もっとかみ砕いて言えば「法務省の裁量で処分していいですよ」というのが判決の主旨です。だから、法務省の裁量で在留許可を認めることも、この判決と何ら矛盾しません。問題の姉妹は、現在21歳と19歳。つまり来日(12年前)の時点では9歳と7歳です。当然、本人の意志などではなく親に連れられて来日したことは明らかです。すでに中国での生活より日本での生活の方が長く、日本の学校に通っており、おそらく言葉も日本語が母語になってしまっているであろうことは想像に難くありません。この状況から考えても、在留特別許可を出すのは当然であろうと私は思います。
2009.10.12
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http://www.asahi.com/olympics/news/TKY200910100271.html広島・長崎が20年夏季五輪招致へ 「平和」アピール広島市と長崎市は、20年夏季五輪の開催都市に共同で立候補する方向で検討に入った。両市長が11日に発表する。第2次世界大戦で原爆を投下された両市が共催という形で立候補すれば、五輪憲章が掲げる「平和」の理念を世界にアピールできる。ただ、五輪は「1都市開催」が原則で、立候補へのハードルは低くない。両市関係者らによると、五輪開催は秋葉忠利広島市長が提案し、田上富久長崎市長も了承した。今月2日の国際オリンピック委員会(IOC)総会で16年夏季五輪の開催地がリオデジャネイロ(ブラジル)に決まり、東京が落選したことから、20年五輪の開催地が決まる13年IOC総会に向け、実現の可能性を探ることにしたという。被爆した両市が主導する国際NGO「平和市長会議」は20年までの核兵器廃絶を目標に掲げており、五輪招致で核廃絶の機運を盛り上げる狙いもあるという。秋葉市長は昨年9月、広島市の広報紙で「核廃絶の目標達成を五輪という世界的な祭典で祝いたい」と表明。田上市長の反応も好意的だったという。日本オリンピック委員会(JOC)幹部によると、「記者会見の予定を打診されたのは数日前。まだ、検討の段階と聞いている」という。五輪憲章は1都市での開催を原則としており、「共催」は異例だ。ただ、IOC理事会の承認を経れば、一部競技を他都市で開くことは認められている。64年東京五輪では馬術競技を軽井沢で開催した例がある。近年の夏季五輪は世界的に首都級の大都市が争う傾向が定着し、招致費用も膨らんでいる。都市基盤やホテルの客室数、五輪後の競技会場の活用法や交通網などを考えると、地方都市の立候補はハンディを抱える。(以下略)-----------------------オリンピック2度目の東京より初めても広島長崎の方がよほど素直に応援できます。それにトップにあんな知事を頂く東京より、広島市長、長崎市長の方が遙かに好感が持てる(比較すること自体が失礼とすら思いますが)と私は思います。(もっとも、東京が4年後に再度立候補するときには、もう知事ああの人物ではない、はずですが)問題は「共催」という形を取れるかどうかです。1都市開催が原則だとすると、人口からみて、形式的には広島の単独開催で、一部の競技を長崎で、というのが現実的なのかも知れません。広島は立派に100万都市ですし、以前アジア競技大会も行われたことがありますから、主要な競技場はある程度揃っていると思われるので、いざとなれば単独でも開催能力はあるでしょう。長崎は人口40万人なので、単独ではちょっと厳しい気もします。冬季オリンピックなら、長野なんて長崎よりもっと人口が少なくても開催しましたが、夏季のオリンピックは冬季より規模が大きいですからね。まあいずれなしても、オリンピック開催までには厚い厚い壁があるとは思いますが、それでも「東京オリンピックよりも広島・長崎オリンピック!」いいじゃないですか。応援しています。
2009.10.11
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前回の日記で、オリンピック招致を巡る石原の発言にリオデジャネイロが抗議した件を取り上げましたが、この騒動、実はまだ終わっていません。せっかく石原の暴言について、JOC関係者が尻拭いの謝罪行脚をしているというのに、当人は脳天気に、今度はこんなことを言っています。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091009-00000604-san-pol石原知事、五輪招致「夢のため決して間違いじゃない」東京都の石原慎太郎知事は9日の定例記者会見で、2016年五輪招致で落選したことについて「こういう夢をみようということでやったのは決して間違いじゃない」と語った。会見の詳報は以下に通り。(中略)知事発言についてリオデジャネイロが抗議の意思を示していることについて「抗議されるも、されないも、だって実際のことでね、私はそれを悪いと言ってるわけじゃないんだから。ただ日本ができなかっただけのことでしてね。スペインなんかだってやっぱり国王が来てですね、推薦の演説だけじゃなしに何をされたかよくわかりませんがですな、残念ながら、日本はそういう意味での総力戦はできなかった」「それから、言いたいのはね、外務省なんかはやっぱり、JICAとか何か、いろんなですね、要するに援助をアフリカにしてるんですよ。これはかなりなものですよ。オリンピックのビディングというね、イベント、招致の運動の中でね、外務省、外務省はこれをもっと有効に使うことはできたと思うんだけども、そういう動きはちょっと遅れたというか、なかなか、日本人にとっては苦手なのか知りませんけど、これはこれ、あれはあれでね、相変わらずの縦割り行政でね、そういったものを総合的に、重層的に束ねて戦うということはなかったね。やっぱり、これはね、いい経験したと思いますね。」(中略)「フランスの場合はね、オリンピックは平和とね、協調って目指してるね、そのイベントの中で大統領が行ってね、戦争になりゃ人殺しに使うね、ジェット戦闘機を買ってくれたら支持をする、これは、ちょっと論外というかね滑稽というかね。まあね、やっぱり、だれもそれは本気に取り合いませんよ。だけどね、ブラジルの大統領はね、大統領の権限でね、国費を使って、それだけの援助をするから頼むぞというのは、これはやっぱり総合、総力戦としては当然のことだと思うし、やられたなという感じしましたな、僕はほんとに」 --つまり、報道を通じてリオの抗議につながるというとすれば、それは誤解なのか 「ああ、そうですね。誤解というか、私の言ったことをね、正しく理解されてないと思いますな」 --猪谷副会長が知事の発言をめぐって、IOCのロゲ会長らに謝罪したということだが 「知らないね、僕は。彼に頼んだこともないし。謝罪するったって僕はほんとのこと言っただけのことでですね、そのブラジルの大統領がね、要するに20億の、要するに支出をするといったことが、これ、ガセネタならあれだけど、実際やったんでしょう。それを私は、それをとがめてるわけじゃない。日本はそういうことはできなったというだけのことですから。やっぱり総力戦やったわけじゃないですか、ブラジルは。それをひねってね、まあ、やっぱりとられることはないと思うね。はい」 --------------------------もう何というか、話にならない。もちろん私は石原慎太郎を徹頭徹尾大嫌いですけれど、それにしても、これほどこんな人物を知事に頂く東京都民であることを恥だと思ったことはありません。「私はそれを悪いと言ってるわけじゃない」つまり、裏取引は悪いことじゃないと、記者会見でそう公言してしまったわけです。そう言えば、言い訳になるとでも思ったのでしょうか。どう考えても火に油を注ぐ発言としか思えません。この文脈からは、次は外務省とかJICAがアフリカに対して行っている援助をオリンピック招致に「活用」して裏取引を行うべきだと、そういう意味に受け取れます。ことは、「裏取引が実際にあったか否か」という問題ではありません。オリンピック立候補都市の知事が公式の記者会見の場で「裏取引があった」と発言するなら、その根拠を明示しなければなりません。それをしないで、無根拠に、市井のうわさ話と同レベルの放言をペラペラ喋って火に油を注ぐ、日本国内ではなあなあで済まされるかも知れませんが、世界には通用しないでしょう。これでは、2020年の東京オリンピック開催も、ないでしょう。(別に、積極的に開催して欲しいとも思いませんが)
2009.10.10
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http://www.asahi.com/sports/update/1006/TKY200910060292.html?ref=reca石原知事発言「裏取引」にリオ招致委、非難の声明16年の夏季五輪開催地に選ばれたブラジル・リオデジャネイロの招致委員会は5日、東京都の石原慎太郎知事が、ライバル都市のイメージを損なう論評を禁じた国際オリンピック委員会(IOC)の規則に抵触する発言をしたと非難する声明を出した。IOCに正式に抗議するという。リオの招致委は朝日新聞の取材に、「4日の記者会見で『裏取引』があったかのように言及した部分だ」と説明した。石原知事は4日の会見で、「例えば、ブラジルの大統領が来てですね、聞くところ、かなり思いきった約束をアフリカの(IOC委員の)諸君としたようです。それからサルコジ(仏大統領)がブラジルに行って『フランスの戦闘機を買ってくれるなら(五輪招致で)ブラジルを支持する』とか」などと発言。開催地選考に関しても「目に見えない非常に政治的な動きがあります」と話していた。リオの声明について、都幹部は「人づての情報を確認せずに口にした知事は、やや軽率だったかもしれない」と声を落とした。別の幹部は「東京は20年五輪に再挑戦するかもしれない。IOCの心証を損ねないよう、誠実に対応しないといけない」と話した。IOCは、開催候補都市に向けた行動規範で「ライバル都市のイメージを損なう恐れのある論評を慎まなければならない」としている。-----------------------敗北が決まった後の発言ではあるけれど、東京という一国の首都、それもオリンピックの開催に立候補した都市の知事が、公開の場で根拠の明確ではないうわさ話をペラペラ話しているんだから、話になりません。茶の間で世間話でもしている神経で記者会見をやっているのでしょうか。「フランスの戦闘機を買ってくれるなら(五輪招致で)ブラジルを支持する」こんなことを無根拠に言えば、一歩間違えれば外交問題になったって不思議ではありません。オリンピック招致に負けた腹いせにブラジルに対して砂をかけるような、ほとんど幼児的な言動が、オリンピック開催決定に喜ぶブラジル人にどう受け取られるか、ということを想像することができないんですかね。「人づての情報を確認せずに口にした知事は、やや軽率だったかもしれない」という「都幹部」の発言は、精一杯穏便な表現で、実際には軽率すぎて話になりません。一事が万事とは言いませんが、石原の記者会見にこの種の無根拠な放言が多いことは周知の事実です。オリンピック招致の敗因は、石原慎太郎という存在そのものにある、という思いを強くしました。
2009.10.08
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091005-00000000-cwj-sciVistaのシェアがピークを超えて初めて減少へVistaのシェアが下がり、Windows 7が最大の伸びを示した。Windows XPは依然として高いシェアを獲得している米国MicrosoftのWindows Vistaが、およそ2年前に出荷されて以来、初めてシェアを減らした。同社の新OSであるWindows 7に乗り換える動きが広がっていることを示す兆候が、早くも現れていると言えそうだ。米国のWeb動向調査会社Net Applicationsによると、9月のOS市場におけるVistaのシェアは8月よりも0.2ポイント下げて18.6%だったという。2008年1月に正式出荷され、徐々にシェアを伸ばしていたVistaだったが、今回初めて減少に転じた。一方、Windows 7のシェアは0.3%増え、今年1月にベータ版の提供が始まってから1カ月間の成果として最大の伸びを記録した。Windows 7は、9月にインターネット接続したコンピュータの1.5%にインストールされていると見られており、この数字も最高の値であった。Microsoftは、10月22日にWindows 7を一般ユーザー向けに正式出荷する予定であり、6月26日以降にVista搭載PCを購入したユーザーを対象に無料または低価格でのアップグレードも提供するため、インターネット接続ベースでのシェアが今後さらに伸びるのはまちがいない。一方、Windows 7の正式出荷が始まる前にVistaのシェアが下がりはじめたということは、このOSのシェアが19%に達することなく収束していく可能性が高いということである。一方で、8年前に発売されたWindows XPは、2009年9月時点でも71.5%という高いシェアを保っている。もちろんWindows XPも23カ月連続でシェアを減らしているが、9月の下落幅は0.3%と8月ほどは落ち込んでおらず、過去2年間の平均下落幅のおよそ半分程度に落ち着いた。------------------------米国での話のようですが、日本でのシェアも大同小異でしょう。後継OSがまだ発売されないうちからVistaのシェア減少というのも驚きですが、Vistaが出て3年近く経つのに、まだXPのシェアが7割というのも驚きです。個人的にも、わが家ではわたしも相棒もXPを使っています。職場のパソコンもXPです。実家で母がVistaのパソコンを使っていましたが、最近不調で、このところ古いXPのノートパソコンばかり使っているようです。私の周辺でも、Vistaは非常に影が薄い。何故かというとまず、XPの発売から後継OS(Vista)発売まで5年かかり、Windowsでもっとも発売期間の長いOSだったということがあります。そして、XPで動かないソフトはほとんどないのに対して、Vistaで動かないソフトはたくさんある。これもXPが主流である理由の一つです。私の職場では、イントラネットがXPでしか動かないので、Vistaは導入できません。わが家にいくつかあるゲームソフトはWindows98時代のものばかりで、XPは対応OSじゃないのですが、それでもちゃんと動きます。98互換モードを使ったり、その他小細工を駆使しないと動かないものはありますが、とにかく動くことは動く。更に、XPは軽い、ということも言えます。これは比較の問題で、XPだって登場した時点では98に比べてずいぶん重いOSでしたが、今となってみれば、ずいぶん軽い。ちなみに、わが家ではそのXPを更に、画面の視覚効果をほとんど切って、「クラシックモード」(つまり、Windows98と同じ画面スタイル)にして使っているので、なおさら軽いです。そんなわけで、わが家的にはXPで充分に満足しています。問題は、XPのサポート期限が2014年までとされていることです。あと5年しかないではないですか。現段階でシェアの7割も占めているので、5年後にも消え去っているとは思えないのですが、サポート期間の延長をしてくれないかなあ・・・・・・・。
2009.10.06
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http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/8289370.stmアルゼンチンの国民的大歌手、メルセデス・ソーサが10月4日亡くなった、とのことです。1935年7月生まれの74歳でした。実は私の父と同じ年の生まれで、同じ年に亡くなってしまったんです。(父は誕生日の前になくなったので73歳でしたが)何というか、感慨深いというか、運命を感じます。残念ながら、私は遂に生で聞く機会がありませんでした。1970年代に2回来日公演を行っているのですが、その当時私はフォルクローレのフォの字も知りませんでしたから。2003年に、二十数年ぶりの来日公演が予定されていて、わたしもチケットを取っていたのですが、直前に健康状態の悪化から来日がキャンセル、「生メルセデス・ソーサ」も泡と消えました。晩年は、極度の肥満で、歩くこともままならない状態と言われていました。おそらくはそのことに起因する健康状態の悪化から、なのでしょうね。多分、メルセデス・ソーサの代表曲を1曲だけ選べと言われたら、この曲しかないでしょう。「アルフォンシーナと海」 http://www.youtube.com/watch?v=elFfCLa6wNMでも、1曲だけでは収まりません。「切り裂かれた血管」http://www.youtube.com/watch?v=F_5aZm36suM「人生よありがとう」http://www.youtube.com/watch?v=WyOJ-A5iv5I「もし土地が持てたなら」(確か「この手に大地を」という邦題がありましたが) http://www.youtube.com/watch?v=UI459AWa4fU「全ては変わる」 http://www.youtube.com/watch?v=hf2cnIDyKL8&NR=1「バルデラーマ」http://www.youtube.com/watch?v=k4LJDTlviKw追記やっと日本の新聞サイトにも記事がアップされました。http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/2009100501000339.htmメルセデス・ソーサさん(アルゼンチンのフォルクローレ歌手)4日、ブエノスアイレスの病院で死去、74歳。先月から肝臓などの病気で入院中だった。AP通信によると、遺体は国会議事堂に運ばれ弔問客らが対面した。(以下略)-----------------国会議事堂で葬儀、という事実が、この人のアルゼンチンにおける存在の大きさを示しています。ただただ合掌です。(しかし、この記事の写真は、いくら何でも若すぎます。多分40年くらい前の写真でしょう。最近の写真はこちらです。晩年は著しく肥満していました。アルゼンチン人にはよく見られる現象ですが)
2009.10.04
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http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200910040124.html中川昭一・元財務相、東京・世田谷の自宅で死亡4日午前8時18分ごろ、中川昭一・元財務兼金融相が東京都世田谷区下馬5丁目の自宅で死亡しているのを妻が発見し、119番通報した。警視庁によると、中川氏は2階の寝室のベッドにうつぶせで倒れていた。目立った外傷はないという。世田谷署が死因などを調べている。同庁によると、妻が3日午後9時すぎに帰宅した際、中川氏は寝室のベッドで眠っており、寝息を確認した。妻は、中川氏が死亡しているのを見つけた8時18分まで寝室に出入りしていなかった。遺書は現時点で確認されていないという。 -------------------------------日記を1本アップしたばかりですが、この記事を知って、かなりびっくりしました。最近私は思うのですが、「風邪は万病の元」と言いますが、酒もまた万病の元です。もちろん飲み方次第では百薬の長にもなりますが、毒と薬は紙一重、中川昭一の場合は、明らかに酒を万病の元にしたと思います。報道されている状況から考えて、酒が死因(仮に直接の原因でなくとも遠因)であることはほぼ間違いないように思います。何はともあれ、ご冥福をお祈りします。
2009.10.04
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http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200910030144.htmlリオ五輪決定「私たちの番だ」 数万人が歓声南米初の五輪開催地に決まった瞬間、リオデジャネイロ市のコパカバーナ海岸に集まった数万人の市民は一斉に歓声を上げ、抱き合い、「私たちの番がやっと回ってきた」と叫んだ。五輪の開催はブラジルの悲願。黄色と緑の国旗がはためき、紙吹雪が舞う中、感極まって泣き出す人もいれば、缶ビールを片手に踊り続ける人も。サンバの合唱がこだまするなか、エンジニアのジョアン・カルロスさん(46)は「リオが選ばれる必要があった。他はみな先進国。発展途上国でも、やれば出来ることが証明された」と興奮した様子で話した。リオでは治安が大きな課題だ。殺人事件が多発し、犯罪の温床であるスラム街は市内に1千カ所もある。だが、リオでは貧しい子供が犯罪に走らないようスポーツ教育に力を注ぐ様々な活動を実施。コペンハーゲンでの最終プレゼンで話が紹介されたスラム出身の陸上選手バルバラ・レオンシオさん(17)は、チェコでの07年の世界ユース選手権女子200メートルを制し、7年後を夢見る若い選手たちの希望の星だ。レオンシオさんらを指導したパウロ・コスタさん(71)は開催地決定の知らせに「うれしくて跳び上がりたい。これで、多くの貧しい子供たちの人生がよい方向に変わる」と話した。---------------------------- まあ、2度目の東京より、初めてのリオ・デ・ジャネイロ、それも史上初の南米開催の方が良かったと私は思います。オリンピック開催への支持率は、立候補した各都市の中で東京が最低(55%)だったと伝えられますが、それは過去にオリンピックを開催したことのある都市と、初めての都市(それも大陸全体として過去に例がない)で、熱意に差がなかったら、その方が不思議です。私自身も、東京でオリンピックを開催することに、積極的に反対というわけでもありませんが、正直言ってあまり賛成ではありませんでした。ただ、「選ばれないだろう」と思っていたので、あまり真剣に賛否を考えたわけではありませんが。そもそも、2008年に北京で開催しているのに、わずか8年後に再びアジアでという時点で、東京はかなり不利な立場にあったことは最初から明らかです。多くの人(多分マスコミ関係者やスポーツ関係者も)が、おそらくそう思っていたと思いますが、「東京は不利」とはっきり書くマスコミは何故かないのです。そういう意味で、私は東京の敗因は2016年のオリンピックに立候補したことそれ自体にある、と思います。2020年や24年なら、16年よりはまだ勝利の可能性が見込める。にもかかわらず2016年に立候補したのは、石原都知事の個人的な野心のためでしょう。要するに、「オリンピック招致」都知事選三選出馬の目玉商品にしたかったわけです。2020年や24年の立候補では、自分の功績にならないですから。その意味で、最大の敗因は石原都知事その人にあると私は思います。が、それにしてもhttp://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200910030362.html3年間の招致活動に投入した税金100億円の使途も問われる。招致機運を盛り上げる費用として都内全62区市町村に年1千万円を上限に分配してきたが、世論支持率は候補4都市で最低だった。五輪開催に向けて積み立ててきた4千億円の使途も決まっていない。7月の都議選で第1党になった民主党の幹部は「招致費用はどれだけ効果があったのか疑問だ。無駄遣いかどうかを追及する」と話す。五輪用地の処理が宙に浮く恐れもある。臨海副都心にある選手村予定地(江東区)は31ヘクタール。750億円をかけて05年に造成した都有地だ。「早く売ってしまいたいが、不況で買い手がつくかどうか」。都幹部は心配する。 石原知事は20年以降の五輪招致に再挑戦する可能性に含みを残したが、課題は多い。--------------------------------招致費用100億円!!しかも、それは公費負担だけで、それ以外に以前の日記に書いたように、民間からも莫大な招致費用が出ています。なるほど、公費だけで100億もかかるなら、一晩で600万円の接待も大した話ではないのかも知れません。100億もの招致費用をかけるなら、次2020年のオリンピック立候補には、ちょっと賛同できません。4000億の積立金も、こんな不況の時ですから、都政のために有効に活用してほしいです。
2009.10.04
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091001-00000171-jij-pol女性の「再婚禁止」短縮を検討=相続差別撤廃も-民法改正で法相千葉景子法相は1日、閣議後の記者会見で、女性の再婚禁止期間短縮や非嫡出子の相続差別撤廃などを内容とする民法改正を目指す考えを表明した。法相は選択的夫婦別姓の導入のための同法改正案を来年の通常国会に提出する意向を表明しており、同時改正も視野に検討を進める方針だ。法制審議会(法相の諮問機関)が1996年に答申した民法改正案では、離婚後の女性の再婚禁止期間を現行の6カ月から100日に短縮することや、非嫡出子の相続分を嫡出子と同等とすることを定めている。法相は「国際的な指摘や子供の権利を踏まえて必要なことだ」と述べ、同答申案に沿って改正実現を目指す意向を示した。夫婦別姓導入を含む一連の民法改正をめぐっては、これまで与党だった自民党内で家族の一体感を損なうなどとして反対論が強く、実現してこなかった経緯がある。これに対し、民主党は衆院選前に発表した2009年版政策集で、これらの法整備を進める方針を明記していた。----------------------民主党には右翼系の議員も少なくないので、「自民党よりはマシ」という以上の大きな期待を抱いてはいなかったのですが、よい方向で期待を裏切る政策を次々と打ち出していますね。千葉法務大臣、頑張って欲しいです。現在の民法には、女性だけ離婚後に半年間の再婚禁止期間を設けています。これほど無意味な規定はないと私は思います。再婚禁止期間の意味は、再婚禁止期間前に妊娠すれば前夫の子、その後妊娠すれば現夫の子と区別しやすくするため、ということになってます。でも、現実を考えてみれば、離婚して6ヶ月後にすぐ再婚した女性が、離婚直前に妊娠した場合、それが前夫の子どもである可能性なんて、かなり低いに決まっているのです(可能性ゼロとは言いませんが)。前夫の子どもではないものを、法の規定で前夫の子どもと規定してしまうことで、いったい誰の得になるのでしょう。夫(前夫も現夫も)も妻も、子どもも誰も良い思いはしません。唯一、前夫に莫大な資産でもあれば、生まれてくる子どもはラッキーかも知れませんけれど。いずれにしても、今はDNA鑑定でその子が現夫の子か前夫の子か、判定することは容易です。再婚禁止期間などを設ける必然性などありません。それでも再婚禁止期間を短縮すべきではないというなら、男にも再婚禁止期間を設けるべきでしょう。今日離婚して、明日別の人と再婚することが「倫理にもとる」「家族の絆を弱める」「家族制度を破壊する」のだとすれば、それは男だって同じです。
2009.10.01
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