あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2006年07月16日
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カテゴリ:
お盆である


前日は、休み分の仕事を片付ける為に丸一日仕事場に詰め、一人残業で午前二時すぎに帰宅
(いつも起きる時間!)
それから軽く睡眠をとっての起床である

若干の睡眠不足の中、ハンドルを握り隣県の郊外にある墓地へ
近隣には霊園が多々あるので渋滞を予想していたが、さほど混雑には巻き込まれなかったが、近づくにつれ、空模様が怪しくなってきた
案の定、あと数分で墓地に着くというところで、雨は降り出してきた
思えば、春に何十年ぶりに墓地を訪れたときも雨であった…

あいにくの天気となったが、お盆の時期だけあって、墓地はたくさんの墓参りの方で溢れていた

先月半ば訪れたときは墓の土台は工事中であったが、いまは完成して、今春の荒廃ぶりとは比べ物にならないほど立派になっていた

早速、花を活け、線香を焚き、お供え物をする
祖父はお酒がとても好きだったので、墓石の上から日本酒をかける
すると、住職の方から、アルコールの成分は墓石にはよくないとお声をいただいたので、慌てて水で清めなおした

小雨が降るなか、住職の方が読経をはじめると、どこからともなく 一匹のオレンジ色の蝶が祖父の遺影にとまったではないか
思わずその光景に、自分と母は目を合わせた
母は、墓石にかけた日本酒の匂いに釣られて来たと言っていたが、 蝶は霊魂がこの世に現れるときの姿であるという言い伝えがある
自分は、祖父が蝶の姿を借りて、我々に会いにきたのでは?と解釈した
なんだか、そのほうが神秘的である
しばらく、祖父の遺影にとまっていたオレンジ色の蝶は、どこか遠い空へと飛んでいってしまった…

そんな蝶のことは気づかないようで、読経のなか、祖母はずっと悲しの涙を流していた

紆余曲折はあったものの、長年連れ添ってきて先立たれた相手に対して涙を流せるだなんて、そう簡単なことではないと思う
自分も、いつかそんな涙を流せるときはくるのだろうか…
ふと祖母の涙を見てそう思った

墓地を見回すと、手入れされていない墓は、雑草やら草木が生い茂っていた
割と手入れされている墓でも、雑草の勢いはすごい

雑草や草木が生えやすい土地柄なのであろう
今でこそ、当家の墓地はきれいであるが、また放っておけば荒廃してしまうだろう
せめて、春・秋の彼岸だけでも墓参りに訪れなければ…


一回帰宅すると、その足で同じ区内にある知り合いの方の墓参りに訪れた
住宅街の中に佇むその寺は、水戸光圀に縁がある寺ということで、こじんまりとした庭園は手入れが行き届いている
近郊の墓地とは違って、ここの墓地は密集していて、狭苦しい印象が否めなかった
供えられていた供花は、連日の猛暑の為か、すっかり枯れ萎れていたが、無礼は承知でそのままにさせていただく
お線香を焚き、手を合わせる

墓石の脇に、戒名と名前、命日が刻まれている
故人との思い出は、各々それぞれの胸に仕舞われているとはおもうが、
一人の人間の生きた証の印が墓碑銘だけかと思うと、なんだか無性に空しさを覚えるのであった







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最終更新日  2006年09月06日 08時42分02秒
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